JPH0464089A - 燃料集合体 - Google Patents

燃料集合体

Info

Publication number
JPH0464089A
JPH0464089A JP2176565A JP17656590A JPH0464089A JP H0464089 A JPH0464089 A JP H0464089A JP 2176565 A JP2176565 A JP 2176565A JP 17656590 A JP17656590 A JP 17656590A JP H0464089 A JPH0464089 A JP H0464089A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
rods
water
rod means
water rod
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2176565A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2573399B2 (ja
Inventor
Hideo Soneda
秀夫 曽根田
Junichi Yamashita
淳一 山下
Yukihisa Fukazawa
深沢 幸久
Taro Ueki
植木 太郎
Sadayuki Izutsu
井筒 定幸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2176565A priority Critical patent/JP2573399B2/ja
Priority to US07/724,168 priority patent/US5192496A/en
Priority to DE4122209A priority patent/DE4122209A1/de
Publication of JPH0464089A publication Critical patent/JPH0464089A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2573399B2 publication Critical patent/JP2573399B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C3/00Reactor fuel elements and their assemblies; Selection of substances for use as reactor fuel elements
    • G21C3/30Assemblies of a number of fuel elements in the form of a rigid unit
    • G21C3/32Bundles of parallel pin-, rod-, or tube-shaped fuel elements
    • G21C3/322Means to influence the coolant flow through or around the bundles
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C3/00Reactor fuel elements and their assemblies; Selection of substances for use as reactor fuel elements
    • G21C3/30Assemblies of a number of fuel elements in the form of a rigid unit
    • G21C3/32Bundles of parallel pin-, rod-, or tube-shaped fuel elements
    • G21C3/326Bundles of parallel pin-, rod-, or tube-shaped fuel elements comprising fuel elements of different composition; comprising, in addition to the fuel elements, other pin-, rod-, or tube-shaped elements, e.g. control rods, grid support rods, fertile rods, poison rods or dummy rods
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は燃料集合体及び上部タイプレートに係わり、特
に、沸騰水型原子炉に適用され、高燃焼度を達成して核
分裂性物質の有効利用を図るのに好適な燃料集合体及び
その上部タイプレートに関する。
〔従来の技術〕
燃料経済性の向上は、燃料取出時の燃焼度を大きくする
ことによって実現できる。燃料取出時の燃焼度を向上さ
せるには、燃料ペレットに含まれるウラン235の濃縮
度を増大させればよいが、減速材/燃料比を大きくしな
いで濃縮度を上げたのでは、中性子スペクトルが硬化し
てしまうので、燃料集合体の無限増倍率は、その濃縮度
における最大値とはならない。
第19図は、燃料の濃縮度が増加するに従って、減速材
/燃料比と無限増倍率の関係がどのように変化するかを
示している。この図によると、同じ濃縮度でできるだけ
大きい無限増倍率を得るには、濃縮度に応じた最適の減
速材/燃料比を実現する必要がある。即ち、燃料経済性
を向上させるために濃縮度を上げると、最適の減速材/
燃料比が大きくなるので、水ロッドの本数を増やすか、
水ロッド面積を増やす必要がある。
また、燃料の濃縮度を上げると、燃料集合体内の径方向
の出力ビーキングが太き(なるので、燃料棒の線出力密
度が太き(なり、熱的に厳しくなる。
さらに、炉心のボイド(気泡)の軸方向分布は炉心の下
端で小さく、中央から上端部にかけて大きくなる。この
ため、燃料集合体の上部領域では核分裂性物質の燃焼が
遅れ、これによってウラン235の濃度が相対的に他の
部分より高くなる。
また、ボイドの効果により燃料集合体の上部領域で核分
裂性プルトニウムが生成される。以上のことから、燃料
集合体の軸方向上部で出力ビーキングが高くなる。燃料
の濃縮度を上げると、この軸方向の出力ビーキングも大
きくなるので、同様に燃料棒の線出力密度が大きくなり
、熱的に厳しくなる。
一方、運転サイクルの初期には定格より小さい炉心流量
(炉心を流れる冷却水の流量)で運転を行い、運転サイ
クル末期に至って炉心流量を定格より大きくすることに
よって、運転サイクル中における冷却水中のボイド率を
大きく変化させて、核分裂プルトニウムの蓄積と燃焼を
効率的に行う流量スペクトルシフト運転が、最近考えら
れている。この流量スペクトルシフト運転を行う場合に
は、軸方向の出力ビーキングがさらに大きくなるので、
燃料棒の線出力密度が一層増大し、熱的にさらに厳しく
なる。
従って、燃料棒の線出力密度を低減して熱的余裕を確保
するために、燃料格子配列を8行8列から9行9列にす
るなどして、燃料棒本数を増やし、燃料棒本数1本当た
りの出力負担を軽減するすことが必要である。
以上の2つの観点から、燃料格子配列の変更により燃料
棒本数を増やして、その上で水ロッド断面積の増加又は
本数の増加により、減速材/燃料比を大きくすることが
、最近の沸騰水型原子炉用燃料集合体の傾向である。
例えば、特開昭62−118297号公報に記載の従来
技術では、燃料格子配列を9行9列にした燃料集合体に
おいて、中央部の3行3列の正方格子状に燃料棒9本が
配置可能な領域に大型の方形水ロッドを配置している。
また、特開平1−196593号公報には、燃料格子配
列をチャンネルボックスの面に対して45°をなすダイ
ヤモンド格子とし、中央部の燃料棒12本が配置可能な
領域に十字形の大型水ロッドを配置した燃料集合体が開
示されている。
ところで、上述したように、燃料集合体上部ではボイド
率が高く、プルトニウムが多く蓄積され、流量スペクト
ルシフト運転を行った場合には一層多くのプルトニウム
が蓄積される。このように燃料集合体上部のプルトニウ
ムの蓄積量が多くなると、冷温時には炉心上部において
もボイドが消失し、水の密度が増大する。従って、無限
増倍率が大きくなり、炉停止余裕の確保が困難となる。
この問題に対し、特開昭64−88292号公報に記載
の従来技術では、燃料集合体の少なくとも1つの対角線
に対称となるごとく複数の減速打棒、即ち、水ロッドを
配置し、少なくともこれら水ロッドに挾まれる位置に軸
方向長さが短い燃料棒、即ち、短尺燃料棒を配置してい
る。この燃料集合体では、短尺燃料棒上方の燃料が位置
しない部分、即ち、バニッシングロッドにおける冷却材
のボイド率が冷温時において0となる。バニッシングロ
ッドの部分は冷温時に水ロッドと共に大きな1つの水ロ
ッドとして機能する。このため、バニッシングロッドの
部分で、中性子減速効果が大きくなり過ぎ、逆に水によ
る中性子吸収効果が大きくなる。その結果、冷温時と高
