JP3095311B2 - 燃料集合体 - Google Patents

燃料集合体

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JP3095311B2
JP3095311B2 JP05122333A JP12233393A JP3095311B2 JP 3095311 B2 JP3095311 B2 JP 3095311B2 JP 05122333 A JP05122333 A JP 05122333A JP 12233393 A JP12233393 A JP 12233393A JP 3095311 B2 JP3095311 B2 JP 3095311B2
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    • G21C3/00Reactor fuel elements and their assemblies; Selection of substances for use as reactor fuel elements
    • G21C3/30Assemblies of a number of fuel elements in the form of a rigid unit
    • G21C3/32Bundles of parallel pin-, rod-, or tube-shaped fuel elements
    • G21C3/34Spacer grids
    • G21C3/344Spacer grids formed of assembled tubular elements
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料料集合体に係り、
特に、沸騰水型原子炉に用いるのに好適であり丸セル型
の燃料スペーサを有する燃料集合体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、燃料集合体は、複数本の燃料棒及
び水ロッドを有し、燃料棒及び水ロッドの両端部を保持
する上部タイプレート及び下部タイプレートを備える。
燃料棒は、燃料スペーサによって互いに間隔を保つよう
に支持され、チャンネルボックス内に収納されている。
【0003】燃料棒の相互の間隔を保持する燃料スペー
サの構造の一例が、特開昭59−65287号公報及び特公平3
−76879 号公報に記載されている。これらの燃料スペー
サは、燃料棒を円筒部材内に挿入した状態で支持する丸
セル型の燃料スペーサである。
【0004】丸セル型燃料スペーサは、燃料棒が挿入さ
れる複数の円筒部材(丸セル)を互いに接触させて格子
状に配置し、隣接した丸セル相互を溶接にて接合して構
成される。丸セル内に挿入された燃料棒は、丸セルの一
部を内側に突出させて形成される2つの突起部、及びル
ープ状ばねによって半径方向を支持されている。ループ
状ばねは、2つの丸セルが接触する位置で丸セルに設け
られ、両方の丸セル内に突出している。また、ループ状
ばねは、特公平3−76879号公報の図26に示すように、
そのループ状ばねの対向する2つの側壁を形成する2つ
のばね部、及びこれらのばね部を上端部及び下端部で連
結する弓型の連結部を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図8は、特公平3−768
79号公報の図26と同様に、丸セル型燃料スペーサのル
ープ状ばね7で、丸セル6内に挿入された燃料棒2を支
持している状態を示す。ループ状ばね7は、上記したよ
うに対向する2つの側壁を形成する2つのばね部9及び
これらのばね部9を連結する弓型の連結部11A及び1
1Bを有する。ばね部9は、燃料棒2を半径方向に押圧
するために燃料棒2と接触する凸部10Aを有する。ル
ープ状ばね7は、上端部及び下端部において、凸部10
Bを有する。これらの凸部10Bの高さ(丸セル6の内
面からの距離)は凸部10Aのそれよりも低く、凸部1
0Bは、通常、燃料棒2と接触しない。しかし、例えば
地震時等において、燃料棒がその軸に垂直な方向に過大
な加速度を受けてループ状ばね7の方向に移動する。凸
部10Bは、この燃料棒2の過大な移動に起因する凸部
10Aの押し潰されるような塑性変形を防止し、ループ
状ばね7の機能消失を防止する役割を持つ。このような
凸部10Bの機能はその剛性が大きいほど向上する。凸
部10Bの剛性を大きくするために、連結部11A及び
11Bは、図8に示すように直線部が形成される。
【0006】発明者等は、このような構成を有する丸セ
ル型燃料スペーサの丸セル内における冷却材の流れにつ
いて詳細に検討したところ、ループ状ばね7の上下端部
での冷却材流の乱れが圧力損失の増加をもたらすことに
気付いた。この検討結果を、以下に説明する。
【0007】燃料棒2間を上昇する冷却材の流れ12の
一部は、丸セル6内に流入しループ状ばね7の連結部1
1A、特に丸セル6の軸に垂直になっている連結部11
Aの直線部に当って急激に曲げられ燃料棒2側に向かう
流れになる。特に、丸セル6の内面に沿って上昇した流
れ12の一部は、連結部11Aの直線部の下面に当り燃
