JPH046557B2 - - Google Patents

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JPH046557B2
JPH046557B2 JP56083890A JP8389081A JPH046557B2 JP H046557 B2 JPH046557 B2 JP H046557B2 JP 56083890 A JP56083890 A JP 56083890A JP 8389081 A JP8389081 A JP 8389081A JP H046557 B2 JPH046557 B2 JP H046557B2
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heat
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layer
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JP56083890A
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JPS57199685A (en
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Juji Ooba
Koji Sato
Junichi Oowaki
Haruhiko Yano
Kensaku Azuma
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Tomoegawa Co Ltd
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Tomoegawa Paper Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp, Tomoegawa Paper Co Ltd filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP56083890A priority Critical patent/JPS57199685A/ja
Publication of JPS57199685A publication Critical patent/JPS57199685A/ja
Publication of JPH046557B2 publication Critical patent/JPH046557B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/52Compositions containing diazo compounds as photosensitive substances
    • G03C1/60Compositions containing diazo compounds as photosensitive substances with macromolecular additives

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は加熱により記録し、光照射により非記
録部分の定着を行う感熱記録媒体に関し、より詳
細には高感度で熱記録が可能であり、かつ保存安
定性に優れた感熱記録媒体に関する。 熱ヘツドを用いて電気的情報を熱に変換するこ
とによつて記録を行なう感熱記録方式は装置が小
型軽量化でき、無騒音の記録ができる等の利点か
らフアクシミリやプリンターに多く用いられる様
になつてきた。従来感熱記録紙としては有機酸金
属塩と還元剤の反応を用いたいわゆる金属キレー
ト型および電子供与性物質と電子受容性物質との
反応を利用した染料発色型が用いられている。し
かしながらこれらのものは記録が定着できないた
めに再加熱により発色したり、接着剤およびセロ
ハンテープや朱肉などによつて発色あるいは消色
してしまう問題点があつた。また特に染色発色型
の感熱紙では記録が光によつて退色しやすいとい
う欠点があつた。そこでこれらの欠点を解決した
定着可能な感熱記録紙の開発が求められていた。
こうした目的を実現するためにジアゾニウム塩と
カツプラーを加熱によつて反応させアゾ色素を形
成することにより記録し、更に光照射を行ない非
記録部分のジアゾニウム塩を光分解することによ
り定着する試みがある。この様な反応系はいわゆ
る熱現像がジアゾ方式を応用するものである。 熱現像ジアゾ方式はジアゾ写真法の分野では良
く知られた技術であるが、この熱現像ジアゾ紙を
感熱記録紙として用いる場合はまず熱による書き
込みを行ない、しかる後に光による定着を実施す
る。この様に加熱と露光の順序が従来の熱現像ジ
アゾ方式とは逆になる。ここで加熱は熱ヘツドに
よつて数msと極めて短い時間に行なわれるため
熱感度としては従来の熱現像ジアゾ方式よりも優
れたものが要求される。 熱現像ジアゾ紙を実現する方法として従来以下
の様な方法が提案されている。 (1) 熱によつて安定化に使われていた酸を破壊す
る方法。 米国特許第2653091号には熱分解性酸性物質
としてトリクロル酢酸を用いる試みが記されて
いる。 (2) 熱によつて塩を分解し、酸と塩基を生ぜしめ
酸のみ揮発せしめる方法。 オランダ特許第30636号には酢酸ナトリウム、
マロン酸カリウム又、米国特許第2216137号に
は亜鉛、カドミウム、鉛などのギ酸塩、酢酸塩
などが挙げられている。 (3) 熱によりアルカリを発生せしめる方法。 無機および有機アンモニウム塩、有機アミン
類、尿素およびその誘導体など多数が挙げられ
ている。 (4) 熱によつてカツプラーを発生せしめる方法。 米国特許第937160号にはα−ピロールカルボ
ン酸の3級エステルを、又特公昭46−11952に
はγ−レゾルシン酸誘導体を用いることが提案
されている。 (5) 熱によつてジアゾ化合物とカツプラーの反応
性を活性化せしめる方法。 米国特許第2217189号並びに第2680062号には
室温ではカツプリング能力の無いジアゾニウム
塩であるジアゾスルホン酸塩を使用している。 しかしこれらの方法の中で(1)(2)(3)はそれらの物
質が加熱時だけでなく室温においても徐々に分解
して系を塩基性に傾けるために、プレカツプリン
グを生じ保存安定性に欠ける。又(4)(5)においては
ジアゾ−カツプリング反応に大きな熱エネルギー
を必要とするため発色感度が不足である、(1)〜(5)
の方法を2種類以上適当に組み合わせた例もある
が、前述のごとく保存安定性。発色感度に問題が
残る。 ジアゾニウム塩、カツプラーおよび現像剤の3
成分のうち少なくとも1成分をワツクスや高分子
材料の隔壁層で分離した多層構成法や、3成分の
少なくとも1つをマイクロカプセルにて隔離した
例がある。しかしこの方法でも現像剤として前述
の(2)(3)に示した材料を使用した場合室温で現像剤
から徐々に発生した塩基性物質が隔壁層およびマ
イクロカプセルの壁材を通過してプレカツプリン
グを生じてしまう。 この様に熱現像ジアゾ方式についての多くの提
案がなされているにもかかわらず、記録紙の保存
安定性および発色感度の点で今だ満足できるもの
ではない。 本発明者等は熱現像ジアゾ方式の前記欠点を防
止すべく研究を重ねた結果、塩基性物質として水
不溶性又は水難溶性のグアニジン誘導体を、アル
カリ可溶性でかつ酸性で不溶化するバインダー中
に分散せしめた現像剤層と、少なくともジアゾニ
ウム塩を含む感光層とを分離して支持体上に設け
ることにより優れた熱感度と長期の保存安定性を
得ることを発見した。なおカツプラーはいずれの
層中に含ませても良く、その効果は変わらない。 本発明の感熱記録媒体は図面に示した如く、次
の層構成から成るものである。 (1) 支持体上に現像剤層を設け、その上に感光層
を設けたもの。(第1図) (2) 支持体上に感光層を設け、その上に現像剤層
を設けたもの。(第2図) これらの層構成のいずれにおいても現像剤とし
て水不溶性又は水難溶性のグアニジン誘導体をア
ルカリ可溶性でかつ酸性で不溶化するバインダー
中に分散せしめたものを使用することが本発明の
特徴である。なお、現像剤層と感光層との間にワ
ツクスやポリマー塩から成る隔壁層を設けること
は何ら差支えない。 少なくとも感光層と現像剤層とを有する多層構
成型においては1つの層を設けた後、その上にさ
らに他の層を塗布することになる。この2度目以
後の塗工時に塗工液がそれ以前に形成された層中
にしみ込んだり、又以前の層中の成分が溶け出し
たりして記録紙の保存安定性を著しく低下させる
ことがある。そこでジアゾニウム塩を含む感光層
はジアゾニウム塩の安定化及びプレカツプリング
防止の為に酸性に保たれる必要がある。又現像剤
層は加熱によりジアゾニウム塩とカプラーをカツ
プリングさせるための塩基性物質を含んでおりア
ルカリ性を示すことが多い。従つて酸性の感光層
とアルカリ性の現像剤層とを隣接させた場合その
界面である程度両者の混合を生じ中和により望ま
しいPH領域からはずれてしまい、その結果地かぶ
りを生ずることになる。又現像剤層に水溶性の塩
基性物質を使用した場合空気中の水分等の影響を
受けて長期の保存には耐えられないことが多い。 この欠点を防止するため、塩基性物質として水
不溶性又は水難溶性のグアニジン誘導体を使用す
ることにより保存性をかなり改善することができ
た。これは空気中の水分の影響を受けにくいため
である。又、現像剤層のバインダーとしてアルカ
リ可溶性でかつ酸性で不溶化するバインダーを用
いることもかなり効果的に保存性を改良できた。
この場合アルカリ性の現像剤層と酸性の感光層が
隣接する界面でアルカリ可溶性バインダーが不溶
化され両層の混合を防止するものである。 これらの方法は、それぞれ単独で使用してもか
なりの効果が認められたが、それらを同時に適用
することにより単独の場合よりも極めて優れた保
存安定性を得ることができた。すなわち水不溶性
又は水難溶性のグアニジン誘導体を、アルカリ可
溶性でかつ酸性で不溶化するバインダー中に分散
せしめて成る現像剤層を設けることにより、製造
中及び保存中において極めて安定で地かぶりを生
ずることの著しく少ない感熱記録媒体を得ること
ができた。 本発明で用いられる現像剤として選ばれるグア
ニジン誘導体は常温で固体、好ましくは60℃以上
の融点を持ち水に不溶もしくは難溶であり、次の
一般式
【式】または
【式】 〔式中、R1、R2、R3、R4、R5は水素、炭素数18
以下のアルキル、環状アルキル、アリール、アシ
ル、アシルアミノ、アミノ基を表わし、R1、R2
R3、R4のうち少なくとも1つはアリール基であ
りR6は低級アルキレン、フエニレン、ナフチレ
ンまたは
【式】(式中Xは 低級アルキレン、SO2、S2、S、O、−NH−ま
たは一重結合を表わす)を表わし、式中のアリー
ル基は低級アルキル、アルコキシ、ニトロ、アシ
ルアミノ、アルキルアミノ基、ハロゲンより選ば
れる置換基を有するものも含まれる〕で表わされ
る化合物である。具体例を表1に挙げるが、これ
らは本発明を限定するものではない。 表1 グアニジン誘導体 1 フエニルグアニジン 2 1,3−ジフエニルグアニジン 3 1,3−ジ−o−トリルグアニジン 4 1,3−ジ−p−メトキシフエニルグアニジ
ン 5 1−ジメチル−3−フエニルグアニジン 6 1−ベンゾイル−3−フエニルグアニジン 7 1−ベンジル−3−フエニルグアニジン 8 1,2,3−トリフエニルグアニジン 9 1,1,3−トリフエニルグアニジン 10 1,2−ジベンゾイル−3−フエニルグアニ
ジン 11 1,3−ジフエニル−2−シクロヘキシルグ
アニジン 12 o−トリルビグアニド 13 p−ジ(1,3−ジフエニルグアニジノ)ジ
フエニル 14 ジ−(フエニルグアニジノ)エタン 15 ジ−(トリフエニルグアニジノ)メタン これらのグアニジン誘導体は塩基性物質である
ため、その融点付近の温度では特に塩基性雰囲気
を有効に形成し、ジアゾニウム塩とカツプラーと
をカツプリングさせてアゾ色素を形成することが
できる。これらのグアニジン誘導体はいずれも常
温では安定であり、従来公知の尿素やイミダゾー
ル誘導体等に比べて保存中における分解に要する
時間ははるかに長い。さらに、従来公知の塩基性
物質のほとんど大部分は水溶性が非常に高く、そ
のために空気中の水分等の影響を受けて感熱層が
保存中に発色してくるという欠点があつた。しか
し、本発明において用いられるグアニジン誘導体
は水に不溶もしくは難溶であるため、優れた保存
安定性を有している。 本発明における、グアニジン誘導体は単独もし
くは2種以上混合して使用される。又、発色温度
や発色色調を調整するために、従来用いられてき
た塩基性物質を併用することも可能である。ただ
し系に含まれる全現像剤中当該グアニジン誘導体
の占める割合が少なくとも60重量%以上、好まし
くは80重量%以上であることが必要である。もし
グアニジン誘導体がこの割合より少ない場合は本
発明の目的とする優れた保存安定性は得られなく
なる。 本発明で用いられるアルカリ可溶性でかつ酸性
で不溶化するバインダーはアンモニア水又は有機
アミン水溶液中に溶かして使用され、以下のもの
が適当である。例えばイソブチレン−無水マレイ
ン酸共重合体、ジイソブテン−無水マレイン酸共
重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、エ
チレン−アクリル酸共重合体、スチレン−アクリ
ル酸共重合体、アクリル酸−メタクリル酸エステ
ル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、
スチレン−メタクリル酸共重合体、カゼイン等が
挙げられるが、これらは本発明を限定するもので
はない。 本発明で用いられる基材としては普通紙、コー
ト紙、アート紙、ラミネート紙、合成樹脂フイル
ム、織布シート、金属、ガラス等が使用できる。 本発明で用いられるジアゾニウム塩としては、
塩基性雰囲気でカツプラーとカツプリングしてア
ゾ色素を形成し得るものである。 下記のものは良好な結果を与えた。 p−ジアゾ−N−エチル−N−ヒドロキシエチ
ルアニリンクロライド塩化亜鉛、p−ジアゾ−
N,N−ジエチルアニリンクロライド塩化亜鉛、
p−ジアゾ−N,N−ジメチルアニリンクロライ
ド塩化亜鉛、p−ジアゾ−N−ベンジル−N−エ
チルアニリンクロライド塩化亜鉛、4−ジアゾ−
N,N−ジエチルアニリンフルオロボレート、4
−ベンズアミド−2,5−ジエトキシベンゼンジ
アゾニウムクロライド塩化亜鉛、4−メトキシ−
6−ベンズアミド−m−トルイジンジアゾニウム
クロライド塩化亜鉛、硫酸−4−ジアゾ−ジフエ
ニルアミン、1−ジアゾ−3−ナフトール−4−
スルホン酸ナトリウム、1−ジアゾ−2−ナフト
ール−4−スルホン酸ナトリウム、2−メトキシ
−4−モルホリノベンゼンジアゾニウムクロライ
ド塩化亜鉛、4−モルホリノ−2,5−ジブトキ
シベンゼンジアゾニウムクロライド塩化亜鉛、4
−p−メトキシベンズアミド−2,5−ジエトキ
シベンゼンジアゾニウムクロライド塩化亜鉛、2
−N,N−ジエチル−m−トルイジン−ジアゾニ
ウムフルオロボレート、6−モルホリノ−m−ト
ルイジンジアゾニウムフルオロボレート、2−ジ
アゾ−1−ナフトール−4−スルホン酸ナトリウ
ム、2−ジアゾ−1−ナフトール−5−スルホン
酸ナトリウム、4−ジアゾ−4′−メトキシ−ジフ
エニルアミンクロライド。 本発明に使用するカツプラーは塩基性雰囲気で
ジアゾニウム塩とカツプリングして色素を形成す
る任意のものであり、感光層又は現像剤層の少な
くとも一方又は両方に含ませることができる。カ
ツプラーとしては、レゾルシノール、カテコー
ル、フロログルシン、o−ヒドロキシビフエニ
ル、α−ナフトール、1,5−ジ−ヒドロキシナ
フタレン、2,3−ジ−ヒドロキシナフタレン、
2,7−ジ−ヒドロキシナフタレン、1−ヒドロ
キシナフタレン−4−スルホン酸ナトリウム、2
−ヒドロキシナフタレン−4−スルホン酸ナトリ
ウム、2−ヒドロキシナフタレン−6−スルホン
酸ナトリウム、2−ヒドロキシナフタレン−3,
6−ジ−スルホン酸ナトリウム、2−ヒドロキシ
ナフタレン−6,8−ジ−スルホン酸カリウム、
2,3−ジヒドロキシナフタレン−6−スルホン
酸ナトリウム、2,7−ジヒドロキシナフタレン
−3,6−ジ−スルホン酸ナトリウム、1,8−
ジ−ヒドロキシナフタレン−3,6−スルホン酸
ナトリウム(クロモトロープ酸2ナトリウム)、
アセトアセトアニリド。ジメドン、3−メチル−
5−ピラゾロン、1−フエニル−3−メチル−5
−ピラゾロン、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸
−モロホリノプロピルアミド、2−ヒドロキシ−
3−ナフトエ酸−o−トルイジノアミド、4−メ
トキシ−1−ナフトール、2−ヒドロキシ−3−
ナフトエ酸−エチルエステル、2−ヒドロキシ−
3−ナフトエ酸−o−アニシド、2−ヒドロキシ
−3−ナフトエ酸−アミド−アニリド、2−ヒド
ロキシ−3−ナフトエ酸−α−ナフチルアミド、
2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−m−キシリジ
ン、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−m−ニト
ロアニリド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−
β−ナフチルアミド、2−ヒドロキシ−3−ナフ
トエ酸−ヒドロキシエチルアミド、2−ヒドロキ
シ−3−ナフトエ酸アミド、2−ヒドロキシ−3
−ナフトエ酸−p−メトキシベンズアミド、2−
ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−m−ニトロベンズ
アミド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−p−
クロルベンズアミド、2−ヒドロキシ−3−ナフ
トエ酸−o−エトキシベンズアミド、2−ヒドロ
キシ−3−ナフトエ酸−2,5−ジメトキシベン
ズアミド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−2
−メチル−4−クロルベンズアミド、2−ヒドロ
キシ−3−ナフトエ酸−3−クロロ−4,6−ジ
メトキシベンズアミド等が適当である。また、カ
ツプラーは1種あるいは2種以上混合することに
より任意の色調の画像を得ることができる。 例えばp−ジアゾ−N−エチル−N−ヒドロキ
シエチルアニリンクロライド塩化亜鉛と、2,3
−ジヒドロキシナフタレン−6−スルホン酸ナト
リウム及びアセトアセトアニリドをカツプリング
させて生ずる色素はそれぞれ紫、黄色であり、一
緒になつてほぼ黒色の画像を形成する。 室温においてジアゾニウム塩とカツプラーとの
カツプリングを防止するため適当な酸安定剤が加
えられる。この様な酸安定剤としては酒石酸、ク
エン酸、シユウ歳、ホウ酸、リン酸等が適当であ
る。その他に加えられる添加剤としてはジアゾニ
ウム塩が光分解した後、酸化による着色を防ぐ還
元剤例えばチオ尿素、アスコルビン酸、アリルイ
ソチオシアネート等が加えられる。またジアゾニ
ウム塩の安定化剤として塩化亜鉛が加えられる。
またカツプラーの溶解助剤としてクエン酸ナトリ
ウム、クエン酸カルシウム、クエン酸マグネシウ
ム、酒石酸ナトリウム、酒石酸カルシウム、グル
コン酸カルシウム等の有機酸のアルカリ金属塩又
はアルカリ土類金属塩、カフエイン、テオフイリ
ン、1,3,6−ナフタレントリスルホン酸ナト
リウム等を加えることもできる。また熱発色の促
進に寄付する硫酸グアニジン、ペンタエリトリト
ール等を加えることもできる。また熱ヘツドに対
するステイツキングの防止、及び筆記性を改良す
る目的でシリカ、硫酸バリウム、酸化チタン、水
酸化アルミニウム、酸化亜鉛、炭酸カルシウム等
の公知の顔料、スチレンビーズ、尿素−メラミン
樹脂、スチレン−無水マレイン酸共重合体等の微
粉末を使用することもできる。 本発明ではグアニジン誘導体を主成分とする現
像剤が加熱により融解して系の雰囲気を塩基性に
することによりジアゾ−カツプリング反応が起こ
り発色させる故、このグアニジン誘導体の融点を
下げ適当な発色温度にするため、各種ワツクス類
を使用することもできる。例えば、パラフインワ
ツクス、マイクロクリスタリンワツクス、モンタ
ン酸ワツクス、モンタン酸エステルワツクス、ア
マイドワツクス等であり特にアマイド系ワツクス
は有効である。 本発明における記録紙の各層はバインダー無し
で、もしくは適当なバインダーを用いて塗工する
ことができる。バインダーとしては一般に知られ
ているポリビニルアルコール、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、アラ
ビアゴム、ゼラチン、カゼイン、デンプン、スチ
レン−無水マレイン酸共重合体、メチルビニルエ
ーテル−無水マレイン酸共重合体、ポリアクリル
酸塩等の水溶性バインダー、スチレン−ブタジエ
ンラテツクス、アクリロニトリル−ブタジエンラ
テツクス等のラテツクス類、ポリ酢酸ビニル、ポ
リアクリル酸エステル、エチレン−酢ビ共重合体
等の各種エマルジヨン類、エチルセルロース、ニ
トロセルロース、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニ
ル、ポリスチレン、ポリメタクリル酸エステル、
ポリエステル、テルペン樹脂、環化ゴム等の公知
の各種樹脂を用いることができる。 以下に実施例を示す。 実施例 1 次の組成の現像剤層塗料を上質紙上にワイヤー
バーで塗布し熱風循環式恒温乾燥器にて130℃で
乾燥した。乾燥塗布量は8g/m2であつた。 1,3−ジ−o−トリルグアニジン(20%水分
散液) 10部 イソブチレン−無水マレイン酸共重合体のアン
モニウム塩(20%水溶液) 10部 この上に次の組成の感光塗料をワイヤーバーで
塗布し50℃で乾燥した。乾燥塗布量は7g/m2
あつた。 水 100部 p−ジアゾ−N,N−ジメチルアニリンクロラ
イド塩化亜鉛 2部 2,3−ジヒドロキシナフタレン−6−スルホ
ン酸ナトリウム 3部 酒石酸 4部 チオ尿素 5部 微粉末シリカ 15部 SBR(40%エマルジヨン) 30部 この感熱記録媒体を所定の温度の熱板に5秒間
100g/cm2の圧力を加えて押付けて発色させたと
ころ青紫の画像が形成された。このときの最大濃
度は.2であり最大濃度の1/2の濃度を与える温
度を発色温度とすると103℃であつた。また室内
光下で約1時間放置するか、紫外線灯下で約10秒
間露光することにより定着され、再度加熱しても
発色しなかつた。一方20〜25℃、相対湿度40〜65
%の遮光下で未記録紙を1年間放置した。初期に
露光して定着した記録紙は0.07の濃度であり、半
年後に露光して定着した記録紙は0.14の濃度であ
つた。また半年後の最大発色濃度は1.1であり発
色温度は103℃であり、良好な保存性を示した。 実施例 2〜6 実施例1において現像剤層のバインダーとして
用いたイソブチレン−無水マレイン酸共重合体の
かわりに、それぞれ表1のものを用いる他は実施
例1と同様にして感熱記録媒体を作製した。これ
らの記録媒体は実施例1と同様優れた発色特性及
び保存安定性を有していた。
【表】 実施例 7〜10 実施例1において現像剤層に用いた1,3−ジ
−o−トリルグアニジンの代りにそれぞれ表2の
ものを用いる他は実施例1と同様にして感熱記録
媒体を作製した。これらの記録媒体は実施例1と
同様優れた発色特性及び保存安定性を有してい
た。
【表】 実施例 11 次の組成の感光塗料を上質紙上にワイヤーバー
で塗布し80℃で乾燥した。乾燥塗布量は6g/m2
であつた。 水 100部 p−ジアゾ−N,N−ジメチルアニリンクロラ
イド塩化亜鉛 2部 酒石酸 4部 チオ尿素 4部 SBR(40%エマルジヨン) 12部 この上に次の組成の現像剤層塗料をワイヤーバ
ーで塗布し、55℃で乾燥した。乾燥塗布量は9
