JPH0460460B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0460460B2
JPH0460460B2 JP60095540A JP9554085A JPH0460460B2 JP H0460460 B2 JPH0460460 B2 JP H0460460B2 JP 60095540 A JP60095540 A JP 60095540A JP 9554085 A JP9554085 A JP 9554085A JP H0460460 B2 JPH0460460 B2 JP H0460460B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optically active
phenylalanine amide
phenylalanine
weight
reaction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60095540A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61254545A (ja
Inventor
Hiroshi Yoshida
Masayoshi Oku
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Priority to JP60095540A priority Critical patent/JPS61254545A/ja
Publication of JPS61254545A publication Critical patent/JPS61254545A/ja
Publication of JPH0460460B2 publication Critical patent/JPH0460460B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は必須アミノ酸と同じ構造式を有するL
−又はD−フエニルアラニンに導かれる光学不活
性フエニルアラニンアミド(以下β−フエニルア
ラニンアミドとも言う)を得るための、光学活性
β−フエニルアラニンアミドの新規なラセミ化方
法に関する。本発明により得られる光学不活性フ
エニルアラニンアミドは、例えば、微生物の生産
する加水分解酵素(アミダーゼ)により容易に不
斉加水分解され、必須アミノ酸として、重要なL
−フエニルアラニンに導かれるものである。(特
許公報、特開昭59−95886号参照) 〔従来の技術〕 光学活性フエニルアラニンアミドのラセミ化方
法に関する公知文献としては、次のものが挙げら
れる。Chem.Pharm.Bull.18,1788〜1793(1970)。
α−アミノ酸類を重水素化酢酸溶媒中で、加熱
することにより、α−炭素の水素−重水素交換反
応を検討している例がある。こ文献によると交換
反応とラセミ化は対応するとして、フエニルアラ
ニンアミドの場合、酢酸中120℃、1時間の条件
では、20〜40%のラセミ化率であろうと推定して
いる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
一般的に光学活性フエニルアラニンおよびその
誘導体であるN−アシル体、あるいはヒダントイ
ンのラセミ化方法は、公知文献も多くラセミ化率
は概して高い。
しかし、前述した公知法に示すとおり、光学活
性フエニルアラニンアミドのラセミ化方法は、そ
のラセミ化率からみて、とても工業的に採用し得
る方法ではない。
本発明者らはアミノ酸類の一般的なラセミ化方
法(熱ラセミ化法、無酢法等)を用いて、フエニ
ルアラニンアミドについて検討したが、基質であ
るフエニルアラニンアミドにはラセミ化以外の副
反応が多く起り、その結果ラセミ化率およびその
収率の低いことが判つた。
〔問題点を解決するための手段〕
したがつて、本発明者らは工業的に有利な、し
かも、新規な光学活性フエニルアラニンアミドの
ラセミ化方法を確立することを目的として鋭意研
究を行つた結果、本発明を完成した。本発明は、
必須アミノ酸と同じ構造式を有するL−又はD−
β−フエニルアラニンに対応する、光学活性フエ
ニルアラニンアミド(以下光学活性β−フエニル
アラニンアミドとも言う)を塩化ニツケル、金属
ニツケル、塩化マグネシウム、塩化マンガンの中
から選ばれた少なくとも、一種以上の触媒(光学
活性β−フエニルアラニンアミド1モルに対して
0.005〜0.5モルを用いる)の存在下、低級脂肪族
アルコール溶媒(光学活性β−フエニルアラニン
アミド1重量部に対して2〜200重量部を用いる)
中あるいは、アンモニア(光学活性β−フエニル
アラニンアミド1重量部に対して1〜100重量部
を用いる)を含む低級脂肪族アルコール溶媒中
で、加熱反応させることを特徴とする光学活性フ
エニルアラニンアミドのラセミ化方法を提供する
ものである。
本発明によれば、副反応はほとんど認められ
ず、簡単な後処理により、ラセミ化率の高いフエ
ニルアラニンアミドが高収率で得られる。
本発明で使用される光学活性フエニルアラニン
アミドとは、一般式() で表される構造式を持ち、一般には、L−体また
はD−体のみを言うが、それらの反対構造の光学
活性体が、約10重量%程度まで含有されているも
のであつてもよい。
本発明に使用する触媒として、次のものが挙げ
られる。塩化ニツケル、金属ニツケル、塩化マグ
ネシウム、塩化マンガンなどである。こられの触
媒は、それぞれ単独で使用しても、また2種以上
の混合物として使用してもよい。
なお、金属ニツケルとしては、ラネーニツケル
を常法によつて展開したものであつてもよく、ま
たケイソウ土などの担体に担持したものを使用し
てもよい。
これらの触媒の使用量は光学活性フエニルアラ
ニンアミド1モルに対して、0.005〜0.5モル好ま
しくは0.01〜0.25モルである。触媒の使用量が多
すぎると、副反応が多く起り、少なすぎるとラセ
ミ化が十分に進行しない。
この発明に用いる溶媒としての低級脂肪族アル
コールには、メタノール、エタノール、プロパノ
ール、ブタノールなどが挙げられる。このアルコ
