JPH0451639Y2 - - Google Patents

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JPH0451639Y2
JPH0451639Y2 JP1986144855U JP14485586U JPH0451639Y2 JP H0451639 Y2 JPH0451639 Y2 JP H0451639Y2 JP 1986144855 U JP1986144855 U JP 1986144855U JP 14485586 U JP14485586 U JP 14485586U JP H0451639 Y2 JPH0451639 Y2 JP H0451639Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、アルミニウム等の軽金属製額縁用
の紐の吊り金具に関するものである。
〔従来技術〕
軽金属製の額縁においては、枠骨に蟻溝を形成
しそれにL字形の連結板を挿入することにより縦
横枠骨を連結し枠組みをしている。そこで蟻溝が
額縁の裏側に開口しているときには、その蟻溝を
利用して、吊り金具を取り付けることが多く行わ
れる。
この種の吊り金具は、先端に枠骨の蟻溝に掛か
る掛止盤を、基端に摘み兼用の紐掛け片をそれぞ
れ設け、掛止盤にはネジ孔を形成し、ネジ孔に螺
入したビスを蟻溝の底面に押しつけることにより
その反作用で掛止盤を蟻溝の開口部両側突片に圧
接させて固定できるようにしたものであつた。
しかし、このような吊り金具によれば、取付け
取外しにビスの回転操作を伴うために非常に面倒
であり、手数が掛かり非能率的であるという問題
があつた。
そこで、本出願人では、梃子の原理を利用する
ことにより、ワンタツチ操作で取付け取外しがで
きる吊り金具を提供することに成功した。その構
造は、梃子の基端部に偏心カムを形成し、梃子を
倒伏すると、偏心カムが蟻溝の上下両面に圧接し
固定されるようにしたものである。
しかし、吊り金具は硬い鋳鉄製であるように対
して、枠骨はアルミニウム等の軟らかい軽金属製
であるために、吊り金具の倒伏時に、硬度の差か
ら、倒伏を完了しないうちにその偏心カムが枠骨
の蟻溝の内面に食い込む結果、その抵抗で梃子の
倒伏が非常に困難になるという不都合があつた。
〔考案の目的〕
この考案は、上記のような従来の梃子式の吊り
金具の実情に鑑みて、吊り金具の取付け時に、梃
子の基端の偏心カムが枠骨の蟻溝の内面に食い込
まないために、梃子を無理なく容易に倒伏できる
吊り金具を提供することを目的としたものであ
る。
〔考案の構成〕
上記の目的を達成するためのこの考案の構成
は、梃子の基端に枠骨の蟻溝にその巾開口部から
差し込み得るように偏心カムをT字形の交差にし
て設け、且つ、この偏心カムの形状を上下両端共
に鋭角状ではあるが、上端は円弧状に丸め、下端
は尖鋭状に構成し、カムの高さは蟻溝の内高さよ
り僅かに大きく形成し、一方、梃子の先端には摘
み兼用の紐掛け片を設け、枠骨への梃子の倒伏に
より蟻溝の上下両面に圧接するように偏心カムを
形成するとともに、その圧接が梃子の倒伏完了寸
前になされるように構成し、また、上記梃子に枠
骨の蟻溝に納まる脚部を設け、この脚部に蟻溝の
巾開口部突片に掛かる掛止片を設け、上記紐掛け
片とその掛止片とを同じ方向へ向けて横に突出さ
せてある吊り金具をその要旨とする。
〔実施例〕
図面は一実施例を示したもので、吊り金具Pは
鋳鉄で一体形成され、梃子1と、偏心カム2と、
摘み兼用の紐掛け止片3と、外れ止め用掛止片4
とからなつている。額縁Gの枠骨Fは、裏面に開
口する蟻溝5を設けてあり、6は連結板である
(第1図)。
梃子1は、基部片1bと先部片1bとからなる
「く」字形の屈折形状であつて、先部片1bが枠
骨Fと平行する状態で倒伏するようになつてい
る。また、先部片1bには倒伏状態で蟻溝5に納
まる脚部1cを設け、脚部1cを梃子1の倒伏時
に蟻溝5の底面5aに膝付状に当たるよう形成し
てある。
偏心カム2は、梃子1の先端に「T」字形に交
差にして設けられ、枠骨Fと平行状態においてそ
の蟻溝5に差し込み得るようになつている。
形状については、断面略菱形であつて、上下両
端2a,2bは共に鋭角状であるが、上端2aの
先端は円弧状に丸めてあり、下端2bは尖鋭に構
成されている。
また、第8図に示すように、その菱形の長い対
角線の延長線lが梃子1の先部片1bの延長線m
と略直角ないし直角より僅かに大きい内角θで交
わるように形成されている。また、その長い対角
線方向の高さHは、蟻溝5の内高h(第7図)、つ
まり蟻溝5の底面5aと巾開口部両側突片8,8
の下面8a,8a間の寸法よりも僅かに大きく形
成されている。
摘み兼用の紐掛け片3は、梃子1の先部片1b
の横から突設し、先部片1bの先端の向く方向へ
梃子1の助けとなる補助片3aが突設され、略L
字形の翼状に形成されている。また先部片1bの
横からの突出部分には紐掛け孔3bを設け、紐掛
け孔3bを前記L字形の内角、外角方向へ向けて
の斜め長孔に形成してある。
掛止片4は、梃子1の脚部1cの先端部に紐掛
け片3と同じ方向へ向けて横に突出し、蟻溝5の
巾開口部突片8の下にくぐり込み得る位置に形成
してある。
上記の吊り金具Pを額縁Gに取付けるには、偏
心カム2を枠骨Fと平行にして、その蟻溝5に差
し込んだ後、紐掛け片3が額縁Gの内側に向くよ
うに90℃回転する。そうすると、偏心カム2が蟻
溝5と直角になりその両突片8,8の下にくぐり
込むから、摘み兼用の紐掛け片3を押し下げるこ
とにより梃子1を倒伏させると、偏心カム2が蟻
溝5の底面5aと突片8の下面8aとの両面に圧
接することにより固定される。
しかし、この考案では、偏心カム2の高さHが
蟻溝5の内高hよりも僅かに高いだけであり、ま
た、偏心カム2の高さ方向の線lと梃子1の先端
片1bの延長線mとが交わる角度θが90℃よりも
僅かに大きいだけであるので、梃子1を倒伏させ
ると、偏心カム2の上下両端2a,2bが梃子1
の完全な倒伏寸前(第6図に示す程度)までは、
蟻溝5の内面と圧接することがなく、そのため、
偏心カム2が蟻溝底面5aや突片下面8bに食い
込むことがなく、抵抗なく円滑に梃子1を倒伏さ
せることができる(第7図)。
吊り金具Pの取り付け後において、第2図に示
すように、偏心カム2を中心にして梃子1を少し
額縁Gの内側へ回動させると、下の掛止片4が蟻
溝5の突片8の下にくぐり込むので、掛止片4が
突片8に支えるために、梃子1の起き上がりが防
止され、このことにより偏心カム2の不用意な固
定解除を防止できる。
しかし、梃子1を予めこのように回動してずら
しておくことは必ずしも要せず、額縁Gの吊り紐
Rを掛け片3に結び止めるので(第3図)、額縁
Gを壁掛けしたときに、その紐Rに引かれること
によつて、掛止片4が蟻溝5の突片8に掛かる。
紐掛け片3の紐掛け孔3bは、前記のように斜
めに形成してあるので、吊り紐Rは、第3図に示
すように、紐掛け孔3bの額縁内側端に掛かるよ
うにすれば、梃子1の回動がなされやすく、掛止
片4が突片8に確実に掛かる。なお、左右両方の
吊り金具P,Pでこのような吊り紐Rの掛け方が
なされるためには、その左右吊り金具P,Pが互
いに対称形状であることを要する。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案の額縁の吊り金
具によれば、梃子の基端にその倒伏時に蟻溝の内
面に圧接して固定される偏心カムを設けたもので
あるが、偏心カムの蟻溝内面への圧接が枠骨に梃
子を完全倒伏させる寸前になされるように構成し
たものである。しかも、偏心カムの形状を、その
上下両端共に鋭角状ではあるが、上端を円弧状に
丸め、下端を尖鋭状に構成したので、上端では枠
骨突片の下面に対し摺動状態を呈し、下端では蟻
溝の底面に対し食い込み状態を呈する。
従つて、本考案の吊り金具は、単に圧接固定の
原理に止まらず、圧接開始が梃子の倒状寸前に始
まり、圧接後は偏心カムの下端が蟻溝底面に食い
込み現象を呈し、最終的にはカム下端の食い込み
部を軸としたカム上端の摺動回転動作により、カ
ム下端の食い込みの大小に拘らず、安定した固定
状態が得られるものである。
このように、カム下端の食い込み動作にも拘ら
ず、カム上端の摺動動作により、梃子を抵抗なく
円滑に倒伏操作でき、吊り金具の取り付けがきわ
めて容易であり、また、偏心カムに無理な力が加
わらないのでその破損を防止できるという優れた
効果がある。
一方、梃子の圧接のみで固定される従来のもの
は、圧接方向とは逆方向の力に対して、簡単に圧
接が外れてしまうという大きな欠点があつた。
これは単に圧接が外れるという問題に止まら
ず、吊り金具が外れるということであるから、額
縁自体が落下してしまうことになり、重大な事故
を引き起こす結果につながる最大の欠点であつ
た。
それに対し、本考案のものは、上記したよう
に、カムの圧接状態が上下両端における食い込み
圧接と摺動圧接とによるため、たとえ圧接方向と
逆方向の力が加わつたとしても、圧接が簡単に外
れることは決してない。従つて、吊り金具として
は最も重要な点で優れているのである。
加えて、偏心カムを利用した圧接固定におい
て、一般に、偏心カムの寸法公差のバラツキによ
る圧接固定の強弱が発生するものであるが、従来
のごとく単なる圧接固定のみによるものは、公差
が最大に生じた場合、不安定な圧接固定となつた
り、固定角度が異なつて左右対称の吊り位置が設
定できなかつたりして、吊り金具としては使用に
耐え難いばかりか、吊りという働きからすれば、
非常に危険だと言える場合があつた。
それに対し、本考案の吊り金具は、偏心カムの
上下両端が蟻溝の突片(上面)と底面の両面にお
いて圧接がなされる構造であり、圧接箇所を基点
としてのブレやズレがなく安定しており、また、
寸法公差のバラツキが多少あつても、食い込み圧
接の大小による固定の程度差は多少生じても、吊
り紐を通す吊り穴の位置が毎回違うということは
決してなく、吊り穴の位置を確実に設定できると
いう優れた効果も有する。
また、梃子に枠骨の蟻溝に納まる脚部を設け、
脚部に蟻溝の巾開口部突片に掛かる掛止片を設
け、紐掛け片とその掛止片とを同じ方向へ向けて
横に突出させてあるので、吊り金具の取り付け後
において、第2図に示すように、又は第3図に示
すように吊り紐を引くことにより、偏心カムを中
心にして梃子を少し額縁の内側へ回動させると、
下の掛止片が蟻溝の突片の下にくぐり込むので、
掛止片が突片に支えるために、梃子の起き上がり
が防止され、このことにより偏心カムの不用意な
固定解除を防止できる。
さらに偏心カムの圧接力が若干弱まつても、或
いは、吊り状態中に梃子の倒伏方向と逆方向の力
が不用意に作用しても、上記掛止片の作用によ
り、吊り金具が外れたり、額縁が落下するという
ような危険は全く生じなく安全性が確保されてい
る。
【図面の簡単な説明】
図面は一実施例を示し、第1図は額縁との関係
において示す斜視図、第2図は取り付け状態を示
す額縁の一部平面図、第3は吊り紐が取付けられ
た状態で示す額縁の一部斜視図、第4図は第2図
A−A線矢視の断面図、第5図はB−B線矢視の
断面図、第6図および第7図は取付け手順を示す
枠骨の断面図、第8図は偏心カムと梃子との関係
を示す説明図である。 P……吊り金具、F……枠骨、1……梃子、1
c……脚部、2……偏心カム、3……紐掛け片、
4……掛止片、5……蟻溝、8……突片。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 梃子の基端に枠骨の蟻溝にその巾開口部から差
    し込み得るように偏心カムをT字形の交差にして
    設け、且つ、この偏心カムの形状を上下両端共に
    鋭角状ではあるが、上端は円弧状に丸め、下端は
    尖鋭状に構成し、カムの高さは蟻溝の内高さより
    僅かに大きく形成し、一方、梃子の先端には摘み
    兼用の紐掛け片を設け、枠骨への梃子の倒伏によ
    り蟻溝の上下両面に圧接するように偏心カムを形
    成するとともに、その圧接が梃子の倒伏完了寸前
    になされるように構成し、また、上記梃子に枠骨
    の蟻溝に納まる脚部を設け、この脚部に蟻溝の巾
    開口部突片に掛かる掛止片を設け、上記紐掛け片
    とその掛止片とを同じ方向へ向けて横に突出させ
    てある額縁の吊り金具。
JP1986144855U 1986-09-20 1986-09-20 Expired JPH0451639Y2 (ja)

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