JPH0451036A - Ｘ線長尺フィルムの自動開封装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、遮光する上面側及び下面側パック紙で上下か
らパックされた撮影後の工業用Ｘ線長尺フィルムを自動
的に開封して、この開封後の長尺フィルムを順次自動現
像機等へ送込むことができるようにしたＸ線長尺フィル
ムの自動開封装置に関する。

〔従来の技術〕

従来、上記工業用Ｘ線長尺フィルムの開封作業は、一般
に作業者が暗室内に入り、暗室内で手作業によってフィ
ルムパック内から長尺フィルムを取出し、この取出した
長尺フィルムを自動現像機等に送り込むことによって行
われていた。

また、フィルムの処理に関しては、例えば実公昭５５−
３７５５２号として、重ねられた複数枚のシートフィル
ムを一枚ずつ送るようにしたＸ線撮影用シートフィルム
自動送り装置や、特開昭６２−７９４６３号として、送
りローラとフィルムプレスローラとの間でフィルムを、
送り口−ラとリーダブレスローラとの間でリーダを夫々
挟持して搬送することにより、フィルムの張力による蛇
行をなくすようにした現像装置用フィルム供給装置、更
には実開昭６２−１８３６５７号として、主幅可変機構
を持ちガイド幅を調整可能とすることにより、位置ずれ
や蛇行なしに案内できるようにした長尺写真感光材料用
ガイド装置等が種々提案されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、上記従来例においては、そのいずれもが
長尺タイプの工業用Ｘ線フィルムを自動的に開封して現
像機等に送り込むようにしたものではないため、この種
の長尺フィルムの開封においては、依然として人手に頼
らざるを得ないのが現状であった。

このため、暗室内における長尺フィルムの取扱い不良等
による傷や静電気の発生等、フィルムに有害となる現象
が生じ易くなってしまうばかりでなく、作業効率が悪く
、しかもＸ線検査工程の増大にも繋がっていた。

本発明は上記に鑑み、工業用Ｘ線長尺フィルムの開封作
業と、開封後の長尺フィルムの自動現像機等への送込み
作業を自動的に行えるようにして、作業の効率化とフィ
ルムの損傷の防止、更にはＸ線検査工程の低減を図るよ
うにしたものを提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するため、本発明に係るＸ線長尺フィル
ムの自動開封装置は、遮光する上面側及び下面側パック
紙で長尺フィルムを上下から包み込んだパックフィルム
の内部に該長尺フィルムを挾んだ状態で挿入する上下の
フィルム案内板と、このフィルム案内板のフィルム挿入
側両側部に配置した上記両パック紙の両側縁重合部を切
開するカッタと、この切開された上面側パック紙を上方
に引出し案内して上部パック紙収納箱に落し込む回収ロ
ーラと、上記切開された下面側パック紙を自重によって
落下させて収納する下部パック紙収納箱と、上記切開さ
れて開封された長尺フィルムを回転して引込む駆動ロー
ラとを暗箱内に配設したものである。

〔作　用〕

上記のように構成した本発明によれば、長尺フィルムを
パックした上面側及び下面側パック紙は、長尺フィルム
を挾んでフィルムパック内に挿入された上下のフィルム
案内板である程度の剛性を与えられつつ、その両側縁重
合部においてカッタによって切開され、この切開後の上
面側パック紙は回収ローラを介して上部パック紙収納箱
内に、下側パック紙は自重によって下側パック紙収納箱
内に夫々収納される。同時に、切開されて開封された長
尺フィルムは駆動ローラの回転によってこの内部に引込
まれ、これによって長尺フィルムの自動的な開封作業と
、開封後の長尺フィルムの駆動ローラからの自動現像機
等への送込みを行うことができる。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。

第８図は、長尺フィルム１を遮光する上面側及び下面側
パック紙２ａ、２ｂで上下から包み込んでパックしたフ
ィルムパック３を示すもので、この両パック紙２ａ、２
ｂは、その両側縁を互いに気密的に重合して接合され、
更に端部は遮光テープ４で密閉されている。ここに、こ
の長尺フィルム１の上面と上面側パック紙２ａとの間、
及び長尺フィルム１の下面と下面側パック紙２ｂとの間
には、夫々空隙５ａ、５ａが設けられている。

第１図は、このように上面側及び下面側パック紙２ａ、
２ｂでパックされた長尺フィルム１を自動的に開封する
自動開封装置６と自動現像装置７とを前後に連結した状
態を示すもので、この自動開封装Ｗ６は暗室側に配置さ
れ、自動現像装置７は明室側に配置されている。

この自動開封装置６は、この内部に収納配置されたフィ
ルムパック３を開封して、この内部に密閉した長尺フィ
ルム１を連続して自動的に現像装置７に送り込むための
ものである。

即ち、この自動開封装置６には、縦に長いボックス状の
本体暗箱８と、この本体暗箱８と上記自動現像装置７と
を繋ぐボックス状の連結暗箱９とが備えられているとと
もに、この本体暗箱８の前面には、前後に開閉自在でフ
ィルムパック３を内部にセットする時等に開成させる前
方界１０が設けられている。また、連結暗箱９の上面に
は、上下に開閉自在でシートフィルム投入のための投入
口を開口させる蓋体１１が設けられているとともに、こ
の内部には、下記の搬送路１３の下方に位置して該搬送
路１３上に長尺フィルム１の存在する時にオンとなるフ
ィルム検知スイッチ１２が配置されている。

上記本体暗箱８の内部には、その高さ方向はぼ中央を前
後に水平に走る搬送路１３が備えられ、この搬送路１３
は上記連結暗箱９の内部を延びて、自動現像機７の入口
に達し、これにより下記の開封後の長尺フィルム】は、
この搬送路１３上を搬送されて送込みローラ７ａから自
動現像装置７に導かれるようなされている。

また、自動開封装置６の内部の上記搬送路１３の下方に
位置して、前方界１０側にフィルム入れ室１４が形成さ
れているとともに、このフィルム入れ室１４の自動現像
装置７側後方には、下記の切開後の不用となった下面側
パック紙２ｂを収納するための下部パック紙収納箱１５
が配置され、更に搬送路１３の上方に位置して、切開後
の不用となった上面側パック紙２ａを収納するための上
部パック紙収納箱１５が夫々配置されている。

上記搬送路１３の前方界１０側基端には、案内ローラ１
７が回転自在に配置されているとともに、この後方には
、自動開封送込み部１８が備えられている。この自動開
封送込み部１８と上記上部パック紙収納箱１６との間に
は、切開後の不用となった上面側パック紙２ａを表裏両
面から挟んで該上部パック紙収納箱１６に導くための、
一対の板体から構成された上面側パック紙案内板１９ａ
。

１９ｂが徐々に幅狭となるよう互いに対峙して配置され
ているとともに、不用となった上面側パック紙２ａを搬
送経路に沿って搬送するための複数の回収ローラ２０が
回転自在に配設されている。

更に、上記上面側パック紙案内板１９ａ、１９ｂ間には
、この内部を通過する上面側パック紙２ａに過剰なテン
ションがかかった時に、これを検知するパック紙回収セ
ンサ２１が配置されている。

また、自動開封送込み部１８の下面には、切開後の不用
となった下面側パック紙２ｂの上面を押さえてこれを自
重により下部パック紙収納箱１５に導くための下面側パ
ック紙案内板２２が設けられている。

上記自動開封送込み部１８の詳細を第２図乃至６図に詳
細に示す。

即ち、この自動送込み部１８には、所定間隔離間して平
行に配置され上記搬送路１３に沿って水平に延びる略尖
頭台形状の上フイルム案内板２３ａと下フイルム案内板
２３ｂとが備えられ、両者２３ａ、２３ｂの間にフィル
ム挿入口２４が形成されている。

これによって、第４図に示すように、上フイルム案内板
２３ａが上側パック紙２ａと長尺フィルム１の表面との
間に、下フイルム案内板２３ｂが下側パック紙２ｂと長
尺フィルム１の裏面との間に夫々入り込み、長尺フィル
ム１がフィルム挿入口２４内を通過するようなされてい
る。

