JPH0465778B2 - - Google Patents

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JPH0465778B2
JPH0465778B2 JP60253444A JP25344485A JPH0465778B2 JP H0465778 B2 JPH0465778 B2 JP H0465778B2 JP 60253444 A JP60253444 A JP 60253444A JP 25344485 A JP25344485 A JP 25344485A JP H0465778 B2 JPH0465778 B2 JP H0465778B2
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JP
Japan
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steel plate
rust
film
electrodeposition
coating
Prior art date
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Application number
JP60253444A
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English (en)
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JPS62111733A (ja
Inventor
Shingo Nomura
Hirohiko Sakai
Etsuo Yamamoto
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は電着塗装を行なうことができる防錆鋼
板に関し、さらに詳しくは、鋼板またはめつき鋼
板に樹脂皮膜を形成した自動車用車体、家庭用電
化製品、建造物用壁体等に使用する電着塗装を行
なうことができる防錆鋼板に関する。
[従来技術] 従来より防錆鋼板として種々のものが提案され
使用されてきており、例えば、自動車用の車体に
用いる場合には通称ジンクロメタルと呼ばれてい
る防錆鋼板が使用されている。
この鋼板は耐蝕性が良好で、自動車用鋼板とし
ての条件である電着塗装およびスポツト溶接を行
なうことができる。
しかし、この防錆鋼板について次に説明するよ
うな問題が存在している。
(1) 耐蝕性と電着塗装性を保障するために、被覆
層中に亜鉛粉末が80wt%以上含有されている
ので、プレス加工等の際に被膜が粉末状に剥離
して加工損傷の原因となり易い。
(2) 亜鉛が多量に含まれている被覆層が10μm以
上に厚く塗装されている場合には、亜鉛粉末お
よび樹脂が多量に存在するので、亜鉛および樹
脂の燃焼残渣によつて電極チツプが汚染され、
連続スポツト溶接においてチツプドレツシング
頻度が増大し、作業性の劣化を来すことがあ
る。
しかして、このような問題を考慮した防錆鋼板
が、例えば、特開昭58−098172号公報、特開昭57
−108292号公報に1μm程度の有機複合化シリケー
ト皮膜を形成した防錆鋼板が提案されている。
そして、これらの鋼板は、塗膜中に導電成分を
含有していないので膜厚を1μm程度にし、この膜
厚では付加避的に生じるピンホールによつて電着
性を付与させているものであり、膜厚を2μm以上
に厚くするとピンホールが減少し、電着時にはク
レータリング或いは絶縁破壊等の電着不良が生じ
るようになる。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は上記に説明したような従来における電
着塗装が行なうことができる防錆鋼板の種々の問
題点を解消したものであつて、耐粉状剥離性が優
れた加工性を有し、さらに、膜厚が2μm以上に厚
くなつても電着塗装性が優れた防錆鋼板を提供す
るものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明に係る電着塗装を行なうことができる防
錆鋼板の特徴とするところは、鋼板またはめつき
鋼板上に膜厚10μm以下の樹脂皮膜が形成されて
いる防錆鋼板において、樹脂皮膜の表面に開孔部
2μm以下のピンホールまたは割目幅2μm以下の
クラツクが存在し、かつ、樹脂皮膜の任意表面上
ピンホールまたはクラツクの開孔部の面積の合計
が皮膜表面の3〜30%である点に存する。
本発明に係る電着塗装を行なうことができる防
錆鋼板について、以下詳細に説明する。
本発明に係る電着塗装を行なうことができる防
錆鋼板において、鋼板またはめつき鋼板に膜厚
10μm以下の樹脂皮膜を形成するのは、この樹脂
皮膜の厚さが10μmを越えると、樹脂皮膜表面に
開孔部2μm以下のピンホールまたは割目幅2μm
以下のクラツクが樹脂皮膜の任意表面上に、これ
らピンホール、クラツクの開孔部面積の合計が3
〜30%存在させることが実用上困難となるからで
ある。また、このピンホールまたはクラツクの最
深部は鋼板またはめつき鋼板表面との距離が1μm
以下または鋼板、めつき鋼板表面に達するもので
ある。
ピンホールの開孔部2μm以下またはクラツク
の割目幅2μm以下とするのは、夫々2μmを越える
と皮膜の耐蝕性が損なわれるからである。そし
て、このピンホールまたはクラツクの最深部と鋼
板、めつき鋼板表面との距離が1μmを越えると、
樹脂皮膜の導電性を充分に確保することができな
い。
次に、樹脂皮膜の任意表面上ぴんホールまたは
クラツクの開孔部の面積の合計が皮膜表面の3〜
30%とするのは、3%未満では皮膜の導電性の確
保が充分でなく、また、30%を越えると耐蝕性が
不充分となるからである。
これら、ピンホールまたはクラツクの形成方法
としては、ロールスキンパス法、加熱後急速冷却
法または高沸点シンナー添加法等を適用して行な
うことができる。
本発明に係る電着塗装を行なうことができる防
錆鋼板に使用されるめつき鋼板としては、亜鉛単
層めつき鋼板、亜鉛合金めつき鋼板およびこれら
の多層めつき鋼板があり、また、樹脂皮膜とし
て、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、アルキド樹
脂、フエノール樹脂、ウレタン樹脂、有機複合シ
リケート等の樹脂が使用できる。
第1図に本発明に係る電着塗装を行なうことが
できる防錆鋼板の概略断面を示してあり、1は電
着塗装を行なうことができる防錆鋼板であり、2
は鋼板またはめつき鋼板、3は樹脂皮膜、4はク
ロメート皮膜、5はミクロポア、6はクラツクで
ある。
[実施例] 本発明に係る電着塗装を行なうことができる防
錆鋼板の実施例を説明する。
実施例 水溶性アクリル樹脂 100重量部 コロイダルシリカ(SiO2:40wt%)
50重量部 γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン 9重量部 蒸留水 240重量部 を混合して塗液を製造し、この塗液を脱脂処理を
し、無水クロム酸水溶液を塗布後乾燥して、全ク
ロム量50mg/m2とするクロメート処理を行なつた
めつき厚20g/m2、0.7t×70w×150l(mm)のZn−
12wt%Niめつき鋼板に、バーコーターで塗布し、
炉温200℃で1分間焼付けることにより、有機複
合シリケート(SiO2/アクリル樹脂=0.40)樹脂
皮膜(平均膜厚:3μm)を形成した防錆鋼板を製
造した。
この鋼板をロールスキンパスを行なつて、割目
幅1μmのZn−Niめつき鋼板表面に達するクラツ
クを形成し、任意の樹脂皮膜表面100μm2当りク
ラツクの開孔部の合計面積が10〜15μm2である防
錆鋼板とした。
この防錆鋼板を(1)防蝕試験、(2)電着塗装性、(3)
加工時の皮膜剥離性、(4)スポツト溶接性を調査し
た。
(1) 腐蝕試験 本発明に係る電着塗装を行なうことができる
防錆鋼板を、カツターナイフによりクロカツト
を行なつた後、下に示す複合サイクル腐蝕試験
を250サイクル繰返し実施した。
塩水噴霧試験(35℃×4時間)→乾燥(60℃
×2時間)→湿潤O50℃×2時間)→塩水噴霧
試験の順に繰返し行なう。(8時間/1サイク
ル) この結果、本発明に係る電着塗装を行なうこ
とができる防錆鋼板の防錆皮膜を施したZn−
Niめつき鋼板の最大腐蝕深さは5μm以下であ
り、比較例のZnを多量に含む被覆層(膜厚
12μm)を形成したZn−12wt%Ni合金めつき
鋼板の最大腐蝕深さは680μmであつた。
(2) 電着塗燥性 日本ペイント社製のEL−9210のカチオン電
着塗料を用いて電着塗装を行ない、形成された
皮膜の欠陥を調査した。
電着塗装条件 陽極面積/陰極面積=1/1 極間距離 100mm 電着時間 2分 電圧280V以下では塗膜欠陥(クレータリン
グ)の発生は認められなかつた。
(3) 加工時の皮膜剥離性 第2図に示すドロービードテスト装置を用い
て加工時の皮膜剥離性を調査した。なお、締め
付け圧を40Kg/cm2、引張速度300mm/minとし
た。
本発明に係る電着塗装を行なうことができる
防錆鋼板は皮膜剥離は生じなかつたが、比較例
の亜鉛を多量に含む被覆層(膜厚6μm)を形成
したZn−12wt%Niめつき鋼板も同様な試験を
行なつた結果、ドロービード加工部における被
覆剥離粉量は5mg/m2であつた。
(4) スポツト溶接性 加圧力 200Kg、 通電時間 12サイクル(60Hz)、 電硫 10KA、 電極 RWMA−クラス1 の条件で、スポツト溶接性を調査した。
本発明に係る電着塗装を行なうことができる
防錆鋼板は連続スポツト溶接可能打点は3000点
であつたが、膜厚6μmの亜鉛を多量に含む被覆
層を形成したZn−12wt%Niめつき鋼板はスポ
ツト溶接可能打点は1800点であつた。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明に係る電着塗装を
行なうことができる防錆鋼板は上記の構成である
から、電着塗装性に優れ、かつ、耐腐蝕性、加工
性およびスポツト溶接性にも優れているという効
果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る電着塗装を行なうことが
できる防錆鋼板の概略断面図、第2図はドロービ
ードテスト装置の説明図である。 1……電着塗装を行なうことができる防錆鋼
板、2……鋼板またはめつき鋼板、3……樹脂皮
膜、4……クロメート皮膜、5……ミクロポア、
6……クラツク。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 鋼板またはめつき鋼板上に膜厚10μm以下の
    樹脂皮膜が形成されている防錆鋼板において、樹
    脂皮膜の表面に開孔部2μm以下のピンホールま
    たは割目幅2μm以下のクラツクが存在し、かつ、
    樹脂皮膜の任意表面上ピンホールまたはクラツク
    の開孔部の面積の合計が皮膜表面の3〜30%であ
    ることを特徴とする電着塗装を行なうことができ
    る防錆鋼板。
JP25344485A 1985-11-12 1985-11-12 電着塗装を行なうことができる防錆鋼板 Granted JPS62111733A (ja)

Priority Applications (1)

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JP25344485A JPS62111733A (ja) 1985-11-12 1985-11-12 電着塗装を行なうことができる防錆鋼板

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JPS62111733A JPS62111733A (ja) 1987-05-22
JPH0465778B2 true JPH0465778B2 (ja) 1992-10-21

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02243333A (ja) * 1989-03-17 1990-09-27 Nisshin Steel Co Ltd 導電性に優れた高潤滑性表面処理鋼板

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5770295A (en) * 1980-10-21 1982-04-30 Toyota Motor Corp Highly corrosion resistant painting method
JPS5792196A (en) * 1980-11-27 1982-06-08 Kansai Paint Co Ltd Finishing method for electrodeposition coating

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JPS5770295A (en) * 1980-10-21 1982-04-30 Toyota Motor Corp Highly corrosion resistant painting method
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