JPH04505404A - 可とう性のアッパー材料を有する閉鎖具付きの靴 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 可どう性のアッパー材料を有する閉鎖具付きの靴本発明は、閉鎖具付きの靴、特 にスポーツ用、レジャー用、リハビリテーション用の靴、それも閉鎖区域での引 張り応力に対し可どう的なアッパー材料、もしくは、請求項１の上位概念部分に 記載の複数の可どう性アッパー材料を有する靴に関するものである。

スポーツシューズ、特にサッカーシューズでこの種の閉鎖具を有するものは、Ｄ Ｄ−ＰＳ８９７９６により公知である。この公知のサッカーシューズの場合、甲 部材の各側が、甲区域でアッパー両側部に各】っ備えられた連結片を介して紐に よって締付は可能である。

すなわち、靴紐を甲部材及び側部の連結片の紙穴に通し、サッカーシューズのか かと部分の後方に紐が掛けられるようにして締付けるのである。この種の紐かけ 形式では、通常、甲の上方を延びる紐を締めるさい、点圧が低減され、ひいては 甲区域の血液１環は、それほど著しく妨害されることはない。しかし、甲部材両 側の靴紐を締付けるさい、最も下の穴から最も上の穴まで紐を一様に締付けるこ とはできない。これは、靴紐の自由端から最後の紙穴までの間に、引張力が、高 い摩擦力のために急速に減少するからである。靴紐を締付けるさい、それぞれの 下側部材と、間に挟み付けられる靴紐とに及ぼされる、甲部材と側部連結片との 閉鎖圧力により、一方では甲部材と連結片との間に、他方では甲部材と紙穴との 間に、特に高い摩擦接続が生ぜしめられる。

したがって、本発明は、次の課題の解決を意図するものである。すなわち、前記 公知の、甲区域での２重紐締め形式を改良することにより、甲部材とアッパー側 部とを全閉鎖域にわたって簡単かつ出来るかぎり一様な閉鎖力ないし締付力をも フて相互に締付けうるようにし、これによって、全閉鎖域に沿って、また出来る だけ足の甲の湾曲区域全体にわたっても、要するに靴の縦方向と直角の方向にも 、出来るだけ一様な圧力配分が保証されるようにする、という課題である。

この課題は、請求項１に記載の特徴を有する手段により解決された。

本発明により確実に可能になるのは次の点である。

すなわち、甲部材ないし閉じラップ内での締付は部材案内の相互位置が互いに精 密に確定され、最適化され、かつまた、単数又は複数の締付は部材が、甲部材及 び閉じ耳の閉鎖圧力によって、点状に、かつまた（もしくは）閉鎖区域の部分区 域で狭窄が生じて動かなくなることが無くなる点である。また、中央の締付はロ ックにより、締付は操作を簡単に連続調節することができる。本発明による構成 の閉鎖具は、甲部材と閉じ耳との組合せ配置を利用する場合には、ユニットとし てプレハブ式に製作し、予め検査し、確実に機能する閉じユニットとして、相応 の靴、特にスポーツシューズ、レジャー用、リハビリ用の靴に取付けることがで きる。

甲部材と閉じ耳とを別々の個別部材として構成する場合は、特に次の別の利点が 得られる。すなわち、甲区域に、不変の、高い縦方向曲げ剛性がある場合に、中 央閉鎖具の前記部材の良好な適応能が、甲区域の横方向に保証されるという利点 である。このことは、ヒンジ状又はリング状に構成された、甲部材・閉じ耳間の 結合個所又は結合区域を有する別の実施例にも妥当する。

単数又は複数の締付は部材の配置は、原則として交差しないように行なうことが できる。

しかし、また、靴のアッパーの高さに応じて単数又は複数の締付は部材の単数又 は複数の交差個所を設けることもできる。本発明のこれらの実施例の場合も、交 差するみぞを特別の構成にすることによって、単数又は複数の締付は部材の、摩 擦の乏しい、ないしは摩擦の無い交差が可能となる。なぜなら、締付は部材を、 どの個所でも重ならないように構成できるからである。

こうすることによって、閉鎮具の締付けたり弛めたりする操作が容易になり、加 えて、単数又は複数の締付は部材の交差個所での高い圧力が防止されて、摩耗が 完全に生じなくなる。

閉鎖具に弾性又はばね弾性を有する材料を用いることにより、閉鎖区域の端部の 関口のところに比較的安定的な端縁が生じる。この端縁は、本発明の別の構成に よれば、舌状部端を特殊な構成にすることにより、閉鎖具に対する舌状部の位置 を安定ないし固定させるのに役立ち、加えて、開閉するアッパー上端部の所期の 案内を可能にする。

中央締付はロックを、閉鎖区域に、引張力に対して事実上たわみ不能のプラスチ ック製シェル状閉じ耳を有するスキー靴用の閉鎖具として用いることは、ＤＥ− Ａ３２０４６８９０により公知である。しかし、この種の閉鎖具は、閉鎖区域で 引張力に対し可どう的なアッパー材料を有する靴には使用できない。なぜなら、 この種の閉鎖具の閉鎖区域は、このアルペンスキー用剛性スキー靴の場合、短い 閉鎖区域部分にしか延びていないからである。

同じことは、ＤＥ−ＡＳ２２　１３　７２０により公知のアルペンスキー用中央 ファスナにも妥当する。

このファスナの場合、紐のループが引張り部材として用いられている。紐のルー プを有する別の形式のアルペンスキー靴用中央ファスナは、ＤＥ−０・Ｓ３６２ ６８３７により公知である。これら公知の中央ファスナは、プレハブ式の、予め 検査され、前もって組立てられるユニットとして製造できないので、そのつと互 いに調整し、適合させねばならない。

本発明のその他の有利な諸点は、請求項２以下に示されている。以下では、それ らの諸点を図示の複数実施例につき詳説する。

図１は本発明による閉鎖具を有するスポーツシューズの甲区域部分の平面図。

図２は図１のｒ−ｒ線断面図。

図３は図１のＩ　Ｉ−Ｉ　Ｉ線断面図。

図４はボーデンワイヤを締付は部材とし、中央締付はロックを有するスポーツシ ューズの斜視図。

図５は閉じ耳と中央締付はロックとを有する甲部材とを、カバーを除去して示し た平面図。

図５Ａは図５のＩＩＩ−ＩＩＩ線断面図。

図６は図５の甲部材と閉じ耳の閉じ配置時のカバーを示した平面図。

図６Ａは図６のＩ　Ｖ　−Ｉ　Ｖ線断面図。

図７は付加的な側部締付はバンドを有するカバーを除去して示した閉鎖具の平面 図。

図８及び図９はそれぞれ異なる構成の側部締付はバンドを有するスポーツシュー ズとレジャー用シューズの半部の側面図。

図１０は図９のＶ−Ｖ線断面図。

図１１及び図１２はそれぞれ舌状部の縦断面図。

図１３は図１２のＶ　Ｉ　−Ｖ　Ｉ線断面図。

図１４は閉鎮具の下端が特に可どう的に構成された前記区域を有する本発明によ る閉鎖具の別の実施例の平面図。

図１５は甲部材及び耳カバーの別の構成を示した平面図。

図１６は閉じた締付はバンドを有する本発明の閉鎖具の別の実施例を略示した斜 視図。

図１月よ締付はバンドが閉じ耳から分離された形式の、本発明による閉鎖具の別 の実施例を示した部分平面図。

図１８は図１７の実施例の左半部を切断し、後方から見た断面図。

図１９は本発明による閉鎖具の一部を、図１８に断面で示した形式の締付はバン ドが閉じ耳のスリットに差込まれた状態で示した部分斜視図。

図２０はウェブによって互いに結合された２つの閉じられた締付はバンドを有す る本発明による閉鎖具の斜視図。

図２１は閉じ耳と結合されていない締付はバンドを有する本発明の閉鎖具の平面 図。

図２２から図２５までは変向部材配置の可能な構成を示した図。

図２６は本発明による閉鎖具を有するスポーツシューズ甲区域部分を示す平面図 。

図２７は図２６のＶＩニーＶＩＩ線断面図。

図２７Ａはみぞ内に変向部材が差込まれた閉じ耳の拡大断面図。

図２８＋［１２６（７）ＶＩ　Ｉ　Ｉ−ＶＩ　Ｉ　Ｉ線ｒｒ面図。

図２９は閉じ耳と中央締付はロックとを有し、締付は部材が互いに交差する形式 の甲部材の平面図。

図３０は甲部材と閉じ耳とから成り、これら部材間にカバーとしてダイアフラム が備えられている構造ユニットの平面図。

図３ＯＡは図３０の実施例に用いた変向部材の斜視図。

図３０Ｂは図２７Ａ同様の部分図。

図３１は凹所内に変向部材を有する甲部材の横断面図。

図３２は靴先側の閉鎖具下方部分を示した平面図。

図３３は図３２のＩＸ−ＩＸ線断面図。

図３４は甲部材から分離された閉じ耳と閉じ耳がら分離配置された締付はバンド とを有する閉鎖具の部分平面図。

図１には、符号１でスポーツシューズの一部、すなわち甲区域が示しである。甲 の上方には甲部材２が設けられ、この甲部材が２つの側部閉じ耳３，４と一緒に 構造ユニットをなしており、このユニットが、甲部材２の靴先側端部５のところ に付加成形され、その個所から甲部材２とほぼ平行に延びるか、もしくは甲部材 ２に対し約５°から１５°の範囲の鋭角をなして延びている。閉じ耳３，４は、 甲部材２の端部５のところにリンク式に、たとえばヒンジまたはばね関節を介し て取付けておいてもよい。

閉じ耳３は、このスポーツシューズの上側材料、ないしはアッパー８の一方の側 ６に、また閉じ耳４は、他方の側７に、たとえば縫着かっ（又は）接着させてお く。

図２には、接着個所９の実施例が示しである。

甲部材２と閉じ耳３，４とは、弾性、ばね弾性、硬弾性のいずれかを有する材料 から成っている。閉鎖具のこれらの部分は、締付ない状態では、図１に示したよ うに開状態を維持している。甲部材２と閉じ耳３゜４との材料としては、特に熱 可塑性プラスチック又はデュロプラスチック、たとえばポリアミド、ポリイミド 、ポリウレタン、その他漿似の材料を用いる。

靴のアッパー８の上側材料は、皮革、人工皮革、繊維織物のいずれかから成って いるが、たとえば皮革、人工皮革、その他の材料のいずれががら成るへりを備え るようにすることもできる０図１には、甲部材２の下に、スポーツシューズの重 みを軽減する繊維織物８ａが示されている。

アッパー８の、これに続く部分６，７は、通常のように、皮革製、有利にはスェ ード革製である。アッパー８の上側材料は、内側にライニングを有し、このライ ニングには、また内側クッション層を設けておくことができる。

アッパー８の側部６，７の下には、閉鎖区域を完全に被覆する舌状部１０が設け である。舌状部１０にも同様にクッションを設けておくことができる。クッショ ンとしては、有利には熱可塑性の圧力伝達性クッション材料、たとえば発泡ポリ エチレン、ポリウレタン、エチレンビニルアセテートのいずれかを用いる。

閉じ耳３．４は、紐又はバンド、たとえば綱線、鋼索、プラスチック索として構 成された締付は部材１１により、甲部材２の方向へ引張ることができる。この目 的のため、締付は部材１１は、甲部材２に備えられた中央締付はロック１２から 出て、交互に甲部材２かも閉じ耳３ないし４へ掛は渡され、再び中央締付はロッ ク１２へ戻される。そのさい締付は部材１１は、円弧状の案内通路１３の形状の 案内内を延びている。案内通路１３は、甲部材２ないし閉じ耳３．４の平面内を 延び、互いにずらして設けられているので、締付は部材１１は少なくともほぼＳ 字形又は蛇行形状に延びることになる。これにより、締付は部材１１は、閉じ区 域全体ＳＢにわたって締付けを行なうさい、中間区域ＭＢなどの部分区域で締付 けられて動かなくなるようなことにはならない。案内通路１３の配置は、甲部材 ２に閉じ耳３，４を引寄せるさい、案内通路１３のそれぞれ１つの開口１４が、 反対側の案内通路１３の開口１４に向い合うように選定されている。

原則として、中央区域では単数又は複数の締付は部材１１の単数又は複数の交差 を排除しないが、いずれの実施例の場合も、この配置は、甲部材２の下部２７と 上部２８では単数又は複数の締付は部材１１が交差することなく延びるようにす る。

図１の実施例の場合、各閉じ耳３，４は、各閉じ耳３．４は２つの案内通路１３ を有し、甲部材２は各側に１つの案内通路１３を有している。特に、アッパーが 高くなっているスポーツシューズ、レジャー用、リハビリテーション用シューズ の場合には、閉じ耳３゜４にも甲部材２にも、より多くの案内通路１３を設けて おくことができる。

案内通路３の半径Ｒは、出来るだけ大きく選んでおき、靴の寸法に応じて少なく とも約７　ｍ　ｍから１５ｍｍの範囲にする。案内通路１３の円弧は、約ｌＯＯ ″から１８０°の開角βにわたって拡がっている。

締付は部材１１と案内通路１３との間の摩擦を出来るだけ低い値に抑えるために 、甲部材２と閉じ耳３゜４とを摩擦係数の低い耐摩耗性材料製とするか、もしく は、案内通路１３を前記材料で被覆するかしておく。

案内通路１３は、しかし、摩擦係数の低い材料製の湾曲スリーブを用いて構成す ることもできる。その材料としては、たとえば、ポリアミド、ポリイミド、ポリ エステル、ポリウレタン、滑り軸受に用いられるような良好な滑り特性を有する 金属のいずれかを用いることができる。

中央締付はロック１２は、有利には次のように構成しておく。すなわち、締付は 部材１１を両側から細かく段階的に、もしくはほぼ無段階的に、あるいは又完全 無段階的に締付けたり弛めたりできるようにしておくのである。中央締付はロッ ク１２は回転ファスナとして構成され、甲部材２内に回動可能に支承されている 。

各閉じ耳３．４は、それぞれ少なくとも２つの案内通路１３を有しており、これ ら２つの案内通路は、甲部材２に向い合って設けられた案内通路１３の２つの開 口１４の間隔をおいて配置されているので、甲部材２の案内通路は、前記２つの 案内通路の間に設けられている。この実施例の場合、締付は部材は１個だけ用い られている。この締付は部材は、中央締付はロック１２から出て閉じ耳３を経て 甲部材端部５を通り、他方の閉じ耳４を経て中央締付はロック１２に達する９原 則として、２個の中央締付はロックを用いることもできる。その場合は、各１個 の締付は部材が、一方では閉じ耳３と甲部材２との間に、他方では閉じ耳４と甲 部材２との間に用いられる。

甲部材２は、有利にばばね弾性ないし硬弾性を有するプラスチック材料から成り 、広い面積の圧力分配プレートとしての機能を十分に果たすことができるので、 甲部材２の可どう性を、少な（とも下方区域において、図１と図４に示したよう に、たとえば条溝１５のような横方向に延びる材料希薄個所により高めるのが有 利である。条溝１５の代りに波形又は蛇行状の断面を有するようにすることもで きる。それによって、必要な可どう性のほかに十分な伸び余力をも貯えておくこ とができる。

甲部材２と閉じ耳３，４の下には、開閉隙間１６を覆う滑りフォイル１７が、た とえば約０．２ｍｍから０．５ｍｍ厚のプラスチック・シートの形式で配置され ている。これらの滑りフォイル１７は、片側が甲部材２か、それぞれ閉じ耳３な いし４に付加形成されるか、取付けられるかしており、有利には付加接着されて いる。滑りフォイル１７により、閉じ耳３．４を甲部材２のほうへ容易に、摩擦 なしに引寄せることができ、かつまた弛めるさいも、同じく摩擦なしに閉じ耳３ ．４を離間させることができる。要するに、滑りフォイル１７は、閉じ耳３，４ の、甲部材２との間の、平行又はくさび形の開閉運動を助成するのである。

甲部材２と閉じ耳３，４とを一体に構成する場合は、甲部材２の下方区域の結合 個所に、したがって開閉隙間１６の始点に、円形又は角を丸めた穴１８を設けて おき、この結合個所での切欠き効果を低減するようにする。単数又は複数の締付 は部材１１としては、鋼線又はワイヤロープを用いることができる。場合によっ ては、これら鋼線又はワイヤロープに、滑り特性の高いプラスチック被覆を施し てお（ことができる。

締付は部材１１には、しかし、図４に示したようにボーデンワイヤ１９を用いて もよい。その場合は、ボーデンワイヤ１９の被覆２０は、甲部材２及び閉じ耳３ ．４との固定的な結合個所２１ａ、２１ｂの間に、圧縮可能な区域２２を有して いる。被覆２ｏのこの圧縮可能な区域２２は、有利には伸縮可能なベローズとし て構成しておく。図４の実施例は、閉鎖具のその他の部品に関しては、図１から 図３の実施例と合致している。

図１から図４に示した実施例の場合、閉鎖具の部材２．３．４は、全体として１ つの統一的で均質の構造部品から成るようにするか、もしくは、甲部材２と閉じ 耳３．４は、それぞれ別に１個の構造部品がら成るようにする。

製造上の理由、もしくは使用材料の材料応力上の理由から、以下で図５及び図６ に関して説明するように、甲部材２は、２部分構成にすることもできる。

図５には、また、甲部材２、中央締付はロック１２．２つの閉じ耳３，４から成 る中央の閉鎖具が示されている。

閉じ耳３，４は、この実施形式の場合、案内通路１３（図１と図２）の代りに、 上方へ突出した変向部材ないし変向ブロック２３を有している。これらの変向部 材ないし変向ブロック２３は、少なくとも、単数又は複数の締付は部材１１の案 内の区域にそれぞれ１つの突出した上縁２４（図５Ａ）を有しており、これによ って案内みぞ２５が生ぜしめられている。このみぞ内を、単数又は複数の締付は 部材１１が滑動でき、変向部材から意図せずして脱落することのないようになっ ている。

変向部材２３は、閉じ耳３．４に、それも互いに向い合った位置に設けられてい る。甲部材２は、この場合、案内通路１３及び（又は）変向部材２３を有してい ない。したがって、締付は部材１１は中央区域ＭＢで一方の閉じ耳３ないし４か ら他方の閉じ耳３ないし４へ交互に変向部材２３に巻きかけられ、中央締付はロ ック１２により締付けたり弛めたりすることができる。これによって、閉鎖具の 中央区域ＭＢには、締付は部材１１の交差個所２６が生じる。これに対し、閉鎖 区域ＳＢの上部２７と下部２８では閉じ耳３，４は交差することなく結合されて いる。

締付は部材１１は、甲部材２のみぞ２９から３３内を案内されている。これによ り、この区域での締付は部材１１の良好な案内が保証され、加えて、甲部材２へ の締付は部材１１の締付は圧力が低減され、したがって摩擦が低減される。

図５から分かるように、交差個所２６ではみぞ３１と３２とが交差している。こ の交差個所２６で締付は部材１１の材料が互いに接触するのを完全に、もしくは 大幅に防止するために、図５の実施例の場合、有利には一方のみぞ、この場合は みぞ３１を他方のみぞ３２よりも深く構成しておく。深いほうのみぞ３１は、有 利には、少なくともほぼ締付は部材１１の太さ分だけ他方のみぞ３２より深く設 けてお（。それによって締付は部材１１の交差個所での摩擦圧力が、無視しつる 程度に低減されるか、もしくは完全に解消される。

甲部材２のみぞ２９から３３を被覆するために、みぞ上には甲部材カバー３４を かぶせることができる。

これにより、みぞ２９から３３は、締付は部材１１の摩擦の少ない滑動用の通路 として形成されるか、維持されるかする。この種の甲部材カバー３４は、図６に 示されている。このカバー３４には、中央締付はロック１２が貫通する穴３５が 設けられている。また、このカバー３４は、甲部材２に接着され、かつ（もしく は）縫着される。加えて（もしくは）、甲部材カバー３４及び（又は）甲部材２ のところに設けられた自体公知の係止部材、たとえば係止鈎、係止突起等を介し て甲部材２と係止するようにしてもよい。

同じように、図６に示したように閉じ耳３．４上に各１つの耳カバー３６ないし ３７を設けておき、たとえば円弧状に構成した締付は部材１１用案内、もしくは 図５Ａに示した案内みぞ２５を覆うようにすることもできる。後の場合には、耳 カバー３６．３７は、相応の個所に穴３８を設けて、変向部材ないし変向ブロッ ク２３が突入できるようにするか、たとえば、突出する上縁２４と係止するよう にする。

