JPH04504636A - 磁気分散体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 磁気分散体 Ｐｕ１ この発明は新規な磁性粒子の分散体に関し、より具体的には透明磁気記録層を担 持する写真要素の調製で使用するのに適する磁性粒子分散体に関する。

従来法王Ωに止 透明磁気記録層を含む写真要素は、Ｋｒａｌｌへの米国特許第３．７８２，９４ ７号およびＡｕｄｒａｎらへの米国特許第４．２７９，９４５号明細書に記載さ れている。これらの特許では、磁性粒子の分散体が微粉砕するか、または磁性粒 子用の透明バインダーとバインダー用の溶媒を含む組成物中に磁性粒子を分散す ることによって調製されることを教示する。米国特許第４．２７９．９４５号で は、分散媒質はまた、透明添加剤、例えば可塑剤または滑剤も含みうる。このよ うな分散体の問題点は磁性粒子が凝集し、不均一な大きさの塊を形成する傾向が あることである。

このような粒子の凝集は光散乱を起こし、磁気記録層を写真要素で使用するのに 通さなくする程その層の光学濃度を高める。

充ｊＩと」灯 本発明者らは、分散媒質としてフタル酸ジアルキルエステル類を主体とする磁気 分散体が許容できない磁性粒子の凝集を起こさずそして光散乱を起こさない透明 磁気記録層の調製に利用できることを見い出した。

より具体的には、この発明によれば、必須のものとして磁性粒子、フタル酸ジア ルキルエステル、および場合によって分散剤からなる分散体を提供する。上記分 散体は、それをセルロース酸エステル支持体フィルム上ヘキャストして写真要素 で使用する透明磁気記録層を形成するのに適する組成物の前駆体として特に有用 であることがこの発明の有益な特徴である。

この発明の他の有益な特徴は、上記分散体が許容できない磁性粒子の凝集を起こ さずそして光散乱を起こさない透明磁気記録層を提供するにある。

この発明のさらなる特徴は、このような磁気記録層を含有する写真要素から作成 される写真プリントが磁気記録層に起因する粒状性の増大を実質的にまったく示 さないことにある。

しいヒ　のシ゛宗 以下の記述は、透明磁気記録層を特徴付けるフタル酸ジアルキルエステル含有磁 気分散体の用法に関する。さらに、リン酸トリクレジルのような他の透明可塑剤 も有用な分散媒質であると考えられており、そしてこの分散体は透明磁気記録層 の有用性がわかっている他の用途にも有用である。

この発明の分散体は、分散媒質を含む。好ましくは非揮発性溶媒中で分散性の媒 質はフタル酸のような酸のエステルであることができる。好ましいエステル類は 、そのアルキル部分が炭素原子１〜約１２個、好ましくは４〜８個を含むことが できるフタル酸ジアルキル類である。有用なエステル類の具体例としては、フタ ル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジプロピル、フタル酸ジブチル、フ タル酸ジー２−エチルヘキシルおよびフタル酸ジオクチルなどが挙げられる。

これらのフタル酸ジアルキルは、容易に製造できるのでメチルセロソルブのよう な危険な溶媒を使用して製造されているフタル酸ジメトキシエチルのような他の フタル酸エステルに比べて有利である。この分散媒質は、約４０〜７０重量％、 より好ましくは５０〜６５重量％の量でのミル工程を介して分散体中に存在でき る０本明細書のすべてのパーセンテージは、特記しない限り、分散体の総重量当 りの重量％を意味する。

この発明の分散体は、好ましくは非球状または針状磁性粒子である磁性粒子を含 む。長軸に沿ったこれらの粒子の平均長は、好ましくは約０．３ミクロン未満、 より好ましくは０．２ミクロン未満である。これらの粒子の軸性比、すなわち長 さ対直径の厚さ比が約５もしくは６対１までを示すことが好ましい。好ましい粒 子は、比表面積少なくとも３０ｒｄ／ｇ、より好ましくは少なくとも４０ｒｒｆ ／ｇを有する。このタイプの典型的な非球状粒子としては、例えば、フェロ磁性 酸化鉄粒子およびフェリ磁性酸化鉄粒子、例えばＴ−酸化鉄、鉄とコバルトの複 合酸化物、各種のフェライト類および金属鉄顔料が挙げられる。また、バリウム フェライト類のような小さな平板状粒子なども使用できる。これらの粒子は、１ 種以上の多価金属イオン、例えばチタンイオン、錫イオン、コバルトイオン、ニ ッケルイオン、亜鉛イオン、マンガンイオン、クロムイオンまたは当該技術分野 で既知のイオンでドープされていてもよい。好ましい粒子は、比表面積が４０ｒ ｒｒ／ｇを越えるＣｏ表表面処理−Ｆｅ、Ｏ，からなる。このタイプの粒子は市 販されており、商品名Ｃ３Ｆ　４０８５Ｖ２．Ｃ３Ｆ４５６５Ｖ、Ｃ３Ｆ　４５ ８５ＶおよびＣＮＤ　８６５■の下でＴｏｄａ　Ｋｏｇｙｏ　Ｃｏｒｐｏｒａｔ ｉｏｎから入手でき、そしてＰｆｉｚｅｒＰｉｇｍｅｎｔｓ　Ｉｎｃ、から製造 規模で入手できる。良好な磁気記録にとっては、磁性粒子が保ｘｈ力約５０００ ｅ以上で飽和磁化７０　ｅｔａｕ／　ｇ以上を示すことが好ましい。

