JPH04504258A - モノアシルホスホグリセリド類を使用して眼薬の角膜への浸透を増強する方法 - Google Patents

モノアシルホスホグリセリド類を使用して眼薬の角膜への浸透を増強する方法

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JPH04504258A
JPH04504258A JP2505708A JP50570890A JPH04504258A JP H04504258 A JPH04504258 A JP H04504258A JP 2505708 A JP2505708 A JP 2505708A JP 50570890 A JP50570890 A JP 50570890A JP H04504258 A JPH04504258 A JP H04504258A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 モノアシルホスホグリセリド類を使用して眼薬の角膜への浸透を増強する方法 l匪ムヱ遣 本発明は、眼薬浸透の分野に関する。特に、本発明は、眼の角膜への眼薬やその 他の治療薬の浸透を増強する方法に関する。
眼薬の治療効果を上げるために、一般に、眼薬を角膜に浸透させて、眼の房水、 毛様体突起やその他の組織がこれを吸収できるようにすることが必要である。こ の一般的規則には特別な例外がある。すなわち、例えば、角膜外面への作用によ り治療効果を発揮する眼薬や薬剤(例えば、眼の苦痛緩和および/または眼の乾 燥症や刺激症の治療に有効な眼薬や薬剤)はこの例外である。ところが、眼内部 の生理学的機能に関与する症状(例えば、緑内障、糖尿性網膜症および白肉症等 )の治療では、一般に、局所投与した眼薬を角膜内に浸透させる必要がある。
薬が角膜を透過するためには、3層の#fl織、すなわち上皮、支質および内皮 に浸透しなければならない、親油性の高い薬については例外であるが、薬の角膜 浸透に対する大きな障壁は上皮である。薬の支質への浸透は、基本的には、厚み が360ミクロン程度の障壁内への薬の拡散によって生じる。現在、薬の支質や 内皮への浸透を増強する方法は知られていないが、薬の上皮への浸透を増強する ことによって眼に局所投与された薬の全体的な吸収を増強することは可能である 0本発明はこのような増強法に関する。
従来、薬の角膜上皮への浸透を増強する方法がいくつか試みられている。一般に 、これらの従来方法は、角膜への薬の浸透が支質のみによって制御される最適点 まで薬の角膜上皮への浸透を増強することを目的としている。また、従来方法で は、化学薬品を使用して、薬の上皮への浸透を増強している。報告によれば、あ る種の薬の角膜浸透を増強するものには、塩化ベンザルコニウム(BAC)、胆 汁酸塩、ジメチルスルホキシド(DMSO) 、エチレンジアミン四酢a (E DTA)および1−ドデシルアザイル−シクロへブタン−2−オン(AZONE R)がある、このような化学薬品を使用する角膜浸透の増強に関するさらに深い 背景については、以下に列挙する文献を参照することができる。 Acta O hthalmolo ica、 Vol、53.0.335 (1975) ; J、 Pharn、 Pharmacol、、 Vol、39. p、124  (1987) ; Chen、Abstracts 、 Vol、106.12 5931t、 p、402 f1987) ; Journal ofVol、 29. No、2 (1988年2月)、このような従来方法があるにもかかわ らず、薬の角膜への浸透を安全かつ効果的に増強する手段が依然としてめられて いる。
魚!し11! 本発明の主なる目的は、薬剤や治療薬の角膜に浸透する能力を増強する方法を提 供することにある0本発明の他の目的は、配合されている1種以上の活性成分の 角膜への浸透を増強する1種以上の薬剤を含有する局所投与用眼薬組成物を提供 することにある。
本発明の前記目的および他の一般的目的は、「モノアシルホスホグリセリド類」 と本明細書で呼ぶ一群の化合物を使用して角膜上皮への眼薬の浸透を増強するこ とから成る角膜浸透を増強する手段を提供することによって達成できる。さらに 、本発明の目的の達成には、増粘ポリマーをモノアシルホスホグリセリド類と併 用するのが好ましい、これにより、モノアシルホスホグリセリド類を比較的長時 間、眼に確実に保持できるため、より時間をかけてこれらの化合物によって角膜 に薬を浸透させることができる。
区に皿皇l五墨 亘ユは投与したウサギの房水に存在する薬、バラ−アミノ−クロニジンの量を、 リソホスファチジルコリン(C18:0 ) < 1ysopc)を配合した場 合と配合しない場合とについて比較したグラフである。
図IIは投与したウサギの房水に存在する薬、バラ−アミノ−クロニジンの量を 、ポリビニルアルコール(PVA)を配合した場合と1ysopcとPVAとを 配合した場合といずれも配合しない場合とについて比較したグラフである。
及涯眩目1減 本発明は、両親媒性モノアシルホスホグリセリド類が安全かつ効果的に眼薬の角 膜浸透を増強するという発見を基礎とするものである。これらの浸透増強剤は、 効果を発揮するためには、局所投与後、眼の房水、毛様体突起やその他の組織に よって実質的に吸収される必要がある眼薬から成る組成物として使用できる0本 発明のモノアシルホスホグリセリド類を使用することができる眼薬の実例には、 ステロイド類、成長因子、毛様体筋麻痺薬、縮瞳薬、散瞳薬、治療用タンパク質 およびペプチド類、抗酸化剤、アルドースリダクターゼ抑制薬、非ステロイド系 抗炎薬、免疫修飾物質、抗アレルギー薬、抗菌薬および緑内障治療薬がある。
本発明に使用する浸透増強モノアシルホスホグリセリド類は、次の構造を有して いる。
上記構造式において、RおよびR2の一方は水素、チオール、ヒドロキシル、ア ミン、低級アルキルまたは低級アルコキシ(例えば、メチル、エチル、メトキシ またはエトキシ)あるいはアルキルスルフィドであり、また他方はエステル化、 エーテル化またはアミド化疎水性基であり、そしてR3は親水性基である。好ま しい疎水性基には、0〜5個の二重結合を有する炭素数14〜24個の飽和およ び不飽和脂肪族炭化水素基がある。脂肪族炭化水素基は直鎖状または分校状であ り、1つ以上の芳香族基、脂環式基または親水性(例えば、ヒドロキシ、チオー ルまたはアミン)基で置換されていてもよい、適切な親水性基(R3)の例とし ては、0−イノシトール、コリン、0−コリン、0−カルニチン、0−(CH2 )3−コリン、Q−グリセリンおよび0−リソホスファチジルグリセリンがある 。
好ましいモノアシルホスホグリセリド類はリソホスファチジルコリン、リソホス ファチジルイノシトール、(リソレシチン)、リソカルシオリピン、リソデソキ シリピド類、リソホスホリリピド類、およびDL−α−リソレシチン−γ−0− ヘキサデシルおよびDL−α−リソレシチン−γ−〇−アルキル等のα−リン− γ−0−アルキルまたは〇−アルケニルホスホリピド類のようなりソホスホリピ ド類である。最も好ましいモノアシルホスホグリセリドは1−アシルリンホスフ ァチジルコリン(C18:01C18:1、C16:OまたはC16:1)であ る、最も好ましい1−アシルリソホスファチジルコリンC18:Oは以下の構造 式を有している。
本発明において有用なモノアシルホスホグリセリド類は、親水性基および疎水性 基の両者を含むため、「両親媒性」であるということができる、いかなる理論に も拘束されないが、これらの両親媒性モノアシルホスホグリセリド類は角膜上皮 の膜内に存在するタンパク質、糖タンパク質および脂質成分との分配作用および 相互作用により薬の角膜浸透を増強すると考えられる。このような相互作用は、 膜内のタンパク質および脂質の配列度を変更することによって、薬浸透の障壁と しての上皮の機能を変更するものと考えられる。その機能がなんであれ、結果的 には、薬の上皮浸透が増強する。
本発明にしたがってモノアシルホスホグリセリド類を使用して薬の角膜浸透を増 強すると、角膜に浸透できる薬の量をかなり増大させる。増強の程度は、薬によ って異なるが、場合によっては3倍かそれ以上に達することがある。
したがって、薬が角膜により効果的に浸透することができるので、涙点を流下す るために失われる薬の量が少なくなり、したがって少ない投与量で特定患部を効 果的に治療できる。これが特に有利なのは、組織にひどい副作用を引き起こす薬 を投与する必要がある場合である。
