JPH0464760A - 無段変速機の制御装置 - Google Patents

無段変速機の制御装置

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JPH0464760A
JPH0464760A JP17393390A JP17393390A JPH0464760A JP H0464760 A JPH0464760 A JP H0464760A JP 17393390 A JP17393390 A JP 17393390A JP 17393390 A JP17393390 A JP 17393390A JP H0464760 A JPH0464760 A JP H0464760A
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JP
Japan
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belt
pulley
slip rate
gear ratio
belt tension
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Application number
JP17393390A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Jitsumatsu
実松 弘明
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPH0464760A publication Critical patent/JPH0464760A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、無段変速機の制御装置に関する。
(従来技術) 従来無段変速機の制御装置として、従動プーリの油圧室
への油圧の給排を制御してベルトの張力を制御するベル
ト張力制御手段と、駆動ブーりの油圧室への油圧の給排
を制御して変速比を制御する変速比制御手段とを備えた
無段変速機の制御装置か知られている。
従来上記ベルト張力の制御は、例えば特公昭63−19
743号公報に開示されているごとく、変速比即ち駆動
プーリの回転数と従動プーリの回転数との比と、駆動プ
ーリへの入力トルクとに基づいて、従動プーリの油圧室
への油圧の給排を制御することにより行われていたいた
(発明が解決しようとする課題) しかし、従来のベルト張力の制御では、変速比と入力ト
ルクのみに基づいてベルト張力を定めていたので、変速
機の作動油の劣化等によりベルトとブーり間の摩擦係数
が変化した場合に、適切なベルト張力を得ることができ
ず、ベルトとプーリとの間で過大な滑りを生じてベルト
の耐久性が低下するという問題があった。
従って、本発明の目的は、変速機の差動油の劣化等によ
りベルトとプーリ間の摩擦係数が変化した場合でも、適
切なベルト張力を得ることができベルトの耐久性を向上
させることができる無段変速機の制御装置を提供するこ
とにある。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するために、本発明においては、無段変
速機の従動プーリの油圧室への油圧の給排を制御してベ
ルト張力を制御するベルト張力制御手段と、駆動プーリ
の油圧室への油圧の給排を制御して変速比を制御する変
速比制御手段とを備えた無段変速機の制御装置において
、前記ベルト張力制御手段は、ベルトの滑り率を検出す
る滑り率検出手段と、検出された実際の滑り率を入力ト
ルクによって定まる目標滑り率に近づけるようにベルト
張力を補正するベルト張力補正手段とを備えていること
を特徴とする制御装置を提供する。
本発明の好ましい態様においては、前記制御装置は更に
、補正後のベルト張力が、許容値を超える場合に異常信
号を出力するための異常信号出力手段を備えている。
本発明は、発明者が鋭意研究の結果得た以下の知見に基
づくものである。
駆動プーリの実際の回転数と従動プーリの実際の回転数
との比である実際の変速比γと駆動プーリのベルトの回
転半径と従動プーリ上のベルトの回転半径との比として
求められる計算上の変速比γ、との差と、計算上の変速
比γ。との比を滑り率と呼び、次式で与えられる。
σ=(γ−γ、)/γ0 この滑り率σか過大であると、すなわちプーリとベルト
間のスリップが過大であると、ベルトの耐久性が低下す
る。このため、滑り率には、ベルトの耐久性の観点から
定まる許容限界があり、該滑り率の許容限界を滑り率の
目標値σ。と呼ぶ。滑り率の目標値σ。は第5図及び次
式に示すように、変速比γをパラメータとする駆動プー
リへの入力トルクTinの1次関数として与えられる。
σ。=A−Tin ただし、A=にγ に:定数 前述のごとく、滑り率σが目標滑り率σ。を超えるとベ
ルトの耐久性が低下する。一方、滑り率σが目標滑り率
σ。に対して過少であると、次式で与えられる変速機の
伝達効率ζが低下する。
ζ= 速機の出 エネルギー 変速機への入力エネルギー 滑り率σが目標滑り率σ。に対して過少であるというこ
とは、ベルトの張力が過大である、すなわちセカンダリ
プーリからベルトに作用させた押付は力、ひいてはライ
ン圧が過大であることを意味し、結局オイルポンプロス
の増大を意味するからである。
以上から、滑り率σを目標滑り率σ。よりも若干低くな
るように制御すれば、ベルトの耐久性の面からも変速機
の伝達効率の面からも良いことになる。
(作用) 本発明の上記構成によれば、滑り率検出手段がベルトの
滑り率を検出し、ベルト張力補正手段が検出された実際
の滑り率を入力トルクに対応して定まる目標滑り率に近
づけるようにベルトの張力を補正する。また、補正後の
ベルト張力が許容値を超える場合には、異常信号出力手
段が異常信号を出力する。
(実施例) 以下添付図に基づいて本発明の詳細な説明する。
第1図は無段変速機の全体構造を示す。同図の無段変速
機は、エンジンlの出力軸11に連結されるトルクコン
バータ2と、前後進切換機構3と、無段変速機構4と、
減速機構5と、作動機構6とで基本的に構成されている
上記トルクコンバータ2は、エンジン出力軸11に結合
されるポンプカバー21と、このポンプカバー21の一
側部に固定されてエンジン出力軸11と一体的に回転す
るポンプインペラ22と、このポンプインペラ22と対
向するようにポンプカバー21の内側に回転可能に設け
られたタービンランナ23と、このタービンランナ23
とポンプインペラ22との間に介設されてトルク増大作
用を行うステータ24と、タービンランナ23に固着さ
れたタービン軸25とを有している。
上記ステータ24は、ワンウェイクラッチ26及びステ
ータ軸27を介してミッションケース7に連結されてい
る。上記タービンランナ23とポンプカバー21との間
にはタービン軸25にスライド可能に取り付けられたロ
ックアツプピストン28が設けられ、このロックアツプ
ピストン28の両側に形成されたロックアツプ締結室2
9aとロックアツプ開放室29bとに油圧が導入及び排
出されることにより、ロックアツプピストン28とポン
プカバー21とが締結及び開放されるようになっている
上記前後切換機構3は、キャリア31と、このキャリア
31に支持されたピニオンギヤ32.32と、後述する
無段変速機構4のプライマリ軸411にスプライン結合
され上記ピニオンギヤ32に噛み合うサンギヤ34と、
ピニオンギヤ32に噛み合うリングギヤ35とを備え、
該リングギヤ35はトルクコンバータ2のタービン軸2
5にスプライン結合されている。また、上記リングギヤ
35とキャリア3工との間には両者を断続する前進用ク
ラッチ36が設けられ、キャリア3】とミッションケー
ス7との間にはキャリア31をミッションケース7に対
して選択的に固定する後退用ブレーキ37が設けられて
いる。この構成により、前進用クラッチ36を締結し後
退用ブレーキ37を開放した場合には、リングギヤ35
とキャリア31とを回転一体に連結して、タービン軸2
5の回転をそのまま無段変速機構4のプライマリ軸41
1に伝達する一方、後退用ブレーキ37を締結し前進用
クラッチ36を開放したときには、キャリア31をケー
ス7に回転不能に固定して、リングギヤ35の回転をピ
ニオンギヤ32・・・を介してサンギヤ34に伝えて、
タービン軸25の回転を逆転させて無段変速機構4のプ
ライマリ軸411に伝達するようになされている。また
、前進用クラッチ36及び後退用ブレーキ37を共に開
放したときには、タービン軸25から無段変速機構4の
プライマリ軸411にエンジンの駆動力が伝達されない
ようになるにュートラル及びパーキング状態)。
また、上記無段変速機構4は駆動プーリとしてのプライ