これらの磁性粒子は、約２５重量％〜７５重量％の量で分散体中に存在すること ができる。特に、好ましいＢ様では、これらの磁性粒子が３０重量％〜５０重量 ％の量で存在する。

時には湿潤剤または界面活性剤と称される分散剤が゛、磁性粒子の分散を促進し そして／または分散媒質による粒子の湿潤を促進する目的で分散体中に存在でき る。これが、磁性粒子のさらなる凝集の極小化に役立つ。この分散剤は約１０重 量％まで、好ましくは１〜５重量％の量で分散体中に存在することができる。分 散剤の好ましい量は、存在する磁性粒子の表面積１０ｒｒｒ／ｇ当り約１．０〜 １．２重量％であることが測定された。有用な分散剤としては脂肪酸アミン、市 販の湿潤剤、例えば−１ｔｃｏ　Ｃｈｅｍｉｃａｌ　Ｃｏｒｐから入手できる第 四級アミンであるＷｉｔｃｏ　Ｅｓｃｏｌ　ＣＣ５９、ならびにＧＡＦ　Ｃａｒ ｐから入手できるリン酸エステル類であるＧａｆａｃ　ＰＥ　５１０．　Ｇａｆ ａｃ　ＲＥ　６１０゜Ｇａｆａｃ　ＲＥ　９６０およびＧａｆａｃ　ＬＯ５２９ が挙げられる。

上記の分散体は、分散体技術分野で知られている方法によって調製できる。この 分散体は、分散機、例えばボールミル、ロールミル、高速インペラーミル、アト ジーターまたはサンドミルを使用することにより調製できる。好ましい方法は後 述の例で具体的に説明される。

実際問題として、上記分散体は、適当な溶媒（キャストに適する組成物を形成す る塩化メチレンのような非極性溶媒）中に酢酸セルロースのようなバインダーで 希釈することが好ましい。キャスト組成物は、１種以上の適当なバインダーを含 む。バインダーは好ましくは透明である。好ましいバインダーは、酢酸セルロー スのようなセルロース有機酸エステルである。本発明で利用できることが予想さ れる他のバインダー類としては二酢酸セルロース、三酢酸セルロース、酢酸酸セ ルロース、ニトロセルロース、酢プロピオン酸セルロースが挙げられる。キャス ト組成物は、１種以上の適当な溶媒、例えばアセトン、メチルエチルケトン、メ チルイソブチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、シクロヘキサノン、ブチルア ルコール、ジメチルホルムアミドなどおよびそれらの混合物を含めることができ る。

このキャスト組成物は、また、可塑剤（例えば、リン酸トリクレジル）、滑剤（ 例えば、リン酸エチルセチルのような混合カルボン酸エステル類）および剥離助 剤なども含めることができる。

また、分散体は適当なバインダーで希釈して、磁気記録要素を形成するのに適す るいずれかの支持体に塗布できる塗布組成物を調製できる。

この発明の他の利点は、製造および取扱の間、有機蒸気に作業者がさらされるこ とが極小化される点にある。上記媒質は取扱いおよび保存中を通して分散体の濃 度変化を最小にし、そして分散体が使用毎に正確な量で塗布されることを確保す る。

以下の例は本発明をさらに具体的に説明する。

磁性粒子 Ｔｏｄａ　Ｃ５Ｆ−４０８５Ｖ２　４５．０　４５００分散剤 Ｇａｆａｃ　ＰＥ−５１０（ＧＡＦ　Ｃａｒｐ、）　２．２５　２２５分散媒質 フタル酸ジブチル　５２．７５　５２７５上記成分を温度調節ジャケット付容器 中で配合し、次いで１２０分間１分当り４００フィートの接線羽根速度で高速ジ スパーザ−と適当な大きさに合せたＣｏｗｌｅｓタイプの分散羽根論混合した。

ブラッド径はそれが混合容器径の約１／３となるように選ばれる。羽根は混合容 器の底から約１つの羽根の径となるようにその容器中に設置した。水ジヤケツト 温度は２５゛Ｃに維持した。全体の分散体が過度に大きな粒状凝集体が無くなっ たとき、この分散体をベグ型（ｐｅｇ−ｔｙｐｅ）の水平媒質ミルであるサンド ミルで処理した。磨砕媒質はｌｌｌ１ｌのケイ酸ジルコニウム球体であった。磨 砕容積は、２．４８　Ｌで磨砕媒質２．１Ｌを磨砕部に加えた。シャフト速度を １分当り１８００フイートの接線速度に維持した。磨砕チャンバーを提示温度が １０°Ｃに制御されるように水で覆った。磨砕部におけるプレミックスが総滞留 時間が２５〜３０分になるように連続８度慶砕チャンバーを通してプレミックス をポンプで吸い出した。この様式で調製した分散体は、エージングに対して優れ たコロイド安定性を示し、そして低レベルのこの粒子で塗布したフィルムの画像 粒子に影響を与えない。

肛 磁性粒子 表面処理 Ｃｏ　７　Ｆｅｚｅｓ（計算値４０ｒｒｆ／ｇ）　５００　ｇ分散剤 ＧＡＦＡＣＰＥ−５１０２５ｇ 分散媒質 フタル酸ジブチル　９７５ｇ 上記成分を、容積２Ｌの貯蔵器を介し、磨砕媒質としてスチールボールを用いて ６時間分散体を連続循環させながら２５０ｃｃの少量の媒質中で磨砕した。

類似の分散体を、希釈工程で高いずれ応力ミキサーで下記組成物になるまで三酢 酸セルロース溶液を用いて希釈してもよい。

キャスト 一底玉−−！ｌＸ− 塩化メチレン　８３．０ メタノール　６．１７５ ブタノール　２．８ 三酢酸セルロース　６．５ フタル酸ジブチル　１．０ ＧＡＦＡＣＰＥ−５１００，０２５ Ｃｏ　ｒ　Ｆｅ２０３ｏ、５ この分散体を、堆積顔料が２■／１０００ｃｍｄ−１０■／１０００ＣＩ１１で あって均一に分散された磁性粒子を含有する酢酸セルロースの薄い（約１−）層 を形成するように酢酸セルロース基板上に塗布した。顔料のこれらのレベルでコ ード化された情報を、適当な記録／再生ヘッドを使用することによって磁気層に 記録しそして読み取ることができる。

磁性顔料に加え、マゼンタおよびブルーを初めとする各種色素を顔料層中に配合 して反転（カラースライド）フィルムを作製する目的で中性濃度フィルムを提供 してもよい。

磁性顔料の他の利点は、フィルムの露光端、面またはパーフォレーションからの ライトピッピングの減少であった。

この発明は、その好ましい態様を特に引用して詳細に記載したが、この発明の精 神および範囲内で変更および改変ができるものと理解されるであろう。

要　約　書 磁性粒子と、分散媒質として作用するフタル酸ジアルキルと、場合によって写真 フィルムで使用するのに適する透明磁気記録層を形成する目的でセルロース酸エ ステル支持体フィルム上ヘキャストするのに適する組成物の前駆体として特に有 用な分散剤を必須のものとしてなる分散体。この分散体は、小ぐい粒子凝集性お よび低い光散乱性を示す磁気記録層を提供し、そしてこのような磁気層を含有す るフィルム層から作成される写真プリントはその磁気記録層に起因する粒状性の 増大を実質的にまったく示さない。

国際調査報告

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. １．磁性粒子、フタル酸ジアルキルエステルおよび分散剤を必須のものとしてな る分散体。
2. ２．前記ジアルキルエステルのアルキル部が炭素原子４〜８個を含む請求の範囲 第１項の分散体。
3. ３．前記エステルがフタル酸ジブチルである請求の範囲第１項の分散体。
4. ４．前記エステルが２５〜７５重量％の重で存在する請求の範囲第１項の分散体 。
5. ５．前記磁性粒子がコバルト表面処理ｒ−Ｆｅ２Ｏ３粒子からなる請求の範囲第 １項の分散体。
6. ６．前記磁性粒子が約０．３ミクロン未満の平均長を有する請求の範囲第５項の 分散体。
7. ７．前記分散剤が１０重量％までの量で存在する請求の範囲第１項の分散体。
8. ８．前記分散剤がリン酸エステルである請求の範囲第７項の分散体。
9. ９．磁性粒子とフタル酸ジアルキルエステルを必須のものとしてなる分散体。