JPH0455291A - 乗客コンベアの安全装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はエスカレータや電動道路等として知られる乗客
コンベアの安全装置に関する。

〔従来の技術〕

従来の乗客コンベアの安全装置は、特開昭５５１１４０
２号公報に記載のように、乗客コンヘアのフレームに固
定されてスプロケットに張力を付加するスプリングの変
位を連続的に検出する検出器の検出信号をマイクロコン
ピュータを用いて周期的にサンプリングする手段と、サ
ンプリングされた信号をマイクロコンピュータのメモリ
に記憶させる手段と、サンプリングされた信号の値と信
号が変化したことを幸Ｒ知するために予め設定しである
しきい値と比較し、信号がこの報知のためのしきい値を
越えた値であるとき保守要求を表示する手段と、サンプ
リングされた信号の値と予め設定された停止のためのし
きい値を比較し、信号がこの停止のためのしきい値を越
えた値であるとき乗客コンベアを停止させる停止手段と
を備えた構成となっている。

〔発明が解決しようとする課題〕

一トー記のように構成された従来の乗客コンヘアの安全
装置においては、サンプリング手段による信号が前記報
知のためのしきい値を越えた値であるとき保守要求を表
示する構成であったため、故意に乗客が踏段に無理な力
を加えると、これによってサンプリング手段による信号
の値が、報知のためのしきい値を越え、か一つ停止のた
めのしきい値を越えない変位をさせてＵ５まい、結果的
に表示手段に保守要求が表示され、乗客コンヘアに対し
て不要な点検作業を実施する必要があった。また、乗客
の故意による加圧以外の原因で踏段チェーンスプロケッ
トに変位が発生した場合、次のような問題が発生ずる。

つまり、踏段チェーンスプロケシ１〜の変位原因である
乗客から加えられる衝撃によって発生する踏段ヂエーン
スプロケツ１−の位置の変化と、踏段ヂエーンス駒飛び
により発生する踏段ヂエーンスプロケツトの位置変化と
、踏段チェーン摩耗による踏段ヂエーンスプロケットの
位置変化のいずれか一つが仕じた場合でも保守要求が表
示され、これらの原因を識別することができないため、
保守要求の発生原因について調査作業が必要となり、多
くの作業時間量が必要であった。

本発明の目的は、踏段チェーンスプロケットの変位の発
生要因を識別することができ、踏段チェーンスプロケッ
トの変位が発生した場合における調査部位を限定するこ
とができる乗客コンヘアの安全装置を提供するにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明による乗客コンヘアの安全装置は上記ｌ」的を達
成するため、乗客コンヘアのフレーＪ、に固定され踏段
ヂエーンスプロケッＩ・に張力を付加するスプリングの
変位を連続的に検出する検出器と、前記検出器の信号を
周期的にサンプリングするサンプリング手段と、このサ
ンプリング手段によって時系列的にサンプリングされた
信号を記４１する記憶手段と、前記サンプリングされた
信号の値と信号の変化を報知するために予め設定したし
きし値と比較し、前記信号が前記報知のためのしきい値
を越えた値であるとき外部に報知する報知手段とを備え
た乗客コンヘアの安全装置において、前記サンプリング
された信号の変化率と予め設定された前記信号の変化率
の大きさのしきい値と比較する比較手段と、前記サンプ
リングされた信号の周期性を判定する周期性判定手段と
を備え、前記比較手段および前記周期性判定手段とを上
記報知手段に接続し７たことを特徴とする。

〔作用〕

本発明の乗客コン−、アの安全装置は」二連の如き構成
であるから、報知手段がサンプリングされた信号の変化
率が予め設定した変化率の大きさのしきい値を越えたこ
とを告げるならば、それは踏段チェーンに摩擦が発生し
たことを知ることができ、また周期性判定手段による周
期が駒周期とほぼ同一であるなら踏段チェーンの駒飛び
が発生していることが分かり、更に周期性判断手段によ
る周期が踏段チェーンの周期とほぼ同一であるなら踏段
チェーンの偏摩耗が発生していることが分かるというよ
うに、踏段チェーンスプロケットの変位から、その発生
原因を判別できるので、点検および調査のための部位を
限定して作業を簡単にすることができる。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。第
２図は本発明の一実施例による乗客コンベアの安全装置
のブロック図である。

乗客コンベアへの電源は遮断器１を通して与えられ、ザ
ーマルリレ−３および第２図で説明する上昇、下降切り
替え用開閉器の接点４ａ、５ａを経て駆動装置２内のモ
ータ６とブレーキ７に接続されている。また信号制御装
置８も遮断器１を介して電源が供給されている。

第３図は信号制御装置８のブロック図であるが、この装
置内にある演算部は周知なものであるので図示を省略し
ている。

乗客コンベアの起動および運転方向の制御と停止制御の
ための運転制御スイッチ９ａ〜９ｎの操作信号はマイク
ロコンピュータ１０内のデジタル信号入力回路１１に入
力され、デジタル量の運転制御信号に変換した後、ＭＰ
Ｕ　（マイクロ・プロセッサ・ユニツｌ〜）１２に入力
する。ＭＰＵ１２では、ＲＯＭ　（リート・オンリイ・
メモリ）１３に予め設定されたプログラムに従って操作
信号に応じた制御信号をデジタル信号出力回路１４に出
力する。デジタル信号出力回路１４では、ＭＰＵ１２か
ら出力された制御卸信号を変換し、その信号に応じて」
二昇、下降切り替え用開閉器のコイル４ｂ、５ｂと遮断
器１の引き外しコイル１ａとを動作させる。

一方、図示しない踏段チェーンの安全スイッチとして複
数の踏段チェーンスプロケット・のそれぞれの変位を連
続的に検出する検出器、例えば差動トランス１５ａ〜１
５ｎが設けられ、これら差動トランス１５２〜１５ｎの
変位信号は任意の時間毎に切り替える信号選択器１６に
より選択された位置信号値をマイクロコンピュータ１０
内のアナログ信号入力回路１７に入力し、アナログ量の
位置信号をデジタル信号に変換してＭＰＵ１２に入力す
る。

ＭＰＩＪ１２では、ＲＯＭ１３に予め設定されたプログ
ラムに従って位置信号値をＲＡＭ　（ランダム・アクセ
ス・メモリ）１８に随時書き込み、踏段チェーンスプロ
ケツ１−に設げた差動）・ランス１５ａ〜ｌ　５　ｎの
位置信号値の良否の判定を実行し、停止の必要があると
判定された場合は、上昇、下降切り替え用開閉器のコイ
ル４．ｂ、５ｂを停止状態とする。さらにＭＰＵ１２で
乗客コンベアに故障が発生したと判断された場合は、Ｍ
　））　Ｕ　１２より電話通信線信号発信回路１９・＼
故障発生情報が送られ、この電話通信線信号発信回路１
９では電話回線２０を通して遠隔集中監視センタ２１に
故障発生情報が送られる。

第４図は踏段チェーンスプロケットの変位を検出する差
動１〜ランス等の検出装置の取付図である。

踏段チェーンスプロケフ１３０は軸受３１により支えら
れているが、この軸受３１ば水平に移動できる構造とな
っており、スプリング３２により引張られている。軸受
３１側のロッド３３には作動片３４があり１．この作動
片３４は軸受３１の移動と同じ（移動するように構成し
ているので、踏段ヂエーンスプロケツト３０の変位ば作
動片３４により検出装置の一つ、例えば差動トランス１
５ａによって検出される。

第１図は、第２図に示す信号制御装置８を機能別に示し
たブロック図である。

差動トランスである検出手段４０は図示しない踏段チェ
ーンスプロケットに張力を付加する第４図のスプリング
の変位を連続的に検出し、この検出手段４０の検出信号
をサンプリング手段４１によって周期的にサンプリング
し、マイクロコンピュータの記憶手段４２に記憶させて
いる。このサンプリングされた信号の値は、各比較手段
４３゜４４．４５によってそれぞれ比較される。つまり
比較手段４３は、報知のために予め設定されたしきい値
と上述の信号の値とを比較し、後者が前者を越えたとき
報知手段４７によってこの旨を報知する。また比較手段
４４は、予め設定した停止のために予め設定されたしき
い値と上述の信号の値とを比較し、後者が前者を越えた
とき停止手段４８を作動させて乗客コンベアの運転を停
止させる。

また比較手段４５ば、予め設定した信号の変化率の大き
さのしきい値と上述のサンプリングされた信号の変化率
とを比較し、後者が前者を越えたとき報知手段４７によ
ってその旨を報知する。更に、比較手段４３の出力条件
が満たされたとき、予め設定された周期の時間だけ過去
のサンプリングされた信号を上記記憶手段から引き出し
て、上述したサンプリングされた信号と、信号の大小お
よび時間当りの変化率等を比較し、その結果を報知手段
４７によって報知する。このようにして、信号制御装置
８で代表する乗客コンベアの安全装置が構成されている
。

この構成を一層良（理解するために、信号制御装Ｗ８の
処理手順を第５図に示す流れ図を参照して説明する。

ステップＳ１は乗客コンベアの据え付は作業終了時、ま
たは整備作業時に踏段チェーンの取り外し取り付は作業
を実施した場合のように、踏段チェーンスプロケット位
置が変化する可能性のある作業を実施した場合の処理開
始点である。ステップＳ２で乗客コンヘア稼動開始時に
踏段チェーン差動トランスの位置を規定の適正位置に調
整する初期調整作業を行ない、ステップＳ３でチェーン
に摩耗のない初期状態での踏段チェーンスプロケットの
位置を示す信号値Ｎｏを読み込んで記憶する。ステップ
Ｓ４では位置信号値Ｎｓとして差動トランスの位置信号
値を読み込み、初期値として記憶手段に記憶する。ステ
ップＳ５では踏段チェーンの差動トランスの位置信号値
Ｎ　Ｓ　−ＩＪ＜温度変動と前輪軸ローラ径個体差等に
よる変位、すなわち正常時に発生する許容変動変位の上
限値Ｎδ１を越えるか否かを判断し、越えている場合は
ステップＳ７へ行き、越えない場合はステップＳ６へ行
く。そして、ステップＳ６で正常時に発生する許容変動
変位の下限値Ｎδ２に満たないかを判断し、満たない場
合はステップＳ７へ行き、達している場合はステップＳ
４へ戻る。

ステップＳ７では、位置信号値Ｎ５が即時停止の必要が
ある上限値Ｎδ１を越えているかどうかを判断し、越え
ている場合は停止上限値Ｎδ、を越えたことをステップ
Ｓ９で発信する。越えていなければステップＳ８で位置
信号値ＮＳか下限値Ｎδ２に満たないかを判断し、満た
ない場合は停止下限値Ｎδ２に満たないことをステップ
ＳＩＯで発信し、停止下■値Ｎδ２に達している場合は
ステップ１７へ行く。ステップＳ９．ＳＩＯで警報を発
信した後、ステップＳｌｌで乗客コン−・アが運転中で
あるかどうかを判断し、運転中であれば、ステップ３１
２で乗客コンベアを停止させ、ステップＳ１３でブザー
を例えば３０秒間鳴らし、ステップＳ１４で起動停止状
態を保持し、ステップＳ１５で待期させる。また、ステ
ップＳｌｌの判定が停止中であれば、停止時において踏
段チェーンが切断したことをステップＳ１６で発信し、
ステップＳ１４以降の処理を行なう。このようにして踏
段チェーンの切断は、主に第１図の比較手段４４によっ
て判別することができる。

ステップＳ８で位置信号値Ｎｓが停止しきい値ＮＴ２を
オーバーしているときにはステップＳＬ７に移行する。

このステップＳ１７では、乗客コンベアが起動した瞬間
か否かを判断し、起動した瞬間である場合はステップＳ
４へ戻り、それ以外はステップ３１８で乗客コンベアが
停止した瞬間かどうかを判断する。停止した瞬間である
場合は、ステップＳ４へ戻り、それ以外はステップＳ１
９以降の処理へ移る。このステップＳ１９では位置信号
値Ｎｓの変化速度を例えば６０秒で１龍以下の変位速度
か否かを判断しており、この変位速度を満たすときステ
ップ５２０に移る。ステップＳ２０では位置信号値Ｎｓ
の変化が踏段チェーンの摩耗によると判断されるので、
踏段チェーンの摩耗が発生したことを外部に発信し、ス
テップＳ４の処理に戻る。この処理は第１図の比較手段
４５で行なっている。

しかし、先の変移速度を満たさないならステップ３２１
に進み、第１図の周期性判定手段４６に移る。先ずステ
ップＳ２１で位置信号値Ｎ、が踏段チェーンの駒周期と
同一周期で変化しているか否かを判定し、位置信号値Ｎ
、が踏段チェーンの駒周期と同一周期で変化している場
合、ステップＳ２２で踏段チェーン駒飛び発生警報を発
信し、ステップＳ４の処理に戻る。位置信号値Ｎｓが踏
段チェーンの駒周期と同一周期でないならステップＳ２
３に移り、ステップＳ２３では位置信号値Ｎ、が踏段チ
ェーンの１周の走行時間周期と同一周期で変化している
場合にはステップＳ２４で踏段チェーン偏摩耗警報を発
信し、ステップｓ４の処理に戻る。一方、位置信号値Ｎ
Ｓが正常時発生許容変動変位の範囲を越えた場合で周期
性が無いならば、ステップ３２５で発生回数をカウント
し、ステップＳ２６では位置信号値ＮＳの変化に周期性
が無い場合が過去２４時間以内に例えば４回以上発生し
たか否かの判定をしている。そこで、過去２４時間以内
に例えば４回以上発生した場合にはステップＳ２７で悪
戯回数多発警報発信して、ステップ３２８でブザーを例
えば１０秒間鳴らし、ステップＳ４に戻る。また、ステ
ップ３２６で過去２４時間以内に例えば４回以上発生し
なかった場合は、そのままステップＳ４に戻る。尚、上
記実施例の数値はこの値に限定する必要は無く任意に設
定することができる。

このように、特にステップＳ１９．Ｓ２１．Ｓ２３で示
すように周期性を考慮することによって、異常の発生部
位を特定することができる。

〔発明の効果〕

以上述べたように、本発明の乗客コンベアの安全装置は
上述のように構成したため、乗客コンベアの踏段チェー
ンスプロケットの変位の発生要因を識別することができ
る。これによって、調査部位を限定することが可能とな
り、安全性の面のみならず保守性の向−ヒを図ることが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例による乗客コンベアの安全装
置の機能別ブロック図、第２図は乗客コンベアの安全装
置の構成を示すブロック図、第３図は第２図の要部構成
を示すブロック図、第４図は乗客コンベアの踏段チェー
ンスプロケット近傍を示す正面図、第５図は本発明の一
実施例による乗客コンベアの安全装置の動作を示す流れ
図である。 ８・・・・・・・・・信号側′４ｉｌｌ装置、４０・・
・・・・・・・検出手段、４１・・・・・・・・・サン
プリング手段、４２・・・・・・・・・記憶手段、４．
３．　４４．　４．５・・・・・・・・・比較手段、４
６・・・・・・・・・周期性判定手段、４７・・・・・
・・・・報知手段、４Ｂ・・・・・・・・・停止手段。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、無端状に連結された踏段と、この踏段をチェーンと
   スプロケットを介して連続的に回転させる駆動装置と、
   乗客コンベアのフレームに固定され前記スプロケットに
   張力を付加するスプリングの変位を連続的に検出する検
   出器と、マイクロコンピュータを用いて前記検出器の検
   出信号を周期的にサンプリングする手段と、時系列的に
   前記サンプリングされた信号を前記マイクロコンピュー
   タの記憶手段に記憶させる手段とを有する乗客コンベア
   の安全装置において、前記サンプリングされた信号の変
   化率と予め設定された前記信号の変化率の大きさのしき
   い値を比較する手段と、前記サンプリングされた信号の
   周期性を判定する手段と、前記信号の周期性の有無を報
   知する手段とを備えたことを特徴とする乗客コンベアの
   安全装置。