JPH0466258B2 - - Google Patents

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JPH0466258B2
JPH0466258B2 JP8983787A JP8983787A JPH0466258B2 JP H0466258 B2 JPH0466258 B2 JP H0466258B2 JP 8983787 A JP8983787 A JP 8983787A JP 8983787 A JP8983787 A JP 8983787A JP H0466258 B2 JPH0466258 B2 JP H0466258B2
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JP
Japan
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reaction
acid
parts
present
diaminodiphenyl ether
Prior art date
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JP8983787A
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English (en)
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JPS63256627A (ja
Inventor
Hiroo Inada
Shunichi Matsumura
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP8983787A priority Critical patent/JPS63256627A/ja
Publication of JPS63256627A publication Critical patent/JPS63256627A/ja
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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、新規なポリアミドイミドに関するも
のである。更に詳しくは、溶融成形が可能で、機
械的特性、耐熱性、耐薬品性、透明性および寸法
安定性等に優れ、エンジニアリングプラスチツク
スとして有用な新規な非晶性ポリアミドイミドに
関するものである。
[従来技術] 近年、溶融成形が可能で機械的特性、耐熱性等
の優れた樹脂としてポリエーテルイミド、ポリエ
ーテルスルホン、ポリエーテルケトン等のポリマ
ーが開発されたが、これら樹脂の中で、成形寸法
安定性の優れた非晶性の樹脂は、他方の結晶性の
ものに比べ、耐薬品性において問題があることが
知られている。一般にポリマーの極性の高いもの
程、耐薬品性は向上する傾向にあり、その目的か
らは、ポリアミド、ポリアミドイミド等が望まし
い。
従来から、かかる目的で非晶性で耐熱性の優れ
たポリアミドまたはポリアミドイミドの検討が
種々行なわれているが、耐熱性の高いものを得よ
うとすると、ポリマーが結晶性で高融点になつた
り、非晶性でも溶融粘度が高くなつたりして、成
形性、機械的物性等のバランスがとれたものが必
ずしも得られていない。
[発明の目的] そこで本発明の目的は、通常の溶融成形が可能
でかつ機械的特性、寸法安定性、耐熱性、透明
性、耐薬品性に優れた、新規な非晶性ポリアミド
イミドを提供することにある。
[発明の構成] すなわち、本発明は、ポリマー繰返し単位の80
モル%以上が下記式() [但し、式中nは2〜12の整数である。] で表わされる単位で構成される溶融成形可能な非
晶性のポリアミドイミドであつて、かつ0.4以上
の固有粘度(N−メチルピロリドン中35℃で測
定)を有することを特徴とするポリアミドイミ
ド、によつて達成される。
本発明のポリアミドイミドは、上記式()で
表わされる繰返し単位を全繰返し単位の少なくと
も80モル%含有する。
なお、上記繰返し単位中 の部分は当然のことなから左右が逆に結合した単
位も本発明で定義する上記()の繰返し単位中
に包含される。
かかる本発明の上記ポリアミドイミドは、下記
式() [ここで、n2〜12の整数である。] で表わされるイミドジカルボン酸および/または
そのアミド形成性誘導体、例えばアルキルエステ
ル、アリールエステル、酸ハロゲン化物等、のジ
カルボン酸成分と、3,4′−ジアミノジフエニル
エーテルとを反応せしめることによつて製造する
ことができる。
上記式()で表わされるイミドジカルボン酸
において、特に好ましいものはnが偶数の化合物
であり、就中nが6のものが好ましい。
かかるイミドジカルボン酸は、例えばトリメリ
ツト酸無水物と対応するジアミン [NH2―(CH2―)oNH2]とを従来公知イミド化反
応に付すことによつて、極めて容易に製造するこ
とができる。
本発明のポリアミドイミドを製造するには、上
記式()で表わされるイミドジカルボン酸を用
いるのが好ましいが、該イミドジカルボン酸のア
ミド形成性誘導体も用いることができる。かかる
誘導体としては、メチル、エチル等の低級アルキ
ルエステルおよびフエニル、トリル等のアリール
エステルが好ましく、これらのうち、特にアリー
