JPH0453176A - 電気機械変換素子とその製造方法 - Google Patents
電気機械変換素子とその製造方法Info
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- JPH0453176A JPH0453176A JP2157818A JP15781890A JPH0453176A JP H0453176 A JPH0453176 A JP H0453176A JP 2157818 A JP2157818 A JP 2157818A JP 15781890 A JP15781890 A JP 15781890A JP H0453176 A JPH0453176 A JP H0453176A
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Landscapes
- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は積層型圧電素子等の電気機械変換素子と、その
製造方法に係わり、特に圧電アクチエーターとして大き
な変位発生が可能な電気機械変換素子に係わる。
製造方法に係わり、特に圧電アクチエーターとして大き
な変位発生が可能な電気機械変換素子に係わる。
従来の積層型圧電素子は第6図に示すように構成され、
焼結して圧電性を有する材料10に電極4を形成し、こ
れらを積層し、対向電極が対になるように外部電極30
を形成する事で得られている。
焼結して圧電性を有する材料10に電極4を形成し、こ
れらを積層し、対向電極が対になるように外部電極30
を形成する事で得られている。
従来技術では、圧電素子の変位発生量は、例えば10m
mにつき数μと極めて小さいものであった。従って何等
かの変位拡大する機械的構造体と組合せる必要を生ずる
場合が多く、又その場合に於ても変位が小さいがゆえに
高い加工精度、高い組立精度が必要であり、アクチエー
ター等への応用の妨げになっていた。
mにつき数μと極めて小さいものであった。従って何等
かの変位拡大する機械的構造体と組合せる必要を生ずる
場合が多く、又その場合に於ても変位が小さいがゆえに
高い加工精度、高い組立精度が必要であり、アクチエー
ター等への応用の妨げになっていた。
本発明では、電気機械変換材料より成り表裏両面にそれ
ぞれ電極が形成され形状が平板状である第一の電気機械
変換材料板と、表裏両面にそれぞれ電極が形成され形状
が波板状にしゆう曲し、一周期以上のしゅう曲回数を有
する第二の電気機械変換材料板とを交互に一組以上積層
した構造を特徴とする。
ぞれ電極が形成され形状が平板状である第一の電気機械
変換材料板と、表裏両面にそれぞれ電極が形成され形状
が波板状にしゆう曲し、一周期以上のしゅう曲回数を有
する第二の電気機械変換材料板とを交互に一組以上積層
した構造を特徴とする。
電気機械変換材料としては、圧電材料若しくは圧電材料
と電歪材料を組合せて使用する。
と電歪材料を組合せて使用する。
第一の電気機械変換材料板及び第二の電気機械変換材料
板に圧電材料を使用する場合は、両者の分極処理の方向
は、同一にするのが望ましい。
板に圧電材料を使用する場合は、両者の分極処理の方向
は、同一にするのが望ましい。
各層の電極の結線は、第一の電気機械変換材料板の下面
電極と第二の電気機械変換材料板の上面電極は各層共に
共通に接続し、第一の電気機械変換材料板の上面電極と
第二の電気機械変換材料板の下面電極は各層共に共通に
接続するのが望ましい。
電極と第二の電気機械変換材料板の上面電極は各層共に
共通に接続し、第一の電気機械変換材料板の上面電極と
第二の電気機械変換材料板の下面電極は各層共に共通に
接続するのが望ましい。
積層体の一端面(以下A端面と表す)に波板状である第
二の電気機械変換材料板の谷部が位置し、対する他の端
面(以下B端面と表す)に第二の電気機械変換材料板の
山部が位置する位相関係で積層するのが望ましく、また
この場合は第一の電気機械変換材料板が、波板状である
第二の電気機械変換材料板と同じ位相及び周期でわずか
にしゅう曲している事が望ましい。
二の電気機械変換材料板の谷部が位置し、対する他の端
面(以下B端面と表す)に第二の電気機械変換材料板の
山部が位置する位相関係で積層するのが望ましく、また
この場合は第一の電気機械変換材料板が、波板状である
第二の電気機械変換材料板と同じ位相及び周期でわずか
にしゅう曲している事が望ましい。
第一の電気機械変換材料板の上側電極及び第二の電気機
械変換材料板の下側電極はA端面側の部分に於て、第一
の電気機械変換材料板の下側電極及び第二の電気機械変
換材料板の上側電極はB端面側の部分に於て、その端面
に露出しないように小さく形成し、A端面及びB端面の
第一の電気機械変換材料板と第二の電気機械変換材料板
が接合している部分に、導電性樹脂、はんだ、めっき法
による金属等の電導体を被着し、A端面に於て第一の電
気機械変換材料板の下側電極と第二の電気機械変換材料
板の上側電極、B端面に於ては第一の電気機械変換材料
板の上側電極と第二の電気機械変換材料板の下側電極を
電気的に接続するのが望ましい。
械変換材料板の下側電極はA端面側の部分に於て、第一
の電気機械変換材料板の下側電極及び第二の電気機械変
換材料板の上側電極はB端面側の部分に於て、その端面
に露出しないように小さく形成し、A端面及びB端面の
第一の電気機械変換材料板と第二の電気機械変換材料板
が接合している部分に、導電性樹脂、はんだ、めっき法
による金属等の電導体を被着し、A端面に於て第一の電
気機械変換材料板の下側電極と第二の電気機械変換材料
板の上側電極、B端面に於ては第一の電気機械変換材料
板の上側電極と第二の電気機械変換材料板の下側電極を
電気的に接続するのが望ましい。
本発明の電気機械変換素子の製法の一つである電気機械
変換セラミックスグリーンシートの表裏両面にAg−P
d、Au等の電極バ0タンが形成され平板状と成る第一
のグリーンシートと、波板状に成る第二のグリーンシー
トとを、その一方又は両方に高温で分解、飛散するカー
ボンペースト、感光性樹脂等から成る所定のパタンを形
成し、交互に積層、加熱圧着した後に焼成する製法に於
て前記加熱圧着する温度に於て第一のグリーンシートは
第二のグリーンシートよりも剛性が大であることを特徴
とし、当該温度に於ける第一のグリーンシートの剛性を
高めるには、第二のグリーンシートに比してバインダー
の融点がよりたがいものを使用する、あるいは可塑剤の
量をより少なくする等の方法を使用できる。
変換セラミックスグリーンシートの表裏両面にAg−P
d、Au等の電極バ0タンが形成され平板状と成る第一
のグリーンシートと、波板状に成る第二のグリーンシー
トとを、その一方又は両方に高温で分解、飛散するカー
ボンペースト、感光性樹脂等から成る所定のパタンを形
成し、交互に積層、加熱圧着した後に焼成する製法に於
て前記加熱圧着する温度に於て第一のグリーンシートは
第二のグリーンシートよりも剛性が大であることを特徴
とし、当該温度に於ける第一のグリーンシートの剛性を
高めるには、第二のグリーンシートに比してバインダー
の融点がよりたがいものを使用する、あるいは可塑剤の
量をより少なくする等の方法を使用できる。
又、特に積層数が多い場合は、セラミックスグリーンシ
ートの表裏両面に電極ペーストパタンを形成し、平板状
と成る第一のグリーンシートと、表裏両面に電極ペース
トパタン及び高温で分解・飛散するカーボンペースト、
感光性樹脂等の所定のパタンを形成した後にあらかじめ
平板状にプレス整形した第二のグリーンシートとを、交
互に積層圧着し焼成するのが望ましい。
ートの表裏両面に電極ペーストパタンを形成し、平板状
と成る第一のグリーンシートと、表裏両面に電極ペース
トパタン及び高温で分解・飛散するカーボンペースト、
感光性樹脂等の所定のパタンを形成した後にあらかじめ
平板状にプレス整形した第二のグリーンシートとを、交
互に積層圧着し焼成するのが望ましい。
又、焼成済であり、表裏両面に電極が形成されている平
板状及び波板状の電気機械変換材料板を、エポキシ接着
剤、アクリル接着剤等の接着剤を所定位置に塗布し積層
硬化してもよい。
板状及び波板状の電気機械変換材料板を、エポキシ接着
剤、アクリル接着剤等の接着剤を所定位置に塗布し積層
硬化してもよい。
尚、積層体の上下面に積層体の各層よりも厚さの大なる
電気機械変換材料と同一の組成の板、あるいは他の素材
の板を一体に形成あるいは接着し、その一方又はその両
方にリード端子を形成し、リード線の引出しを容易にす
るのが望ましい。
電気機械変換材料と同一の組成の板、あるいは他の素材
の板を一体に形成あるいは接着し、その一方又はその両
方にリード端子を形成し、リード線の引出しを容易にす
るのが望ましい。
本発明の電気機械変換素子は電気機械変換材料の横効果
子(電界と直角方向の歪)を利用し、その横効果子を積
層方向の変位、歪に変換する機能をもっている。
子(電界と直角方向の歪)を利用し、その横効果子を積
層方向の変位、歪に変換する機能をもっている。
すなわち、平板状である第一の電気機械変換材料板が収
縮する時は波板状である第二の電気機械変換材料板が伸
長し、この時第二の電気機械変換材料板の形状が波形の
振幅を増大させるように変形する。逆に第一の電気機械
変換材料板が伸長する時は第二の電気機械変換材料板が
収縮し、この時第二の電気機械変換材料板の形状が波形
の振幅を縮小させるように変形する。この波形の振幅変
化量は、横効果歪単独或いは縦効果歪単独の場合の歪量
の数十倍に達し、積層方向に大きな変位を発生する。
縮する時は波板状である第二の電気機械変換材料板が伸
長し、この時第二の電気機械変換材料板の形状が波形の
振幅を増大させるように変形する。逆に第一の電気機械
変換材料板が伸長する時は第二の電気機械変換材料板が
収縮し、この時第二の電気機械変換材料板の形状が波形
の振幅を縮小させるように変形する。この波形の振幅変
化量は、横効果歪単独或いは縦効果歪単独の場合の歪量
の数十倍に達し、積層方向に大きな変位を発生する。
本発明では、第一の電気機械変換材料板の下面電極と第
二の電気機械変換材料板の上面電極が各層共に例えば(
+)極とし第一の電気機械変換材料板の上面電極と第二
の電気機械変換材料板の下面電極を各層共に例えば(−
)極とする事により、又積層体のA端面に波板状である
第二の電気機械変換材料板の谷部が位置し、対するB端
面に第二の電気機械変換材料板の山部が位置する位相関
係で積層する事により各層の電極間の接続を容易にする
事ができる。
二の電気機械変換材料板の上面電極が各層共に例えば(
+)極とし第一の電気機械変換材料板の上面電極と第二
の電気機械変換材料板の下面電極を各層共に例えば(−
)極とする事により、又積層体のA端面に波板状である
第二の電気機械変換材料板の谷部が位置し、対するB端
面に第二の電気機械変換材料板の山部が位置する位相関
係で積層する事により各層の電極間の接続を容易にする
事ができる。
電気機械変換セラミックスを使用し、グリーンシートを
積層する製造方法に於て第一の電気機械変換材料板とな
るグリーンシートの剛性が、第二の其よりも高い状態で
圧着する事により第二の電気機械変換材料板となるグリ
ーンシートの変形を容易ならしめ、容易に目的とする本
発明の構造を得る事ができる。
積層する製造方法に於て第一の電気機械変換材料板とな
るグリーンシートの剛性が、第二の其よりも高い状態で
圧着する事により第二の電気機械変換材料板となるグリ
ーンシートの変形を容易ならしめ、容易に目的とする本
発明の構造を得る事ができる。
又、電極パタンを形成したグリーンシートにカーホンペ
ースト、感光性樹脂等の高温で分解飛散するパタンを、
上面と下面て相補的位置関係に形成した後にプレス整形
し平板状にした第二の電気機械変換材料板となるグリー
ンシートを使用する事により容易に積層数を増大する事
ができる。
ースト、感光性樹脂等の高温で分解飛散するパタンを、
上面と下面て相補的位置関係に形成した後にプレス整形
し平板状にした第二の電気機械変換材料板となるグリー
ンシートを使用する事により容易に積層数を増大する事
ができる。
第1図は本発明の実施例の電気機械変換素子であり、第
2図はその断面図である。1は積層構造体であり、表裏
両面に電極が形成された平板状の第一の電気機械変換材
料板11と波板状の第二の電気機械変換材料板12の積
層構造になっている21及び22は外板であり、その外
板22にリード端子51及び52を形成しである。
2図はその断面図である。1は積層構造体であり、表裏
両面に電極が形成された平板状の第一の電気機械変換材
料板11と波板状の第二の電気機械変換材料板12の積
層構造になっている21及び22は外板であり、その外
板22にリード端子51及び52を形成しである。
積層体1のA端面ては、第二の電気機械変換材料板12
の谷部が位置し、反対側のB端面ては山部が位置してい
る。
の谷部が位置し、反対側のB端面ては山部が位置してい
る。
A端面及びB端面に於て、第一の電気機械変換材料板1
1と第二の電気機械変換材料板12が接している面のそ
れぞれの電極は、端面に露出しないように小さく形成さ
れ、第一の電気機械変換材料板11と第二の電気機械変
換材料板12の接合部に電導体3を被着しである。
1と第二の電気機械変換材料板12が接している面のそ
れぞれの電極は、端面に露出しないように小さく形成さ
れ、第一の電気機械変換材料板11と第二の電気機械変
換材料板12の接合部に電導体3を被着しである。
第一の電気機械変換材料板11と第二の電気機械変換材
料板12は、絶縁層を介する事なく積層しであるから第
一の電気機械変換材料板11の下面電極41と第二の電
気機械変換材料板12の上面電極44は電気的に導通し
リード端子52に導出され、第一の電気機械変換材料板
11の上面電極42と第二の電気機械変換材料板12の
下面電極43は電気的に導通しリード端子51に導出さ
れている。
料板12は、絶縁層を介する事なく積層しであるから第
一の電気機械変換材料板11の下面電極41と第二の電
気機械変換材料板12の上面電極44は電気的に導通し
リード端子52に導出され、第一の電気機械変換材料板
11の上面電極42と第二の電気機械変換材料板12の
下面電極43は電気的に導通しリード端子51に導出さ
れている。
第一の電気機械変換材料板11と第二の電気機械変換材
料板12の厚さは約100μ、第一の電気機械変換材料
板11と第二の電気機械変換材料板12とて形成される
空洞の高さは約100μ。
料板12の厚さは約100μ、第一の電気機械変換材料
板11と第二の電気機械変換材料板12とて形成される
空洞の高さは約100μ。
積層部の総厚は約10mmである。
以下製造工程順に説明する。
ジルコン酸鉛(Pb Zr 03 )とチタン酸鉛(P
bTi03)のほぼ等量の固溶体を主成分とする粉末を
ペースト化し圧電セラミックスグリーンシー)IIGを
作製し、重量比で7=3のAg−Pdペーストを約5μ
の厚さにスクリーン印刷し、第3図に示す電極ペースト
パタンを形成し第一のグリーンシートを作成した。
bTi03)のほぼ等量の固溶体を主成分とする粉末を
ペースト化し圧電セラミックスグリーンシー)IIGを
作製し、重量比で7=3のAg−Pdペーストを約5μ
の厚さにスクリーン印刷し、第3図に示す電極ペースト
パタンを形成し第一のグリーンシートを作成した。
第3図の電極スリット61,62,63,64は、第一
の電気機械変換材料板11と第二の電気機械変換材料板
12が接する部分に形成し電極金属を介さずに電気機械
変換材料同士が結合する部分を形成する事により機械的
強度を向上するためのものであり編目状であってもよい
。
の電気機械変換材料板11と第二の電気機械変換材料板
12が接する部分に形成し電極金属を介さずに電気機械
変換材料同士が結合する部分を形成する事により機械的
強度を向上するためのものであり編目状であってもよい
。
波板状になる第二のグリーンシートは圧電セラミックス
グリーンシー)12Gの表裏両面に電極ペーストパタン
43p、44pを形成した後に、第4図に示すように、
表面と裏面でその繰り返し周期を180度ずらして1、
カーボンペーストをスクリーン印刷により順次小さなパ
タンを重ねて断面を山形に印刷し、カーボンペーストパ
タン71.72を形成し、熱プレスにより第5図のよう
に平板状に予備整形した。
グリーンシー)12Gの表裏両面に電極ペーストパタン
43p、44pを形成した後に、第4図に示すように、
表面と裏面でその繰り返し周期を180度ずらして1、
カーボンペーストをスクリーン印刷により順次小さなパ
タンを重ねて断面を山形に印刷し、カーボンペーストパ
タン71.72を形成し、熱プレスにより第5図のよう
に平板状に予備整形した。
前記カーボンペーストは、高温で分解飛散して空洞と成
るものであり、ポリエチレン、ポリスチレン、アクリル
樹脂等のプラスチックスや、アクリル系、エポキシ系等
の感光性樹脂を使用するこができる。
るものであり、ポリエチレン、ポリスチレン、アクリル
樹脂等のプラスチックスや、アクリル系、エポキシ系等
の感光性樹脂を使用するこができる。
外板22と成る圧電セラミックスグリーンシートの上面
に電極パタンを、下面にリード端子パタンを形成し、そ
の上に、前記第二のグリーンシート、次に第一のグリー
ンシートと交互に積層し、最上層に外板21となるグリ
ーンシートをかさね、加熱加圧し一体化した。
に電極パタンを、下面にリード端子パタンを形成し、そ
の上に、前記第二のグリーンシート、次に第一のグリー
ンシートと交互に積層し、最上層に外板21となるグリ
ーンシートをかさね、加熱加圧し一体化した。
以上の工程では、多数個分の面積に所定処理したグリー
ンシートを積層一体化し、焼成の前又は後に個々の素子
に切断する事により生産性を高める事ができる。
ンシートを積層一体化し、焼成の前又は後に個々の素子
に切断する事により生産性を高める事ができる。
次に、空気中で10°C/時間の昇温速度で600°C
まて加熱しその温度で2時間保持し、グリーンシートに
含まれているバインダー等の有機物及びカーボンペース
トをゆっくりと分解消失させた。
まて加熱しその温度で2時間保持し、グリーンシートに
含まれているバインダー等の有機物及びカーボンペース
トをゆっくりと分解消失させた。
更に1150°Cで2時間保持し焼結した。
次に、80°C乃至100°Cのシリコンオイル中で分
極用電極に挟持し積層方向に電界を印加し分極処理を行
った。この段階では積層体の各電極は、単なる等電位面
としてしか作用せず分極処理に支障せず、各層の圧電セ
ラミックスは同一方向に分極される。分極電圧は各層の
圧電セラミックスの厚さの累計に対して4KV/mmで
行った次に、A端面及びB端面に銀エポキシペーストを
スクリーン印刷し導体3を被着し所定の温度・時間で硬
化した。
極用電極に挟持し積層方向に電界を印加し分極処理を行
った。この段階では積層体の各電極は、単なる等電位面
としてしか作用せず分極処理に支障せず、各層の圧電セ
ラミックスは同一方向に分極される。分極電圧は各層の
圧電セラミックスの厚さの累計に対して4KV/mmで
行った次に、A端面及びB端面に銀エポキシペーストを
スクリーン印刷し導体3を被着し所定の温度・時間で硬
化した。
次に、シリコーン樹脂ワニスを厚さ2乃至5μコーテイ
ングし乾燥した。この時、空洞内に表面張力により保持
された余分のワニスを遠心力あるいは高圧Air等によ
り除去した後に乾燥硬化するのが望ましい。
ングし乾燥した。この時、空洞内に表面張力により保持
された余分のワニスを遠心力あるいは高圧Air等によ
り除去した後に乾燥硬化するのが望ましい。
更に空洞が開孔している自り端面にto、1mmのシリ
コーンゴムシートを接着し耐候性を高めると共に塵 の
侵入を防止した。
コーンゴムシートを接着し耐候性を高めると共に塵 の
侵入を防止した。
この電気機械変換素子は、±20Vの入力端子に対して
±60μの変位が得られた。
±60μの変位が得られた。
一方、比較のために、第6図に示す従来の素子を、各層
の電気機械変換セラミックスの厚さを100μとし10
0層積層して10mmの厚さとして制作した。±20V
の入力電圧に対して±167μの変位であった。
の電気機械変換セラミックスの厚さを100μとし10
0層積層して10mmの厚さとして制作した。±20V
の入力電圧に対して±167μの変位であった。
すなわち、当実施例の変位量は、従来のものの約35倍
の大きさであった。
の大きさであった。
〔実施例2〕
実施例1における、カーボンペーストパタン71を第一
のグリーンシートの上面に形成し、カーボンペーストパ
タン72を第二のグリーンシートの下面に形成するよう
にした。
のグリーンシートの上面に形成し、カーボンペーストパ
タン72を第二のグリーンシートの下面に形成するよう
にした。
又、セラミックスグリーンシートに使用するバインダー
がPVAを主成分とするものを第一のグリーンシート、
PVAの約20%ブチラール化物を主成分にするものを
第二のグリーンシートに使用し、可塑剤をエチレングリ
コールとしてその含量を第二のグリーンシートに使用す
るセラミックスグリーンシートの方を多くし、熱軟化温
度が第二のグリーンシートの方が低くなるようにした。
がPVAを主成分とするものを第一のグリーンシート、
PVAの約20%ブチラール化物を主成分にするものを
第二のグリーンシートに使用し、可塑剤をエチレングリ
コールとしてその含量を第二のグリーンシートに使用す
るセラミックスグリーンシートの方を多くし、熱軟化温
度が第二のグリーンシートの方が低くなるようにした。
積層)加熱・加圧し、第二のグリーンシートをしゅう曲
させると共に一体化した。
させると共に一体化した。
〔実施例3〕
前記実施例1における圧電セラミックスグリーンシート
を、0.9Pb (Mgl/3Nb2/3)03・0、
lPbTiO3を主成分とする電歪セラミックスグリー
ンシートと、0.65Pb (Mgl/3Nb2/3)
03・0.35PbTi03を主成分とする圧電セラ
ミックスグリーンシートとに置き換え、前者を第一のグ
リーンシートに使用し後者を第二のグリーンシートに使
用し、他の工程等は同一にして実施した。
を、0.9Pb (Mgl/3Nb2/3)03・0、
lPbTiO3を主成分とする電歪セラミックスグリー
ンシートと、0.65Pb (Mgl/3Nb2/3)
03・0.35PbTi03を主成分とする圧電セラ
ミックスグリーンシートとに置き換え、前者を第一のグ
リーンシートに使用し後者を第二のグリーンシートに使
用し、他の工程等は同一にして実施した。
この電気機械変換素子は、第一の電気機械変換材料板1
1に電歪材料を使用しているので印加電圧の正負に対し
て非対称の特性を有し積層方向の厚さを増大させる動作
だけを利用する用途に適している。
1に電歪材料を使用しているので印加電圧の正負に対し
て非対称の特性を有し積層方向の厚さを増大させる動作
だけを利用する用途に適している。
尚、第一の電気機械変換材料板と第二の電気機械変換材
料板のセラミックスグリーンシートを互いに置き換える
と積層方向の厚さを縮小させる動作だけを利用する用途
に適する電気機械変換素子が得られる。
料板のセラミックスグリーンシートを互いに置き換える
と積層方向の厚さを縮小させる動作だけを利用する用途
に適する電気機械変換素子が得られる。
本発明の電気機械変換素子は、従来のものよりもはるか
に大きな変位が得られ各種アクチエーターへの応用を容
易ならしむるものであり、又、高感度のセンサーとして
の応用を可能にするものである。
に大きな変位が得られ各種アクチエーターへの応用を容
易ならしむるものであり、又、高感度のセンサーとして
の応用を可能にするものである。
第1図は本発明の電気機械変換素子の斜視図であり1は
積層構造部、21及び22は外板、3は電導体である。 第2図は第1図の電気機械変換素子の部分拡大断面図で
あり11は第一の電気機械変換材料板、12は第二の電
気機械変換材料板、41及び42は第一の電気機械変換
材料板の下面電極及び上面電極、43及び44は第二の
電気機械変換材料板の下面電極及び上面電極、51及び
52はリード端子である。 第3図は第一のグリーンシートの拡大平面図であり、I
IGはセラミックスグリーンシート61及び62は上部
電極ペーストパタン42pに設けたスリット、63及び
64は下部電極ペーストパタン41pのスリットである
。 第4図は中間工程における第二のグリーンシートの断面
図であり、12Gはセラミックスグリーンシート、43
p及び44pは下部及び上部電極ペーストパタン、71
及び72は下部及び上部カーボンペーストパタンである
。 第5図は、第4図のグリーンシートを加熱加圧し平板状
に予備整形したものの断面図であり、図中の二点鎖線は
後に切断される位置である。第6図は、従来の電気機械
変換素子であり4は内部電極、10は電気機械変換材料
、9は絶縁体、3゜は外部導体である。
積層構造部、21及び22は外板、3は電導体である。 第2図は第1図の電気機械変換素子の部分拡大断面図で
あり11は第一の電気機械変換材料板、12は第二の電
気機械変換材料板、41及び42は第一の電気機械変換
材料板の下面電極及び上面電極、43及び44は第二の
電気機械変換材料板の下面電極及び上面電極、51及び
52はリード端子である。 第3図は第一のグリーンシートの拡大平面図であり、I
IGはセラミックスグリーンシート61及び62は上部
電極ペーストパタン42pに設けたスリット、63及び
64は下部電極ペーストパタン41pのスリットである
。 第4図は中間工程における第二のグリーンシートの断面
図であり、12Gはセラミックスグリーンシート、43
p及び44pは下部及び上部電極ペーストパタン、71
及び72は下部及び上部カーボンペーストパタンである
。 第5図は、第4図のグリーンシートを加熱加圧し平板状
に予備整形したものの断面図であり、図中の二点鎖線は
後に切断される位置である。第6図は、従来の電気機械
変換素子であり4は内部電極、10は電気機械変換材料
、9は絶縁体、3゜は外部導体である。
Claims (10)
- (1)積層構造を有する電気機械変換素子の少なくとも
最上層と最下層を除く部分に於て、電気機械変換材料よ
り成り、表裏両面にそれぞれ電極が形成され形状が平板
状である第一の電気機械変換材料板と、表裏両面にそれ
ぞれ電極が形成され形状が波板状にしゆう曲し、一周期
以上のしゅう曲回数を有する第二の電気機械変換材料板
とが交互に一組以上積層して成る電気機械変換素子。 - (2)前記電気機械変換材料が圧電材料である請求項(
1)の電気機械変換素子。 - (3)請求項(2)に於て、第一の電気機械変換材料板
と第二の電気機械変換材料板の分極処理の方向が、同一
方向である電気器械変換素子。 - (4)前記第一の電気機械変換材料板と第二の電気機械
変換材料板に於て、一方が圧電材料、他方が電歪材料よ
り成る請求項(1)の電気機械変換素子。 - (5)請求項(1),(2),(3)又は(4)におい
て、積層体の一端面(以下A端面と表す)に波板状であ
る第二の電気機械変換材料板の谷部が位置し、対する他
の端面(以下B端面と表す)に第二の電気機械変換材料
板の山部が位置する位相関係で積層して成る電気機械変
換素子。 - (6)請求項(5)に於て、第一の電気機械変換材料板
が、波板状である第二の電気機械変換材料板と同じ位相
及び周期でわずかにしゅう曲して成る電気機械変換素子
。 - (7)請求項(1),(2),(3),(4),(5)
又は(6)に於て、第一の電気機械変換材料板の下面電
極と第二の電気機械変換材料板の上面電極は各層共に共
通に接続し、第一の電気機械変換材料板の上面電極と第
二の電気機械変換材料板の下面電極は各層共に共通に注
)パタン、パターンは原文どうり 接続して成る電気機械変換素子。 - (8)請求項(5)又は(6)に於て、第一の電気機械
変換材料板の上側電極及び第二の電気機械変換材料板の
下側電極はA端面側の部分に於て、第一の電気機械変換
材料板の下側電極及び第二の電気機械変換材料板の上側
電極はB端面側の部分に於て、その端面に露出しないよ
うに小さく形成し、A端面及びB端面の第一の電気機械
変換材料板と第二の電気機械変換材料板が接合している
部分に、導電性樹脂,はんだ,めつき法による金属等の
導電体を被着し、A端面に於て第一の電気機械変換材料
板の下側電極と第二の電気機械変換材料板の上側電極、
B端面に於ては第一の電気機械変換材料板の上側電極と
第二の電気機械変換材料板の下側電極を電気的に接続し
た電気機械変換素子。 - (9)電気機械変換材料がセラミックスであり、セラミ
ックスグリーンシートの表裏両面に電極ペーストパタン
を形成し、平板状と成る第一のグリーンシートと、波板
状と成る第二のグリーンシートとを、その一方又は両方
に高温で分解・飛散するカーボンペースト,感光性樹脂
等から成る所定のパターンを形成し、交互に積層し、加
熱圧着した後に焼成する製造法に於て、前記加熱圧着す
る温度で第一のグリーンシートは、第二のグリーンシー
トよりも硬度,剛性が大である事を特徴とする請求項(
1)乃至(8)の電気機械変換素子の製造方法。 - (10)電気機械変換材料がセラミックスであり、セラ
ミックスグリーンシートの表裏両面に電極ペーストパタ
ンを形成し、平板状と成る第一のグリーンシートと、表
裏両面に電極ペーストパタン及び高温で分解・飛散する
カーボンペースト,感光性樹脂等の所定のパタンを形成
した後に平板状にプレス整形した第二のグリーンシート
とを、交互に積層圧着し焼成する請求項(1)乃至(8
)の電気機械変換素子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2157818A JPH0453176A (ja) | 1990-06-16 | 1990-06-16 | 電気機械変換素子とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2157818A JPH0453176A (ja) | 1990-06-16 | 1990-06-16 | 電気機械変換素子とその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0453176A true JPH0453176A (ja) | 1992-02-20 |
Family
ID=15657977
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2157818A Pending JPH0453176A (ja) | 1990-06-16 | 1990-06-16 | 電気機械変換素子とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0453176A (ja) |
-
1990
- 1990-06-16 JP JP2157818A patent/JPH0453176A/ja active Pending
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