JPS6210548B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6210548B2
JPS6210548B2 JP9300780A JP9300780A JPS6210548B2 JP S6210548 B2 JPS6210548 B2 JP S6210548B2 JP 9300780 A JP9300780 A JP 9300780A JP 9300780 A JP9300780 A JP 9300780A JP S6210548 B2 JPS6210548 B2 JP S6210548B2
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JP
Japan
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recording
sulfur
butt
liquid
parts
Prior art date
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Expired
Application number
JP9300780A
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English (en)
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JPS5718767A (en
Inventor
Norya Oota
Yoji Matsufuji
Masahiro Haruta
Takeshi Sakaeda
Yasuhiro Yano
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP9300780A priority Critical patent/JPS5718767A/ja
Publication of JPS5718767A publication Critical patent/JPS5718767A/ja
Publication of JPS6210548B2 publication Critical patent/JPS6210548B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は記録液、特には、所謂、インクジエツ
ト記録方式に於て用いるのに適した記録液に関す
る。 従来から紙等の被記録材に記録を行なう筆記具
(万年筆・フエルトペン等)には、記録液(イン
ク)として各種の染料を水またはその他の有機溶
剤に溶解せしめたものが使用されている。 またピエゾ振動子による振動或いは高電圧印加
による静電引力等により記録ヘツド内のインクを
吐出オリフイスから吐出させて記録を行なう所謂
インクジエツト記録方式に於いても、各種染料を
水又は有機溶剤等に溶解した組成物が使用され
る。これらのインクに要求される性質は共通点が
多い。しかし一般の万年筆・フエルトペンの様な
文具用インクに比べると、インクジエツト用イン
クには、多くの特性で一層厳密な条件が要求され
る。 インクジエツト記録法は、騒音の発生が小さ
く、普通紙に特別の定着処理なしに高速記録或い
はカラー記録が行なえるものであり、種々の方式
のものが活発に研究されている。 この様なインクジエツト記録法は、インクと称
される記録液の液滴(droplet)を飛翔させ、こ
れを任意の被記録材に付着させて記録を行なうも
のである。斯かる記録液は、記録剤(染料又は顔
料が用いられる)及びこれを溶解又は分散する液
媒体(水又は各種有機溶剤或いはこれらの混合物
が用いられる)を基本的成分とし、又必要に応じ
て各種添加剤が添加されている。 この様な記録法には、液滴の発生方式及び液滴
の飛翔方向の制御方法によつて、種々の方式があ
る。その一例を第1図に示す。 即ち第1図の装置はピエゾ振動子を有する記録
ヘツド部に記録信号を与え、該信号に応じて記録
液の液滴を発生させて記録を行なうものである。
第1図において、1は記録ヘツドで、ピエゾ振動
子2a、振動板2b、記録液の流入口3、ヘツド
内の液室4及び吐出口(吐出オリフイス)5を有
している。液室4内には貯蔵タンク6に貯えられ
た記録液7が、供給管8によつて導入されてい
る。尚、供給管8の途中には場合によつて、ポン
プ或いはフイルター等の中間処理手段9が設けら
れることもある。そしてピエゾ振動子2aには、
信号処理手段(例えば、パルス変換器)10によ
つて記録信号Sからパルスに変換された信号が印
加され、該信号に応じて液室4内の記録液に圧力