温時の無限増倍率の差が小さくなり、原子炉の停止余裕
が増大する。なお、短尺燃料棒を配置した場合は、出力
運転時において燃料集合体内の二相流部における圧力損
失の低減という効果もある。
〔発明が解決しようとする課題〕
以上のように、燃料棒本数を増やして、その上で水ロッ
ド断面積又は本数の増加により、減速材/燃料比を大き
くすることが、最近の傾向である。
この技術開発の傾向のもとで、燃料ペレット中のウラン
235の濃縮度をより一層増大させて、取出燃焼度の高
燃焼度化を目指した試みが行われている。このように取
a燃焼度の増加を図るため、燃料の濃縮度を高めた場合
には、減速材/燃料比を最適にするために水ロッド領域
をさらに大きくすることが必要である。しかしながら、
上記特開昭62−118297号公報及び特開平1−1
96593号公報に記載の従来技術に従って、大型水ロ
ッドの水ロッド領域を増大させると、冷却材流路面積が
狭くなって炉心の圧力損失が増大する。
炉心の圧力損失の増大は主に以下の点で問題である。
(1)炉心の圧力損失が増大すると、その増加分を打ち
消すためポンプ容量を大きくしなければならない。もし
、この圧力損失の増加が生じていない状態で、ポンプ回
転数最大時に炉心流量の最大値を実現しているならば、
圧力損失増加があるとこのポンプでは、最大炉心流量を
実現できなくなる。
(2)圧力損失が増加すると安定性が低下する。
即ち、燃料集合体上方の二相流部の圧力損失は単相流部
の圧力損失よりも大きいため、燃料集合体の入口流量が
増加すると、二相流部の抵抗が増大し、入口流量を減少
させようとする。入口流量が減少すると、二相流部の抵
抗も小さくなるため、再び入口流量は増加しようとする
。この繰り返しにより燃料集合体内で流量振動を生じ、
安定性が低下する。この流量振動は、圧力損失が大きい
ほど生じ易い。
一方、特開昭64−88292号公報に記載の従来技術
では、減速材/燃料比の最適化については配慮がされて
おらず、燃料経済性の面で問題がある。
また、高燃焼度燃料において、特開昭64−88292
号公報に記載のように、二相流部の圧力損失の低減及び
炉停止余裕の確保という2つの利点を有する短尺燃料棒
を配置する場合、燃料装荷量が減少する。燃料装荷量が
減少すると、取替燃料体数を増やさなければならず、使
用済燃料発生量の増大などの問題を生じる。これを解決
するためには、燃料棒の径を太くして燃料装荷量を短尺
燃料棒の配置前と同じに保つことが考えられるが、燃料
棒の径を太くすると、流路面積が狭くなり、圧力損失が
増加するという問題がある。
本発明の目的は、燃料の高燃焼度化に対して炉心の圧力
損失を増加させることなく、減速材/燃料比の最適化が
可能な燃料集合体及び上部タイプレートを提供すること
である。
本発明の他の目的は、炉心の圧力損失を増加させること
なくかつ燃料装荷量を減らすことなく短尺燃料棒を配置
可能とする燃料集合体を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明によれば、格子状に配
置された複数の燃料棒と、前記燃料棒の各々に対応する
燃料単位格子の1つの面積よりも大きな第1の横断面を
各々有し、か一つ互いに隣接して配置された複数の第1
の水ロッド手段と、前記複数の第1の水ロッド手段が実
質的に占める全ての前記燃料単位格子の群の最外周輪郭
よりも内側の領域の全面積を第2の横断面に有する1本
の第2の水ロッド手段を想定し、この第2の水ロッド手
段を前記複数の第1の水ロッド手段の代わりに配置した
とき、前記第2の横断面に生じる減速過剰な領域となる
部分に形成された第1の冷却材通路と、前記第1の冷却
材通路を取り囲んで実質的に前記内側領域に配置された
前記複数の第1の水ロッド手段と、前記第1の冷却材通
路と前記燃料棒の周囲を取り囲む第2の冷却材通路とを
連絡し、前記第1の水ロッド手段間に位置する第3の冷
却材通路とを備えることを特徴とする燃料集合体が提供
される。
また、本発明によれば、正方格子状に配置された多数の
燃料棒と、水ロッド手段とを有する燃料集合体において
、前記多数の燃料棒は、4行4列の中央領域を除いて1
0行10列の正方格子状に配置された多数の第1の燃料
棒と、前記中央領域の4つのコーナ部に配置された4本
の第2の燃料棒とを含み、前記水ロッド手段は、前記中
央領域の4つのコーナ部を除いた、12本の燃料棒が配
置可能な領域に環状に隣接してかつ隙間をあけて配置さ
れた複数の太径水ロッドを含むことを特徴とする燃料集
合体が提供される。
また、本発明によれば、正方格子状に配置された多数の
燃料棒と、水ロッド手段とを有する燃料集合体において
、前記多数の燃料棒は、4行4列の中央領域を除いて1
0行10列の正方格子状に配置された多数の第1の燃料
棒と、前記中央領域の4つのコーナ部に配置された、各
々、前記第1の燃料棒より軸方向長さが短い4本の第2
の燃料棒とを含み、前記水ロッド手段は、前記中央領域
の4つのコーナ部を除いた、12本の燃料棒が配置可能
な領域に環状に隣接してかつ隙間をあけて配置された複
数の太径水ロッドを含むことを特徴とする燃料集合体が
提供される。
さらに、本発明によれば、正方格子状に配置された多数
の燃料棒と、水ロッド手段とを有する燃料集合体におい
て、前記多数の燃料棒は、4行4列の中央領域を除いて
10行10列の正方格子状に配置された多数の燃料棒と
、前記中央領域の4つのコーナ部に配置された4本の燃
料棒とを含み、前記水ロッド手段は、前記中央領域の4
つのコーナ部を除いた、12本の燃料棒が配置可能な領
域に環状に隣接してかつ隙間をあけて配置された、炉心
流量の制御によりロッド内の液面高さが調節可能な複数
のスペクトルシフト水ロッドであることを特徴とする燃
料集合体が提供される。
また、本発明によれば、正方格子状に配置された多数の
燃料棒と、水ロッド手段とを有する燃料集合体において
、前記多数の燃料棒は、4行4列の中央領域を除いて1
0行]0列の正方格子状に配置された多数の第1の燃料
棒と、前記中央領域の4つのコーナ部に配置された4本
の第2の燃料棒とを含み、前記水ロッド手段は、前記中
央領域の4つのコーナ部を除いた、12本の燃料棒が配
置可能な領域に前記中央領域の中心部を取り囲むように
配置され、前記中央領域の中心部に前記燃料棒の周囲に
形成される冷却材通路と連通ずる冷却材通路を形成した
ことを特徴とする燃料集合体が提供される。
また、本発明によれば、正方格子状に配置された多数の
燃料棒と、水ロッド手段とを有する燃料集合体において
、前記多数の燃料棒は、3行3列の中央領域を除いて9
行9列の正方格子状に配置され、前記水ロッド手段は、
前記3行3列の中央領域に環状に隣接してかつ隙間をあ
けて配置された4本の太径水ロッドを含むことを特徴と
する燃料集合体が提供される。
さらに、本発明によれば、少なくとも9行9列の正方格
子状に配置された、45GWd/t以上の取出燃焼度を
達成可能な多数の燃料棒と、前記正方格子の中央領域に
配置された水ロッド手段とを有する燃料集合体において
、前記水ロッド手段は前記中央領域にその中心部を取り
囲むように配置され、かつ炉心平均のボイド率において
無限増倍率がほぼ飽和状態となる減速材/燃料比を与え
る大きさの水ロッド面積を有し、前記中央領域の中心部
に前記水ロッド手段の外側の領域と連通ずる冷却材通路
を形成したことを特徴とする燃料集合体が提供される。
また、上記目的を達成するため、本発明によれば、燃料
棒の上端部が挿入される孔部を有する複数の第1のボス
と、水ロッド手段の上端部が挿入される孔部を有する複
数の第2のボスと、前記ボスを相互に結合する複数のリ
ブとを備え、前記第2のボスが中央部に配置され、隣接
する4つの前記第2のボス間に形成される第2の開口が
、隣接する4つの第1のボス間に形成される第1の開口
よりも大きいことを特徴とする上部タイプレートが提供
される。
〔作用〕
本願発明者等は、10行10列の正方格子状に燃料棒及
び横断面積の大きな1本の水ロッド(例えば特開平1−
196593号公報に示された12本の燃料棒が配置可
能な領域を占める横断面を有する水ロッド)を配置した
燃料集合体において取出燃焼度55〜60Wd/lを目
標とする場合、炉心の平均ボイド率において水ロッド面
積を変え減速材/燃料比を4.5の前後で変化させても
、無限増倍率はほとんど変化せず、水の増加に対して無
限増倍率が飽和していることを見い出だした(第4図の
直線AB参照)。この無限増倍率の飽和は、水ロッドの
横断面の増大によってその中央部に減速過剰な領域が形
成されることに起因していることが分かった。
本発明は以上の知見に基づくものであり、減速効果の向
上に寄与しないその減速過剰な領域を、水ロッド外部の
領域とし、しかも燃料棒周囲の冷却材通路と連通ずる気
液二相流が流れる冷却材通路にすることにより、水ロッ
ドの横断面積(以下、単に水ロッド面積という)を減少
させて燃料集合体の減速材/燃料比の最適化を図るもの
である。
更に、減速過剰な領域を前述の冷却材通路とすることに
より、燃料集合体の圧力損失の低減を図るものである。
即ち、本発明においては、各燃料棒に対応する燃料単位
格子の1つの面積よりも大きな第1の横断面を各々有す
