JPH0461880B2 - - Google Patents

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JPH0461880B2
JPH0461880B2 JP59239893A JP23989384A JPH0461880B2 JP H0461880 B2 JPH0461880 B2 JP H0461880B2 JP 59239893 A JP59239893 A JP 59239893A JP 23989384 A JP23989384 A JP 23989384A JP H0461880 B2 JPH0461880 B2 JP H0461880B2
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leu
ser
boc
pro
bzl
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Noboru Yanaihara
Chizuko Yanaihara
Kurisutofuaa Jan
Roberehito Patoriku
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は医薬として有用なペプチド、詳しくは
セクレチン(secretin)−VIP(vasoactive
intestinal peptide)フアミリーに関連するペプ
チドホルモン及びその誘導体の製造方法に関す
る。 従来の技術 最近のペプチドホルモンに関する研究の進歩に
より、消化管に存在するペプチドホルモンの多く
は、脳にも存在し、逆に脳で発見されたホルモン
の多数が消化管にも認められることが判り、これ
らのホルモンは脳−腸管ペプチド(Brain−
gutpeptide)と呼称され、之等ホルモンに関する
研究が神経内分泌学として脚光を浴びている。 来よりセクレチン−VIP−フアミリーに属する
ペプチドホルモンとしては、セクレチン〔ムツト
ブイら、ユーロ.ジエー.バイオケーム.
(Mutt,V.et al,Eur.J.Biochem.),15、513
(1970)〕VIP〔同上(Mutt、V.et al,Eur.J.
Biochem.),42,581(1974)〕、PHI(ペプチド
ヒスチジン イソロイシン、peptide histidine
isoleucine)〔タテモトケーら、プロツク.ナア
ツトル.アカデ.ソサイ.ユーエスエー
(Tatemoto,k.et al,Proc.Natl.Acad.Sci.,
USA),Vol.78,No.11,6603(1981)〕及びPHM
(ペプチド ヒスチジン メチオニン、peptide
histidine methionine)〔ノブユキアイら、ネー
チヤー(Nobuyuki,I.et al,Nature)Vol.304,
547(1983)〕が知られている。 また、最近本発明者等によつて、ドクトカゲ
(Gila monster)の毒液(venom)に由来するペ
プチドホルモン、ヘロデルミン(helodermin)
が報告され、哺乳動物以外のセクレチン−VIPフ
アミリー関連ペプチドとして、その生理作用と共
に注目されている〔フエブス レツド(FEBS
Lett).,Vol.166,No.2,273−276(1984);同上

Vol.166,No.2、277−282(1984);同上.
Vol.172,No.1,55−58(1984)〕。 発明が解決しようとする問題点 上記ヘロデルミンは、ドクトカゲの毒液に存在
するものであり、該毒液よりゲル過法、抽出
法、イオン交換クロマトグラフイー、高精度液体
クロマトグラフイー等の物理、化学的手段により
得られているが、今だその化学構造、アミノ酸配
列は究明されていない。 本発明はこのペプチドホルモン、ヘロデルミン
及びそれと同等の生理作用を有するペプチドを、
化学合成手段によつて、より容易に高純度でしか
も大量に製造する方法を提供することを目的とす
る。 問題点を解決するための手段 本発明によれば、一般式 R1−Leu−Ala−Ser−Ile−Leu−Gly −Ser−Arg−Thr−Ser−Pro−Pro −Pro−R2 (1) 〔式中R1は水素原子又はH−His−Ser−Asp−
Ala−Ile−Phe−Thr−Gln−Gln−Tyr−Ser−
Lys−Leu−Leu−Ala−Lys−Leu−Ala−Leu−
Gln−Lys−Tyr−基を示す。 またR2は水酸基又はアミノ基を示す。〕 で表わされるアミノ酸配列を有するペプチドを、
アミノ酸の縮合反応により化学合成することを特
徴とするペプチドホルモン及びその誘導体の製造
法が提供される。 本明細書において、アミノ酸、ペプチド、保護
基、活性基、その他に関して略号で表示する場合
はIUPAC、IUBの規定或いは当該分野における
慣用記号に従うものとし、その例を次に挙げる。
またアミノ酸等に関して光学異性体がありうる場
合は、特に明記しなければD体、L体又はラセミ
体を示すものとする。 Leu;ロイシン Ala;アラニン Ser;セリン Ile;イソロイシン Gly;グリシン Arg;アルギニン Thr;スレオニン Pro;プロリン His;ヒスチジン Asp;アスパラギン酸 Gln;グルタミン Phe;フエニルアラニン Tyr;チロシン Lys;リジン Tos;p−トルエンスルホニル基 Boc;第3級ブトキシカルボニル基 Bzl;ベンジル基 OBzl;ベンジルオキシ基 CI2−Bzl;2,6−ジクロルベンジル基 Cl−Z;2−クロルベンジルオキシカルボニル基 上記一般式(1)で表わされるペプチド中、R1
H−His−Ser−Asp−Ala−Ile−Phe−Thr−
Gln−Gln−Tyr−Ser−Lys−Leu−Leu−Ala−
Lys−Leu−Ala−Leu−Gln−Lys−Tyr−基を示
し、且つR2がアミノ基であるペプチドは、前記
したヘロデルミンである。 一般式(1)で表わされるペプチドは、いずれもそ
のホルモン作用(生理作用)に基づき、例えば血
管拡張作用、血流増加作用、膵液の分泌促進作
用、平滑筋弛緩作用、アデニレート サイクラー
ゼ活性の刺激によるc−AMPレベルの上昇作用
等を有し、例えば、血流改善剤、血管拡張剤、気
管支拡張剤等として有用である。 本発明によれば上記一般式(1)で表わされるペプ
チドを、入手容易な市販のアミノ酸を利用して、
簡単な操作で容易にしかも高純度且つ大量に製造
することができる。 以下、本発明の化学合成法につき詳述する。 アミノ酸の縮合反応を利用したペプチドの化学
合成法は、それ自体公知であり、本発明において
も基本的には公知のペプチド合成法をいずれも採
用することができる。その具体例としては、例え
ば「ザ ペプチド(The Peptides)」第1巻
(1966年)〔シユーレーダー アンド リユーケ
(Schroder and Luhke)著、アカデミツク プ
レス ニユーヨーク ユーエスエー(Academic
press,New York,USA〕或いは「ペプチド合
成」〔泉屋ら著、丸善株式会社(1975年)〕に記載
される如き方法、例えばアジト法、クロライド
法、酸無水物法、混酸無水物法、DCC法、活性
エステル法、(p−ニトロフエニルエステル法、
N−ヒドロキシコハク酸イミドエステル法、シア
ノメチルエステル法等)、ウツワード試薬Kを用
いる方法、カルボジイミダゾール法、酸化還元
法、DCC/アデイテイブ(HONB、HOBt、
HOSu)法等を例示できる。上記においては、固
相合成法及び液相合成法のいずれをも適用でき
る。本発明においては、上記した一般のポリペプ
チドの合成法に従い、例えば、末端アミノ酸に順
次1個づつアミノ酸を縮合させる所謂ステツプワ
イズ法により、又は数個のフラグメントに分けて
カツプリングさせていく方法により、一般式(1)で
表わされるアミノ酸配列を有する所望のペプチド
を製造することができる。 より詳細には、例えば固相合成法はメリフイー
ルド(Merrifield,R.B)の方法〔ソリツド フ
エーズ ペプチド シンセシス(Solid phase
peptide synthesis)、ジエー.アメル.ケーム、
ソツク.(J.Amer.Chem.Soc.),85,2149〜2159
(1963)〕に従い、以下の如くして行なうことがで
きる。即ち、C末端アミノ酸(アミノ基を保護し
たもの)をそのカルボキシル基によつて、不溶性
担体に結合させ、次いでアミノ保護基を除去した
後、一般式(1)で表わされるアミノ酸配列に従い順
次アミノ基保護アミノ酸を、その反応性アミノ基
及び反応性カルボキシル基との縮合反応により結
合させ、一段階ずつ合成し、全配列を合成した
後、ペプチドを不溶性担体からはずすことにより
製造される。ここで用いられる不溶性担体は、反
応性カルボキシル基との結合を有する各種のもの
のいずれでもよく、例えばクロロメチル樹脂、ブ
ロメチル樹脂等のハロゲノメチル樹脂やヒドロキ
シメチル樹脂、フエノール樹脂、tert−アルキル
オキシカルボニルヒドラジド化樹脂等及び脱離に
よりアミドを与える例えばベンズヒドリルアミン
系樹脂等を用いることができる。 またN末端アミノ酸をそのアミノ基によつて、
該アミノ基との結合性を有する通常の不溶性担体
に結合させ、同様にして合成することもできる。
この場合及び液相法を利用する場合において、一
般式(1)中R2がアミノ基を示すペプチドを合成す
るときには、C末端アミノ酸即ちProは、常法に
従い例えばクイツト等の方法〔ピー クイツト
ら、ヘルブ.キーム.アクタ.(P.Quitt et al.,
Helb.Chim.Acta.46,327(1963)〕に準じてプロ
リアンアミドとして使用される。 上記各種方法において側鎖官能基を有する各ア
ミノ酸、例えばHis、Tyr、Thr、Lys、Asp、
Arg及びSerは、その側鎖官能基を保護しておく
のが好ましく、これは通常の保護基により保護さ
れ、反応終了後該保護基は脱離される。また反応
に関与する官能基は、通常活性化される。これら
各反応方法は、公知であり、それらに用いられる
試薬等も公知のものから適宜選択される。 アミノ基の保護基としては、例えばベンジルオ
キシカルボニル、Boc、tert−アミルオキシカル
ボニル、イソボルニルオキシカルボニル、p−メ
トキシベンジルオキシカルボニル、Cl−Z、アダ
マンチルオキシカルボニル、トリフルオロアセチ
ル、フタリル、ホルミル、o−ニトロフエニルス
ルフエニル、ジフエニルホスフイノチオイル基等
が挙げられる。 Hisのイミノ基の保護基としては、例えばTos、
Bzl、ベンジルオキシカルボニル、トリチル基等
が挙げられる。 Ser及びThrの水酸基は、例えばエステル化又
はエテール化によつて保護することができるが、
必ずしも保護する必要はない。このエステル化に
適する基としては、アセチル等の低級アルカノイ
ル基、ベンゾイル等のアロイル基、ベンゾイルオ
キシカルボニル、エチルオキシカルボニル等の炭
酸から誘導される基等が挙げられる。またエーテ
ル化に適する基としては、Bzl、テトラヒドロピ
ラニル、tert−ブチル基等を例示できる。 Tyrの水酸基の保護基としては、例えばBzl、
Cl2−Bzl、ベンジルオキシカルボニル、アセチ
ル、Tos基等が挙げられる。 Lysのアミノ基の保護基としては、例えばベン
ジルオキシカルボニル、Cl−Z、Cl2−Bzl、
Boc、Tos基等が挙げられる。 Aspのカルボキシル基の保護は、例えばベンジ
ルアルコール、メタノール、エタノール、tert−
ブタノール等によるエステル化により行なわれ
る。 Argのグアニジノ基の保護基としては、例えば
Tos、ニトロ、ベンジルオキシカルボニル、アミ
ルキシカルボニル基等が挙げられる。 カルボキシル基の保護基としては、例えばアル
キルエステル(メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、tert−ブチル等)、Bzlエステル、p−ニトロ
ベンジルエステル、MBzlエステル、p−クロロ
ベンジルエステル、ベンズヒドリルエステル、カ
ルボベンゾキシヒドラジド、tert−ブチルオキシ
カルボニルヒドロジド、トリチルヒドラジド等を
形成し得る基を例示できる。 カルボキシル基の活性化されたものとしては、
例えば対応する酸クロライド、酸無水物又は混合
酸無水物、アジド、活性エステル(ペンタクロロ
フエノール、p−ニトロフエノール、N−ヒドロ
キシサクシンイミド、N−ヒドロキシベンズトリ
アゾール、N−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−
2,3−ジカルボキシイミド等とのエステル)等
が挙げられる。 上記方法において反応性アミノ基と反応性カル
ボキシル基との縮合反応(ペプチド結合形成反
応)は、溶媒の存在下に行ない得る。溶媒として
は、ペプチド結合形成に使用し得ることが知られ
ている各種のもの、例えば無水または含水のジメ
チルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシ
ド(DMSO)、ピリジン、クロロホルム、ジオキ
サン、ジクロルメタン、テトラヒドロフラン
(THF)、酢酸エチル、N−メチルピロリドン、
ヘキサメチルリン酸トリアミド(HMPA)或い
はこれらの混合溶媒等を用い得る。両原料化合物
の使用割合は、特に限定はないが、通常一方に対
して他方を等モル量〜5倍モル量、好ましくは等
モル量〜1.5倍モル量とするのがよい。反応温度
はペプチド結合形成反応に使用される通常の範
囲、一般には約−40℃〜約60℃、好ましくは約−
20℃〜約40℃の範囲から適宜選択される。反応時
間は一反に数分〜30時間程度である。 混合酸無水物法は、適当な溶媒中、塩基性化合
物の存在下、クロロ蟻酸メチル、ブロモ蟻酸メチ
ル、クロロ蟻酸エチル、ブロモ蟻酸エチル、クロ
ロ蟻酸イソブチル等のアルキルハロカルボン酸を
用いて行なわれる。塩基性化合物としては、例え
ばトリエチルアミン、トリメチルアミン、ピリジ
ン、ジメチルアニリン、N−メチルモルホリン、
1,5−ジアザビシクロ〔4,3,0〕ノネン−
5(DBN)、1,5−ジアザビシクロ〔5,4,
0〕ウンデセン−5(DBU)、1,4−ジアザビ
シクロ〔2,2,2〕オクタン(DABCO)等の
有機塩基や炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸
水素カリウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基
を使用できる。溶媒としては、混合酸無水物法に
慣用の各種溶媒、具体的には塩化メチレン、クロ
ロホルム、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水
素類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族
炭化水素類、ジエチルエーテル、THF、ジメト
キシエタン等のエーテル類、酢酸メチル、酢酸エ
チル等のエステル類、DMF、DMSO、HMPA等
の非プロトン性極性溶媒等を使用できる。反応は
通常−20〜100℃、好ましくは−20〜50℃におい
て行なわれ、反応時間は一般に5分〜10時間、好
ましくは5分〜2時間である。 またアジド化法は、まず活性化されたカルボキ
シル基、例えばメチルアルコール、エチルアルコ
ール、ベンジルアルコール等のアルコールで活性
化されたカルボキシル基に、ヒドラジン水和物を
適当な溶媒中にて反応させることにより行なわれ
る。溶媒としては例えばジオキサン、DMF、
DMSO又はこれらの混合溶媒等を使用できる。
ヒドラジン水和物の使用量は、活性化されたカル
ボキシル基に対して通常5〜20倍モル量、好まし
くは5〜10倍モル量とするのがよい。反応は通常
50℃以下、好ましくは−20〜30℃にて行なわれ
る。斯くしてカルボキシル基部分がヒドラジンで
置換された化合物(ヒドラジン誘導体)を製造し
得る。 カルボキシル基部分がアジドで置換された化合
物は、酸の存在下、適当な溶媒中、上記で得られ
るヒドラジン誘導体と亜硝酸化合物をは反応させ
ることにより製造される。酸としては通常塩酸
を、溶媒としてはジオキサン、DMF、DMSO又
はこれらの混合溶媒等を、また亜硝酸化合物とし
ては亜硝酸ナトリウム、亜硝酸イソアミル、塩化
ニトロシル等を各々使用することができる。斯か
る亜硝酸化合物は、ヒドラジン誘導体に対して通
常等モル〜2倍モル量、好ましくは等モル〜1.5
倍モル量用いられる。反応後は通常−20〜0℃、
好ましくは−20〜−10℃にて行なわれ、一般に5
〜10分程度で反応は終了する。 尚、ペプチド結合形成反応は、縮合剤例えばジ
シクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、カルボ
ジイミダゾール等のカルボジイミド試薬やテトラ
チルピロホスフイン等の存在下に実施することも
できる。 上記の各反応行程及び最終行程において、保護
基の脱離を要する場合、これは通常の脱離反応に
従つて行なわれる。該方法として例えばパラジウ
ム、パラジウム黒等の触媒を用いる水素添加、液
体アンモニア中金属ナトリウムによる還元等の還
元的方法、トリフルオロ酢酸、塩化水素酸、弗化
水素、メタンスルホン酸、臭化水素酸等の強酸に
よるアシドリシス等を例示することができる。上
記触媒を用いる水素添加は、例えば水素圧1気
圧、0〜40℃にて行ない得る。触媒の使用量は通
常100mg〜1g程度とするのがよく、一般に1〜
48時間程度で反応は終了する。また上記アシドリ
シスは、無溶媒下、通常0〜30℃程度、好ましく
は0〜20℃程度で約15分〜1時間程度を要して行
なわれる。酸の使用量は原料化合物に対し通常5
〜10倍程度とするのがよい。該アシドリシスにお
いてアミノ基の保護基のみを脱離する場合は、酸
としてトルフルオロ酢酸又は塩化水素酸を使用す
るのが好ましい。更に上記液体アンモニア中金属
ナトリウムによる還元は、反応液がパーマネント
ブルーに30秒〜10分間程度呈色しているような量
の金属ナトリウムを用い、通常−40〜−70℃程度
にて行ない得る。 上記のようにして製造された一般式(1)のペプチ
ドは反応混合物からペプチドの分離手段例えば抽
出、分配、カラムクロマトグラフイー等により単
離精製される。 かくして得られる一般式(1)のペプチドは、薬理
的に許容される酸性化合物又は塩基性化合物と塩
を形成させることができる。かかる酸性化合物と
しては、例えば塩酸、硫酸、リン酸、臭化水素酸
等の無機酸、フマール酸、マレイン酸、酢酸、シ
ユウ酸、リンゴ酸クエン酸等の有機酸を、また塩
基性化合物としては、例えば水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、水酸化カルシウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸水素カリウム等を挙げることができ
る。 一般式(1)のペプチド及びその塩は、例えばこれ
を血流改善剤として用いるに当り、通常製剤的担
体と共に製剤組成の形態に加工されるが、中でも
注射剤の形態に加工され使用されるのが好まし
い。 注射剤として調製される場合、得られる製剤は
殺菌され且つ血液と等張であるのが好ましい。注
射剤の形態に形成するに際しては、希釈剤として
この分野に於いて慣用されているものをすべて使
用できる。例えば、水、生理食塩水等を挙げるこ
とができる。なおこの場合等張性の溶液を調製す
るに充分な量の食塩、あるいはグリセリンを注射
剤の形態の製剤中に含有せしめてもよい。また上
記製剤には通常の緩衝剤、無痛化剤、保存剤等、
更に必要に応じて着色剤、保存剤、香料、風味
剤、甘味剤等や他の医薬品をも含有せしめ得るも
のである。また上記有効成分は使用時に注射用蒸
溜水に溶解し、溶時溶解剤としても使用できる。 上記の如くして調製される製剤は、その形態に
応じた方法で投与され得る。注射剤の場合には単
独であるいはアミノ酸等の通常の補液と混合して
静脈内投与される。 有効成分の投与量は使用目的、症状等により適
宜決定されるが、通常1人1日当り1ng〜1
mg/Kg程度の範囲で用いるのが好ましく、また1
日に2〜4回分割投与するのが好ましい。 実施例 以下、本発明を更に詳しく説明するため、一般
式(1)で表わされるペプチドの製造例を挙げるが、
本発明はこれらに限定されるものではない。尚、
各製造例において各アミノ酸はL体を示すものと
する。 製造例 1 塩化メチレン25mlにBoc−Pro−OHの774mg
を溶解し、ベンズヒドリルアミン樹脂(0.4ミ
リモルNH2/g樹脂:財団法人蛋白質研究奨
励会)6gを加えて室温で120分間反応させる。
樹脂を塩化メチレン25mlで、1.5分間、6回繰
り返し洗浄し、減圧乾燥してBoc−Pro−樹脂
を得る。 上記で得たBoc−Pro−樹脂を1%エタン
ジオール、25%トリフルオロ酢酸(TFA)の
塩化メチレン溶液25mlに加え、室温で30分間反
応させる。樹脂を塩化メチレン25mlで6回、10
%トリエチルアミンの塩化メチレン溶液25mlで
1.5分間、3回、次いで塩化メチレン25mlで1.5
分間、6回それぞれ洗浄してH−Pro−樹脂を
得る。 Boc−Pro−OHの837mgを塩化メチレンに溶
かした溶液25mlに上記H−Por−樹脂を加え、
次いでDCCの743mgを塩化メチレンに溶かした
溶液7.2mlを加え室温で2時間反応させる。樹
脂を塩化メチレン25mlで1.5分間、6回洗浄後、
Boc−Pro−OHの837mg及び1−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール486mgをジメチルホルムアミ
ド10ml及び塩化メチレン15mlに溶解した溶解に
加え、次いでDCCの743mgを塩化メチレンに溶
かした溶液7.2mlを加えて再度同様に反応させ
る(二重カツプリング法)。樹脂を塩化メチレ
ンで充分に洗浄してBoc−Pro−Pro−樹脂を
得る。 上記と同様にして、Boc−Pro−Pro−樹
脂の脱Boc化を行ない、次いで下記アミノ酸を
順次縮合及び脱Boc反応に付す。 Boc−Pro−OH 837mg Boc−Ser(Bzl)−OH 1062mg Boc−The(Bzl)−OH 1205mg Boc−Arg−(Tos)−OH 1670mg Boc−Ser(Bzl)−OH 1062mg Boc−Gly−OH 630mg Boc−Leu−OH 900mg Boc−Ile−OH 900mg Boc−Ser(Bzl)−OH 1062mg Boc−Ala−OH 681mg Boc−Leu−OH 900mg 斯くしてH−Leu−Ala−Ser(Bzl)−Ile−
Leu−Gly−Ser(Bzl)−Arg(Tos)−Thr(Bzl)
−Ser(Bzl)−Pro−Pro−Pro−樹脂を得る。
このうち3.5gをアイソール4ml及びメチルエ
チルスルフイド0.75mlを含む弗化水素40mlに溶
かし、0℃で60分間インキユベーシヨンさせた
後、過剰の弗化水素を減圧留去し、残渣を酢酸
エチルで3回洗浄後、3M酢酸100mlにて抽出
し、凍結乾燥して粗製品1020mgを得る。この
500mgをセフアデツクスG−25(フアルマシア
社、カラム2.4×145cm、溶出液1M酢酸)によ
るゲル過、さらに高速液体クロマトグラフイ
ー(HPLC)〔カラム;TSK GEL ODS−
120T(東洋曹達株式会社)、0.46×25cm、溶
出;0.01N−HCl/CH3CN=75/27→55/45
(30分)のグラジエント、流速1ml/分)にて
精製して、H−Leu−Ale−Ser−Ile−Leu−
Gly−Ser−Arg−Thr−Ser−Por−Por−Por
−NH2の170mgを得る。 製造例 2 前記製造例1で得たH−Leu−Ala−Ser−
(Bzl)−Ile−Leu−Gly−Ser(Bzl)−Arg(Tos)−
Thr(Bzl)−Ser(Bzl)−Pro−Pro−Pro−樹脂に
製造例1と同様にして、以下のアミノ酸を順次縮
合及び脱Boc化反応させる。 Boc−Tyr(Cl2−Bzl)−OH 1649mg Boc−Lys(Cl−Z)−OH・(t−ブチルアンモニ
ウム塩;TBA) 1754mg Boc−Gln−OH 886mg Boc−Leu−OH 900mg Boc−Ala−OH 681mg Boc−Leu−OH 900mg Boc−Lys(Cl−Z)−OH・TBA 1754mg Boc−Ala−OH 681mg Boc−Leu−OH 900mg Boc−Leu−OH 900mg Boc−Lys(Cl−Z)−OH・TBA 1754mg Boc−Ser−(Bzl)−OH 1062mg Boc−Tyr(Cl2−Bzl)−OH 1649mg Boc−Gln−OH 886mg Boc−Gln−OH 886mg Boc−Thr−(Bzl)−OH 1205mg Boc−Phe−OH 954mg Boc−Ile−OH 900mg Boc−Ala−OH 681mg Boc−Asp(Bzl)−OH 1163mg Boc−Ser−(Bzl)−OH 1062mg Boc−His−(Tos)−OH 1473mg 斯くして、H−His−(Tos)−Ser−(Bzl)−
Asp(Bzl)−Ala−Ile−Phe−Thr(Bzl)−Gln−
Gln−Tyr(Cl2−Bzl)−Ser−(Bzl)−Lys(Cl−
Z)−Leu−Leu−Ala−Lys(Cl−Z)−Leu−Ala
−Leu−Gln−Lys(Cl−Z)−Tyr(Cl2−Bzl)−
Leu−Ala−Ser(Bzl)−Ile−Leu−Gly−Ser
(Bzl)−Arg(Tos)−Thr(Bzl)−Ser(Bzl)−Pro
−Pro−Pro−樹脂を得る。このうち1.0gを用い
前記製造例1と同様にして、保護基及び樹脂の脱
離を行ない、ついで精製して120mgのH−His−
Ser−Asp−Ala−Ile−Phe−Thr−Gln−Gln−
Tyr−Ser−Lys−Leu−Leu−Ala−Lys−Leu−
Ala−Leu−Gln−Lys−Tyr−Leu−Ala−Ser−
Ile−Leu−Gly−Ser−Arg−Thr−Ser−Pro−
Pro−Pro−NH2を得る。 HPLC結果; <マイクロボンターバツク(μBondapak)C
−18カラム〔ウオーターズ社(Waters Assoc.,
ミルホンド エム エー(Milfond,MA);3.8
×300mm〕、0.01N−HCl/CH3CN=0/100〜
45/100(45分)のグラジエント、流速1ml/分に
よる> 保持時間;41.4分 尚、天然品〔フエブス レツト(FEBS
Lett).,Vol.166(2).273−276(1984)〕を同一条
件にて展開した結果、溶出位置は上記と一致し
た。 アミノ酸分析; 4%チオグリコール酸を含む6N−HClにて110
℃、24時間加水分解後、ニンヒドリン又はo−フ
タルアルデヒド(OPA)により、アミノ酸分析
計835型(日立製作所)を用いて分析した。結果
を次表に示す。
【表】
【表】 製造例 3 前記製造例1において、ベンズヒドリルアルミ
ン樹脂に代えてクロロメチル化ポリスチレン樹脂
(財団法人蛋白質研究奨励会、2%ジビニルベン
ゼン、メツシユ200〜400)の8gを用いる以外
は、同様にしてH−Leu−Ser−Ile−Leu−Gly−
Ser−Arg−Thr−Ser−Pro−Pro−Pro−OHの
150mgを得る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 R1−Leu−Ala−Ser−Ile−Leu−Gly −Ser−Arg−Thr−Ser−Pro−Pro −Pro−R2 〔式中R1は水素原子又はH−His−Ser−Asp−
    Ala−Ile−Phe−Thr−Gln−Gln−Tyr−Ser−
    Lys−Leu−Leu−Ala−Lys−Leu−Ala−Leu−
    Gln−Lys−Tyr−基を示す。またR2は水酸基又
    はアミノ基を示す。〕 で表わされるアミノ酸配列を有するペプチドを、
    アミノ酸の縮合反応により化学合成することを特
    徴とするペプチドホルモン及びその誘導体の製造
    方法。
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