ールの使用量は光学活性フエニルアラニンアミド
1重量部に対して、2〜200重量部、好ましくは
4〜100重量部である。
本発明において、アンモニアを含む低級脂肪族
アルコール溶媒を使用する利点は副反応をともな
うことなく、ほぼ完全にラセミ化することができ
るところにある。アンモニアを含む低級脂肪族ア
ルコール溶媒で行なう場合のアンモニアの使用量
は光学活性フエニルアラニンアミド1重量部に対
して1〜100重量部、好ましくは2〜50重量部で
ある。
反応温度は50〜150℃、特に70〜120℃が好まし
い。反応時間は反応温度等その他の条件により適
宜選択することができるが、一般的に1〜24時間
の範囲から選ぶことが好ましい。
反応は反応温度から自然発生する圧力下で行な
われるが、加熱する前に、窒素、水素、アルゴ
ン、ヘリウム等の不活性ガスで加圧しても反応に
は、さしつかえない。
目的物であるラセミ化されたフエニルアラニン
アミドは反応終了後、ろ過、濃縮、拍出、中和、
再結晶等の公知の方法により容易に単離すること
ができる。
〔実施例〕
以下に実施例を示す。
実施例の収率およびラセミ化率の定義は次のよ
うである。
収率(%)=反応後取得したフエニルアラニンア
ミドの重量/仕込D−(又はL−)フエニルアラニンア
ミドの重量×100 ラセミ化率: 標準品、D又はL−フエニルアラニンアミドの
1wt%1N−HCl水溶液の比施光度を基準にする。
D−フエニルアラニンアミド 〔α〕20 D〕=−23.2゜(1N−HCl,C=1.0%) L−フエニルアラニンアミド 〔α〕20 D=+23.2゜(1N−HCl,C=1.0%) ラセミ化反応終了後、取得したフエニルアラニ
ンアミドを同一条件下でその比施光度を測定す
る。ラセミ化率は次式から求める。
ラセミ化率(%)=反応後取得したフエニルアラニン
アミドの比施光度/D−(又はL−)フエニルアラニン
アミドの比施光度×100 実施例 1 100mlのステンレス製オートクレーブに、L−
フエニルアラニンアミド(以下β−フエニルアラ
ニンアミドとも言う)400mg(2.44ミリモル)、塩
化ニツケル32mg(0.247ミリモル)15wt%アンモ
ニア−メタノール溶液10mlを仕込み、昇温後100
℃で4時間反応した。反応終了後、冷却開封し反
応液にさらに15wt%アンモニア−メタノール溶
液約10mlを加えた。反応液中の不溶物を過して
除いた後、濃縮乾固し、得られた微黄色粉末を少
量のクロロホルム−ヘキサン(1/1)混合溶媒
で洗浄し白色のフエニルアラニンアミド374mgを
得た。収率93.5%。
得られた結晶を薄層クロマトグラフイー
(SiO260F254、CH3OH/アセトン=1/1、ニン
ヒドリン発色)で確認したところ、1スポツトで
あつた。
〔α〕20 D=+1.2゜(1N−HCL,C=1.0%) ラセミ化率95% 実施例 2 100mlのステンレス製オートクレーブに、D−
フエニルアラニンアミド800mg(4.88ミリモル)、
塩化ニツケル60mg(0.463ミリモル)、15wt%アン
モニア−メタノール溶液10mlを仕込み、密閉後水
素を30Kg/cm2まで圧入した。昇温後100℃で4時
間反応した。反応終了後実施例1と同様に処理し
た。
フエニルアラニンアミド 664mg 収率83% 〔α〕20 D=−1.2゜(1N−HCl,C=1.0%) ラセミ化率 95% 実施例 3 100mlステンレス製オートクレーブにD−フエ
ニルアラニンアミド400mg(2.44ミリモル)、安定
化ニツケル40mg(商品名N103、日揮化学社製、
ニツケル約50wt%、ケイソウ土約50wt%)15wt
%アンモニア−メタノール25mlを仕込み、密閉後
昇温し100℃で3時間反応した。反応終了後実施
例1と同様に処理した。
フエニルアラニンアミド 300mg 収率75% 〔α〕20 D=±0゜(1N−HCl,C=1.0%)ラセミ
化率100 実施例 4 100mlステンレス製オートクレーブに、D−フ
エニルアラニンアミド500mg(3.05ミリモル)塩
化マグネシウム58mg(0.61ミリモル)、n−ブタ
ノール25mlを仕込み密閉後昇温し120℃で5時間
反応した。反応終了後、冷却開封し不溶物を過
して除き、濃縮乾固した後実施例1と同様に処理
した。
フエニルアラニンアミド 430mg 収率86% 〔α〕20 D=−3.5゜(1N−HCl,C=1.0%)ラセミ
化率85% 実施例 5 100mlステンレス製オートクレーブにL−フエ
ニルアラニンアミド400mg(2.44ミリモル)、塩化
マンガン4水塩40mg(0.20ミリモル)、メタノー
ル25mlを仕込み、密閉後昇温し120℃で3時間反
応した。反応後実施例4と同様の処理をした。
フエニルアラニンアミド 324mg 収率81% 〔α〕20 D=+6.0(1N−HCl,C=1.0%)ラセミ
化率74% 比較例 1 塩化マグネシウムを使用しないほかは、実施例
4と同様に反応を行つた。反応終了後、冷却開封
し得られた無色均一溶液を濃縮乾固した後、実施
例1と同様に処理した。
β−フエニルアラニンアミド 475mg 収率95
% 〔α〕20 D=−23.0(1N−HCl,C=1.0%)ラセ
ミ化率1% 〔発明の効果〕 本発明によれば、副反応はほとんど認められ
ず、光学活性フエニルアラニンアミドからラセミ
化率が約70%以上のフエニルアラニンアミドが高
収率で得られる。本発明は、D−体からL−体を
生成するラセミ化に好適に使用できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 必須アミノ酸と同じ構造式を有するL−又は
    D−β−フエニルアラニンに対応する、光学活性
    フエニルアラニンアミド(以下光学活性β−フエ
    ニルアラニンアミドとも言う)を塩化ニツケル、
    金属ニツケル、塩化マグネシウム、塩化マンガン
    の中から選ばれた少なくとも、一種以上の触媒
    (光学活性β−フエニルアラニンアミド1モルに
    対して0.005〜0.5モルを用いる)の存在下、低級
    脂肪族アルコール溶媒(光学活性β−フエニルア
    ラニンアミド1重量部に対して2〜200重量部を
