JPH0460925B2 - - Google Patents

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JPH0460925B2
JPH0460925B2 JP18381084A JP18381084A JPH0460925B2 JP H0460925 B2 JPH0460925 B2 JP H0460925B2 JP 18381084 A JP18381084 A JP 18381084A JP 18381084 A JP18381084 A JP 18381084A JP H0460925 B2 JPH0460925 B2 JP H0460925B2
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JP
Japan
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silicic acid
solution
antimony
compound
silicate solution
Prior art date
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JP18381084A
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JPS6163520A (ja
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Yoshiaki Koga
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Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は導電性を有する含水珪酸の製造方法に
関し、特に高温下で着色しない白色の導電性含水
珪酸の簡便な製造方法に関する。 (従来の技術) 含水珪酸は天然ゴム、合成ゴムの充填剤、各種
合成樹脂の不透明剤およびブロツキング防止剤、
紙の填料、ペイント配合剤、農薬吸着担体、粘度
調節剤などとして広い分野に使用されている。近
年、特に上記の如きゴム、合成樹脂、塗料、紙な
どの白色の導電性フイラーとして用いるために、
導電性を有する含水珪酸が要望されている。しか
しながら、含水珪酸は一般に電気絶縁体であり、
導電性を有していない。そのため、例えば特開昭
56−114215〜114218号には、酸化チタンなど白色
の金属酸化物粉末に酸化錫、またはアンチモンと
酸化錫を被覆してなる白色の導電性複合粉末およ
びその製造方法が提案されている。即ち、これら
の製造方法は白色の金属酸化物粉末の懸濁液にし
て塩化錫、または塩化アンチモンと塩化錫のアル
コール溶液を添加して処理する方法である。これ
に対して、本発明者らは導電性を良好かつ安定し
て有する含水珪酸を得るために、珪酸アルカリを
酸で中和して含水珪酸を製造するに際して、反応
系に錫化合物、または錫化合物とアンチモン化合
物とを共存させる方法を提案した(特願昭58−
63576号)。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明者等はさらに導電性を有する珪酸の製造
方法について鋭意研究を進めた。 (問題を解決するための手段) その結果、珪酸アルカリ溶液をゲル化しない状
態に保持した後、該溶液中にアンチモン化合物及
び錫化合物を添加し反応させることによつて、極
めて良好な導電性を有し、且つ高温において着色
しない含水珪酸が得られることを見出し、本発明
を提供するに至つた。即ち、本発明は珪酸アルカ
リ溶液にアンチモン化合物及び錫化合物を添加す
ることを特徴とする導電性を有する含水珪酸の製
造方法である。 本発明によれば、珪酸アルカリ溶液にアンチモ
ン化合物と錫化合物を添加し反応させるため、生
成する含水珪酸と同時に酸化錫が均一に含有され
て析出し、またアンチモンはシリカ結合の一部と
して存在するものと推測される。したがつて、本
発明により得られる含水珪酸は、該含水珪酸の表
面および内部に酸化錫およびアンチモンが均一か
つ強固に含有されるため、所望の導電性を安定し
て発揮することが出来、かつ高温下でも着色を呈
しない。 本発明の珪酸アルカリ溶液にアンチモン化合物
及び錫化合物を添加する場合には、該珪酸アルカ
リ溶液のゲル化を防止することが必要である。こ
の際、珪酸アルカリ溶液のゲル化を防止するため
には、該溶液の温度を60℃以上にすることが好ま
しい。珪酸アルカリ溶液の温度が60℃より低い場
合には、珪酸アルカリ溶液の粘度が高くゲル化す
るため攪拌不能となり、所望する含水珪酸は得ら
れない。また、珪酸アルカリ溶液のゲル化を防止
するためには珪酸アルカリ溶液の濃度を低くすれ
ばよいが、含水珪酸の生成効率が低下するため実
際的でない。一方、珪酸アルカリ溶液の上限温度
については特に制限されないが、100℃以上では
反応液中の水分が蒸発し、反応液中の固形分濃度
が高くなり攪拌不能となるため一般に100℃以下
とすることが好ましい。 本発明においてアンチモン化合物および錫化合
物は、一般に水、アルコールなどの溶媒に溶解し
て用いることが、得られる含水珪酸に所望の導電
性を安定かつ均一に付与するために好ましい。し
たがつて、アンチモン化合物および錫化合物とし
ては溶媒に可溶性であればよく、例えば塩化アン
チモン、塩化錫などのハロゲン化物が一般に用い
られ、そのほか硫酸塩、酸化物なども適宜用いら
れる。また、上記したアンチモン化合物および錫
化合物を珪酸アルカリ溶液に添加する態様として
は、珪酸アルカリ溶液にアンチモン化合物を添加
した後、錫化合物を添加する態様が一般的である
が、錫化合物を添加した後アンチモン化合物を添
加する態様やアンチモン化合物と錫化合物の混合
溶液を添加する態様であつてもよい。また、本発
明の含水珪酸に所望の導電性を付与するために
は、珪酸アルカリ溶液において、アンチモン化合
物をSiO2(重量)に対し一般に0.5〜12(重量)%
の割合で存在させることが好ましい。即ち、アン
チモン化合物の量が上記0.5(重量)%より少ない
場合には、得られる含水珪酸のシリカ結合の一部
として存在するアンチモン量が少なくなるため所
望の導電性を充分に付与できず、また上記12(重
量)%より多い場合には導電性の付与に一段の向
上が認められない。一方、錫化合物は珪酸アルカ
リ溶液のSiO2(重量)に対して一般に40〜100(重
量)%を存在させれば充分である。即ち、錫化合
物が上記40(重量)%より少ない場合には、得ら
れる含水珪酸に所望の導電性を充分に付与でき
ず、また100(重量)%より多くすると反応時の最
終PHが7以下となり導電性の付与に一段の向上が
認められない。 本発明の珪酸アルカリとしては、例えば珪酸ナ
トリウム、珪酸カリウム、珪酸リチウム、珪酸ア
ンモニウムなどであり、これらが一般に水溶液と
して使用され、特に珪酸ナトリウム(ソーダ)の
水溶液が工業的に使用される。珪酸ナトリウムは
SiO2とNa2Oのモル比(SiO2/Na2O)が1.5〜
3.1でSiO2濃度が2〜10g/100mlのものが好まし
い。SiO2/Na2Oが1.5以下であつたりSiO2濃度
が2以下であると、経済的でないばかりでなく、
引続く反応において得られる含水珪酸の生成が難
かしくなる。一方、SiO2/Na2Oが3.1以上であ
つたりSiO2濃度が10g/100ml以上である場合に
は、急激なフロツクが生成し易く、安定な含水珪
酸の生成、コントロールが困難になる。 珪酸アルカリ溶液にアンチモン化合物及び錫化
合物を添加して含水珪酸を生成する反応におい
て、攪拌は反応が局部的に起らないように充分に
効かすことが望ましい。また中和度は珪酸アルカ
リ溶液にアンチモン化合物及び錫化合物を添加し
て最終PHを7〜10に調節することが、得られる含
水珪酸の物性面、あるいは製造装置における腐食
の面からも望ましい。 最終反応後の珪酸スラリーは、常法により過
水洗して副生塩を除去した後、乾燥、粉砕、分級
する。さらに必要により、この含水珪酸を500〜
700℃で1〜2時間焼成することにより、所望の
導電性を有する含水珪酸を得ることが出来る。焼
成方法は公知の方法が特に制限なく用いられるが
電気炉および瞬間的に火焔と接触させる方法が好
ましい。 (発明の効果) かくして得られた本発明の含水珪酸は、導電性
が良く、かつ高温下で着色しないため、例えば通
電感熱紙、静電記録紙、静電塗料、帯電防止用プ
ラスチツクやゴム材などの充填材として極めて有
用である。 (実施例) 以下、実施例を挙げるが、本発明はこれらに特
に制限定されるものではない。なお、実施例にお
ける測定方法を以下に示す。 (1) 比抵抗(Ω・cm) ブリツヂ回路(横河電気製)で測定 (2) 白色度 Kett 光電白度計(Kett科学研究所) 実施例 1 SiO2濃度44.63%およびNa2O濃度22.24%の珪
酸ソーダ溶液400ml、水2500mlおよびエタノール
100mlを容積5の内部加熱式反応槽に仕込み、
液濃度を60℃とした。 次に、エタノール100mlに塩化アンチモン10.7
g溶解した液と水600mlに塩化第2錫(SnCl4
XH2O)178g溶解した液を同時に90分で反応槽
へ添加し溶液のPHを7.8とした。この状態で80℃
に昇温し10分間攪拌した後、得られたスラリー溶
液を過水洗したケークを110℃で乾燥して含水
珪酸を得た。次いで、粉砕し650℃の電気炉で60
分焼成して比抵抗および白色度の測定に供した。
測定値を第1表に示す。 実施例 2 SiO2濃度44.63%およびNa2O濃度22.24%の珪
酸ソーダ溶液400ml、水2600mlを容積5の内部
加熱式反応槽へ仕込み、液温度を90℃とした。 次にエタノール100mlに塩化アレチモン10.7g
溶解した液を3分で添加した後、水600mlに塩化
第2錫(SnCl4・XH2O)178g溶解した液を90
分で添加し、溶液のPHを7.7とした。この状態で
10分攪拌した後、得られたスラリー溶液を、過
水洗し、ケークを110℃で乾燥して含水珪酸を得
た。次いで、粉砕し、650℃の電気炉で60分焼成
して比抵抗および白色度の測定に供した。測定値
を第1表に示す。 比較例 1 実施例1において、液温度を40℃とした以外
は、全て実施例1と同様に製造する場合、塩化ア
ンチモン及び塩化第2錫の溶液を添加する途中で
ゲル化し、反応槽の溶液が攪拌不能となつた。 【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 珪酸アルカリ溶液にアンチモン化合物及び錫
    化合物を添加することを特徴とする導電性を有す
    る含水珪酸の製造方法。 2 珪酸アルカリ溶液の温度が60℃以上である特
    許請求の範囲第1項記載の製造方法。
JP18381084A 1984-09-04 1984-09-04 導電性を有する含水珪酸の製造方法 Granted JPS6163520A (ja)

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JP18381084A JPS6163520A (ja) 1984-09-04 1984-09-04 導電性を有する含水珪酸の製造方法

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JPS6163520A JPS6163520A (ja) 1986-04-01
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WO1994000852A1 (en) * 1992-06-29 1994-01-06 E.I. Du Pont De Nemours And Company Electroconductive material and process
US5292551A (en) * 1992-06-29 1994-03-08 E. I. Du Pont De Nemours And Company Process for producing electroconductive powders
US5512094A (en) * 1992-11-20 1996-04-30 E. I. Du Pont De Nemours And Company Metal oxide coated silica shells
USH1447H (en) * 1992-11-20 1995-06-06 E. I. Du Pont De Nemours And Company Coated silica shells
US5364566A (en) * 1993-02-12 1994-11-15 E. I. Du Pont De Nemours And Company Process for making electroconductive powders

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JPS6163520A (ja) 1986-04-01

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