角膜浸透を増強するなめに必要なモノアシルホスホグリセリドの量は、眼薬や治 療薬の溶解度、分配係数や分子量等、処方に存在する付形剤(表面活性剤、保存 剤、ポリマー)等゛や使用する特定のモノアシルホスホグリセリド等の各種の要 因によって異なる。一般に、浸透すべき薬の新油性が高くなる程、浸透増強に必 要なモノアシルグリセリドは少なくてすみ、またモノアシルグリセリドの濃度が 高くなる程、角膜浸透がよくなる0代表例についていえば、1種以上のモノアシ ルグリセリドを約o、ooi%〜約0゜5%(重量/容量比)、好ましくは約0 .01〜0.1%の量で使用する。
モノアシルホスホグリセリド類は、付形剤またはビヒクルがこれらのモノアシル ホスホグリセリド類の角膜浸透剤としての機能を実質的に妨害しない、いかなる 局所投薬系においても使用することができる0例えば、モノアシルホスホグリセ リド類は、溶液状、懸濁液状、軟膏状、ゲル状および膜状の組成物として処方で きる0組成物のタイプは、特に投与すべき薬や治療薬の化学的および物理的性質 に依存するものである。これらの性質については、処方や投薬分野における当業 者が知悉しているところである。
好ましい実施態様において、本発明はさらに、ポリマー類をモノアシルホスホグ リセリドと併用して、眼のバイオアベイアビリティ(b 1oava i la b i l i ty)を増強することも包含する。FS所投与眼薬組成物が眼 に接触している時間が長い程、眼のバイオアベイアビリティがよくなる。ポリマ ーを上記モノアシルホスホグリセリド類と併用すると、本発明の組成物の角膜に 保持される時間が長くなる。その結果、組成物の浸透増強成分が角膜上皮とより 効果的に相互作用して、所望の薬や治療薬の眼への浸透を増強する。ポリマーを モノアシルホスホグリセリド類と併用すると、眼が利用できる薬や治療薬の量を 約9〜10倍まで増量することができることを見出した。モノアシルホスホグリ セリド類を含有する組成物の粘度を約1000センチボイズ(cps)まで、好 ましくは約50CDS〜300cpsに増粘するとモノアシルホスホグリセリド 類の作用がより効果的になる。
この所望の粘度に増粘するためにポリマーを配合する。
増粘でき、そして眼の組織やモノアシルホスホグリセリド組成物の成分に適合性 を示す限り、合成・天然を問わず、任意のポリマーを使用することができる0本 発明では、このようなポリマーを「眼に許容できる増粘性ポリマー」と呼ぶ0本 発明で用いられるポリマーの例としては、アルギン酸塩、カラゲタン、グアー、 カラヤゴム、イナゴマメ、トラガカントおよびキサンタン等の天然多糖類および ゴム類;並びにカルボマー、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキ シプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、メ チルセルロース、ポリビニルアルコール(PVA) 、ポリビニルピロリドン、 カルボキシメチルセルロースおよびアガロース等の合成ポリマーを挙げることが できるが、これらに限定されない。
さらに、増粘性の眼に許容できるタンパク質および合成ベグチド類を使用してM 成物の粘度を上げ、これによってバイオアベイアビリティをさらに優れたものに することができる。使用できるタンパク質の代表例には、ゼラチン、コラーゲン 、アルブミンおよびカゼインがある。
好ましい増粘剤は、PVA、HPMCおよびHECから選択される1種以上のポ リマーである。最も好ましい増粘剤はHPMCである。増粘剤を配合して、粘度 が約50〜300cpsの組成物を得る。
薬や治療薬の浸透を増強する好ましい方法は、約50〜300cpsの粘度の組 成物を得るのに十分な量のポリマーHPMCと組合せて約0.01%〜0.05 %の濃度でリソホスファチジルコリン(C18:O)を使用することから成る。
本発明にしたがいモノアシルホスホグリセリド類から成る組成物、モノアシルホ スホグリセリド類の角膜浸透増強性およびこれらを使用して角膜浸透を増強する ことについて以下の実施例によりさらに詳しく説明する。
