JPH0465402A - 種子粘質物の製造方法 - Google Patents

種子粘質物の製造方法

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JPH0465402A
JPH0465402A JP2178316A JP17831690A JPH0465402A JP H0465402 A JPH0465402 A JP H0465402A JP 2178316 A JP2178316 A JP 2178316A JP 17831690 A JP17831690 A JP 17831690A JP H0465402 A JPH0465402 A JP H0465402A
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mucilage
seed
seeds
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epidermis
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JP2178316A
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English (en)
Inventor
Koji Kitahara
浩司 北原
Yoshiaki Nogami
野上 佳昭
Kazumi Okita
大北 一三
Yoshimi Kobayashi
小林 省己
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JAPAN DOTSUSA KK
Shikibo Ltd
Shikishima Boseki KK
J Oil Mills Inc
Original Assignee
JAPAN DOTSUSA KK
Shikibo Ltd
Yoshihara Oil Mill Ltd
Shikishima Boseki KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、種子表層に粘質物が存在する種子より粘質物
を製造する方法に関し、特に、脱脂亜麻仁粕から亜麻仁
粘質物を製造する方法に関する。
(従来の技術および発明が解決しようとする課B) 従来より、亜麻仁(Linum usitatissm
um)、クインスシード(cdonia ablon 
a−) 、スイートハジリ(Ocimum basil
icum)などの種子は、所謂粘質物が、フィルム状の
形態で種子表層に含まれている(種子表層を覆っている
)ことが知られている。
例えば、亜麻仁の場合、その種子表層にガラクトース、
ガラクツロン酸、ラムノース、キシロース、アラビノー
スなどのMWから構成される水溶性多糖粘質物が存在す
ることが知られている。
これらの粘質物は、その粘弾性特性から、ゲル化剤、増
粘剤、乳化安定剤、緩下剤、分散剤として、食品用、化
粧品用、医薬品用、飼料用、鉱工業用、塗料用、ならび
に製紙用など広範な分野への利用が従来より期待されて
いる。
ところで、従来からの粘質物の製造方法としては、亜麻
仁を例にとれば、亜麻仁又は製油の副産物である脱脂亜
麻仁粕を、冷水あるいは温水、希薄塩類溶液、又は希ア
ルコールなどで抽出し、濾過遠心分離などで不溶物を除
いた後、そのまま、又は不純物として混在する蛋白質を
等電点法やリンタングステン酸処理などで除去した後、
スプレードライ、ドラムドライ、凍結乾燥などで直接乾
燥させるか有機溶媒で乾燥させて製造する方法(R,L
、 WhistlerW”Industrial Gu
ms 、 354. Acaclemic Press
1973年、原田篤セ、他9編、「総合多糖類科学」下
巻、 239.  講談社、昭和49年12月1日発行
、およびB、門、 Trioedi、 et al、 
 ’Res、 Ind、”Vol、 15. (2)、
 91.1970年参照)、加圧下で湿蒸気により種子
より抽出する方法(J、 E、 5anftleben
、  米国特許第1,841,763号(1932年)
参照)、種子重量Cご対して1.2〜5.0倍の水を加
えて湿潤状態に保ち、種子と粘質物を振動、衝撃、剪断
などの物理的エネルギーにより順次剥離させる方法(特
公昭6O−8041)などが知られている。
ところで、種子表層に存在する粘質物のうち、例えば亜
麻仁粘質物は、外層部と内層部とではその性質が異なる
ものである。すなわち、内層部の粘質物は、粘度が高く
、耐熱性、耐酸性、耐塩性に優れ、水溶液を加熱冷却す
ることで粘度が飛躍的に上昇し、熱履歴特性を有するも
のであるが、外層部の粘質物は粘度が低く、このような
内層部の粘質物のような諸性質を有しないものである。
従って、内層部に存在する粘質物を利用できれば、最も
好ましいことが判明している。
しかしながら、外層部に存在する粘質物は水などで抽出
されやすいが、内層部に存在する粘質物は水などで抽出
されにくく、種子表層から剥離し難いので、前述した従
来方法のうち、亜麻仁に直接1.2〜5.0倍量の水を
加えて物理的エネルギーにより剥離させる方法以外は、
外層部に存在する利用価値の低い粘質物を主とする物し
か分取できなかった。従って、脱脂亜麻仁粕表皮表層の
内層部に含まれる高粘度の粘質物を製造する方法はなく
、しかも、脱脂亜麻仁粕から水で粘質物を抽出する方法
では、可溶性蛋白質などの水溶性の不純物を多く含むと
いう問題があった。
また、従来から、粘質物を含む表皮部分を集めれば、粘
度の高い脱脂亜麻仁粕が得られるということは一般に知
られていたが、この方法では、表皮部分と粘質物との剥
離、分離がなされていないので、粘質物の含有率も低(
、水に懸濁させた場合、重要な部分である内層部の粘質
物が溶出しにくく、高純度で、加熱冷却後飛躍的に粘度
が上昇する粘質物は得られなかった。
二のような従来の方法では、高粘度で優れた特性を持つ
種子粘質物、特に亜麻仁粘質物(すなわち内層部に存在
する粘質物を含むもの)を製造しようと思えば、亜麻仁
から直接、溶媒を使用して分取するしかなかったが、粘
質物が水溶液、有機溶媒溶液の形態などで得られるため
、前述したような用途に使用する場合には、取扱いを容
易ムこするために、乾燥処理などにより粉末状若しくは
塊状とすることが必要であった。
従って、従来法では、乾燥処理などに多大のエネルギー
を消費するとともに、複雑な工程が必要であった。
また、一般に製油工業の原料として使用される種子、例
えば亜麻仁は、前述のように、亜麻仁自体に水を加えて
攪拌し、遠心分離後蒸発濃縮、スプレー乾燥する方法な
どでは、粘質物を分離・除去した後の亜麻仁が水を多量
に含んでいるために、これを製油工程に使用するには通
さず、たとえ製油に利用しようとしても乾燥などの処理
を、しなければならず、複雑な工程が必要となり、却っ
てコスト高となり採算が取れないものとなってしまう問
題があった。
このように、種子表層に存在する粘質物が、上述の如く
、広範な分野への利用が従来より期待されているにもか
かわらず、未だ工業的に利用されていないのが実情であ
る。
従って、本発明は、簡単に高純度で、粘性特性などに優
れた種子表層の内層部に存在する粘質物から外層部に存
在する粘質物に至るまで、含有するすべてを分取するこ
とを目的とする。
また、本発明では、従来法のように、粘質物が、水溶液
、有機溶媒溶液などの形態で得られるのではなく、直接
、粉末状もしくは粒状として得られ、従って、濃縮、乾
燥処理などによる多大のエネルギー消費がなく、ならび
に、複雑な工程が不要で、簡便で且つ安価な工業的に利
用可能な種子粘質物の製造方法を提供することを目的と
する。
さらには、本発明では、種子が製油の原料である場合に
も、脱脂前の種子を使用するのではな(、従来製油工程
が終了した後の副産物として大量に発生し、飼料用途等
にしか用いられていなかった脱脂種子油粕、例えば脱脂
亜麻仁粕から、初めて高粘度粘質物を製造する方法を提
供することも目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は、前述した課題と目的に鑑み発明なされたもの
であって、その特徴とするところは下記の(1)〜(3
)の通りである。
(1)種子表層に粘質物が存在する種子より粘質物を製
造する方法であって、下記の工程、すなわち、 (a)  種子表層に粘質物が存在する種子より油を抽
出した後の種子油粕を粉砕し、粘質物と胚乳部を表皮か
ら剥離する工程、及び(b)  種子油粕粉砕物を分級
して、粘質物と、表皮及び胚乳部ム二分離して、粘質物
を分取回収する工程、 から成ることを特徴とする方法。
(2)種子表層に粘質物が存在する種子より粘質物を製
造する方法であって、下記の工程、すなわち、 (a)  種子表層に粘質物が存在する種子より油を抽
出した後の種子油粕を、解砕し、分級することにより、
粘質物を含む表皮部分の含有率を高める工程、 (b) 前記表皮部分の含有率を高めた解砕物を粉砕し
、粘質物と胚乳部を表皮から剥離する工程、及び (c)  種子油粕粉砕物を分級して、粘質物と、表皮
及び胚乳部に分離して、粘質物を分取回収する工程、 から成ることを特徴とする方法。
(3)種子表層に粘質物が存在する種子より粘質物を製
造する方法であって、下記の工程、すなわち、 (a)  種子表層に粘telが存在する種子を、予備
粉砕し、分級することにより、粘質物を含む表皮部分の
含有率を高める工程、 0))前記表皮部分の含有率を高めた粉砕物より油を抽
出し、この油を抽出した後の油粕を粉砕し、粘を物と胚
乳部を表皮から剥離する工程、及び (c)  種子油粕粉砕物を分級して、粘質物と、表皮
及び胚乳部に分離して、粘質物を分取回収する工程、 から成ることを特徴とする方法。
以下に、本願の粘質物の製造方法についてより詳細に説
明する。なお、本願の上記(1)〜(3)の方法の理解
のために、それぞれ概略工程図第1図〜第3図を本明細
書に添付しておいた。
なお、下記の詳細な説明では、説明の便宜上、亜麻仁に
ついて述べるが、亜麻仁以外にも、亜麻仁と同様に、所
謂粘質物がフィルム状の形態で種子表層に含まれている
(種子表層を覆っている)種子、例えばクインスシード
、スイートハジリなどが本発明の方法に使用可能であり
、当業者であれば種々の変更・修正が可能であるので、
本願は亜麻仁に限定されないことは容易に理解できるで
あろう。
人ユ」久万迭について 先ず、本性に使用する原料として、製油工程の副産物で
ある脱脂亜麻仁粕を使用し、これを粉砕工程により、粘
質物と胚乳部とを表皮から剥離する。この工程に使用す
る粉砕機としては、圧縮、剪断、衝撃、摩擦などの粉砕
作用を利用したものであって、中〜超微粉砕機であれば
いずれも使用可能である。この工程により、脱脂亜麻仁
粕の粘質物部分と胚乳部分を表皮から剥離でき、粒状粘
質物、表皮片、粒状胚乳との混合物が得られる。
なお、この工程の諸条件は、使用する粉砕機などの種類
に応して適宜設定するが、重要なことは、粉砕後の粒状
粘質物の粒度が、種子表面の粘質物の厚さである200
μm以下が70%以上、好ましくは85〜98%の範囲
になるように粉砕するように条件設定することである。
また、粘質物、表皮、胚乳部分の硬度、圧縮強度、靭性
、形状などの物理的特性に応じて、粉砕機の種類を選択
することにより、粉砕後のそれぞれの粒度分布を異にす
ることも可能である。これにより、篩別による分級が可
能となり、大幅なコストダウンと大量生産が可能となる
例えば、この場合の粉砕方法としては、衝撃式の高速粉
砕機などのように、粘を物のように硬く脆いものは粉砕
され易く、表皮のように柔らかく靭性を有するものは粉
砕され難い機種が、とりわけ粒度分布の分離効果が高い
。なお、胚乳部に関しては、柔らかく脆いため、粉砕方
法に限らず細かくなる傾向があることに留意すべきであ
る。
次に、この粉砕混合物の分級を行い、粒状粘質物、表皮
片、粒状胚乳のそれぞれに分離し、目的とする粘質物を
分取回収することができるとともに、表皮部分、胚乳部
も別個に回収することができる。
この分級方法としては、各区分の粒度の違いを利用した
、各種振動篩、斜面篩、リール、強制攪拌式篩別機、ブ
ロワ−シフター等を用いた篩別分級法、見かけ比重の違
いを利用した、重力式分級機、遠心式分級機、サイクロ
ン等を用いた空気分級法、ピユーリファイヤー等のよう
に上記両性質を利用した方法、比重の違いを利用した溶
剤による遠心分離機、液体サイクロン等を用いた分級法
、ならびに帯電の差を利用した分級法等から、前工程の
粉砕で得られた混合物の性状などとともにその操作条件
なども適宜選択すればよいことは、当業者であれば容易
に理解できるので、本方法ではこれらに限定されるべき
ではない。
ス41殊↓− 脱脂亜麻仁粕20.0 kgを、ハンマーミル(■ジャ
パンドノサ製)で、処理量80kg/時、スクリーン0
.5 mm φ、回転数400Orpmの条件で粉砕し
た。このうち、200.0 gをプロワ−シフター(エ
アスクリーナー、■三共技研製)にて篩別分級し、粘質
物画分(粒径106〜90μm)として4.52g(粕
の2.26%)を得た。このようにして得られた粘質物
の物性値、収率を、他の画分を含めて表1、第4図に示
した。
LlO法について 本性では、上記(1)の方法とは、 (a)  原料として、製油工程の副産物である脱脂亜
麻仁粕を使用していること、 (ハ)脱脂亜麻仁粕を粉砕工程により、粘質物と胚乳部
とを表皮から剥離すること、 (c)  粉砕混合物の分級工程を行うこと、などの点
では全く同様である。
しかしながら、上記(1)の方法とは、脱脂亜麻仁粕を
粉砕して、粘質物と胚乳部とを表皮から剥離する工程の
前に、脱脂亜麻仁粕を解砕し、分級して胚乳部分を除去
し、粘質物を含んだ表皮部分の含有率を高め、これを次
工程の粉砕・剥離工程に利用する点で相違する。
これにより、次工程以後の粉砕、分級にかかる時間・コ
ストを大幅に軽減することができるとともに、より純度
が高く、高粘度の粘質物を提供できる。
この解砕に用いる方法は、ロール粉砕、ケージミル、ミ
キサー、デタッチャー、ディスインチグレーターなど、
搾油工程で、−度粗粉砕により剥離された粘質物を含む
表皮片と胚乳粒子が、圧搾によって再び凝集してできた
フレーク状の脱脂亜麻仁粕を、軽い外力で砕きほぐすこ
とができるような粗粉砕、混合、解砕用などの機械を用
い、粘質物を含む表皮と、胚乳部とに分離させるが、こ
の場合、剥離した表皮片がさらに粉砕されることがない
ような方法、条件が最適であり分級がしやすいが、分級
機により分離能力、方法に違いがあり、解砕後の粒度は
特に限定されるものではない。
さらに、この剥離した混合物を分級するのであるが、こ
の場合の分級方法としては、篩別機、空気分級機、風選
機、ビューリファイヤーなどにより、胚乳部と、粘質物
を含む表皮部分とに分離するのであるが、脱脂亜麻仁粕
中の粘質物を含む表皮部分の割合は約60%であるので
、分取割合はこれに近いことが望ましい。しかし、胚乳
部を極力除去し、粘質物を含む表皮部分の純度を上げる
ことを目的とするならば、分級装置の分離能力にもよる
が、25〜50%分取することが妥当でありこれを次工
程の原料とする。
そして、このように粘質物の含有率を高めた表皮部分を
、上記(1)の方法と同様に、粉砕、剥離、分級の工程
を経て目的とする粘質物を分別回収するのである。従っ
て、これらの工程については上記(1)と同じであるの
で割愛する。
ス】l汁λ 脱脂亜麻仁粕80 kgをロール粉砕し、スフウェアー
シフター(「寿 ジャイロシフターG5R23型」、■
徳寿工作所製)にて、粒径500μm以上を篩別分級し
、混合機(「定式マイクロスピードミキサーMSR−2
5型」、宝工機■製)で回転数を“旧gh”にして、3
分間解砕した後、再びスフウェアーシフター(同上)に
て、粒径500μm以上を篩別分級し、粘質物を含む表
皮部分の含有率を高めた脱脂亜麻仁粕(蛋白質含量25
.7%)を19.8 kg(粕の24.8%)を得た。
これをディスクミル(「自由粉砕機ト2」、奈良機械■
製)で、処理量50 kg/時、回転数7、000rp
mの条件にて粉砕し、ブロワ−シフター(「ハイボルタ
−ST−M J 、新東京機械■製)で、処理150 
kg/時、回転数2.500rp++、エアー圧4.0
 kg/cm”の条件で、2回篩別分級し、粘質物画分
(粒径90〜45μm)として8.3 kg (粕の1
0.5%)を得た。このようにして得られた粘質物の物
性値を表1に示した。
C,(3)の 法について 本性では、上記(1)の方法とは、 (a)  原料として、製油工程の副産物である脱脂亜
麻仁粕を使用していること、 (b)  脱脂亜麻仁粕を粉砕工程により、粘質物と胚
乳部とを表皮から剥離すること、 (c)  粉砕混合物の分級工程を行うこと、などの点
では全く同様である。
しかしながら、上記(1)の方法とは、原料である脱脂
亜麻仁粕が、搾油前の種子を予め予備粉砕し、分級を行
い、粘質物の含有率を高めた表皮部分から、搾油した後
の脱脂亜麻仁粕である点で相違する。
これにより、次工程以後の粉砕、分級にかかる時間・コ
ストを大幅に軽減することができるとともに、分級によ
る胚乳部分の除去が容易となるため、より純度が高い高
粘度の粘質物を捷供できる。
この予備粉砕に用いる粉砕法は、通常搾油前の粗粉砕に
用いられるロール粉砕など、通常、種子を開披して表皮
と胚乳とを剥離する工程に用いられている方法であれば
何れでもよく、これにより、粘質物を含む表皮と、胚乳
部とに分離させる。
この場合に、粉砕法によっては、粉砕された粘質物を含
む表皮と胚乳が凝集してフレークを形成してしまうこと
があるが、その場合には、上記(2)で述べた解砕の方
法を用いればよい。
さらに、この剥離した混合物を上記(2)で述べた、脱
脂亜麻仁粕を解砕した後の分級方法と同じ方法により、
胚乳部と、粘質物を含む表皮部分とに分離するのである
が、亜麻仁粉砕物(未脱脂)中の粘質物を含む表皮部分
の割合は約50%であるので、分取割合はこれに近いこ
とが望ましい。しかし、胚乳部を極力除去し、粘質物を
含む表皮部分の純度を上げることを目的とするならば、
分級装置の分離能力にもよるが、30〜45%分取する
ことが妥当でありこれを次工程の原料とする。
そして、分級物を、搾油した後、上記(1)の方法と同
様に、粉砕、剥離、分級の工程を経て目的とする粘質物
を分別回収するのである。従って、これらの工程につい
ては上記(1)と同じであるので割愛する。
また、本性の予備粉砕、分級の過程で生じた胚乳部より
搾油して、種子油を得られることは勿論である。
実施杉ユ 通常の亜麻仁の搾油工程中に得た搾油前のロール粉砕物
200 kgを、スフウェアーシフター([寿 ジャイ
ロシフターG5−B23型」、■徳寿工作所製)により
篩別分級し、粒径500 p m以上の粘質物を含む表
皮部分の含有率を高めた画分80kgを得た。
これを常法通り脱脂して、粘質物を含む表皮部分の含有
率を高めた脱脂亜麻仁粕(蛋白質22.5%)を60k
g得た。
これを全てハンマーミル(■ジャバンド・7す製)で、
処理量80kg/時、スクリーン0 、5mmφ、回転
数4,000rpmの条件で粉砕した。このうち30k
gをブoワーシフターで、実施例2と同じ条件で篩別分
級し、粘質物画分(粒径74〜45μm)として9.8
 kgを得た。このようにして得られた粘質物の物性値
を表1に示した。
尖籐拠[ 実施例3と同様にして得られた脱脂亜麻仁粕粉砕物10
0 kgを、50%エタノール水溶液600 kg中に
、高速攪拌機にて攪拌しながら加え、1時間(液温30
°C)攪拌を続け、分散物とした。
この分散液を、液体サイクロン(米国、トルオリバー社
製の内径101の合成樹脂製サイクロン)によって、粘
質物を分離した。なお、このサイクロンを6個並列に並
べて容器内に付設し、このような容器を6段直列に設置
して分離装置とし、これを前述の分散液の分離に用いた
次に、この装置に、前述の分散液を12!/分の割合で
送る一方、50%エタノール水溶液を別の入口より12
2/分の割合で容器内に送り、容器内の圧力損失を4.
0 kg/cm”に設定して、約1時間で分級処理を行
った。
最後に、容器の出口から得られた亜麻仁粘質物分散液を
遠心機にかけて脱溶剤し、得られたケーキを乾燥・粉砕
すると、粘質物画分として8.5 kg得られた。この
ようにして得られた粘質物の物性値を表1に示した。
エ (亜   との  ) 脱脂亜麻仁粕をコーヒーミルにて粉砕して、300μm
パス品を30 g得た。このようにして得られた粗粉砕
品の物性値を比較として表1に示した。
2(亜    の   0との   )脱脂亜麻仁粕2
00gを、ロータツブ振盪機(「飯田シーブシェーカー
」、飯田製作所■製)により、各画分を得た。これらの
物性値、収率を比較として表1及び第5図に示した。
第4図及び第5図における粘度、粗繊維測定箇所三点は
それぞれ、表皮含有率の最大、中間、最小の画分である
このグラフにより、粉砕前には粘質物は表皮と一体とな
って挙動しているので、表皮部分に最も多く含まれる粗
繊維の含有率が高い両分で゛粘度が高く、粗繊維含有率
が低くなるにつれて次第に粘度も低下する。しかし、粉
砕後には、粗繊維含有率と粘度とのピークの差により、
表皮と粘質物とでその粒度分布が異なっていること、す
なわち、粘質物が表皮から剥がれ、別々に挙動している
ことが理解できる。
3(からの   0との 藍) 脱脂亜麻仁粕1kgに水20fを加え、26°Cで30
分、攪拌機(「佐竹式竪型攪拌機」、佐竹化学機械工業
銖製)で、250rpmで攪拌抽出後、バスケット型遠
心分離機(「セントリフユージャルセパレーター、■言
下鉄工所製)にて、2.50Orpmで分離し、抽出液
15kgを得た。
これを150 ’C14!/時でスプレー乾燥して、粘
質物として212g (粕の21.2%)を得た。この
ようにして得られた粘質物の物性値も比較として表1に
示した。
このように、表1から明らかなように、本発明の方法で
得られた粘質物の方が、従来の方法で得られた粘質物ム
こ比較して粘性が格段と向上大ニーM二杭ff’lV列
艷性 傘b・・・ZwL%水r4取の槓仄、 112T61ftl、1b−C,,30rp−で側疋し
ている。
(作用・効果) 本願の種子粘質物の製造方法によれば、以下のような特
有な作用効果を奏する。
(1)従来の方法のように、粘質物が水溶液、有機溶媒
溶液の形態ではなく、直接、粉末状もしくは粒状で得ら
れるので、乾燥処理などによる多大のエネルギー消費が
なく、しかもそのまま最終製品とすることができる。
(2)従来の水抽出法では、粘度の低い外層から徐々に
抽出され、粘度の高い内層はそのあとにしか抽出されず
、しかも、内層は水に溶けにくいため分取が困難であり
、特に種子油粕からでは内層がほとんど取れていなかっ
たが、本発明の方法によれば、粉砕、分級によるため、
内層及び外層が同時に分取することが可能である。
(3)従来の種子油粕からの水抽出法では、粕中の水溶
性蛋白質が溶出し、そのまま乾燥処理をした場合、水溶
性蛋白質が全て濃縮されて製品中に含まれることになる
ために、粘度が上がらなかったので、これを除去するた
めに、さらに時間、装置、及びコストが必要であった。
これに対して、本発明の方法によれば、水を使用せずに
、分級を行うので、不溶性蛋白質とともに水溶性蛋白質
も除去されるので、そのままで高粘度の製品が得られる
。また、リファインド品を得るために、この製品より粘
質物をさらに水抽出する場合にも、水溶性蛋白質の含有
率が低いため、蛋白質除去などの工程でのコストも低減
できる。
(4)  このように、本発明の方法で得られた粘質物
は、品質の上からも従来法に比較して格段に優れており
、種々の分野に利用可能で、且つ機械的に粘質物、表皮
、胚乳の三画分に分離するため、簡単、大量、連続的に
製造できる。
(5)  これらの観点より、例えば、従来、飼料用な
どにしか利用できなかった脱脂亜麻仁粕も粘質物の原料
として利用可能となるなど、従来採算が取れず利用でき
ずにいた種々の有用な種子粘質物が利用可能となり、且
つ極めて多岐にわたる分野で使用できる粘質物を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】 第1図〜第3図は、本発明の種子粘質物の製造方法の工
程を示すフローチャート、第4図は、本発明の方法で得
られた粘質物の物性値及び収率を示すグラフ、第5図は
、脱脂亜麻仁粕の分級品の物性値及び収率を示すグラフ
である。 第2図 第1図 ■=1: 一−−ローーー: 一〇−ニ ー・− 篩別分級各画分の収率 粗繊維含有率 粗蛋白質含有率 2%水溶液の粘度(未加pA) 2%水溶液の粘度(加熱冷却後) 粒径(μm) 第4図 fl: 口−一−: 一〇− 一一φ−。 篩別分級各画分の収率 粗繊維含有率 粗蛋白質含有率 2%水溶液の粘度(未加@) 2%水溶液の粘度(加熱冷却後) 粒径(um) 第5図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)種子表層に粘質物が存在する種子より粘質物を製
    造する方法であって、下記の工程、すなわち、 (a)種子表層に粘質物が存在する種子より油を抽出し
    た後の種子油粕を粉砕し、粘質物と胚乳部を表皮から剥
    離する工程、及び (b)種子油粕粉砕物を分級して、粘質物と、表皮及び
    胚乳部に分離して、粘質物を分取回収する工程、 から成ることを特徴とする方法。
  2. (2)種子表層に粘質物が存在する種子より粘質物を製
    造する方法であって、下記の工程、すなわち、 (a)種子表層に粘質物が存在する種子より油を抽出し
    た後の種子油粕を、解砕し、分級することにより、粘質
    物を含む表皮部分の含有率を高める工程、 (b)前記表皮部分の含有率を高めた解砕物を粉砕し、
    粘質物と胚乳部を表皮から剥離する工程、及び (c)種子油粕粉砕物を分級して、粘質物と、表皮及び
    胚乳部に分離して、粘質物を分取回収する工程、 から成ることを特徴とする方法。
  3. (3)種子表層に粘質物が存在する種子より粘質物を製
    造する方法であって、下記の工程、すなわち、 (a)種子表層に粘質物が存在する種子を、予備粉砕し
    、分級することにより、粘質物を含む表皮部分の含有率
    を高める工程、 (b)前記表皮部分の含有率を高めた粉砕物より油を抽
    出し、この油を抽出した後の油粕を粉砕し、粘質物と胚
    乳部を表皮から剥離する工程、及び (c)種子油粕粉砕物を分級して、粘質物と、表皮及び
    胚乳部に分離して、粘質物を分取回収する工程、 から成ることを特徴とする方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07203872A (ja) * 1994-01-21 1995-08-08 Harima Chem Inc 種子粘質物、その製造方法およびそれを含有する食品素材ならびに食品
JP2001261570A (ja) * 2000-03-22 2001-09-26 Nisshin Oil Mills Ltd:The 皮膚外用剤

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