JP4612540B2 - 核燃料集合体 - Google Patents
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Description
請求項8記載の発明では、燃料ピンのピッチPと燃料ピンの外径Dが1<P/D<1.154であり、グリッドの圧損低減が図れる。よって、低圧損の核燃料集合体を提供することができる。
図1は、複数本の燃料ピン101をラッパ管内に等間隔で収納保持する波形グリッド1を示す。波形グリッド1は波形素子2と接続板4とをグリッド枠112に溶接固定した構造とし、P/D=1.08でD=14mm(P:燃料ピンピッチ、D:燃料ピン外径)、素子肉厚t0.2mmでは燃料ピン部の裸バンドル部流路面積を1として、波形グリッド1の閉塞率ε=0.10を達成するようにしている。
図13(a),(b),(c)は、第2実施形態の構成を示す説明図である。これらの図に示すように、本実施形態では、複数本の燃料ピン101をラッパ管103内に等間隔で収納保持する波形素子2と、接続板4をグリッド枠112に固定したグリッドを波形素子2の方向を60°回転させて2個を重ねることにより、一段のグリッドとして構成されている。このような構成によると、波形素子2が上下方向で重合せず、均一な流れが得られるため、グリッドの圧損低減を図ることができるとともに、構造強度を向上することができる。したがって、低圧損の核燃料集合体を提供することができる。なお、3段以上でもよい。
図15は核燃料集合体の第3実施形態を示す横断面図であり、図16は図15に示した核燃料集合体の一つのグリッド部を示す拡大横断面図である。図17は、図16に示したグリッド部に対して上下に隣接する他のグリッド部を示す拡大横断面図である。
図18は本発明に係る核燃料集合体の第4実施形態を示す横断面図であり、図19は図18の部分拡大図である。これらの図に示すように、本実施形態では、複数本の燃料ピン10が、ラッパ管103内に等間隔で収納保持するリング素子14をグリッド枠112に固定したグリッドを基本として構成される。この構成において、リング素子14はグリッド枠112から数列のみ配列した部分グリッドとして構成されている。このような構成によると、外周近辺の燃料ピン101のみをグリッドによって支持するので、燃料ピン101の湾曲が大きい外周近辺の燃料ピン101の間隔を確実に保持することができる一方、中心側配置の燃料ピン101では冷却材の流量抵抗が減少するため、低圧損の核燃料集合体とすることができる。核燃料集合体の軸方向の特に燃料ピン101湾曲の大きい炉心部近傍では、このようなグリッドを採用し、軸方向の下部ならびに上部では中心部にリング素子14のあるグリッドを使用することで下部から上部にわたる各断面で燃料ピン101の間隔を保持することができる。
図24は、本発明の第5実施形態を示す概略平面図である。
図26は、本発明の第6実施形態を示している。
図28〜30は本発明の第7実施形態を示している。
図32〜34は、本発明の第8実施形態を示している。
図39および図40は、本発明の第9実施形態を示している。
図47〜49は、本発明の第10実施形態を示している。
図57および図58は、本発明の第11実施形態を示している。
図63は、本発明の第12実施形態を示す横断面図であり、図64は図63に示した核燃料集合体の上下端側周辺の閉塞物構成を示す拡大横断面図である。図65は図63の核燃料集合体の上下中間領域の閉塞物構成を示す拡大横断面図である。図66は、表1を示す図である。
図67は、本発明の第13実施形態を示す横断面図であり、図68は図67における燃料ピンを拡大して示す説明図である。これらの図に示すように,本実施形態では複数本の燃料ピン101をラッパ管103内に等間隔で収納保持するグリッドが、ピンバンドル部の上段と下段に複数段ずつ配置されている。そして、燃料ピン101の熱湾曲変形の大きい軸方向中間部には中間下部端栓45から中間上部端栓46まで、らせん状に巻かれたワイヤ44で構成される部分ワイヤピンが設けられている。このような構成によると、ピンの湾曲変形の大きい軸方向中間部の燃料ピン間隔を確実に保持し、冷却材流路を確保することができるため、核燃料集合体の健全性を向上することができる。
図70は、複数本の燃料ピン101をラッパ管103内に等間隔で収納保持するハニカムグリッド41において、そのハニカムグリッド41をブロックからワイヤカットで切り落とす加工を施して製作した構成を示している。具体的には、例えば図71に示すように、ハニカム素子43を溶接して構成することができる。この場合には肉厚tの2倍2tの板厚になる。
図80〜図83は、複数本の燃料ピン101をラッパ管103内に等間隔で収納保持するグリッド102で構成される燃料ピンバンドルにおいて、周辺の燃料ピン101とラッパ管103の間に周辺流れ効果を防止すべく、三角燃料ピン54を周辺閉塞物を兼ねて設け、冷却材の周辺流れ効果を防止することに加え、周辺に三角燃料ピンを配置する構成となっている。このような構成とすれば、さらに熱効率を向上することができる。
図86〜図88は、複数本の燃料ピン101をラッパ管103内に等間隔で収納保持するグリッド102で構成される燃料ピンバンドルにおいて、前記グリッド枠112をラッパ管103に溶接固定することを特徴とし、図88において燃料ピン101を組み込む前にグリッド枠112の内側とラッパ管103の外側に溶接電極を設置して溶接固定する。グリッドの軸方向の位置を確実に固定でき核燃料集合体の健全性を向上できる。
図92は、本発明の第17実施形態を示す横断面図であり、(a)は要部拡大図、(b)は(a)の接続板を示す拡大図である。図93は、エッジ形状を例示する拡大断面図である。本実施形態では、図92(a)、(b)に示すように、複数本の燃料ピン101をラッパ管103内に等間隔で収納保持する波形素子2と接続板4とをグリッド枠112に固定して構成されるグリッドを基本として構成されている。
Claims (8)
- 液体金属を冷却材とする原子炉の炉心に装荷される核燃料集合体であって、
核燃料集合体の軸方向に垂直な断面上で、所定距離ごとに交互の方向に湾曲した波型形状を有し、複数本の燃料ピンをラッパ管内に等間隔で収納保持する複数の波形素子と、
2本の溝を有し、前記溝にそれぞれ前記波形素子を噛合させて前記波形素子を接続する接続板と、
前記波形素子と前記接続板とをグリッド枠に固定した複数のグリッドと、
エントランスノズルと、
ハンドリングヘッドと、を備え、
各前記波形素子は、前記核燃料集合体の水平断面上で前記燃料ピンを2つの点接触または2つの線接触で支持することを特徴とする核燃料集合体。 - 液体金属を冷却材とする原子炉の炉心に装荷される核燃料集合体であって、
核燃料集合体の軸方向に垂直な断面上で、所定距離ごとに交互の方向に湾曲した波型形状を有し、複数本の燃料ピンをラッパ管内に等間隔で収納保持する複数の波形素子と、
2本の溝を有し、前記溝にそれぞれ前記波形素子を噛合させて前記波形素子を接続する接続板と、
前記波形素子と前記接続板とをグリッド枠に固定したグリッドを波形素子の方向を60°回転させた2個を重ねた多段グリッドと、
エントランスノズルと、
ハンドリングヘッドと、を備え、
前記多段グリッドを複数有し、
各前記波形素子は、前記核燃料集合体の水平断面上で前記燃料ピンを2つの点接触または2つの線接触で支持することを特徴とする核燃料集合体。 - 液体金属を冷却材とする原子炉の炉心に装荷される核燃料集合体であって、
核燃料集合体の軸方向に垂直な断面上で、所定距離ごとに交互の方向に湾曲した波型形状を有し、複数本の燃料ピンをラッパ管内に等間隔で収納保持する複数の波形素子と、
2本の溝を有し、前記溝にそれぞれ前記波形素子を噛合させて前記波形素子を接続する接続板と、
前記波形素子と前記接続板とをグリッド枠に固定したグリッドを軸方向に間隔を保ち複数段のグリッドとして構成し前記軸方向に隣り合うグリッド波形素子の方向を異なる方向に回転させた複数段の前記グリッドと、
エントランスノズルと、
ハンドリングヘッドと、を備え、
各前記波形素子は、前記核燃料集合体の水平断面上で前記燃料ピンを2つの点接触または2つの線接触で支持することを特徴とする核燃料集合体。 - 液体金属を冷却材とする原子炉の炉心に装荷される核燃料集合体であって、
核燃料集合体の軸方向に垂直な断面上で、所定距離ごとに交互の方向に屈曲した山形形状を有し、複数本の燃料ピンをラッパ管内に等間隔で収納保持する複数の山形素子と、
2本の溝を有し、前記溝にそれぞれ前記山形素子を噛合させて前記山形素子を接続する接続板と、
前記山形素子と前記接続板とをグリッド枠に固定した複数のグリッドと、
エントランスノズルと、
ハンドリングヘッドと、を備え、
各前記山形素子は、前記核燃料集合体の水平断面上で前記燃料ピンを2つの点接触または2つの線接触で支持することを特徴とする核燃料集合体。 - 液体金属を冷却材とする原子炉の炉心に装荷される核燃料集合体であって、
核燃料集合体の軸方向に垂直な断面上で、所定距離ごとに交互の方向に湾曲した波型形状を有し、複数本の燃料ピンをラッパ管内に等間隔で収納保持する複数の波形素子と、
前記波形素子の前記核燃料集合体の軸方向に水平な面上に設けられた切り欠き部と、
2本の溝を有し、前記溝にそれぞれ前記波形素子を噛合させて前記波形素子を接続する接続板と、
前波波形素子と前記接続板とをグリッド枠に固定した複数のグリッドと、
エントランスノズルと、
ハンドリングヘッドと、を備え、
各前記波形素子は、前記核燃料集合体の水平断面上で前記燃料ピンを2つの点接触または2つの線接触で支持することを特徴とする核燃料集合体。 - 液体金属を冷却材とする原子炉の炉心に装荷される核燃料集合体であって、
核燃料集合体の軸方向に垂直な断面上で、所定距離ごとに交互の方向に湾曲した波型形状を有し、複数本の燃料ピンをラッパ管内に等間隔で収納保持する板の一部に、水平方向に沿って連続突部を設けた複数の波形素子と、
2本の溝を有し、前記溝にそれぞれ前記波形素子を噛合させて前記波形素子を接続する接続板と、
前記波形素子と前記接続板とをグリッド枠に固定した複数のグリッドと、
エントランスノズルと、
ハンドリングヘッドと、を備え、
各前記波形素子は、前記核燃料集合体の水平断面上で前記燃料ピンを2つの点接触または2つの線接触で支持することを特徴とする核燃料集合体。 - 液体金属を冷却材とする原子炉の炉心に装荷される核燃料集合体であって、
核燃料集合体の軸方向に垂直な断面上で、所定距離ごとに交互の方向に湾曲した波型形状を有し、複数本の燃料ピンをラッパ管内に等間隔で収納保持する複数の波形素子と、
2本の溝を有し、前記溝にそれぞれ前記波形素子を噛合させて前記波形素子を接続する接続板と、
前記波形素子と前記接続板とをグリッド枠に固定した複数のグリッドと、
エントランスノズルと、
ハンドリングヘッドと、を備え、
前記波形素子および前記接続板のそれぞれは上下端が三角エッジに加工され、
各前記波形素子は、前記核燃料集合体の水平断面上で前記燃料ピンを2つの点接触または2つの線接触で支持することを特徴とする核燃料集合体。 - 前記燃料ピンのピッチPと前記燃料ピンの外径Dが1<P/D<1.154である請求項1〜7のいずれか一項記載の核燃料集合体。
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