開閉隙間１６の閉鎖区域内が汚れることのないように、甲部材カバー３４と、隣 接する耳カバー３６，３７との間には、図１と図２のところで説明したような滑 りフォイル１７を備えておくことができる。図６と図６Ａの実施例の場合、甲部 材カバー３４と耳カバー３６．３７とは、単一の構造部品、たとえば押抜き、射 出成形、鋳造のいずれかの部品から成っている。この実施例の場合、滑りフォイ ル１７又は相応に片側が付加形成された細片の代りに、隣接構造部材とつながっ たダイヤフラム３９が、特に付加成形、たとえば付加射出成形されている。この ダイヤフラム３９ば、有利には押し縮め可能もしくは折りたたみ可能に構成し、 有利にはベローズとして構成しておく（図６Ａ）。

本発明の別の有利な構成によれば、各閉じ耳３，４には中足の区域４０（図８２ 図９）に、それぞれ少なくとも１つの締付はバンド４１ないし４２に取付けてお くことができる。この締付はバンドは、足の側部を経て靴底区域４３（図１０） まで達しており、特に、ないしもっばら靴底材料と、たとえば接着、縫合、鋲止 めのいずれかにより不動に結合しておく。この締付はバンド４１．４２は、図５ には破線で示しである。

その場合、一方の閉じ耳、特に内側の閉じ耳には１個の締付はバンド４１を、外 側の閉じ耳には２個の締付はバンド４２を設けておくことができる。

図７の実施例の場合、双方の閉じ耳３，４のところに、それぞれ２個の締付はバ ンド４１ないし４２が設けられ、これらのバンドがそれぞれ互いに平行に、もし くはほぼ平行に延びている。

一方又は他方の閉じ耳３ないし４に２個の締付はバンド４１ないし４２を用いる 場合、これらのバンド４１は、互いにＶ字形に延びるようにすることができる。

相応の構成は図８に示しである。

締付はバンド４１．４２は、有利には靴底４５を横断するＵ字形部材４４により 互いに結合されるようにすることができる（図７、図１０）、甲部材２、閉じ耳 ３，４、Ｕ字形部材４４を含む締付はバンド４１゜４２は、有利には射出成形、 鋳造、成形いずれかにより製造される一体の部品である。

締付はバンド４１．４２は、アッパー材料４７の内側４６に、もしくは材料４７ 内部に、たとえばアッパーの外側材料とライニングとの間に、あるいはまたアッ パーの外部に配置してお（ことができる、アッパー材料の外側に配置する場合は 、アッパー材料のバンプの下又は上にも配置できる。

締付はバンド４１．４２は、靴の内底４８の下で終るようにするか、Ｕ字形部材 ４４が内底の下に延びるようにするのが有利である。

締付はバンド４１．４２を閉じ耳３．４と機械式に結合することにより、ないし は締付はバンド４１．４２を靴底４５を横断する単一のＵ字形部材４４に結合す ることにより、新規な幅調整システムが得られる。

このシステムによって、アッパーの内のりを精密に足の周寸法に適合させること ができる。要するに、中央締付はロック１２は、本発明のこれらの実施形式の場 合、多重の機能を果たすことができる。このロック１２は、一様に調節可能な、 甲部材２を介して一様に分配される閉鎖圧力を発生させるのみでなく、同時に靴 全体の安定性を高め、それによって、敏感な関節な膿が、特に靴の外方区域へ過 剰に伸びる危険が著しく低減される。

本発明の別の有利な構成によれば、＠１１から図１３に示したように、閉鎖区域 ＳＢの端縁４９（図１）から、ないしは、閉じ耳３，４及び甲部材２ないし耳カ バー３６．３７及び甲部材カバー３４（図１、図５、図６、図９）から突出して いる舌状部の一部分５３が、少なくともこの端縁４９，５０，５１．５２に続（ 個所で厚くされ、この端縁のところにストッパ璧５４が形成されている。これに よって、舌状部１０は、閉鎖区域に対し正しい位置に保持され、特に、靴の内部 へ入り込むことが防止される。この効果は、特に、厚くされた舌状部の一部分５ ３のストッパ璧５４が、舌状部１０の、厚くされていない部分と、少なくともほ ぼ直角をなす場合に、得ることができる。突出している舌状部部分５３は、図１ ２に示したように、その自由上端部へ向って先細となるようにし、先端５５は丸 （しておくことが有利である。舌状部１０の側縁区域５６．５７は、−公知のよ うに一図１３に示した通り舌状部縁部へ向って先細にされている。

以上、個々に明らかにした多様な効果にもとづき、既述の中央閉鎖具を有する、 本発明による構成の靴は、普通の歩行用靴、スポーツシューズ、レジャー用シュ ーズにのみでなく、リハビリテーション用の靴にも適している。要するに、既述 の効果が、使用時に、また中央閉鎖システムの強度の上で特に要求される頭の靴 に適している。

本発明の別の有利な構成によれば、閉じ耳３，４と甲部材２の端部との結合は、 できるだけ動き易いように構成されている。このような構成は、たとえば既述の ヒンジ又はリンク、特にばねリンクにより可能となる。図１４に示した実施例の 場合には、前記部材の結合は、結合区域５８において波形又はひだ付きのダイア フラム３９．１を介して行なわれている。これらのダイアフラムは、それぞれ、 甲部材２と閉じ耳３，４との間に設けられたダイアフラム、すなわち図１４の閉 鎖具の左部分に見られるダイアフラム３９．２の延長部であってよく、甲部材２ の端部の端＠５．１のところまで達している。

図１５に示したように、この種の波形もしくはひだ付きダイアフラム３９．１１ は、甲部分カバー３４及び耳カバー３６．３７の前部結合区域にも、相応の形式 で設けてお（ことができる、これらの部材に出来るかぎり自由な動きを保証する ために、場合によっては、閉じ耳３，４と甲部材２との結合個所を全く無くして しまうこともできる。

ひだ付きダイアフラム３９．１は、実際の、もしくは仮想の結合個所から図１４ に示したように、甲部材２と閉じ耳３．４との間を、甲部材２の端部５の端縁５ ．１まで延び、ひだ付ぎダイアフラム３９．１１は、図１５に示したように、結 合個所５９．１から、甲部材カバー３４と耳カバー３６．３７との間を甲部材カ パー３４の端部３４．１の端縁５．１１まで延びている。

甲部材２及び、場合によっては甲部材カバー３４の前記結合区域５８ないし５８ ．１の可どう性を高めるためには、特にそれらの端部５．１ないし３４．１を、 適当な措置により、たとえば材料厚を薄くし、がっ（もしくは）横条溝又は横波 形を１５．１を付加（図１４、図１５参照）し、特に、波形又はひだ付きダイア フラムの形式にすることによって、著しく弾性的な可どう性を有するように構成 しておく。

こうすることにより、前記端部区域ないし結合区域５８ないし５８．１による足 の前部への加圧が防止される。横みぞ１５．１は、その場合、ダイアフラム３９ 、工ないし３９．１１のひだに重ねることができる。

図１５には、更に符号３５により中央締付はロック１２用の穴が示されている。

また、耳カバー３６．３７には相応の個所に穴３８が設けられ、これらの穴には 変向部材ないし変向ブロック２３が突入するか、もしくは、たとえば、突出して いる上縁が係止される。

符号３９は、有利には押し縮め可能又は折りたたみ可能のダイアフラムを示して いる。

締付はバンド４１．４２を使用する場合、これらは、図７に示したように、製造 時に閉じ耳３，４に直接付加成形してお（ことができる。しかし、また、他の適 当な形式で、たとえば縫着、鋲止め、接着等により取付けてもよい。その場合は 、変向部材ないし変向ブロック２３を閉じ耳３．４に配置して、図１６に示した ように、変向部材が締付はバンドと整列するようにする。こうすることにより、 締付は部材１１の引張力が締付はバンド４１．４２へ直接に伝えられる。

本発明の別の実施例によれば、図１７に示したように、締付はバンド４１．４２ が閉じ耳３，４からは分離されており、変向部材ないし変向ブロック２３が、そ れぞれ、各１個の締付はバンド４１．４２の端部４１．１ないし４２．１のとこ ろに設けられている。既述の変向部材ないし変向ブロック２３の代りに、別の適 当な形状及び構造の、特に輪、穴、はと目、シリ−（Ｇｈｉｌｌｙ）−はと目そ の他の形式の変向部材ないし変向ブロックを設けておいてもよい、変向部材ない し変向ブロック２３は、締付はバンド４１．４２に付加成形、クリップ止め、付 加接着、鋲止め、その他のいずれかにより固定することができる。

本発明の別の実施例によれば、締付はバンド４１゜４２は閉じ耳３，４のスリッ ト６０内にそう人され、図１８と図１９に示したように、そこに不動に配置でき るが、有利には移動可能に配置できる。締付はバンド４１．４２の端部４１．工 ないし４２．１は、その場合、下から閉じ耳３．４を掴むようにスリット６０に 差込まれる。スリット６０内へ入らない締付はバンド部分には、既述のように、 別の構成の変向部材としても構成しておくことのできるそれぞれ１つの変向部材 ないし変向ブロック２３が、付加成形、付加接着、鋲止め、その他のいずれかに より取付けられている。

各変向部材ないし各変向ブロック２３は、有利には上端部にストッパ縁６１を有 している。このストッパ縁６１は、閉鎖具の開状態では上側スリット縁６２から 、たとえば５ｍｍから２０ｍｍの一定間隔だけ離れた位置にあるようにするのが 有利である。そうすることにより、閉じ過程時、中央締付はロック１２を相応に 回動させると、締付は部材１１により先ず締付はバンド４１．４２の締付けが生 じ、それによって靴内の足がしっかりと掴まれる。更に、締付は部材１１を締付 けると、ストッパ縁６１が上側スリット縁６２にぶつかり、閉じ耳３，４が閉じ 位置へもたらされる。これによって、足に靴がぴったりと合わされる。中央締付 はロック１２を弛める場合も、まず閉鎖具が相応に開かれ、次いで更に締付はバ ンド４１．４２が弛められ、靴内の足が弛められる。

圧力分配を一様にするためには、変向部材ないし変向ブロック２３を、ウェブ２ ３ａを介して締付はバンド４１．４２のところで互いに結合することができる。

この様子は、図２０に破線で略示しである。こうすることにより、共通のストッ パ縁６１　（図１８、図１９も参照）が、それぞれの閉じ耳３ないし４に、長い 縁部を介して当付けられることになる。

