JPH0368971B2 - - Google Patents
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- JPH0368971B2 JPH0368971B2 JP59151767A JP15176784A JPH0368971B2 JP H0368971 B2 JPH0368971 B2 JP H0368971B2 JP 59151767 A JP59151767 A JP 59151767A JP 15176784 A JP15176784 A JP 15176784A JP H0368971 B2 JPH0368971 B2 JP H0368971B2
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Landscapes
- Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)
- Cultivation Of Plants (AREA)
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、たとえば、法面の緑化に使用する植
生帯およびその製造方法に関するものである。
生帯およびその製造方法に関するものである。
(従来の技術)
従来、肥料の少ない法面等に植生する場合、
種々の方法が採用されているが、その一例とし
て、2枚の水解性シー間に、種子、肥料、無機質
の土壌改良材を介在させ、格子状にシートをヒー
トセツトしてなる植生帯が公知である。
種々の方法が採用されているが、その一例とし
て、2枚の水解性シー間に、種子、肥料、無機質
の土壌改良材を介在させ、格子状にシートをヒー
トセツトしてなる植生帯が公知である。
ところで、土壌改良材としては、本来、化学物
質の吸着力が大きく、一部の種子に含まれる発芽
抑制物質を吸着して発芽を促進させるとともに、
土壌に含まれるアルミナ等の発芽障害を引き起こ
す物質をキレート化して除去する作用の他、土壌
反応(PH)が強酸性となつた場合にもそれらを緩
和する緩衝能を有するピートモスやバーク等の植
物繊維質よりなる有機質のものが好ましい。
質の吸着力が大きく、一部の種子に含まれる発芽
抑制物質を吸着して発芽を促進させるとともに、
土壌に含まれるアルミナ等の発芽障害を引き起こ
す物質をキレート化して除去する作用の他、土壌
反応(PH)が強酸性となつた場合にもそれらを緩
和する緩衝能を有するピートモスやバーク等の植
物繊維質よりなる有機質のものが好ましい。
しかしながら、これらの有機質土壌改良材は、
常に、含水率40〜80%の湿潤状態におかなければ
ならず、これを一旦乾燥させると、植物繊維が萎
縮して、吸水性を失い、本来の機能を十分に発揮
することができない。
常に、含水率40〜80%の湿潤状態におかなければ
ならず、これを一旦乾燥させると、植物繊維が萎
縮して、吸水性を失い、本来の機能を十分に発揮
することができない。
したがつて、前記植生帯において、湿潤状態の
有機質土壌改良材を使用すると、その水分により
種子が保管中に発芽したり、シートが破れるおそ
れがあるため、従来の植生帯にあつては、無機質
の土壌改良材が使用されていたのである。
有機質土壌改良材を使用すると、その水分により
種子が保管中に発芽したり、シートが破れるおそ
れがあるため、従来の植生帯にあつては、無機質
の土壌改良材が使用されていたのである。
(発明が解決しようとする問題点)
一方、前記植生帯では、シートの製造工程と、
加工工程とが必要である。しかも、一般に、シー
トは製紙メーカで製造され、これを別のメーカで
加工するため、製造コストが高く、また、どうし
ても、ヒートセツトの不良箇所から種子等がこぼ
れるという問題を有する。さらに、土壌改良材と
して無機質のものを使用しているため、前記有機
質のものが有する優れた作用効果を得ることがで
きない。
加工工程とが必要である。しかも、一般に、シー
トは製紙メーカで製造され、これを別のメーカで
加工するため、製造コストが高く、また、どうし
ても、ヒートセツトの不良箇所から種子等がこぼ
れるという問題を有する。さらに、土壌改良材と
して無機質のものを使用しているため、前記有機
質のものが有する優れた作用効果を得ることがで
きない。
したがつて、本発明は、土壌改良材として、有
機質のものを使用し、これに細工を施して乾燥状
態であつても容易に本来の機能を発揮できるよう
復元可能なものとし、この土壌改良材と種子とを
シート中に介在させることにより、シートの製造
工程で一挙に製造することができ、かつ、種子等
の脱落がないばかりか、有機質土壌改良材の優れ
た作用効果を得ることができる植生帯およびその
製造方法を提供することにある。
機質のものを使用し、これに細工を施して乾燥状
態であつても容易に本来の機能を発揮できるよう
復元可能なものとし、この土壌改良材と種子とを
シート中に介在させることにより、シートの製造
工程で一挙に製造することができ、かつ、種子等
の脱落がないばかりか、有機質土壌改良材の優れ
た作用効果を得ることができる植生帯およびその
製造方法を提供することにある。
(問題点を解決するための手段)
そこで、本発明者らは、種々実験を重ねた結
果、ピートモスやバーク等の植物繊維よりなる有
機質土壌改良材にあつては、叩解してフイブリル
化しておけば、一旦乾燥しても十分な吸水性と本
来の機能を復元できることを見出した。
果、ピートモスやバーク等の植物繊維よりなる有
機質土壌改良材にあつては、叩解してフイブリル
化しておけば、一旦乾燥しても十分な吸水性と本
来の機能を復元できることを見出した。
したがつて、本発明にかかる植生帯はパルプ
に、叩解されてフイブリル化されたピートモス、
バークのいずれかの有機質土壌改良をすき込むと
ともに、種子を混在させて乾燥し、水分解性の紙
状薄層シートにしたものである。また、植生帯の
製造方法は、パルプにピートモス、バークのいず
れかの有機質土壌改良材を混合し、パルプの叩解
工程でピートモス、バークをも叩解してフイブリ
ル化して得た紙料液中に種子を混合したのち水分
解性を紙状薄層シートに抄造するものである。
に、叩解されてフイブリル化されたピートモス、
バークのいずれかの有機質土壌改良をすき込むと
ともに、種子を混在させて乾燥し、水分解性の紙
状薄層シートにしたものである。また、植生帯の
製造方法は、パルプにピートモス、バークのいず
れかの有機質土壌改良材を混合し、パルプの叩解
工程でピートモス、バークをも叩解してフイブリ
ル化して得た紙料液中に種子を混合したのち水分
解性を紙状薄層シートに抄造するものである。
(作用)
このように、本発明にかかる植生帯およびその
製造方法によれば、ピートモス、バークは叩解さ
れてフイブリル化されているため、一旦シート状
に乾燥成形しても十分復元性を有し、植生基板と
して十分機能する。また、シートの製造と同時に
植生帯が得られるので生産も極めて容易かつ安価
で、しかも種子等はシート中に混在するため脱落
することのない植生帯とすることができる。
製造方法によれば、ピートモス、バークは叩解さ
れてフイブリル化されているため、一旦シート状
に乾燥成形しても十分復元性を有し、植生基板と
して十分機能する。また、シートの製造と同時に
植生帯が得られるので生産も極めて容易かつ安価
で、しかも種子等はシート中に混在するため脱落
することのない植生帯とすることができる。
(実施例)
つぎに、本発明を実施例にしたがつて説明す
る。
る。
第1図は、本発明にかかる植生帯の製造方法を
示し、パルプ1はピートモスあるいはバークの植
物繊維よりなる有機質土壌改良材2と混合され、
この混合物3は叩解工程4で叩解し、前記原料は
フイブリル化される。そして、たとえば、ポリビ
ニルアルコール等の紙力増強剤等の内部添加剤を
加える等の抄造に必要な条件に調整されて紙料液
5となる。そして、この紙料液5中に、たとえ
ば、ウイーピング・ラググラス、ホワイトクロー
バー等の種子6を混合する。
示し、パルプ1はピートモスあるいはバークの植
物繊維よりなる有機質土壌改良材2と混合され、
この混合物3は叩解工程4で叩解し、前記原料は
フイブリル化される。そして、たとえば、ポリビ
ニルアルコール等の紙力増強剤等の内部添加剤を
加える等の抄造に必要な条件に調整されて紙料液
5となる。そして、この紙料液5中に、たとえ
ば、ウイーピング・ラググラス、ホワイトクロー
バー等の種子6を混合する。
この紙料液5は、従来公知の抄造機7に供給さ
れてシート8に抄紙される。その後、乾燥工程9
で脱水乾燥されシート状の製品である第2図に示
す植生帯Aを得るものである。なお、前記実施例
は土壌改良材2をパルプ1とともに叩解したが、
あらかじめ叩解したものを使用してもよいが、実
施例のようにすれば、土壌改良材2を別個に叩解
しないので安価である。
れてシート8に抄紙される。その後、乾燥工程9
で脱水乾燥されシート状の製品である第2図に示
す植生帯Aを得るものである。なお、前記実施例
は土壌改良材2をパルプ1とともに叩解したが、
あらかじめ叩解したものを使用してもよいが、実
施例のようにすれば、土壌改良材2を別個に叩解
しないので安価である。
また、前記説明では、紙力増強剤として水溶性
であるポリビニルアルコールを使用したが、これ
に限られることはない。但し、植生帯Aは雨水等
によつて分解される必要があるため、水分解性を
有する程度にその添加量を調整すればよい。
であるポリビニルアルコールを使用したが、これ
に限られることはない。但し、植生帯Aは雨水等
によつて分解される必要があるため、水分解性を
有する程度にその添加量を調整すればよい。
さらに、パルプ1に繊維状あるいは粉末の熱可
塑性樹脂を添加することにより、製品化された植
生帯Aを、積層して所定厚みのものとする場合、
複数枚の植生帯を、たとえば格子状にヒートセツ
トして一体化することができる。
塑性樹脂を添加することにより、製品化された植
生帯Aを、積層して所定厚みのものとする場合、
複数枚の植生帯を、たとえば格子状にヒートセツ
トして一体化することができる。
なお、たとえば、添料としてバーミキユライト
等の粒状の土壌改良材を添加してもよく、また、
シートの引張り強さを大とするために、パルプ1
に合成樹脂の長繊維を混入させてもよい。
等の粒状の土壌改良材を添加してもよく、また、
シートの引張り強さを大とするために、パルプ1
に合成樹脂の長繊維を混入させてもよい。
(発明の効果)
以上の説明で明らかなように、本発明にかかる
植生帯は、パルプとともに有機質土壌改良材であ
るピートモス、バークおよび種子をシートの製造
工程で一体化するため安価な植生帯とすることが
できる。
植生帯は、パルプとともに有機質土壌改良材であ
るピートモス、バークおよび種子をシートの製造
工程で一体化するため安価な植生帯とすることが
できる。
また、種子等はシートのヒートセツトでシート
間に介在させるもでないから、搬送中に種子がこ
ぼれたりすることがない。
間に介在させるもでないから、搬送中に種子がこ
ぼれたりすることがない。
さらに、法面等に施工すれば、ピートモス、バ
ークは均一に散布され、かつ、降雨などにより基
板全体がほぐれて、各繊維が地盤の土粒子に定着
するので、種子が水、風などにより損失されるの
を防止するとともに、種子播種後、覆土と同様効
果を生ずる。
ークは均一に散布され、かつ、降雨などにより基
板全体がほぐれて、各繊維が地盤の土粒子に定着
するので、種子が水、風などにより損失されるの
を防止するとともに、種子播種後、覆土と同様効
果を生ずる。
さらにまた、本発明にかかる植生帯のピートモ
ス、バークは、乾燥状態となつているが、フイブ
リル化され、その表面積が大となつているため、
一旦乾燥しても、十分復元し、その本来の作用効
果を発揮する。
ス、バークは、乾燥状態となつているが、フイブ
リル化され、その表面積が大となつているため、
一旦乾燥しても、十分復元し、その本来の作用効
果を発揮する。
第1図は本発明の植生帯の第1の製造方法を示
す工程図で、第2図は造られた植生帯の拡大断面
図である。 A……植生基板、1……パルプ、2……有機質
土壌改良材、4……叩解工程、7……抄造機、9
……乾燥工程。
す工程図で、第2図は造られた植生帯の拡大断面
図である。 A……植生基板、1……パルプ、2……有機質
土壌改良材、4……叩解工程、7……抄造機、9
……乾燥工程。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 パルプに、叩解されてフイブリル化されたピ
ートモス、バークのいずれかの有機質土壌改良材
をすき込むとともに、種子を混在させて乾燥し、
水分解性の紙状薄層シートにしたことを特徴とす
る植生帯。 2 パルプにピートモス、バークのいずれかの有
機質土壌改良材を混合し、この混合物を叩解して
得た紙料液中に種子を混合したのち水分解性の紙
状薄層シートに抄造することを特徴とする植生帯
の製造方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15176784A JPS6128310A (ja) | 1984-07-20 | 1984-07-20 | 植生帯およびその製造方法 |
KR1019840006564A KR860000795A (ko) | 1984-07-20 | 1984-10-22 | 식생대 및 그 제조방법 |
KR2019910016717U KR910009376Y1 (ko) | 1984-07-20 | 1991-10-10 | 식생대 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15176784A JPS6128310A (ja) | 1984-07-20 | 1984-07-20 | 植生帯およびその製造方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP314390A Division JPH02227002A (ja) | 1990-01-10 | 1990-01-10 | 植生帯の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6128310A JPS6128310A (ja) | 1986-02-08 |
JPH0368971B2 true JPH0368971B2 (ja) | 1991-10-30 |
Family
ID=15525844
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15176784A Granted JPS6128310A (ja) | 1984-07-20 | 1984-07-20 | 植生帯およびその製造方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6128310A (ja) |
KR (1) | KR860000795A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62262918A (ja) * | 1986-05-10 | 1987-11-16 | ロンタイ株式会社 | 植生板及びその製造方法 |
JPS62285728A (ja) * | 1986-06-03 | 1987-12-11 | ロンタイ株式会社 | 植生板の製造方法 |
KR100502839B1 (ko) * | 2003-01-22 | 2005-07-21 | 강태호 | 종자부착형 식물 재배 블럭 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4826606A (ja) * | 1971-08-10 | 1973-04-07 | ||
JPS4826554A (ja) * | 1971-07-29 | 1973-04-07 | ||
JPS5234843A (en) * | 1975-09-09 | 1977-03-17 | Tokyo Juki Industrial Co Ltd | Cloth pressure foot for sewing machine |
-
1984
- 1984-07-20 JP JP15176784A patent/JPS6128310A/ja active Granted
- 1984-10-22 KR KR1019840006564A patent/KR860000795A/ko not_active Application Discontinuation
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4826554A (ja) * | 1971-07-29 | 1973-04-07 | ||
JPS4826606A (ja) * | 1971-08-10 | 1973-04-07 | ||
JPS5234843A (en) * | 1975-09-09 | 1977-03-17 | Tokyo Juki Industrial Co Ltd | Cloth pressure foot for sewing machine |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6128310A (ja) | 1986-02-08 |
KR860000795A (ko) | 1986-02-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |