JPH045703B2 - - Google Patents

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JPH045703B2
JPH045703B2 JP4692090A JP4692090A JPH045703B2 JP H045703 B2 JPH045703 B2 JP H045703B2 JP 4692090 A JP4692090 A JP 4692090A JP 4692090 A JP4692090 A JP 4692090A JP H045703 B2 JPH045703 B2 JP H045703B2
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recording
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recording liquid
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Yoji Matsufuji
Takeshi Sakaeda
Yasuhiro Yano
Norya Oota
Masahiro Haruta
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Canon Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、記録液を記録ヘツドの吐出オリフイ
スから吐出させ液滴として飛翔させて記録をおこ
なうオンデマンドタイプのインクジエツト記録の
方法に関する。更に詳しくは、高分子分散剤によ
つて顔料を分散させた記録液を用いたインクジエ
ツト記録方法に関する。 現在知られる各種記録方式の中でも、記録時に
騒音の発生がほとんどないノンインパクト記録方
式であつて、且つ、高速記録が可能であり、しか
も普通紙に特別の定着処理を必要とせずに記録の
行なえる所謂インクジエツト記録法は、極めて有
用な記録方式であると認められている。インクジ
エツト記録法に就いては、これ迄にも様々な方式
が提案され、改良が加えられて商品化されたもの
もあれば、現在もなお、実用化への努力が続けら
れているものもある。 このインクジエツト記録法は、インクと称され
る記録用液体の小液滴(droplet)を種々の作用
原理で飛翔させ、それを紙等の被記録部材に付着
させて記録を行なうものである。 これに適用するインクは基本的に染料とその溶
媒とから組成されるものであり、そのインク物性
は前記染料固有の性質の左右されるところが大で
ある。従つて、従来、主として水溶性の染料を含
むインクを用いたインクジエツト記録を行なつた
場合、得られたインク画像が、水溶性染料の物性
に左右されて、その耐水性、耐光性に於て劣つた
ものとなると言う欠点があつた。また、この様な
水溶性染料を含んだインク自体の保存安定性も然
程、高くはない。そこで最近ではこの様な染料系
のインクに代えて、顔料系インクをインクジエツ
ト記録方式に適用する試みが為されている。この
顔料系のインクには、得られたインク画像の耐光
性や耐水性が、上記染料系のインクによる画像に
較べて極めて良好であると言う利点が認められ
る。しかしながら、顔料はインク媒体に不溶性で
あるが故に、それをインク中に微分散する上で高
度な技術を要すると共に、その分散安定性を高め
ることは、非常に困難なものである。 にも拘らず、インクジエツト記録方法に就いて
は、用いるインクに対して、吐出条件(圧電素子
の駆動電圧、駆動周波数、吐出オリフイスの形状
と材質、吐出オリフイス径等)にマツチングした
液物性(粘度、表面張力、電導度等)を有してい
ること、長期保存に対して安定でインクジエツト
装置の目詰まりを起さないこと、被記録材(紙、
フイルム等)に対して定着が速く且つ確実であつ
て、しかもドツトの周辺が滑らかでにじみの小さ
いこと、形成されたインク画像の色調が鮮明で濃
度が高いこと、形成されたインク画像の耐水性・
耐光性が優れていること、インク周辺材料(収容
器、連結チユーブ、シール材料)を侵さないこ
と、臭気、毒性が少なく、引火性等の安全性に優
れたものであること、等の諸特性を備えることが
要望される。しかし、上記の様な諸特性を同時に
満足させることは相当に困難である。前記した従
来技術は、この点で、未だ、不満足なものであつ
た。 本発明は、前述した従来技術の欠点を除き、吐
出安定性、長期保存安定性、定着性、画像の濃
度、鮮明度、耐水性、耐光性を同時に満足し、更
には臭気、毒性がなく引火性等の安全性に優れた
実用性の高いインクを用いて行なうオンデマンド
タイプのインクジエツト記録方法を提供すること
を目的とするものである。更には駆動周波数応答
性に優れ、高速記録に適したオンデマンドタイプ
のインクジエツト記録方法を提供することを目的
としたものである。 而して、斯かる本発明は、親水性構造部分と疎
水性構造部分とを共に有する重合体及び水溶性有
機溶剤を含む水性分散媒体中に顔料微粒子を分散
して成る記録液であつて、該重合体の平均分子量
が1000〜100000の範囲にあり、且つ該顔料の分子
量と該重合体の平均分子量との比が1:2から
1:150の範囲にあり、しかも該重合体の含有量
が該顔料100重量部当り5〜300重量部の範囲にあ
る記録液をオンデマンドタイプの記録ヘツドから
吐出させて記録を行なうことを特徴とするオンデ
マンドタイプのインクジエツト記録方法である。 ここで、本発明に用いる顔料系インクに就いて
詳細に説明する。 顔料粒子は、水等の溶媒中に溶解しない為、そ
れを単にインク溶媒中に混合分散しても、直ちに
凝集や沈降を生じて、溶媒から分離するので、実
用可能なインクを組成することはできない。従つ
て、この様な顔料系のインクを組成する際には、
顔料粒子に対する良好な分散媒が必要とされる。 そこで、斯かる分散媒の第1成分として、親水
性構造部分と疎水性構造部分とを共に有する重合
体(…分散剤)を用い、その第2成分として水性
液体を使用する方法がある。この分散媒は、約1
〜20cpsの粘度範囲に於て、極めて安定に前記顔
料粒子を分散させ得る。 上記分散媒の第1成分として使用する重合体
は、分子量1000〜100000の高分子分散剤である。
好ましい高分子分散剤の1例を挙げるといずれも
前記分子量範囲のポリアクリル酸、ポリメタアク
リル酸、縮合ナフタリンスルホン酸、スチレン−
マレイン酸共重合体、ジイソブチレン−マレイン
酸共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸、(メ
タ)アクリル酸エステル−(メタ)アクリル酸共
重合体、スチレン−イタコン酸共重合体、イタコ
ン酸エステル−イタコン酸共重合体、ビニルナフ
タレン−マレイン酸共重合体、ビニルナフタレン
−(メタ)アクリル酸共重合体、ビニルナフタレ
ン−イタコン酸共重合体等およびそれらの誘導体
である。 上記の重合体に更に例えばアクリロニトリル、
酢酸ビニル、(メタ)アクリルアミド、N−メチ
ロール(メタ)アクリルアミド、塩化ビニル、塩
化ビニリデン、エチレン、ヒドロキシエチルアク
リレート、グリシジルメタクリレート、ヒドロキ
シプロピルメタクリレート、等のモノマーが共重
合されていてもよい。これらの高分子分散剤の幾
つかは市販されており又公知の重合方法により容
易に合成できる。ところで、この重合体を第2成
分である水性液体に可溶化するかコロイド状に分
散させる目的で重合体の塩を形成することが必要
である。上記重合体と塩を形成する相手として
は、アルカリ金属であるNa、Kの他、モノー、
ジー域はトリ(メチルアルミ)、モノ−、ジ−、
或はトリー、(エチルアルミ)等の脂肪族アミン、
モノー、ジー、或はトリー(エタノールアミン)、
モノー、ジー、或はトリー、(プロノールアミ
ン)、メチルエタノールアミン、ジメチルエタノ
ールアミン等のアルコールアミンや、モルホリ
ン、N−メチルモルホリン等がある。 そして、上記重合体に於ては、親水性構造部分
となるモノマー単位の比率が特に重要である。つ
まり、カルボキシル基、スルホン酸基、或は硫酸
エステル基等の親水性構造部分となるモノマー単
位の重量比が略々40重量%を越えると、その重合
体の顔料粒子に対する吸着性が低下して顔料粒子
の分散定性を悪化させる。逆に2重量%以下にな
ると重合体自身の水性液体への溶解性が低下して
この重合体が顔料粒子と共に水性液体中で凝集し
たり、沈降するようになる。そこで、上記重合体
に於ける親水性構造部分の比率として更に好まし
い処は、重量比で約25〜40%と見られる。又この
重合体は、その分子量が低過ぎると顔料粒子の分
散安定性に寄与しないし、逆に、高過ぎるとき
は、インク自体の粘度を上げ過ぎ(例えば20cps
以上)る傾向にある。従つて、この重合体の分子
量の範囲として、約1000〜100000が望ましい。 ここにおいて本発明者は種々実験の結果、顔料
の分子量W1と該重合体の平均分子量W2との比
W1/W2と分散液の安定性及び駆動周波数応答性
との間に密接な関連性があることを見出した。す
なわち、顔料と重合体の分子量を変えた種々の分
散液を調製して検討をおこなつたところ、上記の
比W1/W2の値がほぼ1/2から1/150の範囲
にあるとき分散液の安定性と吐出に於ける駆動周
波数応答性が良好であり、これをはずれるに従つ
て駆動周波数応答性が減少する傾向にあることを
明らかにし、本発明をなすに至つた。 本発明で用いるインクに於て、上記重合体の使
用量は、顔料100重量部当り、略々、5〜300重量
部、更に好ましくは、略々、10〜150重量部の範
囲とされる。斯かる範囲の上限を超えるとインク
の色濃度が低下したり、インクの粘度が適正値に
保たれなくなると云つた不都合がある。又、下記
下限を下まわるときには、顔料粒子の分散安定性
が不良になる。 本発明の記録液を組成する水性液体成分として
は、水と水溶性有機溶剤が挙げられる。水溶性有
機溶剤としては、例えばメチルアルコール、エチ
ルアルコール、n−プロピルアルコール、iso−
プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、
sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコー
ル、iso−ブチルアルコール、フルフリルアルコ
ール、テトラヒドロフルフリルアルコール等のア
ルコール類;アセトン、メチルエチルケトン、ジ
アセトンアルコール等のケトンまたはケトアルコ
ール類;モノエタノールアミン、ジエタノールア
ミン、トリエタノールアミン等のアルカノールア
ミン類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミド等のアミド類;テトラヒドロフラン、ジオ
キサン等のエーテル類、酢酸エチル、安息香酸メ
チル、乳酸エチル、エチレンカーボネート、プロ
ピレンカーボネート等のエステル類、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、プロピレングリコール、エトラエチ
レングリコール、ポリエチレングリコール、グリ
セリン、1,2,6−ヘキサントリオール、チオ
ジグリコール等の多価アルコール類;エチレング
リコールモノメチル(或はエチル)エーテル、ジ
エチレングリコールモノメチル(或はエチル)エ
ーテル、プロピレングリコールモノメチル(或は
エチル)エーテル、トリエチレングリコールモノ
メチル(或はエチル)エーテル、ジエチレングリ
コールジメチル(或はエチル)エーテル等のアル
キレングリコールから誘導された低級アルキルモ
ノ或はジエーテル類;ピロリドン、N−メチル−
2−ピロリドン1,3−ジメチル−2−イミダゾ
リジノン、モルホリン等の含窒環状化合物等を挙
げることができる。 これらの多くの溶剤の中でも、記録液に対して
要求される種々の特性の改良の為には、好ましく
は多価アルコール類、或は多価アルコールのアル
キルエーテル類、より好ましくはジエチレングリ
コール等の多価アルコール類が挙げられる。これ
らの成分の含有量は、記録液全重量に対して、重
量パーセントで、一般には10〜70%、そして物性
値の温度依存性を小さくする為には好ましくは20
〜50%の範囲とされる。 又、この時の水の含有量は、記録液全重量に対
して、重量パーセントで、5〜90%、より好まし
くは10〜70%、更に好ましくは20〜70%の範囲内
とされることが望ましい。 ところで、本発明の記録液を組成する為の顔料
としては、従来公知のものを含めて各種の有機顔
料が全て使用できる。例えば、アゾ系、フタロシ
アニン系、キナクリドン系、アンスラキノン系、
ジオキサジン系、インジゴ系、チオインジゴ系、
ペリノン系、イソインドレノン系、ペリレン系等
の顔料を顔げることができる。これらの顔料は、
記録液中での粒径が略々数百ミリミクロンから数
ミクロン程度の微粒子状となり、好ましくは、製
造直後の水性ペーストであるのが使用に適する。 尚、この顔料の記録液中での好適濃度は、その
着色力及び記録液粘度への影響を考慮すると、記
録液全重量に対して、重量%で略々3〜30%の範
囲である。 又、本発明で用いる記録液には上記の必須成分
のほかに、従来公知の各種添加剤、例えば、界面
活性剤、塩類、合成及び天然樹脂、各種染料等を
併用することもできる。 本発明で用いる記録液は、叙上の各成分を主体
にして組成され、その調製には、各種の方法が採
用できる。例えば、上記各成分を配合し、それを
ポールミル、ロールミル、スピードラインミル、
ホモミキサー、サンドグランダー等を用いて混合
摩砕する方法を採用する。 尚、顔料の分散工程は、できるだけ顔料が高濃
度の状態に於て行ない、分散処理の後、これを水
性液体で希釈して、インクの粘度は、最終的に約
1〜15cps、好ましくは約2〜10cpsに調整され
る。 この様にして、調製した記録液は、低粘度域に
於て、長期間保存した場合にも、顔料粒子が凝集
したり、沈降することがない。 そして、この記録液は、 (1) 広範囲の記録液吐出条件(圧電素子の駆動電
圧、駆動周波数、吐出オリフイスの形状と材
質、吐出オリフイス径等)にマツチングした液
物性(粘度、表面張力、電導度等)を有してお
り、特に高い駆動周波数に対する応答性に優れ
ている。 (2) 長期保存に対して安定でインクジエツト装置
の目詰まりを起さない。 (3) 被記録材(紙、フイルム等)に対して定着が
速く且つ確実であつて、しかもドツトの周辺が
滑らかでにじみがない。 (4) 形成された画像の色調が鮮明で濃度が高い。 (5) 形成された画像の耐水性、耐光性が優れてい
る。 (6) 記録液周辺材料(収容器、連結チユーブ、シ
ール材等)を侵さない。 (7) 臭気、毒性が少なく、引火性等の安全性に優
れたものである等の諸特性を備えている。 ここで実施例を示して本発明を更に詳説する。 記録液の調製例 1 スチレン−マレイン酸塩共重合体(分子量約
1500、商品名SMAレジン1440H、アルコミケミ
カル製)6部、トリエタノールアミン2部、水60
部、エチレングリコール25部、フタロシアニンブ
ルー(分子量560)7部を加え、ボールミルで48
時間分散し、顔料分散液を得た(顔料の分子量と
重合体の平均分子量の比W1/W2=1/2.7)。分
散しえなかつた粗粒子を超遠心分離機にかけて除
き、インクジエツト用記録液を得た。 実施例 1 調製例1で得た記録液を用いて、ピエゾ振動子
によつて記録液を吐出させるオンデマンド型記録
ヘツド(吐出オリフイス径50μ・ピエゾ振動子駆
動電圧60V、周波数20KHz)を有する記録装置に
より、印字特性の検討を行なつた。 又、記録ヘツド内の記録液に熱エネルギーを与
えて液滴を発生させ記録を行なうオンデマンドタ
イプのマルチヘツド(吐出オリフイス径35μ、発
熱抵抗体抵抗値150Ω、振動電圧30V、周波数5K
Hz)を有する記録装置を用いて上と同様の検討を
行なつた。 いずれの場合も得られた記録画像は耐光性、耐
水性がきわめてすぐれ、色調が鮮明で濃度が高
く、ドツトの周辺がなめらかでにじみやぼけがな
く、さらに定着性が良好であつた。また記録液は
長期保存しても顔料粒子の凝集や沈降を起さず、
安定な吐出がおこなわれた。 記録液の調製例 2 ジイソブチレン−マレイン酸塩共重合体(分子
量約10000)6部にモルホリン10部、ジエチレン
グリコール17部、水60部、アントアントロンオレ
ンジ(分子量456)7部を加えボールミルで48時
間分散し、分散液を得た(W1/W2=1/22)。
その後粗粒子を除いてインクジエツト用記録液を
得た。 記録液の調製例 3 縮合ナフタリンスルホン酸塩(分子量約1200、
商品名デモール、花王アトラス(株)製)5部にエタ
ノールアミン1部、グリセリン20部、水74部、バ
ラレツド(分子量265)5部を加え、ボールミル
で48時間分散し、分散液を得た(W1/W2=1/
4.5)。その後、粗粒子を除いてインクジエツト用
記録液を得た。 記録液の調製例 4 ポリアクリル酸アンモニウム(分子量約2000)
10部にジエチレングリコールモノエチルエーテル
20部、水64部、ボルドー5B(分子量270)6部を
加え、ボールミルで48時間分散して分散液を得た
(W1/W2=1/7.4)。その後、粗粒子を除いて
インクジエツト用記録液を得た。 記録液の調製例 5 エチルアクリレート−アクリル酸共重合体(分
子量約5000)5部に水40部、エチレングリコール
45部、ピラゾロンレツドB(分子量738)10部を加
え、ボールミルで48時間分散して分散液を得た
(W1/W2=1/6.8)。その後、粗粒子を除いて
インクジエツト用記録液を得た。 記録液の調製例 6 スチレン−オクチルアクリレート−イタコン酸
モノエチルエステル共重合体(分子量約8000)5
部にトリエタノールアミン1部、水59部、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテル25部、ベンジ
ジンイエローG(分子量720)10部を加えボールミ
ルで48時間分散して分散液を得た(W1/W2
1/11)。その後、粗粒子を除いてインクジエツ
ト用記録液を得た。 実施例 2〜6 調製例2〜6で得た記録液を用いて実施例1と
同様にして検討をおこなつたところ、実施例1と
同様の優れた結果を得た。 ここで、重合体(分散剤)の合成例及び実施例
を示して本発明をさらに詳説する。 分散剤合成例 (部数は重量部) 例 1 撹拌器付きの四つ口セパラブルフラスコに水50
部、イソプロピルアルコール30部、ドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム0.5部、過硫酸アンモ
ニウム0.5部を混合し60℃に加温する。別にスチ
レン5部、アクリル酸9部、ブチルアクリレート
5部の混合液を分液ロートに入れ60分かけて徐々
に滴下する。滴下終了後温度を80℃に上げ、更に
2時間撹拌して重合を行なつた。得られた重合体
の分子量は約5万であつた。 例 2 例1と同様のフラスコにメチルメタクリレート
8部、スチレン5部、イタコン酸15部、ベンゾイ
ルパーオキサイド1部、ラウリルメルカプタン1
部、ジアセトンアルコール50部、エチレングリコ
ール20部を仕込み窒素ガスを通しながら6時間重
合した。得られた重合体の分子量は約3万であつ
た。以下例2と同様の方法で下記の原料から重合
