JPH0453407B2 - - Google Patents
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- JPH0453407B2 JPH0453407B2 JP61083878A JP8387886A JPH0453407B2 JP H0453407 B2 JPH0453407 B2 JP H0453407B2 JP 61083878 A JP61083878 A JP 61083878A JP 8387886 A JP8387886 A JP 8387886A JP H0453407 B2 JPH0453407 B2 JP H0453407B2
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Landscapes
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- Optical Filters (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
<産業上の利用分野>
本発明は、カラー液晶デイスクプレイ等に用い
られる有機樹脂染色型のカラーフイルターを有す
るカラー表示装置用電極板の製造方法に係り、特
にカラーフイルターの上部に透明電極を形成した
電極板の製造方法に関するものである。
られる有機樹脂染色型のカラーフイルターを有す
るカラー表示装置用電極板の製造方法に係り、特
にカラーフイルターの上部に透明電極を形成した
電極板の製造方法に関するものである。
<従来の技術>
従来の技術を第3図と第4図の模式断面図にて
説明する。
説明する。
第4図は厚さ1mm程度の透明基板41上に透明
電極43とカラーフイルター42を積層したカラ
ー表示装置用電極板の一従来例である。第3図は
透明基板31の上にカラーフイルター32を形成
し、その上に透明電極33を形成した、第4図と
はカラーフイルターと透明電極の位置が逆の構成
の他の従来例である。
電極43とカラーフイルター42を積層したカラ
ー表示装置用電極板の一従来例である。第3図は
透明基板31の上にカラーフイルター32を形成
し、その上に透明電極33を形成した、第4図と
はカラーフイルターと透明電極の位置が逆の構成
の他の従来例である。
透明電極は、通常ITOとよばれる酸化インジユ
ウム〜酸化スズの200〜300Å程度の厚みの透明膜
であり、カラーフイルターは、部分露光法にてパ
ターン化した感光性樹脂のレリーフ像を染料液に
て染色する方法(以下レリーフ染料法という)、
易染色性樹脂層の上に部分露光性により染色した
い部分のみを開孔部とした感光性樹脂のマスク層
を介して染料液にて染色する方法(以下マスク染
色法という)や、印刷法にて形成される厚さ1〜
3μm前後の有機樹脂の着色された膜である。こ
れらカラー表示装置用電極板は液晶デイスプレイ
の片方の電極板に用いられることが多い。
ウム〜酸化スズの200〜300Å程度の厚みの透明膜
であり、カラーフイルターは、部分露光法にてパ
ターン化した感光性樹脂のレリーフ像を染料液に
て染色する方法(以下レリーフ染料法という)、
易染色性樹脂層の上に部分露光性により染色した
い部分のみを開孔部とした感光性樹脂のマスク層
を介して染料液にて染色する方法(以下マスク染
色法という)や、印刷法にて形成される厚さ1〜
3μm前後の有機樹脂の着色された膜である。こ
れらカラー表示装置用電極板は液晶デイスプレイ
の片方の電極板に用いられることが多い。
カラーフイルターの上に透明電極を形成するに
はイオンプレーチイングやスパツタリングといつ
たプラズマアシストの手法が用いられる。
はイオンプレーチイングやスパツタリングといつ
たプラズマアシストの手法が用いられる。
<発明が解決しようとする問題点>
第4図に示した従来例ではカラーフイルター4
2が透明電極43の上に積層されるため、例えば
液晶にかかる実効電圧が30%前後低下し、応答性
やコントラストの大幅な減少を生じる。第3図の
例では透明電極33がカラーフイルター32の上
に在るためこの欠点がないが、従来の直接透明電
極33をカラーフイルター32の上に積層する方
法では、欠点として 透明電極とカラーフイルターとの間に十分な
密着力が得られず、液晶封入の際や、また、ラ
ビング処理のとき透明電極が剥れてしまう。
2が透明電極43の上に積層されるため、例えば
液晶にかかる実効電圧が30%前後低下し、応答性
やコントラストの大幅な減少を生じる。第3図の
例では透明電極33がカラーフイルター32の上
に在るためこの欠点がないが、従来の直接透明電
極33をカラーフイルター32の上に積層する方
法では、欠点として 透明電極とカラーフイルターとの間に十分な
密着力が得られず、液晶封入の際や、また、ラ
ビング処理のとき透明電極が剥れてしまう。
レリーフ染色法で形成したカラーフイルター
では、該カラーフイルター上にアクリル系樹脂
のオーバーコートを設ければ接着力が多少改善
できるが、この材料は透明電極の膜付け後の熱
処理でシワやフクレを発生しやすい。
では、該カラーフイルター上にアクリル系樹脂
のオーバーコートを設ければ接着力が多少改善
できるが、この材料は透明電極の膜付け後の熱
処理でシワやフクレを発生しやすい。
透明電極の膜付けの後、通常フオトレジスト
を用いたエツチングにて透明電極をパタニング
するが、レリーフ染色法で形成したカラーフイ
ルターではこのときに脱色やクラツクを生じや
すい。
を用いたエツチングにて透明電極をパタニング
するが、レリーフ染色法で形成したカラーフイ
ルターではこのときに脱色やクラツクを生じや
すい。
ということがあつた。
<問題点を解決するための手段>
本発明は、有機樹脂層を色料(染料、顔料)で
着色してなるカラーフイルターを少なくとも有す
る透明基板のカラーフイルター面側を酸素を含む
雰囲気で逆スパツタリング処理し、その面の上に
透明電極を形成することを特徴とするカラー表示
装置用電極板の製造法であり、さらに言えば、逆
スパツタリング処理面では、カラーフイルター表
面そのものである場合と、カラーフイルター上の
オーバーコート面である場合がある。とりわけ、
逆スパツタリング処理されるカラーフイルターま
たはオーバーコートの材質が、ゼラチン、低分子
量ゼラチン、グリユー、カゼイン等のペプチド樹
脂であることが好ましい。
着色してなるカラーフイルターを少なくとも有す
る透明基板のカラーフイルター面側を酸素を含む
雰囲気で逆スパツタリング処理し、その面の上に
透明電極を形成することを特徴とするカラー表示
装置用電極板の製造法であり、さらに言えば、逆
スパツタリング処理面では、カラーフイルター表
面そのものである場合と、カラーフイルター上の
オーバーコート面である場合がある。とりわけ、
逆スパツタリング処理されるカラーフイルターま
たはオーバーコートの材質が、ゼラチン、低分子
量ゼラチン、グリユー、カゼイン等のペプチド樹
脂であることが好ましい。
ここで、逆スパリツタリングについて、説明す
る。正スパリツタリングは、通常カソードと呼ば
れるターゲツトをカソードとし、10-4Torr〜
10-2Torrの真空中で数十〜数千Vの電場を印加
し、アルゴンガスをプラズマ化し、アルゴンイオ
ンをターゲツトにたたきつける。その衝撃でター
ゲツトの原子もしくは分子をたたき出し、基板
(アノードもしくはアース)側にターゲツトの成
分を成膜するものである。
る。正スパリツタリングは、通常カソードと呼ば
れるターゲツトをカソードとし、10-4Torr〜
10-2Torrの真空中で数十〜数千Vの電場を印加
し、アルゴンガスをプラズマ化し、アルゴンイオ
ンをターゲツトにたたきつける。その衝撃でター
ゲツトの原子もしくは分子をたたき出し、基板
(アノードもしくはアース)側にターゲツトの成
分を成膜するものである。
逆スパリツタリングは、この極性を散れ換えた
ものであり、処理したい基板(本発明ではカラー
フイルター)をカソードとし、基板の表面をアル
ゴンイオンと酸素ガスのプラズマで衝撃を与え、
カラーフイルター表面の不純物や水分を取り除
き、さらに表面を若干酸化する。
ものであり、処理したい基板(本発明ではカラー
フイルター)をカソードとし、基板の表面をアル
ゴンイオンと酸素ガスのプラズマで衝撃を与え、
カラーフイルター表面の不純物や水分を取り除
き、さらに表面を若干酸化する。
逆スパツタリングにおける酸素ガスの導入は、
アルゴン等の不活性元素を混合した状態で行なわ
れる。アルゴンガス(Ar)に対する酸素ガス
(O2)の分率は0.1〜15%好ましくは0.4〜3%の
範囲が良い。スパツター時の圧力は10-4Torr〜
10-2Torr、スバツター電圧は0.5〜5KV程度が適
当である。この条件で、処理時間は10秒程度から
効果があらわれ、約10分間程度を上限とするのが
適当である。
アルゴン等の不活性元素を混合した状態で行なわ
れる。アルゴンガス(Ar)に対する酸素ガス
(O2)の分率は0.1〜15%好ましくは0.4〜3%の
範囲が良い。スパツター時の圧力は10-4Torr〜
10-2Torr、スバツター電圧は0.5〜5KV程度が適
当である。この条件で、処理時間は10秒程度から
効果があらわれ、約10分間程度を上限とするのが
適当である。
<作用>
まず、逆スパツタリングのクリーニング作用で
表面の不純物や水分が取り除かれることと、さら
に酸素のプラズマでカラーフイルターの表面を酸
化するためITO等の金属酸化物膜との密着が強固
となる下地ができる作用がある。さらにゼラチ
ン、低分子量ゼラチン、グリユー、カゼイン等の
ペプチド樹脂の膜ではプラズマの刺激により重合
が進むため、膜自体が強固になり、耐薬品性の向
上、熱変形の度合の減少等の副次作用をもたら
す。
表面の不純物や水分が取り除かれることと、さら
に酸素のプラズマでカラーフイルターの表面を酸
化するためITO等の金属酸化物膜との密着が強固
となる下地ができる作用がある。さらにゼラチ
ン、低分子量ゼラチン、グリユー、カゼイン等の
ペプチド樹脂の膜ではプラズマの刺激により重合
が進むため、膜自体が強固になり、耐薬品性の向
上、熱変形の度合の減少等の副次作用をもたら
す。
本発明を実施例とともに詳細に説明する。
実施例 1
第1図は、本発明の一実施態様であるが透明基
板11上にエポキシ樹脂系のバインダーを用いた
顔料インキにてカラーフイルター12を印刷形成
した後、スパツタリング装置にて1%の酸素ガス
を含むアルゴンガス雰囲気の圧力3×10-3Torr
で2KW、2分間の逆スパツリングを施した。こ
の後、正スパツタリングにて透明電極を1200Å膜
付けした。
板11上にエポキシ樹脂系のバインダーを用いた
顔料インキにてカラーフイルター12を印刷形成
した後、スパツタリング装置にて1%の酸素ガス
を含むアルゴンガス雰囲気の圧力3×10-3Torr
で2KW、2分間の逆スパツリングを施した。こ
の後、正スパツタリングにて透明電極を1200Å膜
付けした。
密着力はセロテープ剥離テスト及び液晶封入に
おいても十分なものであつた。
おいても十分なものであつた。
実施例 2
第2図は、本発明の一実施態様であるが、透明
基板21上に公知のレリーフ染色法にてゼラチン
を用いてR(赤色)、G(緑色)、B(青色)のフイ
ルターを約1.4μm膜厚で設け、カラーフイルター
22とした後同じゼラチンにて0.3μmのオーバー
コート24を形成した。実施例1と同様に1%の
酸素ガスを含むアルゴンガス雰囲気内で逆スパツ
タリングを行つた。この後、正スパツタリングに
てITO膜を1200Å膜付けした。
基板21上に公知のレリーフ染色法にてゼラチン
を用いてR(赤色)、G(緑色)、B(青色)のフイ
ルターを約1.4μm膜厚で設け、カラーフイルター
22とした後同じゼラチンにて0.3μmのオーバー
コート24を形成した。実施例1と同様に1%の
酸素ガスを含むアルゴンガス雰囲気内で逆スパツ
タリングを行つた。この後、正スパツタリングに
てITO膜を1200Å膜付けした。
米国シプレイ社のフオトレジストAZ1350を用
いて、マスクパターンを設けた後、塩酸10%水溶
液にてエツチング透明電極23とした。
いて、マスクパターンを設けた後、塩酸10%水溶
液にてエツチング透明電極23とした。
エツチング時にもオーバーコート24に異常は
みられずカラーフイルター22の脱色も観察され
なかつた。
みられずカラーフイルター22の脱色も観察され
なかつた。
透明電極23の密着力はセロテープ剥離テス
ト、及び液晶封入においても十分なものであつ
た。
ト、及び液晶封入においても十分なものであつ
た。
以上の実施例において、ITO等の透明電極に対
する密着力を中心に説明したが、SiO2(二酸化硅
素)等の他の無機酸化物との密着力も向上する。
したがつて、中間層や配向膜あるいは低反射膜と
してSiO2等の無機酸化物膜をカラーフイルター
の間隙や上部に積層しても良い。さらに、電気的
コンタクトをとるための金属膜を端子部に、同様
にハンダ付けやワイヤーボンデイングのためのメ
タライズ処理を加えても本発明の眼目を左右する
ものでない。また、実施例2ではレリーフ染色法
で示したが、マスク染色法であつても差しつかえ
ない。
する密着力を中心に説明したが、SiO2(二酸化硅
素)等の他の無機酸化物との密着力も向上する。
したがつて、中間層や配向膜あるいは低反射膜と
してSiO2等の無機酸化物膜をカラーフイルター
の間隙や上部に積層しても良い。さらに、電気的
コンタクトをとるための金属膜を端子部に、同様
にハンダ付けやワイヤーボンデイングのためのメ
タライズ処理を加えても本発明の眼目を左右する
ものでない。また、実施例2ではレリーフ染色法
で示したが、マスク染色法であつても差しつかえ
ない。
<発明の効果>
本発明により、透明電極の密着力が向上したた
め、従来みられたカラーフイルターからの透明電
極の剥離がなくなり、断線等の欠陥が減少した。
め、従来みられたカラーフイルターからの透明電
極の剥離がなくなり、断線等の欠陥が減少した。
液晶封入プロセス中の熱処理においても十分な
耐熱性を示した。もちろん、透明電極のパタニン
グに必要な耐薬品性も十分であつた。
耐熱性を示した。もちろん、透明電極のパタニン
グに必要な耐薬品性も十分であつた。
第1図は、本発明の製造方法により得られるカ
ラー表示装置用電極板の一実施例を示す模式断面
図であり、第2図は、本発明の製造方法によつて
得られるカラー表示装置電極板の他の実施例を示
す模式断面図であり、第3図および第4図は、従
来のカラー表示装置用電極板の一例を示す模式断
面図である。 11,21,31,41……透明基板、12,
22,32,42……カラーフイルター、13,
23,33,43……透明電極、24……オーバ
ーコート。
ラー表示装置用電極板の一実施例を示す模式断面
図であり、第2図は、本発明の製造方法によつて
得られるカラー表示装置電極板の他の実施例を示
す模式断面図であり、第3図および第4図は、従
来のカラー表示装置用電極板の一例を示す模式断
面図である。 11,21,31,41……透明基板、12,
22,32,42……カラーフイルター、13,
23,33,43……透明電極、24……オーバ
ーコート。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 有機樹脂を色料で着色してなるカラーフイル
ターを少なくとも有する透明基板のカラーフイル
ター面側を、アルゴンガスに対する酸素ガスの分
率を0.1〜15%の範囲で、スパツター時の圧力が
10-4Torr〜10-2Torr、スパツター電圧0.5〜5KV
の酸素を含む雰囲気で逆スパツタリング処理し、
しかる後に前記逆スパツタリング処理面の上に透
明電極を形成することを特徴とするカラー表示装
置用電極板の製造法。 2 逆スパツタリング処理面がカラーフイルター
表面そのものである特許請求の範囲第1項記載の
カラー表示装置用電極板の製造法。 3 逆スパツタリング処理面がカラーイフイルタ
ー上のオーバーコート面である特許請求の範囲第
1項記載のカラー表示装置電極板の製造法。 4 カラーフイルターの材質が、ゼラチン、低分
子量ゼラチン、グリユー、カゼインから選択され
る一種である特許請求の範囲第1項記載のカラー
表示装置用電極板の製造法。 5 オーバーコートの材質がゼラチン、低分子量
ゼラチン、グリユー、カゼインから選択される一
種である特許請求の範囲第1項記載のカラー表示
装置用電極板の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61083878A JPS62239125A (ja) | 1986-04-11 | 1986-04-11 | カラ−表示装置用電極板の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61083878A JPS62239125A (ja) | 1986-04-11 | 1986-04-11 | カラ−表示装置用電極板の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62239125A JPS62239125A (ja) | 1987-10-20 |
JPH0453407B2 true JPH0453407B2 (ja) | 1992-08-26 |
Family
ID=13814915
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61083878A Granted JPS62239125A (ja) | 1986-04-11 | 1986-04-11 | カラ−表示装置用電極板の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPS62239125A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1986
- 1986-04-11 JP JP61083878A patent/JPS62239125A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPS62239125A (ja) | 1987-10-20 |
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