る複数の第1の水ロッド手段を互いに隣接して配置する
。ここで、第1の水ロッド手段が実質的に占める全ての
燃料単位格子の群の最外周輪郭よりも内側の領域の全面
積を第2の横断面に有する1本の第2の水ロッド手段を
想定すると、この第2の水ロッド手段は上述の減速過剰
な領域が生じる大きな横断面積を有する。そこで、その
減速過剰な領域となる部分に第1の冷却材通路を形成し
、これを取り囲んで複数の第1の水ロッド手段を配置し
ている。また、第1の冷却材通路と燃料棒の周囲を取り
囲む第2の冷却材通路とを連絡しする第3の冷却材通路
を第1の水ロッド手段間に形成する。
例えば、本発明においては、10行10列の正方格子状
に燃料棒を配置した燃料集合体において、4行4列の中
央領域の4つのコーナ部を除いた、12本の燃料棒が配
置可能な領域に環状に隣接してかつ隙間をあけて複数の
太径水ロッドを配置する。このように複数の太径水ロッ
ドを配置することにより、同じ中央領域に十字形の大型
水ロッドを配置した場合に比べて水ロッド面積は小さく
なる。しかし、この水ロッド面積の減少は、減速材/燃
料比の変化に対して無限増倍率が飽和する領域における
減速過剰な領域の排除であり、複数の太径水ロッドの配
置により十字形の大型水ロッドとほぼ同じ無限増倍率が
達成できる。なお、太径水ロッドは、1つの燃料単位格
子(第1図の符号31参照)の面積よりも大きな横断面
積を有し、燃料棒の配列ピッチよりも大きな外径を有す
る。
一方、十字形の大型水ロッドを複数本の太径水ロッドに
代えることにより、複数の太径水ロッドの間に冷却材通
路が形成される。この冷却材通路は、水ロッドが相互に
隙間をあけて配置されているため、その隙間を介して燃
料棒周囲の冷却材通路と連通する。従って、十字形の大
型水ロッドを配置した場合に比べ圧力損失が低減する。
また、水ロッドに取り囲まれた冷却材通路の領域は、発
熱体である燃料棒から離れ、かつ1つの燃料単位格子の
面積よりも大きな横断面積を有する、非発熱体である複
数の水ロッドに囲まれているため、周囲からボイド水が
流れ込み易くなっている。このため、燃料集合体上部の
冷却材ボイド率が高い領域においては、その冷却材通路
にボイド水が多く集まり、燃料集合体の圧力損失が低減
する。
以上より、本発明によれば、燃料の高濃縮度化及び高燃
焼度化を達成すると共に、圧力損失を増加させることな
しに減速材/燃料比を最適化することができる。
また、本発明においては、4行4列の中央領域の4つの
コーナ部に、各々、軸方向長さが短い4本の第2の燃料
棒が配置される。この場合、本発明では上述したように
、複数の太径水ロッドにより形成される冷却材通路が圧
力損失を低減しているので、燃料棒の径を太くしても、
それによって生じる圧力損失の増大が補償される。従っ
て、短尺燃料棒を配置しても燃料装荷量は低減せず、短
尺燃料棒の採用による圧力損失低減及び炉停止余裕の向
上の効果を確保し、同時に燃料経済性の向上を図ること
ができる。
また、複数の太径水ロッドを環状に隣接配置した場合、
特に二相流が流れる上方領域において水ロッド同志が流
量振動のためにフレッティングを生じる可能性があるが
、本発明の短尺燃料棒の配置により、短尺燃料棒20の
上方領域にフレッティング検査用の小型カメラの操作領
域が確保され、定期検査中に水ロッドの検査も容易に行
うことができる。
また、本発明においては、太径水ロッドとしてスペクト
ルシフト水ロッドを使用することにより、流量スペクト
ルシフト運転により燃料経済性がさらに向上する。
さらに、本願発明者等は、9行9列の正方格子状に燃料
棒を配置する燃料集合体においても、水ロッド手段の配
置に介して同様に無限増倍率の飽和の現象があることを
見出だしており、3行3列の中央領域に環状に隣接して
4本の太径水ロッドを配置することにより、同様に、減
速材/燃料比が最適化され、かつ圧力損失が低減される
〔実施例〕
以下、本発明の幾つかの実施例を図面に基づき説明する
まず、本発明の第1の実施例を第1図〜第6図により説
明する。本実施例は、10行10列の正方格子状に燃料
棒を配置して燃料集合体の平均濃縮度を約5wt%に高
め、取出平均燃焼度が55〜60GWd/lの高燃焼度
化を図ったものである。
第1図において、本実施例の燃料集合体は10行10列
の正方格子状に配列された多数の燃料棒1を有し、4行
4列の中央領域の4つのコーナ部を除いた、12本の燃
料棒が配置可能な領域に、rWJの略称を付した断面円
形の4本の太径水ロッド2が環状に隣接してかつ隙間3
7をあけて配置されている。太径水ロッド2は各々燃料
棒3本相当の領域を占める水面積を有している。換言す
れば、4本の太径水ロッド2の群は、−点鎖線36で取
り囲まれた12個の燃料単位格子の群が配置可能な領域
、即ち、その12個の燃料単位格子の群の最外周輪郭を
示す一点鎖線36よりも内側の十字型の領域に実質的に
配置されている。ただし、厳密に言えば、各太径水ロッ
ド2は、第1図にrKJの符号を付した部分が一点鎖線
36の外側にある隣りの燃料単位格子内にはみ出してい
る。
しかしながら、この太径水ロッド2のはみ出しは僅かで
あり、そのはみ出しによって該当する燃料単位格子内へ
の燃料棒1の配置は阻害されないので、太径水ロッド2
は、実質的に一点鎖線36よりも内側に配置されている
と言える。
なお、燃料単位格子とは、−点鎖線35で示すように隣
接する燃料棒1間の中間点を通って1本の燃料棒1を取
り囲む、正方形に形成された領域である。この正方形の
一辺は、燃料棒1の配列ビッチに等しい。
4本の太径水ロッド2に囲まれた中央部には冷却材通路
3が形成されている。即ち、太径水ロッド2は、冷却材
通路3の周囲に位置している。この冷却材通路3は隣接
水ロッド間の隙間(一種の冷却材通路)37を介して燃
料棒1の周囲に形成される冷却材通路38と連通してい
る。これら燃料棒1及び太径水ロッド2はチャンネルボ
ックス4により取り囲まれている。
第2図に燃料集合体全体の構成を示す。燃料棒1と太径
水ロッド2は上部タイプレート5及び下部タイプレート
6により上端及び下端を支持され、かつ中間部の複数の
箇所をスペーサ7にて保持されている。また、チャンネ
ルボックス4はこのようにして構成された燃料バンドル
全体を取り囲んでいる。
上部タイプレート5は、第3図に示すように、燃料棒1
の上端を支持する孔部8Aを有する多数のボス8と、太
径水ロッド2の上端を支持する孔部9Aを有する4つの
ボス9と、ボス9相互を連結するリブ10と、ボス8相
互を連結するリブ10Aと、ボス8とボス9を連結する
リブIOBとを備えている。4つのリブ10に囲まれた
開口11は上述した冷却材通路3の上方に位置し、開放
されている。これにより、冷却材通路3は開口11を介
して燃料集合体の上方領域に連通している。
開口11の流路面積は、冷却材通路3のそれよりも大き
い。このため、上部タイプレート5の圧力損失が著しく
軽減される。特に、開口11が冷却材通路3の上方に位
置しているので、冷却材と蒸気の気液二相流が冷却材通
路3から上部タイプレート5の上方に抜は易い。開口1
1の流路面積は4本のリブIOAで囲まれた開口11A
のそれよりも大きい。
次に、以上のように構成した本実施例の作用を説明する
まず、第4図に、10行10列の正方格子状に燃料棒を
配置した燃料集合体において、燃料集合体の無限増倍率
の減速材/燃料比(H/U比:水対ウラン原子数比)に
対する依存性の検討結果を示す。この特性は、前述した
ように、−点鎖線36で示す横断面が十字型の1本の水
ロッドの横断面積を変えることによって得られたもので
ある。
燃焼度は、サイクル末期の炉心平均燃焼度相当(35G
Wd/l)で、ボイド率は炉心平均のボイド率(40%
)である。
第4図において、低濃縮度と記したラインは燃料集合体
平均の濃縮度が約4wt%であり、取出平均燃焼度45
〜50GWd/lを目標とした場合である。高濃縮度と
記したラインは燃料集合体平均濃縮度が約5wt%であ
り、取出平均燃焼度は55〜60GWd/lの高燃焼度
化を図ったものである。
低濃縮度の場合、水ロッド面積を減速材/燃料比が4.
5より小さい0点から減速材/燃料比が4゜5より大き
くなるD点へ増加していく場合、無限増倍率は減少する
。これはD点においては水が必要以上に多すぎるために
、水ロッド内の水による熱中性子吸収効果の影響が大き
く、0点に対して反応度損失を生じる。
一方、高濃縮度の場合は、水ロッド面積を変えて減速材
/燃料比をA点からB点またはB点からA点へと4.5
の前後で変化させても無限増倍率はほとんど変化しない
。即ち、1本の水ロッドの横断面積がある程度大きくな
ると、その横断面積内に減速過剰な領域が形成されて、
減速材/燃料比の増加と共にその減速過剰な領域が増加
し、水(減速材)の増加に対して、減速材/燃料比のあ
る範囲で無限増倍率が飽和する。しかし、減速過剰な領
域が増大し過ぎると、高濃縮度においても、水ロッド内
の水による熱中性子吸収効果の影響が大きくなり、低濃
縮度のD点のように無限増倍率が減少する。
以上のように、取出燃焼度55〜60Wd/lを目標と
する場合、減速材/燃料比が4.5前後において反応度
