JPH0459610B2 - - Google Patents

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JPH0459610B2
JPH0459610B2 JP62310723A JP31072387A JPH0459610B2 JP H0459610 B2 JPH0459610 B2 JP H0459610B2 JP 62310723 A JP62310723 A JP 62310723A JP 31072387 A JP31072387 A JP 31072387A JP H0459610 B2 JPH0459610 B2 JP H0459610B2
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JP
Japan
Prior art keywords
cladding layer
refractive index
core
medical image
quartz glass
Prior art date
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Expired
Application number
JP62310723A
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English (en)
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JPS63264706A (ja
Inventor
Atsushi Uchiumi
Hiroyuki Hayamizu
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Cable Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority to JP62310723A priority Critical patent/JPS63264706A/ja
Publication of JPS63264706A publication Critical patent/JPS63264706A/ja
Publication of JPH0459610B2 publication Critical patent/JPH0459610B2/ja
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、人体や動物の体内、たとえば血管、
尿管、卵管などの管の内部を観察または治療する
ために用いられる医療用イメージスコープに関
し、特に冠状動脈内部を観察または治療するのに
好適な医療用イメージスコープに関する。 従来の技術 冠状動脈内など狭隘な人体や動物の体内を直接
仔細に観察することのできるような画像が鮮明で
しかも可及的に細径の医療用イメージスコープが
要求されている。 従来、医療用イメージスコープとしては、多成
分ガラス系光フアイバの多数本を単に束ねただけ
のマルチプルフアイバを画像伝送路として有する
ものが用いられてきている。このタイプのマルチ
プルフアイバを一層細径化するには、個々の光フ
アイバとして今以上に細径化したものを用いる必
要があるが、多成分ガラスは一般に含有不純物が
多くてこの含有不純物のために石英ガラスと比較
して線引性が悪く、現在使用されている光フアイ
バさえ略限界に近い線引率で製造されたものであ
るので今以上の細径化は頗る困難である。 マルチプルフアイバのもう一つの製造方法とし
て光フアイバの多数本の束を加熱線引きして光フ
アイバ同士を互いに融着させ且つ外径を縮小させ
る方法がある。しかしながら、この方法によつて
も多成分ガラスの上記した含有不純物のために得
られたマルチプルフアイバは脆く、折れ易い欠点
がある。 これに対して石英系ガラスは、線引き性に優れ
ているために基本的構造としてコアとクラツド層
とからなる光フアイバ母材の必要多数本の束を線
引きすることにより、多成分ガラスでは到底製造
することができない細径のマルチプルフアイバを
容易に製造することができる長所を有する。 光フアイバ母材のコア部分がドーパント入り石
英ガラスからなる場合、ドーパントの種類、ドー
パント量などを変えることによりクラツド層との
屈折率差を大きくすることができ、その結果、薄
いクラツド層にても漏光を防止する効果が高くな
るので線引き率を大きくして一層細径のマルチプ
ルフアイバを製造することができる。 解決を要すべき問題点 ところで、コア部分がドーパント入り石英ガラ
スからなる上記の光フアイバ母材を製造するには
たとえばドーパント入り石英ガラス製のコア用ロ
ツドが必要となるが、そのようなコア用ロツドは
イメージスコープの製造用としてではなく、通信
用光フアイバを製造するためのものとして従来実
用されているに過ぎない。しかも、従来のコア用
ロツドはその屈折率分布が第7図における曲線1
として示すようにロツド中心より外表面に向かつ
て屈折率が急激に低下するタイプのものである。
そのため、かかるコア用ロツドを用いてマルチプ
ルフアイバを製造した場合、得られたマルチプル
フアイバはその画素としての各フアイバにおける
中心部のみが明るくて中心より離れるに従い急激
に暗くなり、細径のマルチプルフアイバとする程
伝送画像が極めて見づらいものになるという問題
があつた。 問題点を解決するための手段 本発明は、グレーデドインデツクス形のコアを
有するマルチプルフアイバでありながら、上記の
問題が克服された、したがつて細径でも鮮明で且
つ明るい画像を伝送できるマルチプルフアイバを
画像電送路として有する医療用イメージスコープ
を提供しようとするものである。 すなわち、本発明は画像伝送のためのマルチプ
ルフアイバとライトガイドからなり、該ライトガ
イドの少なくとも先端部分はマルチプルフアイバ
と併設されてマルチプルフアイバの全長を保護す
る保護管中に収められており、また上記マルチプ
ルフアイバはコアの上に、順次、ドープド石英ガ
ラスからなる第1クラツド層、ドープド石英ガラ
スからなる第2クラツド層および純石英ガラスか
らなる第3クラツド層を有する石英ガラス系光フ
アイバの1000〜5000本が互いに融着した構造を有
し、上記コアの屈折率分布がコアの半径をr1、コ
アの中心部における最大屈折率値をn0、コアの最
外部に置ける最小屈折率値をn1としたときコアの
中心軸から半径0.65r1の位置における屈折率n2
下式を満足する値を有し、且つ第1クラツド層は
第2クラツド層よりも低屈折率を有し、第2クラ
ツド層は第3クラツド層よりも低屈折率を有する
ことを特徴とする医療用イメージスコープを提供
しようとするものである。n2≧n1+0.65(n0
n1)。 作 用 画像伝送路として機能するマルチプルフアイバ
中の各光フアイバのコアは、その屈折率分布は1
種のGI形でありながら中心部より半径0.65r1まで
の区間においては屈折率の低下が小さく、かつ一
定値以上の屈折率を有しているので、その中心部
より少なくとも半径0.65r1の区間は勿論のこと、
それより多少外側の領域でさえ実用上充分な明る
さを有する。さらに、コアの上にドープド石英ガ
ラスからなる第1クラツド層を有するため、コア
の高屈折率と第1クラツド層の低屈折率とから極
めて大きな実効開口率が実現される。なお、コア
と第1クラツド層が共にドープド石英ガラスから
なる場合、ドープド石英ガラスは一般に線引き時
の高温度で過流動を起こして異常変形し易いが、
それらの上に高溶融粘度を有する純石英ガラスか
らなる第3クラツド層が存在するので上記の異常
変形が防止され、各画素の配列性が向上する。ま
た更に、第1クラツド層の屈折率を小さくするた
めにドーパントを多量に含有するドープド石英ガ
ラスを用いると、該ガラスは熱膨張係数も大とな
り、この層が熱膨張係数の小さい純石英ガラスの
第3クラツド層と直接接触する構造であると、線
引き直後あるいはその後において第1クラツド層
又は第3クラツド層がひび割れする問題もある
が、第1クラツド層と第3クラツド層の中間の屈
折率を有し而して熱膨張係数の点においても中間
である第2クラツド層がそれら層間に介在するの
で上記のひび割れ問題も解消する。この結果、本
発明においては第1クラツド層はひび割れを懸念
することなく、その屈折率を従来以上に低下せし
めることができ、この結果大きな実効開口率を有
するマルチプルフアイバが工業的に実現可能とな
る。 上記マルチプルフアイバは、細径にても画像伝
送性に優れており、この点を利用して、本発明で
は5000以下の小画素数とすることにより一層の細
径化が達成される。このため照明用のライトガイ
ドをマルチプルフアイバと共に保護管内に一緒に
併設しても、保護管の自体さえも細径のもので済
む。 発明の具体的な説明 第1図及び第3図は参考例マルチプルフアイバ
の、第5図は本発明で用いられるマルチプルフア
イバの、それぞれ断面図であり、第2図、第4
図、第6図はそれぞれ第1図、第3図、第5図の
部分拡大断面図である。 第7図は、マルチプルフアイバを構成する各光
フアイバのコアにおける屈折率分布を示す図であ
る。 第8図は、本発明の実施例たる医療用イメージ
スコープの断面図である。 第8図において、1は画像伝送体として用いら
れるマルチプルフアイバ、2はマルチプルフアイ
バ1の先端に取りつけられた対物レンズ、3はマ
ルチプルフアイバ1の後端に取りつけられた着脱
自在形のアイピース、31はアイピース3内に設
置された接眼レンズ、4は照明用のライトガイド
である。ライトガイド4の先端部分の少なくとも
一定長は、マルチプルフアイバ1と併設されてマ
ルチプルフアイバの全長を保護する保護管5中に
収められており、残余後部は分岐して保護管6中
に収められている。イメージスコープが可撓性よ
りも耐熱性が要求される場合、保護管5および保
護管6としてはステンレス、チタン、銅などの金
属製のものが用いられ、可撓性が特に要求される
場合には、有機高分子、たとえばナイロン、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなど
の可撓性のものが用いられる。保護管5内にはラ
イトガイド4の他に更に送水・送気管、鉗子、バ
ルーン、先端首振り装置、レーザーフアイバ、電
気的コアギユレータあるいはその他の装置が必要
に応じてマルチプルフアイバ1と併設される。 第1図および第6図において、1はマルチプル
フアイバ、7はマルチプルフアイバ1を構成する
光フアイバである。8はマルチプルフアイバ1の
最外部に設けられたスキン層、9はたとえば熱硬
化性有機高分子や熱可塑性有機高分子、あるいは
それら有機高分子のチヤー化物などからなる補強
層である。 第1図、第2図に示す参考例においては、多数
本の光フアイバ7はそれぞれコア71とその上に
設けられたクラツド層72とからなり、隣接する
クラツド層72同士の融着により互いに接合して
いる。第3図、第4図に示す参考例においては、
第1クラツド層72の上に更に第2のクラツド層
73を有し、隣接する第2クラツド層73同士の
融着により互いに接合している。第5図、第6図
に示す実施例においては、第2クラツド層73の上
に更に第3のクラツド層74を有し、隣接する第
3クラツド層74同士の融着により互いに接合し
ている。 第2図、第4図、および第6図において、Df
は光フアイバ7の径、Dcはコア71の径(なお
コア71は、平均半径r1を有するものとする)、
T1は第1クラツド層72の厚み、T2は第2クラ
ツド層73の厚み、T3は第3クラツド層74の
厚み、Dnはマルチプルフアイバの径、Tsはスキ
ン層8の厚みをそれぞれ示す。 マルチプルフアイバ1は、たとえば上記光フア
イバ7と同じ断面構成を有する断面円形の光フア
イバ母材の1000〜5000本、特に1000〜3000本を天
然石英ガラスまたは合成石英ガラス、好ましくは
合成石英ガラスからなるスキンパイプ(第1図、
第3図、または第5図のスキン層8の形成材料)
中に整列状態にて充填し、ついでスキンパイプご
と線引きして製造することができる。この線引き
の際の光フアイバ同士の融着により、各光フアイ
バは第2図、第4図または第6図に示す通り断面
6角形に、または6角形が少々又はかなり崩れた
形状に変形する。以下において、特に断らぬ限
り、上記Df、Dc、T1、T2、T3の各値は、断面6
角形における図示する通りの平行部分の値を代表
的に示すが、6角形からかなり変形した形状のも
のについては、その形状と断面積の等しい6角形
についての図示する通りの平行部分の値を示すも
のとする。なお、コア71の屈折率分布について
は、第7図にてコアが平均半径r1の断面円形を有
するものとして説明するが、コアが6角形あるい
はその他の円以外の断面形状を有するときは、そ
れら断面と等しい面積の円についての説明が該当
するものとする。 各光フアイバ7は、該光フアイバ断面における
コア71の占積率が少なくとも10%であることを
必須とする。コア占積率が10%未満であるとコア
71の光伝送量が乏しくて明るい画像の伝送が困
難となる。なおコア占積率が過大であるとマルチ
プルフアイバの可撓性を犠牲にする場合以外はク
ラツド層が薄くなり過ぎて伝送画像に滲み現像が
生じて鮮明な画像が得難い問題がある。したがつ
てコア占積率は、70%以下、特に25〜50%とする
ことが好ましい。 第2図において、Df、T1の各値はそれぞれ3
〜16μm、0.5〜5μm程度、好ましくはそれぞれ4
〜15μm、1〜4μm程度である。第4図におい
て、Df、T1、T2の各値はそれぞれ3〜15μm、
0.3〜4μm、0.01〜2μm程度、好ましくはそれぞ
れ3〜8μm、5〜1.5μm、0.03〜0.6μm程度、特
にそれぞれ3.5〜6.5μm、0.7〜1.2μm、0.05〜0.4μ
m程度である。第6図において、Df、T1、T2
T3の各値はそれぞれ3〜16μm、0.01〜1.2μm、
0.1〜2.5μm、0.01〜1.5μm程度、好ましくはそれ
ぞれ3〜8μm、0.02〜0.7μm、0.1〜1.5μm、0.02
〜0.6μm程度、特にそれぞれ3.5〜5.6μm、0.05〜
0.4μm、0.2〜1.3μm、0.05〜0.4μm程度である。 第7図において、曲線2が本発明実施例マルチ
プルフアイバ1を構成する各光フアイバ7のコア
71における屈折率分布曲線例であり、曲線1は
参考のために示した通常の通信用GI形光フアイ
バの製造に用いられるコア用ロツドにおける屈折
率分布曲線例である。曲線2において、コア71
の中心r0の屈折率n0(通常は最大屈折率を有す
る。)とコア最外部r1の屈折率n1(通常は最小屈折
率を有する。)との差(Δn)、すなわち(n0−n1
は、0.015〜0.080、好ましくは0.02〜0.050、特に
0.02〜0.045である。 曲線2に示す屈折率分布においては、コアの中
心r0より平均半径r2、すなわち0.65r1までの区間
において屈折率の低下が緩やかであり、コアの平
均半径r2から平均半径r1すなわちコアの最外部ま
での区間においては屈折率が急激に低下してい
る。換言すると、区間r0からr2においては屈折率
の変化が小さい。しかも半径r2の位置における屈
折率n2がn1+0.65(Δn)(たとえばΔnが0.025のと
き、n1+0.65×0.025=n1+0.016)以上の値を有
している。したがつてコア71は、その屈折率分
布は1種のGI形でありながら中心部r0よりr2の区
間においては屈折率の低下が小さく、かつ一定値
以上の屈折率を有しているので、その区間は勿論
のことそれより多少外側の領域でさえ実用上充分
な明るさを有する。 さらに曲線2は、r2(=0.65r1)の屈折率n2が、
上記の値を有するだけでなく、しかもr3(=0.5r1
の屈折率n3および/またはr4(=0.33r1)の屈折率
n4は、それぞれ下式(2)〜(5)にて示す値を有するこ
とが好ましい。 n3≧n1+0.75(n0−n1) …(2) 特に n3≧n1+0.85(n0−n1) …(3) n4≧n1+0.80(n0−n1) …(4) 特に n4≧n1+0.90(n0−n1) …(5) 曲線2においては、さらにコアの平均半径
0.7r1の位置においてn1+0.50(Δn)の屈折率条件
を満足し、かつ上記した屈折率分布条件を満足す
るものは特に好ましい。 コアの上記した屈折率分布は、石英ガラスの屈
折率を高める作用をなすドーパント、たとえばゲ
ルマニウムや燐などを用い、VAD法、CVD法な
どにてドーパント量を上記屈折率分布にしたがつ
て加減することにより達成することができる。ド
ーパントとして好ましいものは、ゲルマニウムま
たはそれを主成分とするものである。 第6図に示す実施例においては、第1クラツド
層72はコア71の最外部における最小屈折率値
n1よりは勿論のこと、第2クラツド層73および
第3クラツド層74のいずれの層よりも低屈折率
を有し、一方第2クラツド層73は第3クラツド
層74よりも低屈折率を有することが好ましい。
すなわち第1クラツド層72はコア71の最外部
における最小屈折率値n1より少なくとも0.004、
特に少なくとも0.006低屈折率を有し、第2クラ
ツド層よりも少なくとも0.002、特に少なくとも
0.004低低屈折率を有することが好ましく、第2
クラツド層73は、第3クラツド層74よりも少
なくとも0.004特に少なくとも0.008、さらに特に
少なくとも0.010低屈折率を有することが好まし
い。 第2図のクラツド層72、第4図の第1クラツ
ド層72、第6図の第1クラツド層72および第
2クラツド層73は、いずれも弗素および/また
は硼素あるいはそれらの少なくとも1種を主成分
とするドーパントによりドーピングされた石英ガ
ラスにて構成されることが好ましい。特に好まし
くはドーパントプリカーサとしてBCl3、BF3ある
いはそれらの混合物を用いてドープした純石英ガ
ラスである。これに対して第2図の第2クラツド
層73および第6図の第3クラツド層74は、線
引き温度が少なくとも1800℃の純石英ガラス、特
に純度99.99重量%以上の高純度のものにて構成
されることが好ましい。その場合には、次に述べ
るような利点もある。 マルチプルフアイバ1の断面の中心より少なく
とも半径80%以内の部分に存在する光フアイバが
可及的に規則的なハニカム構造に互いに融着して
いると(この半径80%以内の部分に多少のハニカ
ム構造が崩れた部分や暗点などの欠陥部分が存在
していてもよく、また上記ハニカム構造について
も幾何学的6角形の集合のみでなく多少変形した
6角形の集合であつても差し支えないが)、本発
明で用いる光フアイバ7の上記構造と相乗して一
層鮮明な伝送画像が得られる。そのようなマルチ
プルフアイバ1は、500〜3000本程度の比較的少
数の光フアイバを含み且つ外径(Dn)0.5mm以下
の細径ものとして医療用、特に血管鏡用に適して
いる。 そのような構造のマルチプルフアイバは、一般
的には、光フアイバ7の最外層を形成する層(第
4図の第2クラツド層73、第6図の第3クラツ
ド層74など)のガラス材として前記した純石英
ガラスを用い、該ガラスの線引き温度またはそれ
よりやや高い目の温度で光フアイバ母材束を線引
きすることによつて得られる。このようにする
と、線引き時において内部層のガラス材が大きな
流動性を示しても、最外層を形成するガラス材が
線引きに必要な最小限の流動性しか示さないので
過流動(これが光フアイバ7の不規則断面の原因
となる)を防止する作用をなす。 なお上記の線引き温度とは、被検石英ガラスを
もつて製造した内径23mm、外径26mmの管を加熱軟
化して内径2.3mm、外径2.6mmの縮小管を毎分0.5m
で線引きするときの線引き張力が500g以下とな
る最低温度と定義される。 第1図、第3図、および第5図において、スキ
ン層8の厚さは少なくとも3μm程度、特には5
〜20μmとすることが好ましい。また、補強層9
の厚さは少なくとも5μm程度、特には10〜150μ
mとすることが好ましい。 本発明において用いるマルチプルフアイバが下
記(1)〜(3)の条件を満足する場合、かかるマルチプ
ルフアイバを画像伝送体として用いた本発明のイ
メージスコープは冠動脈、卵管、尿管、胆管など
の体内の各種管の内視鏡、特に冠動脈鏡として好
適である。 (1) マルチプルフアイバ中の光フアイバの本数を
1000〜5000本、好ましくは2000〜4000本とする
こと、 (2) スキン層8の外径(Dn+2Ts)を0.1〜0.8mm
程度、特に0.2〜0.6mm程度とすること、 (3) 第8図のイメージスコープにおける保護管5
の外径は、3mm以下、特に2.5mm以下とし、さ
らに保護管5の先端5〜15cm程度の部分は外径
1.8mm以下程度とすること。 実施例 以下、実施例および比較例により本発明を一層
詳細に説明する。 実施例1〜5、比較例1〜3 第1表には各実施例、比較例において用いた光
フアイバ母材の詳細な構造、該光フアイバ母材の
所定本数(同表のマルチプルフアイバの構造にお
ける符号Nの欄に示す)を純石英ガラス管に緻密
に充填して該純石英ガラス管毎2100℃で線引きし
て得たマルチプルフアイバの構造、並びに各マル
チプルフアイバの伝送画質についての性能を示
す。表中に示す各屈折率は、20℃における波長
0.90μmの赤外線についての値である。またn1
値は、1.453である。 伝送画質については、つぎに述べる方法により
評価した。 各実施例および比較例のマルチプルフアイバか
ら長さ5mのサンプルを採取し、両端にそれぞれ
レンズを取りつけてイメージスコープを作成(接
眼レンズ倍率:200倍、対物レンズ倍率:0.5倍)
し、対物レンズから5m離れた位置にある30Wの
蛍光灯を直視した。一般にマルチプルフアイバ中
の各クラツド層の光閉じ込め効果が乏しい程、蛍
光灯の発光部周辺に強い着色が存在するように観
察される。そこで、蛍光灯の発光部周辺の着色度
に応じて下記の通りに等級付けした。 優:着色が観察されない。 良:極薄くはあるが、赤色、または緑色の着色が
観察される。 可:かなり強い着色が観察される。
【表】
【表】 効 果 本発明の医療用イメージスコープは、それに用
いるマルチプルフアイバ中に含まれる光フアイバ
の本数の割には伝送画像が鮮明である。したがつ
て本発明の医療用イメージスコープは、人体や動
物の体内の観察や治療の目的に有用であり、特に
血管、卵管、尿管、胆管などの体内の各種管の内
視鏡、就中冠状動脈の内視鏡として有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第3図は参考例のマルチプルフアイ
バの、第5図は本発明で用いられるマルチプルフ
アイバの、それぞれ断面図であり、第2図、第4
図、第6図はそれぞれ第1図、第3図、第5図の
部分拡大断面図である。第7図はマルチプルフア
イバを構成する各光フアイバのコアにおける屈折
率分布を示す図であり、第8図は本発明の実施例
たる医療用イメージスコープの断面図である。 1……マルチプルフアイバ、2……対物レン
ズ、3……着脱自在形のアイピース、31……接
眼レンズ、4……照明用のライトガイド、5……
保護管、6……保護管、7……マルチプルフアイ
バ1を構成する光フアイバ、71……コア71、
72……クラツド層、72……クラツド層、73
……クラツド層、74……クラツド層、8……ス
キン層、9……補強層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 画像伝送のためのマルチプルフアイバとライ
    トガイドとからなり、該ライトガイドの少なくと
    も先端部分はマルチプルフアイバと併設されてマ
    ルチプルフアイバの全長を保護する保護管中に収
    められており、また上記マルチプルフアイバはコ
    アの上に、順次、ドープド石英ガラスからなる第
    1クラツド層、ドープド石英ガラスからなる第2
    クラツド層および純石英ガラスからなる第3クラ
    ツド層を有する石英ガラス系光フアイバの1000〜
    5000本が互いに融着した構造を有し、上記コアの
    屈折率分布がコアの半径をr1、コアの中心部にお
    ける最大屈折率値をn0、コアの最外部に置ける最
    小屈折率値をn1としたときコアの中心軸から半径
    0.65r1の位置における屈折率n2が下式を満足する
    値を有し、且つ第1クラツド層は第2クラツド層
    よりも低屈折率を有し、第2クラツド層は第3ク
    ラツド層よりも低屈折率を有することを特徴とす
    る医療用イメージスコープ、n2≧n1+0.65(n0
    n1)。 2 コアは、ゲルマニウムまたはそれを主成分と
    するドーパントによりグレーデドインデツクス形
    にドーピングされた石英ガラスからなる物である
    特許請求の範囲第1項に記載の医療用イメージス
    コープ。 3 第1クラツド層及び第2クラツド層が弗素お
    よび/または硼素あるいはそれらの少なくとも1
    種を主成分とするドーパントによりドーピングさ
    れた石英ガラスからなるものである特許請求の範
    囲第1項又は第2項記載の医療用イメージスコー
    プ。 4 管内視鏡として用いられる特許請求の範囲第
    1項乃至第3項のいずれかに記載の医療用イメー
    ジスコープ。
JP62310723A 1986-12-10 1987-12-07 医療用イメージスコープ Granted JPS63264706A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62310723A JPS63264706A (ja) 1986-12-10 1987-12-07 医療用イメージスコープ

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