JPH0457978A - ポリウレタン系繊維製品の染色法 - Google Patents

ポリウレタン系繊維製品の染色法

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JPH0457978A
JPH0457978A JP2163748A JP16374890A JPH0457978A JP H0457978 A JPH0457978 A JP H0457978A JP 2163748 A JP2163748 A JP 2163748A JP 16374890 A JP16374890 A JP 16374890A JP H0457978 A JPH0457978 A JP H0457978A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、溶融紡糸されたポリウレタン弾性フィラメン
トからなるウレタン系繊維製品の吸尽染色法に関する。
〔従来技術〕
従来からウレタン系繊維製品は多く知られているが、ポ
リウレタン弾性フィラメントを外部に全面に露出して使
用されることはなく、ポリアミド繊維で被覆されたカバ
ードヤーンなどとして使用されることが多く、ポリウレ
タン弾性フィラメントの染色法については、あまり積極
的に検討されていなかった。
しかし、本発明者等は、「ポリウレタン弾性繊維不織布
」、即ち、溶融紡糸されたポリウレタン弾性フィラメン
トの積層体で、フィラメントの接触点が該フィラメント
自体より接合され、且つ、剛軟度(Y)が−船底(1) %式%(1) 〔Yは剛軟度(−一)、Xは目付(g/rrr)を表す
。〕で、表わされる範囲で目付100g/ n(当たり
の破断強度が、0.4Kg/cm以上あり、尚、100
%伸長弾性率が、90%以上である伸縮性、柔軟性、及
び、通気性に優れたポリウレタン弾性繊維からなる不織
布を開発した(特公平1−30945号公報参照)この
ようなポリウレタン弾性不織布は、ポリウレタン弾性フ
ィラメントを直接表面に露出する風合のよい繊維製品と
して、ポリウレタン系繊維製品の商品価値を大きく変化
させたものであり、更に、その商品価値を高めるために
、該不織布を構成するポリウレタン弾性フィラメントの
、堅牢な着色が強く要望される。
従来、一般にポリウレタン弾性繊維、通称「スパンデッ
クス」の吸尽染色は、特公昭49−41509号公報に
記載される如く、困難であるとされていたため、このよ
うな不織布の着色法としては、原液着色法が使用されて
きた。
しかし、かかる方法では、鮮明色が得難く、また、多数
の要求色ごとに生産ロフトの切り替えを行わなくてはな
らないため、実際に生産可能な色が橿めて限られた色に
限定されるという欠点がある。
しかも、各分野において要求されている商品は、小ロフ
ト、多品種という傾向にあるため、原液着色法では、そ
の要求を満たすことが、経済的にも作業的にも困難であ
った。
なお、特公昭60−26876号公報には、ポリウレタ
ンとポリエステル繊維とからなる複合材シートを染色す
る方法が開示されるが、ここでは、染色性に問題がある
ポリウレタン膜により表面が覆われるのを防止するため
に、染浴のpHを特定の範囲に制御すると同時に、該シ
ートを機械的に揉布しながら染色するという方法をとっ
ている。
〔発明の解決しようとする1!!題〕 そこで、本発明は、ポリウレタン系繊維製品を、小ロフ
ト、多品種であっても、経済的に作用性よく、染色でき
る方法を提供することを課題とするものであり、特に、
前記の如きポリウレタン弾性不織布を、その特性を損な
わず、しかも染め斑やイラツキ等を生ずることなく、淡
色から中濃色に堅牢な染色をする方法を提供することを
課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の方法は、溶融紡糸されたポリウレタン弾性フィ
ラメントからなるポリウレタン系繊維製品を、分散染料
群、酸性染料群、1:2型金X錯塩染料群及び酸性反応