料棒2側に向う横方向の流れとなる。このような冷却材
の流れによって、丸セル6とこの丸セル6内に挿入され
た燃料棒2との間に形成される狭い領域内において、渦
を伴う横方向の乱れた冷却材流が発生する。また、ルー
プ状ばね7の上端部においても、ループ状ばね7と丸セ
ル6によって囲まれた空間13内に流入した冷却材は、
上昇して連結部11Bの直線部の下面に当って横方向に
向かう流れとなる。この流れによっても、丸セル6と燃
料棒2との間に形成される狭い領域内において、渦を伴
う横方向の乱れた冷却材流が発生する。
【0008】上記のような渦を伴う冷却材流の発生は、
丸セル6内の冷却材流路の圧力損失、すなわち丸セル型
燃料スペーサの圧力損失を増大させる。特に、燃料集合
体の上部の気液二層流部分に位置する丸セル型燃料スペ
ーサでは、上記のようなループ状ばね7の連結部11A
及び11Bの直線部に起因して生じる渦を伴う冷却材流
(蒸気及び冷却液の混合流)により、圧力損失がより大
きくなる。
【0009】以上の知見により、発明者等は、燃料集合
体において圧力損失を低減するという技術課題の存在に
気がついた
【0010】本発明の第1の目的は、燃料スペーサの圧
力損失を低減でき、ループ状ばねを安定に保持できる
料集合体を提供することにある。
【0011】
【0012】
【0013】本発明の第の目的は、燃料スペーサの圧
力損失を低減でき、ループ状ばねの上下端部に位置する
筒状体のたわみ量を低減できる燃料集合体を提供するこ
とにある。
【0014】
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するための第1の発明は、ループ状ばねが、隣接した一
対の円筒部材内に位置する各燃料棒を半径方向にそれぞ
れ押圧する一対の弾性部と、前記円筒部材の軸方向に冷
却材を導く冷却材通路を内部に形成しかつ前記円筒部材
内に配置される上下端部にそれぞれ位置して前記一対の
弾性部をつなぐ複数の連結部とを有し、前記ループ状ば
ねの連結部の前記円筒部材の中心軸に垂直な平面への投
影面積が、当該ループ状ばねによって押圧される一対の
前記燃料棒の軸心を結ぶ直線に対して非対称になってい
【0016】
【0017】
【0018】第の目的を達成するための第の発明
は、ループ状ばねが、隣接した一対の円筒部材内に位置
する各燃料棒を半径方向にそれぞれ押圧する一対の弾性
部と、前記円筒部材の軸方向に冷却材を導く冷却材通路
を内部に形成しかつ前記円筒部材内に配置される上下端
部にそれぞれ位置して前記一対の弾性部をつなぐ複数の
連結部とを有し、前記連結部は筒状体であり、該筒状体
は、前記燃料棒と対向する部分に前記燃料棒側に向かっ
て突出している突出部を有している
【0019】
【0020】
【作用】第1の発明によれば、隣接した一対の円筒部材
内に位置する一対の弾性部と、軸方向に冷却材を導く冷
却材通路を内部に形成しかつ円筒部材内に配置される上
下端部にそれぞれ位置して一対の弾性部をつなぐ複数の
連結部とをループ状ばねが有するので、円筒部材内の狭
い冷却材通路内のループ状ばねの上下端部での渦を伴う
横方向の乱れた冷却材流の発生が抑制され、狭い円筒部
材内での圧力損失を著しく低減できる。さらに、ループ
状ばねの連結部の円筒部材の中心軸に垂直な平面への投
影面積が、当該ループ状ばねによって押圧される一対の
燃料棒の軸心を結ぶ直線に対して非対称になっているの
で、燃料集合体内を通過する冷却材は特定の方向へ移動
あるいは回転する外力をループ状ばねに与えることにな
り、ループ状ばねが円筒部材に接触し安定な状態を保つ
ことができる。
【0021】
【0022】
【0023】第の発明によれば、第1の発明と同様
に、燃料スペーサの圧力損失を低減できる。さらに、
結部は筒状体であり、該筒状体は燃料棒と対向する部分
に燃料棒側に向かって突出している突出部を有している
ので、筒状体の剛性が増加し筒状体のたわみ量を低減で
きる。
【0024】
【0025】
【実施例】本発明の好適な位置実施例である燃料集合体
を図2〜図4に基づいて説明する。燃料集合体1は、複
数の燃料棒2、燃料棒2の上端部及び下端部を保持する
上部タイプレート3及び下部タイプレート4,燃料棒2
間に配置された水ロッド5,燃料スペーサ8を備える。
水ロッド5も、上端部及び下端部が上部タイプレート3
及び下部タイプレート4に保持される。燃料スペーサ8
は、燃料棒2の相互の間隔を所定幅に保持する。上部タ
イプレート3に取り付けられたチャンネルボックス18
が、燃料スペーサ8によって束ねられた燃料棒束の周囲
を取り囲む。燃料スペーサ8は、燃料集合体の軸方向に
7個設けられる。
【0026】燃料スペーサ8は、図4に詳細に示すよう
に、複数の丸セル6を格子状に配置し、最外周に位置す
る丸セル6の外側をバンド14にて取り囲んで構成され
る。隣接している丸セル6は、溶接にて接合されてい
る。バンド14も、丸セル6に溶接にて取り付けられ
る。各丸セル6は、この側壁の一部を内側に突出させた
突起部16を有する。ループ状ばね17は、2個の丸セ
ル6が隣接する位置に設けられる。丸セル6内に挿入さ
れた燃料棒2は、2つの突起部16及び1つのループ状