出来るだけ単一の寸法の締付はバンド４１．４２で幅の調整範囲を拡大できるよ うに、締付はバンド４１゜４２は、閉じ耳３，４に隣接する端区域に公知形式の 係上部材４１．２ないし４２．２、たとえば穴・ビン結合、ねじ結合その他を設 けておくことができる。これらの係上部材により、変向部材ないし変向ブロック ２３、更には別の構成の変向部材を、締付はバンド４１．４２の端部区域の異な る個所に取付けることが可能になる。この形式の係上部材４１．２ないし４２゜ ２は図９に略示しである。

更に、図２０に示した本発明の構成によれば、２つ又はそれ以上の締付はバンド ４１．４２を用いる場合、有利には隣接する締付はバンド４１．４２の間に１つ 又はそれ以上の側部連結ウェブ６３を設けておく。締付はバンド４１．４２は、 また、図２０から分かるように、閉鎖具の片側で、もしくは各側で、それぞれ１ つのＵ字形部材４４と互いに結合され、かつ隣接のＵ字形部材４４は、別の固定 ウェブ６４により互いに結合されている。こうすることにより、締付はバンド４ １．４２、連結ウェブ６３，６４、Ｕ字形部材４４、甲部材２から成るこのケー ジ一式の、ないしは、−甲部材２が別個の場合は一部分ケージの組付けが、容易 になる。部分ケージとして構成する場合も、連結ウェブ６３とその他のウェブ４ ４ないし６４とにより、完成アッパーへの締付はバンド４１．４２の位置決めが 容易になる。これは、前記のケージ一式ないし部分ケージが容易にアッパーに差 しはめられ、材料の弾性のため、所定位置に極めて筒単に固定できるからである 。

本発明の更に別の有利な実施形式の場合、図２１に示したように、締付はバンド ４１．４２が閉じ耳３゜４と結合されておらず（図には締付はバンド４２のみを 示す）、締付はバンド４１．４２には変向部材ないし変向ブロック２３が、また 甲部材２の側部区域には別の変向部材ないし変向ブロック２３が設けられている 。これを補完して、閉じ耳３，４には、それぞれ別の変向部材ないし変向ブロッ ク２３が設けられている。

これらは、締付はバンド４１．４２と甲部材２のところに設けられた変向部材な いし変向ブロック２３の間に位置している。こうすることにより、締付はバンド ４１．４２が閉じ耳３．４と結合されていない場合にも、閉じ耳３．４は中央締 付はロック１２を締付けるさいに閉じ方向に連行される。

図２２から図２５に部分的に示したように、変向部材ないし変向ブロック２３、 もしくは別の構成の変向部材は、甲部材２と閉じ耳３．４のところに一場合によ っては締付はバンド（図示せず）のところにも−１それも外側（図２２）又は内 側（図２３）に取付けておくことができる。変向部材ないし変向ブロック２３又 は別構成の変向部材は、しかし、甲部材２、閉じ耳３．４締付はバンドのすべて 又はいずれかの縁部のところのスリット６５内か、もしくは閉じ耳３，４及び場 合によっては締付はバンド（図２５）のところのスリット６５のみに配置してお （ことができる。特に、変向部材ないし変向ブロック２３は、それらの場合、半 円形ディスク６６又はビン、ボルト、その他類似物として構成しておくことがで きる（図２４、図２５参照）。

図２５にも示されているように、この実施例の場合、変向部材ないし変向ブロッ ク２３又は別構成の変向部材は、甲部材２には、その外側に配置され、隣接する 閉じ耳３，４のところでだけスリット６５内に配置されている。

締付はバンド４１．４２が靴のアッパー材料４７の外側を取囲んで延びるように する場合、締付はバンド４Ｌ　４２の材料としては、ガラス状に透明な、もしく は半透明の材料を用いることができる。透明なカラーを有する材料でもよい、こ のような材料を用いることにより、締付はバンド４１．４２の下に挾雑物が入り 込んだ場合には、直ちに取り除くことができる。本発明によるこの構成の場合、 その下のアッパー材料４７も透視できるので、靴の美観を維持でき、場合によっ ては靴の商標も隠されずに済む。

図２６に示した本発明の別の構成によれば、案内通路１３は、閉じ耳３．４が甲 部材２の側の狭幅側部３゜１．４．１のところに、それぞれ少なくとも１つの、 内方へ延びる細長いスリット形状のみぞ１０１を有するようにすることで、形成 される。これらのみぞ１０１内へは、甲部材２の両側に、少な（とも各１つの変 向部材ないし変向ブロック２３が、締付は部材１１の締付は時に生じる引張力を 受けるように差込まれており、みぞ１０１内に不動に配置されている。締付は部 材１１は、変向部材ないし変向ブロック２３の、それぞれ１つの円弧状の滑り面 に巻掛けられている。

みぞ１０１の幅１０Ｌ、１は、変向部材ないし変向ブロック２３の厚さと等しい か、もしくはそれよりいくぶん大きくしておく。これらのみぞ１０１内へは、各 閉じ耳３．４当り少なくとも１つの変向部材ないし変向ブロック２３がそう人さ れ、たとえば接着及び（又は）溶接により固定されている。変向部材ないし変向 ブロック２３の外縁２３．１のところには、それぞれ１つの、滑り面として役立 つ案内みぞ２５（図２７Ａ）が設けられている。この案内みぞ内を締付は部材１ １が通されるようになっている。変向部材ないし変向ブロック２３は、甲部材２ や閉じ耳３，４の材料に比して硬質で、高い耐摩耗性を有する材料、たとえば、 有利にはショアＡ硬さ７５以上の値を有するポリアミド、ポリエチレン、ポリウ レタン、その他の類似の材料から成っている。変向部材ないし変向ブロック２３ と甲部材２及び閉じ耳３，４とを別々に製造し、取付けることにより、課題の最 適な解決のために、これら構造部材に相応の、異なる材料を選定することが、直 ちに可能になる。甲部材２の材料と閉じ耳３，４の材料は、したがって、耐摩耗 性の観点からよりも、むしろ弾性ないしばね弾性の観点から選定される。

案内通路１３は、甲部材２ないし閉じ耳３，４の平面内を延び、しかも互いにず らされて配置されているので、締付は部材１１は、少な（ともほぼＳ字形又は蛇 行状に延びている。こうすることによって、締付は部材１１は、締付けるさい、 全締付は区域にわたって締付け、中間区域ＭＢなどの部分区域内で動かなくなる ようなことがな（なる。案内通路１３の配置は、閉じ耳３，４が甲部材２に引寄 せられるさいに、案内通路１３の開口１４のそれぞれが、向い合った案内通路１ ３の開口１４に丁度向き合うように選ばれている。

図示の実施例の場合、各閉じ耳３，４は２つの案内通路１３を有し、甲部材２は 、各側に１つの案内通路１３を有している。特に、アッパーの高いスポーツシュ ーズ、レジャー用シューズ、リハビリテーション用シューズの場合、より多くの 案内通路１３を閉じ耳３゜４にも甲部材２にも配置することができる。

案内通路１３の半径Ｒは、出来るだけ大きく選んでおき、−靴の大きさに応じて 一少なくとも約７ｍｍから約１５ｍｍの範囲の値にする。案内通路１３の円弧は 、約１００″から１８０’の開角βにわたって延びている。

案内通路１３は、しかし、また湾曲したスリーブにより形成される、摩擦係数の 僅かな材料製の変向部材から成るようにすることもできる。そのための材料とし て適しているのは、滑り軸受に用いられるような良好な滑り特性を有するポリア ミド、ポリイミド、ポリエステル、ポリウレタン、金属等である。特に、湾曲ス リーブは、高級鋼、チタン、青銅のいずれかで製造することができる。

中央締付はロック１２は、有利には、締付は部材１１を、双方の側から細かく段 階的に、はとんど無段階的に、あるいは又完全無段階的に締付けたり弛めたりで きるように構成しておく。有利には、中央締付はロック１２は、回転ファスナと して構成し、甲部材２内に回動可能に支承してお（。

各閉じ耳３，４は少なくとも２つの案内通路１３と変向部材ないし変向ブロック ２３とを有している。これらは、甲部材２上に向い合って設けられた案内通路１ ３と変向部材ないし変向ブロック２３との双方の開口１４の間隔で配置されてい るので、甲部材２の案内通路１３は、閉じ耳３，４の案内通路１３と変向部材な いし変向ブロック２３との中間に配置されている。

この実施例の場合、単一の締付は部材１１が用いられ、この締付は部材１１は、 中央締付はロック１２から出て閉じ耳３を経て甲部材２に至り、再び閉じ耳３に 戻って、更に甲部材２の端部５を通って他方の閉じ耳４へ至り、同じ経過を経て 中央締付はロック１２へ戻るようにされている。原則として、２つの中央締付は ロックを用いることも可能である。その場合は、一方では、閉じ耳３と甲部材２ との間で、他方では、閉じ耳４と甲部材２との間で、それぞれ１つの締付は部材 が、各ロックと一緒に用いられる。

冒頭に示した２重紙式ファスナなどの公知の紐式ファスナに比して、本発明によ る中央閉鎮具を有する既述のスポーツシューズ、レジャー用シューズ、リハビリ テーション用シューズの大きな利点は、閉鎖具が、安全かつ確実で、製造が簡単 で、材料選定が適切な点である。また、中央締付はロックを片手で操作すること も可能である。このことは、身体障害者がスポーツを行なう場合に必要であり、 また、リハビリテーション用シューズに閉鎮具を用いる場合にも必要である。

靴紐が垂れ下がることがないので、事故の危険も明らかに低減した０重要な点は 、全閉鎖区域にわたって、閉鎖圧力を無段階的に、もしくは少な（ともほぼ無段 階的に調節できる点である。特に、中央締付はロックにより、閉鎮圧力を高低い ずれの方向へも迅速かつ簡単に後調節可能である。

図２６から図３１に示した実施例の場合、閉鎖具の部材２，３．４が、全体とし て単一で、均質の構造部品から成るようにするか、もしくは、甲部材２と閉じ耳 ３．４を、それぞれ別個の単一の構造部品から成るようにして、適当な手段で互 いに機能的に結合するようにする。

図２９の実施例では、変向部材ないし変向ブロック２３が、互いに向い合った個 所に閉じ耳３，４にだけ設けられている。したがって甲部材２には変向部材ない ブロック２３は設けられていない。締付は部材１１は、このため、中間区域ＭＢ で一方の閉じ耳から他方の閉じ耳３ないし４へ交互に、相応の変向部材ないしブ ロック２３に巻き掛けられ、中央締付はロック１２により締付けられたり弛めら れたりする。これにより、中間区域ＭＢには交差個所２６が生じ、他方、閉鎖区 域ＳＢの上方部分２７と下方部分２８とでは、閉じ耳３．４が交差せずに互いに 結合せしめられている。