g/m2であつた。 1,3−ジ−o−トリルグアニジン(20%水分
散液) 10部 イソブチレン−無水マレイン酸共重合体のアン
モニウム塩(20%水溶液) 10部 2,3−ジヒドロキシナフタレン−6−スルホ
ン酸ナトリウム 1部 微粉末シリカ 3部 この感熱記録媒体を実施例1と同様に記録した
ところ優れた発色特性を示した。保存安定性も実
施例1と同様に優れていた。 比較例 1 実施例1において現像剤層バインダーであるイ
ソブチレン−無水マレイン酸共重合体のアンモニ
ウム塩(20%水溶液)10部の代わりにPVAの10
%水溶液20部を用いる他は全て実施例1と同様に
して感熱記録媒体を作製した。この感熱記録媒体
は作製直後から地かぶりを生じ始め、保存後2週
間後には記録できない程発色してしまつた。 比較例 2 実施例1において、現像剤層塗料に用いた1,
3−ジ−o−トリルグアニジンの2%水分散液10
部の代わりに、尿素の20%水溶液10部を用いる他
は実施例1と同様にして感熱記録媒体を作製し
た。この感熱記録媒体は、徐々に地かぶりを生じ
保存後2ケ月後には記録できない程発色してしま
つた。 以上説明した様に、ジアゾニウム塩とカツプラ
ーと塩基性物質とを含む感熱記録媒体において、
水不溶性又は水難溶性のグアニジン誘導体をアル
カリ可溶性でかつ酸性で不溶化するバインダー中
に分散した現像剤層を設けることにより隣接した
酸性の感光層を設ける場合、塗工及び乾燥中にア
ルカリ可溶性バインダーが不溶性になり両者の層
が界面で混合することが極めて少なく、又グアニ
ジン誘導体は室温において極めて安定でありかつ
空気中の水分等の影響も受けにくいために、熱感
度、保存安定性に優れた感熱記録媒体が得られ、
定着可能な感熱記録紙あるいは熱現像ジアゾ紙と
して応用できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1〜2図は本発明で得られる感熱記録媒体の
断面図である。 1……支持体、2……現像剤層、3……感光
層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ジアゾニウム塩、カツプラー及び塩基性物質
    から成り、少なくともジアゾニウム塩を含む感光
    層と、少なくとも塩基性物質を含む現像剤層とを
    有し、カツプラーを感光層又は現像剤層の一方又
    は両方に含有する二層構成の感熱記録媒体におい
    て、現像剤層が塩基性物質として水不溶性又は水
    難溶性のグアニジン誘導体とバインダーとしてア
    ルカリ可溶性で、かつ酸性で不溶化するバイダー
    とを少なくとも含有することを特徴とする感熱記
    録媒体。 2 支持体上に現像剤層を設け、その上に感光層
    を設けた特許請求の範囲第1項記載の感熱記録媒
    体。 3 支持体上に感光層を設け、その上に現像剤層
    を設けた特許請求の範囲第1項記載の感熱記録媒
    体。 4 一般式(1)又は(2)で表される水不溶性又は水難
    溶性のグアニジン誘導体を1種又は2種以上混合
    して使用した特許請求の範囲第1項記載の感熱記
    録媒体。 一般式(1) 【式】 一般式(2) 【式】 [式中R1、R2、R3、R4、R5、は水素、炭素数18
    以下のアルキル、環状アルキル、アリール、アシ
    ル、アシルアミノ、またはアミノ基を表わし、
    R1、R2、R3、R4のうち少なくとも1つはアリー
    ル基であり、R6は低級アルキレン、フエニレン、
    ナフチレン、または 【式】(式中Xは低級アル キレン、SO2、S2、S、O、−NH、または一重
    結合を表わす)を表わし、式中のアリール基は低
    級アルキル、ニトロ、アシル、アミノ、アルキ
    ル、アミノ基、またはハロゲンより選ばれる置換
    基を有するものも含まれる。
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