JPH0454846A - 回転子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、たとえば各種工作機械の主軸の周囲に設け
られるモータや、磁気軸受のモータや、高周波モータな
どの回転子に関する。

従来の技術と発明の課題 たとえば、各種工作機械においては、主軸の周囲に回転
子コアを固定状に設け、その周囲に固定子を配置するこ
とにより、モータが一体的に設けられるようになってい
る。回転子コアとしては、主軸の周囲に複数の穴あき円
板状の軟磁性部品が積層固定されたものが知られている
。

この場合、工作機械による加工精度を高めるためには、
主軸の寸法精度を高めるとともに、温度が上昇した場合
の熱膨張によるのびを小さくする必要があり、従来は、
主軸として、熱膨張率の小さいインバ形合金により形成
されたものを用いることが考えられている。

しかしながら、近年、工作機械の主軸の高速回転化が図
られるようになってきており、その場合には主軸として
インバ形合金により形成されたものを用いたとしても、
次のような問題の生じることが判明した。すなわち、主
軸を高速回転させることにより、回転子コアの温度が上
昇して円板状の軟磁性部品も熱膨張し、その結果回転中
に主軸と軟磁性部品との締めしるがなくなって回転子コ
アががたつき、主軸の動バランス、回転安定性を損なう
。したがって、回転振動が大きくなって主軸の許容回転
数を高めることができないという問題がある。

この発明の目的は、上記問題を解決した回転子を提供す
ることにある。

課題を解決するための手段 この発明による回転子は、 インバ形合金よりなる軸の周囲に、円板状の軟磁性部品
と、インバ形合金よりなる円板状補助部品とが混在積層
されて回転子コアが構成されていることを特徴とするも
のである。

作　　　用 上記のような構成の回転子においては、インバ形合金よ
りなる軸の周囲に、円板状の軟磁性部品と、インバ形合
金よりなる円板状補助部品とが混在積層されて回転子コ
アが構成されているので、回転中に回転子コアの温度が
上昇しても、インバ形合金よりなる円板状補助部品の熱
膨張は極めて小さく、締めしろがなくなるのを防止する
ことができ、回転子コアのがたつきを防止できる。した
がって、動バランス、回転安定性を損なうことはなく、
軸の許容回転数を高めることができる。

実　　施　　例 以下、図面を参照して、この発明の１実施例について説
明する。図面は、一体的に設けられたモータの回転子を
構成する工作機械の主軸（１０）と回転子コア（１１）
の部分を示す。なお、以下の説明において、左右は、図
面の左右をいうものとする。

主軸（１０）はインバ形合金から形成されたものであっ
て、大径部（ｌｏａ）の一端に小径部（１０ｂ）が一体
に形成され、これらの間に軸線と直交する肩部（１０ｃ
）が形成されている。小径部（１０ｂ）の周囲に、円板
状軟磁性部品（１２）と、インバ形合金製円板状補助部
品（１３）とが、交互に嵌め被せられて積層され、回転
子コア（１１）が構成されている。回転子コア（１１）
の左側において、小径部（Ｊｏｂ）に金属製短絡環（１
４）が嵌め被せられて固定されている。また、回転子コ
ア（１１）の右側において、大径部（１０ａ）に金属製
短絡環（１５）が嵌め被せられている。

軟磁性部品（１２）は、通常ケイ素鋼板よりなる。

軟磁性部品（１２）の外周縁寄りの部分には、円周方向
に所定間隔をおいて、複数の穴（１Ｂ）が形成されてい
る。補助部品（１３）の外周縁寄りの部分には、軟磁性
部品（１２）の穴（１Ｂ）と合致するように、円周方向
に所定間隔をおいて複数の穴（１７）が形成されている
。短絡環（１４）　（１５）は、アルミニウムなどの低
抵抗金属よりなり、その外周縁寄りの部分には、軟磁性
部品（１２）および補助部品（１３）の穴（１Ｂ）（１
７）と合致するように、円周方向に所定間隔をおいて複
数の穴（１８）が形成されている。

そして、軟磁性部品（１２）の穴（１６）および補助部
品（１３）の穴（１７）に、たとえばアルミニウムなど
の低抵抗金属よりなる導体棒（１９）が圧入されている
。導体棒（１９）の両端は回転子コア（１１）の両端か
ら少し突出しており、この突出部が短絡環（１４）　（
１５）に形成された穴（１８）に嵌め合わされて固定さ
れている。そして、回転子コア（１１）は肩部（ｆｏｅ
）により軸方向に位置決めされている。

なお、導体棒（１９）および短絡環（１４）　（１５）
は、ダイカスト成形により一体的に形成可能である。

インバ形合金よりなる円板状の補助部品（１３）の熱膨
張率は極めて小さく、回転子の回転中に温度が上昇した
場合にも、補助部品（１３）の熱変形量は小さくなって
締めしろがなくなるのが防止される。したがって、補助
部品（１３）およびこれと混在積層されている軟磁性部
品（１２）とにより構成されている回転子コア（１１）
が回転中にかたつ（のが防止され、動バランス、回転安
定性が向上し、軸の許容回転数は高められる。

上記実施例においては、軸の小径部の周囲に、円板状軟
磁性部品と、円板状補助部品とが、１つずつ交互に嵌め
被せられて積層されているが、１つまたは複数の軟磁性
部品と、複数または１つの補助部品とが、交互に嵌め被
せられて積層されていてもよい。

発明の効果 この発明の回転子によれば、上述のように、温度が上昇
しても回転子の動バランス、回転安定性を損なわず、回
転振動が小さい。したがって、高速回転が可能となる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の１実施例を示すモータの回転子の部分
の縦断面図である。 （１０）・・・主軸、（１０ｂ）・・・小径部、（１１
）・・・回転子コア、（Ｉ２）・・・軟磁性部品、（Ｉ
３）・・・補助部品。 以　　上

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. インバ形合金よりなる軸の周囲に、円板状の軟磁性部品
   と、インバ形合金よりなる円板状補助部品とが混在積層
   されて回転子コアが構成されていることを特徴とする回
   転子。