ばね17によって支持される。燃料スペーサ8の横断面
中央部には、水ロッド5を挿入するために、ちょうど4
個の丸セル6を取り除いた状態の空間が形成される。こ
の空間に面する丸セル6は、2個ずつ、板状の架橋部材
15によって結合される。架橋部材15は、4個ある。
【0027】ループ状ばね17は、図2に示す形状を有
する。すなわちループ状ばね17は、2つの対向する側
壁を形成する一対のばね部19、これらのばね部19の
両端部をそれぞれ連結する2つの連結部20を備える。
ばね部19は、中央に凸部10Aを有する。連結部20
は、横断面が矩形で丸セル6の軸方向に伸びる筒であ
る。このため、連結部20内には、その軸方向に伸びる
開口21が形成される。このようなループ状ばね17
は、ニッケル基合金(例えば、0.08wt% 以下の
C,0.30〜1.00wt%のMn,0.05wt%以
下のSi,14.00〜16.00wt%のCr,0.7
0〜1.20wt%のNb,2.25〜2.75wt%の
Ti,0.40〜1.00wt%のAl,5.00〜9.0
0wt%のFe、及び残部がNiであるニッケル基合
金)の冷間引き抜きの角筒材(厚さ約0.3mm)を加工す
ることによって作られる。ループ状ばね17は、丸セル
6の側壁を貫通するように丸セル6に設置される。すな
わち、ループ状ばね17は、丸セル6に形成された突片
(例えば、特開昭59−65287 号公報の図5に示された突
片69及び特公平3−76879号公報の図10に示された突
片8C)がループ状ばね17内に挿入されることによっ
てその突片で支持される。図5は、隣接した2つの丸セ
ル6にループ状ばね17を取り付けた状態を、上方より
見た構造を示している。開口21が、上方に向かって開
いている。
【0028】前述の架橋部材15のうち2つの架橋部材
15Aは、その側壁の一部を水ロッド5側に突出させた
突起部を有する。残りの2つの架橋部材15Bには、ル
ープ状ばね22が取り付けられる。図6は、架橋部材1
5Bの付近を拡大して示している。ループ状ばね22
は、図7に示すように、ループ状ばね17と実質的に同
じ形状を有する。すなわち、ループ状ばね22は、対抗
する一対のばね部24、これらのばね部24を上下端部
でそれぞれ連結する横断面が矩形の筒である連結部23
を有する。ただ、ばね部24が内側に突出する凸部25
を有しているところがループ状ばね17と異なってい
る。ループ状ばね22も、連結部23内に開口27を形
成する。ループ状ばね22は、ループ状ばね17と同様
にニッケル基合金で作られている。
【0029】なお、丸セル型燃料スペーサ8は、ループ
状ばね17及び22以外の部分がジルコニウム合金(例
えば、ジルカロイ−2)で作られる。連結部20及び2
3の横断面の形状を、円及び楕円等にしてもよい。
【0030】燃料スペーサ8内に挿入された水ロッド5
は、2つの架橋部材15Aに設けられえた各突起部、及
び2つの架橋部材15Bに設けられた各ループ状ばね2
2によって、半径方向が支持される。燃料棒2の配列ピ
ッチよりも大きな外形を有する水ロッド5の燃料スペー
サ8内への挿入は、U.S.P.4,686,079 のコラム4,22
〜37行及び図3に示されている。燃料スペーサ8は、
水ロッド5に設けられた支持部26によって、軸方向で
支持される。
【0031】上記の構成を有する本実施例は、燃料スペ
ーサ8の丸セル6に設けられるループ状ばね17が上下
端部に連結部20を有するので、従来例でループ状ばね
の上下端部の形状に基づいて丸セル内の狭い冷却材通路
内での渦を伴う横方向の乱れた冷却材流の発生が抑制さ
れる。これを、図1により詳細に説明する。燃料棒2の
相互間を上昇する冷却材流12は、燃料スペーサ8の丸
セル6内に流入する。丸セル6の内面に沿って上昇した
冷却材流12は、下端部の連結部20によってさえぎら
れることがなくその開口21を通って上昇し、上端部の
連結部20の開口21を通ってループ状ばね17よりも
上方に達する。このように、上下端部の各連結部20に
よって生じる冷却材流の乱れが、著しく少なくなる。こ
のため、狭い丸セル6内の冷却材通路の圧力損失は、著
しく減少する。これは、燃料スペーサ8の圧力損失、ひ
いては燃料集合体1の圧力損失を著しく減少させること
になる。28は、ループ状ばね17を支持する突片であ
り、丸セル6に形成される。
【0032】横断面が矩形の連結部21を設けることに
よってループ状ばね17の上下端部での剛性が特公平3
−76879号公報の図26に示すループ状ばねのそれより
も大きくなり、ばね部19による燃料棒2への押し付け
力が増大する。このため、燃料棒2の振動が減少する。
凸部10Aが燃料棒2と点接触をしているので、燃料棒
2が冷却材と接触する面積が増大し、燃料棒2の冷却効
率が大きくなる。また、ループ状ばね8のばね部19は
両端部が連結部21で連結さればね部19の中央部が外
側に向かって張り出しているので、燃料集合体1の組立
て時において丸セル6内に燃料棒2を挿入する操作が簡
単に行える。更に、地震時において燃料棒が過度に移動
しようとしても、その移動は剛性の大きい連結部21に
よって阻止されるので、ばね部19の塑性変形を防止で
きる。
【0033】特公昭55−38638 号公報も、丸セル型燃料
スペーサを用いた燃料集合体を示している。特にその図
8及び図11は、中央部に矩形の横断面を有した1つの
連結部を有し、この連結部の対向する一対の側壁から上
方に向かって末広がり状に伸びる一対のばね部を設け、
更に連結部の上記一対の側壁から下方に向かって末広が
り状に伸びる一対のばね部を設けたばね部材を開示して
いる。このばね部材は、2つの丸セルの隣接部に設けら
れる。このような丸セル型燃料スペーサを用いた燃料集
合体の組立て時に、丸セル内に燃料棒を挿入するとばね
部が押し曲げられ、燃料棒の丸セル内への挿入ができな
くなる可能性がある。また、ばね部が開放された自由端
を有する片持ち梁の状態にあるので、ループ状ばね17
と同様な燃料棒2への押しつけ力を得るためには特公昭
55−38638 号公報の図8及び図11に示すばね部材のば
ね部の肉厚を本実施例のばね部19の肉厚(約0.3mm)
の約1.5 倍以上にする必要がある。このため、その従
来のばね部材の連結部の肉厚も、本実施例に用いられる
ループ状ばね17の連結部21の肉厚(約0.3mm)の
約1.5 倍以上となる。従って、本実施例に用いられる
ループ状ばね17の連結部21の投影面積が特公昭55−
38638 号公報の図8及び図11に示すばね部材の上記連
結部のそれよりも小さく、逆に、ループ状ばね17の連
結部21内の開口21の面積が特公昭55−38638 号公報
の図8及び図11に示すばね部材の上記連結部内の開口
の面積よりも大きいので、本実施例における圧力損失が
特公昭55−38638 号公報の図8及び図11に例示される
構造よりも小さい。更に、肉厚の増加は、特公昭55−38
638 号公報の図8及び図11に示すばね部材の製造性
を、本実施例のループ状ばね17の製造性よりも悪くな
る。前者は、後者よりも加工に手間がかかる。特に、図
10に示すループ状ばね17Aのように、ニッケル基合
金の板材を曲げてばね部材を製作する場合は、肉厚の増
加は、その製造をより面倒にする。
【0034】なお、前述のように、ループ状ばね17の
上下端部での剛性が特公平3−76879号公報の図26に示
すループ状ばね(肉厚(約0.3mm))のそれよりも大き
くなりバネ部19のばね定数が増加するので、上記図2
6のループ状ばねにおける燃料棒の押しつけ力と同程度
の押し付け力を得る場合には、ループ状ばね17の肉厚
を約0.3mm から更に薄くできる。これは、丸セル型燃
料スペーサの圧力損失を更に低下させることにつなが
る。
【0035】ループ状ばね22も肉厚が0.3mm である
ので連結部23の投影面積は小さく、かつ開口27を有
するので、ループ状ばね22も燃料スペーサ8の圧力損
失を低減させる。ループ状ばね22の連結部23は、図
7に示すように、一部が重なるように溶接にて接合され
ている。連結部23をこのように一部重ねることによ
り、万一、溶接部にはがれを生じた場合でも本来の形状
を維持できる効果がある。連結部23の溶接部(一部が
重なっている面)を水ロッド5と対向しない側に位置さ
せることにより、水ロッド5を燃料スペーサ8内に挿入
するときに、その溶接部との接触により水ロッド5の表
面に疵がつくことを防止できる。
【0036】本発明の他の実施例である燃料集合体を以
下に説明する。本実施例の燃料集合体は、前述の燃料集
合体1の燃料スペーサ8を図9に示す燃料スペーサ8A
に替えたものである。燃料スペーサ8Aは、燃料スペー
サ8のループ状ばね17をループ状ばね17Aに替えた
以外は燃料スペーサ8と同じ構成を有する。ループ状ば
ね17Aは、ループ状ばね17と同様にニッケル基合金
で作られている。
【0037】ループ状ばね17Aの構成を図10により
説明する。ループ状ばね17Aは、一対のばね部19
A、及びこれらのばね部19Aの上下端部をそれぞれ連
結する連結部20Aを備える。連結部20Aは丸セル6
の軸方向に開口した角筒構造である。連結部20Aの内
部には、丸セル6の軸方向に伸びる開口21Aが形成さ
れる。連結部20Aは、材料であるニッケル基合金材を
一部で重ね合わせ、この重ね合わせた部分を溶接するこ
とにより形作られる。ニッケル基合金材の重ね合わせ部
分は、1つのばね部19Aにつながる連結部20Aの側
壁に対して直角に位置する他の側壁の部分にある。すな
わち、30及び31が、重ね合わせ部分(二重側壁部)
である。
【0038】ループ状ばね17Aには、上記ニッケル基
合金製の厚さ約0.3mm の冷間圧延仕上げの薄板材を素
材として用いる。ループ状ばね17Aは、その薄板材に
複数回のプレス成形加工を施し、その後、連結部20A
を溶接にて接合して製作される。ループ状ばね17Aの
製作は、ループ状ばね17に比べて面倒である。ループ
状ばね17Aの自由長さは約20mm、2つのばね部19
Aに形成される燃料棒接触点(凸部10Aの燃料との接
触部)間の自由高さは約5mmである。ループ状ばね17
Aは、約30mmの高さの丸セル6に組み込むのに好適で
ある。使用している素材が板材であり、また、後述する
ようにループ状ばね17Aは極力小型化されているの
で、ループ状ばね17Aを経済的に製造するのにも適し
ている。