開閉隙間１６の閉鎖区域にごみが入るのを防止するため、甲部材２と隣接閉じ耳 ３．４との間に滑りフォイル１７が備えである。これについては、図１に既に示 し、説明済みである。

図２６と図２９には、それぞれ右側に滑りフォイル１７の代りに、あるいは又そ れに付加して、カバーシート１７．１が甲部材２の自由側縁に取付けられている 。カバーシート１７．１は、特にそこに直接に付加成形してお（のが有利である 。このカバーシート１７゜１は、１つの共通の、もしくは複数の個々のポケット 状のスリット１０２に係合し、中央締付は口・ツク１２を介して閉じ装置が締付 けられると、スリット内へ相応に深（突入する。単数又は複数のこのスリット１ ０２内には、相応の個所の変向部材ないしブロック２３が、有利にはその前側２ ３．２を引込ませてスリット１０２内へそう人され、そこに固定される。こうす ることにより、カバーシート１７．１は、そのようにして形成されたみぞｌｏｔ の自由部分１０１．２内へ突入できる。但し、これは、カバーシート１７．１が 甲部材２の全長にわたって延びている場合に限られる。

しかし、原則として、次のことも可能である。すなわち、カバーシート１７．１ の長さを制限することにより、最上部の変向部材ないしブロック２３の上方区域 でだけ（図２６）、もしくは上下の変向部材ないしブロック２３の間でだけスリ ット１０２内へ突入するようにする。

図３０に示したように、変向部材ないしブロック２３の形状と閉じ耳３，４のみ ぞ１０１の形状とを互いに適合させることにより、変向部材ないしブロック２３ 使用時に少なくとも、面平面２３．３　（図３ＯＡ）を中心として旋回すること のないようにされている。

このことは、変向部材ないしブロック２３が平面図で長方形の外形を有するよう にし、みぞ１０１を相応に長方形に構成することにより達成できる。付加的な接 着剤なしでの完全な位置固定を、図３０及び図３ＯＡの場合に可能にするには、 変向部材ないしブロック２３に、それぞれ両側にビン２３．４の端片形状の係止 具を付加成形するか、貫通するビンを変向部材ないしブロック２３内へ差込んで お（かする。両側に突出するビン端部片２３．４は、みぞ１０１の側壁１０３゜ １０４の相応の穴１０５、ないしは内側凹所又は貫通穴に係止される。そのさい 、側壁１０３，１０４は弾性的に拡開され、変向部材ないしブロック２３がはめ 込まれ、ボルト端部片２３．４が穴に係止されるつ変向部材ないし変向ブロック ２３を貫通するビン２３．４と、少なくともｌッｆ７）側壁１０３，１０４　（ ［１１３０Ｂ）内の貫通穴１０５とを利用する場合は、まず、変向部材ないし変 向ブロック２３を、みぞ１０１にはめ込まれ、次いでビンを差込んで変向部材な いし変向ブロック２３が所定位置に固定される。変向部材ないし変向ブロック２ ３を固定し、がっ（もしくは）位置固定するために、別の係止手段及び（又は） クランプ手段を用いることもできる。加えて、回動防止のため、２個又はそれ以 上のビン２３．４をそれぞれ変向部材ないしブロック２３その他類似物に設けて おくこともできる。

本発明の有利な構成によれば、特に、甲部材２（図３１）の下側２．１に、又は 上側にも、双方の閉じ耳３．４により形成された中間スペース内に、２つの変向 部材ないし変向ブロック２３が、甲部材２の縦軸線と直角に並置されるようにし てお（。その場合、変向部材ないしブロック２３は、甲部材２のところに付加成 形するか、取付は固定するかしてお（のがよい。この２つの変向部材ないしブロ ック２３の周囲に、閉じ耳３，４からループ１１．１が巻掛けられることにより 、締付は部材１１は交差個所を形成することがない。

図３１に甲部材２の横断面で示したように、これらの変向部材ないしブロック２ ３は、単一の構造ユニット２３．５にまとめておくのがよい。この構造ユニット ２３．５は、中間片２３．６を有している。この中間片２３．６が、差込み結合 及び（又は）係止結合により甲部材２の下側２．１に固定されている。

甲部材２の下側２．１への変向部材ないしブロック２３の固定は、熱溶着、接着 、係止、鋲止めその他で行なう。

甲部材２は、有利には下側２．１に凹所１０６（図３１）を有するようにし、こ の凹所に構造ユニット２３．５を組付けることにより、足の甲への圧迫が防止さ れる。

本発明の更に別の有利な構成によれば、構造ユニット２３．５、又は少なくとも 、有利には凹所内に組付けられた中間片２３．６を端板１０７で位置固定又は付 加的に位置固定しておく。そのさい、端板１０７はビン２．２にはめ込み、接着 、係止、鋲止め、熱溶着のすべて、もしくはいずれかにより位置固定される（図 ３１）。

図３０の実施例の場合、甲部材２と閉じ耳３，４とは、単一の構造部品、たとえ ば押抜き品、射出成形品、鋳造品のいずれかで造られている。この実施形式の場 合、滑りフォイル１７（図２６の左側）や、相応に付加成形されたカバーシー１ １７．１（図２６と図２９、右側）の代りに、隣接構造部品とつながっているダ イアフラム３９が用いられている。これらのダイアフラム３９は、特に付加成形 、たとえば付加射出成形されたものである。また、これらのダイアフラム３９は 、有利には押し縮め可能又は折りたたみ可能であり、特にベローズとして構成さ れている。更にダイアフラム３９は、有利には、単数ないし複数の締付は部材の 上に配置されるので、外方へは完全に密閉される。

本発明の更に別の有利な構成によれば、この構成の場合にも、各閉じ耳３．４の ところには中足の区域にそれぞれ少な（とも１つの締付はバンド４１ないし４２ が取付けられ、これが足の側部を回って靴の成因域内まで達し、靴の底材料と、 たとえば接着、鋲止め、縫着のいずれかにより固定的に結合されている。これら の締付はバンド４１．４２を単数又は複数のＵ字形部材で互いに結合することも 可能である。また、これらの締付はバンド４１．４２は、図２９に破線で示しで あるが、一方の閉じ耳、有利には内側の閉じ耳３のところには１つの締付はバン ド４１が、他方の閉じ耳、有利には外側の閉じ耳４のところには２つの締付はバ ンド４２が設けられるようにすることができる。

一方又は他方の閉じ耳３ないし４のところに２つの締付はバンド４１．４２を用 いる場合、これらのバンドは互いにＶ字形をなすように配置することができる更 に、本発明の別の構成によれば、甲部材２が、閉じ耳３．４のところか、又は甲 部材２の靴先端側端部５のところで閉じ耳を結合しているウェブのところに、有 利にはスナップ結合により無難可能に取付けられるようにするのが有利である。

この形式は、図３２と図３３に示しである。この場合、ウェブ５の下側には、そ のために設けられた凹所６７内に下方へ突出するビン６８が付加成形されている 。これらのビン６８シよ、甲部材２の、薄手にされた舌状延長部７０の、相応に 適合せしめられた六６９に係合し、たとえば係止されている。加えて、互いに結 合される部材の接着及び（又は）熱溶着を行なうことができる。

加えて、図３２と図３３には、閉じ耳３，４の外縁７１のところに、横断面が薄 手にされ端部７２へ向って先細になっている付加成形された取付はフランジ７３ が示されている。閉鎖具は、これらの取付はフランジ７３と、相応の靴の上側材 料の上又は下で、もしくは少な（とも２つの層から成る上側材料の間へ、接着及 び（又は）縫着することができる。甲部材２の舌状延長部７０のところにも取付 はフランジ５０を設けておくことができる。図２９には、閉じ耳３とウェブ５の すべての外縁７１のところに設けられた取付フランジ７３が、破線７５により閉 じ耳３のところに示しである。相応の取付はフランジは、閉じ耳４やそれに続く ウェブ５のところにも設けておくことができる。

図３４に示した別の実施例では、甲部材２が、平面図で見て、その前端５ないし 端縁５．１へ向って先細になり、特に円錐形又はくさび形をなしている。この構 成は、特に狭幅の靴の場合に有利である。加えて、甲部材５の端部５のところに 薄手の材料を用いる場合、及び（又は）波形やみぞを設ける場合には、この区域 の構成は特に可どう的となる。

図３４に示した実施例の場合、加えて、冒頭に述べたように、甲部材２が閉じ耳 ３，４から完全に分離され、これらの部分が、すべての個別部材として構成され ている。甲部材２は、この場合、端部５のところで舌状部の形式に応じて靴上側 材料と、たとえば縫着、接着、鋲止め、その他の適当な形式のいずれかで、もし くはこれらすべてを利用して結合される。閉じ耳３゜４は、開閉区域に位置する アッパー材料の縁部面のところに、縫着、接着、鋲止め、その他の類似の形式の いずれか、又はすべてを利用して取付けられる。そのさい、変向部材ないしブロ ック２３が、閉じ耳３，４と甲部材２のところに設けである。これについては、 既に図１から図４に、更には図１４、図２２から図２６に例示し、説明済みであ る。変向部材ないしブロック２３ば、しかし、また＠３４に示したように、分離 式の締付はバンド４１．４２を用いる場合は、その端部区域４１．１，４２．１ に取付けてお（ことができる。図１８、図１９のところで既に述べたように、そ の場合には、閉じ耳３．４内に締付はバンド４１，４２の端区域４１．ｌ、４２ ．１を差込むためのスリット６０を設けておくのがよい。変向部材ないしブロッ ク２３は、その場合も、各１つのストッパ縁６１を有するようにするのが有利で あり、このストッパ縁６１が、閉じ過程にはスリット縁、たとえばスリット６０ の上方スリット縁６２と作用接続される。甲部材２の変向部材ないしブロック２ ３は、既述のように、甲部材２の上側か下側に配置しておくことができる。

甲部材２、閉じ耳３，４、締付はバンド４１．４２を別個の単一部材として構成 する場合も、閉じ耳３゜４の靴先側端部と、甲部材２の端部５には、靴の縦軸線 と直角方向に延びる材料の柔軟な個所、波形、条溝１５．１のいずれか又はすべ てを設けておき、これら区域に高い可どう性が得られるようにする。