変化が生ずる。その結果、記録液7は吐出オリフ
イス5から液滴11となつて吐出し、被記録材1
2の表面に記録が行なわれる。 又、上記の装置以外にも種々のタイプの装置が
知られており、例えば、第2図に示す様に、第1
図の変形例として液室4をノズル状にし、その外
周部に円筒状のピエゾ振動子を設置した装置があ
る(この装置に於ける液滴の発生の機構は、本質
的に第1図に示した装置と同じである)。又、帯
電した液滴を連続的に発生させ該液滴の一部を記
録に使用する装置、或いは又、記録ヘツドの室内
の記録液に記録信号に対応した熱エネルギーを与
え、該エネルギーにより液滴を発生させる装置等
も知られている。 その1例を第3−a図、第3−b図、第4図に
示す。 ヘツド13はインクを通す溝14を有するガラ
ス、セラミクス、又はプラスチツク板等と、感熱
記録に用いられる発熱ヘツド15(図では薄膜ヘ
ツドが示されているが、これに限定されるもので
はない)とを接着して得られる。発熱ヘツド15
は酸化シリコン等で形成される保護膜16、アル
ミニウム電極17−1,17−2、ニクロム等で
形成される発熱抵抗体層18、蓄熱層19、アル
ミナ等の放熱性の良い基板20より成つている。 インク21は吐出オリフイス22まで来てお
り、圧力Pによりメニスカス23を形成してい
る。 今、電極17−1,17−2に電気信号が加わ
ると、発熱ヘツド15のnで示される部分が急激
に発熱し、ここに接しているインク21に気泡が
発生し、その圧力でメニスカス23が突出されイ
ンク21が吐出しオリフイス22より記録小滴2
4となり、被記録材25に向つて飛翔する。第4
図には第3−a図に示すヘツドを多数並べたマル
チヘツドの外観図を示す。該マルチヘツドはマル
チ溝26を有するガラス板27と、第3−a図に
説明したものと同様な発熱ヘツド28を接着して
つくられている。 このように、液滴を飛翔させて記録を行なう装
置と一口に言つても、液滴の発生方法或いは液滴
の飛翔方向の制御方法はかなり異なつている。従
つて、良好な記録を行なうには、使用される記録
液に対して、液滴の発生方法或いは液滴の飛翔方
向の制御方法に応じた物性値例えば粘度、表面張
力、比抵抗の値が要求される。 そして、いずれの方式においても記録液は、長
期間の保存或いは記録の休止中に液媒体成分の気
化或いは構成成分の化学変化等により、固形分が
生じてはならない。一般にこの種の記録装置の吐
出オリフイスは微細な穴(一般に直径数10μ程
度)である為に、固形分の発生は目詰まりの原因
になり液滴が全く吐出しなくなることがある。 又、吐出停止が起こらないまでも、固形分の発
生は、均一な液滴の発生或いは液滴の安定な飛翔
等に対して悪影響を及ぼし、記録性、吐出安定
性、吐出応答性或いは連続記録性が低下すること
もある。或いは記録液の構成成分が化学変化を起
こすと、調合時に所望の値に調整された記録液の
物性値が変化し、やはり記録性、吐出安定性、吐
出応答性が低下することがある。従つて気化しに
くい液媒体成分、化学的に安定な記録剤或いは上
記の欠点を生じない液媒体及び記録剤の組み合わ
せが求められている。 更に又、記録された画像が充分にコントラスト
が高く、鮮明であることも要求される。一般に従
来の記録液では、記録剤の含有量を増して記録画
像のコントラストを高くしようとすると、吐出オ
リフイスの目詰まりを生ずる傾向にある。従つ
て、液媒体に対する溶解性が高く色調が鮮やかな
記録剤が求められている。 更に、以上の特性に加えて、被記録材の種類を
制限せずに記録が行なえること、定着速度が大き
いこと、耐水性、耐光性、耐摩耗性及び解像度の
優れた画像を与えること、臭気がないこと等の性
質も要求されている。 上記の様な諸特性を記録液にもたせる目的で
種々の処方が採用されているが、これらの要求を
同時に満足させることは相当に困難である。 叙上のインクジエツト記録法に適用するインク
は基本的に染料とその溶媒とから組成されるもの
であり、その記録液物性は、前記染料固有の性質
に左右されるところが大である。従つて、従来、
主として水溶性の染料を含む記録液を用いたイン
クジエツト記録を行なつた場合、得られた記録画
像が、水溶性染料の物性に左右されて、その耐水
性、耐光性に於て劣つたものとなると言う欠点が
あつた。又、この様な水溶性染料を含んだ記録液
自体の保存安定性も然程高くはない。そこで最近
では、この様な染料系の記録液に代えて、顔料系
記録液をインクジエツト記録方式に適用する試み
が為されている。この顔料系の記録液には、得ら
れた記録画像の耐光性や耐水性が、上記染料系の
記録液による画像に較べて極めて良好であると言
う利点が認められる。しかしながら、顔料は記録