は飽和するため、水ロッド中心部付近の減速過剰な領域
の水を取り除いても反応度はほとんど変化しない。即ち
、減速材/燃料比が4.5前後であるならば、反応度は
ほぼ一定である。
本発明は以上の知見に基づくものであり、減速材/燃料
比の変化に対して無限増倍率が飽和する領域において水
ロッド面積を減少させることにより減速材/燃料比を最
適化し、かつその水ロッド面積を減少させた領域を冷却
材通路として圧力損失の低減を図るものである。
本実施例は、互いに隣接する4本の太径水ロッド2の群
が実質的に占める全ての燃料単位格子35(本実施例で
は12個の燃料単位格子35)の最外周輪郭(−点鎖線
36)よりも内側の領域の全面積を横断面に有する1本
の十字型水ロッド(−点鎖線36で画定される大きさの
水ロッド)を想定し、この1本の十字型水ロッドを4本
の太径水ロッド2の代わりに配置したとき、この想定し
た十字形水ロッドの横断面に生じる減速過剰な領域とな
る部分に冷却材通路3を形成したものである。その減速
過剰な領域は、第1図M点付近に形成される。M点は、
−点鎖線36で画定された十字型水ロッドの軸心である
本実施例においては、10行10列の正方格子状に燃料
棒1を配置した燃料集合体において、4行4列の中央領
域のコーナ部を除いた、12本の燃料棒が配置可能な領
域に、4本の太径水ロッド2を環状に隣接して配置して
いる。このように複数の太径水ロッド2を配置した場合
、第5図に示すように、同じ中央領域にその4本の太径
水ロッド2に接する十字形の大型水ロッド12を配置し
た場合に比べて水ロッド面積は小さくなる。しかし、本
願発明者等の検討の結果、この水ロッド面積の減少は第
4図の上述した減速材/燃料比が4゜5の前後での変化
に相当し、4本の太径水ロッド2は十字形の大型水ロッ
ド12とほぼ同じ燃料集合体無限増倍率を達成するする
ことが判明した。
そして、このように4本の太径水ロッド2を配置するこ
とにより、これら太径水ロッド2で囲まれた領域に冷却
材通路3が形成され、かつ太径水ロッド2とこれらに隣
接する燃料棒1との間にも十字形の水ロッド12の場合
に比べ広い冷却材通路13が形成される。このため、圧
力損失が低減する。
また、本実施例では、第5図に示す大型水ロッド12の
サイズを第6図に13で示すごとく小さくして冷却材通
路面積を確保するのではなく、4本の太径水ロッド2に
分けて、これを環状に配置することにより、環状配置の
中心部付近に上述した冷却材通路3を形成している。こ
の冷却材通路3の領域は、発熱体である燃料棒1から離
れかつ非発熱体である水ロッド2に囲まれているため、
周囲からボイド水が流れ込み易くなっている。このボイ
ド水が流れ込み易くなる効果は、1体のサイズを小さく
した大型水ロッド13と隣接燃料棒1間の冷却材通路よ
りも大きい。このため、燃料集合体上部の冷却材ボイド
率が高い領域においては、小サイズ化した大型水ロッド
13を配置した場合よりも、本実施例の水ロッド2を配
置した場合の方が中心部にボイドが多く集まる。即ち、
燃料棒1の周囲で発生したボイド(蒸気)を含む気液二
相流が、冷却材通路3に流れ込み、その通路3内を上方
に移動する。原子炉停止時の冷温時(原子炉冷温停止時
)には、冷却材通路3は4本の太径水ロッド2と協働し
て1つの大きな水ロッドとして機能するので、原子炉停
止中において高温時から低温時に変化したときでも炉停
止余裕が増大する。
ところで、上述した第4図に基づく評価はボイド率が炉
心平均のボイド率(40%)での評価であり、燃料集合
体の軸方向位置で見れば中央付近での評価である。しか
し、燃料集合体上部においてはボイド率はより高くなっ
ている。このため、無限増倍率が少し小さくなる可能性
がある。しかしながら、本実施例では、4本の太径水ロ
ッド2が互いに隣接配置され、それらに取り囲まれる冷
却材通路3にも水(液体)が流れるので、燃料集合体上
部における無限増倍率の減少度合いが抑制される。これ
により、燃料集合体上部での中性子減速が有効に行われ
、径方向の出力分布が改善される。
以上のように、本実施例によれば、10行10列の正方
格子状に燃料棒を配置して、燃料の高濃縮度化(約5 
w t%)及び高燃焼度化(55〜60GWd/l)を
達成すると共に、圧力損失を増加させることなしに減速
材/燃料比を最適化することができる。
また、本実施例によれば、4本の太径水ロッド2は上述
した十字型の大型水ロッド12,13に比べて製造が容
易であるという効果もある。
さらに、本実施例では、4本の太径水ロッド2は対称性
の良い配置となっているので、燃料集合体の出力分布及
び製造性の観点からも好ましい。
本発明の第2の実施例を第7図及び第8図により説明す
る。
第7図において、本実施例の燃料集合体は、中央の4行
4列の正方格子状に16本の燃料棒が配置可能な領域の
4つのコーナ部に、軸方向長さが燃料棒1より短い、r
PJの略称を付した4本の短尺燃料棒20が配置されて
いる。他の構成は第1の実施例と同じである。なお、本
実施例では、4本の太径水ロッド2は、第1図の太径水
ロッド2よりも若干直径が小さいので、これらの水ロッ
ドは一点鎖線36で画定される12個の燃料単位格子3
5を合わせた領域内に配置される。本実施例においても
、第1図の実施例と同様に太径水ロッド2を若干大きく
して、−点鎖線36よりも外側に若干はみ出させること
も可能である。
第8図に短尺燃料棒20を普通の燃料棒1と比較して示
す。普通の燃料棒1は燃料棒本体21と、本体21の上
下端に設けられ、それぞれ上下タイプレート5,6(第
2図参照)に挿入される端栓22.23を有している。
短尺燃料は燃料棒1の本体21に比べ短い燃料棒本体2
4と、本体24の下端に設けられ、下部タイプレート6
に固定されるネジ付の端栓25とを有している。短尺燃
料棒20の本体24における燃料ペレットの充填長さ(
有効燃料長)は、普通の燃料棒1の8/24から18/
24である。
本実施例においては、燃料集合体の上部の水平断面内に
おいて、短尺燃料棒20の上方部分である上記4つのコ
ーナ部には燃料棒が位置していないため、原子炉停止時
の冷温時には、4つの太径水ロッド2と冷却材通路3内
の水とその4つのコーナ部の水が1つの大きな水ロッド
として機能する。即ち、燃料集合体上部では、4行4列
の正方格子状に16本の燃料棒が配置可能な領域に1本
の矩形断面の大型水ロッドが配置されたのと同じ形態と
なる。このため、この中央領域での水による中性子吸収
効果が増大する。その結果、高温時から冷温時へと水密
度が増加したとき、無限増倍率の増分が小さくなり、第
1図の実施例よりも更に炉停止余裕が増大する。
また、燃料集合体上方の二相流部の圧力損失は単相流部
の圧力損失よりも大きい。本実施例では、短尺燃料棒2
0を配置したので、この圧力損失の大きい二相流部にお
ける圧力損失の低減という効果もある。
さらに、本実施例によれば以下の効果が得られる。
二相流部の圧力損失の低減及び炉停止余裕の確保という
2つの利点を有する短尺燃料棒20を配置する場合、燃
料(ウラン)装荷量が減少する。
これは取替燃料体数を増やす必要を生じ、燃料装荷量が
減少すると、使用済み燃料発生量の増大などの問題を生
じる。これを解決するためには、燃料棒ペレットの直径
を大きくして燃料装荷量を短尺燃料棒の配置前と同じに
保つことが考えられる。
しかしながら、燃料ペレットの径を太くすると、燃料棒
の径が太くなって流路面積が狭くなり、圧力損失の増加
、燃料棒除熱効果の低下等の問題を生じる。
本実施例では、第1の実施例で説明したように、4本の
太径水ロッド2を環状に隣接配置したため、中央部の冷
却材通路3が圧力損失低減の役割を果たしている。この
ため、燃料棒1,20の直径を大きくしても、それによ
って生じる圧力損失の増大は相殺されることとなり、圧
力損失を増大させることなく燃料棒径を太くして、短尺
燃料棒の採用に伴う燃料装荷量の低減を補償することが
できる。従って、短尺燃料棒の採用による圧力損失低減
及び炉停止余裕の向上の効果を確保し、同時に高燃焼度
化による燃料経済性の向上を図ることができる。
また、本実施例のように4本の円形水ロッド2を環状に
隣接配置した場合、水ロッド同志が流量振動のためにフ
レッティングを生じる可能性がある。即ち、水ロッド同
志が振動、接触して管壁に傷をつける可能性がある。水
ウッドにこのような振動による損傷が生じないように、
水ロッド相互間はスペーサ7(第2図参照)により固定
されている。しかしながら、定期検査の際にこの部分を
調べられればそれが望ましいことは言うまでもない。こ
の場合、燃料集合体を分解して調べるのは2〜3か月の
定期検査期間中においては不可能である。このため、炉
心に装荷されている燃料集合体内にファイバースコープ
等の小型検査カメラを挿入して調べるとよい。しかしこ
の場合、水ロッド2に隣接する燃料棒が全て普通の燃料
棒1であるとすると、これら燃料棒が障害となり、水ロ
ッドの相互隣接部分付近の管壁表面を調べるのが困難で
ある。
本実施例によれば、短尺燃料棒20が太径水ロッド2間
に形成される隙間37に対向して位置し、太径水ロッド