そして、上記両フィルム案内板２３ａ、２３ｂの挿入側
側方に位置して、一対のカッタ２５が配置されている。

このカッタ２５は、上記のように上フイルム案内板２３
ａが上面側パック紙２ａと長尺フィルム１の表面との間
に、下フイルム案内板２３ｂが下面側パック紙２ｂと長
尺フィルム１の裏面との間に夫々入り込むことにより、
フィルムパック３にある程度の剛性を持たせた状態で、
第６図に示すように、上面側パック紙２ａと下面側パッ
ク紙２ｂの側縁重合部内に挿入して、ここを切開するた
めのものであり、長尺フィルム１の幅方向にスライド自
在なスライド式案内２６に取り付けられ、固定プレート
２７で固定されている。

なお、上記長尺フィルム１の幅Ｗは、一般に５インチ（
１２，７ｃｍ）と１２インチ（３０，４８ｃｍ）とがあ
り、第３図実線で示す下フイルム案内板２３ｂは１２イ
ンチ用のものがあるが、同図仮想線で示すように、アダ
プタ方式で５インチ用の下フイルム案内板２３ｂ′と交
換可能となすとともに、この下フイルム案内板２３ｂ′
を取付けた時に、スライド式案内２６を介してカッタ２
５をパック紙２ａ、　　２ｂの側縁重合部に位置する所
定の位置に設置できるようなされている。

更に、上記自動開封送込み部１８の上部には、駆動モー
タユニット２８が備えられ、この駆動モータユニット２
８と自動開封送込み部１８の排出端に備えられた駆動ロ
ーラ２９との間には、無端タイミングベルト３０が掛は
渡され、更に上記駆動ローラ２９の上方には、圧接ロー
ラ３１が配置されている。

これにより、駆動モータユニット２８の駆動によって駆
動ローラ２９が回転し、この回転によって駆動ローラ２
９と圧接ローラ３０との間で、開封した長尺フィルム１
を圧接挾持して引込んで順次上記連結暗箱９の方向に引
き出すようなされている。

なお、上記下フイルム案内板２３ｂの後端は、この駆動
ローラ２９に近接する位置まで延び、また上フイルム案
内板２３ａは、途中で屈曲して上方に延び、この上端が
上記上面側ノ５・ツク紙案内板１９ａ、１９ｂの略開口
に臨んでいる。さらに、この上フイルム案内板２３ａの
屈曲部と、駆動ローラ２９との間には、補助案内板３２
が配置されている。

上記のように構成することにより、先ず先端が開口され
たフィルムパック３が搬送路１３に沿って搬送され、こ
の内部に上フイルム案内板２３ａと下フイルム案内板２
３ｂの先端が長尺フィルム１を挟んだ状態で入り込み、
フィルムツク・ツク３の搬送に伴ってこの上下フィルム
案内板２３ａ。

２３ｂが徐々にその側縁付近方まで達する。そして、フ
ィルムパック３は、その側縁の上面側及び下面側パック
紙２ａ、２ｂの重合部において、カッタ２５によって切
開され、使用済みの不用となった上面側パック紙２ａは
、上フイルム案内板２３ａの上面に案内されて、上面側
７寸・ツク紙案内板１９ａ、１９ｂから上部パック収容
箱１６内に案内されてここに収容される。一方、使用済
みの不用となった下面側パック紙２ｂは、下フイルム案
内板２３ｂの下方に位置し、下面側パック案内板２２の
傾斜に沿って自重によって落下して下部パック紙収容箱
１５内に収容される。同時に、上面側及び下面側パック
紙２ａ、２ｂが剥がされた長尺フィルム１は、駆動ロー
ラ２９の回転に伴って連結暗箱９内に導かれ、更に自動
現像機７に順次送り込まれるようなされている。

次に、上記実施例の制御例を第７図に示すフローチャー
トを参照して説明する。

先ず、明室で自動開封装置６のスイッチをオンとすると
ともに、前方扉１０を開いて、端部を開口したフィルム
パック３を所定の位置にセットして、この自動開封送込
み部１８内への送込みを行う。そして、自動開封送込み
部１８の内部のフィルム検知スイッチ（図示せず）がフ
ィルムを検知してオンとなると、駆動ローラ２９及び回
収ローラ２０が回転を開始し、この状態で前方扉１０を
閉じる。

この駆動ローラ２９の回転によってフィルム開封送込み
動作が高速で開始されてこの弛みが防止されるとともに
、回収ローラ２０の回転によって上面側パック紙２ａの
回収も開始される。

そして、開封された長尺フィルム１の先端がフィルム検
知スイッチ１２に達してこれがオンとなった時、駆動ロ
ーラ２９及び回収ローラ２０を自動現像装置７と同じ速
度となるように低速で回転する。これによって、自動現
像機７内への長尺フィルム１の送込みが行われ、一方便
用済みの不用となったパック紙２ａ、２ｂの回収も同時
に行われる。

上面側パック紙２ａの回収の際、パック紙回収センサ２
１がこの過剰なテンションによってオンになり、これが
オンになった時に回収ローラ２０の回転を停止させるこ
とにより、長尺フィルム１の送り過剰による弛みを防止
する。

そして、長尺フィルム１の自動現像機７内への送込みが
終了した時、これを検知して高速回収スイッチをオンと
なして回収ローラ２０を高速で回転させて、パック紙２
ａ、２ｂの回収を完了させるのである。

なお、上記フィルム検知スイッチ１０には、外部端子が
接続され、このスイッチ１０がオンとなって処理してい
る間は、ランプ表示を行ってフィルムの感光防止を図る
よう構成されている。

〔発明の効果〕 本発明は上記のような構成であるので、長尺フィルムの
開封送込みの一連の作業を自動的に行うことができ、こ
れによって長尺フィルムに傷や静電気が発生してしまう
ことや、指紋が付着してしまうことを防止して、フィル
ム画像の品質向上に資するとともに、長尺フィルムの現
像作業の作業性を向上させることができる。

しかも、現像処理中における暗室内の明室化が可能とな
るばかりでなく、Ｘ線検査工程の低減を図ることができ
る。

更に、下フイルム案内板を着脱自在なアダプタ方式とす
るとともに、カッタ刃をスライド式案内に固着するよう
にして、異なったサイズの長尺フィルムに対応させるよ
うにすることができるとともに、フィルム検知スイッチ
及びパック紙回収センサのオン−オフによって駆動ロー
ラ及び回収ローラの回転速度を調整するようにして、フ
ィルムの弛みや引っ掛かりを防止するようにすることも
できるといった効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は長尺フィルム自動開封装置と自動現像装置とを
連結した状態の側面図、第２図は自動開封送込み部の拡
大側面図、第３図は同じく平面図、第４図は第２図の■
部拡大図、第５図は同じくＶ部拡大図、第６図は第３図
の■−■線断面図、第７図は制御例を示すフローチャー
ト、第８図はフィルムパックの一部切断の斜視図である
。 １・・・長尺フィルム、２ａ・・・上面側パック紙、２
ｂ・・・下面側パック紙、３・・・フィルムパック、６
・・・自動開封装置、７・・・自動現像装置、８・・・
本体暗箱、１２・・・フィルム検知スイッチ、１３・・
・搬送路、１５・・・下部パック紙収容箱、］６・・・
上部パック紙収容箱、１７・・・案内ローラ、１８・・
・自動開封送込み部、１９ａ、１９ｂ・・・上面側パッ
ク紙案内板、２０・・・回収ローラ、２１・・・パック
紙回収センサ、２２・・・下面側パック紙案内板、２３
ａ・・・上フイルム案内板、２３ｂ・・・下フイルム案
内板、２４・・・フィルム挿入口、２５・・・カッタ、
２６・・・スライド式案内、２８・・・駆動モータユニ
ット、２９・・・駆動ローラ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　遮光する上面側及び下面側パック紙で長尺フィルムを
   上下から包み込んだフィルムパックの内部に該長尺フィ
   ルムを挟んだ状態で挿入する上下のフィルム案内板と、
   このフィルム案内板のフィルム挿入側両側部に配置した
   上記両パック紙の両側縁重合部を切開するカッタと、こ
   の切開された上面側パック紙を上方に引出し案内して上
   部パック紙収納箱に落し込む回収ローラと、上記切開さ
   れた下面側パック紙を自重によって落下させて収納する
   下部パック紙収納箱と、上記切開されて開封された長尺
   フィルムを回転して引込む駆動ローラとを暗箱内に配設
   したことを特徴とするＸ線長尺フィルムの自動開封装置
   。