JPH0463324B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、車載用コース誘導装置における表示
装置、特に液晶パネルを用いて走行軌跡を表示せ
しめると共に選択的に車載計器表示情報をも表示
するよう構成するに当つて、走行軌跡表示用の液
晶パネルと車載計器表示情報表示用の液晶パネル
とを積層せしめて構成し、必要に応じて表示を切
替え得るようにした表示装置に関するものであ
る。

本願出願人らは先に、第１図に概念的に図示す
る如く、CRTデイスプレイ１上に自動車走行軌
跡２をプロツトせしめつつ表示させ、該表示画面
に対応して透明シート上に描かれた地図パターン
３を重ね合わせるようにした車載用コース誘導装
置を提案した（例えば実願昭55−151515号（実公
昭62−37125号）など）。即ち自動車に方位検知手
段と走行速度検知手段とを搭載し、当該自動車の
走行位置を走行に対応してCRTデイスプレイ上
にプロツトしてゆき、地図パターン上の所望の道
路と上記プロツト表示とが一致するように走行し
てゆく車載用コース誘導装置を提案した。しか
し、CRTデイスプレイ１を用いる場合にはCRT
デイスプレイ１が自己発光性をもつために例えば
特に太陽光が画面に入つたときなど表示輝度を高
めても走行軌跡が見づらいことがあるなどの問題
点を含んでおり、またCRTデイスプレイ自体の
体積が比較的大きいために車内に配置する搭載位
置の選択にも問題を含んでいる。

このために、上記CRTデイスプレイに代えて
液晶パネルによる表示が考慮される。即ち第２図
に示す如く、液晶パネル４上に走行軌跡２をプロ
ツトすると共に、透明シート上に地図を印刷した
地図シート５を用い、該地図シート５を上記液晶
パネル４の表面に重ね合わせて地図パターン３を
表示する構成が考慮される。

このような表示を用いる場合には、当然のこと
として、走行速度計や走行距離計など、従来運転
席に配列されている車載計器に代えて、当該計器
の表示情報を上記液晶パネル上に切替表示できる
ようにするという発想が生まれる。第３図は液晶
パネル４上に各種車載計器表示情報を表示せしめ
る一例を示している。

本発明は、上記走行軌跡の表示と上記車載計器
表示情報の表示とを液晶パネルによつて表示する
ための表示装置を提供することを目的としてい
る。

第４図Ａ，Ｂは夫々本発明に用いる液晶パネル
の一実施例、第５図Ａ，Ｂは夫々本発明による表
示態様を説明する説明図、第６図および第７図は
夫々液晶パネルと地図との重ね合わせ表示を行な
うための一実施例構成を示す。

第４図において、４ａ，４ｂは夫々液晶パネル
であつて第１層の液晶パネル４ｂ上に第２層の液
晶パネル４ａが積層された形で構成されている。

そして、第２層の液晶パネル４ａには第５図Ａ
図示の如く車載計器表示情報が表示され、また第
１層の液晶パネル４ｂ上には第５図Ｂ図示の如く
走行軌跡２が表示され地図シート５が重ね合わさ
れて地図パターン３が表示される。

上述の如く、液晶パネルによつて走行軌跡と車
載計器表示情報とをあわせ表示するに当つては次
の点が問題となる。即ち車載計器表示情報を液晶
パネル上に表示するに当つては、第３図に例示す
る如く、表示態様がいわば固定化されており、一
般には表示のための電極の形状が固定パターン化
されたものを用いることで足りる。しかし、上記
走行軌跡を表示するに当つては、ドツト・マトリ
クスによる表示構成をとることが必要となる。こ
のため、上記走行軌跡の表示と上記車載計器表示
情報の表示とを１つの液晶パネルによつて表示せ
しめようとすると、非効率的な数となる。

したがつて、第４図図示の如く複数個の液晶パ
ネルを積層しておき、第５図図示の如く選択的に
表示させるようにすることが合理的であり、かつ
液晶パネルを配置する上でのスペースの問題も解
決される。

なお走行軌跡を表示するに当つては、実際に表
示のために使用されている画素数は全画面上の
高々数％程度であることや一旦表示されたプロツ
トを消去することを必ずしも必要としないことな
どのために、例えばコレステリツク・タイプなど
のストレージ性をもつ液晶パネルを用いることが
でき、比較的簡単な駆動回路部を用いることがで
きる。また車載計器表示情報を表示するに当つて
も、いわば固定パターン化された電極形状を用意
することができるので低価格の駆動回路部を用い
ることができる。

第６図は、光透過形の液晶パネルを用いて、当
該液晶パネル上の表示と地図パターンとを投影表
示する一実施例構成を示している。また第７図
は、第１層の液晶パネル４ｂに反射板を付設した
反射形の液晶パネルを用いて、当該液晶パネル上
の表示に対して地図パターンを投影表示する一実
施例構成を示している。図中の符号４ａ，４ｂは
夫々液晶パネル、６は地図フイルム、７はフイル
ム・カートリツジ、８は光源、９はレンズ系、１
０は投影スクリーン、１１は反射板を表わしてい
る。

言うまでもなく、第１層の液晶パネル４ｂと第
２層の液晶パネル４ａとには夫々上述の如き表示
が選択可能に表示される。そして、地図フイルム
６に対して光源８からの光束を照射することによ
つて、投影スクリーン１０または反射板１１上に
走行軌跡２と地図パターン３とが一緒に表示され
る。勿論、車載計器表示情報の表示も選択的に表
示される。

以上説明した如く、本発明によれば、走行軌跡
を表示する車載用コース誘導装置上に車載計器表
示情報を選択的に表示することが可能となつて既
存の計器を省略することができ、車載用コース誘
導装置の付加価値を大幅に向上させることが可能
となる。また複数層の液晶パネルを用いているの
で、夫々の層の表示に適した駆動方法を採用で
き、かつ配置面積的にも好ましい形となる。更に
ストレージ性を有する液晶パネルを用いることが
できるので、駆動回路部の構成も簡単なもので足
りる。

なお、夫々の液晶パネル上への表示駆動回路部
に関しては従来一般に知られているものそのまま
利用することができ、コース誘導装置に内蔵され
るマイクロ・プロセツサによる制御によつて夫々
の表示を行なわせることが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本発明の前提問題を説明
する説明図、第４図Ａ，Ｂは夫々本発明に用いる
液晶パネルの一実施例、第５図Ａ，Ｂは夫々本発
明による表示態様を説明する説明図、第６図およ
び第７図は夫々液晶パネルと地図との重ね合わせ
表示を行なうための一実施例構成を示す。 図中２は走行軌跡、３は地図パターン、４ａ，
４ｂは夫々液晶パネル、５は地図シート、６は地
図フイルム、７はフイルム・カートリツジ、８は
光源、１０は投影スクリーン、１１は反射板を表
わす。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 走行速度情報と走行方位情報とにもとづいて
   デイスプレイ上に走行軌跡をプロツトすると共に
   上記デイスプレイ上に地図パターンをあわせ表示
   せしめる車載用コース誘導装置において、上記デ
   イスプレイをして少なくとも２層分を積層した液
   晶パネルによつて構成してなり、第１層の液晶パ
   ネルはドツト・マトリクスによる表示構成をとり
   任意の座標位置におけるドツトを発光可能として
   上記走行軌跡を表示せしめると共に、第２層の液
   晶パネルは予め定めたパターンを表示する電極を
   そなえた構成として車輌の速度表示を含む車載計
   器表示情報を表示せしめるよう構成し、かつ上記
   両者の表示が選択表示可能に構成されてなり、上
   記第１層の液晶パネルによる表示と上記地図パタ
   ーンとが重ね合わせられて表示されるようにした
   ことを特徴とする車載用コース誘導装置における
   表示装置。