【0039】ループ状ばね17Aは、ばね部19Aに発
生する応力を低減する工夫が施されている。すなわち、
ループ状ばね17のようにばね部がその長手方向におい
て均一な幅を有する場合は、丸セル6内に燃料棒2が挿
入されてループ状ばねが変形状態になったとき、ばね部
19の凸部10及び連結部20につながる部分で高い応
力が発生し、これらの高応力部に挾まれたばね部19の
中間部で応力が最も低くなる。このため、ループ状ばね
17Aは、高応力の発生が予想される領域(ばね部19
の連結部21につながる部分及び凸部10)でのばね部
19Aの幅を広くし、他の領域(ばね部19の中間部)
を狭くすることによりばね部19Aの剛性を低下させ高
応力の発生を防止し、ばね自体の大きさを極力小さくし
ている。ループ状ばね17は、特公平3−76879号公報の
図26に示された従来のループ状ばねに比べて連結部の
剛性が大きいため、その分、ばね部19が固くなる。ル
ープ状ばね17Aはばね部19Aの幅を上記のように変
化させているので、ループ状ばね17Aのばね部19A
の固さ、すなわち剛性を、ループ状ばね17のばね部1
9の剛性よりも低減できる。連結部19Aの剛性は、ル
ープ状ばね17の連結部19のそれと同じである。この
ため、ループ状ばね17Aは、ループ状ばね17Aより
も小さいが、特公平3−76879号公報の図26に示された
従来のループ状ばね以上の燃料棒2への押しつけ力を発
生できる。なお、本実施例に用いるループ状ばね17A
では、燃料棒2と接触する凸部10A付近の幅をばね部
19Aの中間部の約1.5 倍、ばね部19Aの連結部2
0Aへのつけ根での幅をその中間部の約1.4 倍とし、
ばね部19Aの幅の変化する領域は滑らかにつながれて
いる。このため、ばね部19Aに発生する応力は極力均
一化されている。なお、角筒形状の連結部20Aの幅
(曲突部29が形成されている面で)は、ばね部19A
の中間部の幅の約2.5 倍、連結部20Aの高さはばね
部19Aの中間部の幅の約0.7 倍である。連結部20
Aは、当該連結部を形成する側壁のうち、ばね部19A
がつながる側壁の幅が、ばね部19Aがつながらない他
の側壁の幅に比べて広くなっている。このため、ばね部
19Aの圧縮時にそのつけ根において発生することが予
想される応力を低減できる。
【0040】このような連結部20Aを角筒形状にした
ループ状ばね17Aを有する本実施例は、図1に示すよ
うな丸セル6内での冷却材の流れを生じ図8に示すよう
な渦を伴う横方向の流れがループ状ばねの上下端部で生
じるという問題が解消される。従って、本実施例は、丸
セル6内の狭い冷却材通路における圧力損失を十分に減
少できる。また、上記連結部20Aの幅を広くすること
により、ばね部19Aの剛性を更に低減することも可能
である。
【0041】ループ状ばね17は、特公平3−76879号公
報の図26に示された従来のループ状ばねに比べて、前
述したように連結部の剛性が大きいため、その分、ばね
部が固くなるので、そのばね特性をその従来のループ状
ばねと同等にしようとする場合には、ばね部19の長さ
を長くする必要がある。これは、ループ状ばねの全長を
長くすることにほかならない。ループ状ばねを組み込む
丸セルのスロットを長くして対応する場合には、丸セル
自体の構造強度の低下が懸念される。また、丸セルの高
さを高くしてそのループ状ばね全長の増加に対応する場
合には、圧力損失を増加させるの方向であるので、前述
した圧力損失低減の効果がいくらか損なわれる。ループ
状ばね17Aを有する本実施例は、ばね部19Aの幅を
その長手方向に前述のように変化させているので、ルー
プ状ばね17を用いた場合に懸念される上記問題が生じ
ない。
【0042】ループ状ばね17Aの連結部20Aの投影
面積は、図9に示すように、ばね部19Aにより支持さ
れる一対の燃料棒2の軸心32を通る直線Lに対して、
非対称に配分されている。燃料集合体内を冷却材が通過
するときは、ループ状ばねは極力安定な状態で燃料棒2
を支持していることが望ましい。しかし、ループ状ばね
自体は一対の燃料棒2に挾まれているので、図11に示
すように燃料棒2との2つの接触点33を結ぶ直線を回
転の軸として、丸セル2に設けられたスロット34内で
ある程度自由に回転もしくは移動することが、ループ状
ばね17では可能であった。本実施例のループ状ばね1
7Aは上記のように投影面積が非対称に配分されている
ので、燃料集合体内を通過する冷却材は、特定の方向へ
移動あるいは回転する外力をループ状ばね17A自体に
与えることになる。すなわち、燃料棒2との接触点33
を回転軸としてループ状ばね17Aの回転方向35が定
まるので、ループ状ばね17Aは丸セル2に接触した状
態すなわち安定な状態を保つことが可能である。
【0043】二重側壁部30及び31は、ループ状ばね
17Aが燃料棒2により変位させられた場合に、その反
力を確実に受け止め伝達する機能を有している。また、
ループ状ばね17Aに高度な寸法精度が要求された場合
は、他方の二重側壁部30を溶接により強固に接続すれ
ばよい。また、二重側壁部31は、二重側壁部30の溶
接部に過度の剪断力が生じないためのストッパとなるば
かりでなく、仮に溶接部が外れてもループ状ばね17A
の機能,健全性を確保する機能を備えている。上述した
ように、二重側壁部31が多種の機能を有していること
は明らかである。連結部20Aの二重側壁部30を溶接
により接合したものと二重側壁部30に溶接を施さない
ものとの2種類を製作して検討を行なったが、いずれの
ループ状ばねもばねとしての機能を十分に発揮した。二
重側壁部30に溶接を施さないループ状ばねにおいて
は、二重側壁部31が上記機能を発揮したことに他なら
ない。
【0044】前述のように、連結部20Aの側壁のうち
ばね部19Aがつながる側壁の幅が、ばね部19Aがつ
ながらない他の側壁の幅に比べて広くなっているので、
ばね部19Aの長手方向に対して垂直な向きに細長い頂
部を有する曲突部29、あるいは後述する十分な強度を
有するリードインタブ40(図16参照)を形成するこ
とが可能となる。
【0045】曲突部29は、連結部20Aにおけるばね
部19Aにつながる側壁の一部を燃料棒2側に突出させ
たものである。曲突部29は、ばね部19Aの長手方向
に曲面を形成している突起部である。曲突部29は、ル
ープ状ばね17Aが燃料棒2の半径方向の移動により過
度の圧縮力を受けた場合に、燃料棒2の過度の移動を制
限する、すなわちばね部19Aの必要以上のたわみを抑
制するばね部変位停止部として機能する。図9及び11
に示したように、曲突部29の頂部をばね部19Aの長
手方向に対して垂直方向に細長くすることにより、ルー
プ状ばね17Aと丸セル6の間の遊び代に起因するループ
状ばね17Aの左右方向への偏心を考慮しても、曲突部
29の頂部を常に燃料棒2と対向させておくことが可能
となる。これは、曲突部29のばね部変位停止部として
の機能を確実に確保できる。
【0046】なお、図2に示すループ状ばね17の場合
は、ばね部19のたわみに応じて連結部20の燃料棒2
との対向面も若干ながらたわむ。このたわみにより連結
部20と燃料棒2との間の間隔が若干増加するので、燃
料棒2が連結部20の側面に接触するまでのばね部20
のたわみ量が増加する。ばね部のたわみに基づく連結部
のたわみは連結部によるばね部変位停止機能を発揮させ
る上で好ましくないので、このたわみによる影響を可能
な限り少なくすることが望ましい。本実施例で用いるル
ープ状ばね17Aは、前述のように細長い曲突部29を
連結部20Aの燃料棒2と対向する側壁に形成している
ので、連結部20Aのたわみのたわみを少なくすること
ができる。例えば、特公平3−76879号公報の図26に示
されているループ状ばねでは、ばね部変位停止部である
凸部4Bとばね部のたわみ比は約0.04 である。一
方、ループ状ばね17Aでのそのたわみ比はこれの約1
/10である。更に、 (最大たわみの相対比)=(1−0.04)/(1−0.04/10)≒0.96 より、ループ状ばね17Aは最大たわみを数%程度低減
する効果がある。更に、曲突部29は、燃料棒2を丸セ
ル6内に挿入する際のガイドとして作用するため、集合
体組立時に燃料棒2の表面に不要な傷が発生するのを防
止することができるという効果をも兼ね備えている。
【0047】丸セル型燃料スぺーサ8に用いるループ状
ばねの他の実施例について説明する。例えば、ループ状
ばね17及び17Aに、下記の(1)〜(3)のいずれかの構
成を付加することが考えられる。すなわち、(1) 一対の
ばね部の延長線上にある連結部の側壁に対して垂直な方
向にある他の側壁とに連続一体化しており、屈曲して外
方に突出したタブを有する構造、(2) (1) 項のタブをル
ープ状ばねの中央側に突出させて、コの字状のセル切欠
き部のスプリング貫通部の一端と対向させて係合できる
構造、(3) 一対のばね部の延長線上にある連結部の側壁
にループ状ばねの長手方向中央から離れる側に向かって
突出し、その先端が連結部の内側に向かって若干屈曲し
たタブ(リードインタブ)を有する構造、である。
【0048】(1)及び(2)の構造では、連結部の外幅すな
わち突出した一対のタブにより形成される外幅を高精度
に仕上げることが可能であり、セルスロット34とタブ
の間の遊び代を小さくすることができる。これにより、
タブがループ状ばねのスロット内での横方向変位を制限
するように作用するので、燃料棒とループ状ばねの相対
的な位置決めを正確に行うことができ、燃料棒を押し付
け支持する状態を安定に保つことができる。(3)の構造
では、燃料集合体の組立て時において、曲突部29に加
えてリードインタブが、燃料棒2を丸セル6内に挿入す
る際のガイドとして作用するため、燃料棒2の丸セル6
内への挿入が容易となり、燃料棒2に不要な庇が発生す
る可能性はさらに低減される。
【0049】図12に示すループ状ばねの他の実施例で
あるループ状ばね17Bは、上下端部に、丸セル6の軸
方向に伸びる開口21Aを内部に有する連結部20Aを
含む。更に、ループ状ばね17Bは、ばね部19Aと直
接つながる連結部20Aの側壁に対して直角に曲げられ
ている他の側壁37A及び37Bと適度の間隔をもって
ほぼそれと平行に配置されかつ一端が屈曲して側壁37
A及び37Bと連続一体化されているタブ36を、有す
る。図11の例に示すように連結部20Aと丸セル6の
セルスロット34との間には遊び代があり、この遊び代
の範囲内でループ状ばね17Bと燃料棒2との相対位置
は変動する。この変動に伴い、燃料棒2を押しつけ支持
するループ状ばね17Aの状態が変化するので、極力遊
び代を小さくするのが望ましい。連結部20Aの外幅寸
法を精度良く仕上げることにより上記遊び代を小さくす
ることが可能であるが、ループ状ばね17Bは、より高
い精度を得るために一対のタブ36を1つの連結部20
Aに形成したものである。すなわち、ループ状ばね17
Bは、一対のタブ36の外幅を、連結部20A成形後に
プレスで高精度に調整することにより遊び代を小さくす
ることができる。ループ状ばね17Bは、上記(1) に
対応する構成である。
【0050】図12に示すループ状ばね17Bと同様の
効果のあるループ状ばねの他の実施例を図13及び14
に示す。図13は上記(1)に対応する構成であり、図1
4は上記(2)に対応する構成である。図13に示すルー
プ状ばね17Cは、前述のタブ36に対応するタブ38
を側壁37A及び37Bの下端から各側壁に対して直角
になる(水平方向)ように折り曲げたものである。タブ
38の端面を連結部20Aを成形後に研磨加工で仕上げ
て高度な寸法精度を達成することことができる。これに
よって、前述の遊び代を小さくすることができる。図1
4に示すループ状ばね17Dは、タブ36に対応するタ
ブ39を側壁37A及び37Bの下端から下方に向かっ
て伸ばしたものである。これらのタブ39は、図15に
示すように丸セル6に形成されたのコの字状のセルスロ
ット34のループ状ばね挿入部の一端と対向しうる位置
に突出させて係合することにより、ループ状ばね17D
の横方向の変動が制限される。このような構造のタブ3
9も、図12に示すタブ36と同様に、遊び代の低減に
効果的である。
【0051】図16に示すループ状ばねの他の実施例で
あるループ状ばね17Eは、上記(3) に対応する構成で
ある。ループ状ばね17Eは、リードインタブ40を、
ばね部19Aと直接つながる連結部20Aの側壁にばね
部19Aの長手方向の延長線上に設けたものである。リ
ードインタブ40は、連結部20Aより上方に向かって
伸びており、その先端が連結部20Aの内側に向かって
若干折り曲げられている。リードインタブ40は、燃料
集合体1の組立て時において、燃料棒2を丸セル6内へ
挿入する際のガイド機能を果たす。このため、燃料棒2
の丸セル6内への挿入が容易となり、燃料棒2表面への
不要な庇の発生を防止できる。なお、図16に示す実施
例は、リードインタブ40をループ状ばね17Eの両端
に設けた例であるが、燃料棒2を挿入する側の片端のみ
に設けても同様の効果が得られることはいうまでもな
い。
【0052】
【発明の効果】第1の発明によれば、円筒部材内の狭い
冷却材通路内のループ状ばねの上下端部での渦を伴う横
方向の乱れた冷却材流の発生が抑制され、狭い円筒部材
内での圧力損失を著しく低減できる。さらに、燃料集合
体内を通過する冷却材は特定の方向へ移動あるいは回転
する外力をループ状ばねに与えることになり、ループ状
ばねが円筒部材に接触し安定な状態を保つことができ
る。
【0053】
【0054】
【0055】第の発明によれば、第1の発明と同様
に、燃料スペーサの圧力損失を低減できる。さらに、
状体の剛性が増加し筒状体のたわみ量を低減できる。
【0056】
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のループ状ばねを設けた丸セル内における
冷却材の流動状態を示す説明図である。
【図2】図4の燃料スペーサに用いられるループ状ばね
の斜視図である。
【図3】本発明の好適な一実施例である燃料集合体の縦
断面図である。
【図4】図3のIV−IV断面図である。
【図5】図4の燃料スペーサの隣接する丸セル付近の拡
大平面図である。
【図6】図4の燃料スペーサの水ロッド付近の拡大平面
図である。
【図7】図6に示すループ状ばねの斜視図である。
【図8】従来の燃料集合体におけるループ状ばねを設け
た丸セル内での冷却材の流動状態を示す説明図である。
【図9】本発明の他の実施例である燃料集合体に用いら
れる燃料スペーサの局部拡大平面図である。
【図10】図9に示すループ状ばねの斜視図である。
【図11】図9のXI−XI断面図である。
【図12】ループ状ばねの他の実施例の斜視図である。
【図13】ループ状ばねの他の実施例の斜視図である。
【図14】ループ状ばねの他の実施例の斜視図である。
【図15】図14のループ状ばねを隣接する一対の丸セ
ルに取り付けた状態の水平断面図である。
【図16】ループ状ばねの他の実施例の斜視図である。
【符号の説明】
1…燃料集合体、2…燃料棒、3…上部タイプレート、
4…下部タイプレート、5…水ロッド、6…丸セル、8
…燃料スペーサ、10A…凸部、15A、15B…架橋部
材、16…突起部、17,17A〜17E、22…ルー
プ状ばね、18…チャンネルボックス、19,19A,
24…ばね部、20,20A,23…連結部、21,2
1A,27…開口、29…曲突部、34…セルスロッ
ト、36,38,39…タブ、40…リードインタブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西田 浩二 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株式会社 日立製作所 エネルギー研究 所内 (72)発明者 菅野 智 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所 機械研究所内 (72)発明者 水野 正 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所 機械研究所内 (72)発明者 別所 泰典 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 稲垣 正寿 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 相沢 泰博 茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立 エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−294293(JP,A) 特開 平5−150072(JP,A) 特開 平6−43277(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G21C 3/344

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の燃料棒及び該複数の燃料棒の相互の
    間隔を保持する燃料スペーサを備え、前記燃料スペーサ
    が、内部に前記燃料棒がそれぞれ挿入される複数の円筒
    部材と、前記円筒部材により保持され隣接した一対の前
    記円筒部材内に位置する各燃料棒を半径方向にそれぞれ
    押圧するループ状ばねとを有する燃料集合体において、 前記ループ状ばねが、隣接した一対の前記円筒部材内に
    位置する各燃料棒を半径方向にそれぞれ押圧する一対の
    弾性部と、前記円筒部材の軸方向に冷却材を導く冷却材
    通路を内部に形成しかつ前記円筒部材内に配置される上
    下端部にそれぞれ位置して前記一対の弾性部をつなぐ複
    数の連結部とを有し、 前記ループ状ばねの連結部の前記円筒部材の中心軸に垂
    直な平面への投影面積が、当該ループ状ばねによって押
    圧される一対の前記燃料棒の軸心を結ぶ直線に対して非
    対称になっている ことを特徴とする燃料集合体。
  2. 【請求項2】複数の燃料棒及び該複数の燃料棒の相互の
    間隔を保持する燃料スペーサを備え、前記燃料スペーサ
    が、内部に前記燃料棒がそれぞれ挿入される複数の円筒
    部材と、前記円筒部材により保持され隣接した一対の前
    記円筒部材内に位置する各燃料棒を半径方向にそれぞれ
    押圧するループ状ばねとを有する燃料集合体において、 前記ループ状ばねが、隣接した一対の前記円筒部材内に
    位置する各燃料棒を半径方向にそれぞれ押圧する一対の
    弾性部と、前記円筒部材の軸方向に冷却材を導く冷却材
    通路を内部に形成しかつ前記円筒部材内に配置される上
    下端部にそれぞれ位置して前記一対の弾性部をつなぐ複
    数の連結部とを有し、 前記連結部は筒状体であり、該筒状体は、前記燃料棒と
    対向する部分に前記燃料棒側に向かって突出している突
    出部を有していることを特徴とする燃料集合体。
  3. 【請求項3】複数の燃料棒と、該複数の燃料棒の相互の
    間隔を保持する燃料スペーサと、前 記燃料棒間に配置さ
    れて前記燃料棒の配列ピッチよりも大きな外径を有する
    減速材棒とを備え、前記燃料スペーサが、内部に前記燃
    料棒がそれぞれ挿入される複数の円筒部材と、前記円筒
    部材により保持され隣接した一対の前記円筒部材内に位
    置する各燃料棒を半径方向にそれぞれ押圧する第1ルー
    プ状ばねとを有する燃料集合体において、 前記第1ループ状ばねが、隣接した一対の前記円筒部材
    内に位置する各燃料棒を半径方向にそれぞれ押圧する一
    対の第1弾性部と、前記円筒部材の軸方向に冷却材を導
    く冷却材通路を内部に形成しかつ前記円筒部材内に配置
    される上下端部にそれぞれ位置して前記一対の第1弾性
    部をつなぐ複数の第1連結部とを有し、 前記燃料スペーサが、前記減速材棒に面する複数の前記
    円筒部材に取り付けられた連結部材と、該連結部材に保
    持される第2ループ状ばねとを有し、 該第2ループ状ばねが、前記減速材棒を押圧する一対の
    第2弾性部と、前記軸方向に冷却材を導く冷却材通路を
    内部に形成しかつ前記一対の第2弾性部をつなぐ複数の
    第2連結部とを有することを特徴とする燃料集合体。
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JP4416970B2 (ja) 燃料スペーサ及び燃料集合体

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