マリプーリ41と、従動プーリとしてのセカンダリプー
リ42と、これらのプーリ41.42間に巻き掛けられ
たVベルト43とで構成されている。
上記プライマリプーリ41は、タービン軸25と同軸上
に配置されたプライマリ軸411と、このプライマリ軸
411に固定された固定円錐板412と、この固定円錐
板412と対向して配置されプライマリ軸411にスラ
イド可能に支持された可動円錐板413とを有している
。そして、可動円錐板413が移動すると、上記Vベル
ト43の挟持位置が変化し、有効ピッチ(有効半径)が
変化するようになっている。すなわち、可動円錐板41
3が固定円錐板412に接近したときには有効ピッチ径
が大きくなり、可動円錐板413が固定円錐板412か
ら離反したときには有効ピッチ径が小さくなる。
更にセカンダリプーリ42は、基本的に上記プライマリ
プーリ41と同様の構成を有している。
すなわち、プライマリ軸411と平行配置されたセカン
ダリ軸421と、このセカンダリ軸421に固定された
固定円錐板422及びスライド可能に支持された可動円
錐板423とを有し、可動円錐板423の移動により有
効ピッチ径が変化するようになっている。
これら各プーリ41.42における各可動円錐板4】3
.423の背部には、それぞれ各可動円錐板413.4
23をスライドさせる油圧シリンダ414.424が設
けられている。このプライマリプーリ41の油圧シリン
ダ414の受圧面積はセカンダリプーリ42の油圧シリ
ンダ424の受圧面積の約2程度度に設定されている。
そして、プライマリプーリ41の油圧シリンダ414に
は両プーリ41.42の間の変速比を変化させるために
油圧が導入及び排出され、セカンダリプーリ42の油圧
シリンダ424にはVベルト43の張力を常に適切に保
持するために油圧が導入及び排出されるようになってい
る。そして、プライマリプーリ41の油圧シリンダ41
4に油圧が導入されたとき、プライマリプーリ41にお
けるVベルト43の挟持位置が外側に移動してプライマ
リプーリ41の有効ピッチ径が大きくなるとともに、こ
れに伴ってセカンダリプーリ42におけるVベルト43
の挟持位置が内側に移動してセカンダリプーリ42の有
効ピッチ径が小さくなり、上記プライマリ軸411及び
セカンダリ軸421間の変速比が小さく(増速方向に)
変化する。逆に、上記油圧シリンダ414から油圧が排
出されたときにはプライマリプーリ41の有効ピッチ径
が小さくなるとともにセカンダリプーリ42の有効ピッ
チ径が大きくなり、上記プライマリ軸411及びセカン
ダリ軸421間の変速比か大きく (減速方向に)変化
するようになっている。
また、減速機構5及び差動機構6は公知の構造になって
いて、セカンダリ軸421の回転を車軸61に伝えるよ
うになっている。
次に、上述した無段変速機におけるトルクコンバータ2
のロックアツプピストン28と、前後進切換機構3の前
進用クラッチ36及び後退用ブレーキ37と、無段変速
機構4のプライマリプーリ41及びセカンダリプーリ4
2との各作動を制御する油圧回路を第2図に基いて説明
する。
同図の油圧回路は、エンジン1により駆動されるオイル
ポンプ81を有している。このオイルポンプ81から吐
出される作動油は、先ずライン圧調整弁82において所
定のライン圧に調整された上で、ライン101を介して
セカンダリプーリ42の油圧シリンダ424に供給され
るとともに、ライン101から分岐したライン102を
介して最終的にプライマリプーリ41の油圧シリンダ4
14に供給されるようになっている。
上記ライン圧調整弁82は、直列に配置された主スプー
ル821と副スプール822とで構成されたスプール8
20を有している。スプール820を構成する主スプー
ル821と副スプール822とは、主スプール821の
一端部に副スプール822の一端部を当接させるように
して接続されている。副スプール822の他端部には、
主スプール821との当接面積(接続部分の断面積)よ
り大きな断面積を有する大径部822aが設けられてい
る。主スプール821の中央部に対応する位置には、オ
イルポンプ81からの吐出油が導かれる調圧ポート82
3と、オイルポンプ81のサクション側に連通ずるドレ
ンポート824とが設けられ、主スプール821が図中
、左側に寄ると調圧ポート823とドレンポート824
との間が遮断され、主スプール821が図中右側に寄る
と調圧ポート823とドレンポート824との間が連通
されるようになっている。主スプール821と副スプー
ル822との接続部分に対応する位置には第1パイロツ
ト室825が形成され、この第1パイロツト室825に
は、主スプール821を図中左側に付勢するスプリング
826が介在されている。また、副スプール822の大
径部822aには、第1パイロツト室825と連通ずる
第2パイロツト室827が形成されている。これら第1
パイロツト室825及び第2パイロツト室827には、
ライン102から分岐した後、ライン103を通る間に
レデューシング弁83によって所定の圧力に減圧された
作動油がパイロット通路103aを通る間に第1デユー
テイソレノイドバルブ19で調整されたパイロット圧と
して導入されるようになっている。そして、このパイロ
ット圧が上記スプリング826の付勢力と同方向に作用
する一方、その付勢力及びパイロット圧に対抗するよう
に主スプール821の他端部にライン101内の油圧が
作用し、これらの力関係によってスプール820が移動
して調圧ポート823とドレンポート824との間を連
通及び遮断することにより、ライン圧が第1デユーテイ
ソレノイドバルブ91で調圧されるパイロット圧に応じ
た値に制御されるようになっている。
ライン圧調整弁82は、調圧したライン圧をセカンダリ
プーリ42の油圧シリンダ424に供給することにより
、無段変速機構4のベルト43の張力を調整するベルト
張力調整手段200を構成する。
上記ライン102には、変速比制御弁85が設けられて
いる。この変速比制御弁85は、スプール851と、こ
のスプール851を図中右方向に付勢するスプリング8
52と、ライン102の上流部に接続されたライン圧ポ
ート853と、ドレンポート854と、スプリング85
2設置側に開口しライン104を介してシフト弁87に
接続されたリバースポート855と、スプリング852
設置側の反対側に形成されパイロット圧が導入されるパ
イロット室856とを有している。パイロット室856
は、ピトー弁86を介して第2デユーテイソレノイドバ
ルブ92及び、エンジン1の回転数に対応した圧力のピ
トー圧を発生するピトー圧発生手段90に接続されてい
る。従って、ピトー圧発生手段90により発生したピト
ー圧と第2デユーテイソレノイドバルブ92により調整
された圧力とをピトー弁86によって選択的パイロット
室856にパイロット圧として導入することができ、万
一、第2デユーテイソレノイドバルブ92が故障した時
でも、ピトー圧発生手段90からパイロット室856に
ピトー圧をパイロット圧として導入できるようになって
いる。
そして、上記の変速比制御弁85にあっては、前進時(
シフト弁87がD、2.1のいずれかのシフト位置にあ
る時)には、リバースポート855から油圧がシフト弁
87を介してドレンされるため、パイロット室856に
導入されるパイロット圧とスプリング852の付勢力と
の力関係によってスプール851が移動して、ライン圧
ポー)853とドレンポート854とがプライマリプー
リ41の油圧シリンダ414に選択的に連通されるよう
になる。このようにして、変速比制御弁85は、前進時
には、上記パイロット室856に導入されるパイロット
圧に応じてプライマリプーリ41の油圧シリンダ414
への油圧の給排制御を行うことにより、無段変速機構4
のプライマリプーリ41とセカンダリプーリ42との間
の変速比を可変に変調するようにした変速比調整手段1
00を構成する。
尚、後進時(シフト弁87がRのシフト位置にある時)
には、リバースポート855からの油圧(後述する作動
圧)が導入され、この作動圧によってスプール851が
図中右側に押し付けられた状態で固定される。したがっ
て、後進時には、プライマリプーリ41の油圧シリンダ
414とドレンポート854とが常時連通されるように
なり、変速比γが最大変速比γmax =2.47の状
態で固定保持されるようになる。
尚、前後進切換機構3によって車軸61にエンジン1の
駆動力が伝達されなくなるニュートラル及びパーキング
時(シフト弁87がN、Pの各シフト位置にある時)に
も、ソレノイドバルブ92の作動によりプライマリプー
リ41の油圧シリンダ414とドレンポート854とが
常時連通され、変速比γが最大変速比γmax =2.
4−7の状態で固定保持される。
上記ライン圧調整弁82によって調圧された作動圧は、
ライン101の他、ライン105にも送出される。ライ
ン105に送出された作動油は、作動圧調整弁88によ
って所定の作動圧に調整された上で、ライン106及び
ライン107に供給されるようになっている。
作動圧調整弁88は、スプール881と、スプール88
1の一端部側に形成されたパイロット室882と、この
パイロット室882に介在されたスプリング883と、
ライン105に接続された第1調圧ポート884と、ラ
イン107に接続された第2調圧ポート885と、ドレ
ンポート886とを有している。パイロット室882は
、パイロット通路103aを介して第1デユーテイソレ
ノイドバルブ91に接続されている。このため、パイロ
ット室882には、第1デユーテイソレノイドバルブ9
1で調圧された作動油がパイロット圧として導入される
ようになっている。そして、このパイロット圧が上記ス
プリング883の付勢力と同方向に作用する一方、その
付勢力及びパイロット圧に対抗するようにスプール88
1の他端部にライン105内の油圧が作用し、これらの
力関係によってスプール881が移動して第1及び第2
調圧ポート884.885とドレンポート886との間
が連通及び遮断することにより、前進用クラッチ36及
び後退用ブレーキ37の作動圧が第1デユーテイソレノ
イドバルブ91で調圧されるパイロット圧に応じた値に
制御されるようになっている。
上記ライン106に供給された作動油は、シフト弁87
がり、2.1のシフト位置にあるときには、ライン10
9を介して前後進切換機構3の前進用クラッチ36の油
圧室36aに供給され、ライン108を介して後退用ブ
レーキの油圧室37aから排出されると共にライン10
4を介して変速比制御弁85のリバースポート855か
ら排出され、シフト弁87がRのシフト位置にある時に
はライン109を介して前進用クラッチ36の油圧室3
6aから排出され、ライン108を介して前後進切換機
構3の後退用ブレーキ37の油圧室37aに供給される
とともにライン104を介して変速比制御弁85のリバ
ースポート855に供給されるようになっている。一方
、前後進切換機構3の前進用クラッチ36及び後退用ブ
レーキ37の各油圧室36a、37a内の作動油は、シ
フト弁87がN、Pのシフト位置にある時にライン10
9.108を通って排出されるようになっている。従っ
て、前後進切換機構3の前進用クラッチ36及び後退用
ブレーキ37がシフト弁87のシフト位置に応じて締結
及び開放されるようになるとともに、上述したようにR
,N、Pのシフト位置で無段変速機構4の変速比が最大
変速比の状態で固定保持される。
また、上記ライン107に供給された作動油は、ロック
アツプコントロール弁89を介してトルクコンバータ2
のロックアツプ締結室29aあるいはロックアツプ開放
室29bに供給されるようになっている。ロックアツプ
コントロール弁89は、スプール891の動作か第3デ
ユーテイソレノイドバルブ93で調圧されたパイロット
圧によって制御されるようになっている。そして、上記
パイロット圧が低くなると、スプール891が図中右側
に移動して、ライン107からロックアツプ締結室29
aに作動油が供給されるようになるとともに、ロックア
ツプ開放室29b内の作動油がドレンされるようになり
、上記パイロット圧が高くなると、スプール891が図
中左側に移動して、ライン107からロックアツプ開放
室29bに作動油が供給されるようになるとともに、ロ
ックアツプ締結室29a内の作動油がドレンされるよう
になる。
なお、94は第1デユーテイソレノイドバルブ91が0
N−OFFしたときにパイロット通路103aのパイロ
ット圧が脈動しないようにするためのアキュームバルブ
、95.96はそれぞれ前進用クラッチ36及び後退用
ブレーキ37の締結時のショックを緩和するアキューム
レータ、97はリリーフバルブである。また、98はプ
ライマリプーリ41の油圧シリンダ414内の圧油をド
レンする場合に所定の低い一定圧力に保持する保圧バル
ブである。
第3図は、上記の無段変速機の電気制御回路を示してい
る。この図において、マイクロコンピュータ等を内蔵す
るコントロールユニット110には、運転者の操作によ
るシフト位置(D、1.2、R,N5P)を検出するシ
フト位置センサ111からのシフト位置信号と、プライ
マリ軸411の回転数npを検出するプライマリ回転数
センサ112からプライマリプーリ回転数信号と、セカ
ンダリ軸421の回転数nsを検出するセカンダリ回転
数センサ113からのセカンダリプーリ回転数信号と、
エンジン1のスロットル弁開度TVOを検出するスロッ
トル開度センサ114からのスロットル弁開度信号と、
エンジン1の回転数Neを検出するエンジン回転数セン
サ115からのエンジン回転数信号と、トルクコンバー
タ2のタービン軸25の回転数Ntを検出するタービン
回転数センサ】16からタービン回転数信号と、プライ
マリプーリ41の油圧シリンダ414の軸方向の移動量
を検出するプライマリプーリ移動量センサ117からの
プライマリプーリ移動信号とが入力されるようになって
いる。
上記コントロールユニット110は、これらの入力信号
に基づいて、第1ないし第3デユーテイソレノイドバル
ブ91.92.93をデユーティ制御し、これによりラ
イン圧調整弁82、作動圧調整弁88、変速比制御弁8
5及びロックアツプコントロール弁89に導入される各
パイロット圧を調整するようになっている。
そして、上記コントロールユニット110は、入力した
スロットル弁開度とセカンダリ回転数とに基いて運転状
態に応じた無段変速機の目標変速比に対応する目標プラ
イマリ回転数を所定のマツプから演算するとともに、こ
の目標プライマリ回転数と上記プライマリ回転数センサ
112により検出した実際のプライマリ回転数との偏差
を演算し、この回転数偏差と設定制御ゲインとに基いて
フィードバック制御の積分項、比例項、微分項を各々演
算し、その合計値をフィードバック制御量として変速比
調整手段100の変速比制御弁85用の第2デユーテイ
ソレノイドバルブ92をデユーティ制御することにより
、実際のプライマリ回転数を目標プライマリ回転数に調
整して、変速比を目標変速比にするようにした変速制御
手段150を構成している。
次に、コントロールユニット110によるベルト張力制
御を第4図のフローに基づいて説明する。
なお以下の説明でSは制御のステップを示す。
エンジンがONで、シフト弁87かD、2、■のシフト
位置にあるこけを条件として、ベルト張力制御が開始さ
れる。先ず、エンジン回転数Ne、プライマリ回転数N
p、セカンダリ回転数Ns、スロットル弁開度T■0、
及びプライマリプーリ移動信号Dpを読み込み(Sl)
、プライマリ回転数Npとセカンダリ回転数Nsとから
次式で与えられる変速比γを求める(S2)。
γ= N p / N s 次いで、エンジン回転数Ne及びスロットル弁開度TV
Oに基づいてプライマリプーリ41に作用する入力トル
クTinを演算しくS3)、演算した入力トルクTin
と変速比γとからセカンダリプーリ42からベルト43
に作用させる必要押付は力Fsを演算しくS4)、必要
押付は力Fsを得るのに必要なライン圧Poをセカンダ
リプーリ42の油圧シリンダ424の受圧面積等にも基
づいて演算しくS5)、ライン圧がPOとなるよう第1
デユーテイソレノイドバルブ91を制御する(S6)。
次に次式で与えられる滑り率σを算出する(S7)。
σ=(γ−γ。)/γ。
γニステップ2で求めた実際の変速比 γ。二計算上の変速比、即ち、プライマリプーリ41上
のベルト43の回転半 径とセカンダリプーリ42上のベル ト43の回転半径との比。
ベルト43の回転半径はプライマリ プーリ移動信号Dpに基づいて求め られる。
次いで、滑り率の目標値σ。すなわちベルトの耐久性の
観点から定まる滑り率σの許容限界を第5図に示す滑り
率の目標値σ。と入力トルクTinとの相関線により求
める(S8)。第5図の相関線は実験的に求められるも
のであり、また、変速比γをパラメータとして求められ
る。第5図の相関線を式で表せば次式となる。
σ。=A・Tin ただし、A=にγ に:定数 次に、滑り率σが滑り率の目標値σ。よりも若干小さな
値になっているか否か判別しくS9)、滑り率σか滑り
率の目標値σ。よりも若干小さい値になっている場合に
は、セカンダリプーリ43の押付は力Fsが適性値とな
っているので、変速制御に移行する。しからざる場合に
は、次いで滑り率σが滑り率の目標値σ。よりも小さい
か否か判別しく510)、小さい場合には、セカンダリ
プーリ43の押付は力Fsが過大となって変速機の伝達
効率の低下を招く事態を防止すべく、ライン圧を下方修
正しくS 11) 、下方修正したライン圧となるよう
第1デユーテイソレノイドバルブ91を制御しくS6)
、ステップS7以降の制御を繰り返す。
滑り率σが滑り率の目標値σ。よりも大きい場合には、
第5図の相関線から、滑り率σに等しい目標滑り率を与
える入力トルクTin ’を求め(S 12)、 Ti
n ’がベルトの強度等により定まる入力トルクの最大
許容値Tinmax以下であれば(S I 3) 、セ
カンダリプーリ43の押付は力Fsを変速比γとTin
  とから求まる値に増大補正しくS 14) 、ステ
ップ85以下の制御を繰り返す。
これにより、滑り率σが減少する。Tin ’がベルト
の強度等により定まる入力トルクの最大許容値Tinm
ayを超える場合には、セカンダリプーリ43の押付は
力Fsを変速比γとTin  とから求まる値に増大補
正した場合、押付は力Fsが入力トルクの最大許容値T
inmaxに対応する最大許容値Fsmaxを超えるこ
とになるので、燃料流量の減少等により、エンジン出力
を低減させ、入力トルクTjnの低減を図り(S15)
、その後ステップS1に戻る。
かかる、運転者の意志に係わらないエンジン出力の低下
により、プーリとベルト間の過大な滑りが防止されると
ともに、運転者には変速機に異常が発生している旨の警
告が与えられる。
以上の説明から分かるごとく、本実施例のベルト張力制
御により、滑り率σは、滑り率の目標値σGよりも若干
小さな値に維持される。また、プーリとベルト間に過大
な滑りが発生している場合には、運転者に警告が与えら
れる。この運転者に対する警告は、警報ランプの点灯、
変速比γを強制的に大きな値にする等によって行っても
良い。
(効果) 以上説明したごとく、本発明によれば、滑り率検出手段
がベルトの滑り率を検出し、ベルト張力補正手段が検出
された実際の滑り率を入力トルクに対応して定まる目標
滑り率に近づけるようにベルトの張力を補正する。補正
後のベルト張力が許容値を超える場合には、異常信号出
力手段が異常信号を出力する。従って、変速機の作動油
の劣化等によりヘルドとプーリ間の摩擦係数が変化した
場合でも、適切なベルト張力を得ることができ、ベルト
の耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は無段変速機の全体構成図、第2図は本発明の実
施例に係る制御装置の油圧制御回路図、第3図は本発明
の実施例に係る制御装置の電気制御系のブロック図、第
4図は本発明の実施例に係る制御装置によるベルト張力
制御例のフローチャート、第5図は滑り率の目標値と入
力トルクとの相関線を与える図である。 41・・・プライマリプーリ、 42・・φセカンダリプーリ、 43・・・ベルト、 414.424・・・油圧シリンダ、 82・・・ライン圧調整弁。 第5図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)無段変速機の従動プーリの油圧室への油圧の給排
    を制御してベルト張力を制御するベルト張力制御手段と
    、駆動プーリの油圧室への油圧の給排を制御して変速比
    を制御する変速比制御手段とを備えた無段変速機の制御
    装置において、前記ベルト張力制御手段は、ベルトの滑
    り率を検出する滑り率検出手段と、検出された実際の滑
    り率を入力トルクに対応して定まる目標滑り率に近づけ
    るようにベルト張力を補正するベルト張力補正手段とを
    備えていることを特徴とする制御装置。
  2. (2)更に、補正後のベルト張力が、許容値を超える場
    合に異常信号を出力するための異常信号出力手段を備え
    ていることを特徴とする請求項第(1)に記載の制御装
    置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001518171A (ja) * 1997-03-25 2001-10-09 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 自動車のcvtを制御するための装置および方法
US6461261B2 (en) 2000-05-23 2002-10-08 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control apparatus and method of continuously variable transmission
JP2003042275A (ja) * 2001-07-24 2003-02-13 Toyota Motor Corp 無段変速機の制御装置
JP2009517616A (ja) * 2005-12-01 2009-04-30 ロベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミト ベシュレンクテル ハフツング 無段変速機の作動方法
JP2010163157A (ja) * 2008-12-18 2010-07-29 Nissan Motor Co Ltd ベルト式無段変速機の制御装置
JP2010180995A (ja) * 2009-02-07 2010-08-19 Nissan Motor Co Ltd Vベルト式無段変速機のベルトスリップ状態判定装置
JP2010286021A (ja) * 2009-06-10 2010-12-24 Nissan Motor Co Ltd Vベルト式無段変速機搭載車のベルトスリップ時駆動力制御装置

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