たとえば図３４に示したように、前方へ向って先細になった甲部材２を有する本 発明の構成の場合、閉じ耳３，４の縁部３．１，４．１は、甲部材２の隣接縁部 と平行となるようにするのが有利である。

甲部材２と閉じ耳３．４とを別個の個別部材として構成することにより、これら 部材の縦方向曲げ剛性が大である場合（端部区域、たとえば甲部材２の端部５の 区域を除＜）、甲部材２と閉じ耳３，４との間に横方向の良好な可どう性が得ら れる。それによって、足の甲の湾曲部全体にわたって、閉鎖具及び靴が特に柔軟 に足に密接することになる。同時に、一様で、無段階的な閉鎖形式は維持され、 事実上、閉鎖時には閉じ耳の平行移動が可能になり、それにより一様な圧力配分 が閉鎖時に可能になる。

図１から図３３までに実施例を示した本発明の閉鎖具の場合、甲部材２と閉じ耳 ３，４とが一体の構造部品をなしているか、もしくは個別部品が組合されて統一 的な構造部品が形成されているかぎりにおいて、部材２，３．４は、ショアＡ硬 さ７５から９０の範囲の硬度を有するばね弾性プラスチック製とするのが有利で ある。これらのプラスチック部材は、したがって、“硬質プラスチック”部材に 属している。

図３４に示した、別個の構成部品２，３．４から成る本発明の閉鎖具の場合、こ れらの構造部品は、有利にはショアＡ硬さ６０から７０の硬度範囲の、より硬度 の低い弾性プラスチック部材を用いることができる。

この実施例の場合、変向部材ないしブロック２３は、極めて硬質の、有利にはシ ョアＡ硬さ７５から９０の硬度範囲のプラスチック材料から成っている。

更に指摘せねばならない点は、図３４に示した実施例の場合のほかに、原則とし て図１６、図１７、図２０、図２１に示した実施例の場合も、甲部材２と閉じ耳 ３，４は、それぞれ別個の構造部品から成るようにすることもできる点である。

あるいはまた、これらの実施例の場合も、中央閉鎖具の部材２，３．４をヒンジ 又はリンクにより互いに結合することもできる。その場合、リンクは折りたたみ 可能に、もしくは高弾性的に構成されたダイアフラムとして構成しておくことも できる。これらの実施例の場合も、既述の場合同様に、甲部材２の下端部５や、 この部分とアッパーとの結合部は、波形又は折りたたみ可能のダイアフラムを介 して高弾性的に構成しておくことができる。このことは図１４と図１５について 既に説明した通りである。

特表千４−５０５４０４　（１７） ｎ Ｆｌ（３，３４ 国際調査報告 ＩＩＩＩ１ｗＩｗＩＩｍ１１＆　ＰＣＴＩＤＥ９０１００４１４国際調査報告

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．閉鎖具を有する靴、特にスポーツシューズ、レジャー用シューズ、リハビリ テーション用シューズであって、閉鎖区域での引張力に対してたわみ可能な単数 もしくは複数のアッパー材料、たとえば皮革、人工皮革、繊維織物を備え、場合 によっては皮革製又は人工皮革製のパンプを備えており、かつまた、甲部分を被 覆する甲部材を備え、この甲部材が両側のところで靴のアッパーの側部を介して 締付け可能である形式のものにおいて、甲部材（２）が、その靴先端側端部（５ ）の両側のところで、甲部材（２）とほぼ平行、又は僅かな鋭角（α）をなして 延びる弾性的ないしばね弾性的な材料製の閉じ耳（３，４）と可動に結合されて いるか、もしくは甲部材（２）と閉じ耳（３，４）とが、それぞれ別個の構造部 材から成り、互いに間隔をおいて平行又は僅かな鋭角をなして延びており、更に 、甲部材（２）が中央締付けロック（１２）を有しており、このロック（１２） により、閉じ耳（３，４）と、閉じ耳と固定結合された、靴アッパー（８）の側 部（６，７）とが、少なくとも１個の締付け部材（１１）を介して甲部材（２） に向って移動せしめられ、更にまた、単数又は複数の締付け部材（１１）が、閉 じ耳（３，４）を甲部材（２）と、少なくとも、甲部材（２）の上部と下部（２ ７，２８）のところでは交差することなしに接続することを特徴とする、閉鎖具 を有する靴（図１、団４、図５、図１４、図２６、図２９、図３４）。 ２．単数又は複数の締付け部材（１１）が、全閉鎖区域（ＳＢ）にわたって交差 することなしに閉じ耳（３，４）を甲部材（２）と接続することを特徴とする、 請求項１記載の靴（図１及び図４）。 ３．アッパーが低い靴形式（短靴）の場合、甲部材（２）の中間区域（ＭＢ）に 単数又は複数の締付け部材（１１）が１つだけの交差個所（２６）を有すること を特徴とする、請求項１記載の靴（図２５）。 ４．アッパーの高い靴形式（長靴）の場合、甲部材（２）の中間区域（ＭＢ）に 、単数又は複数の締付け邸材（１１）の交差個所（２６）が２個所以上設けられ ていることを特徴とする、請求項１記載の靴。 ５．甲部材（２）が、１つ又はそれ以上の交差個所（２６）の区域に単数又は複 数の締付け部材（１１）の方向に延びる互いに交差するみぞ（３１，３２）を有 しており、これらのみぞの横断面が少なくともほぼ、単数又は複数の締付け部材 （１１）の横断面に合致することを特徴とする、請求項１、３、４のいずれか１ 項記載の靴（図５）。 ６．交差するみぞ（３１ないし３２）のそれぞれ１つが、少なくともほぼ単数又 は複数の締付け部材（１１）の太さの値だけ、交差する他方のみぞ（３２ないし ３１）より深くに形成されていることを特徴とする、請求項５記載の靴。 ７．単数又は複数の締付け部材（１１）を完全に受容するみぞ（３１，３２）な いし通路を形成もしくは維持しつつ、甲部材（２）上には甲部材カバー（３）が 、閉じ耳（３，４）上にはそれぞれ１つの耳カバー（３６，３７）が取付けられ ていることを特徴とする、請求項１から６までのいずれか１項記載の靴（図５、 図６）。 ８．甲部材（２）が、双方の閉じ耳（３，４）と共にプラスチック製の一体の射 出成形部品から成っており、かつまた、この射出成形品を弛めた状態では、閉じ 耳（３，４）が、甲部材（２）に対して自動的に開位置をとることを特徴とする 、請求項１から７までのいずれか１項記載の靴（図１、図５）。 ９．甲部材カバー（３４）と耳カバー（３６，３７）とが、一体のプラスチック 製射出成形部品から成ることを特徴とする、請求項７記載の靴。 １０．甲部材（２）の、閉じ耳に隣接する側と閉じ耳（３，４）との間、もしく は甲部材カバー（３４）と耳カバー（３６，３７）との間の開閉間隙（１６）が 、この間隙（１６）を被覆する接目部材（１７，３９）により閉じられているこ とを特徴とする、請求項９記載の靴（図１、図２、図６）。 １１．甲部材カバー（３４）の、耳カバーに隣接する側と耳カバー（３６，３７ ）との間の開閉間隙（１６）が、閉じ方向に押し縮め可能な、もしくは折りたた み可能なダイアフラム（３９）により閉じられていることを特徴とする、請求項 ９又は１０記載の靴（図６、図６Ａ）。 １２．ダイアフラム（３９）がベローズとして構成されていることを特徴とする 、請求項１１記載の靴。 １３．甲部材カバー（３４）が甲部材（２）と、かつまた（もしくは）耳カバー （３６，３７）が配属の閉じ耳（３，４）と、互いに配属された部材のところに 設けられた係止部材を介して互いに係止されていることを特徴とする、請求項７ から１２までのいずれか１項記載の靴。 １４．甲部材カバー（３４）が甲部材（２）と、かつまた（もしくは）耳カバー （３６，３７）が配属の閉じ耳（３，４）と、互いに接着されていることを特徴 とする、請求項７から１３までのいずれか１項記載の靴。 １５．閉じ耳（３，４）のところに、少なくとも１つの締付け部材（１１）用の 案内（２５）を有する変向ブロック（２３）が備えられ、これらの変向ブロック （２３）を介して単数又は複数の締付け部材（１１）が交互に一方の閉じ耳（３ ，４）から他方の閉じ耳（３，４）が巻掛けられることを特徴とする、請求項１ から１４までのいずれか１項記載の靴（図５）。 １６．閉じ耳（３，４）と甲部材（２）のところに締付け部材（１１）用の案内 通路（１３）を有する変向ブロック（２３）が、互いにずらされて配置され、互 いに向い合った変向ブロック（２３）に単数又は複数の締付け部材（１１）が巻 掛けられることを特徴とする、請求項２又は７から１４までのいずれか１項記載 の靴（図１）。 １７．閉じ耳（３，４）と甲部材（２）とが、互いに向い合った側に、互いにず らされて設けられた半円形の案内通時（１３）の開口（１４）を有しており、こ れらの開口（１４）は、単数又は複数のロープ状又はテープ状の締付け部材（１ １）が少なくともほぼＳ字形に延びるように、互いに向い合って配置されている ことを特徴とする、請求項１６記載の靴（図１、図３）。 １８．各閉じ耳（３，４）のところには、少なくとも２つの案内通路（１３）が 設けられ、甲部材（２）には各側に少なくとも１つの案内通路（１３）が設けら れていることを特徴とする、請求項１７記載の靴（図１、図２）。 １９．単数又は複数の締付け部材（１１）が、中央締付けロック（１２）から出 て、一方の閉じ耳（３）を経て甲部材（２）へ至り、更に前記閉じ耳（３）へ戻 り、続いて別の閉じ耳（４）へ移り、そこから再び甲部材（２）を経て、閉じ耳 （４）へ戻り、最後に再び中央締付けロック（１２）へ案内されることを特徴と する、請求項１６から１８までのいずれか１項記載の靴（図１）。 ２０．甲部材（２）と閉じ耳（３，４）とが、摩擦係数の低い値の耐摩耗性材料 から成ることを特徴とする、請求項１から１９記載の靴。 ２１．締付け部材（１１）用の案内通路（１３）ないし案内（２５）が、摩擦係 数の低い耐摩耗性材料によって被覆されていることを特徴とする、請求項１５か ら２０までのいずれか１項記載の靴。 ２２．案内通路（１３）ないし案内（２５）が、摩擦係数の低い耐摩耗性材料製 のスリーブにより形成されていることを特徴とする、請求項２１記載の靴。 ２３．摩擦係数の低い耐摩耗性材料が、ポリアミド、ポリイミド、ポリエステル 、ポリウレタンその他のいずれかをベースにしたプラスチック、もしくはポリア ミド、ポリイミド、ポリエステル、ポリウレタンその他のいずれかのプラスチッ クから成ることを特徴とする、請求項１５から２２までのいずれか１項記載の靴 。 ２４．摩擦係数の低い耐摩耗性材料が、金属又は合金、たとえば高級鋼、チタン 、青銅その他から成ることを特徴とする、請求項１５から２２までのいずれか１ 項記載の靴。 ２５．案内通路（１３）の半径（Ｒ）が５ｍｍから１５ｍｍの範囲であることを 特徴とする、請求項１６から２４までのいずれか１項記載の靴。 ２６．案内通路（１３）の開角（β）が１００°から１８０°の範囲であること を特徴とする、請求項１６から２５までのいずれか１項記載の靴。 ２７．甲部材（２）と閉じ耳（３，４）とを靴のアッパー側部（６，７）と一緒 に締付ける操作が、中央締付けロック（１２）を介して細かく段階的に、もしく はほぼ無段階的に調節可能であることを特徴とする、請求項１から２６までのい ずれか１項記載の靴。 ２８．甲部材（２）が、場合によっては甲部材カバー（３４）も、ばね弾性を有 する材料から成り、そのさいこの材料の可とう性が、少なくとも、靴先端側端部 （５）のところで、横方向に延びる、材料を薄手にした個所、たとえば条溝（１ ５）その他により高められることを特徴とする、請求項１から２７までのいずれ か１項記載の靴（図１）。 ２９．甲部材（２）と閉じ耳（３，４）、及び（又は）甲部材カバー（３４）と 耳カバー（３６，３７）を、それぞれ一体に構成した場合、これらの部材の結合 個所のところに、円形又は角を丸くした穴（１８）を設けておくことを特徴とす る、請求項１から２８までのいずれか１項記載の靴（図１）。 ３０．甲部材（２）と閉じ耳（３，４）の下、ないしは甲部材カバー（３４）と 耳カバー（３６，３７）の下に、各１個の滑りフォイル（１７）が備えられ、こ れら滑りフォイル（１７）の片側が、有利には閉じ耳の一方（３ないし４）のと ころに、ないしは耳カバーの一方（３６ないし３７）のところに取付けられてい ることを特徴とする、請求項１から２９までのいずれか１項記載の靴（図１から 図３）。 ３１．締付け部材（１１）として、ワイヤロープ又はプラスチックロープが用い られることを特徴とする、請求項１から３０までのいずれか１項記載の靴。 ３２．締付け部材（１１）がプラスチック製のサックにより被覆されていること を特徴とする、請求項３１記載の靴。 ３３．締付け部材（１１）がポーデンワイヤ（１９）が用いられることを特徴と する、請求項１から３２までのいずれか１項記載の靴（図４）。 ３４．ポーデンワイヤ（１９）のサック（２０）が、甲部材（２）と閉じ耳（３ ，４）のところの固定的な連結個所（２１ａ，２１ｂ）の間に押し縮め可能の区 域（２２）を有することを特徴とする、請求項３３記載の靴。 ３５．ポーデンワイヤ（１９）のサック（２０）の前記押し縮め可能な区域（２ ２）がベローズとして構成されていることを特徴とする、請求項３４記載の靴３ ６．中足区域（４０）の閉じ耳（３，４）のところにそれぞれ少なくとも１つの 締付けバンド（４１，４２）が設けてあり、この締付けバンドが、靴のアッパー の側部（６，７）のところに、それもアッパー材料の内側（４６）又は外側、あ るいは又複数アッパー材料層の間のいずれかを靴底区域（４３）にまで達してお り、かつまたこれら締付けバンド（４１，４２）が互いに、もしくば靴底材料と 結合されていることを特徴とする、請求項１から３５までのいずれか１項記載の 靴（図８、図９）。 ３７．靴のアッパーの各側部（６，７）に設けられた締付けバンド（４１，４２ ）が、靴底（４５）を横断するＵ字形部材（４４）を介して互いに結合されてい ることを特徴とする、請求項３６記載の靴。 ３８．少なくとも足の外側のところに、少なくとも２個の締付けバンド（４２） が備えられていることを特徴とする、請求項３６又は３７記載の靴。 ３９．アッパーのそれそれ一方の側部の締付けバンド（４１，４２）が、互いに 平行に、もしくはほぼ平行に延びていることを特徴とする、請求項３８記載の靴 。 ４０．締付けバンド（４１，４２）が互いに角皮をなして延び、少なくともほぼ Ｖ字形をなしていることを特徴とする、請求項３８記載の靴。 ４１．Ｕ字形部材（４４）ないし締付けバンド（４１，４２）が、靴の内底（４ ８）の下を延びていることを特徴とする、請求項３６から４０までのいずれか１ 項記載の靴。 ４２．舌状部（１０）が、閉鎖区域（ＳＢ）の端縁（４９）、ないしは場合によ りカバー（３４）を有する甲部材（２）の端縁（５２）から、かつまた、場合に より耳カバー（３６，３７）を有する閉じ耳（３，４）の端縁（５０，５１）か ら突出しており、この突出した舌状部部分（５３）が、少なくとも端縁（４９， ５０，５１，５２）に続く個所が外方へ厚くされることにより、これら端縁（４ ９，５０，５１，５２）に続く個所にストッパ壁（５４）が形成されていること を特徴とする、請求項１から４１までのいずれか１項記載の靴（図９、図１１か ら図１３）。 ４３．厚くされたこの舌状部部分（５３）が、上方の舌状部端部（５５）へ向っ て先細になっていることを特徴とする、請求項４２記載の靴。 ４４．厚くされた舌状部部分（５３）が、この部分（５３）の側縁（５６，５７ ）へ向って先細になっていることを特徴とする、請求項４２又は４３記載の靴。 ４５．厚くされた舌状部部分（５３）のストッパ壁（５４）が、厚くされない舌 状部（１０）と、少なくともほぼ直角をなしていることを特徴とする、請求項４ ２から４４までのいずれか１項記載の靴。 ４６．閉じ耳（３，４）と甲部材（２）、及び（又は）甲部材カバー（３４）と 耳カバー（３６，３７）が、それぞれの結合個所（５９）又は結合区域（５８， ５８．１）が、ヒンジ状又はリンク式に構成されていることを特徴とする、請求 項１から４５までのいずれか１項記載の靴（図１４、図１５）。 ４７．結合区域（５８，５８．１）が、ひだ付きのダイアフラム（３９．１，３ ９．１１）の形状に構成されており、そのひだが、結合個所（５９）から甲部材 （２）の端部（５）ないし甲部材カバー（３４）の端部（３４．１）の端縁（５ ．１，５．１１）の方へ延びていることを特徴とする、請求項４６記載の靴（図 １４、図１５）。 ４８．甲部材カバー（３４）及び耳カバー（３６，３７）を用いる場合、甲部材 （２）と閉じ耳（３，４）との間に結合部が設けられず、これら部材（２；３， ４）が別個の個別部材から成ることを特徴とする請求項４６又は４７記載の靴。 ４９．甲部材（２）が、場合により甲部材カバー（３４）も、前端部のところに 、端縁（５，３４．１）もしくは端線（５．１，５．１１）のところまで、横断 面減少部、横方向の波形部、横方向の条溝のいずれか又はすべてが設けられるこ とにより、可とう的に構成されていることを特徴とする、請求項２８又は４６か ら４８のいずれか１項記載の靴（図１４、図１５）。 ５０．前記横方向の波形部又は条溝（１５．１）がダイアフラム（３９．１，３ ９．１１）のひだと重なることを特徴とする、請求項４９記載の靴。 ５１．締付けバンド（４１，４２）が、各１つの閉じ耳（３ないし４）に付加成 形されているか、閉じ耳と固定結合されていることを特徴とする、請求項３６か ら４１までのいずれか１項記載の靴。 ５２．１個、２個又はそれ以上の締付けバンド（４１，４２）が備えられており 、それらが、閉じ耳（３，４）の１つと結合されておらず、また、締付け部材（ １１）用の変向部材（２３）が、締付けバンド（４１，４２）の端区域（４１． １，４２．１）に設けられていることを特徴とする、請求項１から４１までのい ずれか１項記載の靴（図１７）。 ５３．閉じ耳（３，４）のところに締付けバンド（４１，４２）の変向部材（２ ３）に対してずらされて、変向部材（２３）が配置され、かつまた、−靴縦方向 で見て−締付けバンド（４１，４２）と配属の閉じ耳（３，４）との変向部材（ ２３）の間にそれぞれ１個の変向部材（２３）が甲部材（２）の隣接側に設けら れていることを特徴とする、請求項５２記載の靴（図２１）。 ５４．締付けバンド（４１，４２）の端部（４１．１，４２．１）が、隣接閉じ 耳（３，４）のスリット（６０）に差込まれていることを特徴とする、請求項５ ２又は５３記載の靴（図１８、図１９）。 ５５．締付けバンド（４１，４２）のところに、もしくは締付けバンド（４１， ４２）に備えられた変向部材（２３）のところに、ストッパ縁（６１）が上部に 設けられ、このストッパ縁（６１）が、締付け時には１つの縁路、特にスリット 上縁部（６２）と作用接続され、相応の閉じ耳（３，４）を閉じ位置へ引張るこ とを特徴とする、請求項５４記載の靴（図１８、図１９）。 ５６．締付けバンド（４１，４２）の変向部材（２３）が、共通のストッパ縁（ ６１）を形成するウェブ（２３ａ）により互いに結合されていることを特徴とす る、請求項５５記載の靴（図２０）。 ５７．締付けバンド（４１，４２）が、閉じ耳（３，４）に隣接する端部区域に 係止部材（４１．２，４２．２）を有し、これら係止部材により締付けバンド（ ４１，４２）の端部区域の異なる個所で変向部材（２３）の解離可能の結合が可 能になることを特徴とする、請求項５４から５６までのいずれか１項記載の靴（ 図１９）。 ５８．ストッパ縁（６１）とスリット上縁部（６２）との間には、閉鎖具の開位 置では一定の間隔が設けられていることを特徴とする、請求項５５記載の靴（図 １９）。 ５９．前記間隔が約５ｍｍから２０ｍｍの範囲であることを特徴とする、請求項 ５８記載の靴。 ６０．２個又はそれ以上の締付けバンド（４１，４２）を用いる場合、閉鎖具の 片側もしくは各側で隣接している締付けバンドが面部連結ウェブ（６３）を介し 互いに連結されていることを特徴とする、請求項１から５９までのいずれか１項 記載の靴（図２０）。 ６１．２個又はそれ以上の締付けバンド（４１，４２）を用いる場合、閉鎖具の 片側又は各側で、締付けバンドがそれぞれ１個のＵ字形部材（４４）と互いに結 合され、かつ隣接するＵ字形部材（４４）同志はウェブ（６４）を介して互いに 結合されていることを特徴とする、請求項１から６０までのいずれか１項記載の 靴（図２０）。 ６２．締付けバンド（４１，４２）が透明又は半透明の材料から成ることを特徴 とする、請求項１から６１までのいずれか１項記載の靴。 ６３．変向部材（２３）が、甲部材（２）、閉じ耳（３，４）、場合により締付 けバンド（４１，４２）それぞれの外側に配置されていることを特徴とする、請 求項１から６２までのいずれか１項記載の靴（図２２）。 ６４．変向部材（２３）が、甲部材（２）、閉じ耳（３，４）、場合により締付 けバンド（４１，４２）それぞれの内側に配置されていることを特徴とする、請 求項１から６２までのいずれか１項記載の靴（図２３）。 ６５．変向部材（２３）が、甲部材（２）、閉じ耳（３，４）、場合により締付 けバンド（４１，４２）のところのスリット（６５）内にそれぞれ配置されてい ることを特徴とする、請求項１から６２までのいずれか１項記載の靴（図２４） 。 ６６．変向部材（２３）が、甲部材（２）のところでは外側に、閉じ耳（３，４ ）と、場合により締付けバンド（４１，４２）のところではスリット（６５）内 に配置されていることを特徴とする、請求項１から６２までのいずれか１項記載 の靴（図２５）。 ６７．変じ耳（３，４）が、甲部材（２）側の狭幅側部（３．１，４．１）のと ころに、それぞれ少なくとも１つの内方へ延びる長スリット状のみぞ（１０１） を有しており、甲部材（２）の両側のこれらみぞ（１０１）内へは、締付け部材 （１１）を締付けるさいに発生する引張力を受けるために各１個の変向部材（２ ３）がそう入され、みぞ（１０１）内に不動に配置されており、かつまた、締付 け部材（（１１）が、それぞれ変向部材（２３）の円弧状滑り面に巻掛けられて いることを特徴とする、請求項１記載の靴（図２６から図３０）。 ６８．変向部材（２３）が、低い摩擦係数と高い耐摩耗性を有する材料から成る ことを特徴とする、請求項６７記載の靴。 ６９．変向部材（２３）が、みぞ幅（１０１．１）の厚みに適合させた扁平な材 料から成ることを特徴とする、請求項６７又は６８記載の靴（図２７Ａ、図３０ Ｂ）。 ７０．変向部材（２３）の滑り面が、変向部材（２３）に設けられた案内みぞ（ ２５）のみぞ底部により形成されていることを特徴とする、請求項６７から６９ までのいずれか１項記載の靴（図２７Ａ、図３０Ｂ）。 ７１．閉じ耳（３，４）内のみぞ（１０１）の形状と変向部材（２３）の形状と が、互いに適合せしめられており、これによって閉じ耳（３，４）のみぞ（１０ １）内の変向部材（２３）が、変向部材（２３）の面平面（２３．３）内で少な くとも回動が防止されるか、もしくは完全に位置固定されることを特徴とする、 請求項６７記載の靴（図３０Ａ）。 ７２．変向部材（２３）が、閉じ耳（３，４）のみぞ（１０１）の側壁（１０３ ，１０４）と、それぞれの変向部材（２３）とを貫通する、突出端部（２３．４ ）を備えた各少なくとも１つのビンにより固定されていることを特徴とする、請 求項６７記載の靴（図３０、図３０Ａ）。 ７３．変向部材（２３）の双方の扁平側部のところに少なくとも隔１つの係止突 起（２３．４）が備えられ、特に変向部材（２３）に付加成形されており、みぞ （１０１）を制限する閉じ耳（３，４）の側壁（１０３，１０４）の少なくとも 片方が外方へばね弾性をもってたわみ可能であり、かつまた、側壁（１０３，１ ０４）が切欠き、凹所、穴（１０５）のいずれかを有し、変向部材（２３）が、 みぞ（１０１）内の所定位置へそう入されると、それぞれ１つの配属係止突起（ ２３．４）が、切欠き、凹所、穴（１０５）のいずれかに係止されることを特徴 とする、請求項６７記載の靴（図３０Ａ、図３０Ｂ）。 ７４．各変向部材（２３）が、閉じ耳（３，４）内に相応の構成のみぞ（１０１ ）を有することを特徴とする、請求項６７記載の靴（図２６）。 ７５．甲部材（２）の双方の縦縁のところに閉じ耳（３，４）に向いたカバーシ ート（１７．１）が取付けられ、有利には付加成形され、このカバーシート（１ ７．１）が甲部材（２）と閉じ耳（３，４）との間の開閉間隙（１６）を覆って いることを特徴とする、請求項６７から７４までのいずれか１項記載の靴（図２ ６、図２９）。 ７６．閉じ耳（３，４）の、甲部材に向いた狭幅側（３．１，４．１）のところ に各１つのスリット（１０２）が設けられており、甲部材（２）のそれぞれ隣接 のカバーシート（１７．１）が、このスリットに係合し、締付け部材（１１）を 締付けるさいにスリット内へ突入することを特徴とする、請求項７５記載の靴（ 図２６、図２９）。 ７７．閉じ耳（３，４）の、甲部材（２）に向いた狭幅側（３．１，４．１）が 、配属変向部材（２３）用と配属カバーシート（１７．１）用のそれぞれ１つの 連続的なみぞ（１０１）が設けられていることを特徴とする、請求項７５記載の 靴（図２６から図３０）。 ７８．少なくとも、甲部材（２）の下部（２８）の区域に設けられた変向部材（ ２３）が、閉じ耳（３，４）の狭幅側部（３．１，４．１）より奥へ引込んだと ころに配置されており、これによって生じた閉じ耳（３，４）のみそ（１０１） の自由な部分（１０１．２）内へ甲部材（２）のカバーシート（１７．１）の配 属部分が係合することを特徴とする、請求項７５から７７までのいずれか１項記 載の靴（図２９）。 ７９．甲部材（２）の区域で、双方の閉じ耳（３，４）により形成される中間ス ペース内に各１個のループを形成する、締付け部材（１１）の部分が互いに対向 位置にあって交差せず、かつまた甲部材（２）のところの各ループ（１１．１） ごとに、ループに取囲まれた１つの変向部材（２３）が付加成形されるか、そこ に固定されていることを特徴とする、請求項６７から７８までのいずれか１項記 載の靴（図２６）。 ８０．互いに対向配置された２つの変向部材（２３）が１つの構造ユニット（２ ３．５）にまとめられ、甲部材（２）のところに固定されていることを特徴とす る、請求項７９記載の靴（図３１）。 ８１．前記構造ユニット（２３．５）が、中間片（２３．６）を有し、この中間 片を介して甲部材（２）の下側（２．１）又は上側に差込み結合及び（又は）係 止結合により固定されていることを特徴とする、請求項８０記載の靴（図３１） 。 ８２．前記構造ユニット（２３．５）が、甲部材（２）の下側（２．１）又は上 側に付加接着されるか、もしくは甲部材（２）と熱溶着されていることを特徴と する、請求項８０又は８１記載の靴。 ８３．中間片（２３．６）が奥に位置せしめられており、それにより形成される 凹所内には端板（１０７）がはめ込まれ、中間片（２３．６）及び（又は）甲部 材（２）と固定結合されていることを特徴とする、請求項８１又は８２記載の靴 （図３１）。 ８４．変向部材（２３）ないし構造ユニット（２３．５）が、甲部材（２）の下 側（２．１）の凹所（１０６）内に配置されていることを特徴とする、請求項７ ９から８３までのいずれか１項記載の靴（図３１）。 ８５．甲区域で締付け部材の一部分が交差する場合、これらの部分が、甲部材（ ２）の、閉じられた管状通路内を延びていることを特徴とする、請求項１又は６ ７記載の靴。 ８６．前記通路の一方が他方の通路より深い位置に延びていることにより、交差 する締付け部材部分が交差個所（２６）で接触しないことを特徴とする、請求項 ８５記載の靴。 ８７．甲部材（２）が、閉じ耳（３，４）のところに、もしくは甲部材（２）の 軸先側端部（５）で閉じ耳を結合しているウェブのところに、スナップ継手（６ ８，６９）を介して解離可能に固定されていることを特徴とする、請求項１又は ６７記載の靴（図３２）。 ８８．閉じ耳（３，４）の外縁（７１）のところに、場合により、閉じ耳（３， ４）を結合するウェブ（５）のところにも、取付けフランジ（７３）が付加成形 されていることを特徴とする、請求項１又は６７記載の靴（図３２）。 ８９．甲部材（２）の下方舌状延長部（７０）のところに、別の取付けフランジ （７４）が付加成形されていることを特徴とする、請求項８８記載の靴（図３２ ）。 ９０．甲部材（２）が、平面図で見て、その前端部（５）へ向って先細になって いることを特徴とする、請求項１又は３６から６２までのいずれか１項記載の靴 （図３４）。 ９１．甲部材（２）、閉じ耳（３，４）、締付けバンド（４１，４２）が別個の 個別部材から成り、締付けバンド（４１，４２）の端部（４１．１，４２．１） に変向部材（２３）を設けておき、端部（４１．１，４２．１）が締付けバンド （４１，４２）の各１つのスリット（６０）内へ差込み可能であり、締付けバン ド（４１，４２）のところに設けられたストッパ縁（６１）が、締付け時には、 それぞれ配属されているスリット（６０）のスリット縁（６２）と作用接続可能 であることを特徴とする、請求項１、又は３６から６２までのいずれか１項、又 は８８記載の靴（図１９及び図３４）。 ９２．甲部材（２）の端部（５）が、靴の縦軸と面角に延びる材料の薄手区域及 び（又は）波状部及び（又は）条溝（１５．１）を有することを特徴とする、請 求項９０又は９１記載の靴。 ９３．閉じ耳（３，４）の靴先細端部が、靴の縦軸線と直角に延びる、材料の薄 手部分、波状部、条溝部（１５．１）のいずれか又はすべてを有することを特徴 とする、請求項９０又は９１記載の靴。