2相互の隣接部分付近における流路面積が短尺燃料棒2
0の上方領域の分だけ増加する。このため、フレッティ
ング検査用の小型カメラの操作領域が確保され、定期検
査中に水ロッドの検査も容易に行うことができる。短尺
燃料棒の上方領域は二相流であるため、特に、流量振動
によるフレッティングの可能性が高く、入念な検査を要
する。従って、この部位における小型カメラの操作領域
の確保は検査効率の向上に大いに役立つ。
さらに、高燃焼度燃料においては、上方領域の減速材/
燃料比を大きくして、軸方向の減速材/燃料比の最適化
を図る必要性が認識されている。
本実施例によれば、第1の実施例で説明したように、4
本の太径水ロッド2に囲まれた領域に形成された冷却材
通路3にボイド水が流れ込み易くなっている。また、短
尺燃料棒20の上方領域は圧力損失が低いため同様にボ
イド水が流れ込み易い。
その結果、水ロッド2を含むこれらの領域は1本の準太
径水ロッドとして機能し、径方向の出力分布を平坦化す
る。また、軸方向で見れば、準太径水ロッドは上方領域
の減速材/燃料比を大きくする。従って、本実施例によ
れば、中央の冷却材通路3と短尺燃料棒20の作用によ
り軸方向の減速材/燃料比が最適化され、高燃焼度燃料
に適した燃料構造を提供することができる。
本発明の第3の実施例を第9図及び第10図により説明
する。
第9図において、本実施例の燃料集合体は、第7図に示
す第2の実施例において、燃料集合体内の燃料棒配列の
最外周部にさらに8本の短尺燃料棒30を配置したもの
である。短尺燃料棒30の軸方向長さはその目的に応じ
て種々選定できる。
その−例として、短尺燃料棒30は第8図に示す短尺燃
料棒20と同様の構造を持ち、燃料棒本体の長さは、炉
停止余裕が厳しくなる炉心の上部領域を含まない長さ、
即ち、普通の燃料棒1の8//24から18/24の範
囲である。
短尺燃料棒30を配置した場合、燃料配列の最外周にお
いても、水ロッド周辺と同様に燃料集合体の上部領域に
大量の水が存在することになる。
このため、冷温時にチャンネルボックス4の外側の水ギ
ヤツプ部で十分に減速された中性子が、最外周の短尺燃
料棒30の上方で水に吸収される割合が増加する。従っ
て、冷温時と高温時の無限増倍率の差が第2の実施例の
場合よりも小さくなり、炉停止余裕の確保がさらに確実
なものとなる。
第10図に短尺燃料棒30の長さが短尺燃料棒20の長
さと異なる場合の実施例を示す。短尺燃料棒30は、短
尺燃料棒20の本体21よりは長い燃料棒本体31と、
本体31の下端に設けられ、下部タイプレート6(第2
図参照)に固定されるネジ付の端栓32を有している。
高燃焼度化を達成するために濃縮度を高めた燃料炉心に
おいては、炉停止余裕が厳しいため、短尺燃料棒の採用
は炉停止余裕確保の一手段として有効である。しかし、
短尺燃料棒本数を増やすこと、及び短尺燃料棒長さを短
くすることは、燃料装荷量の減少につながる。
一方、短尺燃料棒の配置位置としては炉停止余裕確保の
観点から見ると、燃料配列の最外周部が最も効果があり
、次に水ロッド隣接部の効果が大きい。
また、最大線出力密度の管理、中性子計測等の面からは
短尺燃料配置はできるだけ対称性を持つことが望ましく
、従って10×10燃料棒配列の場合、最外周部に配置
する短尺燃料棒本数は各辺2本ずつの8本とするか、コ
ーナ部に4本配置するのが適当である。ところで、コー
ナ部燃料棒は水ギヤツプ部の水の影響が大きく、炉停止
余裕確保には好適であるが、出力運転時の反応度損失を
生じる場合もある。この対策としては、本実施例の第1
の構成例のように各辺2本ずつの8本の短尺燃料棒配置
とすればよい。しかし、燃料棒長さを短くすると、本数
が8本あるため燃料装荷量の減少が大きい。これに対し
、第10図に示す短尺燃料棒30を使用した本実施例の
第2の構成例では、炉停止余裕の最も厳しい上部は燃料
棒を12本抜くが、中央部では水ロッド隣接部の4本を
抜くだけであり、かつ最外周部に配置する短尺燃料棒3
0の長さは中央部の短尺燃料棒20より長くしたので、
対称配置を保ち、かつ炉停止余裕を確保できる短尺燃料
棒配置において、炉停止余裕を向上しながら燃料装荷量
を最大にできる効果がある。
本発明の第4の実施例を第11図〜第13図により説明
する。
第11図において、本実施例は、第1図の実施例におい
て4本の太径水ロッド2の代わりに、rSSRJの略称
を付した4本のスペクトルシフト水ロッド40を配置し
ている。ここで、スペクトルシフト水ロッドとは、炉心
冷却水流量の制御により水ロッド管内の液面高さを変化
させて、中性子減速効果を大きく変化させることのでき
る水ロッドであり、特開昭63−73187号公報の第
5頁上部左欄13行から第12頁上部右欄10行に記載
の発明によるものである。
第12図にスペクトルシフト水ロッド40の構造を示す
。水ロッド40は、水ロッド本体をなす上昇管41、上
昇管41の内面に配置された2本の下降管42を有し、
上昇管41は冷却水上昇流路43を形成し、下降管42
は冷却水下降流路44を形成し、両流路43,44は下
降管42の上端付近に設けられた孔45を介して連通し
ている。
上昇管41の下端には下部タイプレート6に挿入される
口金部46が設けられ、口金部46には冷却水上昇流路
の流入口47が形成されている。また、口金部46の外
周には下部タイプレート6に固定するためのねじ部が形
成されている。一方、下降管42の下端付近における上
昇管41との接合部には冷却水下降流路44の流出口4
8が形成されている。
スペクトルシフト水ロッド40の動作原理を第13図に
より説明する。
第13図は水ロッド40の原理的な構造を示すものであ
る。燃料集合体の下部に位置する下部タイプレート6は
冷却水流に対する抵抗体として作用し、領域冷却水上昇
流路43の流入口47はこの抵抗体6よりも下方の領域
に開口している。冷却水下降流路44は冷却水上昇流路
43内を上昇した冷却水流を反転させて下方に導き、そ
の流出口48は抵抗体6よりも上方の領域に開口してい
る。抵抗体6には複数の冷却水流通孔49が設けである
抵抗体6に設けた冷却水流通孔49を流れる冷却水の流
量を変化させると、抵抗体6より下方と上方の領域との
間の差圧ΔP=Pi−P2が変化する。この差圧ΔPは
冷却水流量のほぼ2乗に比例するので、例えば抵抗体6
を通過する冷却水流量を定格流量の80%から120%
に変えると、差圧ΔPは80%流量時の約2.25倍に
なる。
一方、水ロッド40の内部の冷却水は水ロッド40の周
囲にある燃料棒から照射される中性子やガンマ線によっ
て発熱し、蒸発するが、流入水量が蒸発量とバランスす
ると第131m(a)に示すように上昇流路43内に水
位が保持される。蒸気は冷却水流出口48から吐き出さ
れる。さらに、抵抗体6を通過する冷却水流量を増加さ
せると、蒸発量より流入流量がまさり、第13図(b)
に示すように上昇流路43の水位は上昇し、ついには上
昇流路43から下降流路44に冷却水が溢れ出す。さら
に、冷却水の流入量が増大すると、第13図(C)に示
すように水ロッド内での沸騰が抑制されたまま、即ち、
ボイド率が著しく低減された状態で冷却水流出口48か
ら流出する。
以上に述べた現象によって、冷却水流量を調節すること
によりボイド率の大幅な調整が可能であり、中性子の減
速効果を大きく変化させる流量スペクトルシフト運転が
可能となる。
従って、本実施例によれば、第1の実施例と同様の効果
が得られると共に、燃料の高燃焼度化と流量スペクトル
シフト運転により燃料経済性をさらに高めることができ
る。
本発明の第5の実施例を第14図及び第15図により説
明する。
第14図において、本実施例の燃料集合体は、第7図に
示す第2の実施例における太径水ロッド2よりも少し直
径の小さい4本の太径水ロッド2Aを環状に隣接配置し
、これら太径水ロッド2Aにより囲まれた領域に形成さ
れる冷却材通路3Aの面積を第2の実施例の冷却材通路
3よりも少し大きくし、この通路3Aに短尺燃料棒50
を配置したものである。ここで、第2図の太径水ロッド
2の水ロッド面積に対する本実施例の太径水ロッド2A
の水ロッド面積の減少は、第4図の直線ABで説明した
ように、減速材/燃料比の変化に対して無限増倍率がほ
とんど変化しない飽和状態の範囲とする。他の構成は第
2の実施例と同じである。
第15図に短尺燃料棒50を普通の燃料棒1及び短尺燃
料棒20と比較して示す。短尺燃料棒50は、短尺燃料
棒20の本体21よりさらに短い燃料棒本体51と、本
体51の下端に設けられ、下部タイプレート6(第2図
参照)に固定されるネジ付の端栓52を有している。燃
料棒本体51における燃料ペレットの充填長さは、普通
の燃料棒1の8/24から12/24である。
本実施例においては、冷却材通路3Aに短尺燃料棒50
が配置されているが、燃料集合体で圧力損失の大きいの
は上方領域の二相流部であり、この上方領域には冷却材
通路3Aが存在している。
このため、本実施例によっても、第1の実施例と同様に
高燃焼度化を図りながら、第1の実施例に近い圧力損失
低減の効果を得ることができる。また、燃料集合体の上
方領域には冷却材通路3Aがあり、この冷却材通路3A
にはボイド水が流れ込みやすいので、第1の実施例と同
様に減速材/燃料比の最適化を図ることができる。
また、本実施例によれば、短尺燃料棒50を配置したの
で燃料装荷量を増やすことができる。
本発明の第6の実施例を第16図により説明する。
第16図において、本実施例の燃料集合体は10行10
列の正方格子状に配列された多数の燃料棒1を有する点
は第1の実施例と同じであるが、4行4列の中央領域の
4つのコーナ部を除いた、12本の燃料棒が配置可能な
領域には、外側形状が断面矩形をした1本の大型水ロッ
ド3Bが配置されている。大型水ロッド3Bには、その
中心部を軸方向に貫通する冷却材通路3Bが形成され、
かつ軸方向の複数箇所に、冷却材通路3Bを水ロッド3
Bの外側の通路と連絡する冷却材通路51が形成されて
いる。
このように構成した本実施例においても、冷却材通路3
Bは第1の実施例の冷却材通路3と同様に機能する。従
って、第1の実施例と同様に、10行10列の正方格子
状に燃料棒を配置して、燃料の高濃縮度化及び高燃焼度
化を達成すると共に、圧力損失を増加させることなしに
減速材/燃料比を最適化することができる。
本発明の第7の実施例を第17図により説明する。本実
施例は、燃料棒の平均濃縮度が約4 w t%で、取出
平均燃焼度が45〜50GWd/lの9行9列格子燃料
の燃料集合体に本発明を適用したものである゛。
第17図において、本実施例の燃料集合体は9行9列の
正方格子状に配列された多数の燃料棒60を有し、中央
の3行3列の領域に、rWJの略称を付した断面円形の
4本の太径水ロッド61が環状に隣接してかつ隙間をあ
けて配置されている。
太径水ロッド61は各々燃料棒3本相当の領域を占める
水面積を有している。そして、4本の太径水ロッド61
に囲まれた中央部には冷却材通路62が形成され、この
冷却材通路62は隣接水ロッド間の隙間を介して水ロッ
ド外側の冷却材通路と連通している。これら燃料棒60
及び太径水ロッド61はチャンネルボックス63により
取り囲まれている。
第1の実施例において、第4図を参照して、10行10
列の燃料配列を持つ燃料集合体で、取出燃焼度55〜6
0Wd/lを目標とする場合、減速材/燃料比が4.5
前後において無限増倍率は飽和しているため、水ロッド
中心部付近の水を取り除いても無限増倍率はほとんど変
化しないことを説明した。本願発明者等は、9行9列の
正方格子状に燃料棒を配置した燃料集合体においても同
様の特性があることを見出だした。本実施例はこの知見
に基づくものである。
即ち、9行9列の正方格子状に燃料棒1を配置した燃料
集合体においては、例えば、特開昭62−118297
号公報に記載のように、中央部の3行3列の燃料棒9本
を取り除いた領域に大型の1本の方形水ロッドを配置し
、減速材/燃料比を大きくすることが提案されている。
本実施例では、4本の太径水ロッド61を環状に配置し
ているので、この1本の方形水ロッドに比べて水ロッド
面積は小さい。しかし、この水ロッド面積の減少は第4
図の上述した減速材/燃料比が4.5の前後での変化と
同様に、4本の太径水ロッド61は1本の方形水ロッド
とほぼ同じ無限増倍率を達成することが明らかになった
従って、本実施例によっても、減速材/燃料比の変化に
対して無限増倍率が飽和する領域において水ロッド面積
を減少させることにより減速材/燃料比を最適化し、か
つその水ロッド面積を減少させた領域を冷却材通路62
として圧力損失の低下を図る効果がある。
本発明の第8の実施例第18図により説明する。
第18図(a)において、本実施例は環状に隣接配置さ
れる4本の水ロッドとしてスペクトルシフト水ロッド4
0Aを用いている。1本のスペクトルシフト水ロッド4
0Aの構造を第18図(b)に示す。スペクトルシフト
水ロッド40Aの下降管42Aは上昇管41Aの外面に
取り付けられている。下降管24Aは他の3本のスペク
トルシフト水ロッド40Aに対しても共用であり、それ
らの上昇管の外面にも取り付けられている。これら4本
の水ロッド40Aは、それらによって取り囲まれる冷却
材通路3に下降管42Aが位置するように配置されてい
る。この実施例では、4本のスペクトルシフト水ロッド
40Aの下降管を1本として共有させたが、4本のスペ
クトルシフト水ロッド各々に細径の下降管を取り付け、
これら4本の下降管が全て上記冷却材流炉3内に位置す
るようにしてもよい。
スペクトルシフト水ロッドは上昇管と下降管を持つ水ロ
ッドであるが、原子炉運転中は発生するγ線により上昇
管内の減速材(水)が発熱し、蒸気となるが、スペクト
ルシフト水ロッドの構造部材も同じγ線照射により発熱
する。上昇管のみの水ロッドの場合、構造部材は水ロッ
ドの内側を流れる減速材、水ロッドの外側を流れる冷却
材によって冷却されるため、γ線照射による材料劣化を
防止できる。しかし、下降管を有するスペクトルシフト
水ロッドの場合、上昇管内部に下降管を設けると、上昇
管は冷却材通路を流れるボイド水によって冷却されるも
のの、下降管は上昇管内部に生じる液面内及び液面上部
に生じている蒸気領域に面するため、上昇管に比べて有
効に冷却しにくく、構造部材が劣化しやすいという問題
がある。
また、上昇管外側に取り付けた下降管を燃料棒に面する
ように配置した場合、下降管近接部の燃料棒周囲は冷却
材通路が狭(なり、燃料棒の除熱効果が低下するという
問題がある。
本実施例の場合、下降管を上昇管外側に設けたため、上
昇管と同様に下降管も冷却材により冷却され、γ線照射
による構造材劣化を防ぐことができる。即ち、本実施例
においては、スペクトルシフト水ロッドによって囲まれ
る冷却材通路を利用して、この領域に下降管を配置した
ものであり、この冷却材通路には冷却水が集まり易くな
っているため、有効に冷却される。
〔発明の効果〕
本発明によれば、燃料の高濃縮度化及び高燃焼度化を達
成すると共に、圧力損失を増加させることなしに減速材
/燃料比を最適化することができる。
また、本発明によれば、短尺燃料棒の採用による圧力損
失低減及び炉停止余裕の向上の効果を確保し、同時に燃
料経済性の向上を図ることができる。
また、短尺燃料棒の配置により、フレッティング検査用
の小型カメラの操作領域が確保され、定期検査中に水ロ
ッドの検査を容易に行うことができる。
さらに、短尺燃料棒の配置により径方向の出力分布が平
坦化され、かつ軸方向上方領域の減速材/燃料比を大き
くして、高燃焼度燃料に望ましい軸方向の減速材/燃料
比を提供することができる。
また、本発明においては、太径水ロッドとしてスペクト
ルシフト水ロッドを使用することで、流量スペクトルシ
フト運転により燃料経済性を一層高めることができる。
さらに、本発明によれば、9行9列の正方格子状に燃料
棒を配置する燃料集合体においても、同様に、減速材/
燃料比を最適化し、かつ圧力損失を低減することができ
る。
(以下余白)
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例による燃料集合体の水平
断面図であり、第2図はその燃料集合体の縦断面図であ
り、第3図は上部タイプレートの平面図であり、第4図
は減速材/燃料比の変化に対する無限増倍率の飽和を説
明する図であり、第5図及び第6図はそれぞれ本実施例
における水ロッド配列の作用を説明する図であり、第7
図は本発明の第2の実施例による燃料集合体の水平断面
図であり、第8図はその燃料集合体に配置される普通の
燃料棒と短尺燃料棒とを比較して示す図であり、第9図
は本発明の第3の実施例による燃料集合体の水平断面図
であり、第10図はその燃料集合体に配置される普通の
燃料棒と2種類の短尺燃料棒とを比較して示す図であり
、第11図は本発明の第4の実施例による燃料集合体の
水平断面図であり、第12図はその燃料集合体に使用さ
れるスペクトルシフト水ロッドの縦断面図であり、第1
3図(a)、(b)及び(c)はスペクトルシフト水ロ
ッドの動作原理を説明する図であり、第14図は本発明
の第5の実施例による燃料集合体の水平断面図であり、
第15図はその燃料集合体に配置される普通の燃料棒と
2種類の短尺燃料棒とを比較して示す図であり、第16
図は本発明の第6の実施例による燃料集合体の水平断面
図であり、第17図は本発明の第7の実施例による燃料
集合体の水平断面図であり、第18図(a)は本発明の
第8の実施例による燃料集合体の水平断面図であり、第
18図(b)はその燃料集合体に使用さるスペクトルシ
フト水ロッドの外観図であり、第19図は、燃料集合体
の水平断面内の減速材/燃料比と無限増倍率の関係を、
濃縮度をパラメータとして示す図である。 符号の説明 1・・・燃料棒 2・・・太径水ロッド 3・・・冷却材通路 4・・・チャンネルボックス 5・・・上部タイプレート 6・・・下部タイプレート ・・・スペーサ 0・・・短尺燃料棒 0・・・短尺燃料棒 0・・・スペクトルシフト水口 A・・・太径水ロッド A・・・冷却材通路 B・・・大型水ロッド B・・・冷却材通路 5・・・燃料単位格子 6・・・最外周輪郭 7・・・隙間 8・・・燃料棒周囲冷却材通路 0・・・短尺燃料棒 1・・・冷却材通路 0・・・燃料棒 1・・・太径水ロッド 2・・・冷却材通路 ツ

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)格子状に配置された複数の燃料棒と、前記燃料棒
    の各々に対応する燃料単位格子の1つの面積よりも大き
    な第1の横断面を各々有し、かつ互いに隣接して配置さ
    れた複数の第1の水ロッド手段と、前記複数の第1の水
    ロッド手段が実質的に占める全ての前記燃料単位格子の
    群の最外周輪郭よりも内側の領域の全面積を第2の横断
    面に有する1本の第2の水ロッド手段を想定し、この第
    2の水ロッド手段を前記複数の第1の水ロッド手段の代
    わりに配置したとき、前記第2の横断面に生じる減速過
    剰な領域となる部分に形成された第1の冷却材通路と、
    前記第1の冷却材通路を取り囲んで実質的に前記内側領
    域に配置された前記複数の第1の水ロッド手段と、前記
    第1の冷却材通路と前記燃料棒の周囲を取り囲む第2の
    冷却材通路とを連絡し、前記第1の水ロッド手段間に位
    置する第3の冷却材通路とを備えることを特徴とする燃
    料集合体。
  2. (2)格子状に配置された複数の燃料棒と、前記燃料棒
    の各々に対応する燃料単位格子の所定数が配置可能な領
    域を実質的に占有する第1の水ロッド手段と、この第1
    の水ロッド手段が実質的に占める全ての前記燃料単位格
    子の群の最外周輪郭よりも内側の領域の全面積を横断面
    に有する1本の第2の水ロッド手段を想定し、この第2
    の水ロッド手段を前記第1の水ロッド手段の代わりに配
    置したとき、前記横断面に生じる減速過剰な領域となる
    部分に形成された第1の冷却材通路と、前記第1の冷却
    材通路を取り囲んで実質的に前記内側領域に配置された
    前記第1の水ロッド手段と、前記第1の水ロッド手段を
    横方向に貫通し、前記第1の冷却材通路と前記燃料棒の
    周囲を取り囲む第2の冷却材通路とを連絡する第3の冷
    却材通路とを備えることを特徴とする燃料集合体。
  3. (3)格子状に配置された複数の燃料棒と、前記燃料棒
    の各々に対応する燃料単位格子の所定数が配置可能な領
    域を実質的に占有する第1の水ロッド手段と、この第1
    の水ロッド手段が実質的に占める全ての前記燃料単位格
    子の群の最外周輪郭よりも内側の領域の全面積を横断面
    に有する1本の第2の水ロッド手段を想定し、この第2
    の水ロッド手段を前記第1の水ロッド手段の代わりに配
    置したとき、前記横断面に生じる減速過剰な領域となる
    部分に形成された第1の冷却材通路と、前記第1の冷却
    材通路を取り囲んで実質的に前記内側領域に配置された
    前記第1の水ロッド手段と、前記燃料棒の周囲を取り囲
    む第2の冷却材通路で発生した蒸気を、前記第1の冷却
    材通路に導く第3の冷却材通路とを備えることを特徴と
    する燃料集合体。
  4. (4)請求項1、2又は3記載の燃料集合体において、
    前記複数の燃料棒が、複数の第1の燃料棒と、前記第1
    の燃料棒よりも軸方向長さが短く、前記内側領域の外側
    で前記第3の冷却材通路に対向して配置された複数の第
    2の燃料棒とを含むことを特徴とする燃料集合体。
  5. (5)請求項1、2又は3記載の燃料集合体において、
    前記複数の燃料棒の上端部を支持する上部タイプレート
    を更に備え、この上部タイプレートは、前記第1の冷却
    材通路の軸心の延長線上に、前記第1の冷却材通路の流
    路面積よりも大きな流路面積の開口を有することを特徴
    とする燃料集合体。
  6. (6)正方格子状に配置された多数の燃料棒と、水ロッ
    ド手段とを有する燃料集合体において、 前記多数の燃
    料棒は、4行4列の中央領域を除いて10行10列の正
    方格子状に配置された多数の第1の燃料棒と、前記中央
    領域の4つのコーナ部に配置された4本の第2の燃料棒
    とを含み、前記水ロッド手段は、前記中央領域の4つの
    コーナ部を除いた、12本の燃料棒が配置可能な領域に
    環状に隣接してかつ隙間をあけて配置された複数の太径
    水ロッドを含むことを特徴とする燃料集合体。
  7. (7)正方格子状に配置された多数の燃料棒と、水ロッ
    ド手段とを有する燃料集合体において、前記多数の燃料
    棒は、4行4列の中央領域を除いて10行10列の正方
    格子状に配置された多数の第1の燃料棒と、前記中央領
    域の4つのコーナ部に配置された、各々、前記第1の燃
    料棒より軸方向長さが短い4本の第2の燃料棒とを含み
    、前記水ロッド手段は、前記中央領域の4つのコーナ部
    を除いた、12本の燃料棒が配置可能な領域に環状に隣
    接してかつ隙間をあけて配置された複数の太径水ロッド
    を含むことを特徴とする燃料集合体。
  8. (8)請求項6又は7記載の燃料集合体において、前記
    太径水ロッドは、各々、前記第1の燃料棒3本相当の領
    域を占める水面積を有し、前記水ロッド手段はこの太径
    水ロッドを4本有することを特徴とする燃料集合体。
  9. (9)請求項7記載の燃料集合体において、前記多数の
    燃料棒は、前記10行10列の正方格子における最外周
    の位置に配置された、前記第1の燃料棒より軸方向長さ
    が短い複数の第3の燃料棒を含むことを特徴とする燃料
    集合体。
  10. (10)請求項9記載の燃料集合体において、前記第3
    の燃料棒の軸方向長さは前記第2の燃料棒のそれよりも
    長いことを特徴とする燃料集合体。
  11. (11)請求項6又は7記載の燃料集合体において、前
    記多数の燃料棒は、前記複数の太径水ロッドに囲まれた
    領域に配置された、前記第1の燃料棒よりも軸方向長さ
    が短い第4の燃料棒を含むことを特徴とする燃料集合体
  12. (12)請求項6又は7記載の燃料集合体において、前
    記燃料棒の上端部を支持する上部タイプレートを更に有
    し、この上部タイプレートは、前記複数の太径水ロッド
    に囲まれた領域の上方に位置する部分に開口を有するこ
    とを特徴とする燃料集合体。
  13. (13)正方格子状に配置された多数の燃料棒と、水ロ
    ッド手段とを有する燃料集合体において、 前記多数の
    燃料棒は、4行4列の中央領域を除いて10行10列の
    正方格子状に配置された多数の燃料棒と、前記中央領域
    の4つのコーナ部に配置された4本の燃料棒とを含み、 前記水ロッド手段は、前記中央領域の4つのコーナ部を
    除いた、12本の燃料棒が配置可能な領域に環状に隣接
    してかつ隙間をあけて配置された、炉心流量の制御によ
    りロッド内の液面高さが調節可能な複数のスペクトルシ
    フト水ロッドを含むことを特徴とする燃料集合体。
  14. (14)正方格子状に配置された多数の燃料棒と、水ロ
    ッド手段とを有する燃料集合体において、前記多数の燃
    料棒は、4行4列の中央領域を除いて10行10列の正
    方格子状に配置された多数の第1の燃料棒と、前記中央
    領域の4つのコーナ部に配置された4本の第2の燃料棒
    とを含み、前記水ロッド手段は、前記中央領域の4つの
    コーナ部を除いた、12本の燃料棒が配置可能な領域に
    前記中央領域の中心部を取り囲むように配置され、 前記中央領域の中心部に前記燃料棒の周囲に形成された
    冷却材通路と連通する冷却材通路を形成したことを特徴
    とする燃料集合体。
  15. (15)請求項14記載の燃料集合体において、前記水
    ロッド手段は環状に隣接してかつ隙間をあけて配置され
    た複数の太径水ロッドを含み、前記冷却材通路はこれら
    複数の太径水ロッドで囲まれかつ隣接太径水ロッド間の
    隙間を介して前記燃料棒周囲に形成された冷却材通路と
    連通していることを特徴とする燃料集合体。
  16. (16)請求項15記載の燃料集合体において、前記太
    径水ロッドは、各々、炉心流量の制御によりロッド内の
    液面高さが調節可能な複数のスペクトルシフト水ロッド
    であることを特徴とする燃料集合体。
  17. (17)請求項14記載の燃料集合体において、前記第
    2の燃料棒は、各々、前記第1の燃料棒より軸方向長さ
    が短い燃料棒であることを特徴とする燃料集合体。
  18. (18)正方格子状に配置された多数の燃料棒と、水ロ
    ッド手段とを有する燃料集合体において、前記多数の燃
    料棒は、3行3列の中央領域を除いて9行9列の正方格
    子状に配置され、 前記水ロッド手段は、前記3行3列の中央領域に環状に
    隣接してかつ隙間をあけて配置された4本の太径水ロッ
    ドを含むことを特徴とする燃料集合体。
  19. (19)少なくとも9行9列の正方格子状に配置された
    、45GWd/t以上の取出燃焼度を達成可能な多数の
    燃料棒と、前記正方格子の中央領域に配置された水ロッ
    ド手段とを有する燃料集合体において、 前記水ロッド手段は前記中央領域にその中心部を取り囲
    むように配置され、かつ炉心平均のボイド率において無
    限増倍率がほぼ飽和状態となる減速材/燃料比を与える
    大きさの水ロッド面積を有し、 前記中央領域の中心部に前記水ロッド手段の外側の領域
    と連通する冷却材通路を形成したことを特徴とする燃料
    集合体。
  20. (20)請求項19記載の燃料集合体において、前記多
    数の燃料棒は、4行4列の中央領域を除いて10行10
    列の正方格子状に配置された多数の燃料棒と、前記中央
    領域の4つのコーナ部に配置された4本の燃料棒とを含
    み、前記水ロッド手段は、前記中央領域の4つのコーナ
    部を除いた、12本の燃料棒が配置可能な領域に配置さ
    れていることを特徴とする燃料集合体。
  21. (21)請求項19記載の燃料集合体において、前記多
    数の燃料棒は、3行3列の中央領域を除いて9行9列の
    正方格子状に配置され、前記水ロッド手段は、前記3行
    3列の、中央領域に配置されていることを特徴とする燃
    料集合体。
  22. (22)請求項19記載の燃料集合体において、前記水
    ロッド手段は、炉心冷却水量の制御により管内の液面高
    さが調節可能な複数のスペクトルシフト水ロッドを含む
    ことを特徴とする燃料集合体。
  23. (23)請求項1、2又は3記載の燃料集合体において
    、前記水ロッド手段が、炉心流量の制御によりロッド内
    の液面高さが調節可能なスペクトルシフトロッドである
    ことを特徴とする燃料集合体。
  24. (24)燃料棒の上端部が挿入される孔部を有する複数
    の第1のボスと、水ロッド手段の上端部が挿入される孔
    部を有する複数の第2のボスと、前記ボスを相互に結合
    する複数のリブとを備え、前記第2のボスが中央部に配
    置され、隣接する4つの前記第2のボス間に形成される
    第2の開口が、隣接する4つの第1のボス間に形成され
    る第1の開口よりも大きいことを特徴とする上部タイプ
    レート。
JP2176565A 1990-07-04 1990-07-04 燃料集合体 Expired - Fee Related JP2573399B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2176565A JP2573399B2 (ja) 1990-07-04 1990-07-04 燃料集合体
US07/724,168 US5192496A (en) 1990-07-04 1991-07-01 Fuel assembly and upper tie plate thereof
DE4122209A DE4122209A1 (de) 1990-07-04 1991-07-04 Brennstoffkassette und gitterplatte dafuer

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2176565A JP2573399B2 (ja) 1990-07-04 1990-07-04 燃料集合体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0464089A true JPH0464089A (ja) 1992-02-28
JP2573399B2 JP2573399B2 (ja) 1997-01-22

Family

ID=16015794

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2176565A Expired - Fee Related JP2573399B2 (ja) 1990-07-04 1990-07-04 燃料集合体

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5192496A (ja)
JP (1) JP2573399B2 (ja)
DE (1) DE4122209A1 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE69208142D1 (de) * 1991-05-17 1996-03-21 Gen Electric Teillängenstabanordnung in Siedewasserreaktorbrennstabbündel zur Reaktivitätssteuerung
JP3095311B2 (ja) * 1993-05-25 2000-10-03 株式会社日立製作所 燃料集合体
JP3079877B2 (ja) * 1993-12-27 2000-08-21 株式会社日立製作所 燃料集合体
JPH0915361A (ja) * 1995-06-30 1997-01-17 Hitachi Ltd 初装荷炉心
US5663993A (en) * 1995-10-12 1997-09-02 General Electric Company Water rod flow metering within the water rod lower end plug
JPH1123765A (ja) * 1997-05-09 1999-01-29 Toshiba Corp 原子炉の炉心
US6181763B1 (en) 1997-10-08 2001-01-30 General Electric Company Siphon water rods
US8559586B2 (en) * 2003-12-31 2013-10-15 Global Nuclear Fuel-Americas, Llc Distributed clumping of part-length rods for a reactor fuel bundle
US9136024B2 (en) * 2010-12-28 2015-09-15 Global Nuclear Fuel—Americas, LLC Tie plate with variable orifice and methods for selective control of fuel assembly coolant flow
EP3059737B1 (en) * 2015-02-20 2018-01-03 Westinghouse Electric Sweden AB Fuel assembly for a nuclear boiling water reactor
US10650621B1 (en) 2016-09-13 2020-05-12 Iocurrents, Inc. Interfacing with a vehicular controller area network

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6179190A (ja) * 1984-09-26 1986-04-22 株式会社東芝 原子炉用燃料集合体
JPS61196192A (ja) * 1985-02-27 1986-08-30 株式会社日立製作所 燃料集合体
JPS6488292A (en) * 1987-09-30 1989-04-03 Nippon Atomic Ind Group Co Fuel assembly

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5445482A (en) * 1977-09-16 1979-04-10 Hitachi Ltd Boiling water type reactor
US4652426A (en) * 1984-08-20 1987-03-24 Westinghouse Electric Corp. Water tubes arranged in cross-like pattern in a fuel assembly
JP2510561B2 (ja) * 1987-03-25 1996-06-26 株式会社日立製作所 燃料集合体
US5068082A (en) * 1987-07-18 1991-11-26 Kabushiki Kaisha Toshiba Fuel assembly for nuclear reactor
DE3828616A1 (de) * 1987-08-27 1989-05-03 Toshiba Kawasaki Kk Brennstoffanordnung fuer kernreaktoren

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6179190A (ja) * 1984-09-26 1986-04-22 株式会社東芝 原子炉用燃料集合体
JPS61196192A (ja) * 1985-02-27 1986-08-30 株式会社日立製作所 燃料集合体
JPS6488292A (en) * 1987-09-30 1989-04-03 Nippon Atomic Ind Group Co Fuel assembly

Also Published As

Publication number Publication date
DE4122209C2 (ja) 1993-09-02
DE4122209A1 (de) 1992-01-30
US5192496A (en) 1993-03-09
JP2573399B2 (ja) 1997-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5388132A (en) Nuclear fuel assembly and core
JP2573399B2 (ja) 燃料集合体
US5432829A (en) Fuel assembly and reactor core
JP2009042110A (ja) 原子炉炉心
JP2856728B2 (ja) 燃料集合体
JP4558477B2 (ja) 沸騰水型原子炉の燃料集合体
KR101017318B1 (ko) 수력적 균형을 이루는 혼합날개 패턴을 가진 지지격자
JP2021113769A (ja) 燃料集合体
US9984776B2 (en) Fuel assembly for a nuclear boiling water reactor
JP5607688B2 (ja) 原子炉炉心
JP2873230B2 (ja) 燃料集合体
JP3159959B2 (ja) 燃料集合体
JP5078981B2 (ja) 原子炉炉心
JP2009250894A (ja) 沸騰水型原子炉に装荷される燃料集合体およびそれを用いた炉心
JP2504514B2 (ja) 原子炉燃料集合体
JP6577131B2 (ja) 燃料集合体及びそれを装荷する炉心
JP2003344575A (ja) 沸騰水型原子炉用羽根付きスペーサ及び燃料集合体
JP2002189094A (ja) 沸騰水型原子炉用燃料集合体
JP2004361130A (ja) 沸騰水型原子炉の燃料集合体及び沸騰水型原子炉
JPH01199191A (ja) 原子炉
JPH0527066A (ja) 燃料集合体
JPH11109073A (ja) 沸騰水型原子炉用燃料集合体
JP2965317B2 (ja) 燃料集合体
JPH02249995A (ja) 燃料集合体
JPS62150192A (ja) 燃料集合体

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071024

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081024

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091024

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees