JPH04504059A - 化学発光検出を用いた核酸の配列決定 - Google Patents
化学発光検出を用いた核酸の配列決定Info
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- JPH04504059A JPH04504059A JP2505466A JP50546690A JPH04504059A JP H04504059 A JPH04504059 A JP H04504059A JP 2505466 A JP2505466 A JP 2505466A JP 50546690 A JP50546690 A JP 50546690A JP H04504059 A JPH04504059 A JP H04504059A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
化学発光検出を用いた核酸の配列決定
発明の背景
全ての生きている有機体の遺伝情報はデオキシリポ核酸(DNA)およびリボ核
酸(RNA)中に記憶されている。DNAは4つの化学的構造用ブロック、即ち
ヌクレオチド類、デオキシアデノシン−5゛ −モノホスフェート(A)、デオ
キシグアノシン−5°−モノホスフェート(G)、デオキシシトシン−5゛−モ
ノホスフェート(C)およびデオキシチミジン−5°−モノホスフェート(T)
(これらは直線的に並べられて、個々の異なる特定の配列を生じる)からできて
いる。個々の遺伝子または完全なゲノムのDNA配列の明示は分子生物学におい
て鍵となる役割を果している。同様に、RNAの構造用ブロックも配列して特定
の配列を生じる。
DNA配列決定のための下記の2つの基本的方法が開発された:核塩基特異性を
示す修飾用薬剤を用いた化学劣化方法(Maxam、 A、M、およびG11b
ert、 1.、Proc、 Natl、 Acad、 Sci、 USA74
:560 (1977))と、DNAポリメラーゼおよび核塩基特異性を示す鎖
末端用デオキシヌクレオシドトリホスフェートを用いた酵素的方法(Sange
r、 F、他、Proc、 Natl、Acad、 Sci、USA 74:5
463 (1977)) 、 DNA配列決定の重要さ、および全体的ゲノム、
例えばヒトのゲノムのDNA配列を得るための最終目的のため(例えば、1lo
od、 L、E、およびSm1th、 L、M、、Biotechnology
5:933(1987)) 、数多くの新規なりNAクローン化、位置決定お
よび配列決定技術が開発された(例えば、「酵素学における方法J (Meth
ods in Enzymology) (1987)、155、?u、、 R
,編集、Academic PresslNew York; 5aluz、
H,P、およびJost、 J、P、著「ゲノム配列決定に対する実験ガイド」
(A Laboratory Guide to Genomic Seque
ncing) 、Birkhauser−Verlag(1987)、Ba5e
l、Boston; fada、 A、、Nature 325ニア71 (1
987))。
一般に、DNA配列決定操作は下記に示す主要な数段階から成る二1) 配列決
定に関する収集からのDNAクローン体の選択(Sanger。
F、他、J、 Mo1. Biol、、162ニア29 (1982) ; D
eininger、 P、L、、Anal、 Biochem、 129:21
6 (1983); He1nikoff、 S、、Gene 28:351
(1984))。
2) この選択したDNAクローン体に、塩基特異性を示す反応を受けさせる(
Maxam、 A、11.およびG11bert、 ?、、Proc、 Nat
l、 Acad、 Sci、 USA74:560 (1977); Sang
er、 F、他、Proc、 Natl、 Acad、 Sci、 USA 7
4:5463(1977))。
3) 変性用ポリアクリルアミドゲル電気泳動(PAGE)により、大きさ従つ
てDNA反応生成物を分離する。
4) このDNAが放射性異性体(例えば$!p1ssS)で標識されているか
、或は非放射性標識分子(例えば蛍光団、比色染色)で標識されているかに応じ
て、種々の技術のいずれかにより、変性用PAGE中またはその後分離されたD
NA帯のパターンを検出する。Connell他、BioTechniques
5:342 (1987); Prober、 1.M、他、5cience
238:336 (1987);Sm1th、 L、11.他、Nature
321:674 (1986); Ansorge、 W、他、Nuclei
c Ac1ds Res、 15:4593 (1987): Kambara
、 H,他、BioTechniques 6:816 (1988); Be
ck、 S、、Anal、 Biochet 164:514 (1987))
。
5) 音波式ディジタイザ−およびコンピューターを用いて、A%G1Cおよび
Tの配列として、その分離したDNAの帯を読み取る(Bankier、 A、
T、およびBarrell、 B、G、、Techniques in the
Life 5ciences、 b5巻、Flavell R,A、 (1!
集)、Elsevier、 Ireland、 1−34頁(1983): 5
taden、 R,、Nucleic Ac1ds Res、 12:499
(1984); Elder、 J、他、Nucleic Ac1ds Res
、 14:417 (1985); Connell他、BioTechniq
ues 5:342 (1987); Prober、 J」、他、5cien
ce 238:336 (1987): Sm1th、 L、M、他、Natu
re 321:674 (1986); Ansorge、 W、他、Nucl
eic Ac1ds Res、 15:4593 (1987):Kambar
a、 H,他、BioTechniques 6:816 (1988);)。
異なる配列決定方法の段階のいくつかを以下に要約する:1) ポリマー状担体
を用いたDNA配列決定:この方法では、配列決定すべきDNAを固体状担体(
例えばCC5−紙、DEAE−紙、アビジン−アガロース)上に固定化する(C
huvpilo。
SA、およびKravchenco、 v、V、、Biorg、 Khim 9
:1694 (1983); Rosenthal、A、他、Nucleic
Ac1ds Res、 13:1173 (1985); Rosenthal
、 A、他、Gene 42:1 (1986); Rosenthal、^、
他、ヨーo、yパ特許出願0171072; 5tahl。
S、他、Nucleic Ac1ds Res、 16:3038 (1988
)参照)。固相上への固定化の利点は、配列決定反応で用いられる種々の試薬を
容易に適用できそして定量的に除去でき、その結果として、より速(、きれいで
ありそしてより高い効率の反応サイクルが得られることである。更に、この全体
の操作はより便利でありそして自動化が容易である。化学劣化および酵素的DN
A配列決定方法の両方共、ポリマー状支持体上で行うことができる。固体状支持
体はまた、種々のサンプルの配列決定反応を同時に行うことを可能にし得る。
2) 多重DNA配列決定:
標準DNA配列決定操作において、配列決定すべきDNAの各々のサンプルは、
上に概略を示した5つの段階により個々に処理される必要がある。この「生産量
」は制限される、何故ならば、配列決定操作の数多くの段階を何回も繰り返す必
要があるからである。多重DNA配列決定はこの問題の解決策を提供するもので
あり、これは、現在のところ最も有望な高生産性DNA配列決定技術である(C
hurch、 G、およびKieffer−Higgins、 S、、5cie
nce 240:185 (19888)) 。多重DNA配列決定は、配列決
定すべき異なるDNAサンプルをプールする(多重化する)ことによって、繰り
返し段階の数を減少させる。DNAは、初期の組換DNA収集から得られるとこ
ろの、プラスミドを有するコロニーの形態でプールされる。この多重方法の鍵と
なる要素は、1組の配列決定用ベクター(これらの各々は、2種の、20個のヌ
クレオチド長「タグ」配列に関してのみ異なっている)の設計である。このこと
によって、標識を付けた「タグ」オリゴデオキシヌクレオチド類(これらは、相
当する標識配列に対して相補的である)を用いることによる、個々の配列決定パ
ターンの差別化および検出が可能になる。
ゲノム状のDNAフラグメント(これらは「ショットガン」選択によりて得られ
てもよい)を、個々の多重配列決定ベクター中でクローン化した後、プール中で
増幅させる。次に、このプールしたサンプルに、塩基特異性を示す反応を受けさ
せた後、得られる反応生成物を、変性用PAGEにより大きさに従って分離する
。DNAサンプルに関する与えられたプールの全ての配列決定帯を、膜上に移し
くプロットし)た後、UV架橋により固定化する。その1組の特異性を示すタグ
−オリゴデオキシヌクレオチドを用いた膜の多重再試験(雑種形成)により、個
々の配列決定帯のパターンが可視化され得る(例えば、オートラジオグラフィー
による放射能標識の場合)。このように、各々の多重反応および電気泳動分離は
数多くのデータを与え、そしてこれらは、用いられ得る数多くの試験サイクルに
よる標準的配列決定実験のそれ以上である。例えば、20個から成る個々の多重
ベクターを用いる場合、これらの20個のベクター中に一体化される2個のDN
Aストランドの各々の配列を得るために40回の試験サイクルが行われ得る。こ
の両方の方法において、配列決定用ゲルの各々のレーンが同じ量の配列決定され
たDNAを含有していると仮定すると、これには、標準DNA配列決定よりも4
0倍高い検出感度が必要とされる。現在のところ、より多くの材料をPAGEI
:用いた時および/または32p@識したタグ−オリゴデオキシヌクレオチドを
用いた時のみ、充分な感度が得られる。
3) 直接プロッティング電気泳動(DBE):DBEは、電気泳動による分離
と固定膜上へのDNA配列決定用帯のプロッティングとの組み合わせである(P
ohl、 F」、、米国特許番号4,631、122および4,631.120
; Beck、 S、およびPohl、 F、11.、EilBOJ、 3:2
905およびBeck、 S、著、rDNA配列決定に用いられる直接転移電気
泳動」(Direct Transfer Electrophoresisυ
sed for DNA Sequencing) Wu、 R。
(編集)、^cademic Press 155:250、New York
、 (1987)) e標準的変性用PAGEで得られる「はしご状」の配列決
定とは逆に、DBEを用いた帯の間隔は、分子量の広い範囲(6%のポリアクリ
ルアミドゲルに関しては50〜550個のヌクレオチド)に渡りで一定である。
帯の間隔は、電気泳動のゲルに対して垂直に動く膜の速度により変化させること
ができ、従って、標準的配列決定用ゲルに比較して分解能が増大し、そしてこの
電気泳動用ゲルの長さが減少する。多重DNA配列決定において、DBEは、優
位に、配列決定された反応生成物の必要な分離、そしてこの配列決定用はしご状
物を膜上に直接移すための方法を提供する。次に、この配列反応生成物を、永久
的に、UV架橋により膜上に固定化でき、そして多様な試験法によりこの情報が
読み取られる。放射能標識したDNAフラグメントの場合、各々の試験サイクル
の配列パターンはオートラジオグラフィーにより観察される。
4) ポリメラーゼ鎖反応(PCR):PCRにより、インビボでのベクター/
/宿主系中よりもむしろインビトロ系中で、標的となるDNA分子を増幅させる
ことができる。プライマーとして2つの短いオリゴデオキシヌクレオチドフラグ
メントを用いる。このプライマーを、増幅すべきDNAフラグメントのマイナス
−およびプラス−ストランドの末梢部分に雑種形成させ、そして熱安定性を示す
DNAポリメラーゼに相補DNAストランドの合成を触媒させる(Saikf、
R,に、他、5cience 239:487 (198g): Er1ic
h、 H,A、他、ヨーロッパ特許出願0258017; Mullis、 K
、B、、ヨーロッパ特許出願0201184) 。DNAの配列決定を可能にす
るに充分なレベルにまでゲノム状のDNAフラグメントを増幅させるためのクロ
ーン化段階を削除できる利点に加えて、このPCR方法の重要な利点は、標的と
なるDNAに対するこの2つのプライマーの特異的雑種形成によるものである。
2つのプライマーが特異的に雑種形成され得るところの末梢配列が公知である限
り、DNAフラグメントは、これが非常に少量で存在している場合でも、DNA
分子の混合物から増幅させ得る。更に、この2つのプライマーのどちらか1つを
標識しそして増幅の後期中のDNAポリメラーゼ鎖反応のための特異性を示すタ
ーミネータ−としてジデオキシヌクレオシドトリホスフェートを用いることによ
り、標的となるそのDNAの配列を得ることができる(Innis、 M、A、
他、Proc、 Natl、 Acad、 Sci、 LISA 85:943
6 (1988);5aiki、 R,に、他、5cience 239:48
7 (1988): Er1ich、 H,A、他、ヨーロッパ特許臼1102
58017; 1lullis、 K、Bo、ヨーロッパ特許出願020118
4)、ジデオキシ多重DNA配列決定を用いれば、このプライマー(fi)を標
識する必要がなくなる。「タグ」プローブを用いることによって可視化が達成さ
れる。
5) DNA配列決定のための非放射性検出:非放射性分子を基とする検出方法
は有利である、何故ならば、放射性異性体は高価であり、特別な排出物の廃棄を
必要とし、そして重大な健康上の危険をもたらすからである。このことは、DN
A配列決定において特に重要である、と言うのは、配列決定のためにかなりの量
の放射能の使用が必要とされるからである。高価なりNA配列決定プロジェクト
にとって、特に、考慮すべき安全性および廃棄物処理問題が障害となっている。
DNA配列決定における放射能標識の追加的欠点は、m2pおよびsaS放射異
性体の比較的短い半減期および放射分解によるDNA損傷の受け易さである。こ
れらの因子により、標識したプライマー/プローブおよびデオキシヌクレオシド
トリホスフェートを使用できる時間が減少する。従って、DNA配列決定におけ
る非放射性検出は、実際上、大規模なりNA配列決定プロジェクトの目的にとつ
て予め必須な事項である。
今までのところ、非放射性DNA配列決定に対する2つの異なる方法が報告され
ている。1つの方法は蛍光を基とするものである。蛍光団、例えばフルオレセイ
ンまたはローダミン(Smith、 L、11.、他、Nucleic Ac1
ds Res、 13:2399 (1985); Sm1th、 L、M、他
、Nature 321: 674 (1986);Hood、 L、 E、他
、ドイツ国特許明細DE 3501306: Fung、 S、他、ヨーロッパ
特許出願0233053; Ansorge、 W、他、Nucleic Ac
1ds Res、 15:4593 (1987))を用いて、第一級アミノ基
(Coull、 J、他、Tetrahedron Lett、 27:399
1 (1986): Agrawal、 S、他、Nucleic Ac1ds
Res、 14:6227 (1986))により、合成配列決定用ブライ?
−(Sinha、 N、D、他、Nucleic Ac1ds Res。
12:4539 (1984))の5゛末端を特異的に標識する。二者択一的に
、化学的オリゴデオキシヌクレオチド合成中、塩基で修飾したデオキシウリジン
部分上に該蛍光団を導入する(Brumbaugh、 J、A、他、Proc、
Natl、 Acad、 Sci、 USA 85:5610 (1988)
: Brumbaugh、 J、A、他、ヨーロッパ特許出願0157280)
)。後者の方法によって、1個以上の蛍光標識を配列決定用プライマーに特異的
に導入することが可能になり、従って、信号および感度を上昇させる。もう1つ
の方法では、プライマーと言うよりはむしろ末端ジデオキシリボヌクレオシドト
リホスフェートを蛍光的に標識する(Prober、 J、M、、5cienc
e 238:336 (1987): Hobbs、 F、W、他、ヨーロッパ
特許出願0251786))。この方法は魅力的である、何故ならば、特異末端
を有するヌクレオチドのみを標識した時、この配列決定反応中に生じるところの
、全ての非特異的鎖末端が未検出のまま残存するからである。
このことによって、雑音比に対するより低い背景とより良好な信号が得られる。
4つの異なる蛍光標識を用いて4つの塩基A、G、、CおよびTを区別するとき
、4つの異なる配列決定反応が変性用PEGE中の1つのレーン内で同時に分離
され得る。レーザー励起および4種の染料に特異なフィルターを用いることで、
電気泳動ゲルのレーンは水平にオンラインで走査することができ、そしてこの配
列データは、より一層のデー夕改良のためコンピューターにより処理できる。こ
の4種染料ル−ン方法(Smith、 L、M、他、Nature 321:
674 (1986); Prober、 J」、他、5cience 238
:336 (1987))は、配列決定用ゲルの生産量を4倍にまで増大させる
。プライマーもしくはターミネータ−用標識システムのための自動化DNA配列
決定装置は、Applied BiosystemsおよびDuPont de
Nerrr。
ursから商業的に入手可能である。これらの2つの方法の技術的確認はより複
雑で高価であり、そしてこれには、DNA配列を読み取るための複雑なデータ処
理が要求され、1種染料4レーン方法(Ansorge、 W、他、Nucle
ic Ac1ds Res、 15:4593 (1987))に比較して、相
当の誤差を生じさせる。
プライマー/プローブおよびターミネータ−の標識のために成功裏に用いられて
おり、そして半自動装置および適切な蛍光試薬と一緒に商品化されてはいるが、
蛍光標識はいくつかの欠点を有している。第一に、今までに開発されたシステム
の全ては、電子操作が全くない配列帯パターンを生じない。正確な配列結果を得
るためには、この主要配列決定用データの電子的フィルターにかけられていない
画像が必要とされている。
数多(の改良にも拘らず、MaxamおよびG11bertの化学的配列決定方
法そしてSangerの酵素的配列決定方法は、未だ誤差無しと言う段階ではな
く、時には不明瞭な結果を与える。従って、信頼できる結果と不明瞭な結果とを
明確に区別するために、この主要配列決定データの直接画像に対する熟練者によ
る評価がしばしば必要となる。この画像(即ちX線フィルムまたは写真)が、後
の比較のために利用できるままで保存されるか、或は曖昧な配列領域をより良(
評価することも重要である。
2番目に、蛍光標識は、放射性標識で得られる程の全体的感度が得られない。従
って、蛍光検出は、現在利用できる最も有望な大規模DNA配列決定技術である
多重DNA配列決定用として用いることはできない。
更に、現在利用できる全ての膜が自己蛍光を有しているため、蛍光標識したオリ
ゴデオキシヌクレオチドを用いた膜固定化DNAフラグメントの多様再試験はで
きそうにない。最後に、蛍光標識した材料は光漂白を受け昌い。
2番目の非放射性検出方法は比色検出およびDBHの使用を伴うものである(B
eck、 S、、Anal、 Biochet 164:514 (1987)
; Richterich、 P。
他、BioTechniques、 7:52−59 (1989)) oこの
配列決定用プライマーの特異的比色標識は、多段階方法で達成される。第1に、
ビオチンを用いて該合成オリゴデオキシヌクレオチドプライマーの5°末端を標
識する(Coull、 J、他、Tetrahedron Lett、 27:
3991 (1986); Agrawal、 S、他、Nucleic Ac
1ds、 Res、 14:6227 (1986)) oこの反応混合物中の
鎖終結によって得られるオリゴヌクレオチドを、変性用PAGEにより大きさに
従って分離する。この分離したオリゴヌクレオチドを、標準技術により膜上に移
すか、或は直接DBEにより膜上にプロットする。UV架橋により該膜上にオリ
ゴヌクレオチドを共有結合的に結合させた後、ビオチンに対して著しく高い結合
親和性を有するストレプトアビジンによりビオチン化させたDNAフラグメント
に対して固定化できるところの、ビオチン化された酵素、例えばアルカリ性ホス
ファターゼを用いて、このビオチン化したフラグメントが可視化される。更に、
この目的のため、ホスファターゼアビジン/ストレプトアビジン結合が用いられ
得る。アルカリ性ホスファターゼを用いて全ての配列決定用反応生成物に標識を
付けた後、色を生じる基質(例えばBCIP:5−ブロモ−4−クロロ−3−イ
ンドリルホスフェート、NBT:ニトロブルーテトラゾリウム)上の比色反応は
、着色した帯として配列決定用帯パターンを展開させ得る。
化学的(上述したように)または酵素的(Langer、 P、R,他、Pro
c、 Natl、Acad、 USA 78:6633 (1981); Wa
rd、 D、C,他、米国特許番号4.711.955; R11ey、 L、
に、他、DNA 5:333 (1986))に、核酸はビオチンで標識され得
る。このビオチン/アビジンのシステムは、雑種形成実験のための核酸を含む種
々の生方子を標識するために幅広く用いられてきた(Wilchek、 M、他
、Anal、 Biochem、 171:1 (1988); Leary、
J、J、他、Proc、 Natl。
Acad、 Sci、 USA 80;4045 (1983); Chu、
B、C,F他、DNA 4:327 (1985);Koch、 J、他、Nu
cleic Ac1ds、 Res、 14ニア133 (1986); Ko
urilsky、 P、他、米国特許番号4,581,333; Ward、
D、C0他、米国特許番号4.687.732)。
比色標識を用いることで、該主要配列決定データの永久的画像を得ることができ
る。しかしながら、今のところ、膜に固定化した配列の情報に対して悪影響を与
えないところの、利用できるいかなる有効な定量脱染色方法も存在していない。
従って、比色標識方法を用いた多重DNA配列決定は実施できそうにない。更に
、達成され得る感度は多重DNA配列決定にとって充分でない。
核酸の配列を測定するための利用できる方法が数多く存在しているにも拘らず、
放射能、蛍光もしくは比色標識を用いるとき遭遇する問題を回避できる検出シス
テムの必要性が存在している。
発明の要約
本発明は、核酸分子を検出するための化学発光の使用、並びに化学発光検出を用
いた核酸の配列決定方法に関する。この配列決定方法は、迅速でありそして核酸
(DNA/RNA)配列測定に対して高い感度を示し、そしてこれにより、放射
能、蛍光および比色可視化方法の使用を回避できる。
本発明に従って、化学発光を生じ得る化合物に対して共有結合的もしくは非共有
結合的に連結させた核酸を提供する。例えば、DNA配列決定操作の結果として
核酸を提供する。
化学発光を生じることができる化合物は、光を発する化学発光遺伝的(Chem
iluminogenic)基質を触媒する酵素であり得る。しかしながら、こ
の化合物は、それ自身が光の発生を誘発し得るものでもあり得る。
核酸を検出するため、適切な手段により化学発光を発生させる。核酸を酵素に連
結させた後、これを化学発光遺伝的基質と接触させる。次に、この酵素がこの基
質に対して光を生じさせる。二者択一的に、その化学発光を生じる化合物それ自
身が化学発光遺伝的である場合、適当母刺激(例えば、pH1温度、および酵素
反応を含む化学反応)により光の発生が開始される。1つの具体例において、化
学発光反応を含む段階は、均一相中で行われ得る。この化学発光反応によって生
じる光を検出し、そして核酸の存在または量に対する指示が得られる。
好適な具体例において、核酸を酵素に連結させ、そしてこの酵素のための化学発
光遺伝的基質は、安定であり酵素的に開始可能な置換1,2−ジオキセタンであ
る。特に好適な具体例において、発生させる光の強度を増幅するため、この化学
発光遺伝的基質と連結させて増強分子が用いられる。好適には、この増強分子は
、該化学発光反応中に生じる光エネルギーによつてそれ自身が励起されそしてそ
の励起状態で光を発する蛍光団である。この増幅された信号を検出する。
化学発光を生じることのできる化合物を、核酸上の1つ以上の部位に共有結合的
もしくは非共有結合的にそれを付着させることによって、この核酸中に組み込む
ことができる。例えば、5°および/または3′末端に対して、或は1種以上の
核塩基に対して、或はホスホジエステルのバックボーン上の1種以上の部位に対
して、この化合物を付着させることができる。加つるに、この化合物は、有機リ
ンカ−分子、ビオチン/アビジン(ストレプトアビジン)ブリッジ、および二特
異性を示す抗体を通して、核酸に付着させることができる。
化学蛍光による核酸の検出方法は、数多くの核酸配列決定技術、例えばMaxa
mおよびG11bertの化学的劣化方法、Sangetの酵素的/プライマー
拡張方法、およびこの2つの配列決定化学のどちらかを基とした多重DNA配列
決定もしくは多重化技術で用いられ得る。この方法はまた、核酸雑種形成反応に
おいて用いられ得る。化合物を核酸に対して付着させる方法は、使用する配列決
定方法に従う必要がある。
核酸配列決定操作において、この配列決定方法の種々の段階で化学発光を生じる
ことのできる化合物に対して核酸を連結させ得る。プライマーもしくは鎖ターミ
ネータ−を用いて核酸の配列決定を行う場合、公知の分離技術を用いて配列決定
反応の生成物を分離した後、化学発光を生じる化合物を核酸に付着させ得る。こ
の化学発光を生じる化合物を、上述したように、核酸上の1つ以上の部位で、配
列決定用反応生成物に連結させ得る。雑種形成プローブを用いて核酸の配列を検
出する場合、その化学発光を生じる化合物を該プローブ上の1つ以上の部位で連
結させ得る。
化学発光による核酸の検出方法は、他の検出方法に比べて数多くの利点を有して
いる。例えばプライマー、プローブおよびターミネータ−を用いて得られる標識
された核酸は、長い保存安定性を有している。放射性を示す材料の使用に伴う危
険性が回避される。X線またはインスタントフィルムを用いて、配列決定データ
の永久的画像が容易に得られる。
種々の増幅手段、例えば化学発光化合物と増強分子との間の分子間エネルギー移
動により、高い感度が得られる。更に、本発明の検出システムは非常に高感度で
あり、フィルムへの暴露時間を減少できる。更に、現在利用できる電荷結合素子
カメラを用いて、配列決定画像が直接得られ、従ってフィルム段階を回避できる
。本発明の方法は、直接プロッティング電気泳動(DBE)を用いたオンライン
の検出システムの一部に用いることができると共に、帯のパターンを配列決定す
るための永久的画像を作り出すことができる。更に、本検出方法は、ポリメラー
ゼ鎖反応(PCR)技術、固相配列決定およびDBEと同様、多重DNA配列袂
定に適用できる。
図の簡単な記述
図1は、安定で選択的開始可能な1.2−ジオキセタン類の例を示している。5