    用いる)中あるいは、アンモニア(光学活性β−
    フエニルアラニンアミド1重量部に対して1〜
    100重量部を用いる)を含む低級脂肪族アルコー
    ル溶媒中で、加熱反応させることを特徴とする光
    学活性フエニルアラニンアミドのラセミ化方法。
JP60095540A 1985-05-07 1985-05-07 光学活性フエニルアラニンアミドのラセミ化方法 Granted JPS61254545A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60095540A JPS61254545A (ja) 1985-05-07 1985-05-07 光学活性フエニルアラニンアミドのラセミ化方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60095540A JPS61254545A (ja) 1985-05-07 1985-05-07 光学活性フエニルアラニンアミドのラセミ化方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61254545A JPS61254545A (ja) 1986-11-12
JPH0460460B2 true JPH0460460B2 (ja) 1992-09-28

Family

ID=14140395

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60095540A Granted JPS61254545A (ja) 1985-05-07 1985-05-07 光学活性フエニルアラニンアミドのラセミ化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61254545A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9426260D0 (en) * 1994-12-24 1995-02-22 Univ Loughborough De-racemisation
JP4548756B2 (ja) * 2000-05-22 2010-09-22 三菱レイヨン株式会社 アミノ酸アミドの精製法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61254545A (ja) 1986-11-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3447066B2 (ja) 水性溶液の形で保護された及び保護されていないジ− 及びオリゴペプチドの酵素による製造方法
Bommarius et al. Operational Stability of Enzymes: Acylase‐Catalyzed Resolution of N‐Acetyl Amino Acids to Enantiomerically Pure l‐Amino Acids
Killian et al. Ribosome-mediated incorporation of hydrazinophenylalanine into modified peptide and protein analogues
JPS592694A (ja) 遊離Lα−アミノ酸の製造法
JPS5836399A (ja) ヒトインシユリン誘導体の製造方法
JPS60164495A (ja) N‐ホルミルアミノ酸とペプチド残基の酵素的結合法
JPH01222795A (ja) ペプチド、特にジペプチドを酵素により造るための方法およびそのための装置
WO1999033785A1 (en) PROCESSES FOR PRODUCING β-HALOGENO-α-AMINO-CARBOXYLIC ACIDS AND PHENYLCYSTEINE DERIVATIVES AND INTERMEDIATES THEREOF
JPH0460460B2 (ja)
TW412591B (en) Methods for preparing optically active amino acids and their esters
IE50856B1 (en) Method of producing n-benzyloxycarbonyl-l-aspartic acid
EP0823416B1 (en) Process for producing cyclohexylamino acids
CA1303628C (en) Method for racemization of optically active serine
EP0198397B1 (en) Method of producing l-phenylalanine
US3819607A (en) Method for producing peptides by reaction of amino acid n-carboxyanhydrides with schiff's bases
JPH10286098A (ja) D−アミノ酸の製造方法、ならびにアミンの製造方法
US20130041178A1 (en) Method for preparing optically active n-methylamino acids and optically active n-methylamino acid amides
CA1339674C (en) Enzymatic l-aspartyl-l-phenylalanine alkyl ester production
JP4125809B2 (ja) D−アミノ酸の製造法
JP3720435B2 (ja) 4−ハロゲノグルタミン酸のラセミ分割方法
JPH09287A (ja) L−アミノ酸またはその塩の製造方法
JP2674078B2 (ja) D−α−アミノ酸の製造法
JPH0751075B2 (ja) L−アスパルチル−l−フェニルアラニンアルキルエステルの製造方法
JP2000060593A (ja) GlyPheの前駆体を合成する方法
JP2505487B2 (ja) 光学活性リジンのラセミ化法