JPH0460721B2 - - Google Patents
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- JPH0460721B2 JPH0460721B2 JP60010967A JP1096785A JPH0460721B2 JP H0460721 B2 JPH0460721 B2 JP H0460721B2 JP 60010967 A JP60010967 A JP 60010967A JP 1096785 A JP1096785 A JP 1096785A JP H0460721 B2 JPH0460721 B2 JP H0460721B2
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B45/00—Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills
- B21B45/02—Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills for lubricating, cooling, or cleaning
- B21B45/0269—Cleaning
- B21B45/029—Liquid recovering devices
- B21B45/0296—Recovering lubricants
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B3/00—Rolling materials of special alloys so far as the composition of the alloy requires or permits special rolling methods or sequences ; Rolling of aluminium, copper, zinc or other non-ferrous metals
- B21B3/02—Rolling special iron alloys, e.g. stainless steel
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/10—Greenhouse gas [GHG] capture, material saving, heat recovery or other energy efficient measures, e.g. motor control, characterised by manufacturing processes, e.g. for rolling metal or metal working
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metal Rolling (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明は、Cr系ステンレス鋼板または鋼帯
(総称してステンレス鋼板という)の冷間圧延に
おいて、鉱物油を水に懸濁したエマルジヨンを圧
延油として用い、表面光沢の良い製品を得る方法
に関するものである。 従来の技術 ステンレス鋼板は、表面光沢の良い製品が要求
されることから、冷間圧延における圧延油として
ニート油(鉱物油を乳化せず、ストレートでミル
に供給する)が一般に用いられている。 しかし、高圧下高速圧延を行うと、鋼板の表面
にヒート・ストリークと呼ばれる焼付き現象が生
じ、また中間挿入紙の焼付きが発生するなどの問
題があり、冷却性、潤滑性のすぐれたソルブル油
のエマルジヨン(ソルブル油を水に微粒子状に懸
濁したものをミルに供給する)も使用されてい
る。(ステンレス鋼便覧、昭48.8.30発行、p.621)。 エマルジヨンを圧延油としてステンレス鋼板を
冷間圧延すると、圧延油の汚れが激しいため表面
光沢の良い製品が得られず、従来はオーステナイ
ト系鋼種の2B仕上製品(冷間圧延後、熱処理し
酸洗したのち光沢を得る調質圧延を施して仕上げ
たもの)や、研磨仕上製品用の冷間圧延が行える
にすぎなかつた。 SUS430などのフエライト系鋼種あるいは
SUS410などのマルテンサイト系鋼種の2B仕上製
品は、表面光沢がすぐれていて比較的安価なこと
から汎用されているが、ソルブル油のエマルジヨ
ンを圧延油とする高圧下高速の冷間圧延によつて
製造することはできなかつた。 発明が解決しようとする問題点 本発明は、鉱物油を基油とする、ソルブル油の
エマルジヨンを圧延油として冷間圧延し、フエラ
イト系あるいはマルテンサイト系のステンレス鋼
板の2B仕上製品を高能率で製造することを目的