液媒体に不溶性であるが故に、それを記録液に微
分散する上で高度な技術を要すると共に、その分
散安定性を高めることは、非常に困難なものであ
る。 本発明は、前述した従来技術の欠点を除き、吐
出安定性、長期保存安定性、定着性、画像の濃
度、鮮明度、耐水性、耐光性を同時に満足し、更
には臭気、毒性がなく、引火性等の安全性に優れ
た実用性の高い記録液を提供することを目的とす
るものである。 而して、斯かる目的を達成した本発明の記録液
は、記録剤として建染染料又は硫化染料を含有す
る溶媒体から成る組成物であつて、前記染料を還
元剤の存在下で溶解した後、酸化して前記液媒体
中に分散せしめて成ることを特徴としている。 ここで、本発明の建染又は硫化染料を含有した
記録液に就いて詳細に説明する。 建染染料及び硫化染料は通常の状態では水や有
機溶剤等の溶媒には溶解しない為、それを単に液
媒体中に混合分散しても直ちに凝集や沈降を生じ
て液媒体から分離してしまう。このように、これ
らの染料は通常の状態では顔料と同様、微分散す
るには高度な技術を要すると共に、その分散安定
性を高めることは非常に困難である。 本発明は、斯かる技術上の困難を克服して完成
されたものである。 即ち、本発明に於ては、建染染料又は硫化染料
を水等の溶媒に分散させた後、可性ソーダ等のア
ルカリを加え更にハイドロサルフアイト、硫化ソ
ーダ等の還元剤を適当量加えると建化が行なわ
れ、均一に溶解した染料液が得られる。そして、
本発明記録液は、この溶解した建染染料又は硫化
染料の溶液を分散剤の存在下で酸化してもとの不
溶性状態に戻すことにより生成する微細に分散し
た染料を記録剤の主成分としたものである。 可溶化された染料液から本発明の記録液を調製
するには各種の方法が挙げられる。1例を挙げる
と、可溶化された染料液を分散剤の存在下で酸化
した後、生成する(本発明の記録液に好ましくな
い)塩類等の不純物を限外過法、逆浸透法、或
いは透析法により除去して調製する方法である。
他の1例を挙げると、可溶化された染料液を分散
剤の存在下で酸化した後、アセトン、メタノール
等の水混和性有機溶剤中に投入することにより、
染料と分散剤を同時に析出させ、これを過、乾
燥した後、水を含む液媒体中に公知の方法即ち、
ボールミル、ロールミル、コロイドミル等の分散
機で再分散させる方法である。いずれの方法によ
つても染料が超微粒子で安定に分散された記録液
が得られる。得られた記録液は記録剤の主成分が
微細に分散された建染染料又は硫化染料であるか
ら、この記録液を用いて記録された画像は極めて
耐水性、耐光性、耐溶剤性の優れたものである。 この様にして得られる本発明の記録液は保存
性、汎用性、或いは装置の保守性に優れるばかり
か、吐出安定性、吐出応答性、長時間連続記録性
に於いても良好な結果が得られる。 更に鮮明で高コントラストの画像を与えること
ができる。 この様な性質は、インクジエツト記録用として
だけでなく、万年筆、ボールペン、サインペン、
フエルトペン等各種筆記具用記録液としても極め
て好ましいものである。 本発明の記録液は記録剤の担体としての液媒
体、記録画像を形成する記録剤及び所望の特性を
得る為に必要に応じて添加される添加剤等から成
り、特に、記録剤として液媒体中に微細に分散さ
れた建染染料又は硫化染料が必須成分とされる。 本発明に於いて有効に使用される染料は、通常
状態のアンスラキノン、インジゴ、フタロシアニ
ン系等の建染染料及び各種硫化染料を挙げること
ができる。またあらかじめ還元体として調製した
可溶性建染染料及び可溶性硫化染料も好適に使用
される。これ等の具体例を挙げると下記の通りで
ある。 C.I.バツトイエロー2、C.I.バツトイエロー
4、C.I.バツトイエロー10、C.I.バツトイエロー
20、C.I.バツトイエロー33、C.I.バツトオレンジ
1、C.I.バツトオレンジ2、C.I.バツトオレンジ
3、C.I.可溶化バツトオレンジ3、C.I.バツトオ
レンジ5、C.I.バツトオレンジ7、C.I.バツトオ
レンジ9、C.I.バツトオレンジ13、C.I.バツトオ
レンジ15、C.I.バツトレツド1、C.I.バツトレツ
ド2、C.I.バツトレツド10、C.I.バツトレツド
13、C.I.バツトレツド15、C.I.バツトレツド16、
C.I.バツトレツド61、C.I.バツトバイオレツト
1、C.I.バツトバイオレツト2、C.I.バツトバイ
オレツト9、C.I.バツトバイオレツト13、C.I.バ
ツトバイオレツト21、C.I.バツトブルー1、C・
I.可溶化バツトブルー1、C.I.バツトブルー3、
C.I.バツトブルー4、C.I.バツトブルー5、C.I.
