JPH045564Y2 - - Google Patents

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JPH045564Y2
JPH045564Y2 JP1984147993U JP14799384U JPH045564Y2 JP H045564 Y2 JPH045564 Y2 JP H045564Y2 JP 1984147993 U JP1984147993 U JP 1984147993U JP 14799384 U JP14799384 U JP 14799384U JP H045564 Y2 JPH045564 Y2 JP H045564Y2
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JP
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fertilizer
straw
vegetation zone
water
soil
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JP1984147993U
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JPS6164212U (ja
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Landscapes

  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、法面等の緑化に使用される植生帯に
関するものである。
(従来の技術) 従来、前記植生帯として種々の形態のものが実
用化されているが、その代表的なものの一つとし
て、実公昭51−37282号公報に開示されているよ
うに、二枚の水分解性シート間に、種子、肥料等
を区画収納し、その上にわら等をむしろ状とした
被覆材を設けたものがある。
この植生帯は、わら等のむしろを取り付けてい
るので、運搬、取り扱いの際に破損することもな
く、また目串等による法面への固定も確実に行う
ことができ、さらに単に法面等に敷設すればよい
ため施工性がよい、という利点を有する。
また、わらは、敷設後土壌水分の蒸発、凍結を
防止して種子の発芽に良好な環境を提供し、雨風
による種子、および土砂の流失を防止し、腐植後
は肥料、土壌改良材となつて植物の成育に必要な
栄養源となる。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、このようにわらは腐植して土壌
改良材、肥料となるのであるが、切土法面等未風
化の土壌では微生物が不足しているため、腐植に
長い年月を必要とする。
したがつて、腐植して植物の成育に効果を発揮
するまでに時間がかかるとともに、腐植過程で周
囲から植物の成育に必要な窒素分を吸収する。そ
のため、特に、肥料分の少ない切土面等に前記植
生帯を施工すると、植生帯中の窒素肥料の大部分
が吸収され植物の成育に必要な窒素分が不足する
ことがある。これを防止するには、植生帯中に窒
素肥料を多量に入れることも考えられるが、この
場合、発芽時に、窒素肥料により濃度障害を起こ
す危険性があるという問題を有する。
ところで、ピートモスやバークの植物性有機土
壌改良材は、土壌微生物の活動を活発にするばか
りか、肥料分を多量に保存でき、肥料による濃度
障害を緩和するとともに、腐植に窒素分を必要と
せず、わらに比べて早期に腐植するという優れた
機能を有する。
したがつて、このピートモス等で植生帯を形成
すれば、前記問題点を解決することができる。
しかし、これら植物性有機土壌改良材は含水率
40〜80%の湿潤状態でなければならず、そのまま
の状態で乾燥すると繊維が萎縮して吸水性が失わ
れ、前記効果を奏しない。
そこで、本考案者らは、種々検討の結果、ピー
トモス等の繊維を叩解すれば、表面積が大きくな
り、乾燥しても十分吸水性を有し、本来の機能を
再現できることを見出だした。
(問題点を解決すべき手段) 本考案は前記知見に基づいてなされたもので、
下部のシートを、パルプに、叩解されて微細繊維
状態にフイブリル化されたピートモス、バークの
いずれかの植物性有機質土壌改良材を抄き込んだ
紙状薄層シートとしたものである。
(作用) 本考案は前記構成からなるため、法面に施工す
ると、降雨等の水分によりピートモス、バークの
植物性有機質土壌改良材は水分を吸水して保水す
る。また、肥料分、特に濃度障害の原因となる窒
素を吸収して、肥料による植物の濃度障害を防止
する。さらに、土壌微生物の活動を活発にして、
わらの腐植を早めるとともに、土壌改良材本来の
機能を発揮する。
(実施例) つぎに、本考案を一実施例である第1図、第2
図にしたがつて説明する。
1は下部水分解性シートで、パルプ2に30〜60
%の量のピートモスあるいはバークの叩解された
植物性有機土壌改良材3を、水分解性糊剤を添料
として抄造し、しかるのち乾燥したものである。
4は、公知の水分解性シートで、たとえば、パル
プに適量の熱可塑性樹脂からなる長繊維を混入し
たものである。また、8はわらを公知の手段でむ
しろ状に構成した被覆材である。
そして、本考案にかかる植生帯Aは、前記二枚
の水分解性シート1,4の間に、種子5あるいは
それに肥料6等を散布状態に介在させ、その上に
被覆材8を配置して、格子状の凸部を有するヒー
トローラで前記熱可塑性樹脂をヒートセツト線7
にてヒートセツトし、この二枚の水分解性シート
1,4間に種子5等を区画収納したものである。
なお、被覆材8は、ヒートセツトする際にわら
を配置して熱接着してもよい。
また、植生帯はヒートセツトすることなく糊等
で接着区画してもよい。
前記構成からなる植生帯は、従来のものと同様
法面等に敷設して施工される。
(効果) 以上の説明で明らかなように、本考案によれ
ば、二枚のシートはいずれも水分解性のものであ
るから、従来同様、種子はシートを破つて発芽、
発根する。また、下部シートはパルプとピートモ
ス、バークの植物性有機質土壌改良材で構成さ
れ、この土壌改良材はフイブリル化されているた
め十分吸水性を有し、本来の有機土壌改良材とし
ても機能する。
したがつて、従来のものより多量の肥料を収納
できるため、肥料切れで植物が枯れることを防止
できる。
また、窒素肥料を多めに収納することにより、
わらが腐敗過程で周囲の窒素分を吸収して、植物
の成育に必要な窒素が不足するという障害も解消
することができる。
さらに、土壌改良材は、土壌微生物の活動を活
発にさせるため、わらの腐植は助長され、従来よ
りも早く肥料、土壌改良材となり植物の成育に寄
与することができるようになる。
さらにまた、植生帯を法面に施工すれば、土壌
改良材を散布したと同様結果になるから、それだ
け養生手間が省けるという多くの効果を奏するも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかる植生帯の斜視図で、第
2図は下部シートの拡大図である。 1……下部シート、2……パルプ、3……植物
性有機土壌改良材、5……種子、6……肥料、7
……ヒートセツト線、8……被覆材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上下二枚の水分解性シート間に、種子、肥料等
    を区画収納し、その上にわら等をむしろ状とした
    被覆材を設けた植生帯において、前記下部のシー
    トを、パルプに、叩解されて微細繊維状態にフイ
    ブリル化されたピートモス、バークのいずれかの
    植物性有機質土壌改良材を抄き込んだ紙状薄層シ
    ートとしたことを特徴とする植生帯。
JP1984147993U 1984-09-29 1984-09-29 Expired JPH045564Y2 (ja)

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JP1984147993U JPH045564Y2 (ja) 1984-09-29 1984-09-29

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JP1984147993U JPH045564Y2 (ja) 1984-09-29 1984-09-29

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JPS6164212U JPS6164212U (ja) 1986-05-01
JPH045564Y2 true JPH045564Y2 (ja) 1992-02-17

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ID=30706214

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4826554A (ja) * 1971-07-29 1973-04-07
JPS5234843A (en) * 1975-09-09 1977-03-17 Tokyo Juki Industrial Co Ltd Cloth pressure foot for sewing machine
JPS57118707A (en) * 1981-01-12 1982-07-23 Asahi Chemical Ind Planting sheet

Family Cites Families (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS6164212U (ja) 1986-05-01

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