とする。 問題点を解決するための手段 本発明は、Cr系ステンレス鋼板の冷間圧延に
おいて、鉱物油を基油とするエマルジヨンを圧延
油とし、循環再生処理によつて該圧延油中の鉄分
夾雑物の濃度を50ppm以上200ppm以下に維持し
ながら圧延して、表面光沢を有する圧延材を得る
ことを特徴とするCr系ステンレス鋼板の冷間圧
延方法である。 本発明において、Cr系ステンレス鋼板とは、
SUS430などのフエライト系あるいはSUS410な
どのマルテンサイト系ステンレス鋼の鋼板あるい
は鋼帯をいう。冷間圧延における圧延油は、ソル
ブル油、すなわちスピンドル油、マシン油などの
鉱物油を基油とし、これに乳化剤などを添加して
水に懸濁させたエマルジヨンを用いる。 圧延油中の鉄分夾雑物の濃度を200ppm以下に
維持する手段は、特に限定されるものではない
が、たとえば、ダーテイタンク内のスカムを除去
し、さらにクリーンタンクにマグネツトセパレー
タを設けて鉄分夾雑物を除去し、カラムクロマト
長さの測定により該夾雑物の濃度を把握して管理
するのが有効である。 作 用 鉱物油を基油とするエマルジヨンを圧延油とし
て、Cr系ステンレス鋼板を冷間圧延すると、新
油のときは冷延板の表面光沢が良いが、圧延量が
増加し圧延油が汚れてくると冷延板の表面光沢が
悪くなる。圧延油は循環させて使用しており、圧
延作業によつて圧延油中の鉄分夾雑物の量が増加
してくる。Cr系ステンレス鋼の冷延板の表面光
沢は、圧延油中の鉄分夾雑物の濃度が増すと劣化
するが、その関係は第1図に示すように鉄分夾雑
物の濃度が200ppmを越えると冷延板の光沢が急
激に劣化する。鉄分夾雑物の濃度が200ppm以下
であれば、Cr系ステンレス鋼板においても冷延
板の光沢が良く、これを熱処理し酸洗しさらに調
質圧延を施して2B仕上製品を製造することがで
きる。なお鉄分夾雑物が50ppm以上含まれている
方が冷間圧延時の潤滑性がよいので濃度の下限は
50ppmとするのが好ましい。 圧延油は、第2図に示すようにフイルターを通
して循環させて使用しているが、圧延油のエマル
ジヨンの油滴の粒径が通常5μm程度であるから、
これよりも目の粗いフイルターが用いられてい
る。一方、Cr系ステンレス鋼を冷間圧延すると
きの圧延油中の鉄分夾雑物は、ほとんどが粒径
1μm以下の微細なものであるから、フイルター
で除去することはできない。 鉄分夾雑物の濃度は、新油の状態から1500トン
程度圧延すると200ppmを越えるが、圧延量と濃
度上昇との関係は必ずしも一定ではなく、また新
油入替の頻度を増すことはコスト的に好ましくな
い。 したがつて、鉄分夾雑物の濃度を200ppm以下
に維持するためには、たとえば第2図におけるダ
ーテイタンク内でスカム及び液面下上層部の鉄分
夾雑物濃度の高い圧延油を除去し、さらにクリー
ンタンクにマグネツトセパレータを設けて、残存
鉄分夾雑物を除去し、かつ圧延油中の濃度を把握
して管理することなどの循環再生処理が有効であ
る。 ダーテイタンクにおけるスカムの除去について
第3図により説明する。圧延機から排出された圧
延油は導入口1からダーテイタンク内に落下し、
液面上にスカム2が生じる。スカム2には鉄分夾
雑物、グリース、ベアリング油、老廃油等の不純
物が含まれており、バキユームポンプ3で吸引除
去される。 しかし、鉄分夾雑物は、液面下にも存在し、そ
の濃度は液面下10〜15mmまでの部分が特に高いの
で、フロートポンプ4を用いてこれを除去する。
フロートポンプ4の吸引口5の下端を液面下10〜
15mmの適正位置にセツトし、圧延油表層部に濃縮
している鉄分夾雑物6を圧延油と共に吸引除去す
る。このとき、バキユームポンプ3で除去できな
かつた残存スカムも同時に除去される。 ダーテイタンクでこのような処理を行つても圧
延油中の鉄分夾雑物の濃度は350ppm程度にしか
低下せず、200ppm以下にするためには、さらに
別の手段が必要であり、クリーンタンクにおける
マグネツトセパレータ方式について第4図、第5
図により説明する。 ダーテイタンクからフイルターを通して送られ
てきた圧延油は導入管11からクリーンタンク内
の深部に導入され、マグネツトセパレータ13に
向けて導出される。マグネツトセパレータ13は
自動掻取のコンベア方式になつており、圧延油中
の鉄分夾雑物が捕獲除去される。 クリーンタンクにはサクシヨンポンプ12が取
り付けられており、浄化された圧延油は再び圧延
機へ供給される。従つてクリーンタンク内の圧延
油の流れは導入管11からの圧延油の吹き出し
と、サクシヨンポンプ12の吸い込み作用によ
り、第5図中の矢印の様になり、タンク内のよど
みはなく、マグネツトセパレーター13の鉄分夾
雑物除去効果を高めている。 圧延油中の鉄分夾雑物の濃度を把握するには、
たとえば圧延油のカラムクロマト長さを測定する
のが有効である。カラムクロマト長さと鉄分夾雑
物濃度とは、第6図に示すようなよい相関があ
る。なお、カラムクロマト長さとは、圧延油の清
浄度を表わす指標で、吸着材に圧延油を長し込
み、吸着材の汚れ程度を示したものである。すな
わち、カラムクロマト長さが長い程、圧延油の汚
れがひどいことを示す。 実施例 20段ゼンジミア圧延機により、精製鉱油に乳化
剤、防錆剤、油性向上剤を添加したもの7.5%水
に懸濁させたエマルジヨンを圧延油として、
SUS430ステンレス鋼を板厚3.8mmから0.8mmまで
冷間圧延したときの冷延板の反射率の推移を表1
に示す。 圧延油の循環系は第2図に示すとおりであり、
本発明法においては、ダーテイタンクに第3図に
示すようなバキユームポンプ3とフロートポンプ
4を設け、かつクリーンタンクに第5図に示すよ
うなマグネツトセパレータ13を設け、クリーン
タンク出側の圧延油のカラムクロマト長さの測定
によつて各ポンプおよびマグネツトセパレータの
作動状況を調整した。従来法においては、ダーテ
イタンクに第3図に示すようなバキユームポンプ
を設けたのみである。
(総称してステンレス鋼板という)の冷間圧延に
おいて、鉱物油を水に懸濁したエマルジヨンを圧
延油として用い、表面光沢の良い製品を得る方法
に関するものである。 従来の技術 ステンレス鋼板は、表面光沢の良い製品が要求
されることから、冷間圧延における圧延油として
ニート油(鉱物油を乳化せず、ストレートでミル
に供給する)が一般に用いられている。 しかし、高圧下高速圧延を行うと、鋼板の表面
にヒート・ストリークと呼ばれる焼付き現象が生
じ、また中間挿入紙の焼付きが発生するなどの問
題があり、冷却性、潤滑性のすぐれたソルブル油
のエマルジヨン(ソルブル油を水に微粒子状に懸
濁したものをミルに供給する)も使用されてい
る。(ステンレス鋼便覧、昭48.8.30発行、p.621)。 エマルジヨンを圧延油としてステンレス鋼板を
冷間圧延すると、圧延油の汚れが激しいため表面
光沢の良い製品が得られず、従来はオーステナイ
ト系鋼種の2B仕上製品(冷間圧延後、熱処理し
酸洗したのち光沢を得る調質圧延を施して仕上げ
たもの)や、研磨仕上製品用の冷間圧延が行える
にすぎなかつた。 SUS430などのフエライト系鋼種あるいは
SUS410などのマルテンサイト系鋼種の2B仕上製
品は、表面光沢がすぐれていて比較的安価なこと
から汎用されているが、ソルブル油のエマルジヨ
ンを圧延油とする高圧下高速の冷間圧延によつて
製造することはできなかつた。 発明が解決しようとする問題点 本発明は、鉱物油を基油とする、ソルブル油の
エマルジヨンを圧延油として冷間圧延し、フエラ
イト系あるいはマルテンサイト系のステンレス鋼
板の2B仕上製品を高能率で製造することを目的
とする。 問題点を解決するための手段 本発明は、Cr系ステンレス鋼板の冷間圧延に
おいて、鉱物油を基油とするエマルジヨンを圧延
油とし、循環再生処理によつて該圧延油中の鉄分
夾雑物の濃度を50ppm以上200ppm以下に維持し
ながら圧延して、表面光沢を有する圧延材を得る
ことを特徴とするCr系ステンレス鋼板の冷間圧
延方法である。 本発明において、Cr系ステンレス鋼板とは、
SUS430などのフエライト系あるいはSUS410な
どのマルテンサイト系ステンレス鋼の鋼板あるい
は鋼帯をいう。冷間圧延における圧延油は、ソル
ブル油、すなわちスピンドル油、マシン油などの
鉱物油を基油とし、これに乳化剤などを添加して
水に懸濁させたエマルジヨンを用いる。 圧延油中の鉄分夾雑物の濃度を200ppm以下に
維持する手段は、特に限定されるものではない
が、たとえば、ダーテイタンク内のスカムを除去
し、さらにクリーンタンクにマグネツトセパレー
タを設けて鉄分夾雑物を除去し、カラムクロマト
長さの測定により該夾雑物の濃度を把握して管理
するのが有効である。 作 用 鉱物油を基油とするエマルジヨンを圧延油とし
て、Cr系ステンレス鋼板を冷間圧延すると、新
油のときは冷延板の表面光沢が良いが、圧延量が
増加し圧延油が汚れてくると冷延板の表面光沢が
悪くなる。圧延油は循環させて使用しており、圧
延作業によつて圧延油中の鉄分夾雑物の量が増加
してくる。Cr系ステンレス鋼の冷延板の表面光
沢は、圧延油中の鉄分夾雑物の濃度が増すと劣化
するが、その関係は第1図に示すように鉄分夾雑
物の濃度が200ppmを越えると冷延板の光沢が急
激に劣化する。鉄分夾雑物の濃度が200ppm以下
であれば、Cr系ステンレス鋼板においても冷延
板の光沢が良く、これを熱処理し酸洗しさらに調
質圧延を施して2B仕上製品を製造することがで
きる。なお鉄分夾雑物が50ppm以上含まれている
方が冷間圧延時の潤滑性がよいので濃度の下限は
50ppmとするのが好ましい。 圧延油は、第2図に示すようにフイルターを通
して循環させて使用しているが、圧延油のエマル
ジヨンの油滴の粒径が通常5μm程度であるから、
これよりも目の粗いフイルターが用いられてい
る。一方、Cr系ステンレス鋼を冷間圧延すると
きの圧延油中の鉄分夾雑物は、ほとんどが粒径
1μm以下の微細なものであるから、フイルター
で除去することはできない。 鉄分夾雑物の濃度は、新油の状態から1500トン
程度圧延すると200ppmを越えるが、圧延量と濃
度上昇との関係は必ずしも一定ではなく、また新
油入替の頻度を増すことはコスト的に好ましくな
い。 したがつて、鉄分夾雑物の濃度を200ppm以下
に維持するためには、たとえば第2図におけるダ
ーテイタンク内でスカム及び液面下上層部の鉄分
夾雑物濃度の高い圧延油を除去し、さらにクリー
ンタンクにマグネツトセパレータを設けて、残存
鉄分夾雑物を除去し、かつ圧延油中の濃度を把握
して管理することなどの循環再生処理が有効であ
る。 ダーテイタンクにおけるスカムの除去について
第3図により説明する。圧延機から排出された圧
延油は導入口1からダーテイタンク内に落下し、
液面上にスカム2が生じる。スカム2には鉄分夾
雑物、グリース、ベアリング油、老廃油等の不純
物が含まれており、バキユームポンプ3で吸引除
去される。 しかし、鉄分夾雑物は、液面下にも存在し、そ
の濃度は液面下10〜15mmまでの部分が特に高いの
で、フロートポンプ4を用いてこれを除去する。
フロートポンプ4の吸引口5の下端を液面下10〜
15mmの適正位置にセツトし、圧延油表層部に濃縮
している鉄分夾雑物6を圧延油と共に吸引除去す
る。このとき、バキユームポンプ3で除去できな
かつた残存スカムも同時に除去される。 ダーテイタンクでこのような処理を行つても圧
延油中の鉄分夾雑物の濃度は350ppm程度にしか
低下せず、200ppm以下にするためには、さらに
別の手段が必要であり、クリーンタンクにおける
マグネツトセパレータ方式について第4図、第5
図により説明する。 ダーテイタンクからフイルターを通して送られ
てきた圧延油は導入管11からクリーンタンク内
の深部に導入され、マグネツトセパレータ13に
向けて導出される。マグネツトセパレータ13は
自動掻取のコンベア方式になつており、圧延油中
の鉄分夾雑物が捕獲除去される。 クリーンタンクにはサクシヨンポンプ12が取
り付けられており、浄化された圧延油は再び圧延
機へ供給される。従つてクリーンタンク内の圧延
油の流れは導入管11からの圧延油の吹き出し
と、サクシヨンポンプ12の吸い込み作用によ
り、第5図中の矢印の様になり、タンク内のよど
みはなく、マグネツトセパレーター13の鉄分夾
雑物除去効果を高めている。 圧延油中の鉄分夾雑物の濃度を把握するには、
たとえば圧延油のカラムクロマト長さを測定する
のが有効である。カラムクロマト長さと鉄分夾雑
物濃度とは、第6図に示すようなよい相関があ
る。なお、カラムクロマト長さとは、圧延油の清
浄度を表わす指標で、吸着材に圧延油を長し込
み、吸着材の汚れ程度を示したものである。すな
わち、カラムクロマト長さが長い程、圧延油の汚
れがひどいことを示す。 実施例 20段ゼンジミア圧延機により、精製鉱油に乳化
剤、防錆剤、油性向上剤を添加したもの7.5%水
に懸濁させたエマルジヨンを圧延油として、
SUS430ステンレス鋼を板厚3.8mmから0.8mmまで
冷間圧延したときの冷延板の反射率の推移を表1
に示す。 圧延油の循環系は第2図に示すとおりであり、
本発明法においては、ダーテイタンクに第3図に
示すようなバキユームポンプ3とフロートポンプ
4を設け、かつクリーンタンクに第5図に示すよ
うなマグネツトセパレータ13を設け、クリーン
タンク出側の圧延油のカラムクロマト長さの測定
によつて各ポンプおよびマグネツトセパレータの
作動状況を調整した。従来法においては、ダーテ
イタンクに第3図に示すようなバキユームポンプ
を設けたのみである。
【表】
圧延油は本発明と同一で、鉄分夾雑物の濃度を
制御していない従来法では、累計圧延量が2000ト
ンで鉄分夾雑物の濃度が200ppmを越え、冷延板
の光沢が劣化して2B仕上製品の採用が不可であ
つたのに対し、鉄分夾雑物濃度を200ppm以下に
維持した本発明法では、16000トン圧延後でも冷
延板の光沢がよく2B仕上製品が採用できた。 発明の効果 従来のニート油を用いた圧延では、ニート油の
冷却性能不足により鋼板の表面温度が高くなり、
鋼板の表面にヒートストリークや中間挿入紙の焼
き付きが発生し、高速・高圧下圧延が阻害されて
きた。 しかし、本発明法により、光沢の良いCr系2B
仕上製品が、冷却性の優れたソルブル油により圧
延可能となり、ニート油に比べ高能率の高速・高
圧下圧延が実施され、生産性向上、コスト切下げ
がはかられた。
制御していない従来法では、累計圧延量が2000ト
ンで鉄分夾雑物の濃度が200ppmを越え、冷延板
の光沢が劣化して2B仕上製品の採用が不可であ
つたのに対し、鉄分夾雑物濃度を200ppm以下に
維持した本発明法では、16000トン圧延後でも冷
延板の光沢がよく2B仕上製品が採用できた。 発明の効果 従来のニート油を用いた圧延では、ニート油の
冷却性能不足により鋼板の表面温度が高くなり、
鋼板の表面にヒートストリークや中間挿入紙の焼
き付きが発生し、高速・高圧下圧延が阻害されて
きた。 しかし、本発明法により、光沢の良いCr系2B
仕上製品が、冷却性の優れたソルブル油により圧
延可能となり、ニート油に比べ高能率の高速・高
圧下圧延が実施され、生産性向上、コスト切下げ
がはかられた。
第1図は圧延油中の鉄分夾雑物の濃度と冷延板
の反射率との関係を示す図、第2図は冷間圧延機
における圧延油の循環系統を示す図、第3図〜第
5図は圧延油を清浄化する手段の例を示す図で第
3,4図は立面図、第5図は平面図である。第6
図は圧延油中の鉄分夾雑物の濃度とカラムクロマ
ト長さとの関係を示す図である。 1……導入口、2……スカム、3……バキユー
ムポンプ、4……フロートポンプ、5……吸引
口、6……鉄分夾雑物、8……ダーテイタンク、
10……クリーンタンク、11……導入管、12
……サクシヨンポンプ、13……マグネツトセパ
レーター。
の反射率との関係を示す図、第2図は冷間圧延機
における圧延油の循環系統を示す図、第3図〜第
5図は圧延油を清浄化する手段の例を示す図で第
3,4図は立面図、第5図は平面図である。第6
図は圧延油中の鉄分夾雑物の濃度とカラムクロマ
ト長さとの関係を示す図である。 1……導入口、2……スカム、3……バキユー
ムポンプ、4……フロートポンプ、5……吸引
口、6……鉄分夾雑物、8……ダーテイタンク、
10……クリーンタンク、11……導入管、12
……サクシヨンポンプ、13……マグネツトセパ
レーター。
Claims (1)
- 1 Cr系ステンレス鋼板の冷間圧延において、
鉱物油を基油とするエマルジヨンを圧延油とし、
循環再生処理によつて該圧延油中の鉄分夾雑物の
濃度を50ppm以上200ppm以下に維持しながら圧
延して、表面光沢を有する圧延材を得ることを特
徴とするCr系ステンレス鋼板の冷間圧延方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60010967A JPS61172604A (ja) | 1985-01-25 | 1985-01-25 | Cr系ステンレス鋼板の冷間圧延方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60010967A JPS61172604A (ja) | 1985-01-25 | 1985-01-25 | Cr系ステンレス鋼板の冷間圧延方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61172604A JPS61172604A (ja) | 1986-08-04 |
JPH0460721B2 true JPH0460721B2 (ja) | 1992-09-28 |
Family
ID=11764934
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60010967A Granted JPS61172604A (ja) | 1985-01-25 | 1985-01-25 | Cr系ステンレス鋼板の冷間圧延方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61172604A (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS607846Y2 (ja) * | 1981-02-25 | 1985-03-18 | 川崎製鉄株式会社 | ク−ラントスカムの油分循環回収装置 |
-
1985
- 1985-01-25 JP JP60010967A patent/JPS61172604A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61172604A (ja) | 1986-08-04 |
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