JPH0453989B2 - - Google Patents

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JPH0453989B2
JPH0453989B2 JP59237069A JP23706984A JPH0453989B2 JP H0453989 B2 JPH0453989 B2 JP H0453989B2 JP 59237069 A JP59237069 A JP 59237069A JP 23706984 A JP23706984 A JP 23706984A JP H0453989 B2 JPH0453989 B2 JP H0453989B2
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Japan
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dyeing
aqueous solution
wool
dyed
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JP59237069A
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Shigeru Ookuma
Masami Hara
Yoshitsugu Oomori
Yoshihiko Okajima
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) この発明は、再生繊維素繊維と羊毛とよりなる
繊維構造物の染色法に関するものである。 (従来技術) 再生繊維素繊維と羊毛とよりなる繊維構造物
を、反応染料で染色するに際し、ウールを保護す
る酸性領域のPH、たとえばPH6で染色すると、羊
毛は染まるが、再生繊維素繊維は染まらない欠点
がある。又再生繊維素繊維は、通常アルカリ性で
反応染料による染色が行なわれているが、通常の
染色法で、前記繊維構造物を染色するとウールが
染まり難く、これまた同色に染まらない欠点があ
る。特に黒、濃紺、濃赤等の濃色に染色するに際
し、反応染料による一浴同時染色は困難とされ、
これら再生繊維素繊維とウールよりなる繊維構造
物の染色は、一浴二段法又は二浴染色法が必要と
されている。 (発明が解決しようとする問題点) 再生繊維素繊維と羊毛とよりなる繊維構造物を
染色するに際し、一浴二段、二浴染色法は、操作
が煩雑であり、染色コストの上昇をもたらす。一
方一浴同時染色法は、染色コストの低減をもたら
すが、黒、濃紺、濃赤等の濃色に染色する際、染
まらない欠点がある。本発明の目的は、前記繊維
構造物の一浴同時染色法の提供にある。 (問題点を解決するための手段) 本発明方法は、再生繊維素繊維と羊毛とよりな
る繊維構造物を染色するに際し、PH9〜11、好ま
しくはPH9〜10のアルカリ性水溶液で前処理し、
前記繊維構造物のN/10NaOH水溶液に対する
溶解度を1〜4%、好ましくは1〜2%及びバイ
レレツク法吸水性を10〜13cm、好ましくは11〜12
cmとせしめた後、染色することを特徴とする。本
発明に適用される再生繊維素繊維としては、ビス
コース法レーヨン、銅アンモニア法レーヨンのい
ずれでも差し支えない。再生繊維素繊維と羊毛よ
りなる繊維構造物は、これらの混紡糸及びそれよ
りある織編物又は再生繊維素繊維よりなる糸条と
羊毛糸との交撚糸、交織織物、交編編物等が挙げ
られる。再生繊維素繊維と羊毛との混合割合は、
通常再生繊維素繊維50〜97%、羊毛50〜3%であ
り、好ましくは再生繊維素繊維70〜95%、羊毛30
〜5%である。 さらに本発明において、使用されるアルカリ性
水溶液とは、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウ
ム、リン酸ナトリウム又はアンモニアの水溶液が
挙げられ、単独あるいは混合して使用される。又
過酸化水素と共存して使用することもできる。ア
ルカリ性水溶液のPHは9〜11、好ましくは9〜10
に調整し、温度は通常60〜95℃、好ましくは60〜
80℃で、30〜60分温湯中で処理する。共存する過
酸化水素の濃度は0〜50g/好ましくは10g/
以下が良い。処理方法として、コールドバツチ
方式でも良い。 前処理された繊維構造物は、染色により着色す
るのであるが、セルロース用反応染料、直接染
料、スレン染料を用いることができ、その方法と
しては、吸尽法、パツデイング法、コールドバツ
チ法等の適用が可能であり、通常行なわれている
繊維素繊維の染色法がそのまま使用できる。 一般的に、PH8〜9未満のアルカリ水溶液で前
処理すると、羊毛の脆化は少ないが、このPH範囲
で染色した場合同色性を示さない。 PH11を越えるアルカリ性水溶液で前処理し染色
した場合、同色性を示すが、羊毛の脆化が進み、
風合の硬化が顕著である。 前処理時のアルカリ性水溶液のPHと温度の組み
合わせで、風合が種々変化することは、当然のこ
とであるが、前処理された繊維構造物のN/
10NaOH溶解度が1〜4%、好ましくは1〜2
%及びバイレツクス法吸水性が10〜13cm、好まし
くは11〜12cmであることが、同色性及び風合が良
好となる範囲なのである。 (発明の効果) 本発明は、淡色、中色のみならず、これまで同
色に染まらない欠点があつた黒、濃紺、濃赤等の
濃色でも一般的に使用されている染色法で、同時
染色が可能であり、羊毛の脆化も少なく風合も良
好である。 このような効果は、特定条件下でのアルカリ性
水溶液で処理し、N/10NaOH水溶液に対する
溶解度を1〜4%、好ましくは1〜2%及びバイ
レツク法吸水性を10〜13cm、好ましくは11〜12cm
とせしめた繊維構造物を着色することによりはじ
めて得られるものであり、その工業的利用価値は
大きい。 (実施例) 以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
る。なお、実施例記載の強力、白色度、アルカリ
溶解度、吸水性、染色性、風合は、下記の方法に
て測定した。 (1) 強力(g) 布帛からたて及びよこの糸を取り出し、テンシ
ロンにて糸強力を測定した。 (2) 白色度(%) 積分球による反射光測定装置の附属した分光光
度計を用いて、波長400mmにて酸化マグネシウム
に対する反射率(%)を測定し、白さの指標とし
た。 (3) アルカリ溶解度(%) N/10NaOH溶液100倍量を使用し、65℃にて
1時間処理し、処理前後の重量減少率を溶解度と
した。 (4) 吸水性(cm) JISL1096吸水速度(バイレツク法)の測定値
をもつて吸水性能とした。 (5) 染色性 染色布の霜ふり調の有無を目視判定した。 (6) 風合 糊抜布の風合を5とし、稍々硬化4、少し硬化
3、可成り硬化2、硬化大1として平均値で表示
した。 (実施例 1) 練条工程にて、混紡率レーヨン80、羊毛20にな
るように混紡した後、紡績して30Sとし、これを
緯糸に、レーヨン30Sを経糸に、密度経100、緯
72本/吋の綾織物を製織した。 この織物を酵素糊抜剤によつて糊抜を行ない、
PH9.5及びPH11のノニオン界面活性剤を含む炭酸
ナトリウム水溶液にて、浴比1:30、温度80℃で
30分間前処理し、水洗後105℃熱風下にて乾燥し
た。 次いでRemajol Black B 6%owf、
Remazol Brilliant Yellow GR 4%owf、
Remazol Orange 3R 3%owf、芒硝50g/、
炭酸ナトリウム20g/を用いて、浴比1:30に
て、60℃で60分染色を行ない、良好な黒染品を得
た。比較例1は、前処理しないもの(糊抜布)、
比較例2は前処理時の水溶液のPHを12.0とし、そ
の他の条件は本発明例1と全く同じである。 結果を第1表に示す。
【表】 上記比較例1は、糊抜した布であるが、染色し
たものは、霜ふり調であつた。比較例2は、霜ふ
り調を改善したものの、強力低下が大きく、風合
の硬化も認められ、羊毛の脆化が進んで好ましく
ない。 本発明例1及び2は、霜ふり調を改善した良好
な黒染品が得られ、しかも強力の低下が少なく、
風合の硬化も少なかつた。 (実施例 2) レーヨン30Sを経糸に、レーヨン80、羊毛20の
混紡糸30Sを緯糸に、密度経100、緯72(本/吋)
の平組織織物を、酵素糊抜剤によつて糊抜を行な
い、過酸化水素(35%品)10g/、ノニオン界
面活性剤1g/を含む炭酸ナトリウム水溶液に
て、PH9.5、温度80℃で30分間前処理し、水洗後
105℃熱風下にて乾燥した。次いでKayacion
Yellow E−SN4G 6%owf、Kayacion Navy
E−SNG 6%owf、Kayacion Red A−3B 1
%owfの処法で、実施例1と同様に染色を行な
い、濃紺の染色物を得た。 比較例1は、前処理時の水溶液のPHを8.5、比
較例2は、PHを12.0とし、その他の条件は本発明
例1と全く同じである。結果を第2表に示す。
【表】 上記比較例1では、白色度良好なものの、染色
したものは霜ふり調であつた。比較例2では、霜
ふり調を改善したものの、強力低下が大きく、風
合の硬化も認められ、羊毛の脆化が進んで好まし
くない。 本発明例1は、霜ふり調を改善し、しかも強力
の低下が少なく、風合の硬化も少なかつた。 (実施例 8) レーヨン80、羊毛20の混紡糸20Sを、経、緯糸
に密度経67、緯62(本/吋)の綾織物を、酵素糊
抜剤によつて糊抜を行ない、過酸化水素(35%
品)10g/、ノニオン界面活性剤1g/を含
む炭酸ナトリウム水溶液にて、PH10.0、温度80℃
で30分間処理し、水洗後105℃熱風下にて乾燥し
た。次いで、実施例1と同様に染色を行ない、良
好な黒染品を得た。比較例1は、前処理しないも
の(糊抜布)、比較例2は、前処理時の水溶液の
PHを8.0とし、その他の条件は、本発明例1と全
く同じである。 結果を第3表に示す。
【表】 上記比較例1では、糊抜布を染色したものであ
るが、霜ふり調となつた。比較例2では、霜ふり
調を稍々改善したものの、風合が粗硬となつた。
本発明例1は、霜ふり調を改善し、しかも強力の
低下も、風合の硬化も少なかつた。 (実施例 4) 実施例2と同様の条件で、製織、糊抜、或は更
に前処理した生地を、Kayacion Red E−8BN
50g/、NaOH(38゜Be′)5c.c./、尿素100
g/、Fixer RC−PD(ヘキスト社製)100g/
を含む染液をパツドし、ロール巻きした後水分
の蒸発を防止して、25℃で15時間放置した後、洗
浄し乾燥して美麗な赤色染色物を得た。 結果を第4表に示す。
【表】 上記比較例1では、霜ふり調で不満足のもので
あつた。比較例2では、霜ふり調を改善したもの
の、強力低下が大きく、風合の硬化も大きかつ
た。本発明例1では、霜ふり調を改善し、しかも
強力の低下も少なく、風合の硬化も少なかつた。 (実施例 5) 実施例1の綾織物を、酵素糊抜剤により糊抜を
行ない、H2O2(35%品)10g/、ラスタビル
K1095(ヘキスト社製、アニオン界面活性剤)7
g/、PH10を含む前処理液をパツドし、ロール
巻きにした後、水分の蒸発を防止して、25℃で15
時間放置した後水洗乾燥した。次いで実施例4と
同様に染色を行ない、美麗な赤色染色物を得た。 比較例1は、前処理しないもの(糊抜布)、比
較例2は、前処理液のPHを8.0とし、その他の条
件は本発明例1と全く同じである。比較例におい
ては不満足な結果を得た。 結果を第5表に示す。
【表】 (実施例 6) 実施例1と同様の条件で、製織、糊抜或は更に
前処理した生地を、Direct Fast Black B160 5
%owt、芒硝10%owf浴比1:80にて80℃で60分
染色を行ない、良好な黒染品を得た。 結果を第6表に示す。
【表】 上記比較例1は、糊抜した布であるが、染色し
たものは霜ふり調であつた。比較例2は、霜ふり
調を改善したものの強力低下が大きく、風合の硬
化を認められ、羊毛の脆化が進んで好ましくな
い。 本発明例1及び2は、霜ふり調を改善した良好
な黒染品が得られ、しかも強力の低下が少なく、
風合の硬化も少なかつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 再生繊維素繊維と羊毛とよりなる繊維構造物
    を染色するに際し、Hz9〜11のアルカリ性水溶液
    で前処理し、前記繊維構造物の1/10N・NaOH
    水溶液に対する溶解度を1〜4%及びバイレツク
    法吸水性を10〜13cmとせしめた後、染色すること
    を特徴とする繊維構造物の染色法。 2 再生繊維素繊維がビスコース繊維である特許
    請求の範囲第1項記載の染色法。 3 繊維構造物が糸、織物又は編物である特許請
    求の範囲第1項記載の染色法。 4 繊維構造物が再生繊維素繊維50〜97%、羊毛
    50〜3%よりなる特許請求の範囲第1項記載の染
    色法。 5 アルカリ性水溶液が水酸化ナトリウム、炭酸
    ナトリウム、リン酸ナトリウム又はアンモニアの
    水溶液あるいは過酸化水素を共存する水溶液であ
    る特許請求の範囲第1項記載の染色法。 6 染色を反応染料で行なう特許請求の範囲第1
    項記載の染色法。 7 染色を直接染料で行なう特許請求の範囲第1
    項記載の染色法。
JP59237069A 1984-11-10 1984-11-10 繊維構造物の染色法 Granted JPS61119784A (ja)

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JP2005314845A (ja) * 2004-04-30 2005-11-10 Seiren Co Ltd インクジェット捺染用布帛およびその製造方法
JP5019440B2 (ja) * 2007-03-26 2012-09-05 独立行政法人産業技術総合研究所 再生繊維の光改質方法および装置
CN103643563A (zh) * 2013-11-30 2014-03-19 江苏金泰针织有限责任公司 含蛋白纤维混纺针织物的染整工艺

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