JPH0459475B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0459475B2 JPH0459475B2 JP19069083A JP19069083A JPH0459475B2 JP H0459475 B2 JPH0459475 B2 JP H0459475B2 JP 19069083 A JP19069083 A JP 19069083A JP 19069083 A JP19069083 A JP 19069083A JP H0459475 B2 JPH0459475 B2 JP H0459475B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cam ring
- discharge
- annular groove
- ring
- rotary vane
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000007789 sealing Methods 0.000 claims description 7
- 238000005461 lubrication Methods 0.000 description 4
- 230000008859 change Effects 0.000 description 2
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 2
- 230000009471 action Effects 0.000 description 1
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 1
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 1
- 238000011038 discontinuous diafiltration by volume reduction Methods 0.000 description 1
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 238000005086 pumping Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Rotary Pumps (AREA)
- Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(1) 技術分野
本発明はロータリベーンポンプの改良に関する
ものである。
ものである。
(2) 従来技術
可変容量型ロータリベーンポンプとしては例え
ば米国特許第4342545号、特開昭58−104383号、
特開昭58−96191号などに記載のものが知られて
いる。
ば米国特許第4342545号、特開昭58−104383号、
特開昭58−96191号などに記載のものが知られて
いる。
ところで従来のロータリベーンポンプにあつて
は、第5図に示す如くカムリング5の一側面に設
けるシール部材収納用環状溝5aがカムリング5
の内周に対し同心円に配置されていたため、第6
図の如くカムリング5の内周から環状溝5aに至
る吐出圧受圧面積S1が小さく、これにかかる吐出
圧がカムリング5の吐出部を第6図中上方に押付
ける力は左程大きくない。これに対しカムリング
5の他側面における吐出圧受圧面積S2はシール部
材13(Oリング11とフリクシヨンリング12
よりなる)がないため十分大きく、これにかかる
吐出圧がカムリング5の吐出部を第6図中下方に
押付ける力は相当に大きい。従つて、カムリング
5の吐出部両側面にかかる力がアンバランスとな
り、カムリング5はその吐出部において局部的に
ハウジング本体1に押付けられ、これらの間にお
いて潤滑不良を生ずることがある。
は、第5図に示す如くカムリング5の一側面に設
けるシール部材収納用環状溝5aがカムリング5
の内周に対し同心円に配置されていたため、第6
図の如くカムリング5の内周から環状溝5aに至
る吐出圧受圧面積S1が小さく、これにかかる吐出
圧がカムリング5の吐出部を第6図中上方に押付
ける力は左程大きくない。これに対しカムリング
5の他側面における吐出圧受圧面積S2はシール部
材13(Oリング11とフリクシヨンリング12
よりなる)がないため十分大きく、これにかかる
吐出圧がカムリング5の吐出部を第6図中下方に
押付ける力は相当に大きい。従つて、カムリング
5の吐出部両側面にかかる力がアンバランスとな
り、カムリング5はその吐出部において局部的に
ハウジング本体1に押付けられ、これらの間にお
いて潤滑不良を生ずることがある。
一方カムリング5は容量制御中ピン14の周り
に終始回動されており、上記の潤滑不良によつて
カムリング5の吐出部とハウジング本体との摺接
部が早期摩耗し、耐久性を損なうと共にシール不
良を惹起することがある。なお、図中5b,5c
は切欠きである。
に終始回動されており、上記の潤滑不良によつて
カムリング5の吐出部とハウジング本体との摺接
部が早期摩耗し、耐久性を損なうと共にシール不
良を惹起することがある。なお、図中5b,5c
は切欠きである。
(3) 発明の目的
本発明は、シール部材収納用環状溝を設けるカ
ムリングの一側面において吐出圧受圧面積が大き
くなるよう環状溝を配置し、この面積にかかる吐
出圧がカムリングの吐出部を押圧する力を大きく
することによつて、カムリングの吐出部両側面に
かかる力をバランスさせ、これにより上述の問題
を解決することを目的とする。
ムリングの一側面において吐出圧受圧面積が大き
くなるよう環状溝を配置し、この面積にかかる吐
出圧がカムリングの吐出部を押圧する力を大きく
することによつて、カムリングの吐出部両側面に
かかる力をバランスさせ、これにより上述の問題
を解決することを目的とする。
(4) 発明の構成
この目的のため本発明は前記型式のロータリベ
ーンポンプにおいて、シール部材収納用環状溝を
カムリングの内周に対し吐出ポートよりに偏心さ
せて配置したことを特徴とする。
ーンポンプにおいて、シール部材収納用環状溝を
カムリングの内周に対し吐出ポートよりに偏心さ
せて配置したことを特徴とする。
(5) 実施例
以下、第1〜4図により本発明の実施例を詳細
に説明する。
に説明する。
即ち、ハウジング本体1及びその開口部を塞ぐ
よう本体1にボルト2で取付けたカバー3よりな
るハウジング4内にカムリング5と、このカムリ
ングに内接する複数個のベーン6を径方向へ進退
可能に有するロータ7とを相互に偏心して具え、
ロータ7をポンプ駆動軸8により矢印の方向に回
転する。ロータ7にはその両側面に環状窪み7a
を形成し、これらにベーンリング9を夫々収納し
て各ベーン6をカムリング5の内周面に接触させ
た状態に保ち、相隣れるベーン6間にポンプ室1
0を画成する。
よう本体1にボルト2で取付けたカバー3よりな
るハウジング4内にカムリング5と、このカムリ
ングに内接する複数個のベーン6を径方向へ進退
可能に有するロータ7とを相互に偏心して具え、
ロータ7をポンプ駆動軸8により矢印の方向に回
転する。ロータ7にはその両側面に環状窪み7a
を形成し、これらにベーンリング9を夫々収納し
て各ベーン6をカムリング5の内周面に接触させ
た状態に保ち、相隣れるベーン6間にポンプ室1
0を画成する。
カムリング5の一側面に環状溝5aを形成し、
これにOリング11及びフリクシヨンリング12
よりなるシール部材13を収納して、カムリング
5の上記一側面とハウジング本体1との間をシー
ルすると共に、Oリング11の圧縮反力によりカ
ムリング5をカバー3に押付けてこれら両者間の
シールも行なう。カムリング5は更にその外周の
一部をピン14でハウジング4に枢支してその周
りに矢印β又はγ方向へ回動可能とし、この回動
によりロータ7に対するカムリング5の偏心量ε
を変更し得るようにする。なお、カムリング5の
回動位置は図示せざるコントロールシリンダから
プツシユロツド15に加わる第2図中下向きの力
とリターンスプリング16との釣合いによつて決
定し、これにより偏心量ε、従つてポンプ容量を
制御する。
これにOリング11及びフリクシヨンリング12
よりなるシール部材13を収納して、カムリング
5の上記一側面とハウジング本体1との間をシー
ルすると共に、Oリング11の圧縮反力によりカ
ムリング5をカバー3に押付けてこれら両者間の
シールも行なう。カムリング5は更にその外周の
一部をピン14でハウジング4に枢支してその周
りに矢印β又はγ方向へ回動可能とし、この回動
によりロータ7に対するカムリング5の偏心量ε
を変更し得るようにする。なお、カムリング5の
回動位置は図示せざるコントロールシリンダから
プツシユロツド15に加わる第2図中下向きの力
とリターンスプリング16との釣合いによつて決
定し、これにより偏心量ε、従つてポンプ容量を
制御する。
軸8によるロータ7の回転中各ポンプ室10
は、環状溝5aから遠いカムリング5の他側面内
周に設けた切欠き5b及びこれに重なるようカバ
ー3に設けた吸入ポート17を通過する容積増大
中これらから流体を吸い込み、カムリング5の同
じ他側面内周に設けた切欠き5c及びこれに重な
るようカバー3に設けた吐出ポート18を通過す
る容積減少中これらから吸入流体を吐出して所定
のポンプ作用を行なう。この間ポンプ室10の容
積変化量(ポンプ容量)は偏心量εで決まり、偏
心量最大となるカムリング5の回動位置でポンプ
