JPH0463581A - 食品貯蔵方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、食品貯蔵方法に係り、特に食品を低温下で加
湿保存する貯蔵技術に関する。

（従来の技術） 最近、野菜など冷蔵する必要はないが、低温保存するの
が望ましいものに対し、低温保存を行うための食品保存
庫が提案されている。

このような食品保存庫では、低温保存処理のみでは、冷
却器による庫内乾燥がおこるため、食品保存性が悪いと
いう問題がある。

そこで、従来の保存庫では、低温処理に加えて加湿処理
も行ってきている。しかしながら、この加湿器の水が腐
敗しやすく、水の腐敗により発生した細菌が庫内に入る
と食品が腐敗しやすくなると言う問題があった。

また、水の腐敗により加湿器内にぬめりが生じ、配管庫
内の壁面等も不衛生になりがちである。また、庫内の温
度湿度の調整だけでは食品の長期にわたる鮮度保持は難
しい。

（発明が解決しようとする課題） このように、従来の低温加湿器付き食品貯蔵庫において
は、加湿器内の水の腐敗による、庫内食品の腐敗、配管
等の不衛生が問題とされてきた。

また、温度、湿度の調整のみでは食品の長期保存は難し
い。

本発明は、前記実情に鑑みてなされたもので、加湿器内
の水の腐敗を防止すると共に、庫内食品の長期保存の可
能な食品貯１方法を提供することを目的とする。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） そこで本発明では、加湿器内に充填する水に、腐敗防止
作用および防カビ作用を有する物質、例えばイソチオシ
アン酸アリルを含有せしめ、このイソチオシアン酸アリ
ル等を含んだ水を霧化し、庫内にイソチオシアン酸アリ
ル等を含んだガスを充満させるようにしている。

望ましくは、超音波振動により霧化するようにしている
。

（作用） 加湿器内に充填する水に、腐敗防止作用および防カビ作
用を有する物質、例えばイソチオシアン酸アリルを含有
せしめるようにしているため、加湿器内の水が腐敗する
こともなく、庫内、配管等も清潔を保つことができる。

同時にイソチオシアン酸アリル等を含有したガスが庫内
に充満せしめられるため、食品の長期保存が可能となる
。

（実施例） 以下、本発明の実施例について、図面を参照しつつ詳細
に説明する。

この低温加湿器付き貯蔵庫は、６〜１０℃、湿度８０〜
９０％に庫内を保持し、野菜等の食品の鮮度を維持する
ように構成されたものである。

食品を収納する貯蔵庫１と、貯蔵庫１内の空気を冷却器
２て所望の温度に冷却すると共に、０゜１〜０　、　５
　Ｂ／ｌのイソチオシアン酸アリル水溶液を充填した加
湿器３からこれを霧化した状態で貯蔵庫内に充満せしめ
、庫内温度を６〜１０℃、湿度を８０〜９０％に保持す
るように構成されている。

ここで、４は冷却器３で冷却せしめられた空気を貯蔵庫
内に送り込むためのファンである。貯蔵庫内の温度は、
庫内に設けられた温度センサ５の出力に基づいて温度コ
ントーラ６を制御し、電源７をオンオフしてコンプレッ
サの作動を制御し、冷却器２の冷却力を調整するように
なっている。

また、貯蔵庫内の湿度は、庫内に設けられた湿度センサ
９の出力に基づいて湿度コントーラ１０を制御し、電源
１１をオンオフして加湿器３内の超音波振動子１２の出
力を調整するようにしている。

さらに、冷却器３の結露水１３は加湿器３に注ぐように
構成されている。

次にこの貯蔵庫の動作について説明する。

まず、温度センサ５が庫内温度を関知すると、この出力
に基づいて温度コントーラ６により電源７がオンしてコ
ンプレッサの作動が開始せしめられ、冷却器２が貯蔵庫
内空気を冷却する。

冷却器で冷却された空気は加湿器から放出される空気と
混合されて、コンプレッサの作動開始と同時に作動する
開始ファン４によって貯蔵庫内に送り込まれる。

そして冷却器で生じた結露は加湿器３に流れ込む。

また、庫内に設けられた湿度センサ９が庫内の湿度を検
出すると、この出力に基づいて湿度コントーラ１０を制
御し、電源１１をオンオフして加湿器３内の超音波振動
子１２が振動し、イソチオシアン酸アリルを含む水が霧
化される。霧化された蒸気はすてに述べたが冷却器から
放出される空気と一緒になり、ファン４により貯蔵庫内
に入る。

このようにして、イソチオシアン酸アリルを含む水を霧
化した状態で貯蔵庫内に充満せしめ、庫内温度が６〜１
０℃、湿度を８０〜９０％に保持される。

この貯蔵庫を用いて、イソチオシアン酸アリル水溶液の
濃度を０．１〜０　、　５　Ｂ／ｌ、庫内温度６℃、庫
内湿度８０〜９０％として２６日間観察し、苺、メロン
、ブロッコリの鮮度の経口変化を測定した。その結果を
、第２図乃至第４図に示す。図中、横軸は経過日数（２
６日目まで）、縦軸を鮮度程度とした。鮮度程度「５」
は初日と同様に「良好な状態」、「４」は初日より外観
がやや悪く変色した状態で「劣化少々」、「３」は初日
より外観がひどく変色とまたはかびが発生し始めた状態
で「劣化大」、「２」はかびがあきらかに発生している
状態で「不良」、「１」はかびの発生が特にひどい状態
で「特に不良」として表した。

図中、黒丸は比較のために従来のイソチオシアン酸アリ
ル水溶液無添加の場合について測定した結果を示し、白
丸はイソチオシアン酸アリル水溶液の濃度を０．１〜Ｑ
　、　　５　ｍｇ／ｌとした場合を示す。

この図から明らかなように、白丸はイソチオシアン酸ア
リル水溶液の濃度を０．１〜０　、　５　ｍｇ／Ｉとし
た本発明実施例の場合、苺、メロン、ブロッコリいずれ
にもかびの発生はみられなかった。また鮮度「良好な状
態」は、苺では１０日が１８日に延び、メロンでは１２
日が２０日に延び、ブロッコリでは１４日が２０日に延
びた。

次に、加湿器内の水の腐敗を調べる実験を行った結果に
ついて述べる。実験条件は鮮度保持効果の実験と全く同
様にした。イソチオシアン酸アリル水溶液を加湿器内の
水に添加した場合と、添加しなかった場合について３日
間庫内を加湿したのちに発生した細菌数および水道水中
の細菌数を比較した。３日後１、加湿器内の水を１１秤
とり、３５〜３７℃、２４時間標準寒天培地中で培養を
４回繰り返し、細菌数の平均値をとった。その結果を第
５図に示す。本発明実施例のイソチオシアン酸アリル水
溶液を加湿器内の水に添加した場合、苺、メロン、ブロ
ッコリいずれにも、加湿器内の細菌数は１００ケ／１未
満で、水道水における細菌数と同レベルである。従来の
ようにイソチオシアン酸アリル水溶液を加湿器内の水に
添加しない場合、２０００ケ／麿１を超えた。

なお、前記実施例では、腐敗防止作用および防カビ作用
を有する物質としてイソチオシアン酸アリルを用いたが
、これに限定されるものではない。

〔発明の効果〕

以上説明してきたように、本発明の方法によれば、加湿
器内に充填する水に、腐敗防止作用および防カビ作用を
有する物質、例えばイソチオシアン酸アリルなどを含有
せしめるようにしているため、極めて簡便な装置で庫内
を清潔を保つことができるとともに、食品の長期保存が
可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例の食品保存庫を示す図、第２図乃
至第４図は同貯蔵庫で苺、メロン、ブロッコリの鮮度の
経口変化を測定結果を示す図、第５図は同貯蔵庫の加湿
器内水の腐敗を測定した結果を示す図である。 １・・・貯蔵庫、２・・・冷却器、３・・・加湿器、４
・・・ファン、５・・・温度センサ、６・・・温度コン
トーラ、７・・・電源、８・・コンプレッサ。９・・・
湿度センサ、１０・・・湿度コントーラ、１１・・・電
源、１２・・・超音波振動子、１３・・・結露水。 代理人弁理士　　　三好　秀　和

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 水を霧化して気中拡散し、貯蔵庫内を加湿すると共に、
   庫内の温度調節を行うようにした加湿器付き貯蔵庫内で
   食品を貯蔵するに際し、前記水中に、腐敗防止作用およ
   び防カビ作用を有する物質を添加混合するようにしたこ
   とを特徴とする食品貯蔵方法。