可溶化バツトブルー5、C.I.バツトブルー6、C.
I.バツトブルー8、C.I.バツトブルー12、C.I.バ
ツトブルー14、C.I.バツトブルー18、C.I.バツト
ブルー19、C.I.バツトブルー20、C.I.バツトブル
ー29、C.I.バツトブルー35、C.I.バツトブルー
41、C.I.バツトグリーン1、C.I.バツトグリーン
2、C.I.バツトグリーン3、C.I.バツトグリーン
8、C.I.バツトグリーン4、C.I.バツトグリーン
9、C.I.バツトブラウン1、C.I.バツトブラウン
3、C.I.バツトブラウン25、C.I.バツトブラウン
44、C.I.バツトブラウン46、C.I.バツトブラツク
1、C.I.バツトブラツク8、C.I.バツトブラツク
9、C.I.バツトブラツク13、C.I.バツトブラツク
14、C.I.バツトブラツク20、C.I.バツトブラツク
25、C.I.バツトブラツク27、C.I.バツトブラツク
29、C.I.バツトブラツク36、C.I.バツトブラツク
56、C.I.バツトブラツク57、C.I.バツトブラツク
59、C.I.バツトブラツク60、C.I.サルフアイエロ
ー2、C.I.サルフアーイエロー4、C.I.サルフア
ーオレンジ1、C.I.サルフアーオレンジ3、C.I.
可溶化サルフアーオレンジ3、C.I.サルフアーレ
ツド2、C.I.サルフアーレツド3、C.I.サルフア
ーレツド5、C.I.サルフアーレツド7、C.I.サル
フアーブルー2、C.I.可溶化サルフアーブルー
2、C.I.サルフアーブルー3、C.I.サルフアーブ
ルー4、C.I.サルフアーブルー6、C.I.サルフア
ーブルー7、C.I.サルフアーブルー9、C.I.サル
フアーブルー10、C.I.サルフアーブルー13、C.I.
サルフアーブルー15、C.I.サルフアーグリーン
1、C.I.サルフアーグリーン2、C.I.サルフアー
グリーン3、C.I.サルフアーグリーン6、C.I.サ
ルフアーグリーン11、C.I.サルフアーグリーン
14、C.I.サルフアーグリーン27、C.I.サルフアー
ブラウン1、C.I.サルフアーブラウン7、C.I.サ
ルフアーブラウン8、C.I.サルフアーブラウン
10、C.I.サルフアーブラウン15、C.I.サルフアー
ブラウン26、C.I.サルフアーブラウン51、C.I.サ
ルフアーブラツク1、C.I.可溶化サルフアーブラ
ツク1、C.I.サルフアーブラツク2、C.I.サルフ
アーブラツク5、C.I.サルフアーブラツク10、C.
I.サルフアーブラツク15、C.I.サルフアーブラツ
ク6、C.I.サルフアーブラツク11、C.I.ロイコサ
ルフアーブラツク11、これらの染料の量的関係
は、記録液の全重量に対して、重量パーセントで
50%〜0.5%、好ましくは40%〜0.5%、そして更
に好ましくは30%〜1%の範囲とするのが良い。 又、本発明に於ては分散剤を併用することが望
ましく、中でも好適に使用される分散剤は分子量
1000〜100000の高分子分散剤である。好ましい高
分子分散剤の具体例を挙げるといずれも前記分子
量範囲のポリビニルアルコール、ポリビニルピロ
リドン、ポリビニルピリジン、ポリアクリル酸
塩、ポリメタアクリル酸塩、縮合ナフタリンスル
ホン酸塩、スチレン−マレイン酸共重合体、ジイ
ソブチレン−マレイン酸共重合体、ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオ
キシエチレン−オキシプロピレンブロツクポリマ
ー、スチレン−(メタ)アクリル酸、(メタ)アク
リル酸エステル−(メタ)アクリル酸塩共重合
体、スチレン−イタコン酸塩共重合体、イタコン
酸エステル−イタコン酸塩共重合体、ビニルナフ
タレン−マレイン酸塩共重合体、ビニルナフタレ
ン−(メタ)アクリル酸共重合体、ビニルナフタ
レン−イタコン酸塩共重合体等およびそれらの誘
導体である。 上記の重合体に更に例えばアクリロニトリル、
酢酸ビニル(メタ)アクリルアミド、N−メチロ
ール(メタ)アクリルアミド、塩化ビニル、塩化
ビニリデン、エチレン等のモノマーが共重合され
ていても良い、これらの高分子分散剤の幾つかは
市販されており又公知の重合方法により容易に合
成することもできる。分散剤の好ましい添加量は
用いる染料分に対して1〜300重量パーセントで
あり、より好適には5〜200重量パーセントであ
る。 本発明の記録液を組成する液媒体としては水ま
たは水および水混和性有機溶剤の混合系が使用さ
れる。好適に使用される水混和性有機溶剤の例を
挙げると、メチルアルコール、エチルアルコー
ル、プロピルアルコール、ジアセトンアルコー
ル、フルフリルアルコール、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、トリエチレングリコール、テトラエチレン
グリコール、1・2・6ヘキサントリオール、チ
オジグリコール、グリセリン、エチレングリコー
ルモノメチルエーテル、エチレングリコールモノ
エチルエーテル、メチルカルビトール、エチルカ
ルビトール、ブチルカルビトール、トリエチレン
グリコールモノメチルエーテル、トリエチレング
リコールモノエチルエーテル、エチレングリコー
ルモノメチルエーテルアセテート、エチレングリ
コールモノエチルエーテルアセテート、メチルカ
ルビトールアセテート、エチルカルビトールアセ
テート、ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミン、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルアセトアミド、モルホリン、ジメチルアセ
トアミド、N−メチル−2−ピロリドン、1・3
ジメチル−2−イミダゾリジノン、等である。 これらの水混和性有機溶剤の好ましい含有量は
液媒体中5〜80重量パーセントであり更に好適に
は10〜50重量パーセントである。尚、本発明の記
録液にはこの他に従来公知の粘度調整剤、表面張
力調整剤、PH調整剤、電導度調整剤、バインダー
(高分子ベヒクル)、防カビ殺菌剤等を添加するこ
とが出来る。 本発明の記録液は叙上の各成分を主体にして組
成され、その調整法には、前述したように、可溶
化された染料液に分散剤を混合した後、酸化剤で
酸化して得られた染料分散液を限外過法等によ
り精製するか或は、アルコール等の溶媒中に投入
して共析させ析出物を過乾燥後、適当な記録液
用液媒体中に再分散させる等の方法がある。 この様にして、調製した記録液は、低粘度域に
於て、長時間保存した場合にも、染料が凝集した
り、沈降することがない。 又、本発明の記録液は、吐出安定性、吐出応答
性、液滴の均一性或いは連続記録性に優れるだけ
でなく、画像品質、保存性、装置の保守性或いは
構成成分の選択の自由度等に於いても優れた性質
を示すものである。 本発明を以下の実施例により具体的に説明す
る。(尚、実施例中の部数は重量部数である) 実施例 1 ミケスレンイエロー4GF(C.I.バツトイエロー
20;三井東圧製)50部を水180部10%苛性ソーダ
水溶液30部から成る液中に分散させ、ハイドロサ
ルフアイト4部を加えると赤褐色の透明な溶液を
得る。この溶液に分散剤としてSMAレジン1440
(スチレン−マレイン酸アンモニウム共重合体;
分子量約1500;アルコケミカル製)60部を加えて
混合した後、35%過酸化水素水30部を除々に加え
て酸化すると黄色の分散液が得られる。これに10
%リン酸水溶液30部を加えて中和した後、ポリエ
チレングリコール100部を加える。得られた液の
電導度は5.8×103μ/cmであつた。この液をポ
リオレフイン製限外過膜(NTU−2006;日東
電工株製)及び限外過装置(UW−1;日東電
工株製)を用い排出される液(余分な無機塩を
含有)の量と同量のイオン交換水を補給すること
によつて精製を行ない内容液の電導度が5×104
μ/cm以下となるまで循環処理した。精製され
た染料分散液を超遠心分離機にかけ粗大粒子を除
去して記録液とした。 この記録液を用いて、ピエゾ振動子によつて記
録液を吐出させるオンデマンド型記録ヘツド(吐
出オリフイス径50μ・ピエゾ振動子駆動電圧
60V、周波数4KHz)を有する記録装置により、
T1〜T6の検討を行なつたところ、いずれも良好
な結果を得た。 (T1)記録液の長期保存性;記録液をガラス容器
に密閉し、−30℃と60℃で6カ月間保存したの
ちでも不溶分の析出は認められず、液の物性や
色調にも変化がなかつた。 (T2)吐出安定性;室温、5℃、40℃の雰囲気中
でそれぞれ24時間の連続吐出を行なつたが、い
ずれの条件でも終始安定した高品質の記録が行
なえた。 (T3)吐出応答性;2秒毎の間歇吐出と2カ月間
放置後の吐出について調べたが、いずれの場合
もオリフイス先端での目詰りがなく安定で均一
に記録された。 (T4)記録画像の品質;記録された画像は濃度が
高く鮮明であつた。室内光に3カ月さらしたの
ちの濃度の低下率は1%以下であり、また、水
中に1分間浸した場合、画像のにじみはきわめ
てわずかであつた。 (T5)各種被記録材に対する定着性;下記第1表
列記の被記録材に印字15秒後印字部を指でこす
り画像ずれ・ニジミの有無を判定した。いずれ
も画像ずれ・ニジミ等がなく優れた定着性を示
した。
【表】 (T6)各種織布に対する耐洗たく性:下記の織布
に印字した後、150℃で5分熱処理を行ない通
常の方法により電気洗たく器による洗剤洗い及
びドライクリーニングを行なつたところいずれ
も良好な堅牢度を示した。
【表】 実施例 2 下記の(A)〜(D)の記録液を調製し、又実施例1と
同様にT1〜T6の検討を行なつた。これらの記録
液はいずれも記録性に優れていた。 又、記録ヘツド内の記録液に熱エネルギーを与
えて液滴を発生させ記録を行なうオンデイマンド
タイプのマルチインクジエツトヘツド(吐出オリ
フイス径35μ、発熱抵抗体抵抗値150、駆動電
圧30V、周波数2KHz)を有する第4図の記録装
置を用いて実施例1と同様の検討を行なつたが、
優れた結果を得た。 記録液(A) ミケスレンブリリアントピンクR(C.I.バツト
レツド1:三井東圧製)9部をエチレングリコー
ルモノエチルエーテル42部、水165部、10%苛性
ソーダ水溶液33部から成る液中に分散し、ハイド
ロサルフアイト4.5部を加えて5分間建化を行な
つた、これに分散剤としてデモールEP(ジイソ
ブチレン−マレイン酸共重合体;分子量約
10000;花王アトラス製)15部を加えて溶解した
後、35%過酸化水素水40部を含むメタノール1500
部中に投入する。別して得られる析出物を60℃
で乾燥した後水40部、ジエチレングリコール30
部、トリエタノールアミン5部から成る液媒体と
混合しコロイドミルでよく分散した後超遠心分離
機で粗大粒子を除去し記録液とした。 記録液(B) カヤクカーボンD(C.I.サルフアーブラツク
11:日本化薬製)10部を水150部、10%苛性ソー
ダ20部から成る液中に分散し、硫化ナトリウム3
部を加えて還元溶解する。これに分散剤としてエ
チルアクリレート−メチロールアクリルアミド共
重合体(分子量、約5000)10部、水90部を加えた
後、35%過酸化水素水50部を含むアセトン1000部
中に投入する。別して得られる析出物を60℃で
乾燥した後、水60部、トリエチレングリコールモ
ノメチルエーテル30部、グリセリン10部から成る
液媒体と混合しコロイドミルでよく分散した後、
遠心分離機で粗大粒子を除去し記録液とした。 記録液(C) ニホンスレンブリリアントブルー4G(C.I.バツ
トブルー29;住友化学製)15部をエチレングリコ
ールモノエチルエーテル35部、ジメチルホルムア
ミド5部、水200部、10%苛性ソーダ40部から成
る液に分散しハイドロサルフアイト5部を加えて
5分間建化を行なつた、これに分散剤としてデモ
ールN(縮合ナフタリンスルホン酸塩;分子量約
1500;花王アトラス製)20部を加えて溶解した
後、35%過酸化水素水20部、10%酢酸40部を除々
に加えて酸化及び中和を行なう。得られた青色分
散液を実施例1と同様に限外過法で精製した
後、グリセリン20部を加え粗大粒子を除去して記
録液とした。 記録液(D) スミトンレツドバイオレツトRH(C.I.バツト
バイオレツト2;住友化学製)9部をエチレング
リコールモノメチルエーテル42部、水165部、10
%苛性ソーダ30部から成る液に分散し、ハイドロ
サルフアイト4.5部を加えて建化を行なつた。こ
れに分散剤としてノプコサントR(ポリアクリル
酸塩;分子量約5000;サンノプコ製)6部を加え
35%過酸化水素水30部を含むメタノール1500部中
に投入し、過乾燥する。得られた粉末をジエチ
レングリコール30部、水70部と共にボールミルで
24時間撹拌し、5μのメンブランフイルターで加
圧過して粗大粒子を除き記録液とした。 実施例 3 実施例2の記録液(A)をフエルトペンに充填し中
質紙〔白牡丹(商標名):本州製紙〕に筆記して
耐水性及びキヤツプをはずして24時間放置後の筆
記性を調べた結果、筆記5分後に水中浸漬しても
全くニジミが無く、放置後も全くかすれることな
くスムーズに筆記できた。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は夫々、インクジエツト記録
装置の模式図である。第3−a図、第3−b図は
別の記録装置の要部縦断面図および同横断面図で
ある。第4図は第3−a図、第3−b図に図示し
たヘツドをマルチ化したヘツドの外観斜視図であ
る。 但し、図において、1……記録ヘツド、2a…
…ピエゾ振動子、2b……振動板、3……流入
口、4……液室、5……吐出オリフイス、6……
貯蔵タンク、7……記録液、8……供給管、9…
…中間処理手段、10……信号処理手段、11…
…液滴、12,25……被記録材、S……記録信
号、14……液室、15……発熱ヘツド、16…
…保護層、17……電極、18……発熱抵抗体
層、19……蓄熱層、20……基板、26……溝
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 記録剤として建染染料又は硫化染料を含有す
    る液媒体から成る組成物であつて、前記染料を還
    元剤の存在下で溶解した後、酸化して前記液媒体
    中に分散せしめて成ることを特徴とする記録液。 2 前記組成物中に分散剤を含有する特許請求の
    範囲第1項記載の記録液。
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