JPH0463805B2 - - Google Patents
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- JPH0463805B2 JPH0463805B2 JP61067823A JP6782386A JPH0463805B2 JP H0463805 B2 JPH0463805 B2 JP H0463805B2 JP 61067823 A JP61067823 A JP 61067823A JP 6782386 A JP6782386 A JP 6782386A JP H0463805 B2 JPH0463805 B2 JP H0463805B2
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- calcium phosphate
- water
- caco
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- phosphate salt
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Landscapes
- Materials For Medical Uses (AREA)
- Water Treatment By Sorption (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
この発明は、示性式Ca3（PO4）2で示される第三
リン酸カルシウムの製造方法に関するものであ
る。
リン酸カルシウムの製造方法に関するものであ
る。
発明の背景
第三リン酸カルシウムは、人工骨、人工歯根な
どの生体硬組織用成形材料として極めて有用な物
質である。またこれはタンパク質や核酸などの有
機高分子物質の分離に用いられるクロマトグラフ
イー用充填材としても有用な物質である。そのた
め、近年、第三リン酸カルシウムを安価にかつ高
収率で量産することのできる製造方法が望まれて
いる。
どの生体硬組織用成形材料として極めて有用な物
質である。またこれはタンパク質や核酸などの有
機高分子物質の分離に用いられるクロマトグラフ
イー用充填材としても有用な物質である。そのた
め、近年、第三リン酸カルシウムを安価にかつ高
収率で量産することのできる製造方法が望まれて
いる。
従来技術およびその問題点
一般に、第三リン酸カルシウムは、リン酸化合
物とカルシウム化合物とを混合し800〜1500℃の
温度範囲でこれらを焼成して固相反応を行なわせ
る乾式合成法によつて製造されていた。
物とカルシウム化合物とを混合し800〜1500℃の
温度範囲でこれらを焼成して固相反応を行なわせ
る乾式合成法によつて製造されていた。
しかしながら、上記のような乾式合成法では原
料の混合機や焼成炉などの装置を使用するため
に、実験室的規模ではともかくも、工業的な大量
生産では多大な設備費および燃料費と複雑な操作
とが必要となり、また収率も満足いくものではな
かつた。したがつて、この方法は第三リン酸カル
シウムの工業的大量生産方法としては実用的なも
のではなかつた。
料の混合機や焼成炉などの装置を使用するため
に、実験室的規模ではともかくも、工業的な大量
生産では多大な設備費および燃料費と複雑な操作
とが必要となり、また収率も満足いくものではな
かつた。したがつて、この方法は第三リン酸カル
シウムの工業的大量生産方法としては実用的なも
のではなかつた。
さらに、乾式合成法で得られた製品は、焼成に
よつてセラミツク化したものであるため、上述し
た生体硬組織用成形材料としては使用できないう
えに、焼成によつて吸着力を喪失しているため、
上述したクロマトグラフイー用充填材としても使
用できないうらみがあつた。
よつてセラミツク化したものであるため、上述し
た生体硬組織用成形材料としては使用できないう
えに、焼成によつて吸着力を喪失しているため、
上述したクロマトグラフイー用充填材としても使
用できないうらみがあつた。
この発明は、以上の点に鑑み、化学量論的組成
を有しかつ焼成されていない第三リン酸カルシウ
ムを簡単な操作で大量生産することができる第三
リン酸カルシウムの新規製造方法を提供すること
を目的とする。
を有しかつ焼成されていない第三リン酸カルシウ
ムを簡単な操作で大量生産することができる第三
リン酸カルシウムの新規製造方法を提供すること
を目的とする。
問題点の解決手段
この発明による第三リン酸カルシウムの製造方
法は、水に不溶性のリン酸カルシウム塩を水中に
懸濁させ、懸濁液に水に不溶性であるCaCO3を、
リン酸カルシウム塩とCaCO3の混合物Ca／Ｐモ
ル比が1.5になるように添加し、懸濁液を撹拌下
に温度80〜100℃で加熱してリン酸カルシウム塩
にCaCO3を反応させることを特徴とする。
法は、水に不溶性のリン酸カルシウム塩を水中に