乱臣■ユ 以下の処方は、緑内障の治療に使用できる局所投与用眼薬組成物の一例である。
夏一方 成分 %(重量/容量) パラ−アミノ−クロニジン 0.293”ヒドロキシプロピルメチルセルロース ーE50LV、(HPMC)USP 3.3リソホスフアチジルコリン(C18 : O) 0.03塩化ベンザルコニウム 0.01 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、USPo、01 一塩基性リン酸ナトリウム、USP O,18二塩基性リン酸ナトリウム、US P O,12マンニトール、USP 3.3 HCI、NFおよび/またはNaOH,NFQ、S、 pH6,5”0.2 精製水、U S P Q、S、 l OO*遊離塩基として0.25%+2%過 剰のパラ−アミノ−クロニジンに相当。
区鳳 製剤を2つに分けて調製する。まず、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを精 製水に溶解させて約10%溶液とする9次に、この溶液を一過して浄化し、そし て高圧蒸気法によって滅菌する。
次に、池の成分を約半分の精製水に溶解させる。この混合物を約30分間40+ 5℃に加温して、リソホスファチジルコリンを完全に溶解させる。溶液のpHを 6.5に調節し、そして滅菌−過によって滅菌する。
両溶液を無菌的に混合し、残りの精製水を使用して溶液を最終容量にする。
艮1■ユ u 成分 濃度%(W/V) 塩化カリウム 0,02 −塩基性リン酸カリウム 0.02 塩化ナトリウム 0.8〇 二塩基性リン酸ナトリウム 0.216リソホス77チジルコリ7C18: O (Lysopc)0.03 パラ−アミノ−クロニジン 0.25 水 Q、8.100% A友立韮 精製水のバッチ容量の約85%(8,5nl)を容器に入れた9次に、全ての成 分、すなわち塩化カリウム0.002g、塩化ナトリウム0.080g、−塩基 性リン酸カリウム0.0021g、二塩基性リン酸ナトリウム0.0216gお よびバラ−アミノクロニジン0.25gを容器に加えた。全成分を十分混合した 。0.003gのLysopcを容器に加え、30分間加熱(30℃)しながら 超音波破砕した。INのMCI<0.201)を用いてpHを6.0に調節した 。次に、溶液を殺菌フィルターによって一過して滅菌した受け器に入れた。次に 、精製水(101に足りるだけ)を殺菌フィルターを介して注入し、溶液を十分 混合した。
上記バラ−アミノ−クロニジン製剤の角膜浸透について評価するため12匹のニ ューシーラント産のシロウサギを選択した。全ウサギの両眼に30μlの上記0 ,25%バラ−アミノ−クロニジン製剤を局所投与した。投与から20分後に4 匹のウサギを犠牲にし、それらの眼から房水を取り出した。この房水を液体シン チレーションカウンティング法によって分析して、房水中のパラ−アミノ−クロ ニジンの量をめた。別の4匹のウサギについては投与から60分後に、そしてさ らに別の4匹のウサギについては投与から120分後に同じ手順を行った。12 匹の対照ウサギに0.03%の1ysopcを配合しないほかは、上記と同様な 処方で0.25%のバラ−アミノ−クロニジンを投与した。上記と同様に房水を 取り出し、分析した。結果を図Iにグラフとして示す、このグラフから、房水中 のパラ−アミノ−クロニジンの量は1ysopcを含む製剤で処理したウサギの 方が多いことが判る。60分後では、1ysopcを配合した薬剤を投与したウ サギの房水に認められるパラ−アミノ−クロニジンの量は、Iysopcを配合 しない薬剤を投与したウサギのそれの約4倍である。したがって、この結果は、 1ysopcが角膜へのパラ−アミノ−クロニジンの浸透を増強させたことを示 している。
夫胤且l A一方 成分 濃度%(W/V) −塩基性リン酸カリウム 0.067 二塩基性リン酸カリウム 0.137 マンニトール 2.45 PVA 7.0 リソホスフアチジルコリンC18: O(1ysopc)0.03 パラ−アミノ−クロニジン 0.50 水 Q、S、 100% 区区立立 積製水のバッチ容量の約85%<8.51)を容器に入れた6次に、全ての成分 、すなわち−塩基性リン酸カリウム0.0067g、二塩基性リン酸カリウム0 .0137g、マンニトール0.245g、PVA0.7gおよびパラーアミノ ークロニジン0.05gを容器に加えた。全成分が溶解して溶液になるまで成分 を十分混合した。0.003gのLySODCを容器に加え、30分間加熱(3 0℃)しながら超音波破砕した。NaOHを用いてEIHを6.5に調節した1 次に、精製水(101に足りるだけ)を殺菌フィルターを介して注入し、溶液を 十分混合した。
上記バラ−アミノ−クロニジン製剤の角膜浸透について評価するため12匹のニ ューシーラント産のシロウサギを選択した。全ウサギの両眼に30μmの上記0 .50%バラ−アミノ−クロニジン製剤を局所投与した。投与から20分後に4 匹のウサギを犠牲にし、それらの眼から房水を取り出した。この房水を液体シン チレーションカウンティング法によって分析して、房水中のパラ−アミノ−クロ ニジンの量をめた。別の4匹のウサギについては投与から60分後に、そしてさ らに別の4匹のウサギについては投与から120分後に同じ手順を行った。12 匹の別のウサギに0.03%の1ysopcおよび7.0%のPVAを配合しな いほかは、上記と同様な処方で0.50%のバラ−アミノ−クロニジンを投与し た。上記と同様に房水を取り出し、分析した。結果を図11にグラフとして示す 。このグラフから、房水中のパラ−アミノ−クロニジンの量はPVAおよびP  V A +1ysopcを含む製剤で処理したウサギの方が多いことが判る。6 0分後では、PVAまたはP V A +1ysopcを配合した薬剤を投与し たウサギの房水に認められるバラ−アミノ−クロニジンの量は、PVAまたはP VA+lys。
pcを配合しない薬剤を投与したウサギのそれのそれぞれ約2.5倍および10 倍である。この結果は、Iysopcが角膜へのバラ−アミノ−クロニジンの浸 透をPVA単独およびパラ−アミノ−クロニジン単独の場合より増強させたこと を示している。
図工 Lysopcを配合した場合と配合しない場合のウサギの房水中のパラ−アミノ クロニジン濃度投入後からの時間 (分) 図■ PVAを配合しない場合とPVAを配合した場合とPVAとLysopcとを配 合した場合のウサギの房水中のパラ−アミノクロニジン濃度投入後からの時間  (分) 国際調査報告

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.治療上有効な量の眼薬と前記薬剤の角膜浸透を増強するのに有効な量のモノ アシルホスホグリセリドから成る眼薬組成物を眼に局所投与することを特徴とす る眼薬の角膜への浸透を増強する方法。
  2. 2.前記モノアシルホスホグリセリドが式:▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、 R1およびR2の−方は水素、ヒドロキシル、チオール、アミノ、アルキル、ア ルコキシまたはアルキルスルフィドであり、また他方は炭素数14〜24個のエ ステル化、エーテル化またはアミド化脂肪族炭化水素基であり(ただし、この脂 肪族炭化水素基は二重結合数0〜5個の飽和または不飽和基であり、直鎖状また は分枝状であり、1つ以上の芳香族基、脂環式基または親水性基で置換されてい てもよい)、そして R3はコリン、O−コリン、O−(CH2)3−コリン、O−グリセリン、O− カルニチン、O−イノシトールまたはO−リソホスファチジルグリセリンである ]を有する請求項1記載の方法。
  3. 3.前記モノアシルホスホグリセリドがリソレシチン、リソカルジオリピン、リ ソデソキシリピド類、リソホスファチジルイノシトール、リソホスホリリピド類 およびa−リソーγ−O−アルキルまたはO−アルケニルホスホリピド類から成 る群から選択される請求項1記載の方法。
  4. 4.前記モノアシルホスホグリセリドがリソレシチンから成る請求項3記載の方 法。
  5. 5.前記モノアシルホスホグリセリドの濃度が約0.001%〜約0.5%であ る請求項1記載の方法。
  6. 6.前記濃度が約0.01〜0.1%である請求項5記載の方法。
