JPH0453928Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案はブロツク素材分断用の加圧刃に関す
る。

（考案の背景） 従来、第１図に示す如きブロツクの製造方法は
知られている。上下方向に貫通する複数の貫通孔
２が所定間隔で形成されたブロツク素材１の上下
面に、貫通孔２の中心を通るようにして上下一対
の加圧刃５を当てて、ブロツク素材１を分断し
て、第２図に示す如き割れ肌模様を有するブロツ
ク４を製造する方法は知られている。

ところで、貫通孔２を有するブロツク素材１の
製造過程において、貫通孔２の底部にばりが出来
たり、貫通孔２内に入り込んだコンクリート流動
体が貫通孔２の底部において固化したりするた
め、ブロツク素材１の分断後（又は分断前）に、
ばりやコンクリート固化物（以下、ばり等３とい
う。）を取り除く、労力を要する作業を作業員に
よつて行なわなければならないという問題があつ
た。

（考案の目的） この考案は上記問題を解消するためになされた
ものであつて、ブロツク素材１の分断作業と同時
にばり等３を取る作業を完了することが出来る加
圧刃を提供することを目的とするものである。

（実施例） 以下にこの考案を第３図に示す実施例に基づい
て説明する。なお、第１図に示した部材と同一の
部材は同一の符号で示す。

下側の加圧刃５の、貫通孔２に対向する部分に
は凹所６が形成され、これら凹所６にばり取り突
起７が、刃上端より突出するようにして取付けら
れている。これらばり取り突起７の上部は、貫通
孔２にスムーズに入り込むように、角錐台状にな
されている。なお、必要に応じて上側の加圧刃５
にも、ばり取り突起７を設けるようにしてもよい
ことは云うまでもない。

（実施例の作用） 次に実施例の加圧刃５の作用を説明する。

加圧刃５によつてブロツク素材１を分断する
際、ばり取り突起７が貫通孔２に入り込み、それ
らばり取り突起７によつてばり等３が取り除かれ
る。

（考案の効果） この考案は、前記した如き構成によつて、以下
に記載の効果を奏するものである。

ばり取り突起７によつて、ブロツク素材１の分
断時にばり等３が同時に取り除かれるので、作業
員によるばり等３を取り除く作業を行なう必要が
ない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の加圧刃を使用してブロツク素材
を分断するときの状態を示す一部破砕簡略斜視
図、第２図は分断によつて製造された割れ肌模様
を有するブロツクの斜視図、第３図はこの考案の
加圧刃を使用してブロツク素材を分断するときの
状態を示す一部破砕簡略斜視図である。 １……ブロツク素材、２……貫通孔、５……加
圧刃、７……ばり取り突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上下方向に貫通する複数の貫通孔２が所定間隔
   で形成されたブロツク素材１の上下面に、貫通孔
   ２の中心を通るようにして上下一対の加圧刃５を
   当てて、ブロツク素材１を分断して割れ肌模様を
   有するブロツク４を製造する方法において使用さ
   れる加圧刃５において、その加圧刃５に、刃上端
   より突出するようにして、前記貫通孔２に嵌まり
   込むばり取り突起７が設けられているブロツク素
   材分断用の加圧刃。