容量が最大となる。この時ポンプ容量が大き過ぎ
れば、プツシユロツド15がリターンスプリング
16に抗しカムリング5を矢印γ方向に回動して
偏心量εを小さくし、ポンプ容量を適正値に制御
することができる。
は、環状溝5aから遠いカムリング5の他側面内
周に設けた切欠き5b及びこれに重なるようカバ
ー3に設けた吸入ポート17を通過する容積増大
中これらから流体を吸い込み、カムリング5の同
じ他側面内周に設けた切欠き5c及びこれに重な
るようカバー3に設けた吐出ポート18を通過す
る容積減少中これらから吸入流体を吐出して所定
のポンプ作用を行なう。この間ポンプ室10の容
積変化量(ポンプ容量)は偏心量εで決まり、偏
心量最大となるカムリング5の回動位置でポンプ
容量が最大となる。この時ポンプ容量が大き過ぎ
れば、プツシユロツド15がリターンスプリング
16に抗しカムリング5を矢印γ方向に回動して
偏心量εを小さくし、ポンプ容量を適正値に制御
することができる。
第3図に示すように本発明においては、カムリ
ング5の一側面に設けるシール部材収納用環状溝
5aをカムリング5の内周に対し吐出ポート側
に、即ち切欠き5c側に偏心させて配置する。
ング5の一側面に設けるシール部材収納用環状溝
5aをカムリング5の内周に対し吐出ポート側
に、即ち切欠き5c側に偏心させて配置する。
かかる本発明ロータリベーンポンプにおいて
は、第4図の如く上記の偏心分だけカムリング5
の吐出部においてカムリング内周から環状溝5a
に至る吐出圧受圧面積S1が第4図との比較から明
らかなように大きくなり、この受圧面積にかかる
吐出圧がカムリング5の吐出部を第6図中上方に
押圧する力は増大する。従つてこの力は、カムリ
ング5の他側面吐出部(受圧面積S2)に作用する
吐出圧がカムリング5の吐出部を第4図中下方に
押圧する力に十分抗し得るものとなり、これとバ
ランスする。
は、第4図の如く上記の偏心分だけカムリング5
の吐出部においてカムリング内周から環状溝5a
に至る吐出圧受圧面積S1が第4図との比較から明
らかなように大きくなり、この受圧面積にかかる
吐出圧がカムリング5の吐出部を第6図中上方に
押圧する力は増大する。従つてこの力は、カムリ
ング5の他側面吐出部(受圧面積S2)に作用する
吐出圧がカムリング5の吐出部を第4図中下方に
押圧する力に十分抗し得るものとなり、これとバ
ランスする。
かくて、カムリング5の吐出部においてその両
側面に作用する吐出圧による力は同じになり、カ
ムリング5がハウジング本体1又はカバー3に押
付けられるのを防止できる。これがため、カムリ
ング5とハウジング本体1及びカバー3との間に
油膜切れを生ぜず、両者間の潤滑を常時充分に保
つことができ、カムリング5とハウジング本体1
及びカバー3との摺接面が早期摩耗してシール不
良になるのを防止することができる。
側面に作用する吐出圧による力は同じになり、カ
ムリング5がハウジング本体1又はカバー3に押
付けられるのを防止できる。これがため、カムリ
ング5とハウジング本体1及びカバー3との間に
油膜切れを生ぜず、両者間の潤滑を常時充分に保
つことができ、カムリング5とハウジング本体1
及びカバー3との摺接面が早期摩耗してシール不
良になるのを防止することができる。
(6) 発明の効果
かくして本発明ロータリベーンポンプは上述の
如く、カムリング5の一側面に設けるシール部材
収納用環状溝5aをカムリングの内周に対し吐出
ポート18よりに偏心させて配置したから、当該
カムリング一側面における吐出圧受圧面積S1が大
きくなつて、カムリング5の吐出部両側面に作用
する吐出圧による力がバランスし、カムリング5
がハウジング4に押付けられるのを防止し得る。
従つて、カムリング5とハウジング4との間を常
時良好に潤滑でき、両者の摩耗による寿命低下を
防ぐことができると共に、両者間のシールを長期
不変に良好なものに保つことができる。加えて、
吐出部におけるカムリング5のシール幅が大きく
なるため、吐出圧のシール性能が向上し、ポンプ
効率を高め得る附加的利点も奏し得られる。
如く、カムリング5の一側面に設けるシール部材
収納用環状溝5aをカムリングの内周に対し吐出
ポート18よりに偏心させて配置したから、当該
カムリング一側面における吐出圧受圧面積S1が大
きくなつて、カムリング5の吐出部両側面に作用
する吐出圧による力がバランスし、カムリング5
がハウジング4に押付けられるのを防止し得る。
従つて、カムリング5とハウジング4との間を常
時良好に潤滑でき、両者の摩耗による寿命低下を
防ぐことができると共に、両者間のシールを長期
不変に良好なものに保つことができる。加えて、
吐出部におけるカムリング5のシール幅が大きく
なるため、吐出圧のシール性能が向上し、ポンプ
効率を高め得る附加的利点も奏し得られる。
第1図はロータリベーンポンプの一般構造を示
す縦断側面図、第2図は同じくそのカバーを除去
して内部を示す正面図、第3図は本発明ロータリ
ベーンポンプのカムリングを示す正面図、第4図
は同カムリングを第3図の−線上で断面と
し、その吐出部両側面にかかる圧力分布と共に示
す断面図、第5図は従来型ロータリベーンポンプ
のカムリングを示す正面図、第6図は同カムリン
グを第3図の−線上で断面とし、その吐出部
両側面にかかる圧力分布と共に示す断面図であ
る。 1……ハウジング本体、3……カバー、4……
ハウジング、5……カムリング、5a……環状
溝、5b……吸込用切欠き、5c……吐出用切欠
き、6……ベーン、7……ロータ、8……ポンプ
駆動軸、9……ベーンリング、10……ポンプ
室、11……Oリング、12……フリクシヨンリ
ング、13……シール部材、14……枢支ピン、
15……プツシユロツド、16……リターンスプ
リング、17……吸入ポート、18……吐出ポー
ト。
す縦断側面図、第2図は同じくそのカバーを除去
して内部を示す正面図、第3図は本発明ロータリ
ベーンポンプのカムリングを示す正面図、第4図
は同カムリングを第3図の−線上で断面と
し、その吐出部両側面にかかる圧力分布と共に示
す断面図、第5図は従来型ロータリベーンポンプ
のカムリングを示す正面図、第6図は同カムリン
グを第3図の−線上で断面とし、その吐出部
両側面にかかる圧力分布と共に示す断面図であ
る。 1……ハウジング本体、3……カバー、4……
ハウジング、5……カムリング、5a……環状
溝、5b……吸込用切欠き、5c……吐出用切欠
き、6……ベーン、7……ロータ、8……ポンプ
駆動軸、9……ベーンリング、10……ポンプ
室、11……Oリング、12……フリクシヨンリ
ング、13……シール部材、14……枢支ピン、
15……プツシユロツド、16……リターンスプ
リング、17……吸入ポート、18……吐出ポー
ト。
Claims (1)
- 1 カムリングと、このカムリングに内接する複
数個のベーンを径方向へ進退可能に有するロータ
とを相互に偏心してハウジング内に具え、前記カ
ムリングの一側面に設けた環状溝内にシール部材
を収納してハウジングとの間のシールを行なうと
共に、カムリングの他側面に接して吸入ポート及
び吐出ポートを有するロータリベーンポンプにお
いて、前記環状溝をカムリングの内周に対し前記
吐出ポートよりに偏心させて配置したことを特徴
とするロータリベーンポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19069083A JPS6085283A (ja) | 1983-10-14 | 1983-10-14 | ロ−タリベ−ンポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19069083A JPS6085283A (ja) | 1983-10-14 | 1983-10-14 | ロ−タリベ−ンポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6085283A JPS6085283A (ja) | 1985-05-14 |
JPH0459475B2 true JPH0459475B2 (ja) | 1992-09-22 |
Family
ID=16262242
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19069083A Granted JPS6085283A (ja) | 1983-10-14 | 1983-10-14 | ロ−タリベ−ンポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6085283A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2788774B2 (ja) * | 1989-12-27 | 1998-08-20 | トヨタ自動車株式会社 | 可変容量型ベーンポンプ |
EP3901511B1 (en) * | 2020-04-21 | 2022-07-20 | FCA Italy S.p.A. | Pump for the lubricant of an internal combustion engine |
-
1983
- 1983-10-14 JP JP19069083A patent/JPS6085283A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6085283A (ja) | 1985-05-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |