JPH0465314B2 - - Google Patents

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JPH0465314B2
JPH0465314B2 JP60020119A JP2011985A JPH0465314B2 JP H0465314 B2 JPH0465314 B2 JP H0465314B2 JP 60020119 A JP60020119 A JP 60020119A JP 2011985 A JP2011985 A JP 2011985A JP H0465314 B2 JPH0465314 B2 JP H0465314B2
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JP
Japan
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drying
temperature
chamber
coil
reheating
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JP60020119A
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Yoshinobu Matsushita
Keiichi Akashi
Shukuyuki Harada
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Nippon Light Metal Co Ltd
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Nippon Light Metal Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、被乾燥物を氷温下で乾燥する氷温
乾燥方法、更に詳細には、被乾燥物を急速に冷却
し、その後除湿して乾燥し、更に、乾燥後被乾燥
物の温度を庫外温度付近まで上昇させる氷温乾燥
方法及びその氷温乾燥装置に関するものである。
[従来の技術] 一般に被乾燥物を乾燥するには、天日による方
法が広く知られている。しかし、この方法では
日々の天候に左右される要因が大であり、それが
ために被乾燥物の品質上あるいは乾燥仕上がり上
並びに作業性の面で不安定であつた。
そこで、上記事情に鑑みて被乾燥物を10℃〜40
℃程度の範囲内の温度に上昇させた庫内で乾燥さ
せる方法が採用されるに至つているが、被乾燥物
の品質向上の面から乾燥物の種類によつては必ず
しも好ましい乾燥方式ではなかつた。
したがつて、最近では被乾燥物を氷結温度近く
まで冷却すると共に、除湿を行つた庫内空気によ
り乾燥するいわゆる氷温乾燥方式が行われてい
る。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、従来の氷温乾燥方式においては
以下のような欠点があつた。
1 被乾燥物を乾燥完了後に庫外に取出したり、
庫内に外気を導入させた場合、被乾燥物の表面
に結露を生じるため、乾燥状態が保たれなかつ
たり、被乾燥物によつては品質を著しく低下さ
せる虞れがあつた。
2 冷凍サイクルを利用したヒートポンプ方式に
より庫内空気の冷却、除湿を行つているが、こ
の冷凍サイクルの能力を夏期に合せているた
め、それ以外のシーズンには乾燥庫内の空気を
必要以上の熱量で冷却し、それに見合つた熱量
を他のヒーター等の加熱手段により余分に加え
る等の方法を採用していたため、全体的なエネ
ルギーの面で省エネルギー化を図ることができ
ない。
3 上記2)により庫内の空気を必要以上に冷却
した後に加熱しないと、庫内温度と湿度とのバ
ランスが取りにくくなり、庫内の設定温度によ
り冷凍機が必要以上に止まるという問題があつ
た。
[問題点を解決するための手段] この発明は、上記問題を解決することを企図し
てなされたもので、上記技術的課題を解決する方
法として、乾燥庫内に収容される被乾燥物を乾燥
する方法において、上記被乾燥物を氷温まで急速
冷却する工程と、氷温温度による庫内空気を除湿
循環させて上記被乾燥物を乾燥させる工程と、乾
燥後被乾燥物の温度を庫外温度付近まで上昇させ
る工程とから成ることを特徴とする氷温乾燥方法
を提供する。
また、上記方法を実現するこの発明の第1の氷
温乾燥装置は、乾燥庫内に収容される被乾燥物を
乾燥するものにおいて、上記乾燥庫内に空気の循
環用フアンを配設すると共に、温度及び湿度検出
手段を配設し、かつ乾燥庫とバイパス状に連通す
る除湿兼再熱室を形成し、上記乾燥庫外に配設さ
れる冷凍機及び能力調整機能を有するコンデンサ
と、上記除湿兼再熱室内に配設される除湿コイル
及び再熱コイルとで冷却サイクル部を形成し、上
記コンデンサと冷凍機とをバイパス弁を介して連
結すると共に、コンデンサと上記再熱コイルとを
バイパス弁を介して連結し、上記コンデンサ及び
バイパス弁を上記温度及び湿度検出手段の信号に
て制御することにより、上記乾燥庫内雰囲気を、
急速冷却−氷温乾燥−庫外温度付近まで上昇させ
るようにしたものである。
また、上記方法を実現するこの発明の第2の氷
温乾燥装置は、上記第1の氷温乾燥装置と同様
に、乾燥庫内に収容される被乾燥物を乾燥するも
のにおいて、上記乾燥庫内に空気の循環用フアン
を配設すると共に、温度及び湿度検出手段を配設
し、かつ乾燥庫とバイパス状に連通する除湿兼再
熱室を形成し、上記乾燥庫外に配設される第1の
冷凍機及び能力調整機能を有するコンデンサと、
上記除湿兼再熱室内に配設される除湿コイル及び
再熱コイルとで第1の冷却サイクル部を形成し、
上記乾燥庫外に配設される第2の冷凍機及びコン
デンサと、上記除湿兼再熱室内に配設される冷却
コイルとで第2の冷却コイル部を形成し、上記第
1の冷却サイクル部のコンデンサと第1の冷凍機
とをバイパス弁を介して連結すると共に、このコ
ンデンサと上記再熱コイルとをバイパス弁を介し
て連結し、上記第1の冷却サイクル部のコンデン
サ及びバイパス弁を上記温度及び湿度検出手段の
信号にて制御することにより、上記乾燥庫内雰囲
気を、急速冷却−氷温乾燥−庫外温度付近まで上
昇させるようにしたものである。
[作用] 上記技術的手段は次のように作用する。
コンデンサ及び除湿コイル等により被乾燥物を
氷温まで急速に冷却することにより、この被乾燥
物の品質維持を図ることができる。この氷温温度
における雰囲気中の空気を除湿コイルと再熱コイ
ルによつて冷却及びこの冷却された空気を再加熱
することにより相対湿度を所定の湿度まで下げ
て、被乾燥物の乾燥を行うことにより、冷却と除
湿とをバランスよく、乾燥工程を短時間に行うこ
とができ、しかも、被乾燥物の鮮度を保持するこ
とができる。そして、氷温下の乾燥後に再熱コイ
ルにより品質を穏やかに庫外温度付近まで昇温す
ることにより、被乾燥物の表面に生じる結露現象
を防止して、品質の低下を防止することができ
る。
また、上記被乾燥物を氷温まで急速冷却する工
程と、氷温温度における庫内空気を除湿循環させ
て被乾燥物を乾燥させる工程と、乾燥後被乾燥物
の温度を庫外温度付近まで上昇させる工程とを必
要最小限の装置構成で連続的に行えるようにした
ため、省エネルギー化を図ることができる。
[実施例] 以下にこの発明の実施例を添附図面に基づいて
詳細に説明する。
第1図はこの発明の氷温乾燥方法を実施するた
めの氷温乾燥装置の第一実施例を示す概略図で、
この発明の氷温乾燥装置は、冷凍機10と、この
冷凍機10の高圧側に連結するコンデンサ2と、
このコンデンサ2に連結する再熱コイル3及び除
湿コイル4とで構成される冷却サイクル部5と、
被乾燥物(図示せず)を収容する乾燥庫6内に配
設されて乾燥庫6内の空気を循環するフアン7
と、乾燥庫6内に配設されてコンデンサ2、再熱
コイル3及び除湿コイル4に制御動作信号を伝達
する温度及び湿度検出手段である温度センサー1
5及び湿度センサー16とで主要部が構成されて
いる。
この第一実施例において、上記冷凍機10とコ
ンデンサ2は乾燥庫6の庫外に配設されている。
そして、上記コンデンサ2は上記冷凍機10との
連結管8に電磁切換式三方弁にて構成されるバイ
パス弁9dが配設されており、かつ、このコンデ
ンサ2にはこのコンデンサ2の能力を調整する機
構を構成する2つの電磁切換式能力調節弁9b,
9cが設けられている。
また、上記再熱コイル3及び除湿コイル4は上
記乾燥庫6にバイパス状に連通する除湿兼再熱室
6a内に配設されている。この場合、除湿コイル
4は除湿兼再熱室6aの上流側に配設され、再熱
コイル3は除湿兼再熱室6aの下流側に配設され
ており、そして、再熱コイル3に隣接して設けら
れたフアン31の吸引力によつて乾燥庫6内の空
気が除湿コイル4を通つて再熱コイル3に送ら
れ、そして、再び乾燥庫6内に循環されるように
なつている。なお、再熱コイル3にも上記コンデ
ンサ2と除湿コイル4とに連結する電磁切換式三
方弁にて構成されるバイパス弁9aが配設されて
いる。また、上記冷凍機10の低圧側と除湿コイ
ル4とを連結する管路17には電磁開閉弁91
配設されている。
一方、上記乾燥庫6内に配設される複数の循環
フアン7は適宜間隔をおいて列設されており、こ
れら循環フアン7は庫外に設置された周波数変換
器18を介して電源側端子19に接続されてい
る。
また、上記乾燥庫6内に配設される上記温度セ
ンサー15及び湿度センサー16は、庫内の設定
された温度及び湿度を検知するようになつてお
り、これら温度センサー15及び湿度センサー1
6はそれぞれ上記バイパス弁9a,9d、能力調
節弁9b,9c及び電磁開閉弁91と電気的に接
続されている。
上記のように構成されるこの発明の氷温乾燥装
置の作動態様を第4図に示すタイミングチヤート
と温度・湿度特性曲線との関係図を参照して説明
する。
上記乾燥庫6内に収容された被乾燥物を乾燥す
るには、温度及び湿度センサー15,16にて庫
内温度及び湿度を測定し、設定値との差分に応じ
て、上記コンデンサ2の容量を能力調節弁9b,
9cの切換により制御して庫内の温度及び湿度を
調節するのであるが、この場合、まず、コンデン
サ2のバイパス弁9dと能力調節弁9bとが開動
作され、再熱コイル3のバイパス弁9dが閉動作
されると、冷凍機10からの圧縮高圧ガスはコン
デンサ2で凝縮されて放熱され、そして、コンデ
ンサ2を通過した冷媒は除湿コイル4に供給され
てこの除湿コイル4により乾燥庫内の空気が氷温
まで急速に冷却される。この冷却工程が行われる
と、庫内の相対湿度が設定値より高くなるので、
湿度センサー16が検知してその信号を上記バイ
パス弁9a能力調節弁9bに伝達する。するとコ
ンデンサ2の能力調節弁9b,9cのうちの一方
9bが閉じ、他方9cが開動作し、また、再熱コ
イル3のバイパス弁9aが開動作する。したがつ
て、冷凍機10からの圧縮高圧ガスはコンデンサ
2により一部(30%〜40%)を放出した後、残り
のガスは再熱コイル3により凝縮されて放熱さ
れ、除湿コイル4に冷媒を送るので、庫内の空気
は除湿コイル4によつて冷却された後、再熱コイ
ル3により再加熱されて、庫内空気の相対湿度は
所定の湿度まで下げられ、被乾燥物は氷温下で除
湿される。この場合、除湿コイル4の冷却能力と
再熱コイル3の加熱能力とをほぼ等しくなるよう
にコンデンサ2で放熱を調整する。
上記のようにして被乾燥物の冷却及び氷温下で
の除湿が行われた後、被乾燥物の品温を穏やかに
庫外温度付近まで昇温するのであるが、この場
合、コンデンサ2のバイパス弁9dが閉動作し、
再熱コイル3のバイパス弁9aが開動作するの
で、冷凍機10からの圧縮高圧ガスはコンデンサ
2をバイパスし、再熱コイル3で凝縮され、この
凝縮により生じる潜熱が加熱源に利用される。こ
の場合の加熱温度は庫外の温度より約10℃低い目
に設定される。したがつて、氷温除湿された被乾
燥物は乾燥庫6のドア6bが開放された場合の急
激な温度変化に対しても、その表面に結露が生じ
ることがなく、品質の低下が防止される。なおこ
の場合、庫内の循環フアン7や電動モーター7a
等の機械発熱も再加熱に利用することができる。
第2図はこの発明の氷温乾燥装置の第二実施例
を示す概略図で、上記冷凍機10を複数設けると
共に、コンデンサ2の容量を大きくした場合であ
る。すなわち、例えば25Kwの大型の冷凍機11
と、7.5Kwの小型の冷凍機12とを互いに並列に
配列し、また、電磁開閉弁91又は92を介してこ
れら両冷凍機11,12と連結するコンデンサ2
を大容量のものにすると共に、このコンデンサ2
に3つの能力調節弁9b,9c,9eを配設し、
更に、コンデンサ2の能力に応じて除湿コイル4
の容量を大きくすると共に、この除湿コイル4に
3つの能力調節弁9f,9g,9hを配設した場
合である。
なお、そのほかの部分は上記第一実施例と同様
であるので、同一部分には同一の符号を付してそ
の説明は省略する。
このように構成される第二実施例において、被
乾燥物を氷温乾燥するには、上記第一実施例と同
様に乾燥庫6内の温度及び湿度センサー15,1
6で庫内温度及び湿度を測定し、設定値との差分
に応じて冷凍機11,12を自動制御して行い、
庫内の温度・湿度に応じて上記バイパス弁9a,
9d及び能力調節弁9b,9c,9e〜9h等を
適宜開閉動作させて被乾燥物の氷温乾燥を行う。
この第二実施例の氷温乾燥装置による制御動作情
況は第5図に示すタイミングチヤートと温度・湿
度特性曲線との関係図のようになり、上記第一実
施例と同様の効果が得られた。
なお、上記第二実施例においては冷凍機が2つ
の場合について説明したが必ずしも2つである必
要はなく、3つ以上の冷凍機を互いに並列に配列
してもよい。
また、第3図はこの発明の氷温乾燥装置の別の
発明を具体化した実施例を示す概略図で、2つの
冷却サイクル部を併設した場合である。すなわ
ち、冷却サイクル部を、第1の冷凍機13と、能
力調節機構を有すると共に第1の冷凍機13との
間にバイパス弁9dを介して連結するコンデンサ
20と、このコンデンサ20との間にバイパス弁
9aを介して連結する再熱コイル30と、除湿コ
イル40とで構成される第1の冷却サイクル部5
1と、第2の冷凍機14と、この第2の冷凍機1
4に連結するコンデンサ21及びこのコンデンサ
21に連結する冷却コイル50とで構成される第
2の冷却サイクル部52とで構成した場合であ
る。
この場合、再熱コイル30、除湿コイル40及
び冷却コイル50は、除湿兼再熱室6a内に配設
され、かつ除湿兼再熱室6aの上流側より順に除
湿コイル40、冷却コイル50及び再熱コイル3
0が配設されている。また、上記第1の冷凍機1
3と除湿コイル40とを連結する管路17には電
磁開閉弁91が配設され、また、第2の冷凍機1
4と冷却コイル50とを連結する管路17′には
電磁開閉弁92が配設されている。なお、第1の
冷凍機13は25Kwの容量のものが使用され、ま
た、第2の冷凍機14には、7.5Kwの容量のもの
が使用される。
また、上記乾燥庫6内には、上記第1の発明と
同様に循環フアン7が配設され、かつ、温度及び
湿度センサー15,16が配備されている。
上記のように構成される実施例の氷温乾燥装置
の作動態様を第6図に示すタイミングチヤートと
温度・湿度特性曲線との関係図を参照して説明す
ると、まず、被乾燥物を氷温温度まで急速冷却す
るには、上記第1及び第2の冷凍機13,14を
用いて冷却するのであるが、このとき、温度セン
サー15及び湿度センサー16からの信号を受け
て電磁開閉弁91,92、バイパス弁9d及び能力
調節弁9bが開動作されて、コンデンサ20及び
除湿コイル40が作動され、一方、再熱コイル3
0のバイパス弁9aは閉動作されてバイパスされ
る。なおこの場合、冷凍機13,14の制御は温
度のみで行い、湿度制御は行わない。
次に、氷温乾燥の雰囲気制御を行う場合には、
庫内湿度が設定値より高い場合は上記コンデンサ
20の一方の能力調節弁9bを閉動作させると共
に、他方の能力調節弁9cを開動作させ、かつ、
再熱コイル30のバイパス弁9aを開動作する。
したがつて、第1の冷凍機13からの圧縮高圧ガ
スはコンデンサ20により一部(30%〜40%)を
放出した後、残りのガスは再熱コイル30により
凝縮されて放熱され、除湿コイル40に冷媒を送
るので、庫内の空気は除湿コイル40によつて冷
却された後、再熱コイル30により再加熱され
て、庫内空気の相対湿度は所定の湿度まで下げら
れ、被乾燥物は氷温下で除湿される。この場合、
除湿コイル40の冷却能力と再熱コイル30の加
熱能力とをほぼ等しくなるようにコンデンサ20
で放熱を調整することが好ましいが、実際には機
械入熱や乾燥庫6のパネル入熱等が加わるために
庫内温度は上昇するので、第2のサイクル部52
の冷凍機14により所定の温度まで冷却する。
上記のようにして被乾燥物の冷却及び氷温下で
の除湿が行われた後、被乾燥物の品温を穏やかに
庫外温度付近まで昇温するのであるが、この場
合、コンデンサ20のバイパス弁9dが閉動作
し、再熱コイル30のバイパス弁9aが開動作す
るので、第1の冷凍機13からの圧縮高圧ガスは
コンデンサ20をバイパスし、再熱コイル30で
凝縮され、この凝縮により生じる潜熱が加熱源に
利用される。この場合の加熱温度は庫外の温度よ
り約10℃低い目に設定される。したがつて、氷温
除湿された被乾燥物は乾燥庫のドア6bが開放さ
れた場合の急激な温度変化に対しても、その表面
に結露が生じることがなく、品質の低下が防止さ
れる。なおこの場合、庫内の循環フアン7や電動
モーター7a等の機械発熱も再加熱に利用するこ
とができる。
上記別発明の実施例の氷温乾燥装置により被乾
燥物の氷温乾燥を行つた結果、庫内温度と湿度と
のバランスが安定し、氷温乾燥作業サイクルの短
縮化が図れた。
[発明の効果] 以上に説明したように、この発明の氷温乾燥方
法及び氷温乾燥装置によれば、被乾燥物を氷温ま
で急速冷却し後、氷温下で被乾燥物を乾燥し、そ
して、乾燥後被乾燥物の温度を庫外温度付近まで
上昇させるため、被乾燥物を乾燥終了後に庫外に
取出したり、庫内に外気を導入させた場合、被乾
燥物の表面に結露が生じることがなく、乾燥状態
の保持及び品質の低下防止が図れる。また、氷温
温度における雰囲気中の空気を除湿コイルと再熱
コイルによつて冷却及びこの冷却された空気を再
加熱することにより相対湿度を所定の湿度まで下
げて、被乾燥物の乾燥を行うため、冷却と除湿と
をバランスよく行うことができると共に、乾燥工
程を短時間に行うことができ、しかも、季節に関
係なく被乾燥物の鮮度を新鮮な状態に保持するこ
とができる。また、被乾燥物とを氷温まで急速冷
却する工程と、氷温温度における庫内空気を除湿
循環させて被乾燥物を乾燥させる工程と、乾燥後
被乾燥物の温度を庫外温度付近まで上昇させる工
程とを必要最小限の装置構成で連続的に行えるよ
うにしたため、省エネルギー化を図ることができ
るなどの優れた効果が得られるので、その利用価
値は顕著である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の氷温乾燥方法を実施する氷
温乾燥装置の第一実施例を示す概略図、第2図は
この発明の氷温乾燥装置の第二実施例を示す概略
図、第3図はこの発明の氷温乾燥装置の別の発明
を具体化した実施例を示す概略図、第4図ないし
第6図はそれぞれこの発明の各実施例におけるタ
イミングチヤートと温度・湿度特性曲線との関係
図である。 符号の説明、2,20……コンデンサ、3,3
0……再熱コイル、4,40……除湿コイル、5
……冷却サイクル部、6……乾燥庫、7……循環
フアン、9a,9d……バイパス弁、9b,9
c,9e〜9h……能力調節弁、91,92……電
磁開閉弁、10〜14……冷凍機、15……温度
センサー、16……湿度センサー、51……第1
の冷却サイクル部、52……第2の冷却サイクル
部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 乾燥庫内に収納される被乾燥物を乾燥する方
    法において、上記被乾燥物を氷温まで急速冷却す
    る工程と、氷温温度における庫内空気を除湿循環
    させて上記被乾燥物を乾燥させる工程と、乾燥後
    被乾燥物の温度を庫外温度付近まで上昇させる工
    程とから成ることを特徴とする氷温乾燥方法。 2 乾燥庫6内に収容される被乾燥物を乾燥する
    ものにおいて、 上記乾燥庫6内に空気の循環用フアン7を配設
    すると共に、温度及び湿度検出手段15,16を
    配設し、かつ乾燥庫6とバイパス状に連通する除
    湿兼再熱室6aを形成し、 上記乾燥庫6外に配設される冷凍機10及び能
    力調整機能を有するコンデンサ2と、上記除湿兼
    再熱室6a内に配設される除湿コイル4及び再熱
    コイル3とで冷却サイクル部5を形成し、 上記コンデンサ2と冷凍機10とをバイパス弁
    9dを介して連結すると共に、コンデンサ2と上
    記再熱コイル3とをバイパス弁9aを介して連結
    し、 上記コンデンサ2及びバイパス弁9a,9dを
    上記温度及び湿度検出手段15,16の信号にて
    制御することにより、上記乾燥庫6内雰囲気を、
    急速冷却−氷温乾燥−庫外温度付近まで上昇させ
    るようにしたことを特徴とする氷温乾燥装置。 3 冷却サイクル部5を構成する冷凍機11,1
    2を複数設け、これら冷凍機11,12を互いに
    並列に配列して成ることを含む特許請求の範囲第
    2項記載の氷温乾燥装置。 4 乾燥庫6内に収容される被乾燥物を乾燥する
    ものにおいて、 上記乾燥庫6内に空気の循環フアン7を配設す
    ると共に、温度及び湿度検出手段15,16を配
    設し、かつ乾燥庫6とバイパス状に連通する除湿
    兼再熱室6aを形成し、 上記乾燥庫6外に配設される第1の冷凍機13
    及び能力調整機能を有するコンデンサ20と、上
    記除湿兼再熱室6a内に配設される除湿コイル4
    0及び再熱コイル30とで第1の冷却サイクル部
    51を形成し、 上記乾燥庫6外に配設される第2の冷凍機14
    及びコンデンサ21と、上記除湿兼再熱室6a内
    に配設される冷却コイル50とで第2の冷却サイ
    クル部52を形成し、 上記コンデンサ20と第1の冷凍機13とをバ
    イパス弁9dを介して連結すると共に、コンデン
    サ20と上記再熱コイル30とをバイパス弁9a
    を介して連結し、 上記コンデンサ20及びバイパス弁9a,9d
    を上記温度及び湿度検出手段15,16の信号に
    て制御することにより、上記乾燥庫6内雰囲気
    を、急速冷却−氷温乾燥−庫外温度付近まで上昇
    させるようにしたことを特徴とする氷温乾燥装
    置。
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JPS56110872A (en) * 1980-02-07 1981-09-02 Matsushita Refrigeration Lowwtemperature drier

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