JPH0460995B2 - - Google Patents

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JPH0460995B2
JPH0460995B2 JP58102399A JP10239983A JPH0460995B2 JP H0460995 B2 JPH0460995 B2 JP H0460995B2 JP 58102399 A JP58102399 A JP 58102399A JP 10239983 A JP10239983 A JP 10239983A JP H0460995 B2 JPH0460995 B2 JP H0460995B2
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general formula
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Masao Kawamura
Seiichi Akutsu
Masahide Takahashi
Hiroyuki Hata
Tsuyoshi Morishita
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Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd
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Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd
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【発明の詳細な説明】
本発明は新規なジヒドロ−2,3−フランジオ
ン類およびその製造方法に関するものである。代
表的なジヒドロ−2,3−フランジオンであるケ
トパントラクトンはビタミン類合成の主原料たる
パントテン酸合成の原料、ピルビン酸誘導体その
他医薬農薬の中間原料として有用な化合物であ
り、他の新規化合物についても同様な用途が展け
るものと期待される。 従来ケトパントラクトンの合成方法としてはバ
リンからα−ケトイソ吉草酸を経て合成する方
法。 (R.Kuhn and T.Wieland;Ber 75B 121
(1942)) パイトイルラクトンを四酢酸鉛により酸化する
方法。 (S.H.Lipton and F.M.Strong J.A.CS.71 2364
(1949)) バントイルラクトンをN−ブロモコハク酸イミ
ドにより酸化する方法。(M.G.Champetier;C.B
Acad,Se,Paris(C)262,1891(1966)) などが知られているが、原料が入手しにくいこ
と、酸化剤が高価なこと、副生物の処理が困難な
こと、その上収率がたかだか65%に過ぎないこ
と、など工業的に採用できる方法ではない。 本発明者らは、このケトパントラクトンを工業
的に有利に製造する方法について鋭意検討を行な
つた結果、イソブチルアルデヒドとシユウ酸エス
テルを金属アルコラートの存在下に反応させ、こ
れにホルムアルデヒドを加え、酸性化すれば収率
よくケトパントラクトンが得られることを見出し さきに特願昭57−82061号として特許出願した。 さらに同様に各種のアルデヒド類を用いてシユ
ウ酸エステルと反応させ、これに各種のアルデヒ
ドを加えて縮合した後酸性化すれば前記のアルデ
ヒドに対応して各種の新規なジヒドロ−2,3−
フランジオン類が得られることを見出し本発明に
到つた。 すなわち、本発明の目的は工業的に有
用なジヒドロ−2,3−フランジオン類を提供す
るにあり、その要旨は 一般式
【式】で表わされるジヒドロ−2,3 −フランジオン類 (ここにR1,R2はそれぞれC1〜C3のアルキル基、
Rは水素原子または
【式】で表わされる基 を示し、R5,R6は前記R1,R2と同じ意味をも
つ。但し、Rが水素原子でR1,R2が共にメチル
基の場合を除く。)ならびに 一般式
【式】で表わされるアルデヒド (ここにR1,R2はそれぞれC1〜C3のアルキル基
を示す。但し、後記工程()においてホルムア
ルデヒドを用いる場合は、R1,R2が共にメチル