ルエステルが好ましい。該アリールエステルは上
記イミドジカルボン酸と該ジカルボン酸に対し、
例えば2〜20モル倍量(好ましくは3〜10モル倍
量)の芳香族モノヒドロキシ化合物、好ましくは
フエノールまたはクレゾールとを、例えば210〜
310℃に加熱し、生成する水を反応系外に留出せ
しめる方法により製造することができる。
本発明において、生成ポリマーの特徴を損わな
い限り、上記イミドジカルボン酸および/または
そのアミド形成性誘導体の一部(20モル%以下、
好ましくは10モル%以下)を他種ジカルボン酸お
よび/またはアミノカルボン酸で置きかえてもよ
い。
かかる他種ジカルボン酸としては、例えばテレ
フタル酸、イソフタル酸、ジフエニルエーテルジ
カルボン酸、ジフエニルスルホンジカルボン酸、
ジフエノキシエタンジカルボン酸、コハク酸、ア
ジピン酸、セバチン酸、アミノ安息香酸および下
記式() [但し、Rは炭素数2〜12のアルキレン基、炭素
数6〜12のアリーレン基またはアラールキレン基
である] で表わされるアミノカルボン酸等が例示される。
本発明のポリアミドイミドは、上記イミドジカ
ルボン酸および/またはそのアミド形成性誘導体
と、3,4′−ジアミノジフエニルエーテルとを反
応せしめることによつて得られるが、本発明では
必要に応じ3,4′−ジアミノジフエニルエーテル
の一部を20モル%以下の割合で他種ジアミンで置
きかえてもよい。
かかる他種ジアミンとしては、m−またはp−
フエニレンジアミン、4,4′−ジアミノジフエニ
ルエーテル、ジアミノジフエニルメタン、ジアミ
ノジフエニルスルホン、ジアミノベンゾフエノ
ン、2,4−ジアミノトルエン、キシレンジアミ
ン、ピペラジン、ヘキサメチレンジアミン、エチ
レンジアミン等が例示される。
かくして、上記イミドカルボン酸および/また
はそのアミド形成性誘導体と3,4′−ジアミノジ
フエニルエーテルとを縮合反応せしめることによ
つて、本発明のポリアミドイミドが得られるが、
該縮合反応は通常カルボン酸成分とアミン成分と
を全カルボン酸当量と全アミン当量が実質的に等
当量になる割合で反応させることにより行われ
る。
この際、触媒、安定剤等を用いるのが好まし
い。触媒としては、各種リン化合物、ホウ素化合
物、ヘテロポリ酸等があげられ、具体的にはトリ
メチルホスフアイト、トリエチルホスフアイト、
トリフエニルホスフアイト、トリフエニルホスフ
イン、リン酸、ホウ酸等が挙げられる。また、安
定剤としては、例えばヒンダードフエノール系酸
化安定剤等が挙げられる。
縮合反応は、通常200〜350℃、好ましくは250
〜330℃で、反応によつて生成する水、フエノー
ル等を系外に留出させながら行なう。その際の反
応雰囲気は常圧、加圧、減圧のいずれでもよい。
常圧または加圧反応の場合、窒素ガス、アルゴン
ガス等の如き不活性ガスの雰囲気下で行うのが好
ましい。
また、この縮合反応は、例えば原料の溶融温度
を下げる目的などで、生成するポリマーと実質的
に非反応性である低分子化合物の存在下で実施し
てもよい。かかる低分子化合物としてはフエノー
ル、クレゾール等の芳香族ヒドロキシ化合物が好
ましく例示される。
本発明のポリアミドイミドを工業的に製造する
最も好ましい方法としては、次のような方法を挙
げることができる。
すなわち、トリメリツト酸無水物と、該トリメ
リツト酸無水物1モルに対して0.4〜0.6モルの式
NH2―(CH2―)oNH2(式中nは2〜12の整数)で
表わされるジアミンとを、好ましくは反応媒体
(溶媒)として非反応性の低分子化合物(好まし
くはフエノール、クレゾール等の芳香族ヒドロキ
シ化合物)の存在下に、例えば100〜220℃に加熱
し、生成する水を系外に留去しつつイミド化反応
せしめ、次いで、該反応生成物を上記ジアミンと
の和が上記トリメリツト酸無水物と実質的に等当
量となる量(すなわち、トリメリツト酸無水物1
モルに対し0.6〜0.4モル)の3,4′−ジアミノジ
フエニルエーテルとを、触媒の存在下で、先に示
した条件下で加熱縮合せしめて所定の重合度のポ
リマーを得る方法である。
本発明のポリアミドイミドは、N−メチルピロ
リドン中35℃で0.5g/deの濃度にて測定される
固有粘度にして0.4以上の重合度をもつことが必
要であり、固有粘度が0.4に満たない場合には成
形物の機械的性質が悪くなるので好ましくない。
より好ましい固有粘度は0.5以上である。
本発明のポリアミドイミドは、溶融成形が可能
であり、かつ非晶性である。しかるに、例えば本
発明の3,4′−ジアミノジフエニルエーテルの代
りに4,4′−ジアミノジフエニルエーテルを用い
たものは、結晶性で融点が350℃以上と高く、溶
融成形が困難である。
本発明のポリアミドイミド必要に応じて紫外線
吸収剤、着色剤、顔料、滑剤、各種充填剤、フイ
ラー等を配合してもよい。
[発明の効果] 本発明のポリアミドイミドは、溶融成形が可能
で、成形により機械的特性、耐熱性、耐薬品性、
寸法安定性、透明性等に優れた成形品を与える。
[実施例] 以下、実施例を挙げて本発明を説明する。実施
例中「部」は「重量部」を意味する。固有粘度は
N−メチルピロリドン中35℃の温度で0.5g/dl
の濃度で測定した値であり、また、ポリマーの二
次転移点(Tg)はDSCを用い昇温速度10℃/分
で測定した値である。
実施例 1 撹拌機および真空ライン、窒素導入口を備えた
留出系を有する反応器に、N,N′−ヘキサメチ
レンビス−トリメリツトイミド464部、3,4′−
ジアミノジフエニルエーテル200部およびトリフ
エニルホスフイン8部を仕込み、300℃に加熱し
た。加熱後、10分で反応混合物は均一になり、水
が留出しはじめた。同温度で更に1時間反応させ
た後、反応温度を310℃に上昇させ、かつ系内を
徐々に減圧とし、約15分で10mmHg、更に15分で
約1mmHgの減圧とし、その条件で60分間反応を
続けた。
得られたポリマーは、非晶性透明で、固有粘度
0.64、Tg172℃であつた。また、このポリマーは
アセトン、トリクレン、キシレン等の溶剤に浸漬
しても変化なく安定であつた。
実施例 2 実施例1と同様の反応器にトリメリツト酸無水
物192部、ヘキサメチレンジアミン46.6部、m−
クレゾール300部を仕込み、窒素気流中140〜220
℃で4時間反応せしめ、生成する水を系外に留去
させた。次いで、該反応物に3,4′−ジアミノジ
フエニルエーテル120部、トリフエニルホスフイ
ン4部を添加し、その後、実施例1において減圧
時の反応温度を330℃とする以外は同様に反応せ
しめポリマーを得た。
得られたポリマーは非晶性透明で、固有粘度
0.55、Tg189℃であつた。またこのポリマーはア
セトン、トリクレン、キシレン等の溶剤に浸漬し
ても変化なく安定であつた。
実施例 3 実施例1と同様の反応器にトリメチルト酸無水
物96部、ヘキサメチレンジアミン29部、フエノー
ル140部を仕込み、窒素気流中140〜200℃で4時
間加熱し、生成する水を系外に留去させた。次い
で、該反応物に3,4′−ジアミノジフエニルエー
テル25部、トリフエニルホスフイン1部を添加
し、その後、実施例1と同様に反応せしめ、ポリ
マーを得た。
得られたポリマーは非晶性透明で、固有粘度
0.59、Tg168℃であつた。
実施例 4 実施例1と同様に反応器にN,N′−ヘキサメ
チレンビス−トリメリツトイミドジフエニルエス
テル308部、3,4′−ジアミノジフエニルエーテ
ル80部、4,4′−ジアミノジフエニルエーテル20
部、トリフエニルホスフアイト2部を仕込み、
280℃に加熱した。加熱後約5分で反応混合物は
均一となりフエノールが留出しはじめた。約30分
後反応温度を310℃に上昇させ、更に30分間反応
させ、次いで系内を徐々に減圧とし、約15分後に
約0.5mmHgの減圧とし、更に30分間反応を続け
た。
得られたポリマーは非晶性透明で固有粘度
0.69、Tg175℃であつた。また、このポリマーは
アセトン、トリクレン、キシレン等の溶剤に浸漬
しても変化なく安定であつた。
比較例 実施例4において、3,4′−ジアミノジフエニ
ルエーテル80部を4,4′−ジアミノジフエニルエ
ーテルに置きかえた(すなわち、ジアミン成分と
して全て4,4′−ジアミノジフエニルエーテルと
した)系で同様の反応をせしめたところ、常圧、
反応中に反応系は固化し、温度を350℃に上昇し
ても溶融しなかつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリマー繰返し単位の80モル%以上が下記式
    () [但し、式中nは2〜12の整数である。] で表わされる単位で構成される溶融成形可能な非
    晶性のポリアミドイミドであつて、かつ0.4以上
    の固有粘度(N−メチルピロリドン中35℃で測
    定)を有することを特徴とするポリアミドイミ
    ド。
JP8983787A 1987-04-14 1987-04-14 ポリアミドイミド Granted JPS63256627A (ja)

Priority Applications (1)

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JP8983787A JPS63256627A (ja) 1987-04-14 1987-04-14 ポリアミドイミド

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JP8983787A JPS63256627A (ja) 1987-04-14 1987-04-14 ポリアミドイミド

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JPS63256627A JPS63256627A (ja) 1988-10-24
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JP8983787A Granted JPS63256627A (ja) 1987-04-14 1987-04-14 ポリアミドイミド

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KR0128814B1 (ko) * 1993-07-05 1998-04-07 강박광 이소포론디아민 구조를 함유하는 신규 폴리아미드이미드수지

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JPS63256627A (ja) 1988-10-24

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