JPH0454976Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、樹脂成形装置から取り出された成形
品を串棒付パレツトに自動的に集積搭載する自動
パレタイズ装置におけるコンベア装置に関する。

〈従来の技術〉 自動車のインストルメントパネルその他の樹脂
成形品を射出成形機から取り出し、これの良、不
良品を選別して位置決め治具に搬入し、良品のも
のはパレツトに設けられた串棒に差し込み搭載
し、不良品は不良品パレツトに排出する行程を自
動的に行う自動パレタイズ装置がある。これを従
来装置としては第２図で示すように、固定台１上
に成形品Ｗのガイド駒２ａ，２ｂを有する位置決
め治具２を固設し、この固定台１の側方に串棒５
を備えたパレツト４を配置させ、他方に不良品パ
レツト１０を配置し、これら不良品パレツト１
０、位置決め治具２及び串棒５付きのパレツト４
の直上に渡つてガイドレール６を設け、このガイ
ドレール６に走行装置９によつて移動するフイン
ガ８を設けた構造であり、図略の射出成形機から
成形品Ｗを取り出すときに自動選別装置によつて
良、不良品を選別し、その信号を記憶させ、取出
機３によつて成形品Ｗを位置決め治具２に搬入す
る。この位置決め治具２には良、不良の何れの成
形品Ｗが搬入され、ここでパレツト４の串棒５に
適正な姿勢で成形品Ｗが串し差し搭載されるよう
一定の位置決めが行われ、その後フインガ８にて
成形品Ｗを位置決め治具２より取り出して前記記
憶された選別信号に基づいて良品の場合はパレツ
ト４に、また不良品の場合は不良品パレツト１０
に移送されるものである。

〈考案が解決しようとする問題点〉 上記従来装置で次のような問題点があつた。

(1) ロツト切替えの際、毎回位置決め治具２の交
換が必要で段取りに時間を要している。

(2) 取出機３が位置決め治具２上から退去しなけ
ればフインガ８が成形品Ｗを取りに行けないた
め、待機時間が長くなりサイクルタイムにロス
が発生していた。

(3) 位置決め治具２に置けるガイド駒２ａ，２ｂ
による位置決めは、取出機３より解放された成
形品Ｗの引つ掛かりを防止するため遊隙ｌ１，
ｌ２が必要であり、この範囲で位置のバラツキ
を整えるために第３図で示すように、プツシヤ
装置１１等の機構を必要としている。

(4) 不良品排出の場合、フインガ８を良品パレツ
ト４とは逆の位置の不良品パレツト１０まで走
行させるため、走行範囲が長くなり、設備費が
高価となつていた。

〈問題点を解決するための手段〉 本考案は、上記従来の問題点を解消したコンベ
ア装置に係り、その特徴とする構成は、周回する
エンドレスコンベア上に複数個の成形品位置決め
治具を一定の間隔で設置し、前記エンドレスコン
ベアの一端に成形品ストツパと位置決め治具検出
器とを設け、エンドレスコンベアの他端には不良
成形品排出シユートを設置したものである。

〈作用〉 本考案は上記の構成により、成形品を位置決め
治具へ搬入する位置と搬出する位置とが別の位置
で行われ、また、ロツト切替えがあつても同一の
位置決め治具で成形品を受け入れ、搬出位置にて
ストツパにより位置を整え、不良品の排出はコン
ベアの逆移動にて行うものである。

〈実施例〉 以下本考案の実施例を第１図に基づいて説明す
る。尚、第１図において、取出機３、串棒５付き
パレツト４、ガイドレール６、フインガ８、走行
装置９、不良品パレツト１０は従来技術と同じで
あるが、ガイドレール６は後述するエンドレスコ
ンベア１２とパレツト４間に渡る長さであり短縮
されている。

そこで、本考案によるコンベア装置の構成は次
の通りである。

１２は前記したエンドレスコンベアであり、串
棒５付のパレツト４と不良品パレツト１０との配
置位置間の固定台１３上に設置されている。この
エンドレスコンベア１２上にガイド駒２ａ，２ｂ
からなる位置決め治具２が一定の間隔で設置され
ている。この位置決め治具２は、取出機３による
成形品Ｗの搬入位置となるエンドレスコンベア１
２の全長の略中央位置と、フインガ８による搬出
位置となるパレツト４側の一端とで停止制御され
るようになつており、また不良品の成形品Ｗの排
出の場合はエンドレスコンベア１２が不良品パレ
ツト１０側へ逆走行制御されるようになつてい
る。

前記エンドレスコンベア１２のパレツト４側の
一端には位置決め治具２上の成形品Ｗが当接する
ストツパ１４を固定台１４に設置し、また位置決
め治具検出器１５が設けられている。

一方、エンドレスコンベア１２の不良品パレツ
ト１０側の他端には不良品パレツト１０に向かつ
て排出シユート１６が設置されている。

本考案は上記の通りの構造であるから、取出機
３によつて射出成形機より運ばれてくる成形品Ｗ
をｗンドレスコンベア１２上の位置決め治具２に
搬入する。この位置決め治具２に搬入された成形
品Ｗが不良品を選別している場合は、その信号に
よつてエンドレスコンベア１２は第１図において
右進し、エンドレスコンベア１２の他端で位置決
め治具２が反転する際に不良品の成形品Ｗを排出
シユート１６に投下して不良品パレツト１０に排
出する。

良品を選別している場合は第１図において左進
し、位置決め治具２がエンドレスコンベア１２の
一端の定位置にきたところで位置決め治具検出器
１５にて検出しエンドレスコンベア１２を停止す
る。このとき位置決め治具２上の成形品Ｗはスト
ツパ１４に当接してズレを整える。そして、フイ
ンガ８によつて成形品Ｗを搬入し、パレツト４の
串棒５に差し込み集積するものである。

このフインガ８によつて成形品Ｗを位置決め治
具２より搬出し、パレツト４に搭載する間に取出
機３は後続する位置決め治具２に成形品Ｗの搬入
動作を行い、上記のようなサイクルを連続的に行
う。

〈考案の効果〉 以上のように本考案によると、位置決め治具に
コンベア機能を持たせたことにより、段取り時間
の短縮、マシンサイクルの短縮、成形品位置決め
精度のアツプ及び不良品排出動作が可能となり、
生産性の向上、設備費の低減が図れる利点があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置の正面図、第２図は従来装
置の正面図、第３図は第２図矢視部の詳細図で
ある。 ２……位置決め治具、１２……エンドレスコン
ベア、１４……ストツパ、１５……位置決め治具
検出器、１６……排出シユート。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 樹脂成形装置から取り出された成形品を串棒付
   パレツトに搬送するコンベアであつて、周回する
   エンドレスコンベア上に複数個の成形品位置決め
   治具を一定の間隔で設置し、前記エンドレスコン
   ベアの一端に成形品ストツパと位置決め治具検出
   器とを設け、エンドレスコンベアの他端には不良
   成形品排出シユートを設置したことを特徴とする
   自動パレタイズ装置のコンベア装置。