基である場合を除く。)と、一般式(COOR32
表わされるシユウ酸エステル(ここにR3はC1
C5のアルキル基を示す。)とを一般式R4OMで表
わされる金属アルコラート(ここにR4はC1〜C5
のアルキル基を示す。)の存在下に反応される工
程()と工程()で得られた反応生成物にホ
ルムアルデヒド(HCHO)もしくは一般式
【式】で表わされるアルデヒド(ここ にR5,R6は前記アルデヒドにおけるR1,R2と同
じ意味をもち、のアルデヒドは前記アルデヒドと
同一のものであつてもよく、異なつたものであつ
てもよい。)を加えそのまま、あるいはアルカリ
水溶液でPHを調整しながら縮合する工程()
と、()で得られた反応生成物を鉱酸で酸性化
する工程()からなる 一般式
【式】で表わされるジヒドロ −2,3−フランジオン類の製造法である。 (ここにR1,R2はそれぞれC1〜C3のアルキル基、
Rは水素原子または
【式】で表わされる基 を示し、R5,R6は前記R1,R2と同じ意味をも
つ。但し、Rが水素原子で、R1,R2が共にメチ
ル基の場合を除く。) 本発明の製造法は従来文献に記載のない新規な
方法であり、その反応機構は下記の如く推定され
る。
【式】(アルデヒド)と(COOR32 (シユウ酸エステル)とR4OM(金属アルコラー
ト)とRCHO(アルデヒド)と鉱酸の組合わせで
ジヒドロ−2,3−フランジオンを合成する方法
は画期的な新しい方法であるので各種の新規化合
物が得られる。特に入手容易な原料アルデヒドを
用い、目的に応じてR,R1,R2を任意に変える
ことにより対応する構造のジヒドロ−2,3−フ
ランジオン類(ケトパントラクトン誘導体)を収
率よく製造できるのは驚くべきことである。しか
も反応は常圧で、反応温度も常温に近い緩和な条
件で行なうことができ、操作も簡単で反応装置は
1槽で実施可能であるから工業的に有利な方法で
ある。 本発明で用いる
【式】で表わされる アルデヒドはR1,R2が同じであつてもよく、異
なつてもよい。通常C1〜C3のアルキル基であり、
その例としては、イソブチルアルデヒドが最もよ
く用いられるが、その他2−メチルブタナール,
2−メチルペンタナール,2−エチルブタナー
ル,2−エチルペンタナール,2−プロピルペン
タナールなどが挙げられるが、これ以外にも第2
級アルデヒドであればいずれも本発明の方法を用
いることができる。 (COOR32で表わされるシユウ酸エステルは
R3がC1〜C5のアルキル基であつてその例として
はシユウ酸ジメチル、シユウ酸ジエチル、シユウ
酸ジブチルの他シユウ酸ジプロピル、シユウ酸ジ
ペンチルなどのシユウ酸ジエステルが用いられ
る。 R4OMで表わされる金属アルコラートとして
は、R4がC1〜C8のアルキル基であり、Mがアル
カリ金属またはアルカリ土類金属であつて、通常
ナトリウムメトオキシド、ナトリウムエトオキシ
ドが用いられるが、その他カリウム−tert−ブト
オキシド、カリウムペントオキシド、ナトリウム
ブトキシド、ナトリウムプロポキシド、ナトリウ
ム−tert−ペントキシド、カリウムメトオキシド
などが挙げられる。 縮合に用いるアルデヒドはホルムアルデヒドま
たは
【式】で表わされるα位にプロト ンを1個だけ有するアルデヒドであることが必要
である。R5,R6は前記原料アルデヒドにおける
R1R2と同じくそれぞれC1〜C3のアルキル基であ
り、その例としては前記原料アルデヒド
【式】の項で挙げたものと同一であ る。これらのアルデヒドはいずれも目的とするジ
ヒドロ−2,3−フランジオン類の種類によつて
選定すべきである。 またアルカリとしては通常苛性ソーダ、苛性カ
リが用いられるが、水酸化リチウム、水酸化スト
ロンチウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシ
ウムの他、水酸化アンモニウムを用いることもで
きる。 鉱酸としては塩酸、硝酸、硫酸など一般に用い
られる無機酸を使用するが通常塩酸を用いる場合
が多く取扱も容易であり経済的でもある。 本発明の方法で製造することのできるジヒドロ
−2,3−フランジオン類を例示すれば ジヒドロ−5−イソプロピル−4,4−ジメチ
ル−2,3−フランジオン ジヒドロ−5−(3−ペンチル)−4,4−ジメ