染料群から選ばれる少なくとも一種の染料を含む染浴で
、吸尽染色するものであって、染浴のpHが3〜6に調
整されており、染色温度が90〜100℃であることに
特徴を有するものである。
前述の如く、スパンデックスは一般に難染であるが、本
発明者等は、同じスパンデックスであっても、その製造
方法によって、染色性に難易が存在し、溶融紡糸法によ
って作られたスパンデックスは比較的良好な染色性を有
すことを見出し、本発明を達成したのである。
本発明で染色されるウレタン系繊維製品を製造するため
の溶融紡糸可能なポリウレタン樹脂としては、公知のも
のが使用でき、多くのボリエステル系又はポリエーテル
系ポリウレタン樹脂が存在する。例えば、長鎖ジオール
(分子量500〜3000のポリエステル又はポリエー
テル)  ジイソシアネート、及び低分子量の鎖伸長剤
(グリコール、ジアミンなど)の反応で得られるものが
一般的である。
ポリウレタン弾性体のソフトセグメントを構成する長鎖
ジオールとしては、ポリエステル系のポリエチレンアジ
ベイトグリコール(PEA)、ポリエチレンプロピレン
アジベイトグリコール(PEPA)、ポリブチレンアジ
ベイトグリコール(PBA)、ポリヘキサメチレンアジ
ベイトグリコール(PHA)、ポリカプロラクトングリ
コール(PCL)等、ポリエーテル系のポリエチレンエ
ーテルグリコール(PEG)、ポリプロピレンエーテル
グリコール(PPG)、ポリテトラメチレンエーテルグ
リコール(PTG)、ポリへキサメチレンエーテルグリ
コール(P)IG)等である。
ジイソシアネートとしては、4,4′−ジフェニルメタ
ンイソシアネート (MDI)、トリレンジイソシアネ
ート (TDI)、キシリレンジイソシア2−ト(XD
I)、1,5−ナフチレンジイソシアネート (NDI
)、p−フェニレンジイソシアネート(p−PDI)、
ヘキサメチレンジイソシアネート (HDI)等がある
鎖伸長剤としては、グリコールのエチレングリコール(
EG)  フチレンゲリコール(BG)  へキサメチ
レングリコール(HG)等、ジアミンのエチレンジアミ
ン (EDA)、ヘキサメチレンジアミン(HDA)、
4.4”−メチレンビスアニリン(?IBA)等がある
ポリウレタンの組成に関しては、前述のようにソフトセ
グメントを基準にして、ポリエステル系とポリエーテル
系に区別できるが、染色性に関しては、ポリエステル系
が有利である。その理由は明らかでないが、染料の染着
挙動が双方で何等かの差異があるためと思われる。
本発明において、ポリウレタン系繊維製品とはポリウレ
タン弾性フィラメントを主体とする糸、編物、織物、不
織布などを意味するものであるが、特に本発明で効果的
なポリウレタン弾性フィラメントは、ポリマー構造に実
質的に化学架橋を有していない線状構造のものである。
ポリマー構造に架橋構造が存在すると、染着が妨げられ
、染色性が低下することがわかっている。
なお、ポリマー構造における架橋構造の存在は、ポリマ
ーの溶媒、例えばジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシド等に対する溶解挙動から確認することができる
。即ち、非架橋物は上記溶媒に容易に溶解するのに対し
、架橋構造を有するものは、不溶又は膨潤性を示す。
次に、本発明の方法を、特公平1−30945号公報の
ポリウレタン不織布(以下、単に不織布と述べる)の染
色方法として簡単に説明する。
この不織布は、極めて疎水性であり、繊維間に多量の空
気を保持している。また、吸水性測定法、9水速度沈降
法試験によれば、室温でば吸水性が極めて不良と言う結
果になった。即ち、この不織布に対して染料溶液の湿潤
、浸透は著しく劣る。
従って、かかる染色過程では、染め斑、イラツキ、エア
ーポット等の事故が発生しやすい、そこで、吸尽染色を
良好に行う方法として、染料溶液の湿潤、浸透が十分に
得られるように、染浴に、浴中精錬剤、浸透剤、脱気剤
を添加するのがよい。
染色助剤としては、例えばポリエチレングリコールのエ
ーテル型化合物(第一工業製薬■製のイノゲンHC−浴
中精錬剤一)  イソデカノールに酸化エチレンを付加
重合した化合物(東海製油■製のベネスチロールN16
〇−浸透剤−) ジメチルポリシロキサン(旭化学工業
■製のアサヒAFP170脱気・浸透剤−)等が使用で
き、これら染色助剤の染浴への添加によって、不織布は
常温で染料溶液の良好なる湿潤性、浸透性を示した。ま
た、不織布は、染め斑、イラツキ、エアースポット等の
トラブルがなく非常に良好な染上がりで染色された。
不織布は、前述の如く、常温では吸水性が極めて不良で
あるが、70℃〜100℃の浴温度では、吸水性が急激
に上昇する。従って、不織布の吸尽染色における常温で
の染料溶液の湿潤性、浸透性は著しく劣るが、染浴温度
を70℃〜100℃に昇温すると染料溶液が不織布に急
激に吸収され、染着が始まる。
不織布を染色するに当たり、不織布の性状で更に注意す
べきことは、1)0℃以上では不織布同士が膠着を起こ
す恐れがあることである。先に述べた湿潤性、浸透性の
問題点に加えて、この膠着の問題点、更に着色不織布の
色相の安定性及び染色堅牢度の向上等を検討した結果、
不織布の染色温度は、90℃〜100℃の領域、特に1
00℃で染色するのが望ましいことが分かった。
不織布は、分散染料群、酸性染料群、1:2型錯塩染料
群、酸性反応染料群から選ばれる染料によって染色でき
るが、これらの染料は単独で使用されても、2種以上混
合使用されてもよい。
いずれにしても、これらの染料で、不織布を吸尽染色す
るに当たり、前記染料群を含む染浴のpHは3〜5、特
に3.5〜4.5に調整されるのが好ましい(但し、分
散染料の場合はpH4〜6に染浴を調整するのが好まし
い)  これにより、不織布の染着状態が安定し、濃色
に染着された製品を得ることができる。
pH調整には、−船釣なpHt)l整剤、例えば、酢酸
、酢酸−酢酸曹達、酢酸−酢酸アンモニュウム等の使用
が可能である。
本発明では、不織布の吸尽染色に関して、耐光堅牢度等
を向上するために、次のような方法を実施することもで
きる。
まず、耐光堅牢度の向上のためには、染浴に、公知の紫
外線吸収剤であるベンゾトリアゾール系誘導体、例えば
、2−(3T−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフ
ェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2− (5
= メチル=2= ヒドロキシフェニル)ベンゾトリア
ゾール−市販品としてはチハガイギー社製のチバテック
スLEN ne−等−1又は、ヒドロキシベンゾフェノ
ン系誘導体、例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェ
ノン−市販品としてはBASF社製のウルトラファース
ト830 FD Liquid等−の分散水溶液を1.
0g/ 1〜2.0g/lの割合で染浴に添加するのが
よい。かかる染浴で染色された製品は、紫外線吸収剤を
使用しない場合に比して顕著な耐光堅牢度の向上を示す
が、この場合、紫外線吸収剤が不織布に吸着され耐光堅
牢度向上に十分な効果を示すには、90℃〜100 ′
c以上の染色温度で染色するのが望ましい。
なお、紫外線吸収剤の添加による、耐光堅牢度向上効果
は、分散染料群で染色した製品に著しい。
次に、湿潤堅牢度については、分散染料群の、中濃色染
めで洗濯堅牢度の変退色が若干劣るが、タンニン酸固着
することにより改善されることがわかっている。他の染
料群も、必要に応じてタンニン酸固着することにより湿
潤堅牢度は改良される。
なお、本発明で染色した不織布は、その後、撥水加工や
帯電防止加工を施すことができ、これらの加工によって
も、染色性は良好に保たれる。
力水加工には、弗素系撥水剤が効果的に使用でき、また
、帯電防止加工には、制電剤として日華化学社製のデー
トロンV500 (2%ows)などが効果的に使用で
きる。
次に、実施例に従って、本発明を更に詳しく説明するが
、本発明はこれらの実施例によって限定されるものでは
ない。
実施例1 4.4゛−ジフェニルメタジイソシアネート(MDI)
、分子量2,000のポリエチレンブチレンアジペート
(PEBA)、及び1,4−ブタンジオールの3成分か
らなるポリウレタン弾性体(JIS硬度85)を原料に
用いて、特公平1−30945号公報に記載された方法
に従って、目付75g/m”の不織布Aを得た。この不
織布Aの物性値を表1に示す。
表1 次いで、不織布Aを下記の染色条件で染色した。
酸性染料            1.6χowf(E
rionyl Br目1iant Blue RL 2
00χ)酢酸(pH1)整荊)          1
.0 g/lノイゲンIIC(浴中精練剤)     
 1.5 g/lアサヒAFP170 (脱気剤)  
     0.3 g/1)00 ℃×40分 浴比1:20 まず、不織布Aを、サーキュラ−(日限製作所製)に室
温にて投入し、次いで上記染色助剤及び染料を投入後、
100℃まで昇温し、同温度で40分間処理した後、約
70℃に冷却し、吸尽染色工程を完了した。
この結果、青色に着色された製品を得た。この製品のに
/S(1及び目視判定の結果を表2に示す。
なお、K/S値は分光光度計測色器(データーカラー社
製DC3890C光源2度視野CrE 1976規定色
差式)で測色し、夏山した値である。
実施例2及び3 下記の不織布B及びCについて、実施例1と同様の方法
で染色した。それぞれ製品の染色性について、実施例1
と同様に試験した結果を表2に示す。
〔不織布B〕
4.4゛−ジフェニルメタジイソシアネート(MDI)
、分子量1 、000のポリテトラメチレングリコール
(PTG)及びヘキサメチレングリコール(IIG)の
3成分らなるポリウレタン弾性体(JISA硬度90)
を原料に用いて、特公平1−30945号公報に記載さ
れた方法に従って、目付80g/m”の不縁布Bを得た
〔不織布C〕
4.4°−ジフェニルメタジイソシアネー) (MDI
)、分子量2.000のポリカプロラクトンジオール(
PCLI)及び1.4−ブタンジオールの3成分からな
るポリウレタン弾性体(JISA硬度85)を溶融紡糸
するに際し、溶融ポリウレタン弾性体にポリウレタンプ
レポリマー (日本ポリウレタン工業■製の「コロネー
)EIIJ 、NCO含有率21χ)を押出機先端部の
圧入装置より6wtχ添加した後、静止型混線装置にて
両者を均一に混合して、特公平1−30945号公報に
記載された方法に従って、目付15g/cwr”の不織
布Cを得た。
不織布Cは、自然放置もしくは熱処理によって添加プレ
ポリマーによる分子間架橋が進行し、DMF等の通常の
ポリウレタン溶媒に不溶又は難溶となる。
表2 表2に示される通り、実施例1〜3いずれの製品も、良
好に染色された。中でも、特に、架橋構造のないポリエ
ステル系のポリウレタンからなる不織布A(実施例1)
は、非常に染色性がよいことわかる。
実施例4 本発明で対象とするポリウレタン繊維製品が、市販され
る乾式スパンデックスに比較して、染色性に優れること
を示すために、下記の比較試験を実施した。なお、スパ
ンデックスのソフトセグメント化学組成については、赤
外線スペクトル分析(IR)と核磁気共鳴分析(NMR
)により確認した。
1)供試試料 A)実施例1の不織布A B)市販ポリウレタン繊維(0)−乾式紡糸されたポリ
ウレタン弾性フィラメント (40デニール/4フイラ
メント、ソフトセグメントはポリエーテル系)−を小型
筒編機にて目付75g/m”で筒編に作成した試料 C)市販ポリウレタン繊、W (R)−乾式紡糸された
ポリウレタン弾性フィラメント (40デニール/4フ
イラメント、ソフトセグメントはポリエステル系)−を
小型筒編機にて目付75g/■露で筒編に作成した試料 2)染色条件 1)項記載の供試試料^) B) C)を下記の染色条
件で染色した。
イ)分散染料による染色 酢酸 pH4,0〜5.0       0.3g/ 
1(倫甲W1課刑 第−工果製渠■製) 浴比1:20温度、時間100℃×40分口)1:2型
金属錯塩染料による染色 イノゲン IC 79七 AFP  170 チバテフクス LFN  ne@ 浴比1:20温度、 時間 100℃ 1.5g/ 1 0.3g/ l− 1,5g/ 1 ×40分 3) 染色条件イ)及び口)で染色した製品のに/S測
定値及び目視判定結果を表3に示す。
実施例5 pifの違いによる染着性の比較を、下記の染料及び染
色条件を使用して、不織布Aを吸尽染色することによっ
て実施した。
1)使用した染料 A)#1性染料 B)l:2型金属錯塩染料 C) M性反応染料 a)ラナセフト イエロー 4GL  (チバiイ壽−
社製) 1.3χo@fb)ラナセフト ブ路−5G 
 (チバガイギー社m)    1.8XowfC)ラ
ナセフト jlF−B  (チバガイギー社製)   
1.2χowf2)染色条件 前記各染料と、イノゲンIC(浴中精錬剤)1.5ge
l及びアサヒAFP170(脱気剤)0.3g/ 1を
含む染浴を、それぞれpH4とpH6に調整して、浴比
1:20、温度、時間100℃×40分の条件で吸尽染
色を実施した。
このようにして得た製品の染色状態を、分光光度計測色
機(データーカラー社製DC3890)で測色し、Kl
S値にて濃度を判定した。それらの結果を表4に示す。
表4の結果より、いずれの染料を使用した場合にも、p
H14の染浴で染色した製品が、pif6の染浴で染色
した製品より、濃く染着されていることがわかる。
なお、中性の染浴(pH調整剤・無添加)では、染着性
が悪く、実用性ある染色品を得ることはできなかった。
表4 に/S値は、数値の大きい方が濃い 実施例6 分散染料、酸性染料、1:2型金属錯塩染料、酸性反応
染料で吸尽染色するに際して、紫外線吸収剤による耐光
堅牢度向上の効果、及びタンニン酸固着処理による、湿
潤堅牢度向上の効果につし)て、不織布Aを用いて、下
記の染色試験を実施した。
その結果を表5に示す。
1)分散染料での吸尽染色 下記の3種の基本的な処方(A)〜(C)を利用して、
それぞれ (al  処方(A)〜(C)の染浴での吸尽染色(b
l  処方(A)〜(C)に、更にチバガイギー社製の
紫外線吸収側チバテフクスLFN ne−を1.5g/
l添加した染浴で吸尽染色、及び (CI  Cblの吸尽染色後、更に別浴にてタンニン
酸固着処理(m m堅牢度向上剤) という3条件の染色試験を実施した。ただし、いずれの
染色も浴比1:20 、100 ’c x40分の条件
で実施した。
(C,1,Disperse  Red  302)酢
酸 pH4,0〜5.0 0.3g/l −処鷹L」」D− 染料として下記の3Mの染料の配合物を使用した以外は
処方(A)と同様の処方である。
ス倉ミロンイエロー5E−RPD  (住人化学工業■
製)(C,1,Djsperse Yellow 19
2)     0.24Xowfスカミロンプ藤−5R
−RPD  (住人化学工業■製)(C,1,Disp
erse Blue    )      0.18X
owfスカミロンレフF  5E−RPD  (住人化
学工業■製)(C,1,Disperse Red  
 )       0.18χowf夫じ1ゴ」とし 染料として下記の3種の染料の配合物を使用した以外は
処方(A)と同様の処方である。
スカミロン  イxa−5E−RPD        
O,54χowfスカミロン ブl−5E−RPD  
      O,24χowfスカミDoll  レフ
F   5E−RPD         O,52χo
wf粂i藍且 処方(A)で得られた色相は、淡いピンク色で染色性は
良好であった(残浴は無し) 尚、耐光堅牢度は紫外線
吸収剤により著しく向上したが、タンニン酸固着処理に
より、若干劣性になった。
また、湿潤堅牢度は、b)、C)処理共に良好であった
次に、処方(B)で得られた色相は中色程度のウッドブ
ラウン色で染着性は良好であった(残浴は殆ど無し)、
尚、耐光堅牢度は紫外線吸収剤により著しく向上した。
また、洗濯堅牢度の変退色(色落ち)は、タンニン酸固
着処理により改善され、良好となった。尚、湿潤堅牢度
は、b)、C)共に良好であった。
また、処方(C)で得られた色相は焦茶色で染着性は良
好であった(残浴は殆ど無し)、尚、耐光堅牢度は紫外
線吸収剤により著しく向上した。
また、洗濯堅牢度の変退色(色落ち)は、タンニン酸固
着処理により改善され、良好となった。尚、湿潤堅牢度
は、b)、C)共に良好であった。
2)酸性染料での吸尽染色 下記の2種の基本的な処方(D)〜(E)を利用して、
それぞれ前記1)の分散染料での吸尽染色と同様(al
〜(C)3条件の染色試験を実施した(浴比及び温度条
件も同様) 酢酸 pH3,8〜4.2 1.0g/j 染料として下記の染料1種類を使用した以外は処方(D
)と同様の処方。
エリオニイル ブリリアント プS−RL200χ  
        1.6χowf染色結果 処方(D)で得られた色相は、黄緑色で染色性は良好で
あった(残浴は無し)、尚、耐光堅牢度は紫外線吸収剤
により著しく向上した。また、湿潤堅牢度は、タンニン
酸固着処理により改善され良好となった。
処方(E)で得られた色相は、濃い鮮明なブルー色で染
色性は良好であった(残浴は有り)(C,1,Ac1d
  Orange  67)            
 0.26χowf角、耐光堅牢度は紫外線吸収剤によ
り著しく向上した。また、湿潤堅牢度は、タンニン酸固
着処理により改善され良好となった。
3)1:2型金属錯塩染料での吸尽染色下記の2種の基
本的な処方(F)〜(G)を利用して、それぞれ前記1
)の分散染料での吸尽染色と同様(4)〜(C)3条件
の染色試験を実施した(浴比及び温度条件も同様) 支エユ1) 染料として下記の3種の染料配合物を使用する以外は、
処方(D)と同様の処方。
ラニl (mローGe/c(住人化学工業■製)(C,
1,Ac1d Yellow 1)6)      0
.]32owfラニイル オレンジ R200!  (
住人化学工業■製)(C,1,Ac1d  Orang
e  8B)             0.014χ
owf染料として下記の染料1種を使用する以外は、処
方(D)と同様の処方。
イ1)ラン レフF ブラウン BL  190χ 〔
デバガイギー社〕(C,1,^cid Brown 2
26)        1.5χowf染色結果 処方(F)で得られた色相は、中色程度の緑味のブルー
色で染色性は良好であった(残浴はやや有り)  尚、
耐光堅牢度は紫外線吸収剤により著しく向上した。また
、湿潤堅牢度は、タンニン酸固着処理により改善され良
好となった。
また、処方(G)で得られた色相は、濃い赤茶色で染色
性は良好であった(残浴は有り) 尚、耐光堅牢度は紫
外線吸収剤により著しく向上した。
また、湿潤堅牢度は、タンニン酸固着処理により改善さ
れ良好となった。
4)酸性反応染料(Nt、 )染料)での吸尽染色下記
の3種の基本的な処方(H)〜(J)を利用して、それ
ぞれ前記1)の分散染料での吸尽染色と同1 (al〜
(C)3条件の染色試験を実施した(浴比及び温度条件
も同様) 支エユ且) 染料として下記の3種の染料配合物を使用する以外は、
処方(D)と同様の処方。
a)ラナセフト イItl−2R(チバガイギー社製>
   O,O8χowfb)ラナセフト ブラウン B
 (チバガイギー社製)     0.045Xowf
C)ラナセフト レフFG   (チバガイギー社製”
)     0.037χowf−欠U 染料として下記の染料1種を使用する以外は、処方(D
)と同様の処方。
ラナセフト ブル−2R(チバIイギー社〕」1フL−
L2し) 染料として下記の3種の染料配合物を使用する以外は、
処方(D)と同様の処方。
a)?ナセフト し、F  2B  (チバガイギー社
製)     0.3Xowfb)ラナセフト ブル−
28(チルIイギー社製)     0.34χo1)
fC)ラナセフト バンオレフト B (チバガイギー
社1))   0.5!owf染色結果 処方(H)で得られた色相は、肌色で染色性は良好であ
った(残浴は殆ど無し)、尚、耐光堅牢度は紫外線吸収
剤により著しく向上した。尚、湿潤堅牢度は、b)、C
)共に良好であった。
処方(1)で得られた色相は、淡いブルー色で染色性は
良好であった(残浴は無し)、尚、耐光堅牢度は紫外線
吸収剤により著しく向上したが、タンニン酸固着処理に
より、若干劣性になった。
また、湿潤堅牢度は、b)、C)処理共に良好であった
処方(J)で得られた色相は、濃紫色で染色性は良好で
あった(残浴は有り)、尚、耐光堅牢度は紫外線吸収剤
により著しく向上した。また、湿潤堅牢度は、タンニン
酸固着処理により改善され良好となった。
実施例7 実施例6で処方(H)を使用して紫外線吸収剤を添加し
た中)の方法で染色した製品に、7tヒカード 八G 
 730           5.0χ〔弗素系樹脂
撥水剤 旭硝子社製〕 イソプロピルアルコール             0
.5χをパディングし、1)0℃でテンター乾燥すると
いう方法で撥水剤処理した。
このようにして得た製品は、表5のNo、23の結果と
同様に耐光堅牢度、湿潤堅牢度共に良好な染色品であり
、また、撥水性も下記の如く、優れたものであった。
実施例8 不織布へを、実施例6の処方(C) (D) (F) 
(I()を、紫外線吸収剤を添加した(1))の方法で
使用し、温度80℃、90℃、100℃、1)0℃と変
化させ、それぞれ40分間の吸尽染色をした。その結果
を表6に示す発明の効果 本発明によれば、例えば、ポリアミド布帛を酸性染料で
中濃色に吸尽染色する如く、あるいはポリエステル布帛
を分散染料にて、中濃色に高温吸尽染色するのと同時に
、ポリウレタン繊維製品を分散染料、酸性染料、1:2
型金属錯塩染料、酸性反応染料によって、容易に中濃色
に吸尽染色できる。
特に、本発明で得られるポリウレタン不織布染色品は、
堅牢な染色性を保持し、しかも、柔軟な風合いで、高伸
長性、高回復性、良好な通気透水性、塵補集性の効果を
有しているため、スポーツ衣料、面状インナー材料、フ
ァウンデーシッン、収縮性背番号、ひざ当て、ひじ当て
などや、無塵手袋、マスクなどのクリーンエンジニアリ
ング用、サージカルドレッシング、伸縮性救急絆創膏な
どや、各種メディカルテープ基材として、また、歯科用
マスクなどの産業資材用に美麗で優雅な雰囲気を作り出
すことができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)溶融紡糸されたポリウレタン弾性フィラメントか
    らなるポリウレタン系繊維製品を、分散染料群、酸性染
    料群、1:2型金属錯塩染料群及び酸性反応染料群から
    選ばれる少なくとも一種の染料を含む染浴で、吸尽染色
    するものであって、染浴のpHが3〜6に調整されてお
    り、染色温度が90〜100℃であることを特徴とする
    ポリウレタン系繊維製品の染色法。
  2. (2)上記ポリウレタン弾性フィラメントがポリエステ
    ル系ポリウレタンからなることを特徴とする請求項1記
    載の染色法。
  3. (3)上記ポリウレタン弾性フィラメントが実質的に化
    学的架橋を有していない線状構造のポリウレタンからな
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の染色法。
  4. (4)上記染浴に、紫外線吸収剤であるベンゾトリアゾ
    ール系誘導体、またはヒドロキシベンゾフェノン系誘導
    体の分散水溶液が添加されていることを特徴とする請求
    項1〜3いずれか1項記載の染色法。
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