JPH0463834A - 木質系粉末から樹脂粉末を製造する方法 - Google Patents

木質系粉末から樹脂粉末を製造する方法

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JPH0463834A
JPH0463834A JP17557890A JP17557890A JPH0463834A JP H0463834 A JPH0463834 A JP H0463834A JP 17557890 A JP17557890 A JP 17557890A JP 17557890 A JP17557890 A JP 17557890A JP H0463834 A JPH0463834 A JP H0463834A
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resin
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resin powder
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JP17557890A
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Kunio Okamoto
邦男 岡本
Shigeru Nakanishi
滋 中西
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KYOTO MOKUZAI SHIGEN KAIHATSU KYODO KUMIAI
Meisei Chemical Works Ltd
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KYOTO MOKUZAI SHIGEN KAIHATSU KYODO KUMIAI
Meisei Chemical Works Ltd
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  • Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)
  • Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、木質系粉末から樹脂粉末を製造する方法に関
するものである。
〔従来技術〕
近年、地球上における木質系資源の枯渇が問題となって
おり、木質系資源を舞駄なく、有効使用する方法が種々
検討されており、その−例として、木質系物質の固体細
片又は粉末をフェノール類と化学反応させ、樹脂状の液
体を製造することが提案されている。
例えば、加圧反応器を用いて、無触媒下で、木質系物質
の細片又は粉末をフェノール類と200〜300℃で反
応させ、樹脂状の反応生成物を製造する方法(特開昭6
1−261358号公報)同様の反応を加圧反応器を用
いて、適当な溶剤中で実施することによりフェノール類
の使用量を減らすというもの(特願平1−264806
号明細書)、及び、同様に加圧反応器を用いて製造した
樹脂状液体に新たに木質系物質だけを追加して、フェノ
リシスを行い、木質系物質の追加とフエノリシスを繰り
返して、最終的にフェノール類に対する木粉の仕込み量
を増やすという方法(特願平1−192718号明細書
)、また、強酸を触媒として反応系に共存させ、フエノ
リシスの反応速度を高めることにより、常圧かつ比較的
低温(130〜180℃)で反応混合物に木質系物質を
随時追加しながら反応を続ける方法(特公昭61−26
97号公報)などがある。
しかし、特開昭61−261358号公報の無触媒加圧
バッチ法では、未反応木質残渣による加圧反応器底部の
取り出しロハルブの閉塞を避けるため、フェノリシスを
100%終了させる必要があり、そのためフェノール類
の仕込み量を木質系物質の仕込み量の2〜3倍にする必
要があり、その結果、多量の余剰フェノール類(40〜
60%)を含む黒褐色液体が生成する。この生成物は、
木粉ノボラック型樹脂と未反応フェノール類との混合物
であり、室温で粘度の高い黒褐色の液状物質であるので
、そのままでは使用し難<、また、減圧1溜で未反応フ
ェノール類を除いたとしても、釜残は常温で粘着性ある
ものとなり、樹脂粉末が得られるものではなかった。
次に、特願平1−264806号及び特願平11927
18号として出願された方法はいずれも、前記無触媒加
圧ハツチ法の改良法であり、その生成物は前記同様に粘
度の高い黒褐色の液体となり、樹脂粉末が得られるもの
ではなかった。
更に、特公昭61−2697号公報の酸触媒常圧追加法
では、反応の進行に伴い反応液の一粘度が上昇し、攪拌
が困難となり、反応生成物の粘度は先の三種の方法によ
る反応生成物の粘度より更に高く、フェノール類を含む
水アメ様黒褐色の半固形状粘液体とが得られる。これも
、前記同様にフェノール類と木粉ノボラック型樹脂の混
合物であり、このまま粉砕してノボラック様の成型用熱
硬化性粉末樹脂とすることは不可能である。また減圧1
溜で未反応フェノール類を除いたとしても、その釜残は
常温で粘着性あるものであり、粉砕により樹脂粉末にで
きるものではなかった。
このように、木質系粉末を樹脂に製造することは知られ
ているが、いずれも、不純分を含む粘稠な樹脂液に製造
するだけであり、取り扱い難く、また用途にも限りがあ
った。
〔発明が解決しようとする課H) 本発明は、このような木質系粉末を、貯蔵及び運搬など
が容易であり、成型材料等にそのまま使用でき、しかも
溶剤に溶解又は分散させて、接着剤あるいは合成材料と
して使用することもできる、取り扱い易い均質な樹脂粉
末に製造する方法を提供することを課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、木質系粉末にフェノール類を反応させ、粘稠
液状の反応生成物を減圧1溜して、それらに含まれる未
反応のフェノール類の大部分を除いた後、更に、前記反
応生成物を溶解でき、しがも前記フェノール類より高い
沸点を有する有機溶剤を加えて(減圧1溜を行い、残存
するフェノール類を前記有I!溶剤と共に除去し、得ら
れた樹脂を粉砕するという方法によって、上記tJBを
解決した。
即ち、本発明では、木質系粉末にフェノール類の反応に
よって得られる、ノボラック型樹脂とフェノール類の混
合物から、完全にフェノール類を除去することによって
、取り扱い易い樹脂粉末を得ることを可能としたもので
あり、木質系粉末とフェノール類の反応は、加圧下、無
触媒で実施されても、常圧で触媒(強酸)を用いて実施
されてもよい。
本発明で使用される木質系粉末とは、木材、樹皮、稲藁
、籾殻などリグノセルロース物質の固体細片または粉末
を意味するものであり、これと反応させるフェノール類
には、フェノール、クレゾール、キシレノールなどが含
まれる。
粘稠液体であるフエノリシス反応生成物から、フェノー
ル類を完全に除去するためには、該反応生成物を減圧1
溜して、そこに含まれる未反応のフェノール類の大部分
を除いた後、更に、反応生成物を溶解でき、しかも反応
に使用したフェノール類より高い沸点を有する有Il溶
剤を加えて減圧1溜を行うのであるが、ここで使用され
る有機溶剤は、反応生成物中に残存するフェノール類を
該有機溶剤より前に、又は混合物として一緒に、効率よ
く留去させうるちのであり、一般に炭化水素系溶剤の使
用が好ましく、特にテトラリン、デカリン等の使用が好
ましい。
上述の如き有機R剤に使用により、本発明では、木質系
粉末のフエノリシスによる反応生成物を軟化点70〜1
20℃程度の脆い樹脂塊として取り出すことができ、こ
の樹脂塊を粉砕機で粉砕することによって、容易に保存
性に優れ、取り扱い易い樹脂粉末に製造できるのである
本発明に従って、上述の如き方法で得られる樹脂粉末は
、ノボラック型樹脂粉末であるが、更に本発明では、次
のような方法でレゾール型樹脂粉末も得ることができる
即ち、上述の如き方法で得たノボラック型樹脂粉末に、
塩基触媒を用いて、水性媒体中で、ホルマリンを加熱反
応させ、次いで、得られた樹脂液を微酸性に調整し、沈
澱した樹脂粉末を濾別、乾燥するのである。
このような方法では、不純物としてフェノール類を含ま
ない、木質系粉末からなるノボラック型樹脂粉末を原料
とするため、純粋に木質系粉末かなる均質なレゾール型
樹脂粉末を得ることができ、この製品は、先のノボラッ
ク型樹脂粉末とは、異なる用途に使用できるものとなる
本発明で得たノボランク型樹脂粉末は、硬化剤や離型剤
を配合して、直接、種々の用途に使用できる。
例えば、本発明で得た83〜100メフシユのノボラッ
ク型樹脂粉末50重量部に、100メツシユの木質系粉
末50重量部、硬化剤(ヘキサメチレンテトラミン)1
0重量部、離型剤(ステアリン酸カニルシウム)1重量
部を配合して、成型用樹脂粉末とし、これを金型中で1
20〜140℃で1〜3分間加熱加圧して、黒褐色の成
型品を得ることができる。
また、83〜100メツシユのノボラック型樹脂粉末1
0(1重量部に、硬化剤(ヘキサメチレンテトラミン)
8〜10重量部を配合して、砥石用、シェルモールド用
、ブレーキ用熱硬化性樹脂粉末として使用できる。
更に、本発明のノボラック型樹脂粉末からは、水溶性接
着剤として使用できるレゾール型樹脂溶液を製造するこ
ともできる。
例えば、上述の如きノボラック型樹脂粉末100重量部
に、塩基触媒−好ましくは40%(重量/容量%、以下
同じ)苛性ソーダ水溶液−を5〜20重量部、37%ホ
ルマリン1oo〜17ofi量部を加えて、80〜85
℃で、1.0へ5.0時間反応させると、木質系粉末を
原料とするレゾール型樹脂の弱アルカリ性水溶液が得ら
れ、これは水溶性接着剤として、合板用接着側に使用で
きる。
ノボラック型樹脂粉末を無触媒の加圧式フェノリシスで
製造した場合、塩基性触媒の使用は10〜20重量部、
37%ホルマリンの使用は100〜150重量部である
のが好ましく、また反応時間は一般に1.0〜2,0時
間とされる。他方、ノボラック型樹脂粉末を酸触媒を使
用した常圧のフェノリシスで製造した場合は、塩基性触
媒の使用は5〜20重量部、37%ホルマリンの使用は
120〜170重量部であるのが好ましく、また反応時
間は一般に1.0〜5.0時間とされるのがよい。
次に、本発明では、先に述べたように、このようにして
得たレゾール型樹脂の弱アルカリ水溶液から、レゾール
型の樹脂粉末を製造することも可能であり、このために
は、上記弱アルカリ水溶液に少量の強#I(好ましくは
製塩#)を加えて、微酸性(pH5〜6)にして、樹脂
粉末を沈澱させ、それを濾別、乾燥すればよい。
このようにして得た、レゾール型樹脂粉末は、そのまま
適量の木質系粉末と混合し、金型中で加熱加圧して成型
体を製造できる。また、レゾール型樹脂粉末は、メタノ
ールやアセトン等に溶解して、積層板用含浸剤として使
用することもできる。
次に、本発明を、スギ木粉を原料とする実施例に従って
更に詳しく説明するが、実施例は単に例示的なものであ
って、これによって本発明が限定されるものではない、
なお、実施例において部及び%とあるのは特に限定しな
い限り重量部及び重置%を示す。
(実施例 1〕 攪拌機、温度計、留出物冷却器及び木粉仕込口を備えた
反応容器内で、480部のフェノールを熔融し、4.8
部の濃硫酸を加えて、120℃に加熱した。
次いで、この反応容器に、10メツシュ全通のスギ木粉
110部を加え、100−150℃で、2時間反応させ
、反応中に生じた水(一部フエノールを含む)を留去さ
せた後、温度を110℃に下げて、更にスギ木粉90部
を加え、150〜187℃で3時間加熱し、この間に生
じた水を留去させることにより、未反応のフェノールを
含む粘稠液体を得た。その後、この粘稠液体に2.4部
の酸化マグネシウムを加えて、硫酸を中和した後、20
0部のテトラリンを加えて、減圧1溜して、未反応のフ
ェノールとテトラリンを留去して、155〜168℃で
溶融する脆い樹脂400部を得た。
この樹脂の重アセトン溶液(10%)の270MH2N
MRを測定すると、δ値(ppm ) 3.76〜3.
95にメトキシ基(3種類)のプロトン、2゜5〜4.
5に弱いブロードな脂肪族性のプロトン、6.5〜7.
5に強い芳香族性のプロトン、8.07〜8.25にフ
ェノール性水酸基のプロトンの特性吸収が認められた。
また、ゲル浸透クロマトグラフィーにより測定した重量
平均分子量はl677、ラスト法により測定した数平均
分子量は540であった。
この樹脂をボールミルで粉砕し、80〜100メツシユ
の樹脂粉末を得た。
このようにして得た樹脂粉末50部に、100メツシユ
の木粉50部、硬化剤(ヘキサメチレンテトラミン)1
0部、離型剤(ステアリン酸カルシウム)1部を配合し
て、成型用樹脂粉末とし、金型中、130〜140℃で
1〜5分間加熱加圧して、黒褐色成形品を製造した。
この成形品の物性試験の結果は次の通りであった。JI
S規格に6911.5.17に準拠して測定した細板型
試験片の曲げ強さは4.81 kgf/1n2(試験片
18個の平均値、標準偏差値0.36 kgf/ass
”)、曲げ弾性率は794 k+rf/am”(標準偏
差(! 15kgf/+m+*J、またJIS規格に6
911.5.18に準拠して測定したダンベル型試験片
の引張強さは2.02kgf/曽−2(試験片16個の
平均値、標準偏差値0.390 kgf/a++m”)
であった。
〔比較例 1〕 上記実施例1と同し方法でスギ木粉をフェノールと反応
させ、常法どおりの減圧茂溜でフェノールを留去した釜
残は、常温で固体となり、粉砕できるが、その粉末は、
放置すると互いに粘着団粒化して、粉末状態に保つこと
ができなかった。
C実施例 2〕 攪拌機、温度計及び木粉仕込口を備えた加圧反応容器内
で、120部のフェノールを溶融し、スギ木粉40部を
加え、200−250℃で1.5時間、250−280
℃で3.0時間加部した(この間ゲージ圧は、44 k
gf/c+w2 に達した)、冷却後、発生した気体(
王に炭酸ガスと水蒸気)を除去すると、反応器内に木粉
樹脂と未反応フェノールの混合した黒褐色粘稠液160
部が得られた。
この粘稠液から減圧1溜によって、大部分の未反応フェ
ノールを留去した後、80部のテトラリンを加えて、更
に減圧1溜を続けて、テトラリンと少量のフェノールの
混合物を留去すると、釜残として、融点73〜83℃を
もつ固体の脆い樹脂50部が得られた。この樹脂の重ア
セトン溶液(10重量%)の270MHz NMRを測
定すると、δ4rL(ppm )  3.75−3.9
4ニメトキシ基(4種類)のプロトン、2,5〜4.5
に弱いブロードな脂肪族性のプロトン、6.5〜7.5
に強い芳香族性のプロトン、8,5に弱いフェノール性
水酸基のプロトンの特性吸収が認められた。また、ゲル
浸透クロマトグラフィーにより測定した重量平均分子量
は1328、ラスト法により測定した数平均分子量は3
69であった。
実施例1と同様の方法で製作した成形品の、曲げ強さ(
J T S規格に6911.5.17に準拠して測定し
た)は4−65 kgf/m曽2(試験片8個の平均値
、標準偏差10.20瞳f/ms+” ) 、曲げ弾性
率は765 kgf/mm”(標準偏差4i1! 33
 krf/鍾s”)、マタ引張強さ(JIS規格に69
11.5.18に準拠して測定した)は、1.82 k
rf/ms”(試験片14個の平均値、標準偏差値0.
28 kgf/++m”)であった。
〔比較例 2〕 上記実施例2と同じ方法でスギ木粉とフェノールを反応
させ、得られた反応混合物から、常法どおりの減圧1溜
でフェノールを留去した釜残は、常温で固体となり、粉
砕できるが、その粉末は、放置すると互いに粘着団粒化
して、粉末状態を保つことができなかった。
〔実施例 3〕 攪拌機、温度計、還流冷却器を備えた反応容器内で、実
施例1で得た樹脂粉末100部、メタノール100部、
及び40%(w/v)水酸化ナトリウム水溶液10部の
混合物を加熱して均−系とした後、この系に37%ホル
マリン水溶液168部を徐々に加え、反応温度82〜8
5℃に、1時間加熱し、390部の黒褐色の水溶液(メ
タノールを含む、pH〜9)を得た。この溶液の25℃
の粘度は1.05ポアズであった。
このようにして得た樹脂溶液(スギ木粉から得たレゾー
ル樹脂の黒褐色水・メタノール混合溶液>100部に小
麦粉1o部を加えて接着剤を調製し、この接着剤を塗布
量181g7m”の割合で使用シ、140℃、5分の熱
圧でサクシの3ブライ合板を作製した。
コノ合板(7)JIS規格K 6802. 5..5ニ
準拠して測定した常態接着力は13.05 kg/cm
” (試験片26個の平均値、標準偏差値6.18 k
gf/cm!木破率16.2%)、煮沸試験後の接着力
は11.89kgf/cs”(試験片26個の平均値、
標準偏差値4゜641gf/cm” 、木破率20.9
%)であった。
〔実施例 4〕 攪旧1温度計、還流冷却器を備えた反応容器内で、実施
例2で得た樹脂粉末100部、メタノール100部、及
び40%(w/v)水酸化ナトリウム水溶液20部の混
合物を加熱して均−系とした後、この系に37%ホルマ
リン水溶液150部を徐々に加えて、反応温度82〜8
5℃に、2時間加熱し、370部の黒褐色の水溶液(メ
タノールを含む;pH〜9)を得た。この溶液の20℃
の粘度は0.675ポアズであった。
このようにして得た樹脂溶液(スギ木粉から得たレゾー
ル樹脂の黒褐色水・メタノール混合溶液)100部に小
麦粉10部を加えて接着剤を調製し、この接着剤を塗布
量173g/■2の割合で使用し、140℃、5分の熱