チル−42,3−フランジオン ジヒドロ−5−(3−ペンチル)−4,4−ジエ
チル−2,3−フランジオン ジヒドロ−5−(2−ペンチル)−4,4−ジメ
チル−2,3−フランジオン ジヒドロ−5−(2−ペンチル)−4−メチル−
4−エチル−2,3−フランジオン ジヒドロ−5−(2−ペンチル)−4,4−ジエ
チル−2,3−フランジオン ジヒドロ−5−(2−ブチル)−4−メチル−4
−エチル−2,3−フランジオン ジヒドロ−5−イソプロピル−4−メチル−4
−エチル−2,3−フランジオン ジヒドロ−5−イソプロピル−4,4−ジエチ
ル−2,3−フランジオン ジヒドロ−4−メチル−4−エチル−2,3−
フランジオン ジヒドロ−4,4−ジエチル−2,3−フラン
ジオン ジヒドロ−4−メチル−4−プロピル−2,3
−フランジオン ジヒドロ−4,4−ジプロピル−2,3−フラ
ンジオン などが挙げられるが、前記反応機構の項で説明し
たように、原料アルデヒド
【式】に由 来するR1,R2が4の位置に、縮合反応に用いら
れるアルデヒドRCHOのHCHOまたは
【式】に由来するHまたは
【式】が5の位置に入つた構造のものを各 種製造することが可能であることはいちいち例示
しなくとも明らかである。 次に本発明の実施態様について説明する。 乾燥したアルコール等の不活性溶媒に不活性雰
囲気中で金属アルコラートとシユウ酸エステルを
混合し、冷却しながら脱水乾燥したR1
R2CHCHOに該当するアルデヒドを滴下して反
応させ熟成する。(工程)この系にRCHOに該
当するホルムアルデヒドまたはR5,R6CHCHO
で表わされるアルデヒドを添加し、アルカリ水溶
液を加えてPHを微アルカリ性に調節しながら反多
させる。(工程)この反応系に鉱酸を加えて強
酸性とし、生成物を溶媒で抽出し、濃縮して晶析
ないしは蒸溜して目的とするジヒドロ−2,3−
フランジオンを得ることができる。(工程)こ
の反応は無溶媒下で実施できる場合もあるが通常
溶媒を用いた方が取扱が容易であるので溶媒中で
反応させる。適当な溶媒としては本発明の反応に
不活性のものであればいずれも使用できるが、通
常メチルアルコールを用いる他エチルアルコー
ル、プロピルアルコール、アニソール、フラン、
ジオキサン、アミルアルコール、エチルエーテ
ル、プロピルエーテル、ヘキサン、ヘプタン、ベ
ンゼン、トルエン、キシレンなどの一般に用いら
れる低級アルコール類、グリコール類、エーテル
類、炭化水素類などの溶媒がいずれも使用でき
る。 本発明の反応に際し工程で用いる原料アルデ
ヒドとシユウ酸エステルとのモル比は0.5〜5.0の
範囲がよく、好ましくは1.0〜1.2の範囲で好収率
が得られる。金属アルコラートとシユウ酸エステ
ルとのモル比は0.5〜5.0の範囲がよく、好ましく
は1.0〜1.2の範囲で好結果が得られる。 また工程で加えるアルデヒド(RCHO)と
原料アルデヒド(R1R2CHCHO)のモル比は0.5
〜10の範囲がよく、好ましくは1.3〜2.0の範囲で
好結果が得られる。 また反応温度は工程では−10°〜150℃の広い
範囲に亘つて可能であるが、好ましくは5〜100
℃の範囲で充分収率よく反応する。 工程の温度範囲は0〜150℃好ましくは5〜
100℃の範囲で好結果が得られる。 以下実施例を示して本発明をさらに詳細に説明
する。 実施例 1 28%ナトリウムメトキシドメタノール溶液38.6
gを入れたフラスコを窒素で置換し、反応温度を
10℃に保つてシユウ酸ジエチル29.2gを加え1時
間かきまぜた。得られた反応液にイソブチルアル
デヒド28.8gを10℃で加え1時間反応した後濃塩
酸20mlを加えて酸性化した。生成した食塩を過
し、メタノール20mlで洗つて洗液液をに加え
た。液を減圧下に濃縮した、残留物を減圧蒸留
すると、ジヒドロ−5−イソプロピル−4,4−
ジメチル−2,3−フランジオン31.3g(収率90
%)がb.p102〜106℃/4mmHgの留分として得ら
れた。 この化合物の分析値および物性は次のとおりで
あつた。 (1) 元素分析値%(C9H14O3として) 計算値 C:63.5 H:8.3 実測値 C:63.2 H:8.2 (2) マススペクトル m/e:170(M+.6),99(75),98(100),84
