JPH0455442A - 軟質塩化ビニル系樹脂発泡成形体 - Google Patents

軟質塩化ビニル系樹脂発泡成形体

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JPH0455442A
JPH0455442A JP16633790A JP16633790A JPH0455442A JP H0455442 A JPH0455442 A JP H0455442A JP 16633790 A JP16633790 A JP 16633790A JP 16633790 A JP16633790 A JP 16633790A JP H0455442 A JPH0455442 A JP H0455442A
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weight
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vinyl chloride
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JP16633790A
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Masahiro Yamanaka
正博 山中
Yuji Takeda
雄二 竹田
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Mitsubishi Kasei Vinyl Co
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Vinyl Co
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、建材として使用されるウレタンパネル等の断
熱パネル目地材として必要な特性、例えばパネルへの装
着時の耐熱変形性、パネルとじての使用時の低圧縮荷重
性、水蜜性等を兼備した軟質塩化ビニル系樹脂発泡成形
体に関するものである。
〔従来の技術〕
建造物を断熱するのに、従来は断熱材を壁の外に取り付
は外材で被覆する方法が行なわれ、既存の建造物では外
材を取り外し施工するため、工事が大がかりとなり、施
工コストもかさむ状況であった。
最近は既存の建造物でも建物の外側をウレタンパネル等
の断熱パネルでおおう形で組みたてるだけで良いため、
専門的技術を持たなくても施工できるようになってきた
ため、北国では省エネの観点から普及が著しい状況にあ
る。
ウレタンパネルの製造は一般的に金属板をパネル形状に
賦形し、硬質ウレタン原料を流しこみ、加熱して発泡を
完結させ、冷却工程中に目地材を挿入し、最終工程で所
定長さに切断する一連の流れ作業で行なわれている。こ
の目地材としては、従来加硫ゴムが主に使用されていた
が、EPDM等のゴムでは圧縮荷重が大きすぎ、パネル
を積み重ねていくと斜めになることが多く、水平をだす
修正に長時間を要することがあり問題があった。
この問題を改良するために、難燃性が良好な軟質塩化ビ
ニル系樹脂の高発泡体(5倍〜20倍発泡体)が使用さ
れてきた。しかし、冷却工程中まだ熱が除去されない熱
いうちに目地材が挿入されるため、その余熱によりパネ
ルに装着後に目地材が熱変形して目地材としての作用を
なさないというトラブルが発生することが多かった。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来、軟質塩化ビニル系樹脂発泡成形体としては、例え
ば $11J ■ 塩化ビニル系樹脂と可塑剤添加系に、分解によりガ
ス体となる、いわゆる分解型発泡剤を添加混合、これを
押出成形機あるいは射出成形機などを利用して加熱成形
発泡させた成形体、■ 塩化ビニル系樹脂と可塑剤とを
混合してペースト状(プラスチゾル)とし、これを機械
的に発泡させるか、または該プラスチゾルに分解型発泡
剤を添加混合した後、加熱してゲル化するとともに発泡
させた成形体 ■ 塩化ビニル系樹脂と可塑剤添加系に、分解型発泡剤
を添加混合した混合物を、該発泡剤の分解温度以下であ
らかじめロール成形したのち、加熱発泡させた成形体 ■ 塩化ビニル系樹脂に可塑剤を添加した混合物を押出
機に供給し、押出機内で加熱ゲル化された該樹脂組成物
に有機溶削系発泡剤を圧入し、ダイより押出し発泡させ
た成形体(特公昭60−28299、特公昭6O−51
415)等があり、いずれも高発泡体(5〜20倍発泡
)の製造が可能であるが、品質安定性あるいは発泡倍率
や、連続気泡形成率のコントロールのしやすさ等から■
の押出ガス発泡が主流となってきている。
このように製造した成形体をパネルの目地材として使用
した場合、従来から知られている発泡体ではパネルに装
着後、熱変形が大きく目地材としての使用に難があった
。又熱変形しにくくするため、発泡倍率を下げると圧縮
荷重が大きくなり、加硫ゴムと同様な問題が発生するの
で好ましくない。
〔課題を解決するための手段] 本発明者らは耐熱変形性、低圧縮荷重性、水密性等の断
熱パネルの目地材として優れた成形体を得るべく鋭意検
討を行なった結果、ビスアマイド系化合物を添加混合す
ることにより、目的とするパネル目地材用軟質塩化ビニ
ル樹脂発泡体を完成するに至った。
すなわち、本発明は (イ)塩化ビニル系樹脂 100重量部(ロ)可塑剤 
  30〜150重量部(ハ)アクリル系樹脂 2〜2
0重量部(ニ)核形成剤    4〜40重量部(ホ)
下記一般式〔I〕化合物 0.1〜10重量部 (へ)下記−紋穴(It)化合物 θ〜 5重量部 (ト)有機溶剤系発泡剤1〜30重量部一般式〔I〕 一般式(It) (但し、R3及びR1は炭素原子数4〜22のアルキル
基、アリール基、アルケニル基、又は水酸基を含むアル
キル基、アリール基を示す。
nは1〜12の整数) からなる組成物を発泡成形してなる軟質塩化ビニル樹脂
発泡成形体及び該発泡成形体からなる目地材に存する。
以下に、本発明について詳細に説明する。
本発明において、原料樹脂として使用される(イ)塩化
ビニル系樹脂は、ポリ塩化ビニルに限られず、塩化ビニ
ルを主体とする共重合体、グラフト共重合体、さらには
ポリマーブレンドなどが包含される。塩化ビニルと共重
合可能なコモノマーとしては、酢酸ビニル、塩化ビニリ
デン、アクリル酸およびそのエステル、メタクル酸およ
びそのエステル、アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、マレイン酸およびそのエステルもしくは無水物、フ
マル酸およびそのエステル、エチレン、プロピレンなど
のオレフィン、ビニルエーテルなどがあげられ、また、
ポリマーブレンドに使用される樹脂としては、塩化ビニ
ル樹脂と混和性のよい通常の重合体たとえばポリ塩化ビ
ニリデン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ABS樹脂
、MBS樹脂、塩素化ポリエチレン、あるいはNBR。
SBHなどの合成ゴムなどがあげられる。
本発明において用いられる(口)可塑剤としては、通常
塩化ビニル樹脂に使用されているものであればよく、た
とえばジメチルフタレート、ジエチルフレート、ジブチ
ルフタレート、ジー2−エチルへキシルフタレート、ジ
イソオクチルフタレート、ジ−n−オクチルフタレート
、ジノニルフタレート、ジシクロへキシルフタレート、
ブチルベンジルフタレート、ブチルラウリルフタレート
等のフタル酸エステル、コハク酸ジイソデシル、アジピ
ン酸ジオクチル、アゼライン酸ジオクチル、セバシン酸
ジブチル、セバシン酸ジオクチル等の脂肪族二塩基酸エ
ステル、ジエチレングリコールジベンゾエート、ジペン
タエリスリトールエステル等のグリコールエステル、オ
レイン酸ブチル、アセチルリシノール酸メチル、メトキ
シ塩素化脂肪酸メチル等の脂肪酸エステル、トリクレジ
ルホスフェート、トリオクチルホスフェート、オクチル
ジフェニルホスフェート、トリフェニルホスフェート、
タレジルジフェニルホスフェート等のリン酸エステル、
エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、エポキシステ
アリン酸オクチル、エポキシへキサヒドロフタル酸ジオ
クチル等ビスフェノール型エポキシ樹脂等のエポキシ可
塑剤、アセチルトリブチルシトレート、アセチルトリオ
クチルシトレート等のクエン酸エステル、その他トリメ
リット酸トリオクチル、テトラ−n−オクチルピロメリ
テート、エチルフタリルエチルグリコレート、ブチルフ
タリルブチルグリコレート、塩素化パラフィン、ポリプ
ロピレンアジペート、さらにはポリエステル系可塑剤な
ど種々のものが例示される。
(ロ)成分の使用量は種類、あるいは目的とする製品の
柔軟性、弾性等により異なるが、−船釣には前記(イ)
成分100重量部に対して30〜150重量部の範囲で
使用される。この使用量が少なすぎると柔軟性に冨む軟
質塩化ビニル系樹脂発泡成形体を得ることができず、し
たがって特には40重量部以上添加することが好ましい
(ハ)成分のアクリル系樹脂は、塩化ビニル系樹脂のゲ
ル化を促進し、樹脂の溶融粘度を上昇ないしは適度に調
整し、高温時におけるセルの収縮を防ぎ、破泡を防ぐこ
とにより、目的とする良好な高発泡体を得るために使用
するもので、(ハ)成分は特に後述する(二)成分と併
用することにより相乗的に著しい効果を示し、結果とし
て外観のすぐれた均一微細なセル構造を存する高発泡体
を得ることができる。
上記効果を達成するためには、(ハ)成分は塩化ビニル
系樹脂のゲル化を均一に促進し、適度に樹脂粘度を上げ
、ゴム弾性を与え、かつ塩化ビニル系樹脂の高温時の引
張り強さあるいは伸び率などを向上し得るもの、すなわ
ち、0.1g/100−クロロホルム溶液中で20°C
にて測定した還元粘度が3.0以上のものが好ましい、
また使用する塩化ビニル系樹脂の重合度より大きく、か
つ相溶性良好で、塩化ビニル系樹脂の適正加工温度内で
加工可能な、なるべく高重合度のアクリル系樹脂を選択
使用するのが望ましい。
このような目的で使用される望ましいアクリル系樹脂と
しては、メタクリル酸メチル重合体またはメタクリル酸
メチルを主体とする共重合体、たとえばメタクリル酸メ
チルとアクリル酸エステルからなる共重合体があげられ
る。
上記したアクリル酸エステルとしては、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸−n−ブチル、アク
リル酸イソブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシルな
どが例示され、またそれらに共重合する単量体としては
、スチレン、不飽和ニトリル、ビニルエステル、メタク
リル酸エチル、メタクリル酸−n−ブチル、メタクリル
酸−2−エチルヘキシルなどのメタクリル酸メチル以外
のメタクリル酸エステルなどが例示される。
なお、上述委アクリル系樹脂として、乳化重合品を使用
することにより、前述した効果のほかにこの組成物を押
出機を用いて成形する際の食いこみがよくなり、原料供
給口における閉塞などがおこらず、安定して原料を供給
することが可能となり、かつ押出機の圧力、トルク、押
出量が一定し、安定して発泡体を得ることができる。
この(ハ)成分の使用量は上記(イ)成分100重量部
に対して2〜20重量部、好ましくは3〜10重量部の
範囲とすることが必要であり、使用量が2重量部未満で
は前記したような効果が得られず、他方20重量部以上
使用しても多量添加による特別の効果は得られず、塩化
ビニル系樹脂が本来有する難燃性などがかえっ低下する
ようになる。
本発明に使用する(二)核形成剤は、樹脂溶融点(ゲル
化点)以上の融点を有する微粉末状の物質であることが
望ましく、これには炭酸カルシウム、タルク、硫酸バリ
ウム、微粉末シリカ、酸化チタン、クレー、酸化アルミ
ニウム、ベントナイト、マイカ、セリサイト、カーボン
ブラック、けいそう土などの無機物質が例示される。
なお、この核形成剤はそれが固体状ないし粉末状である
場合には平均粒子径が30μm以下、好ましくは10μ
m以下の微粉末状物であるのがよい。これは粒子径が3
0μm以上のものを使用した場合には、成形時における
組成物の流動性が悪くなり、表面光沢が低下し、また発
泡模様が生じるほか、発泡気泡が不均一となるからであ
る。
この(ニ)成分の使用量は(イ)成分100重量部に対
して4〜40重量部とすることが必要であり、該使用量
が4重量部未満では微細なセルあるいは均一なセル構造
を有する発泡体を得ることが困難となるからであり、望
ましくは10重量部以上とするのがよい、なお、40重
量部より多量添加してもそれ以上の効果は得られない。
本発明に使用する(ホ)成分の一般式(1)で示される
化合物 一般式(1) (但し、R1及びRtはC4〜CZZのアルキル基、ア
リール基、アルケニル基または水酸基を含むアルキル基
、アリール基、アルケニル基を示す。
nは1〜12の整数) は、パネルに挟持され圧縮された成形体のパネル余熱に
よる永久歪を小さくする効果を奏する。
このような化合物としては、メチレンビスステ?1Jン
1!アマイド、エチレンビスステアリン酸アマイド、エ
チレンビスイソステアリン酸アマイド、エチレンビスヒ
ドロキシステアリン酸アマイド、エチレンビスカプリン
酸アマイド、エチレンビスラウリン酸アマイド、エチレ
ンビスベヘン酸アマイド、ヘキサメチレンビスステアリ
ン酸アマイド、ヘキサメチレンビスベヘン酸アマイド、
エチレンビスオレイン酸アマイド、ヘキサメチレンビス
オレイン酸アマイドなどが例示される。(ホ)成分の使
用量は(イ)成分100重量部に対し、0.1重量部以
上でかつ10重量部までとすべきである。
10重量部を越えて多量添加してもそれ以上の圧縮永久
歪改良の向上がみられないばかりか、かえって噴出や表
面状態が悪くなる。一方、0.1重量部よりも少ないと
永久歪を改善する効果が小さい。
本発明の発泡成形体製造用の組成物には、(へ)成分の
一般式(II)で示される化合物−紋穴(n) を添加するのが望ましい、(ハ)成分は前述の(ホ)成
分と相まって、余熱の残るパネル間に押込まれた成形体
の圧縮永久歪を改良する効果を増大させるほか、セルの
形状保持性を良好にする効果がある。
このような化合物としては、N、 N’−ジステアリル
アジピン酸アマイド、N、 N’−ジステアリルセバシ
ン酸アマイド、N、 N’−ジオレイルアジピン酸アマ
イド、N、 N’−ジオレイルセバシン酸アマイド、N
、 N’−ジヒドロキシステアリルアジピン酸アマイド
、N、 N’−ジラウリルアジピン酸アマイドなどが例
示される。
(へ)成分を使用する場合は(イ)成分100重量部に
対し、5重量部までの範囲とすべきである。5重量部を
越えて多量添加しても、それ以上の効果の向上がみられ
ないばかりか、かえって噴出や表面状態が悪くなる。
本発明の軟質塩化ビニル樹脂発泡体を製造する際に使用
される(ト)有機溶剤系発泡剤とは、沸点70°C以下
の揮発性有機化合物である。
該発泡剤としては、脂肪族炭化水素または脂肪族ハロゲ
ン化炭化水素から選択されたものであることが望ましく
、具体的にはプロパン、ブタン、イソブタン、ペンタン
、ネオペンタン、n−ヘキサン、イソヘキサン、n−へ
ブタン、塩化メチル、塩化メチレン、クロロホルム、四
塩化炭素、塩化エチル、塩化エチリデン、トリクロロエ
チレン、1.2−ジクロロエタン、トリクロロフルオロ
メタン、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオ
ロメタン、プロモトリフルオロメタン、テトラフルオロ
メタン、ジクロロフルオロメタン、クロロトリフルオロ
メタン、プロモトリフルオロエタン、トリフルオロメタ
ン、トリクロロトリフルオロエタン、ジクロロテトラフ
ルオロエタン、ジブロモテトラフルオロエタン、クロロ
ペンタフルオロエタン、ヘキサフルオロエタン、クロロ
ジフルオロエタン、ジフルオロエタンなどが例示される
。これらはその使用にあたって1種類に限定されず、2
種以上を同時に使用してもよい。
なお、沸点が70°C以上のものを使用した場合は、発
泡体の収縮が著しく、セル構造の均一な発泡体が得られ
ない、したがって、本発明においては特に沸点50℃以
下の有機溶剤系発泡剤を使用することが望ましい。
このを機溶剤系発泡剤の使用量は、得ようとする発泡体
の発泡倍率により決定されるが、−船釣には(イ)塩化
ビニル系樹脂100重量部あたり、1〜30重量部重量
部用するのが望ましい。
本発明の発泡成形体の製造に際しては、上記した成分の
ほかにさらに必要に応じて安定剤、滑剤、改質剤、難燃
剤、気泡調整側、紫外線吸収剤、酸化防止側、帯電防止
剤、頗料あるいは無機質充てん荊などを本発明の目的を
損なわない範囲で使用することは何ら差支えない。
本発明の塩化ビニル樹脂発泡成形体を製造する好ましい
方法は、まず、(イ)〜(へ)成分及び必要に応じ他の
添加剤をヘンシェルミキサー、バンバリーミキサ−など
の混合機を用いて、塩化ビニル系樹脂組成物(樹脂コン
パウンド)を調合し、これをペレツト化しであるいはパ
ウダー状のままで押出機に供給し、次いでこの押出機内
で加熱された樹脂組成物中に(ト)有機溶剤系発泡剤の
所混線ゾーンで樹脂組成物中に均一分散(溶解分散)さ
せ、発泡成形体が得られる温度条件に維持した後、ダイ
ス中で若干低い温度に均一冷却し、大気中または減圧部
へ押出すことにより発泡成形させる。押出機としては1
台のみまたは2台を連結したタイプでもよい。
なお、本発明において押出機内樹脂組成物中への有機溶
剤系発泡剤の圧入は定流量高圧正大ポンプを用いて行な
うのが便利であり、またその圧入時期は該発泡剤の樹脂
組成物供給口へのハックおよびそれによる樹脂組成物の
くい込みの悪化をおこさせない時期であればいつでもよ
い、特に、加熱溶融中の樹脂組成物に圧入するのが好ま
しい。
以上述べた方法にしたがって押出発泡成形することによ
り、微細均一なセル構造の高発泡成形体が押出機のダイ
スの形状に応じ各種形状の製品として得られる。
これら発泡成形体は、主に、建築用パネル、断熱用パネ
ル、特に発泡ウレタン樹脂を断熱材とするウレタン断熱
パネルの目地材として使用される。
〔実施例] 次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説明するが、
本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定さ
れるものではない。
実施例1〜6、比較例1〜2 (イ)平均重合度1400の塩化ビニル樹脂100重量
部に、Ba−Zn系液状安定荊2重量部、ステアリン酸
バリウム0.5重量部、ステアリン酸亜鉛0.5重量部
及び表−1に示す種類および量の可塑剤、アクリル系樹
脂、核形成剤、一般式〔I〕化合物、−紋穴(If)化
合物をヘンシェルミキサーで混合した。
(ロ)可塑剤 DOP:  ジー2−エチルへキシルフタレートDIN
Pニジイソノニルフタレート DOA:  アジピン酸ジオクチル (ハ)アクリル系樹脂 メタブレンP−551:三菱レーヨン製アクリル系樹脂 還元粘度は5d1/g(20℃) (表中P−551と記1り パラロイトド125:ローム&ハース社アクリル系樹脂 還元粘度は4.5d1/g(20℃) (表中ト125と記mり (ニ)核形成剤 B F −2000;備北粉化製炭カル(平均粒径9μ
) ソフトン1200;    l (平均粒径2μ) (ホ)一般式〔I〕化合物 メチレンビスステアリン酸アマイド (A−1と記載した) エチレンビスラウリン酸アマイド (A−2と記載した) (へ)−紋穴(II)化合物 N、 N’−ジステアリルセバシン酸アマイド(B−1
と記載した) N、 N’−ジオレイルアジピン酸アマイド(B−2と
記載した) 上述の樹脂組成物を、下記に示す構成からなる1台の押
出機に供給し、加熱溶融中に有機溶剤系発泡剤(後述)
を圧入混線して発泡性の組成物とし、これをこのまま押
出発泡成形した。得られた発泡成形体について密度(g
/at) 、セルの状態、圧縮永久歪、連続気泡率、圧
縮荷重、実地のパネル組立テスト後の水密性を調べた。
結果は第1表に併記した。
〔押出機の構成〕
L/D=50で、供給部、圧縮部、計量部、減圧部、混
合部の5つのセフシランをもち、40閣径のスクリュー
を装備し、かつ圧縮部の一つのシリンダーに発泡剤圧入
用の注入口が設けられており、ここから2連式プランジ
ャーポンプで発泡剤を圧入できる。押出機の先端に2閣
φのノズルを5ケ有する円筒型ダイを取り付け、以下に
述べる条件で5閣φの丸棒を発泡成形した。
〔押出発泡成形の条件〕
(1)有機溶剤系発泡剤の種類及び圧入量トリクロロフ
ルオロメタン−ブタン(50150重量比)混合発泡剤
を樹脂組成物に対してて20重量%になるように注入孔
に定流量圧入ポンプにより圧入する。
(2)押出機 ホッパー側よりのシリンダー各部の温度■ 供給部  
   130〜150℃■ 圧縮部     150〜
180℃■ 計量部、減圧部 150〜130°C■ 
混合部     1−30〜110℃■ 円筒型ダイ 
  120〜90℃ 回転数;  50rp霧   出口 押出量:  10−15kg/hr (3)引取機 引き取り速度(10〜30m/winの
範囲)を調整し5閣φの丸棒とした。
〔発泡成形体の物性測定条件〕
・密度(g/d) 水置換法により密度を測定した。
・直径の測定 キーエンス社のレーザー直径測定器により直径を測定し
た。
・圧縮永久歪の測定 10c@X 10CIIX 2閣の上下2枚のメラミン
板間に厚さ1閣のスペーサーを下のメラミン板端部にお
き、5c11長の試料(径は5閣φ)をわかせてはさみ
、10kgの荷重をかけて、試料をスペーサー厚(1m
m)まで圧縮し、60℃の恒温機内に1時間保管した。
その後、おもりおよび上部のメラミン板をとりのぞき2
3℃×60%RHで24時間放置し、径を測定した。
処理前後の径の変化より次式から圧縮永久歪を算出した
圧縮永久歪(%) ・連続気泡率(%)の測定 ベックマン社の空気比較式比重計930型を用い測定し
た。
・パネル組立後の水もれテスト 30CIX60C1のウレタンパネルを60℃に加温し
、装着部にすばやく発泡成形体をとりつけ、パネルを組
み合わせ、片側より流速501/分の水をホースよりふ
きかけ、反対面に水かにじみでるかを目視で評価した。
・セル状態判定基準 断面を顕微鏡観察し、セル構造を目視で判定した。
Oセル径が300μ以下の微細・均一なセル構造からな
る Δ セル径が300μをこえ、1000μ以下であり、
微細性および均一性にか ける。
× セル径が1000μをこえ、セル構造もあらく不均
一である。
〔発明の効果] 実施例1〜6のものについては圧縮永久歪、圧縮荷重が
良好であり、パネル組立後の水もれもない、一方比較例
1は、パネルに装着時に発泡体がつぶれてしまい、目地
材としての効果がない。又比較例2はセル状態が悪く、
表面も悪く、パネル組立後に水もれがした。
特許出願人 三菱化成ビニル株式会社 代 理 人 弁理士 長谷用 (ほか1名)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(イ)塩化ビニル系樹脂100重量部 (ロ)可塑剤30〜150重量部 (ハ)アクリル系樹脂2〜20重量部 (ニ)核形成剤4〜40重量部 (ホ)下記一般式〔 I 〕化合物0.1〜10重量部 (ヘ)下記一般式〔II〕化合物0〜5重量部 (ト)有機溶剤系発泡剤1〜30重量部 一般式〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼ 一般式〔II〕 ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、R_1及びR_2は炭素原子数4〜22のアル
    キル基、アリール基、アルケニル基、又は水酸基を含む
    アルキル基、アリール基、アルケニル基を示す。 nは1〜12の整数) からなる組成物を発泡成形してなる軟質塩化ビニル樹脂
    発泡成形体。
  2. (2)(イ)〜(ヘ)の成分の加熱溶融中に(ト)揮発
    性有機発泡剤を混練して組成物を調製する特許請求の範
    囲第1項記載の軟質塩化ビニル樹脂発泡成形体。
  3. (3)(イ)塩化ビニル系樹脂100重量部(ロ)可塑
    剤30〜150重量部 (ハ)アクリル系樹脂2〜20重量部 (ニ)核形成剤4〜40重量部 (ホ)下記一般式〔 I 〕化合物0.1〜10重量部 (ヘ)下記一般式〔II〕化合物0〜5重量部 (ト)有機溶剤系発泡剤1〜30重量部 一般式〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼ 一般式〔II〕 ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、R_1及びR_2は炭素原子数4〜22のアル
    キル基、アリール基、アルケニル基、又は水酸基を含む
    アルキル基、アリール基、アルケニル基を示す。 nは1〜12の整数) からなる軟質塩化ビニル系樹脂組成物を発泡成形してな
    る目地材。
  4. (4)(イ)〜(ヘ)の成分の加熱溶融中に(ト)揮発
    性有機発泡材を混練して軟質塩化ビニル系樹脂組成物を
    調製する特許請求の範囲第3項記載の目地材。
JP16633790A 1990-06-25 1990-06-25 軟質塩化ビニル系樹脂発泡成形体 Pending JPH0455442A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014055396A (ja) * 2003-03-25 2014-03-27 Nippon Paper Industries Co Ltd オフセット印刷用新聞用紙の製造方法

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