JPH0465520A - ポリフェニレンサルファイド系モノフィラメント - Google Patents

ポリフェニレンサルファイド系モノフィラメント

Info

Publication number
JPH0465520A
JPH0465520A JP17854890A JP17854890A JPH0465520A JP H0465520 A JPH0465520 A JP H0465520A JP 17854890 A JP17854890 A JP 17854890A JP 17854890 A JP17854890 A JP 17854890A JP H0465520 A JPH0465520 A JP H0465520A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyphenylene sulfide
monofilament
ionomer resin
bending
resistance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17854890A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Nishikawa
西河 裕
Hideo Nakada
秀夫 仲田
Takuji Sato
卓治 佐藤
Hiroshi Saito
博 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Monofilament Co Ltd
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Monofilament Co Ltd
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Monofilament Co Ltd, Toray Industries Inc filed Critical Toray Monofilament Co Ltd
Priority to JP17854890A priority Critical patent/JPH0465520A/ja
Publication of JPH0465520A publication Critical patent/JPH0465520A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Artificial Filaments (AREA)
  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明はポリフェニレンサルファイド系モノフィラメン
トに関するものであり、さらに詳しくは耐屈曲摩耗性お
よび耐屈曲疲労性に優れ、特に抄紙カンバス用織物およ
びフィルター用織物などの産業用途に適したポリフェニ
レンサルファイド系モノフィラメントに関するものであ
る。
[従来の技術] 抄紙カンバス用織物およびフィルター用織物などの産業
用途の織物においては、該織物が例えば130℃以上の
高温雰囲気や、高濃度の酸、高濃度のアルカリなどの薬
品環境にさらされることから、織物素材であるモノフィ
ラメントには、高結節強度および高引張り強度などの機
械特性とともに、耐熱性および耐薬品性が強く要求され
ている。
従来、このような要求特性を満たす産業用繊維としては
、アラミド系繊維およびポリ四フッ化エチレンなどが要
求に応じて使用されてきたが、これらの重合体はいずれ
も溶融押出成形が不可能であることおよび高価であるこ
とから、その使用範囲が著しく制限されていた。
一方、ポリフェニレンサルファイドは優れた耐熱性およ
び抜群の耐薬品性を有する上に、溶融成形が可能である
ことから、いわゆる成形品用途以外にも、繊維やフィル
ムに応用する技術が従来から検討されており、繊維の製
造については、例えば米国特許第3,895,091号
明細書、同3,898,204号明細書、同3゜912
.695号明細書、同4,029,639号明細書、同
4,098,776号明細書、同4,115,562号
明細書、特開昭49−54617号公報、特公昭52−
12240号公報、特公昭52−30609号公報、特
開昭57−143518号公報、特開昭58−1840
9号公報、特開昭58−31112号公報および特開昭
61−75812号公報などにより提案されている。
そして、ポリフェニレンサルファイドモノフィラメント
の上述した優れた特性を利用して、これらを抄紙用カン
バス用織物に利用することが特開昭61−6390号公
報により提案されている。
一方ポリフエニレンサルファイドモノフィラメントの耐
久性を改良する方法として、アイオノマー樹脂を配合す
る方法が特開平2−53913号公報に記載されている
[発明が解決しようとする課題] 前記の米国特許第3,895,091号明細書、同3,
898,204号明細書、同3,912.695号明細
書、同4,029,639号明細書、同4,098,7
76号明細書、同4.115,562号明細書、特開昭
49−54617号公報、特公昭52−12240号公
報、特公昭52−30609号公報、特開昭57−14
3518号公報、特開昭58−18409号公報、特開
昭58−31112号公報、特開昭61−75812号
公報および特開昭61−6390号公報などに記載され
た従来技術によって製造されるポリフェニレンサルファ
イド繊維は、耐熱性および耐薬品性に優れる反面、糸自
体が硬いために脆さがあり、靭性が不足していることか
ら、屈曲摩耗性および屈曲疲労性等の耐久性が劣るとい
う課題を有している。
このため、例えばポリフェニレンサルファイドモノフィ
ラメントを抄紙カンバス用織物に適用しようとする場合
には、製織中に糸の破損や破断を起こしやすいという課
題があり、さらには製織後の屈曲摩耗性が著しく劣るこ
とから、例えばカンバスとしての使用中に織物の屈曲部
位などが破損しやすく、この面での耐久性が低いという
課題を有していた。
また、前記の特開平2−53913号公報に記載の方法
で得られたポリフェニレンサルファイドモノフィラメン
トの場合、該モノフィラメントの屈曲疲労性は優れるも
のの、屈曲摩耗性の改良か十分ではない。抄紙カンバス
用織物などの産業用途では、特に屈曲摩耗性が使用中の
耐久性を支配し、産業用途に使用するには十分とはいえ
ない。本発明者らが種々検討した結果、上記特開平2−
53913号公報に記載の方法で用いるポリフェニレン
サルファイドの灰分が多(0,15%を越えることおよ
び結晶化温度が200℃以下と低いことが屈曲摩耗性の
低い原因であることがわかった。
前記の理由から、ポリフェニレンサルファイドモノフィ
ラメントは、抄紙カンバス用織物などの産業用途に使用
するために極めて有望な材料であるにもかかわらず、こ
れら産業用織物として使用するには前記のような多くの
課題があった。
本発明の目的は、前記の従来技術で得られたボリフエニ
レンサルファイドモノフィラメントに比べ更に優れた耐
久性、特に屈曲摩耗性に優れたポリフェニレンサルファ
イドモノフィラメントを提供することにある。
[課題を解決するための手段および作用コ本発明の構成
は、 (1)ポリフェニレンサルファイドモノフィラメントに
おいて、灰分か0.15%以下であり、結晶化温度が2
00℃以上であり、メルトフローレートが10〜150
であるポリフェニレンサルファイドに対し、アイオノマ
ー樹脂を5〜20重量%混合した組成物からなることを
特徴とするポリフェニレンサルファイド系モノフィラメ
ント。
(2)アイオノマー樹脂がエチレンとα、β−エチレン
系不飽和カルボン酸またはそのアルキルエステルとの共
重合体を1〜3価の金属イオンで架橋してなる変性ポリ
オレフィンであることを特徴とする前記第(1)項のポ
リフェニレンサルファイド系モノフィラメント。
(3)ポリフェニレンサルファイドモノフィラメントの
屈曲摩耗回数が6000回以上であることを特徴とする
前記第(1)項および第(2)項に記載のポリフェニレ
ンサルファイドモノフィラメント。
からなる。
本発明でいうポリフェニレンサルファイドとは、構成単
位の80モル%以上がp−フェニレンサルファイド単位
からなり、20モル%以下の割合で共重合成分を含有す
ることができる。
また、ポリフェニレンサルファイドには、本発明の効果
を妨げない範囲で他の熱可塑性重合体をブレンドして用
いることができ、さらには耐熱剤、耐光剤、耐候剤、帯
電防止剤、染料および顔料などの通常の添加剤を含有す
ることができる。
本発明でいうポリフェニレンサルファイドは灰分が0.
15%以下であり、結晶化温度が200℃以上である。
ポリフェニレンサルファイドの灰分が0.15%を越え
る場合、得られるポリフェニレンサルファイドモノフィ
ラメントが脆くなるため、屈曲摩耗性が劣る。また、結
晶化温度か200℃未満の場合、得られるポリフェニレ
ンサルファイドモノフィラメントの結晶化度か低くなる
ため、摩擦に対して削れやすく、やはり屈曲摩耗性が劣
る。
したがって、ポリフェニレンサルファイドの灰分0.1
5%以下、結晶化温度が200℃以上の範囲を満足して
初めて、ポリフェニレンサルファイドモノフィラメント
の屈曲摩耗性が抄紙カンバス用織物などの産業用途に使
用するに十分となるのである。
ま、た、本発明でいうポリフェニレンサルファイドは、
測定温度を316℃、荷重を5 kgfとしたASTM
  D1238−82法によって測定されたポリマの溶
融流れ:メルトフローレート(以下VFRと呼ぶ)が1
0〜1501好ましくは10〜120のポリマである。
MFRが150より大きいと、モノフィラメントの耐久
性、特に耐屈曲摩耗性が、抄紙カンバス用織物およびフ
ィルター用織物などの産業用途に使用するには不十分で
ある。また、MFRが10未満であると溶融紡糸するこ
とが困難となる。
なお、ポリフェニレンサルファイドが、分岐・架橋され
ている場合には、紡糸、延伸性が悪くなったり、得られ
るモノフィラメントの結節強度が低くなるなどの不都合
か生じるので、本発明で用いるポリフェニレンサルファ
イドは実質的に直鎖状高重合体であることが好ましい。
本発明でいうアイオノマー樹脂とは、α−オレフィンま
たはスチレンと、1個または2個以上のカルボキシル基
を有するα、β−エチレン系不飽和カルボン酸またはそ
のアルキルエステルとの共重合体を、1〜3価の原子価
を有する金属イオンにより一部ないしは全てを架橋した
ものである。
具体的には、α−オレフィンとしてはエチレン、プロピ
レン、ブテン−1などが、スチレンとしてはスチレン、
α−メチルスチレンなどが、またα、β−エチレン系不
飽和カルボン酸としてはアクリル酸、メタクリル酸、マ
レイン酸などが、さらにα、β−エチレン系不飽和カル
ボン酸アルキルエステルとしてはアクリル酸メチル、メ
タクリル酸メチル、エタクリル酸メチル、マレイン酸メ
チルなどが挙げられる。
これらの成分からなる共重合体、例えばエチレン/アク
リル酸共重合体、エチレン/メタクリル共重合体、エチ
レン/アクリル酸メチル共重合体、エチレン/メタクリ
ル酸メチル共重合体、エチレン/アクリル酸/メタクリ
ル酸メチル共重合体を架橋するために用いる1〜3価の
原子価を有する金属イオンとしては、Na、K、L i
SA g s M g s Ca SB a % S 
n % Co 5NiSZn、AI、Feなどが挙げら
れ、なかでも特にNa、Mg5CaおよびZnが好まし
い。
本発明のポリフェニレンサルファイドモノフィラメント
において、上記のアイオノマー樹脂のポリフェニレンサ
ルファイドに対する配合量は、5〜20重量%であり、
特に10〜15重量%が好適である。
アイオノマー樹脂のポリフェニレンサルファイドに対す
る配合量が5%未満では屈曲摩耗性および屈曲疲労性の
向上効果が不十分であり、20重量%を越えると、逆に
屈曲摩耗性が低下するばかりか、ポリフェニレンサルフ
ァイドモノフィラメント本来の引張り強伸度も低下する
ため、好ましくない。
本発明のポリフェニレンサルファイドモノフィラメント
の屈曲摩耗回数は6000回以上であることが好ましく
、さらに好ましくは6500回以上である。
屈曲摩耗回数の測定方法については後述するが、この値
が上記範囲を満足すると、ポリフェニレンサルファイド
モノフィラメントの耐久性は抄紙カンバス用織物などの
産業用途に使用するには十分である。
次に本発明のポリフェニレンサルファイドモノフィラメ
ントを得るための製造方法の1態様について説明するが
本発明はこれに限定されるものではない。
ポリフェニレンサルファイドとアイオノマー樹脂からな
る組成物を得る手段としては、ペツレト同志を混合する
方法、ドレイブレンド−再ペレタイズ化する方法および
エクストルーダーへ別々に供給して溶融混合する方法な
どの慣用の手段を採用することができる。
上記のような方法で得たポリフェニレンサルファイドと
アイオノマー樹脂からなる組成物を溶融し、通常ポリフ
ェニレンサルファイドの融点よりも10〜60℃高い温
度で紡糸口金から押出しモノフィラメントとなす。