懸濁させ、懸濁液に水に不溶性であるCaCO3を、
リン酸カルシウム塩とCaCO3の混合物Ca／Ｐモ
ル比が1.5になるように添加し、懸濁液を撹拌下
に温度80〜100℃で加熱してリン酸カルシウム塩
にCaCO3を反応させることを特徴とする。
水に不溶性のリン酸カルシウム塩の代表例とし
ては、CaHPO4・2H2O、CaHPO4、Ca2P2O7お
よびCa8H2（PO4）6・5H2Oよりなる群から選ばれ
た１または２以上の化合物が挙げられる。
ては、CaHPO4・2H2O、CaHPO4、Ca2P2O7お
よびCa8H2（PO4）6・5H2Oよりなる群から選ばれ
た１または２以上の化合物が挙げられる。
反応装置としては、通常の撹拌機付きステンレ
ス鋼製反応器を用いることができる。
ス鋼製反応器を用いることができる。
発明の作用・効果
この発明の第三リン酸カルシウムの製造方法は
以上のとおり構成されているので、化学量論的組
成を有する第三リン酸カルシウムを簡単な操作で
製造することができる。
以上のとおり構成されているので、化学量論的組
成を有する第三リン酸カルシウムを簡単な操作で
製造することができる。
またこの発明の方法によれば、水に不溶性のリ
ン酸カルシウム塩と水に不溶性のCaCO3とをと
もに水に懸濁状態で反応させるので、原料の結晶
系をそのまま保持することができる。したがつて
得られた第三リン酸カルシウムはセラミツク化さ
れていないうえに、大きな吸着容量を有してお
り、生体硬組織用成形材料およびクロマトグラフ
イー用充填材としてそれぞれ優れた性能を備えて
いる。
ン酸カルシウム塩と水に不溶性のCaCO3とをと
もに水に懸濁状態で反応させるので、原料の結晶
系をそのまま保持することができる。したがつて
得られた第三リン酸カルシウムはセラミツク化さ
れていないうえに、大きな吸着容量を有してお
り、生体硬組織用成形材料およびクロマトグラフ
イー用充填材としてそれぞれ優れた性能を備えて
いる。
またこの発明の方法では通常の湿式合成法で用
いる反応装置をそのまま使用できるので、設備の
点でも有利である。
いる反応装置をそのまま使用できるので、設備の
点でも有利である。
こうしてこの発明の方法によれば、生体硬組織
用成形材料およびクロマトグラフイー用充填材と
して有用であり、かつ化学量論的組成を有する第
三リン酸カルシウムを、簡単な操作で大量生産す
ることができる。
用成形材料およびクロマトグラフイー用充填材と
して有用であり、かつ化学量論的組成を有する第
三リン酸カルシウムを、簡単な操作で大量生産す
ることができる。
実施例
つぎに、上記効果を実証するためにこの発明の
実施例を挙げる。
実施例を挙げる。
実施例 １
水に不溶性のリン酸カルシウム塩として
CaHPO4・2H2Oを用い、その1033ｇを内容量20
の撹拌機付きステンレス鋼製反応器にとり、水
16を加えてCaHPO4・2H2Oを懸濁させた。
CaHPO4・2H2Oを用い、その1033ｇを内容量20
の撹拌機付きステンレス鋼製反応器にとり、水
16を加えてCaHPO4・2H2Oを懸濁させた。
懸濁液にCaCO3300ｇを少量ずつ添加し、懸濁
液を攪拌下に加熱して温度を徐々に85℃まで上昇
せしめ、さらに温度85〜90℃で４時間攪拌を続け
た。
液を攪拌下に加熱して温度を徐々に85℃まで上昇
せしめ、さらに温度85〜90℃で４時間攪拌を続け
た。
冷却後、生成した沈澱物を濾取し、洗浄後乾燥
し、927ｇの製品を得た。
し、927ｇの製品を得た。
こうして得られた製品は、化学分析の結果、
Ca含有量37.60％およびＰ含有量19.37％したがつ
てCa／Ｐモル比1.50の化学量論的組成を有する第
三ン酸カルシウムであることが確認された。また
Ｘ線回折解析の結果、この物質は第三リン酸カル
シウムであることが確認された。またＸ線折解析
の結果、この物質は第三リン酸カルシウムの結晶
構造の典型的な回折図形を有する物質であること
が確認された。
Ca含有量37.60％およびＰ含有量19.37％したがつ
てCa／Ｐモル比1.50の化学量論的組成を有する第
三ン酸カルシウムであることが確認された。また
Ｘ線回折解析の結果、この物質は第三リン酸カル
シウムであることが確認された。またＸ線折解析
の結果、この物質は第三リン酸カルシウムの結晶
構造の典型的な回折図形を有する物質であること
が確認された。
実施例 ２
水に不溶性のリン酸カルシウム塩として
CaHPO4 200ｇとCa8H2（PO4）6・5H2O 491ｇの
組合わせを用い、かつCaCO3 200ｇを用いた点
を除いて、実施例１と同じ操作を繰返し、製品
925ｇを得た。
CaHPO4 200ｇとCa8H2（PO4）6・5H2O 491ｇの
組合わせを用い、かつCaCO3 200ｇを用いた点
を除いて、実施例１と同じ操作を繰返し、製品
925ｇを得た。
化学分析およびＸ線回折解析の結果、この製品
も、Ca／Ｐモル比1.50を有し、かつ第三リン酸カ
ルシウムの結晶構造の典型的な回折図形を有する
化学量論的組成の第三リン酸カルシウムであるこ
とが確認された。
も、Ca／Ｐモル比1.50を有し、かつ第三リン酸カ
ルシウムの結晶構造の典型的な回折図形を有する
化学量論的組成の第三リン酸カルシウムであるこ
とが確認された。
実施例 ３
水に不溶性のリン酸カルシウム塩として
Ca2P2O7 762ｇを用い、かつCaCO3 300ｇを用い
た点を除いて、実施例１と同じ操作を繰返し、製
品927ｇを得た。
Ca2P2O7 762ｇを用い、かつCaCO3 300ｇを用い
た点を除いて、実施例１と同じ操作を繰返し、製
品927ｇを得た。
化学分析およびＸ線回折解析の結果、この製品
も、Ca／Ｐモル比1.51を有し、かつ第三リン酸カ
ルシウムの結晶構造の典型的な回折図形を有する
化学量論的組成の第三リン酸カルシウムであるこ
とが確認された。
も、Ca／Ｐモル比1.51を有し、かつ第三リン酸カ
ルシウムの結晶構造の典型的な回折図形を有する
化学量論的組成の第三リン酸カルシウムであるこ
とが確認された。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 水に不溶性のリン酸カルシウム塩を水中に懸
濁させ、懸濁液に水に不溶性であるCaCO3を、
リン酸カルシウム塩とCaCO3の混合物のCa／Ｐ
モル比が1.5になるように添加し、懸濁液を撹拌
下に温度80〜100℃で加熱してリン酸カルシウム
塩にCaCO3を反応させることを特徴とする第三
リン酸カルシウムの製造方法。 ２ 水に不溶性のリン酸カルシウム塩が
CaHPO4・2H2O、CaHpO4、Ca2P2O7および
Ca8H2（PO4）6・5H2Oよりなる群から選ばれた１
または２以上の化合物である特許請求の範囲第１
項記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6782386A JPS62223011A (ja) | 1986-03-25 | 1986-03-25 | 第三リン酸カルシウムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6782386A JPS62223011A (ja) | 1986-03-25 | 1986-03-25 | 第三リン酸カルシウムの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62223011A JPS62223011A (ja) | 1987-10-01 |
| JPH0463805B2 true JPH0463805B2 (ja) | 1992-10-13 |
Family
ID=13356047
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6782386A Granted JPS62223011A (ja) | 1986-03-25 | 1986-03-25 | 第三リン酸カルシウムの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62223011A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2869893B1 (fr) * | 2004-05-06 | 2006-07-28 | Rhodia Chimie Sa | Nouveaux granules de phosphates de calcium de type hydroxyapatite, leur procede de preparation et leurs applications |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6287406A (ja) * | 1985-10-11 | 1987-04-21 | Agency Of Ind Science & Technol | β−リン酸三カルシウムの製造方法 |
-
1986
- 1986-03-25 JP JP6782386A patent/JPS62223011A/ja active Granted
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6287406A (ja) * | 1985-10-11 | 1987-04-21 | Agency Of Ind Science & Technol | β−リン酸三カルシウムの製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62223011A (ja) | 1987-10-01 |
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