体を得た。 例 3 スチレン 10部 アクリロニトリル 5部 メタクリル酸 10部 ヒドロキシエチルメタクリレート 5部 アゾピスイソブチロニトリル 1部 エチレングリコールモノメチルエーテル 19部 ブタノール 50部 (分子量;約1万5千) 例 4 ビニルナフタレン 10部 ジメチルアミノメタアクリレート 5部 無水マレイン酸 10部 メチルエチルケトンパーオキサイド 1部 イソプロピルアルコール 60部 トリエタノールアミン 14部 (分子量:約2万) 例 5 スチレン 10部 無水マレイン酸 10部 ジエタノールアミン 2部 アゾビスイソブチロニトリル 1部 エチルアクリレート 5部 エチルカルビトール 23部 エチレングリコールモノメチルエーテル 50部 (分子量;約3万) 例 6 スチレン 5部 イタコン酸モノエチルエステル 5部 メタアクリル酸 10部 2−エチルヘキシルメタクリレート 10部 ベンゾイルパーオキサイド 1部 n−プロピルアルコール 48部 エチレングリコール 20部 (分子量;約8万) 記録液の調製例 7 合成例1で得た重合液20部にジメチルアミノエ
タノール1部、水50部、エチレングリコール20
部、フタロシアニンブルー(分子量560)5部を
加え、ボールミルで48時間分散し、顔料分散液を
得た(顔料の分子量と重合体の平均分子量の比
W1/W2=1/89)。分散しえなかつた粗粒子を
超遠心分離機にかけて除き、インクジエツト用記
録液を得た。 実施例 7 調製例7で得た記録液を用いてピエゾ振動子に
よつて記録液を吐出させるオンデマンド型記録ヘ
ツド(吐出オリフイス径50μ・ピエゾ振動子駆動
電圧60V、周波数4KHz)を有する記録装置によ
り、印字特性の検討を行なつた。 又、記録ヘツド内の記録液に熱エネルギーを与
えて液滴を発生させ記録を行なうオンデマンドタ
イプのマルチヘツド(吐出オリフイス径35μ、発
熱抵抗体抵抗値150Ω、駆動電圧30V、周波数2K
Hz)を有する記録装置を用いて上と同様の検討を
行なつた。 いずれの場合も得られた記録画像は耐光性・耐
水性がきわめてすぐれ、色調が鮮明で濃度が高
く、ドツトの周辺がなめらかでにじみやぼけがな
く、さらに定着性が良好であつた。また記録液は
長期間保存しても顔料粒子の凝集や沈降を起さ
ず、安定な吐出がおこなえた。 記録液の調製例 8 合成例2で得た重合液20部にモルホリン1部、
水60部、アントアントロンオレンジ(分子量456)
7部を加えボールミルで48時間分散し、分散液を
得た(W1/W2=1/66)。その後、粗分子を除
いてインクジエツト用記録液を得た。 記録液の調製例 9 合成例3で得た重合液25部にエタノールアミン
1部、水25部、バラレツド(分子量265)5部を
加え、ボールミルで48時間分散し、分散液を得た
(W1/W2=1/57)。その後、粗粒子を除いてイ
ンクジエツト用記録液を得た。 記録液の調製例 10 合成例4で得た重合液20部にジエチレングリコ
ールモノエチルエーテル10部、水40部、ボルドー
5B(分子量270)6部を加え、ボールミルで48時
間分散して分散液を得た(W1/W2=1/74)。
その後、粗粒子を除いてインクジエツト用記録液
を得た。 記録液の調製例 11 合成例6で得た重合液15部にトリエタノールア
ミン1部、水45部、エチレングリコールモノエチ
ルエーテル15部、ベンジジンイエローG(分子量
720)5部を加えボールミルで48時間分散して分
散液を得た(W1/W2=1/111)。その後、粗粒
子を除いてインクジエツト用記録液を得た。 実施例 8〜11 調製例8〜11で得た記録液を用いて実施例1と
同様にして検討をおこなつたところ、実施例1と
同様のすぐれた結果を得た。 比較実験 3種の記録液(a)〜(c)を以下の様に調整した。 記録液(a): スチレン−エチルアクリレート−アクリル酸共
重合体(数平均分子量8000)の6重量部を、トリ
エタノールアミン0.7重量部、水60重量部、エチ
レングリコール15重量部の混合溶媒に溶解する。
次いで、銅フタロシアニンブルー(分子量560)
15重量部を加え、直径5mmのセラミツクスボール
を用いたボールミル中で、45時間分散処理を行つ
た。この分散液を回転数10000RPMの遠心分離装
置を用いて、30分間遠心分離処理を行い、粗大粒
子を除去した。次いで、この分散液35重量部に、
水50重量部、グセリン10重量部、エチレングリコ
ール5重量部を混合してインクジエツト用記録液
を得た。 記録液(b): スチレン−エチルアクリレート−アクリル酸共
重合体(数平均分子量120000)の6重量部を、ト
リエタノールアミンン0.5重量部、水60重量部、
エチレングリコール15重量部の混合溶媒に溶解す
る。次いで、銅フタロシアニンブルー(分子量
560)15重量部を加え、直径5mmのセラミツクス
ボールを用いたボールミル中で、45時間分散処理
を行つた。この分散液を回転数10000RPMの遠心
分離装置を用いて、30分間遠心分離処理を行い、
粗大粒子を除去した。次いで、この分散液35重量
部に、水50重量部、グリセリン10重量部、エチレ
ングリコール5重量部を混合してインクジエツト
用記録液を得た。 記録液(c): スチレン−エチルアクリレート−アクリル酸共
重合体(数平均分子量8000)の20重量部を、トリ
エタノールアミン2.0重量部、水60重量部、エチ
レングリコール15重量部の混合溶媒に溶解する。
次いで、銅フタロシアニンブルー(分子量560)
5重量部を加え、直径5mmのセラミツクスボール
を用いたボールミル中で、45時間分散処理を行つ
た。この分散液を回転数10000RPMの遠心分離装
置を用いて、30分間遠心分離処理を行い、粗大粒
子を除去した。次いで、この分散液35重量部に、
水50重量部、グリセリン10重量部、エチレングリ
コール5重量部を混合してインクジエツト用記録
液を得た。 以上の3種の記録液に関して、それぞれ、 1 記録液中の顔料(銅フタロシアニンブルー)
の平均粒径(*記録液中での該平均粒子径は、
動的光散乱式粒度分布測定機にて測定した)、 2 顔料の分子量と重合体の平均分子量との比
(W1/W2)、 3 記録液中における、顔料100重量部当りの重
合体の含有量、 の表−1に示した。
【表】 以上の3種の記録液を用いて、ピエゾ振動子に
よつて記録液を吐出させるオンデマンドタイプの
マルチ記録ヘツド(吐出オリフイス径30μ、駆動
周波数3.5KHz)を有する記録装置により、以下
の、T−1:駆動周波数応答性試験、T−2:目
詰まり性試験、T−3:保存性試験をそれぞれ行
つた。その結果を表−2に示した。 T−1:文章を10頁(85文字×25行/頁)連続し
て印字し、そのときの印字品位と、かすれの発
生の有無を観察した。 T−2:T−1の試験の後、記録ヘツドにキヤツ
プをしない状態で10時間放置し、しかる後印字
を再開して、記録液の吐出が問題なくできるか
を判定した。 T−3:記録液をインクジエツト用のインクカセ
ツトに充填し、50℃の温度にて一週間放置し
た。放置後の該インクカセツトを用いて印字特
性を観察した。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 親水性構造部分と疎水性構造部分とを共に有
    する重合体及び水溶性有機溶剤を含む水性分散媒
    体中に顔料微粒子を分散して成る記録液であつ
    て、該重合体の平均分子量が1000〜100000の範囲
    にあり、且つ該顔料の分子量と該重合体の平均分
    子量との比が1:2から1:150の範囲にあり、
    しかも該重合体の含有量が該顔料100重量部当り
    5〜300重量部の範囲にある記録液をオンデマン
    ドタイプの記録ヘツドから吐出させて記録を行な
    うことを特徴とするオンデマンドタイプのインク
    ジエツト記録方法。 2 前記記録ヘツドが、該ヘツド内の記録液に熱
    エネルギーを与えて液滴を発生させるタイプのヘ
    ツドである特許請求の範囲第1項記載のオンデマ
    ンドタイプのインクジエツト記録方法。
JP2046920A 1990-02-26 1990-02-26 オンデマンドタイプのインクジエツト記録方法 Granted JPH02276874A (ja)

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