(70),83(100),71(100),70(Base),55
(100),43(100),42(100),41(100) (3) 赤外吸収スペクトル ν 液膜 max cm-1 3510,3430,2970,1780,1460,1270,
1200,1035,1000〜940,905,865,795,750,
665 (4) NMRスペクトル δ(CDCl3)0.98,1.07(each 3H,dauble
doublet.J=6.4Hz),1.20(3H,Singlet),1.31
(3H,Singlet),2.01(1H,Septet.J=6.4Hz),
4.17(1H,doublet.J=6.4Hz)ppm,δ
(CD3OD),0.96(6H,doublet.J=5.7Hz),1.10
(6H,Singlet),1.90(1H,muliplet),3.82
(1H,doublet.J=9.6Hz)ppm (5) 融点は47〜50℃の淡黄色の結晶である。 (6) エーテル,クロロホルム,アセトン,メタノ
ール等ほとんどの有機溶剤に溶けやすく、また
水にも溶ける。 また、反応試剤のモル比と収率の関係は表−1
に示した通りである。
【表】 実施例 2 28%ナトリウムメトキシドメタノール溶液20g
に10℃でシユウ酸ジエチル14.6gを加え1時間か
き混ぜたのち、2,2,4,4−テトラメチルア
ルドール(イソブチルアルドール)14.6gを加え
て10〜17℃で2時間反応させた。 この溶液に濃塩酸21gを加えて酸性にし、1時
間熟成したのち生成した食塩を別して液を塩
化メチレン100mlで抽出した。抽出液を無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、塩化メチレンを留去して減
圧蒸留するとジヒドロ−5−イソプロピル−4,
4−ジメチル−2,3−フランジオン13,5g
(収率80%)がb.p.85.5〜90.5℃/1.5mmHgの留分
として得られた。 実施例 3 28%ナトリウムメトキシドメタノール溶液19.3
gにシユウ酸ジエチル14.6gを加え、10℃で1時
間かきまぜた後、イソブチルアルデヒド7.2gを
加えて10℃で1時間反応した。この溶液に2−エ
チル−ブチルアルデヒド14.0gを加えて2時間熟
成した後、濃塩酸13.6gで酸性とし1時間かき混
ぜた。 生成した食塩を別し、メタノールを減圧留去
したのち水層をエーテル50mlで抽出、有機層を無
水硫酸ナトリウムで乾燥した。エーテルを留去
し、残留物を減圧蒸留するとジヒドロ−5−イソ
プロピル−4,4−ジメチル−2,3−フランジ
オン3.6gをb.p.92〜99℃/2.0mmHgの留分として
およびジヒドロ−5−(3−ベンチル)−4,4−
ジメチル−2,3−フランジオン9.2gをb.p.102
〜106℃/2.0mmHgの留分として得た。 ジヒドロ−5−(3−ペンチル)−4,4−ジメ
チル−2,3−フランジオンの分析値および物性
は次のとおりであつた。 (1) 元素分析値%(C11H18O3として) 計算値 C:66.64 H:9.15 実測値 C:66.43 H:9.11 (2) マススペクトル m/e:199(4.5),198(M+,1.6),181
(1.6),171(1.8),153(1.7),126(100),98
(100),97(Base),71(62),70(100),69
(100),67(51),55(100) (3) 赤外吸収スペクトル ν 液膜 max cm-1 2950,1780,1460,1385,1370,1340,
1270,1200,1160,1100,1005,965,920,
880,850,800,780,745,665 (4) NMRスペクトル δ(CDCl3)1.00,(6H,multiplet),1.24
(3H,Singlet),1.35(3H,Singlet),1.10−
2.00(5H,multiplet),4.03(1H,doublet.J=
4.6Hz)ppm. 実施例 4 28%ナトリウムメトキシドメタノール溶液19.3
gと、シユウ酸ジエチル14.6gとから調製した反
応液にイソブチルアルデヒド7.2gを加え、10℃
で1時間かき混ぜた後、2−メチルペンチルアル
デヒド12.0gを加えて10℃で3時間反応した。 この溶液に濃塩酸13.6gを加えて1時間熟成し
た後、食塩を過して、液からメタノールを減
圧留去した。水層をエーテル100mlで抽出し、抽
出液を濃縮して減圧蒸留すると、ジヒドロ−5−
イソプロピル−4,4−ジメチル−2,3−フラ
ンジオン3.7gをb.p91〜92℃/3.0mmHgの留分と
して、ジヒドロ−5−(2−ペンチル)−4,4−
ジメチル−2,3−フランジオン9.5gをb.p102
〜104℃/3.0mmHgの留分としておよびジヒドロ
−5−(2−ペンチル)−4−メチル−4−プロピ
ル−2,3−フランジオン3.0gをb.p108〜115
℃/3.0mmHgの留分として得た。 ジヒドロ−5−(2−ペンチル)−4,4−ジメ
チル−2,3−フランジオンの分析値および物性
は次のとおりであつた。 (1) 元素分析値%(C11H18O3として) 計算値 C:66.64 H:9.15 実測値 C:66.51 H:9.03 (2) マススペクトル m/e:199(3.2),198(M+,0.7),181
(1.0),171(0.6),153(3.4),126(100),111
(64),84(100),83(Base),71(84),70(100)

69(100),67(66),55(100) (3) 赤外吸収スペクトル ν 液膜 max cm-1 2940,1770,1445,1380,1340,1270,
1190,1150,1035,1000,955,920,890,
795,735,660 (4) NMRスペクトル δ(CDCl3)0.86(3H,doublet.J=5.9Hz),
0.91(3H,multiplet),1.23(3H,Singlet),
1.33(3H,singlet),1.3(4H,multiplet),1.89
(1H,multiplet),4.38(1H,doublet,J=4.3
Hz)ppm. 実施例 5 28%ナトリウムメトキシドメタノール溶液96.5
g(0.5モル)を入れたフラスコを10℃付近に保
ちながらシユウ酸ジエチル73g(0.5モル)を滴
下し、1時間かき混ぜた。 この溶液に2−エチルブチルアルデヒド100g
(1.0モル)を10℃に保つて滴下し、そのまま2時
間反応を続けた。これに濃塩酸50mlを加えて室温
で1時間かき混ぜたのち、生成した食塩を去し
た。液から減圧下、メタノールと水を留去し、
そのまま減圧蒸留すると、ジヒドロ−5−(3−
ペンチル)−4,4−ジメチル−2,3−フラン
ジオン33.3g(収率29.5%)がb.p125℃/3mmHg
の留分として得られた。 この化合物の分析値および物性は次のとおりで
あつた。 (1) 元素分析値%(C13H22O3として) 計算値 C:68.99 H:9.80 実測値 C:68.8 H:9.7 (2) マススペクトル m/e:277(0.7),226(M+,0.9),154
(37),126(30),125(100),98(32),84(19)

83(100),69(100),55(100),43(100),41(99
) (3) 赤外吸収スペクトル ν 液膜 max cm-1 2980,1780,1460,1230,1190,1130,950,
870,850 (4) NMRスペクトル δ(CDCl3)0.93−1.42(12H,multplet,1.42
−2.53(9H,multiplet),4.32(1H,doublet),
J=1.8Hz)ppm. 実施例 6 28%ナトリウムメキシドメタノール溶液19.3g
(0.1モル)を入れたフラスコを10℃に保ちながら
シユウ酸ジエチル14.6g(0.1モル)滴下し、1
時間かき混ぜた。この溶液に2−メチルベンチル
アルデヒド20.04g(0.12モル)を10℃に保つて
滴下し、引続き2時間かき混ぜた。これに濃塩酸
20mlを加えて室温で1時間熟成したのち、生成し
た食塩を去した。液から減圧下、メタノール
と水を留去し、そのまま減圧蒸留すると、ジヒド
ロ−5−(2−ペンチル)−4−メチル−4−プロ
ピル−2,3−フランジオン17.8g(収率78.8
%)がb.p112℃/2mmHgの留分として得られた。 この化合物の分析値および物性は次のとおりで
あつた。 (1) 元素分析値%(C13H22O3として) 計算値 C:68.99 H:9.80 実測値 C:68.78 H:9.67 (2) マススペクトル m/e:277(1.2),226(M+,0.4),154
(20),139(9.4),112(44),111(Base),98
(32),83(41),71(41),70(55),69(100),6
7
(35),55(100),43(100),41(100) (3) 赤外吸収スペクトル ν 液膜 max cm-1 2950,1775,1460,1385,1275,1225,
1160,1000,945,925,800,740 (4) NMRスペクトル δ(CDCl3)0.76(3H,doublet,J=5.8Hz),
1.0(6H,multiplet),1.3(1H,multiplet),1.9
(1H,multiplet),4.24,4.35,4.51,4.59,
(1H,each doublet,J=8.4,5.5,4.0,2.4
Hz)ppm スペクトルは4種のジアステレオマー混合物で
あるとを示している。 実施例 7 28%ナトリウムメトキシドメタノール溶液96.5
g(0.5モル)を入れたフラスコを10℃に保ちな
がら、シユウ酸ジエチル73.0g(0.5モル)を滴
下し、1時間熟成した。 この溶液に2−メチルブチルアルデヒド86.0g
(0.6モル)を10℃で滴下し、1時間反応させた。
これに濃塩酸60mlを添加して1時間かき混ぜたの
ち生成した食塩を去し、液から減圧下、メタ
ノールおよび水を留去した。 続いて残留物を減圧蒸留すると、ジヒドロ−5
−(2−ブチル)−4−メチル−4−エチル−2,
3−フランジオン81.7g(収率82.6%)がb.p125
℃/3mmHgの留分として得られた。 この化合物が分析値および物性は次のとおりで
あつた。 (1) 元素分析値%(C11H18O3として) 計算値 C:66.64 H:9.15 実測値 C:66.5 H:9.1 (2) マススペクトル m/e:199(0.6),198(M+,1.3),126
(40),97(100),84(26),69(99),57(48),5
5
(100),43(48),41(Base) (3) 赤外吸収スペクトル ν 液膜 max cm-1 2900,1770,1430,1380,1325,1300,
1225,1190,1150,1030,985,930,885,
845,790,760 (4) NMRスペクトル δ(CDCl3)0.74−1.17(9H,multiplet),
1.24−1.32(3H,double singlet),1.39−2.47
(5H,multiplet),4.28,4.40,4.53,4.64
(1H,each doublet,J=8.5,5.9,4.9,2.5
Hz)ppm スペクトルは4種のジアステレオマーの混合物
であることを示している。 実施例 8 28%ナトリウムメトキシドメタノール溶液96.5
%(0.5モル)を入れたフラスコを10℃に保ちな
がらシユウ酸ジエチル73.0g(0.5モル)を滴下
し、1時間熟成した。 この溶液に2−エチルブチルアルデヒド60.0g
(0.6モル)を10℃で滴下し、1時間反応させた。
更に40℃に加熱しながら35%ホルムアルデヒド
51.5g(0.6モル)を滴下し、続けて1時間反応
させた。反応液を室温まで冷やし、40%水酸化ナ
トリウム水溶液55.0g(0.55モル)を滴下して1
時間かき混ぜた後、濃塩酸100mlを加えて1時間
熟成した。生成した食塩を去し、減圧下、メタ
ノールと水を留去したのち、メチルイソブチルケ
トン300mlで3回抽出し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥して減圧下濃縮した。残留物を減圧蒸留する
と、ジヒドロ−4,4−ジエチル−2,3−フラ
ンジオン24.7g(収率31.6%)がb.p120℃/6mm
Hgの留分して得られた。 この化合物の分析値および物性は次のとおりで
あつた。 (1) 元素分析値%(C8H12O3として) 計算値 C:61.52 H:7.74 実測値 C:61.6 H:7.7 (2) マススペクトル m/e,157(1.6),156(M+,16),98(19),
84(30),83(34),69(60),55(73),41(40) (3) 赤外吸収スペクトル ν 液膜 max cm-1 2980,1780,1460,1380,1240,1105,
1110,1040,990,900,850,780,720 (4) NMRスペクトル δ(CDCl3)0.92(6H,triplet,J=7.0Hz),
1.74(4H,quartet,J=7.0Hz),4.51(2H,
singlet)ppm 実施例 9 28%ナトリウムメトキシドメタノール溶液96.5
g(0.5モル)を入れたフラスコを10℃に保つて
シユウ酸ジエチル73.0g(0.5モル)を滴下し、
1時間熟成、更に2−メチルブチルアルデヒド
51.6g(0.6モル)を滴下し、1時間反応させた。
この溶液を40℃に加熱しながら35%ホルムアルデ
ヒド51.5g(0.6モル)を滴下し、1時間熟成、
引続いて反応温度を室温に下げ、40%水酸化ナト
リウム水溶液55.0g(0.55モル)を滴下して1時
間熟成したのち、濃塩酸100mlを加えて1時間室
温でかき混ぜた。生成した食塩を別し、減圧下
でメタノールと水を留去したのち、メチルイソブ
チルケトン300mlで5回残液を抽出した。 溶媒を留去し、減圧蒸留すると、ジヒドロ−4
−メチル−4−エチル−2,3−フランジオン
27.5g(収率38.8%)がb.p83℃/2mmHgの留分
として得られた。 この化合物の分析値および物性は次のとおりで
あつた。 (1) 元素分析値%(C7H10O3として) 計算値 C:59.15 H:7.09 実測値 C:59.0 H:7.0 (2) マススペクトル m/e:143(1.2),142(M+,16),84(27),
83(16),70(41),69(47),55(Base),42(32)

41(60),39(36) (3) 赤外吸収スペクトル ν 液膜 max cm-1 2970,1780,1455,1240,1170,1150,
1110,980,950,850−770,725 (4) NMRスペクトル δ(CDCl3)0.95(3H,broad,triplet),1.29
(3H,singlet),1.67(2H,multiplet),4.46,
4.60(each 1H,AB quartet,JAB=9.1Hz)
ppm 実施例 10 28%ナトリウムメトキシドメタノール溶液96.5
%(0.5モル)を入れたフラスコを10℃に保つて
シユウ酸ジエチル73.0g(0.5モル)を滴下し、
1時間熟成、更に2−メチルペンチルアルデヒド
60.1g(0.6モル)を滴下し、1時間反応させた。
この溶液を40℃に加熱しながら35%ホルムアルデ
ヒド51.5g(0.6モル)を滴下し、1時間熟成、
引続き反応温度を室温に下げて40%水酸化ナトリ
ウム水溶液55.0g(0.55モル)を滴下して1時間
熟成したのち、濃塩酸100mlを加えて1時間室温
でかき混ぜた。生成した食塩を別し、減圧下で
メタノールと水を留去したのち、メチルイソブチ
ルケトン300mlで2回残液を抽出した。溶媒を留
去し、減圧蒸留すると、ジヒドロ−4−メチル−
4−プロピル−2,3−フランジオン36.1g(収
率46.3%)がb.p90℃/2mmHgの留分として得ら
れた。 この化合物の分析値および物性は次のとおりで
あつた。 (1) 元素分析値%(C8H12O3として) 計算値 C:61.52 H:7.74 実測値 C:61.6 H:7.6 (2) マススペクトル m/e:157(1.1),158(M+,10),114(10),
98(16),84(16),83(11),69(66),56(Base)

55(43),41(75) (3) 赤外吸収スペクトル ν 液膜 max cm-1 2950,1780,1460,1385,1270,1230,
1150,1110,990,950,845,800,740 (4) NMRスペクトル δ(CDCl3)0.95(3H,multiplet),1.14−
1.95(4H,multiplet),1.29(3H,singlet),
4.47,4.63(each 1H,AB quartet,J=9.2
Hz)ppm 実施例 11 30%ナトリウムブトキシド−n−ブタノール溶
液32.0g(0.1モル)に反応温度を15℃に保ちな
がら、シユウ酸ジn−ブチル20.2g(0.1モル)
を滴下し、1時間熟成した。更にイソブチルアル
デヒド14.8g(0.2モル)を滴下して、15〜20℃
で1時間反応させた。この溶液に濃塩酸20mlを加
え、1時間かき混ぜたのち生成した食塩を過
し、酢酸エチル20mlで洗つて洗液を液に加え
た。 液を酢酸エチル200mlで抽出し、抽出液を無
水硫酸ナトリウムで乾燥した。酢酸エチルおよび
n−ブタノールを減圧下留去し、残留分を減圧蒸
留すると、ジヒドロ−5−(イソプロピル)−4,
4−ジメチル−2,3−フランジオン12.8g(収
率75.3%)がb.p105℃/4mmHgの留分として得
られた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (ここにR1,R2はそれぞれC1〜C3のアルキル基、
    Rは水素原子または【式】で表わされる基 を示し、R5,R6は前記R1,R2と同じ意味をも
    つ。但し、Rが水素原子でR1,R2が共にメチル
    基の場合を除く。) で表されるジヒドロ−2,3−フランジオン類。 2 R1,R2,R5,R6がいずれもメチル基である
    特許請求の範囲1記載のジヒドロ−5−イソプロ
    ピル−4,4−ジメチル−2,3−フランジオ
    ン。 3 Rが3−ペンチル基、R1,R2がいずれもメ
    チル基である特許請求の範囲1記載のジヒドロ−
    5−(3−ペンチル)−4,4−ジメチル−2,3
    −フランジオン。 4 Rが2−ペンチル基、R1,R2がいずれもメ
    チル基である特許請求の範囲1記載のジヒドロ−
    5−(2−ペンチル)−4,4−ジメチル−2,3
    −フランジオン。 5 一般式 【式】で表わされるアルデヒド(こ こにR1,R2はそれぞれC1〜C3のアルキル基を示
    す。但し、後記工程()においてホルムアルデ
    ヒドを用いる場合は、R1,R2が共にメチル基で
    ある場合を除く。)と、一般式(COOR32で表わ
    されるシユウ酸エステル(ここにR3はC1〜C5
    アルキル基を示す。)とを一般式R4OMで表わさ
    れる金属アルコラート(ここにR4はC1〜C5のア
    ルキル基を示す。)の存在下に反応させる工程
    ()と、工程()で得られた反応生成物にホ
    ルムアルデヒド(HCHO)もしくは一般式
    【式】で表わされるアルデヒド(ここ にR5,R6は前記アルデヒドにおけるR1,R2と同
    じ意味をもち、このアルデヒドは前記アルデヒド
    と同一のものであつてもよく、異なつたものであ
    つてもよい。)を加えそのまま、あるいはアルカ
    リ水溶液でPHを調整しながら縮合する工程()
    と、工程()で得られた反応生成物を鉱酸で酸
    性化する工程()からなる一般式 (ここにR1,R2はそれぞれC1〜C3のアルキル基、
    Rは水素原子または【式】で表わされる基 を示し、R5,R6は前記R1,R2と同じ意味をも
    つ。但し、Rが水素原子で、R1,R2が共にメチ
    ル基の場合を除く。) で表わされるジヒドロ−2,3−フランジオン類
    の製造法。 6 一般式【式】で表わされるアルデ ヒドが2−ペンチルアルデヒドである特許請求の
    範囲5記載の方法。 7 一般式【式】で表わされるアルデ ヒドが3−ペンチルアルデヒドである特許請求の
    範囲5記載の方法。 8 一般式【式】で表わされるアルデ ヒドがイソブチルアルデヒドである特許請求の範
    囲5記載の方法。 9 シユウ酸エステルがシユウ酸ジエチルである
    特許請求の範囲5記載の方法。 10 シユウ酸エステルがシユウ酸ジブチルであ
    る特許請求の範囲5記載の方法。 11 金属アルコラートがナトリウムメトオキシ
    ドである特許請求の範囲5記載の方法。 12 金属アルコラートがナトリウムブトオキシ
    ドである特許請求の範囲5記載の方法。 13 メタノール溶媒の存在下に反応させる特許
    請求の範囲5記載の方法。 14 ブタノール溶媒の存在下に反応させる特許
    請求の範囲5記載の方法。
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