次いで、上記の紡糸口金から押し出されたモノフィラメ
ントを冷却浴中で冷却固化して引取り、未延伸ポリフェ
ニレンサルファイドモノフィラメントとなす。
ここで、口金から溶融ポリフェニレンサルファイドを吐
出する速度と引取り速度との比(引取り速度/吐出速度
二以下紡糸ドラフトと呼ぶ)を1.5以下とすることが
好ましい。通常の溶融紡糸では、紡糸ドラフトは2以上
が普通であるが、本発明の組成物では紡糸ドラフトが1
゜5を越えると吐出糸条に太細のむらが発生し、得られ
るモノフィラメントの力学的特性が低下したり、ひどい
場合には紡糸糸切れが頻繁に起こり、紡糸不可能となる
上記の未延伸モノフィラメントを通常、引続き連続して
、そのガラス転移点温度よりも高い温度で熱延伸する。
熱延伸においては、2段以上の多段延伸を行い、全延伸
倍率を3.5倍以上、特に4倍以上に設定することが力
学的特性、および耐久性の優れたモノフィラメントを得
るために望ましい。
熱延伸におけるモノフィラメントの加熱手段としては特
に限定はないが、加熱液体、加熱気体および水蒸気など
が好適に用いられる。
熱延伸されたポリフェニレンサルファイドモノフィラメ
ントは寸法安定性を向上させるために、引続き熱処理を
施すことが好ましく、この熱処理は160〜250℃の
気体浴中で、定長あるいは弛緩状態で行うのが好ましい
次に本発明を実施例に基づいて説明するが、ポリフェニ
レンサルファイドの結晶化温度、モノフィラメントの屈
曲摩耗回数、屈曲疲労回数、引張り強伸度、結節強伸度
および灰分の測定法は以下の通りである。
(A)結晶化温度 下記の条件でDSC測定を行ない、降温結晶化ピーク温
度を結晶化温度とした。
(DSC測定条件) サンプル量+7mg 昇温速度 :20℃/min (340℃まで)降温 
  ニー20℃/m1n (B)屈曲摩耗回数 JISのL1095 7.10.2  B法で用いられ
る糸摩耗試験機によりモノフィラメントに0.198g
/dの荷重をかけて、さらに次の条件で試験を行い、モ
ノフィラメントが切断するまでの回数を測定した。
摩擦速度:60回/分 摩擦角度:110度 往復距離:2.5cm 試   長:20cm 摩擦子:1.0mmφ硬質鋼 試験回数は5回とし、その平均値で示した。
回数が大きいほど屈曲摩耗性が優れている。
(C)屈曲疲労回数 屈曲疲労試験機(TOYO5EIKI製)によりモノフ
ィラメントに0.325g/dの荷重をかけて、さらに
次の条件で試験を行い、モノフィラメントが切断するま
での回数を測定した。
試   長:8cm 振角度:220度 回転数:180回/分 試験回数は5回とし、その平均値で示した。
回数が大きいほど屈曲疲労性が優れている。
(D)強伸度 引張り強伸度および結節強伸度はいずれもJ l5L1
013−1981の規定に準じて測定した。
(E)天分 ポリマ5gを白金ルツボに入れ、電気炉でポリマを完全
に燃焼させる。ルツボ中の残分の重量を測定し、元の重
量(5g)に対する百分率をとって灰分とする。
[実施例] 実施例I MFRloo、灰分0.03%、結晶化温度230℃の
ポリフェニレンサルファイドに対し、エチレン−メタク
リル酸共重合体をZnイオンで架橋してなるアイオノマ
ー樹脂(三井ポリケミカル■製“ハイミラン”1706
)を10wt%配合した組成物をエクストルーダー型押
出機に供給し、320℃で口金から押出し、口金直下に
設けた80℃の温水浴で急冷して未延伸ポリフェニレン
サルファイドモノフィラメントを得た。
上記紡糸においては紡糸ドラフトを0.7とした。
引続き、連続して上記の未延伸ポリフェニレンサルファ
イドモノフィラメントを100℃の蒸気浴中で3.5倍
に延伸し、さらに160℃の空気中で1.3倍に2段目
の延伸を施した後、180℃の空気中で0.97倍の弛
緩熱処理して巻取った。
得られた延伸ポリレニレンサルファイトモノフィラメン
トは直径0.4mmであり、力学特性および耐久性は次
のとおりてあった。
引張り強度 :3.5g/d 引張り伸度 :22% 結節強度  :2.8g/d 結節伸度  :17% 屈曲摩耗回数: 9300 屈曲疲労回数:670 比較例I MF R70,天分0.3%、結晶化温度175℃のポ
リフェニレンサルファイド(東しフィリップスペトロー
リアム■製:E1880)に対し、エチレン−メタクリ
ル酸共重合体をZnイオンで架橋してなるアイオノマー
樹脂(三井ポリケミカル■製”ハイミラン” 1706
)を10 w t%配合した組成物をエクストルーダー
型押出機に供給し、320℃で口金から押出し、口金直
下に設けた80℃の温水浴で急冷して未延伸ポリフェニ
レンサルファイドモノフィラメントを得た。
上記紡糸においては紡糸ドラフトを3.2とした。
引続き、連続して上記の未延伸ポリフェニレンサルファ
イトモ・ノフィラメントを100℃の蒸気浴中で4.1
倍に延伸し、さらに160℃の空気中で1.31倍に2
段目の延伸を施した後、180℃の空気中で0.97倍
の弛緩熱処理して巻取った。
得られた延伸ポリレニレンサルファイドモノフィラメン
トは直径0.4mmであり、力学特性および耐久性は次
のとおりであった。
引張り強度 :4.2g/d 引張り伸度 :24% 結節強度  :3,4g/d 結節伸度  :18% 屈曲摩耗回数:5700 屈曲疲労回数:3100 ポリフェニレンサルファイドの天分および結晶化温度か
本発明の範囲を外れるため、屈曲摩耗回数が6000回
未満となった。
比較例2 MFR300、灰分0.03%、結晶化温度230℃の
ポリフェニレンサルファイド(東しフィリップスベトロ
ーリアム(−W:M2588)に対し、エチレン−メタ
クリル酸共重合体をZnイオンで架橋してなるアイオノ
マー樹脂(三井ポリケミカル■製“ハイミラン” 17
06)を10 w t%配合した組成物を紡糸温度30
0℃で、実施例1と同様に紡糸し、未延伸ポリフェニレ
ンサルファイドモノフィラメントを得た。
引続き、連続して上記の未延伸ポリフェニレンサルファ
イドモノフィラメントを100℃の蒸気浴中で3.5倍
に延伸し、さらに1600Cの空気中で1.3倍に2段
目の延伸を施した後、180℃の空気中で0.97倍の
弛緩熱処理して巻取った。
得られた延伸ポリレニレンサルファイドモノフィラメン
トは直径0.4mmであり、力学特性および耐久性は次
のとおりであった。
引張り強度 :2.9g/d 引張り伸度 :23% 結節強度  :2.2g/d 結節伸度  :19% 屈曲摩耗回数:1300 屈曲疲労回数=320 本比較例では、ポリフェニレンサルファイドのMFRが
低いために、屈曲摩耗性の値が低くなった。
実施例2 エチレン−メタクリル酸共重合体をZnイオンで架橋し
てなるアイオノマー樹脂(三井ポリケミカル■製“ハイ
ミラン”1706)の配合量を15 w t%配合した
以外は実施例1と同様に紡糸した。
得られた延伸ポリレニレンサルファイトモノフィラメン
トは直径0.4mmであり、力学特性および耐久性は次
のとおりてあった。
引張り強度 :3,2g/d 引張り伸度 :24% 結節強度  :2,5g/d 結節伸度  :19% 屈曲摩耗回数: 7200 屈曲疲労回数:1400 [本発明の効果] 本発明に係るポリフェニレンサルファイドモノフィラメ
ントは、ポリフェニレンサルファイド自体の優れた耐熱
性および耐薬品性を具備し、しかも引張り強度、結節強
度が高いばかりか、耐久性、特に屈曲摩耗性が優れてい
るため、抄紙カンバス用織物などの産業用途に好適であ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリフェニレンサルファイドモノフィラメントに
    おいて、灰分が0.15%以下であり、結晶化温度が2
    00℃以上であり、メルトフローレートが10〜150
    であるポリフェニレンサルファイドに対し、アイオノマ
    ー樹脂を5〜20重量%混合した組成物からなることを
    特徴とするポリフェニレンサルファイド系モノフィラメ
    ント。
  2. (2)アイオノマー樹脂がエチレンとα、β−エチレン
    系不飽和カルボン酸またはそのアルキルエステルとの共
    重合体を1〜3価の金属イオンで架橋してなる変性ポリ
    オレフィンであることを特徴とする特許請求の範囲第(
    1)項のポリフェニレンサルファイド系モノフィラメン
    ト。
  3. (3)ポリフェニレンサルファイドモノフィラメントの
    屈曲摩耗回数が6000回以上であることを特徴とする
    特許請求の範囲第(1)項および第(2)項に記載のポ
    リフェニレンサルファイドモノフィラメント。
JP17854890A 1990-07-05 1990-07-05 ポリフェニレンサルファイド系モノフィラメント Pending JPH0465520A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17854890A JPH0465520A (ja) 1990-07-05 1990-07-05 ポリフェニレンサルファイド系モノフィラメント

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17854890A JPH0465520A (ja) 1990-07-05 1990-07-05 ポリフェニレンサルファイド系モノフィラメント

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0465520A true JPH0465520A (ja) 1992-03-02

Family

ID=16050410

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17854890A Pending JPH0465520A (ja) 1990-07-05 1990-07-05 ポリフェニレンサルファイド系モノフィラメント

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0465520A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002038332A (ja) * 2000-07-24 2002-02-06 Toray Monofilament Co Ltd ポリフェニレンサルファイド繊維、その製造方法および工業用織物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002038332A (ja) * 2000-07-24 2002-02-06 Toray Monofilament Co Ltd ポリフェニレンサルファイド繊維、その製造方法および工業用織物
JP4547481B2 (ja) * 2000-07-24 2010-09-22 東レ・モノフィラメント株式会社 ポリフェニレンサルファイド繊維の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4563392A (en) Coated extended chain polyolefin fiber
US4543286A (en) Composite containing coated extended chain polyolefin fibers
JP2604347B2 (ja) 被覆された伸長鎖のポリエチレン繊維
KR910008668B1 (ko) 필라멘트 집합체 및 그것으로 구성된 망
JPH0830283B2 (ja) ポリフェニレンサルファイドモノフィラメントの製造方法
JPH0465520A (ja) ポリフェニレンサルファイド系モノフィラメント
JPH0465521A (ja) ポリフェニレンサルファイド系モノフィラメントの製造方法
JPH0465525A (ja) ポリフェニレンサルファイドモノフィラメント
JP3585663B2 (ja) 生分解性モノフィラメントの製造方法
JPH0253913A (ja) ポリフェニレンサルファイドモノフィラメント
JPH05156515A (ja) ポリフェニレンサルファイド系モノフィラメント
JP6192581B2 (ja) 仮撚加工糸
JPH05209311A (ja) ポリプロピレン系繊維
JPS61613A (ja) 高比重糸の製造方法
JPH0465517A (ja) ポリフェニレンスルフィドモノフィラメント
JP4434442B2 (ja) ポリエステルフィラメント
JP2001303467A (ja) 擬似モノフィラメント
JPS61152810A (ja) 改良されたポリプロピレンモノフイラメントの製造方法
JP2887381B2 (ja) ポリフェニレンサルファイドモノフィラメント
JP7176517B2 (ja) マルチフィラメントおよびそれを構成するモノフィラメント
JPS61119708A (ja) 高強度アクリル系繊維およびその製造方法
JP7371326B2 (ja) 釣り糸用モノフィラメント及び釣り糸
JPS60224809A (ja) ポリアミド繊維およびその製造方法
JPH1060736A (ja) ポリフェニレンサルファイドモノフィラメントおよび工業用織物
JPH02216214A (ja) 極細ポリフェニレンスルフィド繊維の製造方法