  7. 7.前記組成物が約1000cpsまでの粘度の組成物を得るのに十分な量でポ リマー、タンパク質またはポリペプチドをさらに含有する請求項1記載の方法。
  8. 8.前記組成物がアルギン酸塩、カラゲナン、グアー、カラヤゴム、イナゴマメ 、トラガカント、キサンタン、カルボマー、ヒドロキシエチルセルロース、ヒド ロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセル ロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルヒロリドン、カルボキシメチルセル ロースおよびアガロースから成る群から選択されるポリマーを含有する請求項7 記載の方法。
  9. 9.前記ポリマーがヒドロキシプロピルメチルセルロースから成る請求項8記載 の方法。
  10. 10.前記モノアシルホスホグリセリドがリソレシチンから成る請求項9記載の 方法。
  11. 11.前記リソレシチンの濃度が約0.01%〜0.05%であり、および前記 ヒドロキシプロピルメチルセルロースが約50〜300cpsの粘度の組成物を 得るのに十分な量で存在する請求項10記載の方法。
  12. 12.治療上有効な量の眼薬および前記薬剤の角膜浸透を増強するのに有効な量 のモノアシルホスホグリセリドから成ることを特徴とする改良局所投与用眼薬組 成物。
  13. 13.前記モノアシルホスホグリセリドが式:▲数式、化学式、表等があります ▼ [式中、 R1およびR2の−方は水素、ヒドロキシル、チオール、アミノ、アルキル、ア ルコキシまたはアルキルスルフィドであり、また他方は炭素数14〜24個のエ ステル化、エーテル化またはアミド化脂肪族炭化水素基であり(ただし、この脂 肪族炭化水素基は二重結合数0〜5個の飽和または不飽和基であり、直鎖状また は分枝状であり、1つ以上の芳香族基、脂環式基または親水性基で置換されてい てもよい)、そして R3はコリン、O−コリン、O−(CH2)3−コリン、O−グリセリン、O− カルニチン、O−イノシトールまたはO−リソホスファチジルグリセリンである ]を有する請求項12記載の局所投与用眼薬組成物。
  14. 14.前記モノアシルホスホグリセリドがリソレシチン、リソカルジオリピン、 リソデソキシリピド類、リソホスファチジルイノシトール、リソホスホリリピド 類およびa−リソーγ−O−アルキルまたはO−アルケニルホスホリピド類から 成る群から選択される請求項13記載の組成物。
  15. 15.前記モノアシルホスホグリセリドがリソレシチンから成る請求項14記載 の組成物。
  16. 16.前記モノアシルホスホグリセリドの濃度が約0.001%〜約0.5%で ある請求項12記載の組成物。
  17. 17.前記濃度が約0.01〜0.1%である請求項16記載の組成物。
  18. 18.約1000cpsまでの粘度の組成物を得るのに十分な量でポリマー、タ ンパク質またはポリペプチドをさらに含有する請求項12記載の組成物。
  19. 19.前記組成物がアルギン酸塩、カラゲナン、グアー、カラヤゴム、イナゴマ メ、トラガカント、キサンタン、カルボマー、ヒドロキシエチルセルロース、ヒ ドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセ ルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルヒロリドン、カルボキシメチルセ ルロースおよびアガロースから成る群から選択されるポリマーを含有する請求項 18記載の組成物。
  20. 20.前記ポリマーがヒドロキシプロピルメチルセルロースから成る請求項19 記載の組成物。
  21. 21.前記モノアシルホスホグリセリドがリソレシチンから成る請求項20記載 の組成物。
  22. 22.前記リソレシチンの濃度が約0.01%〜0.05%であり、および前記 ヒドロキシプロピルメチルセルロースが約50〜300cpsの粘度の組成物を 得るのに十分な量で存在する請求項21記載の組成物。
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