圧でサクシの3ブライ合板を作製した。
この合板のJIS規格に6802.5.5に準拠して測
定した常態接着力は19.63 kg/cmz(試験片
17個の平均値、標準偏差値4.55 kgf/cm”
木破率15,6%)、煮沸試験後の接着力は11.55
kgf/c+*”(試験片16個の平均値、標準偏差値
2゜85kgf/cI112、木破率3.9%)であっ
た。
〔実施例 5〕 実施例3で得た樹脂溶液(スギ木粉から得たレゾール樹
脂の黒褐色水・メタノール混合溶液)290部を水45
0部に加え、1.5部の濃塩酸でpH6とすると、褐色
の沈澱が生した。これを濾過して4日間室温(15〜2
0℃)で風乾すると、褐色の樹脂粉末80部が得られた
この樹脂粉末の重DMSO溶液(10重量%)の270
MHz NMRを測定すると、δ値(ppm)4.1〜
4.9にメチロール基のプロトン(数種類)の強い吸収
、6.1〜7.7に強い芳香族側のプロトンの吸収、5
.3および5.9にメチロール基の水酸基のプロトンの
弱い吸収、および9.1にフエノル性の水酸基のプロト
ンの弱い吸収が認められた。
この樹脂粉末(80〜100メフンユ)50部と100
メツシユの木粉50部を混合し、100℃、150 k
g/cs”で熱圧した成形品の曲げ強さ(JIS規格に
6911.5.17準拠)は6.02krf/−++”
(試験片2個の平均4M)、曲げ弾性率540kgf/
mヨ2であった。
〔実施例 6〕 実施例4で得た樹脂溶液(スギ木粉から得たレゾール樹
脂の黒褐色水・メタノール混合溶液)270部を水45
0部に加え、7部の濃塩酸でpH5とすると、褐色の沈
澱が生した。これを濾過して4日間室温(15〜20℃
)で風乾すると、褐色の樹脂粉末83部が得られた。こ
の樹脂粉末の重DMSO溶液(10重量%)の270M
H2NMRを測定すると、δ値(ppm > 4.2〜
4.8にメチロール基のプロトン(数種類)の強い吸収
、6゜3〜7.7に強い芳香族性のプロトンの吸収、5
.3および6.】にメチロール基の水酸基のプロトンの
弱い吸収、および9,3にフェノール性の水酸基のプロ
トンの弱い吸収が認められた。
この樹脂粉末(80〜100メツシユ)50部と100
メツシユの木粉5o部を混合し、90t、150 kg
/c■2で熱圧した成形品の曲げ強さ(JIS規格に6
911.5.17準拠)は4.16krf/−■2(試
験片8個の平均値、標準偏差値0.28kg/mmz)
、曲げ弾性率640 kgf/mm”(標準偏差値36
眩/+mm2)であった。
発明の効果 本発明では、木質系粉末から安定して扱い易い樹脂粉末
を製造できる0本発明で得られる樹脂粉末は、成型材料
、あるいは接着剤などとして有用である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)木質系粉末にフェノール類を反応させ、粘稠液状
    の反応生成物を減圧蒸溜して、それらに含まれる未反応
    のフェノール類の大部分を除いた後、更に、前記反応生
    成物を溶解でき、しかも前記フェノール類より沸点の高
    い有機溶剤を加えて減圧蒸溜を行い、残存するフェノー
    ル類を前記有機溶剤と共に除去し、得られた樹脂を粉砕
    することを特徴とする木質系粉末から樹脂粉末を製造す
    る方法。
  2. (2)請求項(1)で得た樹脂粉末に、塩基触媒を用い
    て、水性媒体中で、ホルマリンを加熱反応させ、その後
    、得られた樹脂液を微酸性に調整し、沈降した樹脂粉末
    を濾別、乾燥することを特徴とすることを特徴とする木
    質系粉末から樹脂粉末を製造する方法。
JP17557890A 1990-07-02 1990-07-02 木質系粉末から樹脂粉末を製造する方法 Pending JPH0463834A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002532289A (ja) * 1998-12-17 2002-10-02 バイエル・コーポレーシヨン Pmdi/固体ノボラック樹脂の混合結合剤を用いる木材複合物質の製造方法
JP2006336784A (ja) * 2005-06-03 2006-12-14 Nissin Kogyo Co Ltd 車両用ディスクブレーキ

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