JPH0463885A - 2―シアノアクリレート系組成物 - Google Patents

2―シアノアクリレート系組成物

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JPH0463885A
JPH0463885A JP17507690A JP17507690A JPH0463885A JP H0463885 A JPH0463885 A JP H0463885A JP 17507690 A JP17507690 A JP 17507690A JP 17507690 A JP17507690 A JP 17507690A JP H0463885 A JPH0463885 A JP H0463885A
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政実 治武
Masanori Otsuka
正則 大塚
Minoru Fukuzawa
福澤 稔
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、着色した2−シアノアクリレート系組成物に
関するものである。 従来の技術 通常の2−シアノアクリレート系瞬間接着剤は無色透明
の液状物であるが、用途によっては黒色、白色、その他
の色に着色したい場合がある。 たとえば、被着体がカーボンブラックを配合して成形し
た黒色のゴム成形物、各種の顔料を配合して成形したプ
ラスチック成形物の如き着色物である場合、あるいは被
着体が大理石である場合、これらの被着体の接着を同系
統の色の瞬間接着剤を用いて行いたいという要望がある
。 また、2−シアノアクリレート系瞬間接着剤が、被着体
の突き合せ接合や空隙を埋める目的に用いられる場合、
被着体からはみ出るおそれがある場合、接着後に切断等
により上記瞬間接着剤自体が見えるような使い方をする
場合などにおいては、外観上の点から瞬間接着剤の色を
被着体の色と合わせることが望ましいことが多い。 あるいは逆に、作業工程上の理由から、被着体の色と明
瞭に区別できる色の瞬間接着剤を使用することにより、
瞬間接着剤の塗布状態を把握することが望まれる場合も
ある。 瞬間接着剤を本来の接着目的でなく色付は被覆の目的に
用いるとき、たとえばガラス面やタイル面に盛り上がっ
た絵付けを施すような使い方をするときも、種々の色に
着色された瞬間接着剤を用いることが必要となる。 上に例示したようなケースにおいては、2−シアノアク
リレート系瞬間接着剤として顔料を配合したものが用い
られる。濃い着色を得ようとするときは、顔料の配合量
もそれに見合って多くすることが必要である。 ところが、瞬間接着剤に顔料等を配合すると、2−シア
ノアクリレートの重合が促進され、該接着剤の安定性が
損なわれる傾向がある。 特開昭60−199084号公報には、剥離および衝撃
強度増大用添加剤である無機化合物粉末、樹脂粉末等の
粉末として、硫酸、リン酸、有機酸無水物または酸基を
有する有機酸に接触させたものを用いることにより、瞬
間接着性を失うことなく添加剤の添加目的が達成できる
接着剤組成物が示されている。この公報の発明は瞬間接
着剤の着色を直接の目的とするものではないが、粉末の
具体例として、カーボンブラック、グラファイト、シリ
カ、アルミナ、炭化ケイ素、窒化ホウ素、サイアローン
、酸化ケイ素、タルクなどがあげられている。 特開昭60−118776号公報には、α−シアノアク
リレートに、酸処理した金属粉またはカーボン粉末を添
加した導電性α−シアノアクリレート系接着剤組成物が
示されており、酸処理をした粉末を用いることによって
α−シアノアクリレートの重合を抑制し、保存安定性の
低下を防止している。また、同様の趣旨のものとして、
特開昭61−155482号公報には、2−シアノアク
リレートに、酸を接触させた導電性粉末およびフユーム
ドシリ力を含有させた2−シアノアクリレート系接着性
組成物が示されており、導電性粉末の具体例の一つとし
てカーボンがあげられている。これらの公報の発明も瞬
間接着剤の着色を直接の目的とするものではないが、カ
ーボン粉末の添加により接着剤は黒色に着色されること
になる。 そのほか、特開昭60−99182号公報には、水との
反応で酸を生成するか水を酸性化することによりシアノ
アクリレートに対する重合性を阻止できる物質で処理さ
れた金属粉またはカーボン粉末を、シアノアクリレート
に配合した導電性硬化性組成物が示されている。 発明が解決しようとする課題 先にも述べたように、着色された2−シアノアクリレー
ト系瞬間接着剤として顔料を配合したものを得ようとす
ると、接着剤の保存安定性が損なわれる傾向がある。濃
い着色を得るべく顔料の配合量を多くするときはその傾
向が顕著となるので、顔料の配合量にはおのずから限界
があり、淡色のものしか得られない。 そこで、上述の特開昭60−199084号公報や特開
昭60−118776号公報等に記載の発明を参考に、
顔料を酸処理すれば保存安定性が向上゛することが期待
できる。しかしながらこの方法は、2−シアノアクリレ
ートの重合を酸処理を施した顔料表面の酸により抑制し
ようとするものであるため、接着剤の瞬間接着性を損な
うおそれがあり、瞬間接着性を確保すべく酸処理の程度
を緩くすると、今度は保存安定性が不足するようになる
など、バランスをとることが難しいという問題点がある
。特に顔料を高配合する場合には、両性能を確実に確保
した瞬間接着剤の設計が離しい。 特開昭60−99182号公報の発明も酸処理にかかる
ものであり、同様の問題点がある。 現在市販の着色瞬間接着剤の中には、白色あるいは黒色
に着色したものもあるが、濃さが不足しており、しかも
被着体間にはさんで薄膜化すると着色の程度が顕著に減
少し、透明に近くなる傾向がある(ガラス間にはさんで
目視すると一目瞭然である)。 本発明は、このような状況に鑑み、2−シアノアクリレ
ートの速硬化性、接着性等に悪影響を及ぼさないでその
着色を図ること、また着色と同時に耐衝撃性、切削加工
性等の性質を付与することを目的になされたものである
。 課題を解決するための手段 本発明の2−シアノアクリレート系組成物は、2−シア
ノアクリレート(A)に、該2−シアノアクリレート(
Al に不溶解の合成樹脂膨張中空微小球(B)または
該膨張中空微小球(B)と着色剤(C)とを配合してな
るものである。 以下本発明の詳細な説明する。 2−シアノアクリレートfA) 2−シアノアクリレート(Al としては、式で表わさ
れる2−シアノアクリレートにおけるRがアルキル基、
アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリ
ール基、アルコキシアルキル基、アルコキシカルボアル
キル基、テトラヒドロフルフリル基などであり、Roが
アルキレン基であるものがいずれも用いられる。具体例
としては、メチル 2−シアノアクリレート、エチル 
2−シアノアクリレート、プロピル 2−シアノアクリ
レート、ブチル 2−シアノアクリレート、アリル 2
−シアノアクリレート、メトキシエチル 2−シアノア
クリレート、エトキシエチル 2−シアノアクリレート
、2−クロロエチル 2−シアノアクリレート、シクロ
ヘキシル2−シアノアクリレート5エトキシカルボメチ
ル 2−シアノアクリレート、トリフルオロエチル 2
−シアノアクリレート、1−シアノ−1−カルボメトキ
シブタジェン−1,3,1−シアノ−i−カルボエトキ
シブタジェン−1,3,1−シアノ−1−カルボイソブ
トキシブタジェン−1,3、エチレングリコール ビス
(2−シアノアクリレート)、トランス−2−ブテン−
1,4−ジオール ビス(2−シアノアクリレート)、
2.5−ヘキサンジオール ビス(2−シアノアクリレ
ート)、エチレングリコール ジ(l−シアノブタジェ
ン−1,3)カルボン酸エステル、プロピレングリコー
ル ジ(1−シアノブタジェン−1,3)カルボン酸エ
ステル、ジエチレングツコール ジ(1−シアノブタジ
ェン−1,3)カルボン酸エステルなどがあげられる。 ”           (B1 合成樹脂膨張中空微小球(Bl としては、発泡剤を内
含しかつ熱可塑性樹脂を外殻成分とする熱膨張性微小球
を、直径で2〜5倍程度になるまで発泡させたものが好
適に使用される。 ここで合成樹脂としては、ハロゲン化ビニル、ハロゲン
化ビニリデン、(メタ)アクリロニトリル、スチレン糸
上ツマ−1(メタ)アクリレート系モノマー、酢酸ビニ
ル、ブタジェン、ビニルピリジン、クロロブレンなどの
モノマーを(共)重合させて得られる重合体、たとえば
、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニリデ
ン−アクリロニトリル共重合体、塩化とニル−アクリロ
ニトリル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合
体、スチレン−メチルメタクリレート共重合体、メチル
メタクリレート−アクリロニトリル共重合体、メチルメ
タクリレート−エチルメタクリレート共重合体、メチル
メタクリレート−〇−クロロスチレン共重合体、アクリ
ロニトリルーメタシクロニトリル共重合体、ポリアクリ
ロニトリルなどがあげられ、さらに他のコモノマーや化
教材を含んでいてもよい。これらの中では、塩化ビニリ
デン−アクリロニトリル共重合体が特に重要である。 発泡剤としては、たとえば、トリクロロフルオロメタン
、ジクロロフルオロメタン、ジクロロフルオロエタン、
ジクロロトリフルオロエタン、トリクロロトリフルオロ
エタン、ジクロロペンクフルオロプロパン等の特定また
は代替フレオン類、n−ペンタン、イソペンタン、ネオ
ペンタン、ブタン、イソブタン、ヘキサン、石油エーテ
ル等の炭化水素類、塩化メチル、塩化メチレン、ジクロ
ロエチレン、トリクロロエタン、トリクロルエチレン等
の塩素化炭化水素などがあげられる。 熱膨張性微小球の粒径は、1μffl〜1ml11程度
、望ましくは2μm〜0.5mm 、殊に5〜50μm
とするのが適当である。 熱膨張性微小球中に占める発泡剤の割合は、5〜30重
量%程度が適当である。 この熱膨張性微小球を不活性液体(水、アルコール等)
中に分散させ、加熱した不活性ガス(空気、窒素等)中
に噴霧すると、まず不活性液体が蒸発し、ついで熱膨張
性微小球が膨張し、合成樹脂膨張中空微小球(Blが得
られる。加熱温度は、不活性液体が蒸発するまでは高温
とすることができるが、不活性液体が蒸発した段階では
、微小球が過膨張して潰れることを防止するために、1
80℃以下、殊に150〜80℃程度に設定することが
望ましい、この操作は、通常噴霧乾燥機中で行われ、該
乾燥機の前部における不活性ガス温度は高く、後部にお
ける不活性ガスの温度は低く設定するようにする。 合成樹脂膨張中空微小球(B)は、2−シアノアクリレ
ート(A)に対し不溶解であることが要求されるので、
そのような熱可塑性樹脂を外殻成分として選択して合成
樹脂膨張中空微小球CB+を製造するか、あるいは製造
の適当な段階で架橋処理等により2−シアノアクリレー
ト(A)に対して不溶解となるようにする。 看」L剋ユ」− 2−シアノアクリレート(A)に上記の膨張中空微小球
(B)を配合した組成物は白色となる。従って、白色以
外の着色を得ようとする場合には、上記膨張中空微小球
(B)と共に各種の染顔料からなる着色剤fc)を配合
する。なお白色の着色を得ようとする場合でも、他の白
色の着色剤を併用しても差支えない。 この目的の着色剤(C1の例を下記に列挙する。 白色着色剤 酸化チタン、亜鉛華、炭酸カルシウムなど黒色着色剤 カーボンブラック、鉄黒、アニリンブラックなど 黄色着色剤 黄鉛、カドミウム二ロー、黄色酸化鉄、ベンジジンエロ
ー、ハンザエロー、クロモフタールエロー、オイルエロ
ーなど 橙色着色剤 赤口黄鉛、クロムバーミリオン、カドミウムオレンジ、
ピラゾロンオレンジなど 赤色着色剤 ベンガラ、カドミウムレッド、パーマネントレッド4R
、ピラゾロンレッド、レーキレッドC、カーミン6B、
オイルレッド、マーキュリ−レッド、ビグメントスカー
レット3B、パーマネントレッドF5R、クロモフクー
ルレッド、ローダミンレーキ、ボルドIOB、ボンマル
ーン、キナクリドンレッドなど 紫色着色剤 コバルトバイオレット、ミネラルバイオレット、キナク
リドンバイオレット、アンスラキノンバイオレットなど 青色着色剤 紺青、群青、コバルトブルー、フタロシアニンブルー、
インダスレンブルーなど 緑色着色剤 クロムグリーン、フタロシアニングリーンなど 特殊着色剤 アルミニウム、ブロンズ、真珠など
【査見渣 2−シアノアクリレート(A1100重量部に対する合
成樹脂膨張中空微小球(B)の配合割合は、0.05〜
10重量部程度、望ましくは0.1〜8重量部程度とす
るのが適当である。膨張中空微小球(Blの配合割合が
余りに少ないときは着色効果等の添加効果が不足し、−
万全りに大きいときは増粘作用が過大となって実用性を
欠くようになる。ただし、パテ状の瞬間接着剤を得よう
とするときは、15重量部程度までの配合が可能である
。 膨張中空微小球(B)と共に着色剤(C1を併用すると
きは、該着色剤(C)の配合割合は着色目的が達成され
る限り任意に設定できる。一般に染料を用いるときは0
.001〜1重量部以下程度のごく少量で足り、顔料を
用いるときはたとえば0.05〜10重量部程度の範囲
から選択する。 1匹里濃1 本発明の組成物には、保存安定剤、有機溶剤、可塑剤、
増粘剤、チクソトロピー性改善剤、耐熱性付与剤、極性
低下剤、接着強化剤、硬化促進剤、硬化抑制剤、カーボ
ネート化合物(アルキレンカーボネート、アルキルカー
ボネート等)などを必要に応じ添加することができる。 ここで保存安定剤としては、たとえば、亜硫酸ガス、三
酸化イ才つ、酸化窒素、炭酸ガス、スルホン酸類、ハイ
ドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、トリ
メチルジハイドロキノン、カテコール、t−ブチルカテ
コール、ピロカテコール、ピロガロール、p−メトキシ
フェノール、スルトン類、アルキルサルファイドなどが
あげられる。 有機溶剤としては、たとえば、炭化水素、ケトン、エー
テル、エステル、含窒素溶剤、含ハロゲン溶剤などがあ
げられる。 可塑剤としては、たとえば、フタル酸エステル、リン酸
エステル、アジピン酸エステル、セバシン酸エステル、
安息香酸エステル、シュウ酸エステル、フタル酸エステ
ル、イタコン酸エステルなどがあげられる。 増粘剤としては、たとえば、ポリシアノアクリレート、
ポリメタクリレート、ポリアクリレート、アクリロニト
リループクジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジ
ェン−スチレン共重合体、メタクリレート−ブタジェン
−スチレン共重合体、アクリレート−アクリロニトリル
共重合体、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、ニトロセルロース、ポリジアリルフタレートなど
2−シアノアクリレートと相溶性のあるポリマーがあげ
られる。 1差 本発明の2−シアノアクリレート系組成物は、速硬化性
を有する接着剤として、すなわち、木材、金属、セラミ
ックス、ガラス、プラスチックス、ゴム、塗装面、生体
、紙、皮革、繊維または繊維製品、畳表その他の編織製
品、フィラメントまたはフィラメント束などの接着目的
に有用である。そのほか、絵付は剤、間隙または空隙の
充填剤、被覆剤、土木用硬化剤などにも用いることがで
きる。また成形物とすることもできる。 作用および発明の効果 本発明の組成物にあっては、合成樹脂膨張中空微小球(
B)は2−シアノアクリレート(A)には溶解せずに組
成物およびその硬化物を白色となし、その際の隠蔽力が
大きい。 着色剤(C1を併用するときは、合成樹脂膨張中空微小
球(Bl により不透明化が図られると共に、着色剤[
C)によりその色に応じた着色がなされる。ただし、合
成樹脂膨張中空微小球(B)の白色が加わるので、やや
白味がかった着色となる。 従って、被着体が着色物である場合、該被着体゛の接着
を同系統の白色の瞬間接着剤を用いて行うことができる
。被着体の突き合せ接合や空隙を埋める目的に用いると
き、被着体からはみ出るおそれがあるとき、接着させた
後に瞬間接着剤自体が見えるような使い方をするときに
も、瞬間接着剤の色を被着体の色と合わせることができ
る。また逆に、作業工程上の理由から被着体の色と明瞭
に区別できる色の瞬間接着剤を使用することにより、瞬
間接着剤の塗布状態を把握することが望まれる場合にも
対処することができる。さらには、瞬間接着剤を本来の
接着目的でなく色付は被覆の目的に用いるときも、それ
に対処することができる。 合成樹脂膨張中空微小球fB)は、2−シアノアクリレ
ート(A1本来の速硬化性に悪影響を与えず、また保存
安定性を低下させない。 2−シアノアクリレート(A)に対する合成樹脂膨張中
空微小球FB)の配合は、物性面でも興味がある。すな
わち、従来の2−シアノアクリレート系瞬間接着剤は硬
い硬化物を与えるので硬化による収縮度が大きく、切削
加工性の点でも限界があったが、合成樹脂膨張中空微小
球(Blの配合により収縮率は3〜5%と非常に小さく
なり、切削加工性も顕著に向上する。また耐透水性も向
上する。 実  施  例 次に実施例をあげて本発明をさらに説明する。 以下「部」とあるのは重量部である。 実施例1 合成樹脂膨張中空微小球(B)として、スウェテンのエ
クスパンセル社が製造し、日本フィライト株式会社が販
売する「エクスパンセル46IDE」を用意した。[エ
クスパンセル461DEJは、発泡剤としてのイソブタ
ンを内含し、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合
体を外殻成分とする微小球を膨張させた弾性を有する真
円の膨張中空微小球であり、平均粒径は約40L1m、
!比重は約0.02、真比重は約0.05である。 2−シアノアクリレート(A)の−例としてのエチル 
2−シアノアクリレート(安定剤として微量ノハイドロ
キノンおよび亜硫酸ガスを含むもの)100部に、増粘
剤としてのポリメチルメタクリレート23部と上記の合
成樹脂膨張中空微小球(B)2部を配合して瞬間接着剤
を調製した。 この瞬間接着剤は透明感を全く有しない白色であり、ガ
ラス板に滴下した後、もう1枚のガラスで圧着して薄膜
化したときも完全に白色で、透明感を有していなかった
。 この瞬間接着剤のセットタイム、硬化物の切削加工性、
耐衝撃強度は次の通りであった。 セットタイム: 30〜40 sec  (Fe−Fe
)硬化物の切削加工性:カッターで鉛筆のように削るこ
とができる。 引張剪断強度+ 189 kg/cm2(Fe−Fel
また、この瞬間接着剤を常温で1年間保存した後、同様
にしてセットタイム、硬化物の切削加工性、引張剪断強
度を測定した。結果は次の通りであった。 セットタイム: 35−45 sec  (Fe−Fe
)硬化物の切削加工性:カッターで鉛筆のように削るこ
とができる。 引張剪断強度+ 195 kg/cm” (Fe−Fe
)比較例1 市販の白色瞬間接着剤の白色度、セットタイム、硬化物
の切削加工性および耐衝撃強度を調べた。 この瞬間接着剤は白色であったが、やや透明感があり、
隠蔽力はそれほど太き(はなかった。またこの瞬間接着
剤をガラス板に滴下した後、もう1枚のガラスで圧着し
て薄膜化したときは、白色は消え、はぼ透明となってし
まった。 この瞬間接着剤のセットタイム、硬化物の切削加工性、
引張剪断強度は次の通りであった。 セットタイム: 55〜60 sec  (Fe−Fe
)硬化物の切削加工性:カッターで削ることは困難。 引張剪断強度: 180 kg/Cm2(Fe−Fe1
実施例2 実施例1において、合成樹脂膨張中空微小球(B)2部
と共に、赤色染料(日本化薬株式会社製のTD−FB)
0.06部を配合した。 得られた瞬間接着剤はピンク色をしており、ガラス板に
滴下した後、もう1枚のガラスで圧着して薄膜化したと
きも、同じピンク色を保っていた。 この瞬間接着剤のセットタイム、硬化物の切削加工性、
引張剪断強度は、実施例1の場合とほぼ同じであった。 実施例3〜4 実施例1において、合成樹脂膨張中空微小球(B)2部
と共に、青色染料(チバガイギー社製BLN)[1,0
6部または黄色染料(日本化薬株式会社製INEFG)
0.06部を配合した。 得られた瞬間接着剤はやや白味がかった青色またはやや
白味がかった黄色をしており、ガラス板に滴下した後、
もう1枚のガラスで圧着して薄膜化したときも、同じ色
を保っていた。 この瞬間接着剤のセットタイム、硬化物の切削加工性、
引張剪断強度は、実施例1の場合とほぼ同じであった。 実施例5 実施例1において、合成樹脂膨張中空微小球(B)2部
と共に、カーボンブラック0.06部を配合した。 得られた瞬間接着剤は黒色をしており、ガラス板に滴下
した後、もう1枚のガラスで圧着して薄膜化したときも
、同じ色を保っていた。 この瞬間接着剤のセットタイム、硬化物の切削加工性、
引張剪断強度は、実施例1の場合とほぼ同じであった。 この瞬間接着剤はカーボンブラックを含んでいるが、そ
の配合量が少ないので、保存安定性は良好である。 手続補正書(自発) 平成 3年10月 1日 平成2年特許願第175076号 2、発明の名称 2−シアノアクリレート系組成物 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住所 大阪府茨木市西駅前町9番30号名称 株式会社
アルファ技研 代表者田中義信 4、代理人  〒533 住所 大阪市東淀用区東中島1丁目19番11号(1,
)許へ 3.10.3 \二 6、補正の内容 (1)本願明細書10頁3行の「2〜3倍程度」の次に
「あるいはそれ以上1を挿入する。 (2)同10頁20行〜21頁1行の「化教材」を1架
橋剤1と訂正する。 (3)同11頁2行の「塩化ビニリデン−アクリロニト
リル共重合体」を「ポリ塩化ビニリデン。 塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、スチレン
−アクリル糸上ツマー共重合体、ポリアクリロニトリル
1と訂正する。 (4)同11頁14行の「粒径は、ltL■」を1粒径
は広いa囲から選択しうるが、0.14mjと訂正する
。 (5)同11頁14行目と12行目の間に次の文章を挿
入する。 1合成樹脂膨張中空微小球(B)は、発泡剤を用いて製
造する方法のほか、たとえば合成樹脂エマルジョンに七
ツマ−を仕込んで粒子にモノマーを吸収膨張させた状態
で、吸収されたモノマーを粒子の外側から重合、架橋す
るなど、重合過程において製造することもでき、いずれ
にせよ中空であって、中実の微小球よりも膨張していて
比重が小さくなっていればよい、】 (6)同13頁1行の「組成物は白色となる。」を1組
成物は、膨張中空微小球(B)として着色したものを用
いた場合以外は通常白色となる。Jと訂正する。 以上

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)2−シアノアクリレート(A)に、該2−シアノ
    アクリレート(A)に不溶解の合成樹脂膨張中空微小球
    (B)を配合してなる2−シアノアクリレート系組成物
  2. (2)2−シアノアクリレート(A)100重量部に対
    する膨張中空微小球(B)の配合割合が0.05〜10
    重量部である請求項1記載の組成物。
  3. (3)2−シアノアクリレート(A)に、該2−シアノ
    アクリレート(A)に不溶解の合成樹脂膨張中空微小球
    (B)と着色剤(C)とを配合してなる2−シアノアク
    リレート系組成物。
  4. (4)接着剤である請求項1または3記載の組成物。
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Cited By (6)

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