chaap、 A、P、、J、 Bioluminescence and C
he+ailu+5inescence;DeLucam、 M、A、およびM
cElroy、 W、D、(編集) 1981 Acade+sic Pres
s%NewYorkからの修飾。
図2は、酵素触媒反応を用いた固定化DNAフラグメントの化学発光検出のため
の図式図を示している。
図3は、化学発光検出(実施例3参照)後のビオチン化オリゴマーBio15M
13 (実施例1.2参照)を用いて雑種形成をした後のドツトプロットを示し
ている。上から下へ50.10.2.0.4.0.05.0.0フ工ムトモル(
10−”モル)の単一ストランド化M13 DNAを、ナイロン膜(Nytra
nTM)の片につけた。この片を雑種形成した後、実施例2で示すように処理し
た。[1]は、フジのX線フィルムに対して1秒(a) 、5秒(b)、10秒
(c)および45秒(d)暴露した後の第一試験の結果を示している。(e)は
、このプローブを除去した後(300秒の暴露時間)の同−膜を示している。[
2]、[20コおよび[40コは、相当する試験サイクル番号[’2]、[20
]および[40](試験サイクル番号1用と同じ暴露時間)に関する結果を示し
ている。
図4は、ナイロン膜(Nytran”)上にDBEを適用した後のM13mp8
DNA配列帯パターンの化学発光検出を示している。実施例4と同様にこの膜を
処理した後、ポラロイド57白黒フイルムに対して1秒(a)、5秒(bL10
秒(C)および45秒(d)暴露することによりルミノメータ−中で、DNA配
列帯パターンを検出した(実施例3と同様)。
図5は、以下に示す2種のフルサイズl113mp8 DNA配列プロットの化
学発光検出(Lumi−Phos”、Lumigenllnc、、Detroi
t、 ME使用)を示している= (a)標準電気泳動/ブロッティング使用、
(b)DBE使用。この両方のプロットを、実施例3および4と同様にして処理
した後、フジのX線フィルムに1分間暴露した。DNA配列の順は、左から右に
ASG、C,Tである。このDNA配列の長さはヌクレオチドの数として長軸方
向に示されている。
詳細な記述
本発明は、核酸分子を検出するための化学発光の使用に関する。本方法に従って
、化学発光を生じ得る化合物に対して共有結合的もしくは非共有結合的に連結さ
せた核酸を提供する。この化合物それ自身は、適当な刺激(例えば、pH,温度
、および酵素反応を含む化学反応)によって誘発された後、光を発することがで
きる。二者択一的に、この化合物は、化学発光を生じさせるため別の化合物に作
用させてもよい。好適には、この化学発光を生じる化合物は、化学発光剤となり
得る適当な基質を誘導し得るところの、酵素である。いくつかの適切な酵素は、
アルカリ性ホスファターゼ、酸性ホスファターゼ、ペルオキシダーゼ、ガラクト
シダーゼ、グルコースオキシダーゼ、ルシフェラーゼ、アリールエステラーゼ、
スルファターゼ、ウレアーゼ、アセチルコリンエステラーゼ、キモトリプシン、
トリプシン、アミノペプチダーゼおよびリパーゼである。
核酸と連結するところの、化学発光を生じる化合物が誘導されて、化学発光を生
じ、それによって核酸の検出を可能にする。この化合物が酵素である場合、これ
を適当な化学発光遺伝的基質と接触させる。この化学発光は、この核酸の存在に
対する指示を与え、そして発せられる光の強度が、存在している量に対する指示
を与える。上述したように、好適な具体例において、化学発光を生じることので
きる化合物は、化学発光遺伝的基質に対して化学発光を開始させる酵素である。
化学発光遺伝的基質の例は、ルミノール、ルシフェリンまたは置換1.2−ジオ
キセタン類である。特に好適な具体例において、この化学発光遺伝的基質は安定
であるが、酵素的に開始可能な置換された1、2−ジオキセタンである。適当な
酵素を用いて置換1.2−ジオキセタンを開始させる場合、この酵素は、そのジ
オキセタン上の置換基を開裂させて、不安定な負に電荷したジオキセタンを生じ
させる。この負の電荷により、分子内電子移動を通してジオキセタンを分解させ
て、ビラジカルおよび光を生じさせる。5chaap、 A、P、、ヨーロッパ
特許出願0254051 (1987)参照。図11:いくつかの置換1.2−
ジオキセタン類およびそれらの相当する酵素を示す。好適な酵素は、1.2−ジ
オキセタンを含有しているホスフェートと連結させて用いられるアルカリ性ホス
ファターゼである。
化学発光を生じることのできる化合物は、核酸上の1つ以上の部位に対してそれ
を化学的に付着させることによってこの核酸中に組み入れられ得る。例えば、化
学発光を生じる化合物は、核酸に対して、5°および/または3′末端で、或は
1種以上の核塩基で、或はホスホジエステルのバックボーン上の1つ以上の部位
に対して付着させ得る。この化合物は、有機リンカ−分子、ビオチン/アビジン
(ストレプトアビジン)ブリッジ、および二特異性を示す抗体を通して核酸に付
着させることができる。この付着を容易にさせるために用いられるところの、こ
の化合物と分子を付着させる方法を、より詳細に以下に示す。
検出の感度を改良するため化学発光を増幅することができる。例えば、化学発光
反応によって発せられる光の強度は、核酸上の多数の部位に数多くの化学発光発
生分子を組み入れることによって増幅させ得る。前述したように、この化学発光
発生化合物を、核酸に対して、5°末端、3゛末端で、或は核塩基上の1種以上
の部位で、或はホスホジエステルのバックボーン上の1つ以上の部位に対して付
着させ得る。化学発光を増幅するための特定の手段を詳細に以下に示す。
更に、増強分子を該化学発光発生化合物と一緒に用いて、更に化学発光の強度を
増幅させることができる。増強分子は、該化学発光化合物が発する光によって励
起されそしてその励起状態で光を発する分子である。
好適には、この増強分子は蛍光団、例えばフルオレセイン類、クマリン類および
ローダミン類の種類のものであり、これらは担体分子と一緒に用いられる。この
担体分子は、該化学発光発生化合物に対してその蛍光団をより近づけることを可
能にする。最も好適なフルオレセイン類は、親フルオレセイン分子である。化学
発光を増強する2つの市販品は、Lum1−Phos” (Lumigen、
Inc、、Detroit、 MI)およびJade Green Inten
sifier (Quest Systems、 Inc、、Bedford、
MA)である。
核酸配列決定操作において、その核酸配列決定方法に応じ種々の方法で、化学発
光を生じることのできる化合物に核酸を連結させ得る。化学発光を生じることの
できる化合物をそれに付着させるため、核酸のプライマーの5′末端を修飾し得
る。同様に、核酸の饋ターミネータ−1例えばジデオキシヌクレオシドトリホス
フェートは、それに化学発光発生化合物を付着させるため修飾させ得る。次に、
該配列決定反応生成物を分離した後、この化合物を該プライマーまたはターミネ
ータ−に連結させ得る。雑種形成反応において、例えば核酸がプローブである場
合、この核酸の1種以上の部位で、該化学発光発生化合物をこの核酸中に組み入
れることができる。2個以上の化学発光発生化合物を核酸に付着させると、前述
したように、化学発光反応で生じる光の強度が増強できる。
この化学発光反応を誘発させるに先立ち、公知の転移技術またはDBEを用いて
、化学発光発生化合物に連結させた核酸を固体状支持体に付着させ得る。本発明
の検出方法において、いかなる多孔質もしくは非多孔質固体状支持体も使用でき
る。しかしながら、その固体表面に対する核酸の共有結合的もしくは非共有結合
的付着を容易にさせるためには、平らな表面を使用するのが有利である。いくつ
かの適切な固体状支持体として、ナイロン膜、ナイロン膜誘導体、ポリフッ化ビ
ニリデン(PVDF)膜、並びにそれらの誘導体が挙げられる。
本発明は更に、化学発光検出を用いた核酸の配列決定方法に関する。
1つの具体例において、配列決定すべきDNAの領域に対して相補的な核酸プラ
イマーを、化学発光を生じることのできる化合物がそれに付着できるように、修
飾する。もう1つの具体例において、核酸の3゛末端を代表している鎮ターミネ
ータ−を、化学発光発生化合物がそれに付着できるように、修飾する。好適には
、この修飾したプライマーおよび修飾したターミネータ−は、式A−X−8p−
Y−L’ [式中、A、X。
5pSYおよびL+は図式1.2および3中に記述されている]を有する。次に
、このプライマーを、配列決定すべきDNAに対して雑種形成した後、鋳型とし
て配列決定すべきDNAを用いて、デオキシリボヌクレオチドと一緒に拡張させ
る。この拡張反応をジデオキシリポヌクレオシドトリホスフェートで終結させて
、DNA分子(この長さは、該プライマーからの終点に依存している)を生じさ
せる。この拡張反応の各々によって生じるDNA分子を、公知の分離技術により
大きさに従って分離する。次に、この分離した分子を固体状支持体に付着させ、
これにより、化学発光を生じる化合物を、修飾したプライマーおよび/または修
飾したターミネータ−で、その分離した分子に付着させる。この得られるDNA
分子を、適当な刺激、例えば化学発光遺伝的基質に接触させて、この化合物に化
学発光を生じさせる。大きさに従って、この分離したDNA分子のパターンを得
るためこの化学発光を検出するが、ここで、結果として生じる光の量は、核酸の
存在および量に対する指示を与える。
次に、ヌクレオチド配列が、分離されたDNA分子のパターンを基にして決定さ
れる。
二者択一的に、該配列決定反応から分離された分子をブリッジ用単位(M)に連
結させる(表1参照)。この化学発光発生化合物を、次に、直接もしくは結合用
単位L2を用いて、Mに連結させる。この化合物は化学発光を生じさせられ、そ
して上述したように、この化学発光が検出される。
もう1つの具体例において、化学発光を生じることができる化合物を付着させる
ため、配列決定すべきDNAを5°または3°末端で修飾する。好適には、この
修飾したDNAは、式A−X−8p−Y−L’ [式中、A、X、Sp、Yおよ
びI、lは、図式1.2および3に記述されている]を有する。この5゛または
3°末端を修飾する方法を以下に詳しく記述する。DNAに1組の別々の化学反
応を受けさせ、ここで、このDNAと試薬(これは、いかなるDNA分子中にお
いても数個の塩基のみが修飾される条件下で4個のヌクレオシド塩基の1個もし
くは2個を特異的に修飾する)とを反応させる。次に、このDNAを、その修飾
した塩基部分で該DNAを開裂させる試薬と接触させる。この開裂した分子を分
離し、固体状支持体に付着させた後、化学発光を生じ得る化合物を、この分子に
対して直接、その修飾した5゛ もしくは3°末端に付着させるか、或はブリッ
ジ用単位を通してその分子に付着させる。この分子を、化学発光を生じさせる適
当な刺激と接触させることによって、化学発光反応を誘発させる。この化学発光
を検出し、ここで、発せられる光が該核酸の存在および量に対する指示を与える
。それにより、DNA分子のパターンを基にしてヌクレオチドの配列が決定され
る。
更にもう1つの具体例において、数多(のプールされたDNA分子のDNA配列
を同時に測定するための多重技術と関連させて、DNA配列決定方法(例えばS
angerの鎖拡張方法およびMaxamおよびG11bertの劣化方法)が
用いられ得る。多重技術を用いることで、鎖拡張によるか、或は配列決定すべき
DNAを化学的に劣化させることによって生じたDNA分子を、大きさ従って分
離した後、固体状支持体に付着させる。次に、この分離した分子を、配列決定す
べき個々のDNA分子に特異性を示すDNAプローブで試験し、ここで、このプ
ローブは、このDNAに相補的な核酸配列を有しており、そしてこれを、化学発
光を生じ得る化合物に対して、その上に局在している1個以上の部位で共有結合
的に結合させる。このプローブをその分離したDNA分子に対して雑種形成をし
た後、適当な刺激と接触させて、この化合物に化学発光を生じさせる。この化学
発光を検出し、ここで、発せられたこの光が特異的DNAの存在および量の指示
を与える。配列決定すべき各々のDNAに対して独特なプローブを用いてこの試
験段階を繰り返して、個々のDNA分子各々のためのヌクレオチド配列を生じさ
せる。
二者択一的に、化学発光発生化合物を非共有結合的に付着させるため、このプロ
ーブは、このプローブ上に局在している1個以上の部位において修飾され得る。
この修飾したプローブを、次に、配列決定反応中に生じる分離された分子に対し
て雑種形成する。その後、化学発光を生じることのできる化合物をその修飾した
プローブに付着させる。この化学発光発生化合物を付着させる方法は以下に詳し
く記述する。
雑種形成反応においても化学発光が使用できる。特に、上述したように、化学発
光発生化合物に核酸プローブを共有結合的もしくは非共有結合的に付着させる。
検出すべきDNA/RNAを固相に付着させた後、標準雑種形成技術を用いてこ
のプローブと接触させる。この雑種形成されたプローブを、化学発光反応を生じ
させるに適切な条件下で適当な刺激と接触させる。この化学発光反応で発せられ
る光は、ハイブリッドの存在および量を示している。
MaxamおよびG11bertの化学劣化方法またはSangerの酵素的/
プライマー拡張方法のいずれかを用いて核酸の配列決定を行い得る。この2つの
配列決定用化学を基にして、多重技術が利用できる。化学発光を生じることがで
きるか、或は別々の化合物に化学発光を生じさせることのできる化合物に、核酸
を共有結合的もしくは非共有結合的に結合させる。
化学発光を生じることのできる化合物を核酸に付着させるための共有結合的およ
び非共有結合的方法を図式1.2および3に示す。
A−X−8p−Y−E
[式中、
Aは、核酸であり、
XおよびYは、核酸をEに連結させるところの、同一もしくは異なる化学官能基
であり、
Spは、AとEとの間に適当な連結距離を与えるところの、化学スペーサー基で
あり、そして
Eは、化学発光を生じることができるか或は別の化合物に化学発光を生じさせる
ことのできるところの化合物である]。
A−X−Sp−Y−L’+M+L”−E →A−X−Sp−Y−L’−M−L”
−E[式中、
ASX、YSspおよびEは、上に定義し、LlおよびLlは、同一もしくは異
なり、連結単位であり、〜は、非共有結合付着を表し、そして
Mは、ブリッジ用単位である]。
A−X−Sp−Y−L’−M−E
A−X−8p−Y−Ll−M−E
[式中、
A、X、sp、y、Ll、MおよびEは、上に定義する]。
図式1は、化学発光を生じることのできる化合物に対して共有結合的に付着する
核酸を示している。雑種形成反応に適切なプローブとして使用される核酸は、ス
ペーサー(S p)および化学官能基(X)および(Y)を通して、化学発光を
生じ得る化合物(E)に対して共有結合的に連結させ得る。XおよびYは、同一
もしくは異なっていてもよく、そして化学官能基、例えばアミノ、ヒドロキシ、
カルボキシ、メルカプト、メチレン、カルボニルおよびアミドである。好適には
、Eは、基質と接触して化学発光反応を生じることのできる酵素である。
二者択一的に、図式2および3は、核酸への、化学発光を生じることのできる化
合物の非共有結合的付着を示している。記号〜は、ここでは、非共有結合付着を
表すために用いる。記号−は、共有結合付着を表すために用いる。化学官能基(
X)を通して、核酸をスペーサー(S p)に連結させる。このスペーサーを更
に、Xと同じか或は異なっていてもよい化学官能基(Y)を通して、連結用単位
(Lつに連結させる。連結用単位(L’)は、ビオチン、イムノビオチン、特定
のレクチン結合糖、レクチン類、ステロイドを含む小さい分子、ペプチド類、2
.4−ジニトロフェニル化アミノ官能基、ハブテン類、ハブテンまたはビオチン
に特異な抗体、を含む種々の分子から選択され得る。[、lがハブテンもしくは
ビオチンに特異な抗体である場合、公知の技術を用いて配列決定反応生成物を分
離した後、それを核酸に連結させる。好適な具体例において、AはDNAであり
、Llはビオチンであり、Mはアビジン/ストレプトアビジンであり、L2はビ
オチンであり、Eはアルカリ性ホスファターゼテアリ、+してX 5p−YIt
C(0)NH(CHz)*NHである。
Sangerの鎖拡張方法を用いる場合、核酸プライマーおよび/または核酸タ
ーミネータ−1例えばジデオキシヌクレオシドトリホスフェートを、X−5p−
Yを通して連結用単位(しりに共有結合的に連結させる。
公知の分離技術を用いてこの配列決定反応生成物を分離した後、化学発光を生じ
得る化合物(E)を、I、Iを通してその分離した反応生成物に連結させる。
図式2に示すように、連結用単位L1およびL2は、ブリッジ用単位(M)を通
してEに非共有結合的に連結させる。二者択一的に、このブリッジ用単位Mは、
L2無しでEに間接的に核酸を連結させ得る化合物であり得る(図式3)。いく
つかの適切なブリッジ用単位は、ビオチン、アビジン/ストレプトアビジン、ビ
オチンに特異な抗体、ハブテン、ハブテンに特異な抗体、レクチン、レクチンに
特異な糖、および二特異的抗体である。
更にこのブリッジ用単位は、化学発光を生じることのできる追加的化合物(E)
にそれ自身を連結させ得るところの、他の分子に連結させ得る。追加的ブリッジ
用単位を添加することによって、化学発光反応から生じる光の強度が増幅され得
る。化学発光発生化合物の各々がこの反応で生じる光の強度に加えられるため、
増幅が生じる。表1は、Eの非共有結合的付着のための連結用およびブリッジ用
単位のいくつかの組み合わせを示している。これは包括的であることを意味する
ものではない。
核酸は、Sangerの鎖拡張方法を用いるときプライマーとして機能するか、
或は配列決定反応を行うためのSangerまたはMaxamおよびG11be
rt方法のいずれかを用いたChurchの多重DNA配列決定方法を用いると
き、プールした配列決定パターンを検出するためのプローブとして機能し得る。
図式4は、それがプライマー/プローブ(AI、A2およびA3)として機能す
るとき、化学発光発生化合物(E)が核酸に付着し得る3つの方法を示している
。
表1
Eの非共有結合
a) b) c) d) e) f) g) h) i) DL2 E −−ビ
オチン 抵抗体 −−レクチン − −図式4: オリゴヌクレオチドの修飾
Xは、O,S、NH,CHt、NHNH,Co、NHCO*たはSSであり、
R5は、HまたはOHであり、
Yは、OH,NH!、SH,’ Co、C02Z、Co!H,Br、C1,F。
)(gcl 7ジ)’、CO−イミダゾール、NH−NH!、Co−NHNH2
、またはN−マレイミドであり、
Spは、(CHz)−(CH2)−(C6H4)。、[NH(CHり、CHR’
]、。
または[C0(CH2)、O]。
(式中、
R’は、H,(CHx)−NH2,(CH2)、C0C)H:lE)’:It
(CH2)−8Hであり、
Zは、4−ニトロフェニル、ペンタフルオロフェニル、3.5−ジクロロフェニ
ル、メトキシメチル、ヒドロキシベンズトリアゾリルおよびN−ヒドロキシスク
シニミドイルを含むところの、差別的活性を示すエステル結合を生成するアルキ
ル、アリール、アラルキル基であり、nは、1〜20の整数であり、
mは、1〜6の整数であり、そして
Bは、アデニン、グアニン、チミジン、シトシンおよびウラシルから成る群から
選択される核塩基である)
RISR2、R3およびBは、上に定義し、B1は、5−修飾ピリミジン、8−
修飾プリン塩基、7−修飾N7−ジアザアデニン、7−修飾N7−ジアザアデニ
ン、X、SpおよびYは、上に定義する]。
R2は、Hであり、
R5は、HまたはOHであり、そして
X、Y、SpおよびBは、上に定義するコ。
Sangerの配列決定方法において、大腸菌のDNAポリメラーゼ■を含む種
々の酵素、大腸菌のDNAポリメラーゼIの大きなフラグメント(Klenow
フラグメント)、T4およびT7ポリメラーゼ、セクエナーゼ、Taqポリメラ
ーゼを含む熱に安定なりNAポリメラーゼ、および4つのデオキシヌクレオシド
トリホスフェートの混合物、によって酵素的に拡張されるプライマーとして、短
い核酸が用いられ、そして4つの異なる鎖拡張反応において、塩基に特異な鎖タ
ーミネータ−としてその個々のジデオキシヌクレオシドトリホスフェートの1つ
を用いる。核塩基(図式4中のA2および図式5中のA4)、修飾したホスホジ
エステルのバックボーン(図式4中のA3)または5°−もしくは3°末端(図
式4中のAl)を通して、共有結合付着方法もしくは非共有結合付着方法により
、化学発光を生じ得る化合物、例えば酵素を、核酸に連成させ得る。図式5は、
化学発光を生じることのできる化合物にデオキシリボトリホスフェートを連結さ
せ得る種々の方法を示している。
Bは、アデニン、グアニン、チミジン、シトシン、ウラシル、7−ジアザアデニ
ンおよび7−ジアザグアニンであり、R4およびR6は、HまたはOHであり、
3p、XSYおよびLlは、上に定義する]。
XおよびYは、アミノ、ヒドロキシ、ホスフェート、メルカプト、カルボキシ、
エステル(差別的活性を示すエステル)、塩素、臭素、ヨウ素、HgC1、ヒド
ラジへアジノ、アシルヒドラジド、アシルイミダゾール、N−(カルボニルオキ
シ)イミド、アミド、メチレン、カルボニル、N−マレイミドおよびイミジエス
テル基、を含む数多くの官能基から成る群から選択され得る。公知の酵素反応ま
たは化学的オリゴデオキシヌクレオチド合成により、ホスフェート基を核酸中に
組み入れることができる。化学的オリゴヌクレオチド合成後、化学反応によりカ
ルボキシ基をこの核酸に連結させる。
化学官能基(X)を通してスペーサー(S p)を核酸に連結させ得る。
このスペーサー(S p)は、立体障害および回転に関する問題を阻止するため
核酸とEとの間に適当な距離を導入するように機能させるところの、有機分子で
ある。Spは、1〜20個の炭素原子を有するアルキル、アルケニルおよびアル
キニル、アルキル/アルケニル/アルキニル部分中に1〜20個の炭素原子を有
しそしてアリール単位中に6個以下の炭素原子を有するアラルキル、アラルケニ
ルおよびアラルケニルから成る群から選択されてもよい。アルキル/アルケニル
/アルキニル鎖中の自由な回転運動を減少させるために、メチル、エチルまたは
イソプロピル基を任意に加えてもよい。該アリール基は、塩素、フッ素、臭素、
シアノ、ニトロおよび低級アルキル基、例えばメチル、エチル、イソプロピル、
によって任意に置換されていてもよい。Spはまた、アミノ酸またはポリアミノ
酸、アルキルウレタンまたはポリアルキルウレタン、アルキル尿素またはポリア
ルキル尿素、或はアルキルカーボネートまたはポリアルキルカーボネート(ここ
で、ポリマーは1〜20単位である)であり得る。公知の反応に従って、核酸と
ホモニ官能(X=Y)またはへテロニ官能試薬(X+Y)とを反応させることに
よってX−5p−Y部分を導入することも可能である。
核酸の末端が付着点であるとき、Sanger配列決定プライマーとしてそれを
用いる場合、5°末端のみを修飾させ得る(X−3p−Y部分にその末端を付着
させることによる)。次に、この配列決定反応生成物を分離した後、その部分に
化学発光発生化合物を連結させる。しかしながら、核酸がプローブとして機能す
るところの、多重DNA配列決定に関しでは、該化学発光発生化合物を、該5゛
末端、3′末端、該核塩基の1つ以上、および該ホスホジエステルのバックボー
ン上の1つ以上の部位から選択されるところの、1つ以上の部位に、共有結合的
もしくは非共有結合的に連結させ得る。該プローブ上の多様な部位にその化学発
光発生Eのための付着点を作るため、修飾したインターヌクレオチド結合(図式
4中のA3)もまた使用できる。このような修飾したインターヌクレオチド結合
は、標準的化学技術を用いて導入される。(Sinha、 N、D。
他、Nucleic Ac1ds Res、 12:4539 (1984))
o標準化学的オリゴデオキシヌクレオチド合成中で、適切に保護されたヌクレ
オシドビーホスホネート類(Froehler、 B、C,および麗、D、 M
atteucci、 Tet、 Lett、 27:469−472 (198
6); Froehler、 B、C,他、Nucleic Ac1ds Re
s、 14:5399−5407 (1986); Garegg、 P、J、
他、Tet、 Lett、 27:4051−4054 (1986): Ga
regg、 P、J。
他、Tet、 Lett、 27:4055−4058 (1986)または1
,1−ジメチル−2−シアノエチルヌクレオシドホスホアミシト類(Niels
en、 J、およびM、H,Caruthers、 J、 Am、 CheI6
. Sac、 10:6275−6276 (1988))を用いると、P−C
SP−0,P−3およびP−NHまたはP−N結合を通して種々の5p−Y部分
を導入することが可能となる。核酸は、そのインターヌクレオチド結合で、部分
的もしくは完全に修飾されてもよい。
1つの具体例において、核酸プライマー/プローブは、複素環式核塩基に付着部
位を有している(図式4中のA2、図式5中のA4)。しかしながら、この配置
は、相補的な標的となる核酸と対を成しているVatson−Crick塩基を
通して特異的に雑種形成させるプライマー/プローブの必要な特性を阻害すべき
ではない。明確に示す目的のため、アノマー状のCI’炭素原子を通してリボー
ス/デオキシリポース部分に該複素環式塩基を連結させ、N1を通して該糖にピ
リミジン複素環を付着させ、モしてN9原子を通してプリン複素環を付着させる
ことを特記する。ピリミジン部分の場合、X−5p−Y−L単位はC5炭素原子
のみに連結でき、プリン環の場合、それを08炭素原子に付着させる必要がある
が、これは立体的に最適ではない。該X−8p−Y−L+単位をプリン環系に連
結させるためのもう1つの方法は、N7−ジアザアデニンおよびN7−ジアザグ
アニンヌクレオシド類の使用であり、この場合、このX−8p−Y−L+単位を
C7炭素原子に付着させ得る。記述した塩基修飾プライマー/プローブオリゴヌ
クレオチド類の合成に関して、適切に保護されたシントン類を使用する必要があ
る(図式6中のA6)。選択する化学合成方策に応じて、化学発光を生じること
のできる化合物を、オリゴヌクレオチド合成が完了した後の核酸に連結させるべ
きである。従って、この合成方策に適合する中間配置X−3p−Y’ を選択す
べきである。公知のアミノおよびヒドロキシ保護基、例えば環外アミノ基を保護
するためのアシルおよびアミジン基、並びに5′OH基を保護するための種々の
トリチル基を用いて、環外アミノ基および5’ OH基は保護される必要がある
。この言葉保護基は、そのアミノまたは5°OH基と結合し、従ってそれが結合
する基を反応しづらくさせ得る構造を意味することを意図している。オリゴリボ
ヌクレオチド合成の場合、公知の保護基、例えばテトラヒドロフラニル、テトラ
ヒドロピラニル、0−ニトロベンジルおよび種々のシリル保護基、を用いてその
2° OH基は保護される必要がある。充分な達成機能を提供するため、ホスホ
アミシト類(Phosphoamidites)またはH−ホスホネートのどち
らかが使用できる。図式7は、化学発光を生じることのできる化合物の付着のた
めの、核酸を修飾し得る種々の方法の例を示している。
B重、XおよびSpは、上に定義し、
R4は、Hまたは0RIOであり、
R’は、CHs、CH2CH2CN、C(CHs)2CHzCN であり、DM
Tは、4.4−ジメトキシトリチルであり、R9は、アミノ保護基であり、
Ylは、オリゴヌクレオチド合成に適切な保護基と連結するところの、上に定義
した如きY基であり、そして
RI Oは、オリゴヌクレオチド合成に適切な基で保護されているHまたはOH
である]。
図式7: 化学発光を生じ得る化合物付着のための、核酸の修飾a) 5°末端
付着
b) 内部付着
X1YおよびSpは、上に定義し、そしてL!またはEは、酵素、ビオチン、抗
体およびハブテンから成る群から選択される(ここで、L+またはEは、前に定
義したようなスペーサー単位を通して該核酸に連結させてもよい)コ。
5′または3′末端、複素環式塩基およびインターヌクレオチド結合におけるX
−3p−Y−L+またはE部分の付着に関するいかなる組み合わせも可能であり
、これは本発明に含まれる。ヌクレオチド上の種々の位置での該部分の付着によ
り、多数の付着部位が存在することになるため、信号が増幅され得る。結果とし
て検出感度が上昇する。特別な情況においては、オリゴデオキシリボヌクレオチ
ドよりもむしろオリゴリボヌクレオチドを用いるのが有利である。上述した付着
方法は、保護されているか或は未保護の2’ −OH官能基の存在に応じて修飾
され得る。
しかしながら、該化学発光発生化合物を付着させるために用いられる付着点およ
び分子は、使用する配列決定および分離方法に依存していると理解すべきである
。更に、抗体および酵素を含む蛋白質分子は、該配列決定反応生成物を分離した
後、付着させる必要がある。
化学発光を生じ得る化合物を修飾および付着させるための要点を以下に要約する
:
Sangerの鎖拡張方法: 化学発光発生化合物を付着させるため、核酸プラ
イマーを、5°末端、1種以上の核塩基、およびホスホジエステルのバックボー
ン上の1種以上の部位から選択されるその上に存在している1個以上の部位で、
修飾させ得る。二者択一的に、鎖ターミネータ−を、核塩基、糖、或はそれらの
組み合わせ部分で、修飾させ得る。
Maxaa+およびG11bertの化学劣化: 配列決定すべき核酸は、核塩
基および糖または核塩基と糖との組み合わせから選択されるところの、5゛末端
もしくは3°末端のどちらかで修飾され得る。
雑種形成プローブ: 核酸が雑種形成プローブであるとき、このプローブは、化
学発光を生じ得る化合物に、5°末端、3°末端、1個以上の核塩基およびホス
ホジエステルのバックボーン上の1個以上の部位から選択されるところの、その
上に存在している1個以上の部位で連結させ得る。
化学発光発生化合物をDNA配列決定過程に組み込むためのもう1つの方法は、
ヌクレオシドトリホスフェートを修飾することによるものである(図式5中のA
4およびA5)。この場合、塩基で修飾したデオ午ジヌクレオシドトリホスフェ
ートまたはりポヌクレオシドジーもしくはトリホスフェート(適用する酵素に応
じて)は、公知の酵素および操作を用いて、各々DNAもしくはRNA中に酵素
的に組み入れることができる。複素環式塩基のための付着部位は、上で考察した
のと同様の理由で決定される。SangerのDNA配列決定方法を用い、A4
が鎖ターミネータ−であるとき、R4はHであり、そしてR5はHまたはOHで
ある。
上で考察したように、化学発光発生化合物の次の付着のための鎖ターミネータ−
を修飾することで、DNA配列決定における背景のレベルを優位に減少させる。
ヌクレオシドトリホスフェートをターミネータ−として用いる場合、X−S])
−Y−Llの付着部位もまた、3°もしくは2′のどちらかで、糖部分内に位置
させることができる(図式5中のA5)。
ここで、該スペーサーの選択は、DNA/RNAポリメラーゼのためのA5の基
質特性によって支配される。鎖ターミネータ−の場合、塩基および糖の修飾に関
する全ての組み合わせは、その付着部位を多重化させることによって信号を上昇
させるように選択され得る。上記組み合わせの全ては本発明の範囲内に含まれる
。
化学発光を生じ得る化合物は、酵素、例えばアルカリ性ホスファターゼ、酸性ホ
スファターゼ、ペルオキシダーゼ、ガラクトシダーゼ、グルコースオキシダーゼ
、ルシフェラーゼ、アリールエステラーゼ、スルファターゼ、ウレアーゼ、アセ
チルコリンエステラーゼ、キモトリプシン、トリプシン、アミノペプチダーゼお
よびリパーゼであり得る。核酸を酵素に共有結合的もしくは非共有結合的に付着
させる場合、これを適当な化学発光遺伝的基質に接触させて、化学発光反応を生
じさせる。いくつかの適切な基質は、ルミノール、ルシフェリンおよび1.2−
ジオキセタン類である。
化学発光反応からの光放出を増幅するため、該核酸に追加的E基を付着させるこ
とによって、化学発光を増強できる。この様式の増強は、ここでは、直接的化学
発光増強として定義する、何故ならば、検出されるこの光はその化学発光反応そ
れ自身から得られるからである。これは、1種の独立した分子の代わりに多様な
E基から成る重合させた複合体を用いるか、或はELISA(酵素連結免疫ソル
ベント定量法)の如き免疫学的および臨床学的操作で用いられる抗体増強様式を
用いて達成され得る。後者の場合、結合用単位L1または化学発光を生じ得る化
合物(例えば、酵素もしくは酵素の複合体)に対して特異的な抗体1(Abl)
をLlまたはEに結合させる。公知の免疫学的技術を用いて予めEに結合させた
多様な2番目の抗体(アルファAb1)をAblに結合させ得る。直接的化学発
光は、DNAの標的分子に対して、化学発光を生じ得るより多くの化合物(例え
ば、酵素)を特異的に付着させることによって増強される。
直接的化学発光に加えて、分子間エネルギー移動を通してそれ自身が光を放出し
得る増強分子を用いて、化学発光を有意に増幅させ得る。このような増強剤の使
用により、間接的化学発光反応が生じる、何故ならば、検出される光はその増強
分子からのものであるからである。適切な増強分子は上に示しである。増強剤、
即ち適切な抗体およびいくつかの置換1.2−ジオキセタン類は商業的に入手可
能である(Lumigen、 Inc。
Detroit、 MI; Quest Systems Inc、、Bedf
ord、 MA、 Amershara International、UK)
。好適には、直接的化学発光および間接的化学発光増強の両方を用いて化学発光
を増幅させ得る。
好適な具体例において、DNAの化学発光の検出は、安定であるが酵素的に開始
し得る1、2−ジオキセタン(図2参照)を用いた酵素触媒反応により行われる
。この標的となるDNAを、種々の公知の技術、例えばUV架橋、並びに共有結
合および非共有結合化学付着を用いることによって、ナイロン類の膜上に固定化
する。ナイロン類の膜を実施例中に示しているが、いかなる多孔質もしくは非多
孔質の固体状支持体も本発明で使用できる。好適には、この固体状支持体は、核
酸の付着を容易にさせる平らな表面を有している。図2に示すように、オリゴデ
オキシヌクレオチドブライマーA(図式1および2)は、その5′末端で、スペ
ーサーSpとしての1.6−ジアミツヘキサンを通して、ビオチン(Ll)によ
り修飾される。アルカリ性ホスファターゼ(E)もまた、連結用単位(Lりとし
てのビオチンに連成させた後、ブリッジ用単位Mとしてのストレプトアビジンを
通して、該オリゴヌクレオチドブライマーに付着させる。化学発光を生じ得る化
合物に連結している核酸を適当な化学発光遺伝的基質(例えば、0POsNat
で置換されている1゜2−ジオキセタン)に接触させると、その酵素の作用によ
り該ホスフェート部分が開裂して、化学発光を生じる。
この系の感度および特異性を試験するため、単一ストランド化したM13+ep
8DNAの1:5連続希釈のドツトプロットを調製した後、オリゴデオキシヌク
レオチドBio151113を用いて雑種形成した(実施例2参照)。
化学発光検出後の結果(実施例3参照)を図3に示す。第一検出サイクル後(図
3.1a−d)、このプローブをその膜から取り出しく図3、a)、そしてこの
膜を再び雑種形成した(図3.2a−d)。これらの条件下、ドツト当たり0.
4xlO〜15モルの少ない量のDNA (直径5mm)が、1分未満の暴露で
検出できた(図3.1c−d)。各々50および10xlO”モルの標的DNA
を含有している最初の2つのドツトは、暗室中容易に目で検出できた。図3のe
中に示すように、この膜に関して、そのプローブもしくは信号を定量的に取り出
すことができた。5分間の暴露時間でさせも、いかなる残存する信号も示さなか
った。腹当たりの試験サイクルの最大可能回数を測定する目的で、同じ膜片に、
全体で40回の雑種形成/取り出しサイクルを受けさせた。図3(20および4
0)は、各々、再試験サイクル20および40後の結果を示している。試験番号
1および2後同じ期間、この膜を暴露させた。
この実験は、多重DNA配列決定技術を模擬したものである。
もう1つの具体例において、プライマー拡張配列決定反応(実施例4参照)にお
いて、Bio15M13オリゴヌクレオチドを用いてDNA配列プロットを調製
した。反応生成物を分離した後、直接プロッティング電気泳動(DBE)を用い
てプロットした(実施例4参照)。実施例3と同様にしてこのプロットを処理し
た後、画像を捕まえるため、ポラロイド57フイルムを用いたルミノメータ−中
でDNA配列パターンを検出した。
図4は、1秒(図4のa)〜45秒(図4のd)の範囲の種々の暴露時間でDN
A配列帯パターンを検出した化学発光の結果を示している。1秒間の暴露時間後
の全体帯パターンは、実際上、いかなる背景の干渉も無く鮮明に見ることができ
る。
本発明中で提供する化学発光検出が、感度および検出速度に関して、全ての存在
する方法よりも優れていることを明らかに示す目的で、2種類(1種類は標準的
電気泳動/ブロッティンッグ技術(図5a)であり、もう1つはDBE技術(図
5b)を使用)の全長DNA配列プロットを調製した後、処理した。図5に示す
結果は、50〜350個のヌクレオチドの範囲にあるM13mp8配列を示して
いる。両者共、DNAをナイロン膜(BIODYNE”、 Pa1l、NY)上
にプロットした後、フジのX線フィルムに1分間暴露した。この暴露は、そのプ
ロットを処理するためのプラスチック製バッグ上に、直接、X線フィルムを置く
ことによって行った。
配列決定化学(Klenow酵素)に関する偏差内で、標準ジデオキシ配列決定
反応生成物の全体的分子重量範囲に渡って、その個々の帯の強度は均一である。
多重DNA配列決定もしくは標準ジデオキシヌクレオシドDNA配列決定のどち
らかを用いたDNA雑種形成のための、本発明中に記述した如き化学発光検出化
学は、高感度であり、そしてこれは、存在している放射異性体、蛍光および比色
方法に比べて、下記のい(つかの長所を有している:
1)安定性: ビオチンを連結させたオリゴヌクレオチド類および配列決定反応
物は、崩壊、放射能分解または光漂白を受けない。これらは、適切な条件下で保
存されている場合、無限に安定である。このことによって、この化学発光および
ビオチンを基にしたいかなる化学も、多数のサンプルをバッチ処理する経済的方
法、例えば多重DNA配列決定に関して、特に適切なものとなっている。
2)検出時間: ホスファターゼ触媒光反応の高収率により、非常に短い検出時
間を可能にし、これは通常、全体配列プロットに関しては数秒の範囲である。こ
れは、放射異性体もしくは比色染色を用いた検出で数時間の範囲が必要であるこ
とに比較すると、非常な改良である。加つるに、冷却したCCDカメラを用いて
膜から直接DNA配列を読み取ることが可能になり、それにより更に、データを
収集する速さが増加した。本発明とは異なり、配列決定用のオンライン蛍光検出
の使用は、全体配列を生じさせる時間的長さのため欠点を有している。従って、
大規模なりNA配列決定(即ち、多重DNA配列決定)用としての蛍光検出は、
実施できそうにない。
3)材料二 本発明の方法は迅速で高感度であり、そしてDNAを配列決定する
ための便利な方法を提供する。本方法を実施するために必要な材料および装置の
大部分は、いかなる生化学/分子生物学の実験室中でも入手可能である。
更に、本発明の方法は蛍光配列決定よりも経済的である、と言うのは、数多くの
膜が同時に処理でき、従って蛍光配列決定で用いられているような非常に特別で
高価であり複雑な装置(レーザー、光学、電子工学)の使用が回避できるからで
ある。本方法の更に一層の利点は、DNA配列決定のための、幅広く使用されて
いる放射能検出の方法に適合できることである。両者共、配列データに関する永
久的画像はX線フィルムであり、これは、マニュアルに従う(例えば、音波ディ
ジタイザ−の助けで)か、或は市販の自動フィルム読み取り装置を用いて読み取
ることができる。
実施例1: オリゴヌクレオチドのビオチン化β−シアノエチルホスホルアミシ
ト(Sinha、 N、D、他、Nucleic Ac1dsRes、 12:
4539 (1984))およびMilliGen 7500 DNAシンセサ
イザーを用い、1.0μモルの規模で、5°−T−C−C−C−A−G−T−C
−A−C−G−A−C−G−T−3°の合成を行った。WaChter他、(V
achter他、Nucleic Ac1ds Res、 14ニア985 (
1986))が記述しているように、支持体と結合した脱トリチル化オリゴマー
と1,1゛ −カルボニルジイミダゾールおよび1.6−ヘキサンジアミンとを
反応させて、HPLC精製後、10108A2単位のHEN (CH2)sNH
c (0) (T C−C−C−A−G−T−C−A−C−G−A−C−G−T
)を生じさせた。
このアミノ末端オリゴヌクレオチド(25A!。単位)とd−ビオチンのN−ヒ
ドロキシスクシニミドエステルとの反応を、Coull他、(Coull。
J、他、Tet、 Lett、 27:3991 (1986))と同様に行っ
た。このビオチン化したオリゴマーを、逆相クロマトグラフィーにより反応混合
物から単離した。生成物(Bio15M13と呼ぶ)を含有している画分を一緒
にして、精製した13. 8A46゜単位のオリゴヌクレオチドを得た。雑種形
成実験のため、このオリゴヌクレオチドもまた、末端デオキシヌクレオチジルト
ランスフェラーゼおよびBioll−dCTC(Kumar、 A、他、Ana
l、Biochem。
169:376 (198g))を用いて3゛末端を酵素的に標識することがで
きる。
実施例2: ドツトプロット雑種形成
TE緩衝液(10mMのトリフ、−HCl、pH8,1mMのNa2EDTA)
中でM13mp8D N Aの希釈(100μL当たり、50.10.2.0.
4.0.08お、J:び0xlO−”モル) を行っfニー。ナイロン膜(例え
ば NytranfM)をH2OおよびPvDF膜(ポリニフッ化ビニリデン、
例えばImmobilon−N)中で予め湿らせた。このPvDF膜を、自家製
の真空濾過装置(ウェルの大きさ、直径4mm)中に入れる前、最初に25%の
エタノール、次にH,O中で予め湿らせた。DNA希釈を行う前に、各々のウェ
ルを中程度の減圧下で100μLのTE緩衝液で洗浄した。100μLのTE洗
浄後、DNAをナイロン膜に対してUV架橋(1cm2の膜当たり2100μワ
ツトで1分間)させるか、或はPvDFに対して80℃で10分間焼入れした後
、上述した予備湿潤化操作を行った。雑種形成は本質的にCchurchおよび
Kiaffer−Higgins (Science 240:185 (19
88))と同様に行い、平行して数枚の膜を処理した。ICm2の膜当たり5%
のSDSを含有している100μLのPBS (7,3g/LのNaC1,2,
36g/LのNa、HPOn、1.3g/LのNaHzPO4・2H20)(予
備雑種形成溶液)を用いて、雑種形成を、ヒートシールしたプラスチック製バッ
グ中42℃で30分間行った。この予備雑種形成溶液を取り出し、200xlO
”モルのプローブ(Bio15M13)を加えた後、42℃で一晩反応させて雑
種形成した。中程度に振とうしながらプラスチック製の皿の中、過剰容積のPB
S、0.5%SDS中で8回(室温で各々15分)この膜を洗浄することによっ
て、雑種形成されていないプローブを除いた。同じ日に化学発光検出(実施例3
参照)を行わない場合、この膜を、ヒートシールしたバッグ中のPBS、0.2
%SDS中に保存した。検出が完了した後(実施例3に記述されているように)
、1cm”の膜当たり1mLのストリップ溶液(0゜1%のSDS、2mMのN
a、EDTA、)リス塩基でpHを8に調整)を加えた後、ヒートシールしたプ
ラスチック製バッグ中80℃で20分間加熱することによって、このプローブを
除去した。その後、PBS。
0.5%SDS中で15分間洗浄した。この膜をこのまま、2回目の雑種形成サ
イクルのために用いるか、或はPBS、0.2%SDS中に保存した。
実施例3: 化学発光検出
該予備雑種形成中にこれらの膜が既に遮断されていることでドツトプロットのた
めの遮断段階を除く以外は、同様にして、DNA配列決定プロットおよびドツト
プロットの処理を行った。全ての裏操作は手袋を付けて行い、そして全ての培養
段階は室温で行った。このプロットを、プラスチック製バッグ中30分間、Ic
m2の膜当たり100μLのPBS、5%SDSを用いて遮断した。この遮断溶
液を排出させた後、1゜0μg/mLのストレプトアビジンを含有しているPB
S−HT (15゜000単位/Lのヘパリンと0. 5%の7ween20を
有するPBS)を1cm2の膜当たり100!iL加えた後、10分間培養した
。過剰容積のPBS−HTで15分間3回洗浄した後、0.5μg/mLのビオ
チン化したアルカリ性ホスファターゼが入っているPBS−HT (1cm”の
膜当たり100μL)を加えた後、更に10分間培養した。過剰容積のPBS−
HT中で15分間2回、0.1%のウシの血清アルブミン(BSA)、そして1
00mMのトリス−HCl (pH9,5)、100mMのNaC1,5QmM
のM g Cl 2中で15分間2回洗浄することによって、結合していないホ
スファターゼを除去した。Quest Systems、 InC,からの化学
発光遺伝的基質を使用する場合、膜1cm”当たり100μLのJade Gr
een Intensifier (Quest Systems、 Inc、
、Bedford、 MA)中でこの膜を5分間培養した。Jade Gree
n Intensifier溶液中のAMPPD (0,3mM 〜1.6mM
の3− (2’ スピロアダマンタン)−4−メトキシ−4−(3’−ホスホリ
ルオキシ)フェニル−1,2−ジオキセタンの二ナトリウム塩) (Quest
Systems、 Inc、)中でこの膜を培養することによって、化学発光
反応を開始させた。Lumigen、 Inc、からの化学発光基質を使用する
場合、膜1cm”当たり100μLのLum1−Phos” (L+n++ig
en、 Inc、、Detroit、輩I)(750mMの2−アミノ−2−メ
チル−1−プロパツール、pH9,6,0,8mMのMg (OAc)2、臭化
セチルトリメチルアンモニウム(CTAB)およびフルオレセイン界面活性剤中
140mg/L)中で5分間、この膜を培養した。5分後、この化学発光基質を
排出させた後、湿っている膜をプラスチック製バッグ中に密封し、そしてポラロ
イド57フイルム(例えば、Boefer 5cientific Instr
uments、 San Franciscoからのルミノメータ−を用いて)
またはX線フィルム(フジまたはコダック)に1〜60秒間暴露させた。
この化学発光反応は12時間に渡って検出できた。該化学発光基質溶液を回収し
て、4℃で保存した後、3週間に渡って再使用した。
実施例4: DNA配列決定反応
以下のような修飾を行ったBankier、 A、T、他、Methods i
n Enzymology155:51 (1987)の記述に従って、DNA
配列決定反応をミクロタイタープレート(Falcon、 #3911)中で行
った。各々の配列決定反応(T。
C,GおよびA)に関して、2μLの単一ストランド化したM13mp8鋳型D
NA (200xlO”モル)と2μLプライマー−ミックス(1,5μLのd
NTP、ddNTP−ミックス、0.25μLの100mMトリス−HCl、p
H8,5QmMのMgCl2.0.25μLのBio15M13(500xlO
”モル))とを混合した(Connell C,他、BioTechnique
s 5:342 (1987))。このミクロタイタープレートをサランラップ
で覆った後、このビオチン化したプライマーを55℃で30分間冷冷却光させた
。プライマー拡張反応に関して、2μLの酵素ミックス(12,5mMのジチオ
トレイトール中の0.5UのKlenow)を各々の反応ウェルに加えた。再び
、このミクロタイタープレートをサランラップで覆った後、37℃で30分間培
養した。2μLのホルムアミド染料(脱イオン化ホルムアミド、20mMのNa
tEDTA、0.03%のブロモフェノールブルー、0.03%のキシレンシア
ツール)を各々のウェルに加えることで、この反応を停止させた。同じ日にこの
反応物を分析する場合、配列決定用ゲル上に載せる以前に80℃で20分間それ
らを変性させた。
それ以外は、この反応物をサランラップで覆って、−20℃で保存した。
ゲル電気泳動およびブロッティング:
A) 直接プロッティング電気泳動(DBE)。固定化用母体上で電気泳動分離
およびエレクトロブロッティングを同時に行うため、DBEを用いた。配列決定
用ゲルとして、6%のポリアクリルアミドゲル(TBE、pH8,8,7,6M
の尿素、長さ17.5cm、幅23cm。
厚さ0.34 Cm中)を1時間当たり10cmのプロッティング速度で用いた
。20ワツトの一定電力でDBEを行った。この分離に続いて、1cm2当たり
2100μワツトの紫外線照射を1分間当てること(UV架橋)で、このDNA
を該湿潤膜に架橋させた。保存中、この膜を、膜1cm”当たり1mLのPBS
、0.2%SDSと一緒にプラスチック製バッグ中に密封した。
B) 標準電気泳動/ブロッティング。標準電気泳動に関して、上述したのと同
様な緩衝条件の6%のポリアクリルアミドゲル(40cmx20cmx0.03
4cm)を用いた。40ワツトの一定電力で電気泳動を行った。実験後、このゲ
ルを水平エレクトロプロッター(Polytech Products、 So
mmerville、 MA)中に移した後、このDNAを120ボルトで20
分間膜上に移した。UV架架橋/送込後、この膜をヒートシールしたプラスチッ
ク製バッグ中のPBS、0.2%SDS中に保存した。
同等物
常規実験以上のものを使用することな(、本分野の技術者は、ここに記述した本
発明の特定の具体例に対する数多くの同等物を理解するか、或は確かめることが
できるであろう。これらのおよび全ての他の同等物を以下の請求の範囲に包含す
ることを意図するものである。
ノし羨勇云ゲ6蔚イー#、苓1【
FIG、3a
FIG、3c
o b Cd
FIG、4
FIG、5a FIG、5b
補正音の写しく翻訳文)提出書 (特許法第184条の8)平成3年9月9日
Claims (42)
- 1.a.化学発光を生じ得る化合物に連結する核酸を供給し;b.この化合物に 化学発光を生じさせ;そしてc.この化学発光を検出する(ここで、発せられた 光が、該核酸の存在および量に対する指示を与える);ことから成る段階を含む 、核酸を化学発光で検出する方法。
- 2.化学発光を生じ得る該化合物が、適当な刺激に応答してそれ自身が光を発す る化合物であるか、或は別の化合物に光を放出させ得る化合物である請求の範囲 1の方法。
- 3.化学発光を生じ得る該化合物を、該核酸に、5′末端、3′末端、ホスホジ エステルのバックボーン、および1個以上の核塩基から選択されるところの、そ の上に存在している1個以上の部位で連結させる請求の範囲2の方法。
- 4.化学発光を生じ得る該化合物が、光を発する化学発光遺伝的基質を触媒する 酵素である請求の範囲3の方法。
- 5.該酵素がアルカリ性ホスファターゼ、酸性ホスファターゼ、ペルオキシダー ゼ、ガラクトシダーゼ、グルコースオキシダーゼ、ルシフェラーゼ、アリールエ ステラーゼ、スルファターゼ、ウレアーゼ、アセチルコリンエステラーゼ、キモ トリプシン、トリプシン、アミノペプチダーゼおよびリパーゼから成る群から選 択される請求の範囲4の方法。
- 6.該化学発光遺伝的基質がルミノール、ルシフェリンおよび置換1,2−ジオ キセタン類から成る群から選択される請求の範囲4の方法。
- 7.該化学発光遺伝的基質が式 ▲数式、化学式、表等があります▼ の置換1,2−ジオキセタンである請求の範囲6の方法。
- 8.段階(a)の核酸を固体状支持体に共有結合的もしくは非共有結合的に付着 させる請求の範囲1の方法。
- 9.均一相で段階(b)を行うことを更に含む請求の範囲1の方法。
- 10.該化学発光を増幅し得る増強分子の存在下で段階(b)を行うことを更に 含み、ここで、該増強分子が担体分子と一緒に存在している請求の範囲1の方法 。
- 11.該増強分子がフルオレセイン、クマリンおよびローダミンから成る群から 選択される蛍光団である請求の範囲10の方法。
- 12.化学発光を生じ得る化合物に連結する該核酸が、式A−X−Sp−Y−E [式中、 Aは、核酸であり、 XおよびYは、同一もしくは異なり、化学発光を生じ得る該化合物を該核酸に連 結させる化学官能基であり、 Spは、AとEとの間に適当な結合距離を与える化学スペーサー基であり、そし て Eは、化学発光を生じ得る化合物である]を有する請求の範囲1の方法。
- 13.Aが、核酸配列決定操作から誘導されるデオキシリボ核酸であるか、或は 雑種形成反応に適切な核酸である請求の範囲12の方法。
- 14.式中、 Spが、(CH2)n,(CH2)m(C6H4)m,[NH(CH2)nCH R6]m,▲数式、化学式、表等があります▼,NH(CH2)m,[NH(C H2)nOC]m,▲数式、化学式、表等があります▼,▲数式、化学式、表等 があります▼,▲数式、化学式、表等があります▼,[R6CH(CH2)nN H]m,▲数式、化学式、表等があります▼,(CH2)nNH,▲数式、化学 式、表等があります▼,▲数式、化学式、表等があります▼,▲数式、化学式、 表等があります▼,または▲数式、化学式、表等があります▼であり、 nが、1〜20の整数でありそしてmが1〜6の整数であり、R6が、H,(C H2)nNH2,(CH2)nCOOHまたは(CH2)nSHであり、 XおよびYが、O,S,NH,CH2,NHNH,SS,OH,SH,CO2Z ,CO2H,Br,CO,NHCO,Cl,F,HgCl,CO−NHNH2, アジド、CO−イミダゾールおよびN−マレイミドから成る群から選択され、 Zが、差別的活性を示すエステルを生じるアルキル、アリールまたはアラルキル 基であり、そして Eが、アルカリ性ホスファターゼ、酸性ホスファターゼ、ペルオキシダーゼ、ガ ラクトシダーゼ、グルコースオキシダーゼ、ルシフェラーゼ、アリールエステラ ーゼ、スルファターゼ、ウレアーゼ、アセチルコリンエステラーゼ、キモトリプ シン、トリプシン、アミノペプチダーゼおよびリパーゼから成る群から選択され る酵素である、請求の範囲12の方法。
- 15.化学発光を生じ得る化合物に連結する該核酸が、式A−X−Sp−Y−L 1〜M〜L2−E[式中、 Aは、核酸であり、 XおよびYは、同一もしくは異なり、その化学発光を生じ得る化合物を該核酸に 連結させる化学官能基であり、Spは、AとEとの間に適当な結合距離を与える 化学スペーサー基であり、 L1およびL2は、同一もしくは異なり、連結用単位であり、Mは、ブリッジ用 単位であり、そして Eは、化学発光を生じ得る化合物である]を有する請求の範囲1の方法。
- 16.Aが、核酸配列決定操作から誘導されるデオキシリボ核酸であるか、或は 雑種形成反応に適切な核酸である請求の範囲15の方法。
- 17.式中、 SPが、(CH2)n,(CH2)m(C6H4)m,▲数式、化学式、表等が あります▼NH(CH2)n,[NH(CH2)nOC]m,▲数式、化学式、 表等があります▼▲数式、化学式、表等があります▼,▲数式、化学式、表等が あります▼,[R6CH(CH2)nNH]m,▲数式、化学式、表等がありま す▼,(CH2)nNH,▲数式、化学式、表等があります▼,▲数式、化学式 、表等があります▼,▲数式、化学式、表等があります▼,または▲数式、化学 式、表等があります▼であり、 nが、1〜20の整数でありそしてmが1〜6の整数であり、XおよびYが、O ,S,NH,CH2,NHNH,SS,OH,SH,CO2Z,CO2H,Br ,CO,NHCO,Cl,F,HgCl,CO−NHNH2,アジド、CO−イ ミダゾールおよびN−マレイミドから成る群から選択され、 Zが、差別的活性を示すエステルを生じるアルキル、アリールまたはアラルキル 基であり、 Eが、アルカリ性ホスファターゼ、酸性ホスファターゼ、ペルオキシダーゼ、ガ ラクトシダーゼ、グルコースオキシダーゼ、ルシフェラーゼ、アリールエステラ ーゼ、スルファターゼ、ウレアーゼ、アセチルコリンエステラーゼ、キモトリプ シン、トリプシン、アミノペプチダーゼおよびリパーゼから成る群から選択され る酵素であり、L1およびL2が、ビオチン、酵素、レクチンに特異な糖類、レ クチン類、ステロイド類、ペプチド類、ハプテン類、ハプテンに特異な抗体、ビ オチンに特異な抗体、酵素に特異な抗体、および抗抗体から成る群から選択され 、そして Mが、二特異的抗体、アビジン/ストレプトアビジン、レクチンに特異な糖類、 レクチン類、ビオチンに特異な抗体、ビオチン、ハプテン、およびハプテンに特 異な抗体から成る群から選択される、請求の範囲15の方法。
- 18.式中、AがDNAであり、L1がビオチンであり、Mがアビジン/ストレ プトアビジンであり、L2がビオチンであり、Eがアルカリ性ホスファターゼで あり、そしてX−Sp−Yが▲数式、化学式、表等があります▼である、請求の 範囲15の方法。
- 19.化学発光を生じ得る化合物に連結する該核酸が、式A−X−Sp−Y−L 1〜M〜E [式中、 Aは、核酸であり、 XおよびYは、同一もしくは異なり、化学発光を生じ得る該化合物を該核酸に連 結させる化学官能基であり、 Spは、AとEとの間に適当な結合距離を与える化学スペーサー基であり、 L1は、Mに共有結合的もしくは非共有結合的に連結する連結用単位であり、 Mは、Eに共有結合的もしくは非共有結合的に連結するブリッジ用単位であり、 そして Eは、化学発光を生じ得る化合物である]を有する請求の範囲1の方法。
- 20.Aが、核酸配列決定操作から誘導されるデオキシリボ核酸であるか、或は 雑種形成反応に適切な核酸である請求の範囲19の方法。
- 21.式中、 Spが、(CH2)n,(CH2)n(C6H4)m,▲数式、化学式、表等が あります▼,NH(CH2)n,[NH(CH2)nOC]m,▲数式、化学式 、表等があります▼,▲数式、化学式、表等があります▼,▲数式、化学式、表 等があります▼,[R6CH(CH2)nNH]m,▲数式、化学式、表等があ ります▼,(CH2)nNH,▲数式、化学式、表等があります▼,▲数式、化 学式、表等があります▼,▲数式、化学式、表等があります▼,または▲数式、 化学式、表等があります▼であり、 nが、1〜20の整数でありそしてmが1〜6の整数であり、XおよびYが、O ,S,NH,CH2,NHNH,SS,OH,SH,CO2Z,CO2H,Br ,CO,NHCO,Cl,F,HgCl,CO−NHNH2,アジド、CO−イ ミダゾールおよびN−マレイミドから成る群から選択され、 Zが、差別的活性を示すエステルを生じるアルキル、アリールまたはアラルキル 基であり、 Eが、アルカリ性ホスファターゼ、酸性ホスファターゼ、ペルオキシダーゼ、ガ ラクトシダーゼ、グルコースオキシダーゼ、ルシフェラーゼ、アリールエステラ ーゼ、スルファターゼ、ウレアーゼ、アセチルコリンエステラーゼ、キモトリプ シン、トリプシン、アミノペプチダーゼおよびリパーゼから成る群から選択され る酵素であり、L1が、ビオチン、酵素、レクチンに特異な糖類、レクチン類、 ステロイド類、ペプチド類、ハプテン類、ハプテンに特異な抗体、ビオチンに特 異な抗体、および酵素に特異な抗体から成る群から選択される酵素であり、そし て Mが、二特異的抗体、アビジン/ストレプトアビジン、レクチンに特異な糖類、 レクチン類、ビオチンに特異な抗体、ピオチン、ハプテン、およびハプテンに特 異な抗体から成る群から選択される、請求の範囲19の方法。
- 22.a.配列決定すべきDNAの領域に相補的な核酸プライマーを供給し、そ れに化学発光を生じ得る化合物を付着させるため、該プライマーを修飾; b.配列決定すべき該DNAに対して該プライマーを雑種形成し; c.鋳型として配列決定すべきDNAを用いて、デオキシリボヌクレオシドトリ ホスフェートと一緒に該プライマーを拡張し、そしてこの拡張反応をジデオキシ リボヌクレオシドトリホスフェートを用いて終結させて、該プライマーからの終 点に依存している長さを有するDNA分子を生じさせ; d.大きさに従って、該拡張反応の各々により生じるDNA分子を分離し; e.この分離したDNA分子を固体状支持体に取り付け;f.化学発光を生じ得 る化合物を該分離した分子に、該修飾したプライマーで付着させ; g.この化合物に化学発光を生じさせ;h.大きさに従って、該分離したDNA 分子のパターンを得るために、この化学発光を検出し(ここで、発せられる光が 、核酸の存在および量に対する指示を与える);そしてi.分離したDNA分子 の該パターンを基にしてヌクレオチド配列を決定する; ことから成る段階を含む、DNAの配列決定方法。
- 23.化学発光を生じ得る化合物を付着させるための連結用単位を、核酸プライ マーに、5′末端、1個以上の核塩基、およびホスホジエステルのバックボーン 上の1個以上の部位から選択されるところの、その上に存在している1個以上の 部位で連結させる請求の範囲22の方法。
- 24.段階(e)の該分離した分子を、二特異的抗体、アビジン/ストレプトア ビジン、レクチンに特異な糖類、レクチン類、ビオチンに特異な抗体、ビオチン 、ハプテン、およびハプテンに特異な抗体から成る群から選択されるブリッジ用 単位に、接触させることを更に含む請求の範囲23の方法。
- 25.化学発光を生じ得る該化合物が、アルカリ性ホスファターゼ、酸性ホスフ ァターゼ、ペルオキシダーゼ、ガラクトシダーゼ、グルコースオキシダーゼ、ル シフェラーゼ、アリールエステラーゼ、スルファターゼ、ウレアーゼ、アセチル コリンエステラーゼ、キモトリプシン、トリプシン、アミノペプチダーゼおよび リパーゼから成る群から選択される酵素であり、そしてこれを化学発光遺伝的基 質に接触させることによって、該酵素に化学発光の発生を生じさせる請求の範囲 22の方法。
- 26.該酵素を、化学発光を生じる基質、および発生した化学発光の強度を増幅 する増強分子に、接触させる請求の範囲25の方法。
- 27.該化学発光を増幅し得る増強分子の存在下で段階(g)を行うことを更に 含み、ここで、該増強分子が担体分子と一緒に存在しておりそしてフルオレセイ ン、クマリンおよびローダミンから成る群から選択される蛍光団である請求の範 囲22の方法。
- 28.該酵素がアルカリ性ホスファターゼであり、該増強剤が蛍光団でありそし て該基質が式 ▲数式、化学式、表等があります▼ の置換1,2−ジオキセタンである請求の範囲26の方法。
- 29.化学発光を増強させるため、化学発光を生じ得る追加的化合物を該修飾し たプライマーに連結させる段階を更に含む請求の範囲22の方法。
- 30.数種のDNAが同時に配列決定されるところの多重操作として該段階を行 う請求の範囲22の方法。
- 31.a.配列決定すべきDNAに対して核酸プライマーを雑種形成し; b.鋳型として配列決定すべきDNAを用いて、デオキシリボヌクレオシドトリ ホスフェートと一緒に該プライマーを拡張し;c.化学発光を生じ得る化合物を 付着させるため修飾される鎖ターミネーターを用いて、該拡張反応を終結させて 、該プライマーからの終点に依存している長さを有するDNA分子を生じさせ; d.大きさに従って、該拡張反応の各々によって生じる該DNA分子を分離し; e.この分離したDNA分子を固体状支持体に取り付け;f.該修飾したターミ ネーターに、化学発光を生じ得る化合物を付着させ; g.この化合物に化学発光を生じさせ;h.大きさに従って、該分離したDNA 分子のパターンを得るために、この化学発光を検出し(ここで、発せられる光が 核酸の存在および量に対する指示を与える);そしてi.分離したDNA分子の 該パターンを基にしてヌクレオチド配列を決定する; ことから成る段階を含む、DNAの配列決定方法。
- 32.a.配列決定すべきDNA、即ち化学発光を生じ得る化合物をそれに付着 させるため5′もしくは3′末端で修飾したDNAを、供給し; b.このDNAに1組の別々の化学反応を受けさせ(ここで、いかなるDNA分 子中においてもいくつかの塩基のみが修飾される条件下で、4個のヌクレオシド 塩基の1個または2個を特異的に修飾する試薬と該DNAとを反応させた後、こ のDNAを、該修飾した塩基を含有している該ヌクレオチドで該DNAを開裂さ せる試薬に、接触させる);c.大きさに従って、この開裂したDNA分子を分 離し;d.この分離したDNAを固体状支持体に取り付け;e.化学発光を生じ 得る化合物を、該分離した分子に、該修飾した5′もしくは3′末端で付着させ ;f.この化合物に化学発光を生じさせ;g.大きさに従って、該分離したDN A分子のパターンを得るために、この化学発光を検出し(ここで、発せられる光 がDNAの存在に対する指示を与える);そして h.DNA分子の該パターンを基にしてヌクレオチド配列を決定する; ことから成る段階を含む、DNAの配列決定方法。
- 33.化学発光を生じ得る化合物を付着させるための連結用単位を、該DNAに 、核塩基および糖または核塩基と糖との組み合わせから選択される5′または3 ′末端で連結させる請求の範囲32の方法。
- 34.段階(d)の該分離された分子を、二特異的抗体、アビジン/ストレプト アビジン、レクチンに特異な糖類、レクチン類、ビオチンに特異な抗体、ビオチ ン、ハプテン、およびハプテンに特異な抗体から成る群から選択されるブリッジ 用単位に、接触させることを更に含む請求の範囲33の方法。
- 35.その化学発光を生じ得る化合物が、アルカリ性ホスファターゼ、酸性ホス ファターゼ、ペルオキシダーゼ、ガラクトシダーゼ、グルコースオキシダーゼ、 ルシフェラーゼ、アリールエステラーゼ、スルファターゼ、ウレアーゼ、アセチ ルコリンエステラーゼ、キモトリプシン、トリプシン、アミノペプチダーゼおよ びリパーゼから成る群から選択される酵素であり、そしてこれを化学発光遺伝的 基質に接触させることによって、該酵素に化学発光の発生を生じさせる請求の範 囲32の方法。
- 36.該酵素を、化学発光を生じる基質、および発生した化学発光の強度を増幅 する増強分子に、接触させる請求の範囲35の方法。
- 37.該化学発光を増幅し得る増強分子の存在下で段階(f)を行うことを更に 含み、ここで、該増強分子が担体分子と一緒に存在しておりそしてフルオレセイ ン、クマリンおよびローダミンから成る群から選択される蛍光団である請求の範 囲32の方法。
- 38.該酵素がアルカリ性ホスファターゼであり、該増強剤が蛍光団でありそし て該基質が式 ▲数式、化学式、表等があります▼ の置換1,2−ジオキセタンである請求の範囲32の方法。
- 39.化学発光を増強させるため、化学発光を生じ得る追加的化合物を該修飾し た3′末端または5′末端に連結させる段階を更に含む請求の範囲32の方法。
- 40.数種のDNAが同時に配列決定されるところの多重操作として該段階を行 う請求の範囲32の方法。
- 41.a.固体状支持体に取り付けられているところの、試験すべき核酸を供給 し; b.この核酸を、雑種形成すべきDNAの領域に相補的なプローブに接触させ、 このプローブが、化学発光を生じ得る化合物に連結し; c.配列決定すべきDNAに対してこのプローブを雑種形成し; d.この化合物に化学発光を生じさせ;そしてe.この化学発光を検出する(こ こで、発せられる光が該雑種形成されたDNAの存在および量に対する指示を与 える);ことから成る段階を含む、DNAの雑種形成方法。
- 42.化学発光を生じ得る化合物を、該核酸プローブに、5′末端、3′末端、 核塩基、およびホスホジエステルのバックボーンから選択されるその上の1個以 上の部位で、共有結合的に連結させる請求の範囲41の方法。
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