JP2001514859A - クエンチ可能な蛍光標識を有するオリゴヌクレオチドプローブおよびその使用方法 - Google Patents

クエンチ可能な蛍光標識を有するオリゴヌクレオチドプローブおよびその使用方法

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Abstract

(57)【要約】 核酸ハイブリダイゼーションアッセイにおいて遭遇するバックグラウンドシグナルを減少するための方法、および標識されたオリゴマーとその相補物とのハイブリダイゼーションを含む他のアッセイを提供する。この方法は、クエンチ可能な色素標識されたオリゴマーがハイブリッド複合体を形成する場合に生じるシグナル生成の有意な減少に対して仮定される。さらに、オリゴマープローブにハイブリダイズした増幅マルチマーから発光される検出可能なシグナルを増強するための方法が提供される。このオリゴヌクレオチドには、クエンチ可能な色素からの発光が、ハイブリッド複合体形成の際にクエンチされないように、クエンチ可能な色素がリンカーを介して結合体化されている。オリゴマーを含む、新規なオリゴヌクレオチドプローブもまた、提供される。このオリゴヌクレオチドプローブに対して、クエンチ可能な色素は、直接的または間接的にリンカーを介している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、一般的に核酸化学およびハイブリダイゼーションアッセイに関する
。より詳細には、本発明は、検出可能な標識を有するオリゴヌクレオチドブロー
ブを使用して、試料中の標的核酸を検出する方法に関する。
【0002】 (背景) 核酸は、ヒトの診断的アッセイのための鍵となる分子標的として抗原および抗
体に結合する。特に、種々の最近の技術的性能の発展に起因して、微生物が現在
では臨床的標本中でかつてない低レベルで検出され、かつ定量され得る。
【0003】 種々の概念は、多数の異なるプローブ−標的ハイブリダイゼーション検出系の
基礎を提供してきた。
【0004】 Glazerら(1992)Nature 359:959は、高感度のDN
A検出のための、ポリカチオン性リガンドと二重鎖DNA(dsDNA)との蛍
光を挿入した複合体を記載する。蛍光性ホモダイマーがdsDNAへ挿入されて
、電気泳動に安定な複合体が形成されるため、最小限のバックグラウンドの干渉
での分離後のDNAの検出および定量を可能にする。
【0005】 Tyagiら(1996)Nature Biotech.14:303−3
08は、溶液中で光学的にサイレントであるが相補的標的とのハイブリダイゼー
ションの際には蛍光を発するプローブを記載する。プローブはステムループ(s
tem−and−loop)構造を有する一本鎖オリゴヌクレオチドである。こ
のループは、標的に相補的な配列である。ステムの一方のアームは結合された蛍
光部分を有し、そして他方のアームは結合した非蛍光クエンチング部分を有する
。非ハイブリダイズ状態においては、そのステムは、蛍光部分が非蛍光部分によ
ってクエンチされるように、2つの部分が十分密に接近することを保っている。
ハイブリダイゼーションの際には、プローブにおける調和した立体構造の変化は
、アーム配列を離れさせ、そして蛍光部分が検出されるようにする。
【0006】 Mergnyら(1994)Nucleic Acids Res.22.9
20−928は、一本鎖DNAの一次または二次構造の特徴について、プローブ
への蛍光エネルギーの移動の使用を記載する。標的DNAの隣接配列にハイブリ
ダイズする2つのプローブは、それぞれドナーおよびアクセプター色素を有する
。2つのプローブの標的へのハイブリダイゼーションは、ドナーとアクセプター
色素との間の蛍光励起エネルギー移動を導く。
【0007】 Davisら(1996)Nucleic Acids Res.24:70
2−706は、フローサイトメトリーにおける1つまたは2つのフルオレセイン
分子を含むDNA構築物の使用を記載する。フルオレセイン分子は、18原子の
スペーサーアームを介してDNAプローブの3’末端に結合され、このアームは
フルオレセインがプローブの3’末端に直接結合されたDNAプローブと比較し
て、10倍の蛍光強度の増加を生じる。
【0008】 さらに、ポリメラーゼ連鎖反応がまず開発されたので、標的増幅の多数の形態
が、検出感度を増強するために導入されてきた。これらの方法は、標的核酸のよ
り多くの量を産生するために使用され得、そしてこれらの方法を使用するアッセ
イは、一般的に従来的な検出スキームを使用する。
【0009】 対照的に、より良好な感度を有する標的核酸の直接分析は、シグナル増幅を使
用して達成された。この方法は、多くの生物およびmRNAの定量に適用された
。50ピコモルほどの少ないヒト免疫不全ウイルスゲノムが、ヒト血漿試料にお
いて定量された。この増幅方法において鍵となる分子は、多数の標識されたプロ
ーブの特異的な挿入を可能にする分枝DNA(bDNA)である。
【0010】 2つの型のbDNA分子が使用される。第1の型は、ホモ二官能性アミン反応
性架橋剤を介して互いにカップリングした、3つの等価に分布したN4−[N−(
6−アミノカプロイル−2−アミノエチル)]−5−メチル−2’−デオキシシ チジン残基を含むオリゴヌクレオチドから、溶液中でアセンブルされるDNAオ
リゴマーからなる大きなネットワークである。このような「増幅マルチマー」(
AM)ネットワークは、ハイブリダイゼーションプローブ−標的核酸複合体ごと
に、多数のアルカリホスファターゼ標識DNAプローブの特異的なハイブリダイ
ゼーションを可能にする。これらのAMは、顕著なシグナル増幅を与える。マル
チマーのサイズが大きくなるにつれて、シグナル増幅の限界に達し、これはおそ
らく、大きなアルカリホスファターゼ標識プローブへ接近不可能であり得る球状
の架橋構造に埋もれた相補的オリゴヌクレオチド配列の位置に起因した。
【0011】 第2の型のbDNAは、標識DNAプローブに相補的な部位を有する複数の第
2の側鎖配列を有する直鎖状の主要なオリゴヌクレオチドを含む「櫛型」分子で
ある。AMを有する場合と同様に、アルカリホスファターゼ標識DNAプローブ
は、理論的なシグナル増幅と一致しない増幅されたシグナルを提供し、これはお
そらく、立体構造的な考慮に起因する。
【0012】 蛍光標識されたDNAプローブからのシグナルはまた、多重標識したオリゴマ
ーを使用して増幅され得る。しかし、おそらくクエンチング効果に起因して、さ
らなる標識の標識プローブへの組み込みは、直線的な蛍光シグナルの増加を生じ
ない。例えば、プローブあたり2倍の標識数の増加は、シグナルの出力において
は1.2倍の増加を生じるのみである。標識DNAプローブの骨格としてbDN
A分子を使用して、蛍光シグナルの増幅を得ることは可能である。しかし、これ
も、蛍光の近接がクエンチングに限定されるシグナル出力を生じ得る。高感度の
蛍光bDNAシグナル増幅に基づくアッセイは、クエンチング現象が最小化され
た場合に生じる。
【0013】 (発明の要旨) 本発明は、試料中の核酸分析物を検出するための方法およびプローブを提供す
る。一般的に、この方法は、蛍光インサイチュハイブリダイゼーションアッセイ
、ポリメラーゼ連鎖反応アッセイ、リガーゼ連鎖反応アッセイ、競合ハイブリダ
イゼーションアッセイ、鎖置換アッセイなどのような、核酸ハイブリダイゼーシ
ョンアッセイを表す。特に、本方法は、固体支持体へ分析物を結合させる工程、
分析物と標識する工程、および支持体上での標識の存在を検出する工程を含む、
液相サンドイッチハイブリダイゼーションアッセイを表す。好ましい方法は、分
析物−プローブ複合体中で有意により多くの標識の結合を可能にし、アッセイの
感度および特異性を増強する、増幅マルチマーの使用を含む。このプローブは、
直接的に、またはリンカーを介して間接的に結合体化されたオリゴヌクレオチド
配列、溶液中にある場合、検出可能な放射光を放出する色素を含む。相補的なオ
リゴヌクレオチド配列への直接的なオリゴヌクレオチド−色素結合体のハイブリ
ダイゼーションの際には、検出可能な放射光は、実質的にクエンチされる。オリ
ゴヌクレオチド−リンカー−色素結合体からの検出可能なシグナルは、相補的な
オリゴヌクレオチドへのハイブリダイゼーションの際には認め得るほどにはクエ
ンチされない。
【0014】 本発明の第1の局面において、試料中の目的のオリゴヌクレオチドを検出する
ための方法が提供される。本方法は、(a)(i)目的のオリゴヌクレオチド中
の核酸配列に相補的な核酸配列、および(ii)プローブが一本鎖のハイブリダ
イズされていない形態にある場合、検出可能な蛍光シグナルを提供するが、プロ
ーブが相補的核酸鎖にハイブリダイズする場合、蛍光を提供しない標識を含む、
オリゴヌクレオチドプローブを提供する工程、(b)プローブから発光する蛍光
をモニターしながら、プローブと、ハイブリダイズする条件下で目的のオリゴヌ
クレオチドを含むことが疑われる試料を合わせる工程、および(c)目的のオリ
ゴヌクレオチドの存在または量とを、工程(b)を通して起こる、任意の蛍光の
減少と相関させる工程、を包含する。
【0015】 本発明の関連する局面において、試料中の核酸分析物を検出するための改善さ
れた溶液相サンドイッチハイブリダイゼーションアッセイは、以下の工程を含む
:(a)固体支持体に間接的に分析物を結合させる工程;(b)分析物を標識す
る工程;ならびに(c)固体支持体上の標識の存在を検出する工程、ここでこの
改善は、(i)分析物中の核酸配列にハイブリダイズし得る第1のセグメントL
−1および第2のセグメントL−2を有する標識拡張分子、(ii)核酸配列L
−2にハイブリダイズし得る核酸配列M−1を含む増幅マルチマー、および標識
プローブにハイブリダイズし得る核酸配列M−2を含む、複数の同一のオリゴヌ
クレオチドサブユニット、ならびに(iii)M−2にハイブリダイズし得る核
酸配列L−3を含むオリゴヌクレオチドプローブおよび分析物、標識拡張分子、
または増幅マルチマー中の核酸配列と特異的にハイブリダイズし得ないリンカー
を介してプローブにカップリングされた標識、を含む標識プローブ系を組み込む
工程を包含する。
【0016】 本発明はさらに、(i)目的のオリゴヌクレオチド中の核酸配列に相補的な核
酸配列、および(ii)プローブが、一本鎖の非ハイブリダイズ形態にある場合
に、検出可能な蛍光シグナルを提供するが、プローブが相補的核酸鎖にハイブリ
ダイズする場合に、蛍光を提供しない標識、を含むオリゴヌクレオチドプローブ
を含む。
【0017】 さらに、本発明は、(i)第1および第2の相補的ヌクレオチド配列が互いに
ハイブリダイズする場合に、ループ構造を形成する第3のヌクレオチド配列に隣
接する第1および第2の相補的ヌクレオチド配列を含む一本鎖核酸分子(ここで
ループ構造中の第3のヌクレオチド配列は、標的オリゴヌクレオチド中のヌクレ
オチド配列に相補的なヌクレオチド配列を含む)、および(ii)第1および第
2のヌクレオチド配列が互いにハイブリダイズする場合に、実質的にクエンチさ
れ、そして第3のヌクレオチド配列が目的のオリゴヌクレオチドにハイブリダイ
ズされ、第1および第2のヌクレオチド配列が非ハイブリダイズ形態である場合
に、検出可能な蛍光シグナルを提供する標識を含む、単一の標識されたオリゴヌ
クレオチドプローブを含む。
【0018】 本発明のこれらおよび他の実施態様は、本明細書の開示を考慮して当業者には
容易になされる。
【0019】 (発明の詳細な説明) (定義および命名法) 本発明が開示され、そして詳細に記載される前に、本発明が特定のアッセイ様
式、材料または試薬に限定されず、それ自体、当然ながら変化することは理解さ
れるべきことである。また、本明細書中で使用される専門用語は、特定の実施態
様を記載する目的のみのためであり、限定を意図しない。
【0020】 本明細書および添付の請求の範囲で使用される場合、単数形「a」「an」お
よび「the」は、文脈が明らかにそうでないことを指示しない限りは、複数の
対象を含む。従って、例えば、「標識プローブ(a label probe)
」への言及は、1つ以上の標識プローブを含み、「色素化合物(a dye c
ompound)」への言及は、1つ以上の色素化合物を含み、「核酸分析物(
a nucleic acid analyte)」への言及は、1つ以上の分
析物を含み、「ヌクレオシド(a nucleoside)」への言及は、1つ
以上のヌクレオシドを含む、などである。
【0021】 以下に続く本明細書および請求の範囲において、以下の意味を有すると定義さ
れる多数の用語について言及される: 用語「クエンチ」または「クエンチング」は、それがなければ発光の放射を発
光させる供給源からの、検出可能な発光の放射、例えば、蛍光または発光放射の
減少を示すために使用される。クエンチングは、少なくとも50%の減少であり
、好ましくは80%、より好ましくは90%の供給源からの検出可能な放射の減
少である。
【0022】 本明細書中で使用される用語「クエンチ可能な色素」は、溶液中でまたは一本
鎖オリゴマーに結合した場合に、直接的にまたは結合する部分を介するかのいず
れかで、検出可能な放射を発光させる単一の分子種である。一本鎖のオリゴマー
に直接的に結合したクエンチ可能な色素の検出可能な放射は、そのオリゴマーの
ハイブリッド二重鎖または三重鎖を形成する相補的オリゴヌクレオチドへのハイ
ブリダイゼーションに際して可逆的にクエンチされる。さらなる分子種、例えば
クエンチング色素は、クエンチングを起こすために必要とされない。しかし、ク
エンチ可能な色素がリンカー部分を介してオリゴマーに結合する場合、そのオリ
ゴマーの、その相補物へのハイブリダイゼーションは、色素によって発光される
検出可能な放射のクエンチングを生じない。
【0023】 本明細書中で使用される用語「ポリヌクレオチド」および「オリゴヌクレオチ
ド」は、ポリマーが、DNAおよびRNAにおいて見出されるように、塩基対合
および塩基スタッキングを可能にする立体配置において核酸塩基を含む場合、ポ
リデオキシヌクレオチド(2−デオキシ−D−リボースを含む)に、ポリリボヌ
クレオチド(D−リボースを含む)に、プリンまたはピリミジン塩基のN−また
はC−グリコシドであるポリヌクレオチドの任意の他の型に、および非ヌクレオ
チド性の骨格を含む他のポリマー(例えば、ポリアミド(例えば、ペプチド核酸
(PNA))およびポリモルホリノ(Anti−Virals,Inc.,Co
rvallis,Oregonより、NeugeneTMポリマーとして市販され
ている)、ならびに他の合成配列特異的核酸ポリマー)に包括的なものである。
用語「ポリヌクレオチド」と「オリゴヌクレオチド」との間には、意図する長さ
の区別は存在せず、そしてこれらの用語は交換可能に用いられる。これらの用語
は分子の一次構造のみをいう。従って、これらの用語は、例えば、3’−デオキ
シ2’,5’−DNA、オリゴデオキシリボヌクレオチド N3’−P5’ホス
ホラミデート、2’−O−アルキル置換RNA、一本鎖および二本鎖DNA、な
らびに二本鎖および一本鎖RNA、DNA:RNAハイブリッド、およびPNA
とDNAまたはRNAとの間のハイブリッドを含み、そしてまた公知の型の改変
、例えば、当該分野で公知の標識、メチル化、「キャップ」、1つ以上の天然に
存在するヌクレオチドのアナログでの置換、ヌクレオチド間の改変(例えば、荷
電していない結合(例えば、メチルホスホネート、ホスホトリエステル、ホスホ
ラミド、カルバメートなど)、負に荷電した結合(例えば、ホスホロチオエート
、ホスホロジチオエートなど)、および正に荷電した結合(例えば、アミノアル
キルホスホラミデート、アミノアルキルホスホトリエステル)を有する改変、ペ
ンダント部分(例えば、タンパク質(ヌクレアーゼ、毒素、抗体、シグナルペプ
チド、ポリ−L−リジンなど))を含む改変、挿入物(例えば、アクリジン、ソ
ラレンなど)を有する改変、キレート剤(例えば、金属、放射性金属、ホウ素、
酸化的金属など)を含む改変、アルキル化剤を含む改変、改変された結合(例え
ば、α−アノマーの核酸など)での改変、およびポリヌクレオチドまたはオリゴ
ヌクレオチドの改変されていない形態を含む。
【0024】 本明細書中で使用される用語「ヌクレオシド」および「ヌクレオチド」は、公
知のプリンおよびピリミジン塩基のみを含むのではなく、他の改変された複素環
式塩基もまた含む、これらの部分を含む。このような改変は、メチル化されたプ
リンまたはピリミジン、アシル化されたプリンまたはピリミジン、あるいは他の
複素環を含む。改変されたヌクレオシドまたはヌクレオチドはまた、糖部分に改
変を含み、例えば、ここで1つ以上のヒドロキシル基がハロゲン、脂肪族基で置
換されるか、またはエーテル、アミンなどとして機能化される。用語「ヌクレオ
チド単位」は、ヌクレオシドおよびヌクレオチドを含むことが意図される。
【0025】 さらに、ヌクレオチドユニットへの改変は、再配置、付加、それぞれの相補的
ピリミジンもしくはプリンと水素結合を形成するプリンもしくはピリミジン塩基
上の官能基を置換するかまたはさもなくば変更することを含む。結果として生じ
る改変ヌクレオチドユニットは、他のそのような改変ヌクレオチドユニットと塩
基対を形成し得るが、A、T、C、G、またはUとは形成し得ない。標準的なA
−TおよびG−C塩基対は、それぞれチミジンのN3−HおよびC4−オキシと、
アデノシンのN1およびC6−NH2との間の水素結合、ならびにそれぞれシチジ ンのC2−オキシ、N3およびC4−NH2と、グアノシンのC2−NH2、N1−H およびC6−オキシとの間の水素結合の形成を可能にする条件下で形成する。従 って、例えば、グアノシン(2−アミノ−6−オキシ−9−β−D−リボフラノ
シル−プリン)が改変されて、イソグアノシン(2−オキシ−6−アミノ−9−
β−D−リボフラノシル−プリン)を形成し得る。このような改変は、シトシン
と標準的な塩基対をもはや効果的に形成しないヌクレオシド塩基を生じる。しか
し、シトシン(1−β−D−リボフラノシル−2−オキシ−4−アミノ−ピリミ
ジン)の、イソシトシン(1−β−D−リボフラノシル−2−アミノ−4−オキ
シ−ピリミジン)を形成する改変は、グアノシンと効果的に塩基対を形成しない
がイソグアノシンとは効果的に塩基対を形成する改変ヌクレオシドを生じる。イ
ソシトシンは、Sigma Chemical Co.(St.Louis,M
O)から市販されている;イソシトシンは、Switzerら(1993)Bi
ochemistry 32:10489−10496およびそこに引用される
参考文献によって記載される方法によって調製され得る;2’−デオキシ−5−
メチル−イソシチジンは、Torら(1993)J.Am.Chem.Soc.
115:4461−4467およびそこに引用される参考文献の方法によって調
製され得る;そしてイソグアニンヌクレオチドは、Switzerら(1993
)、前出およびMantschら(1993)Biochem.14:5593
−5601に記載される方法を使用して、またはCollinsらに与えられた
米国特許第5,780,610号により記載される方法によって調製され得る。
κおよびπと呼ばれる天然でない塩基対は、Piccirilliら(1990
)Nature 343:33−37において、2,6−ジアミノピリミジンお
よびその相補物(1−メチル−ピラゾロ[4,3]ピリミジン−5,7−(4H,
6H)ジオン)の合成について記載される方法によって合成され得る。独特な塩
基対を形成する他のこのような改変ヌクレオチドユニットは、Leachら(1
992)J.Am.Chem.Soc.114:3675−3683およびSw
itzerら、前出において記載されるか、または当業者に明らかである。
【0026】 用語「ポリヌクレオチド分析物」および「核酸分析物」は、交換可能に使用さ
れ、そして標的ヌクレオチド配列を含む一本鎖または二本鎖の核酸分子をいう。
分析物である核酸は、種々の供給源(例えば、生物学的液体または固体、食品、
環境物質など)由来であり得、そして種々の手段(例えば、プロテイナーゼK/
SDS、カオトロピック塩など)によるハイブリダイゼーション分析のために調
製され得る。用語「ポリヌクレオチド分析物」は、本明細書中において、用語「
分析物」、「分析物核酸」、および「標的」と交換可能に使用される。
【0027】 本明細書中で使用される用語「標的領域」または「標的ヌクレオチド配列」は
、標的分子内に含まれるプローブハイブリダイズ領域をいう。用語「標的配列」
は、所望の条件下で安定なハイブリッドをプローブと形成する配列をいう。
【0028】 本明細書中で使用される用語「プローブ」は、先に規定されるような、標的分
析物において存在する核酸配列に相補的な核酸配列を含むポリヌクレオチドから
構成される構造をいう。プローブのポリヌクレオチド領域は、DNA、および/
またはRNA、および/または合成ヌクレオチドアナログから構成され得る。
【0029】 ハイブリダイズする配列は、安定なハイブリッドを提供するための完全な相補
性を有する必要はないことが理解される。多くの状況において、4以上のヌクレ
オチドのループを無視すると、塩基のうちの約10%未満がミスマッチである、
安定なハイブリッドが形成される。従って、本明細書中で使用される用語「相補
性」は、アッセイ条件下で「相補性」を有する安定な二重鎖を形成するオリゴヌ
クレオチドをいい、ここで一般に約90%以上の相同性が存在する。
【0030】 本明細書中において使用される用語「核酸マルチマー」または「増幅マルチマ
ー」は、同じ反復一本鎖オリゴヌクレオチドセグメントまたは異なる一本鎖ポリ
ヌクレオチドセグメントの線状ポリマーまたは分枝ポリマーをいい、それらの各
々は、標識化プローブがハイブリダイズし得る領域を含む、すなわち標識プロー
ブ内に含まれる核酸配列に対して相補的な核酸配列を含み;オリゴヌクレオチド
セグメントは、RNA、DNA、改変ヌクレオチド、またはそれらの組み合わせ
から構成され得る。少なくとも1つのセグメントは、それが標識化プローブに特
異的にハイブリダイズするのを可能にする配列、長さ、および組成を有し;さら
に、少なくとも1つのセグメントは、それが標識伸長剤(extender)系
またはプレ増幅剤(preamplifier)系に特異的にハイブリダイズす
るのを可能にする配列、長さ、および組成を有する。代表的には、そのようなセ
グメントは、約15〜50、好ましくは15〜30のヌクレオチドを含み、そし
て約20%〜約80%の範囲内のGC含量を有する。マルチマーにおけるオリゴ
ヌクレオチドセグメントの総数は、通常約3〜1000の範囲内、より代表的に
は約10〜100の範囲内、そして最も代表的には約50である。マルチマーの
オリゴヌクレオチドセグメントは、ホスホジエステル結合、または核酸、アミノ
酸、炭水化物、もしくはポリオール架橋剤のような挿入される連結剤を介して、
または核酸もしくは改変核酸鎖を架橋し得る他の架橋剤を介して直接的に互いに
共有結合され得る。あるいは、マルチマーは、一部には共有結合されるが、いく
つかの他の様式で(例えば、ハイブリダイズを介して)もまた結合されるオリゴ
ヌクレオチドセグメントから構成され得る。そのようなマルチマーは、例えば、
Nilsenらの米国特許第5,175,270号に記載される。連結の部位は
、セグメントの末端(通常では、3’から5’方向またはランダムな方向のいず
れか)、および/または鎖における1つ以上の内部ヌクレオチドにあり得る。線
状マルチマーにおいて、個々のセグメントは、末端から末端に連結され、線状ポ
リマーを形成する。分枝マルチマーの1つの型において、3つ以上のオリゴヌク
レオチドセグメントは、分枝構造を形成するために起点から生じる。起点は、少
なくとも3つのセグメントが共有結合され得る別のヌクレオチドセグメントまた
は多機能性分子であり得る。別の型において、1つ以上の付属オリゴヌクレオチ
ドセグメントを有するオリゴヌクレオチドセグメントバックボーンが存在する。
これらの後者の型のマルチマーは、構造において「フォーク様」、「コーム様」
、または組み合わせの「フォーク」および「コーム様」であり、ここで本明細書
中で好ましいマルチマーである「コーム様」マルチマーは、バックボーンから伸
長する多くの側鎖を有する線状バックボーンを有するポリヌクレオチドである。
付属セグメントは、通常、オリゴヌクレオチドが結合または他の様式で付着され
得る適切な官能基を有する改変ヌクレオチドまたは他の有機部分から伸びている
。マルチマーは、全体的に線状であるか、全体的に分枝しているか、または線状
および分枝部分の組み合わせであり得る。代表的には、マルチマーにおいて少な
くとも2つの分枝点、より好ましくは少なくとも3つ、より好ましくは約5〜3
0の範囲内の分枝部分が存在するが、いくつかの実施態様においては、それより
多くであり得る。マルチマーは、二本鎖配列の1つ以上のセグメントを含み得る
。マルチマー合成および特定のマルチマー構造に関するさらなる情報は、Urd
eaらの共有に係る米国特許第5,124,246号に見出され得る。
【0031】 共有に係る米国特許出願番号第07/813,588号および欧州特許公開公
報第541,693号は、線状バックボーンおよび付属側鎖から構成されるコー
ム型分枝マルチマーを記載し;バックボーンは、分析物核酸または分析物に結合
する核酸に特異的なハイブリダイズ部位を提供するセグメントを含むが、付属側
鎖は、標識化プローブに特異的なハイブリダイゼーション部位を提供するセグメ
ントの反復を含む。コーム型マルチマーを合成する方法は、以下の実施例の節に
おいて記載される。
【0032】 上述のように、「プレ増幅剤系(preamplifier system)
」もまた使用され得、これは、標識伸長剤分子と増幅マルチマーとの間の架橋系
として作用する。この方法において、より多くの増幅剤、従ってより多くの標識
は、任意の所定の標的−プローブ複合体において結合され得る。プレ増幅剤系は
、「プレプレ増幅剤分子」および/または「プレ増幅剤分子」を含む。プレプレ
増幅剤分子は、標識伸長剤分子とプレ増幅剤分子との間の架橋として作用するよ
うに設計されるが、プレ増幅剤分子は、標識伸長剤分子またはプレプレ増幅剤分
子のいずれかと増幅マルチマーとの間の架橋として作用するように設計される。
プレプレ増幅剤分子は、代表的には約30〜約3000ヌクレオチドを含む線状
または分枝であり得、そしてそれが標識伸長剤に特異的にハイブリダイズするの
を可能にする配列、長さ、および組成を有する少なくとも1つのセグメント、お
よびそれがプレ増幅剤分子にハイブリダイズするのを可能にする少なくとも1つ
のセグメントを含む。プレ増幅剤分子は、順に、線状または分枝のいずれかであ
り得、そして代表的には約30〜約3000ヌクレオチドの範囲内を含む。本明
細書中における1つの好ましい実施態様において、アッセイの全体の正確さが増
加されるように(すなわち、なぜなら、複数のハイブリダイゼーション事象には
、プローブ−標的複合体を形成することが必要とされるからである)、プレプレ
増幅剤分子またはプレ増幅剤分子は、少なくとも2つの異なる標識伸長剤分子に
ハイブリダイズする。
【0033】 本明細書中で使用される「生物学的サンプル」は、例えば以下を含むがこれら
に限定されない個体から単離される組織または体液のサンプルをいう:血漿、血
清、髄液、精液、リンパ液、皮膚の外部切片、気道、腸管、および尿生殖器管、
涙、唾液、乳汁、血液細胞、腫瘍、器官、およびまたはインビトロ細胞培養構成
物質のサンプル(細胞培養培地における細胞、推定的にウイルス感染した細胞、
組換え細胞、および細胞成分の増殖から生じる馴化培地を含むが、これらに限定
されない)。本方法の好ましい使用は、以下のような核酸を検出および/または
定量する際における使用である:(a)ウイルス性核酸、例えば、B型肝炎ウイ
ルス(「HBV」)、C型肝炎ウイルス(「HCV」)、D型肝炎ウイルス(「
HDV」)、ヒト免疫不全ウイルス(「HIV」)、およびヘルペス族のウイル
ス(帯状疱疹ウイルス(水痘ウイルス)、単純ヘルペスウイルスI型およびII
型、サイトメガロウイルス、エプスタインバーウイルス、および最近単離された
ヘルペスVI型ウイルスを含む)由来の核酸;(b)細菌の核酸(例えば、Ch
lamydia、Mycobacterium tuberculosisなど
);ならびに(c)目的の多くのヒト配列。
【0034】 本明細書中において「標識伸長剤」ともよばれる「標識伸長剤分子(labe
l extender molecule)(LE)」は、分析物ポリヌクレオ
チドおよび増幅マルチマーに対する相補性の領域を含む。プレプレ増幅剤または
プレ増幅剤が使用される場合、標識伸長剤分子は、増幅マルチマーに直接ではな
く、この中間種にハイブリダイズする。プレ増幅剤系も増幅剤も使用されない場
合、標識伸長剤分子は、標識化プローブ(「LP」)における配列に直接的にハ
イブリダイズする。従って、標識伸長剤分子は、分析物ポリヌクレオチドの配列
に相補的な第1の核酸配列L−1、および標識プローブ、増幅マルチマー、プレ
プレ増幅剤またはプレ増幅剤のセグメントM−1に相補的なマルチマー認識配列
L−2を有する第2のユニバーサル領域を有する一本鎖ポリヌクレオチド鎖であ
る。
【0035】 「標識化プローブ(LP)」は、標識伸長剤に、または増幅マルチマーがアッ
セイにおいて使用される場合はマルチマーの反復オリゴヌクレオチドセグメント
のいずれかにハイブリダイズするように設計される。LPは、標識を含むか、ま
たは標識にハイブリダイズするように構築されるかのいずれかである。従って、
LPは、マルチマーの反復オリゴヌクレオチド単位内の存在する核酸配列M−2
に相補的な核酸配列L−3を含み、そして検出可能なシグナルを直接的または間
接的に提供する標識に結合するか、またはそれにハイブリダイズするように構築
される。
【0036】 本明細書中において「捕獲伸長剤」ともいわれる「捕獲伸長剤分子(CE)」
は、順に固体支持体に共有結合される、分析物ポリヌクレオチドおよび捕獲プロ
ーブにハイブリダイズする。従って、捕獲伸長剤分子は、分析物の配列に相補的
である核酸配列C−1を含む第1のポリヌクレオチド配列領域、および捕獲プロ
ーブ認識配列C−2を有する第2の非相補的領域を有する一本鎖ポリヌクレオチ
ド鎖である。配列C−1およびL−1は、分析物の物理学的に異なる配列にそれ
ぞれ相補的である非同一非相補的配列である。
【0037】 「捕獲プローブ(CP)」は、捕獲伸長剤にハイブリダイズし、そして固体支
持体に結合する。捕獲プローブは、C−2に相補的な核酸配列C−3を有し、そ
して固体支持体に共有結合する(またはそれに共有結合し得る)。
【0038】 一般に、液相ハイブリダイゼーション捕獲アッセイは、Urdeaらの米国特
許第5,635,352号に開示され、その開示は本明細書中に参考として援用
され、そして以下のように続く。一本鎖分析物核酸は、捕獲伸長剤および標識伸
長剤とともにハイブリダイゼーション条件下でインキュベートされる。得られる
産物は、捕獲伸長剤および標識伸長剤に結合した分析物ポリヌクレオチドの核酸
複合体である。この複合体は、引き続いて、その表面に結合される捕獲プローブ
を有する固相支持体に、ハイブリダイズ条件下で添加され得る;しかし、好まし
い実施態様において、最初のインキュベーションは、支持体結合捕獲プローブの
存在下で実施される。得られる産物は、捕獲伸長剤および捕獲プローブを介して
固相に結合される複合体を含む。次いで、結合した複合体を有する固相は、非結
合物質から分離される。次いで、増幅マルチマー、好ましくは上記のコーム型マ
ルチマーは、マルチマーがLEにハイブリダイズするのを可能にするハイブリダ
イゼーション条件下で固相−分析物−プローブ複合体に必要に応じて添加され;
プレ増幅剤系が使用される場合、固相−分析物−プローブ複合体は、増幅マルチ
マーとともに、または好ましくは増幅マルチマーとのインキュベーション前にプ
レ増幅剤系プローブとともにインキュベートされる。次いで、得られる固相複合
体は、洗浄によって、任意の非結合プレ増幅剤および/またはマルチマーから分
離される。次いで、標識化プローブは、LE、または増幅マルチマーが使用され
る場合はマルチマーの反復オリゴヌクレオチドセグメントへのハイブリダイゼー
ションを可能にする条件下で添加される。次いで、得られる固相標識化核酸複合
体は洗浄されて、非結合標識化オリゴヌクレオチドを除去する。クエンチ可能な
色素が結合した標識プローブは、以下により十分に記載されるように、LEまた
は増幅マルチマーにハイブリダイズする間、検出可能なシグナルを放出しない。
従って、次いで、標識プローブは、当該分野において周知の任意の方法によって
(例えば、加熱によって、界面活性剤または高塩の添加によって、など)、LE
または増幅マルチマーとのハイブリッド複合体から解離される。次いで、解離さ
れた標識プローブからのシグナルが読み取られ得る。
【0039】 本発明の1つの主要な焦点は、所望の条件下で検出可能なシグナルのみを放出
するプローブを使用することによって、バックグラウンドノイズを最小化するこ
とにある。本発明の別の主要な焦点は、以前の系に関して可能であるよりも多い
収量の検出可能なシグナルを生成するシグナル増幅系を提供することである。
【0040】 本発明者らは、本明細書中において、クエンチ可能な蛍光色素で直接標識され
たオリゴマーが相補的なヌクレオチド配列にハイブリダイズする場合、溶液中に
遊離する同じ量のプローブについて観察される蛍光と比較して実質的なクエンチ
ングが起こることを観察した(実施例1を参照のこと)。以下に例示されるよう
に、例えば、直接的に標識されたプローブのその相補体からの解離の際にのみ検
出可能なシグナルを生じることによって減少したバックグラウンドノイズを有す
る核酸ハイブリダイゼーションは、従来のアッセイ方法を越える有意な改良であ
る。
【0041】 さらに、現在、クエンチングが、リンカーを介してクエンチ可能な色素をオリ
ゴマーに結合することにより、実質的に低減され得ることが観察されている(実
施例3を参照のこと)。これは、分枝したDNA増幅マルチマーの使用を介する
、シグナル増幅を増強するための手段を提供する。プローブあたり複数の標識を
有する従来の蛍光オリゴマー標識プローブは、「自己クエンチング」する傾向が
あり、それによって蛍光シグナル発光を限定する。さらに、複数の蛍光標識プロ
ーブが、標識プローブに相補的は複数の配列を含む増幅マルチマーにハイブリダ
イズする場合、分子内クエンチングが生じ得る。対照的に、本明細書中に開示さ
れ、そして権利請求されるようなオリゴマーに間接的に結合されたクエンチ可能
な色素化合物を含む標識プローブのハイブリダイゼーションは、自己クエンチン
グを生じないようであり、そして増加したシグナル出力を生じる。
【0042】 好ましいクエンチ可能な色素は、以下の化学構造を有する蛍光ジピロメテンボ
ロンジフルオリド色素であり;
【0043】
【化19】
【0044】 ここで、R1〜R7は、以下からなる群から独立して選択される:水素;ハロゲン
;アルキル;カルボキシアルキル;アシル;アリール;アリールアルキル;スル
ホニル;ホルミル;式−CX=CY−Zを有する置換型エテニル、ここでX、Y
、およびZは、独立して、ハロゲン、C1〜C10アルキル、シアノ、エステル、 アミド、エテニル、ポリエテニル、アリール、またはヘテロアリールであり;お
よび−L−G、ここでLは、連結部分であり、そしてGは、アミノ酸またはカル
ボン酸部分への色素の結合を可能にする反応性基であり; または、ここで(a)R1およびR2、またはR2およびR3のいずれか、ならび
に/または(b)R4およびR5、またはR5およびR6のいずれかは、ともに、水
素、ハロゲン、シアノ、スルホニル、スルホネート、カルボキシル、カルボキシ
レート、アルキル、ペルフルオロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、ニトロ
、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルアミド、アリール
、アリールオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、アリールアミノ、
ヘテロアリールアミノ、もしくはアリールアミドからなる群より選択される0〜
4の置換基で置換されたベンゼン環を形成するか、またはここで2つのオルト置
換基は連結され、さらなるこのような芳香族環を形成し、 ただし、R1〜R7の群内の少なくとも1つの置換基はヘテロアリールであり、
そしてR1〜R7の群内の少なくとも第2の置換基は−L−Gである。
【0045】 これらの化合物は、Hauglandらの米国特許第4,774,339号、
Kangらの同第5,187,288号、Hauglandらの同第5,248
,782号、Kangらの同第5,274,113号、Kangらの同第5,4
51,663号、およびKangらの同第5,433,896号に記載され、そ
れらの開示は、本明細書中で参考として援用される。特に、米国特許第5,54
1,663号は、色素結合体を形成するための生物学的に由来するかまたは化学
的に合成された巨大分子と化学的に反応性であるジピロメテンボロンジフルオリ
ド色素の蛍光誘導体を記載する。これらの蛍光色素が合成され得る方法、および
色素が、生物学的に由来するかまたは合成化学物質に結合され得る方法もまた、
Hauglandら、およびKangらの本明細書中に引用される特許において
記載される。本発明において有用な多くのジピロメテンボロンジフルオリド色素
は、Molecular Probes,Inc.(Eugene,OR)から
市販される。
【0046】 特に好ましいジピロメテンボロンジフルオリド色素は以下である:
【0047】
【化20】
【0048】 色素は、オリゴマーに直接的に結合され得るか、またはリンカー部分を介して間
接的に結合され得る。オリゴマー色素結合体は、当該分野において周知の従来の
方法を使用して形成され得る。
【0049】 リンカーは、オリゴヌクレオチドプローブを標識に結合するように作用する部
分であり、プローブおよび標識の両方に共有結合し、そして所望の程度の間隔が
プローブ「バックボーン」と標識との間に提供されるような分子構造を有する。
一般に、リンカー部分は、標識の放出シグナルに対するオリゴマー−標識結合体
のハイブリダイゼーションのクエンチング効果に打ち勝つために十分な長さであ
る。リンカーは、核酸配列、アミノ酸配列、炭化水素鎖などであり得る。好まし
くは、リンカー部分は、少なくとも3以上のヌクレオチド長、より好ましくは3
〜9の間のヌクレオチド長の核酸配列である。さらに、リンカー部分は、(a)
標識プローブに相補的な核酸配列、または(b)標的ヌクレオチド配列のいずれ
かへの標準的なハイブリダイズ条件下でハイブリダイズしないことが好ましい。
さらなる好ましいリンカー部分は、3以上、好ましくは3〜9のエチレングリコ
ールのユニットまたはトリエチレングリコールのユニットのエチレングリコール
またはトリエチレングリコールリンカーである。リンカー部分は、オリゴマーの
5’もしくは3’末端、または適切な反応性の側鎖基を有する内部ヌクレオシド
に結合され得る。
【0050】 さらに、色素化合物は、誘導可能なヌクレオチドへの共有結合によって、オリ
ゴマーに組み込まれ得る。標識が付着され得る誘導可能な部位を有する改変され
たヌクレオチド、およびこのような改変されたヌクレオチドを含むオリゴマーは
、Urdeaらの米国特許第4,910,300号、同第5,093,232号
、および同第5,594,118号、ならびにChangらの同第5,580,
731号および同第5,591,584号に開示される。例えば、Changら
の’731特許のN−4改変ピリミジンは、N−4位または3’位で標識され得
る。
【0051】 以下に例示されるように、クエンチ可能な色素−オリゴマー結合体は、以下を
含むがそれらに限定されない多くの核酸ハイブリダイゼーション方法において有
用である:液相および固相核酸ハイブリダイゼーションアッセイ、インサイチュ
ハイブリダイゼーションマッピング、点変異検出など。
【0052】 (実験) 本発明の実施は、他に示さなければ、合成有機化学、生化学、分子生物学など
の従来技術を使用し、これは、当業者の技術範囲内である。このような技術は、
文献において十分に説明されている。例えば、Sambrook,Fritsc
h&Maniatis,Molecular Cloning:A Labor
atory Manual,第2版(1989);Oligonucleoti
de Synthesis(M.J.Gait編、1984);Nucleic
Acid Hybridization(B.D.Hames&S.J.Hi
ggins編、1984);およびシリーズ、Method in Enzym
ology(Academic Press,Inc.)。
【0053】 本発明がその好ましい特定の実施態様と共に記載されているが、上記記述なら
びに以下の実施例は、本発明の範囲を例示することを意図し、限定するものでは
ないことが理解される。本発明の範囲内の他の局面、利点および改変は、発明が
関連する当業者に対して明白である。
【0054】 以下の例において、使用された数(例えば、量、温度など)に関して精度を保
証するための努力がなされたが、いくつかの実験誤差および偏差は、説明される
べきである。温度は、常に、摂氏℃で与えられ、そして他に示されなければ、圧
力は、大気圧または大気圧付近である。
【0055】 (一般的方法) ポリアクリルアミドゲル電気泳動(PAGE)分析:ネイティブな10%ポリ
アクリルアミドスラブゲルを10mlの40%ストック溶液(Amresco,
cat,no.0496)、30mlの1×Tris−ホウ酸緩衝液(「TBE
」)(100mM Tris−ホウ酸,1mM EDTA,7M 尿素,pH8
.3)、0.4mlの10%過硫酸アンモニウムおよび20μlのN,N,N’
,N’−テトラメチルエチレンジアミンを含む溶液を使用して調製した。0.5
mmのスラブを20cm×20cmプレート間に注入し、そして10個の1cm
のティースを有するコウムをプレート間に挿入し、ローディングウエルを形成し
た。ゲルを25mAで20分間、4℃でプレランし、そしてローディングウェル
を予備洗浄した後、サンプル混合物をウェルにロードした。サンプル混合物は、
水中、5μlのサンプル、5μlの15%(W/V)フィコールおよび0.05
%ブロモフェノールブルー(BPB)からなる。ゲルを25mA、4℃で電気泳
動した。バンドをプラスチックラップで覆ったガラス上に蛍光インジケーターを
有するシリカゲル薄層クロマトグラフィープレート(Merck シリカゲル6
0 F254)へこのゲルを移すことによって可視化した。DNAバンドをUV付 影によって(すなわち、260nmの紫外光にプレート上のゲルを曝露すること
によって)可視化した。蛍光バンドを360nmの光にプレート上のゲルを曝露
することによって可視化した。
【0056】 オリゴヌクレオチド合成:オリゴデオキシヌクレオチドを、2−シアノエチル
ホスホルアミダイトモノマーを使用して、標準の固相化学によって合成した。
リン酸化試薬、2−((2−((4,4’−ジメトキシトリチル)オキシ)エチ
ル)スルフォニルエチル−2−シアノエチル−N,N−ジイソプロピルホスホル
アミダイト(ホステル)を使用して、3’−および5’−リン酸化オリゴマーの
両方を合成した。
【0057】 標識プローブを形成するためのオリゴヌクレオチドプローブへの色素化合物の
結合:bla3オリゴヌクレオチド5’−(AAG TAC GAC AAC
CAC ATC L−3’)の3’−長鎖アミン(「LCA」)部分(L)(こ
こでLは、N4−(6−アミノカプロイル−2−アミノエチル)−5−メチル− 2’−デオキシシチジンである)を、BLA3:色素の1:100の割合でカル
ボキシル化した色素分子と反応した。従って、色素、N−ハイドロキシスクシン
イミドエステルおよびBLA3を100mM リン酸緩衝液、pH7.8に加え
、そして室温で3時間インキュベートした。
【0058】 反応混合物を前もって水で平衡化したNAP−5カラム(Pharmacia
)にアプライし、そして水で溶出した。所望の産物をPAGEで単離する。この
産物のバンドをゲルから切断し、つぶし、そして0.5M NaCl、100m
M Tris、pH8.3、10mM MgCl2を使用して抽出し、脱塩およ びエタノール沈殿を行う。BODIPY(登録商標)FL LCA−ヌクレオシ
ドは、以下の構造を有する:
【0059】
【化21】
【0060】 所望の場合、オリゴマー−色素結合物は、例えば、イオン交換クロマトグラフ
ィー、疎水クロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィー、クロマトフォーカシ
ングまたはアフィニティクロマトグラフィーを使用してさらに精製され得る。D
NAに対する標識の割合を分析的ゲル電気泳動を使用して、決定する。
【0061】
【実施例】
(実施例1 直線状オリゴヌクレオチドに対する標識化プローブのハイブリ
ダイゼーションの際の蛍光クエンチング) 分枝DNA増幅マルチマーの機能特性を以下の2つの蛍光技術で試験した:溶
液相ハイブリダイゼーション依存クエンチング試験およびゲルシフトポリアクリ
ルアミド分析試験。
【0062】 1×SSCにおいて5μlの最終容量をそれぞれ有する一連の反応混合物を調
製した。この混合物は、以下の成分のそれぞれの0〜100pmolを含む:(
1)実施例1において記載されたように調製した増幅マルチマー;(2)5’−
BLA3−3’−色素または色素−5’−BLA3;および(3)5’−BLA
3c−PSCPc−3’。BLA3は、オリゴマー、5’−AAG TAC G AC AAC CAC ATC TTT TT−3’であり、そしてBLA3c
−PSCPcは、オリゴマー 5’−GAT GTG GTT GTC GTA CTT TTT CTC TTG GAA AGA AAG TGA AGT
G−3’であり、ここで相補的オリゴマーセグメントに下線を付す。反応混合
物を60℃で15分間、湯浴中で加温し、次いで室温に冷却した。サンプルを水
中、5μlの15%(W/V)フィコール/0.05%BPBで希釈し、次いで
、10%ネイティブPAGEゲル(尿素を有さない注入された20×20cm)
のウェル中にロードした。このゲルをトレーサー色素(BPB)がゲルの下、約
2/3に移動するまで電気泳動した。バンドをUV影付けによって可視化した。
このゲルをプラスチックのラップで覆った20×20cmシリカゲル薄層クロマ
トグラフィープレート(ガラス上に蛍光インジケーターを有するE.Merck
シリカゲル60F254)に移した。このゲル/プレートを260nmでUV光 に曝露して、DNAバンドを可視化し、そして360nmのUV光で蛍光バンド
を可視化した。15×3増幅マルチマーおよび15×3増幅マルチマー/5’−
BLA3−T5−3’−BODIPY(登録商標)FLハイブリッドは、ゲル中 へ移動しなかった。ところが、5’−BLA3−T5−3’−BODIPY(登 録商標)FLは、BPB染料のわずかに前に移動した。
【0063】 18個の核酸繰り返し配列と相補性の配列を有する1連のプローブを60マー
で合成した。各プローブは、BODIPY(登録商標)FL(Molecula
r Probe,Eugene,OR)、フルオレセインまたはテキサス レッ
ドで標識化した。個々のプローブは、直線状相補的配列とハイブリダイズし、そ
してnative PAGEによって分析し、標識化されたオリゴマーの蛍光特
性を決定した。すべての場合、定量的ハイブリッド形成は、遊離の標識化プロー
ブの完全な消失によって決定される場合、達成された。しかし、観察された蛍光
強度は、変化した。広範囲のクエンチングを同じハイブリダイゼーション条件下
で顕著なクエンチングを示さないフルオレセインおよびテキサスレッド標識化オ
リゴマーとは対照的に、BODIPY(登録商標)FL−標識化オリゴマーで観
察した。従って、BODIPY(登録商標)FL色素は、標識化オリゴマーの環
境に対して感受性であり、そしてクエンチングは、その相補体とハイブリダイズ
して二本鎖DNAを形成するプローブの割合の測定であった。
【0064】 BODIPY(登録商標)FLをプローブの3’末端でT−T−T−T−T(
5)リンカーを通してこのプローブと連結した場合、特にクエンチングは、こ の相補体に対するプローブのハイブリダイゼーションに際して観察されなかった
【0065】 (実施例2 15部位分枝コームDNA(bDNA)の合成および増幅マル
チマーへのアセンブリ) 検出可能な標識化プローブと相補的な3個の18マーハイブリダイゼーション
部位を有する2次配列を付けた15個の分枝部位を有する分枝コームDNAを以
下のように調製した。
【0066】 A.1次配列の合成。N−サクシニル−アミノプロピルリンカー(40.5m
g、0.6μmol)を使用して、14.8μmol/gのジメチルトリチル−
チミジンで誘導体化した制御されたポアグラス(CPG)固体支持体(2000
Åポアサイズ)をカラムに充填した。1次配列を自動化DNA合成機(Mode
l 380B、Applied Biosystems Division、P
erkin Elmer、Foster City、CA)で合成した。脱トリ
チル化工程は、トリクロロアセテート/CH2Cl2(3%v/v)の7秒のパル
スを2回、次いで各4秒のパルスを使用し、次いでカラムに流した。このプロセ
スを2回以上繰り返した。ホスホルアミダイト試薬(アセトニトリル中の18μ
molの90mM溶液)をA、G、C、またはTの各カップリングに使用した;
しかし、分枝モノマー(N−4−(6−ヒドロキシヘキシル)−5−メチル−2
’デオキシシトシン)ホスホルアミダイトに関しては、アセトニトリル中の20
μmolの100mM溶液を各カップリングに使用した。
【0067】 B.分枝モノマーのレブリン酸保護基の除去。1次合成から得たCPGを10
mlのプラスチックシリンジに付着し、10mlの酢酸/ピリジン(1:1、v
/v)でリンスした。酢酸/ピリジン中の約11mlの0.5M ヒドラジン水
和物を室温で90分間を超えて、周期的に押し出した。次いで、この固形支持物
を10mlの酢酸/ピリジンでリンスし、シリンジから切り離し、次いで真空下
での短時間の乾燥の前にアセトニトリルで広範囲にリンスした。
【0068】 C.2次配列の合成 2次配列を合成するために使用されるすべての試薬は、
1次配列におけるものと同じであった;しかし、これらの量は異った。脱トリチ
ル化プロセスは、3回のトリクロロアセテート溶液の8秒間のパルスを使用し、
次いで各4秒間のパルス、続いてトルエン/CH2Cl2(1:1、v/v)の2
0秒間のリンス(5秒間の休止を有する15秒のパルス)を使用した。このプロ
セスを2回以上繰り返した。ヌクレオシドホスホルアミダイト(96μmol)
をA,C,GまたはTの各カップリングに使用した。このカップリングプロセス
は、8秒間のアクチベーターの添加、8秒間のアクチベーターおよびホスホルア
ミダイトの添加、次いで30秒の待機からなる。これを全部で8回行った。キャ
ップ形成および酸化プロセスのそれぞれは、5秒の休止で分けられた試薬の2回
の10秒間のパルスを使用し、次いで60秒間の待機工程を使用した。2次配列
の5’末端がリン酸化を必要とする場合、次いでこれらをカップリング間でキャ
ップ形成せずにホステルホスホルアミダイト(100mMで各107μmol)
でカップリングした。
【0069】 D.15部位bDNAの脱保護および精製。脱トリチル化したbDNAを室温
で45分間、2mlの30%NH4OHで切断した。上清を、4mlのガラスバ イアルに集め、これにキャップをし、そして60℃のオーブンで少なくとも16
時間加熱し、次いで真空下で乾燥した。粗bDNAを7M尿素を含む7%T、5
%Cポリアクリルアミドゲル(20×40×1.5cm)で精製した。ゲルをブ
ロモフェノールブルー色素が下端から2〜3cm内に移動するまで電気泳動した
。この産物のバンドを切り取り、そして0.5M NaClおよび5mM ED
TAを有する100mM Tris−HCl緩衝液、pH8.0中に少なくとも
24時間、振とうして、浸漬した。塩を短いC−18カラムにbDNA溶液をロ
ードすることによって除き、そして水でそれをリンスした。精製したbDNAを
メタノール/H2O(1:1v/v)でカラムから溶出した。乾燥し、水中で再 構成した後、そのbDNAをエタノール/0.3M酢酸カリウム水溶液(3:1
、v/v)で沈殿させた。
【0070】 E.15×3bDNA増幅マルチマーの酵素的アセンブリ。5’−p−TGA
CTG−3’2次配列を含む15部位bDNAコームオリゴマー(1nmol
e)、および直線状DNA配列5’−(GAT GTG GTT GTC GT
A CTT)3−GCG TAG−3’(60マー、18.75 nmole) を、総容量140μlで反応チューブにおいて直線状DNAリンカー、5’−C
AG TCA CTA CGC−3’(12マー、18.75nmole)と結
合させ、そして25μlの連結緩衝液(10×緩衝液:500mM Tris、
pH7.5、100mM MgCl2、20mM スペルミジン)を加えた。こ のチューブを95℃へ加熱し、次いでゆっくりと室温に冷却した。この時点で、
ATP(0.1MATPの5μl)、ポリエチレングリコール8000(50%
溶液の70μl)およびT4−リガーゼ(6.7ユニット/μl、総量で50ユ
ニット)を加えた。この反応物を一晩、室温でインキュベートした。塩化ナトリ
ウムを加え(4Mの16.5μl)そして氷冷エタノール(800μl)を加え
た。混合物を−20℃で30分間保ち、次いで12,000×gで30分間遠心
分離した。この上清をデカントし、そして沈殿を最初に減圧で穏やかに乾燥し、
次いで水に再懸濁した。この産物を上記のように15部位bDNAコームオリゴ
マーについて精製した。
【0071】 (実施例3 15×3増幅マルチマーに対する溶液相ハイブリダイゼーショ
ン:プローブと蛍光団間へのリンカーの挿入の効果) 15の分枝を含む増幅マルチマーにおけるハイブリダイズ可能なBLA3c
18マー 配列の数(この各々が3個のBLA3c配列(a 15×3bAM)
を有する)を、BODIPY(登録商標)FLハイブリダイゼーション依存クエ
ンチングを使用して決定した。BLA3−3’−BODIPY(登録商標)FL
(0から60pmole)の漸増量を、15×3増幅マルチマーとインキュベー
トした。ハイブリダイゼーションおよび希釈の後、蛍光を測定した。この実験の
結果を図1に示す。
【0072】 標識化したプローブ単独に関する標準曲線を構築し、そしてこの標準曲線は、
漸増プローブ濃度に対して直線的応答を有することを示した。対照的に、同量の
BLA3−3’−BODIPY(登録商標)FLを15×3増幅マルチマーにハ
イブリダイズした場合、生じた曲線は、2個の別々の勾配を有した。低濃度の標
識化プローブで、この蛍光出力は、約80%クエンチングし、そして平らな勾配
を示した。より多くの標識化プローブを加えると、勾配は、遊離のハイブリダイ
ズしていない標識化プローブの勾配と平行に変化した。これは、ハイブリダイズ
可能な部位の飽和を示唆している。2個の直線領域の妨害から、15×3増幅マ
ルチマーは、平均で36個のハイブリダイズ可能な部位または12個の60マー
配列を含むことを決定した。
【0073】 ハイブリダイゼーション実験を、BLA3−T5−3’−BODIPY(登録 商標)FLをBLA3−3’−BODIPY(登録商標)FLに置換して、繰り
返した。T5は、色素をBLA3オリゴマーの3’末端に連結した5個の1列に 並んだヌクレオチドスペーサーを示す。BLA3−3’−BODOPY(登録商
標)FLプローブを使用して得られた結果とは対照的に、クエンチングは、BL
A3−T5−3’−BODIPY(登録商標)FLプローブを使用しては観察さ れなかった。図2に示した2個の曲線(ハイブリダイズした標識化プローブおよ
びハイブリダイズしていないプローブの相対的な蛍光)は、本質的に重ね合わせ
ることが可能であった。
【0074】 この観察は、さらに15×3増幅マルチマーが内部クエンチングのない多くの
標識化したプローブのハイブリダイゼーションに適応し得る足場を提供すること
を示唆した。このことは、標識をお互いの9〜18塩基対内に置いた場合、蛍光
団間のエネルギー転移が起こることを述べた以前の報告と一致した。オリゴマー
と標識間の連結の長さおよび剛性はまた、発色団間のクエンチングに影響を与え
た。Morrison(1995)、Kricka編、Nonisotopic
Probing、Blotting、and Sequencing(Aca
demic Press、NY)、430−471頁。15×3増幅マルチマー
およびT5−改変標識化プローブは、色素分子間で18塩基対より多い強固なス ペーシングを提供するハイブリッドを形成した。
【0075】 (実施例4 PAGE検出を使用した15×3増幅マルチマーに対する溶液
相ハイブリダイゼーション:オリゴマープローブと蛍光色素間へのスペーサーの
挿入効果) BODIPY(登録商標)FLのハイブリダイゼーションの特徴をネイティブ
PAGE分析を使用して実施例3に記載のように検査し、これは、電気泳動中に
オリゴヌクレオチドのハイブリッドを不安定化しない。15×3増幅マルチマー
は、漸増量のBLA3−T5−3’−BODIPY(登録商標)FLとハイブリ ダイズすることが可能であった。遊離の標識化プローブは、ゲル中へ移動した;
15×3増幅マルチマーは、大きすぎてゲルに入ることができなかった。ゲル分
析は、BODIPY(登録商標)FL−標識化プローブを完全に増幅マルチマー
にハイブリダイズした場合、全蛍光をローディングウェル中に保持し、そしてゲ
ル中へ移動しないことを示した。プローブの量が15×3増幅マルチマー上で、
全ハイブリダイズ可能部位の飽和を超えて増加した場合、過剰な蛍光プローブが
、ゲル中へ移動した。遊離のプローブがゲル中へ移動し始めた場合、このブレイ
クスルーは、約35個のハイブリダイズ可能な部位に対応する。ハイブリダイゼ
ーションの特異性は、同じ改変した標識化プローブを相補的でない配列を含む1
5×3増幅マルチマーとインキュベートした場合、さらに例示された。全標識化
プローブがゲル中を移動することが観察され、そしてローディングウェル中に保
持される蛍光はなかった。
【0076】 (実施例5 蛍光発生的なプローブを使用した単一標識クエンチングPCR
) Leeら(1993)Nucleic Acids Res.21:3761
−3766は、対立遺伝子間で識別するためニックトランスレーションPCRの
結果をモニターするための2重標識化プローブの使用を記載している。この方法
において、プローブを蛍光ホスホルアミダイトで5’末端に標識化し、そしてア
ミノ修飾因子、C6 dT リンカー(Glen)および3’−ホスフェートで
3’末端を標識化した。オリゴマープローブを、5’−6−カルボキシフルオレ
セイン、またはクエンチング色素である5’−TETおよび3’−6カルボキシ
テトラメチルローダミンで2重標識化オリゴマーに変換する。標識化プローブを
PCRプライマーの1つから下流の1本鎖PCR産物の領域にアニールするよう
設計する。このプローブの3’末端を3’ホスフェートによる伸長からブロック
する。このプローブは、他のPCR試薬(例えば、dNTP)と共に含まれ、そ
してプライマーがサイクル毎に伸長されるにつれ、Taqポリメラーゼに固有の
5’→3’エクソヌクレアーゼ活性によって分解される。プローブは、2重に標
識化されている(すなわち、5’末端の蛍光団および3’末端のクエンチャーを
有する)ので、指示色素の蛍光がクエンチされる。この方法の例示を図3Aに提
供する。核酸分解的切断が2個の色素間で起こる場合、そして起こる場合のみ、
PCR間のプローブ消化は、指示色素蛍光を回復する。異なった配列の2個のプ
ローブの分解を、2個の指示色素をスペクトルで区別できる場合、同時にモニタ
ーし得る。
【0077】 Rudertら(1997)BioTechniques22:1140−1
145は、5’ヌクレアーゼアッセイにおける類似の二重標識プローブの使用を
記載する。ヘアピン配列を含むプライマーオリゴマーならびに5’−蛍光団(f
luorophor)および3’−クエンチャーを有するオリゴマープローブを
使用する。このプライマーは3’末端で自発性のヘアピンを形成し、そして蛍光
プローブ内部の相補的配列にハイブリダイズする。クエンチャーの存在に起因し
て、この蛍光団は、プローブがプライマーにハイブリダイズする時には検出不可
能である。さらに、ハイブリダイゼーションの際に、ヘアピンプライマーとプロ
ーブの間に2つのヌクレオチドギャップが存在する。Taqポリメラーゼはプラ
イマーの3’末端を伸長し、そしてこのプローブの5’末端を切断し、レポータ
ー色素を3’クエンチング色素のクエンチング効果から解放する。この系を図3
Bに図示する。
【0078】 ヌクレオチドポリメラーゼ活性をモニターし得るこれらの方法のいずれかにお
いて、本明細書で定義されるような、5’末端のヌクレオチドにおいてBODI
PY(登録商標)FLまたは他のクエンチ可能な色素で単一に標識したオリゴヌ
クレオチドは標的配列にハイブリダイズし、そして蛍光をクエンチャー色素を使
用せずにクエンチされる。Taqポリメラーゼはプローブを5’末端から消化し
、そして5’− BODIPY(登録商標)FL−ヌクレオチドを放出し、従っ てこのクエンチングを克服し、そして検出可能なシグナルを生成する。この系を
図3Cに図示する。
【0079】 (実施例6 単一標識クエンチング分子標識) 分子標識系は、同質な溶液中の特定の核酸の存在を示す。これらのプローブは
、自発的な蛍光発生的な構造変化を、これらがそれらの標的にハイブリダイズす
る時に生じる。完全に相補的な標的のみが、この標的がミスマッチのヌクレオチ
ドまたは欠失を含む時にハイブリダイゼーションが生じないのと同じように、こ
の応答を誘発する。このプローブを、特定の核酸の合成をリアルタイムでモニタ
ーするために使用し得る。核酸増幅アッセイにおいて使用する場合、遺伝子検出
は同質かつ感受性であり、そして密封したチューブにおいて実施され得る。Ty
agiら(1996)Nature14:303−308を参照のこと。
【0080】 プローブは、ステムおよびループ構造を保有する一本鎖の核酸分子である(図
4Aを参照のこと)。この分子のループ部分は、この標的核酸中の予め決定され
た配列に相補的であるプローブ配列である。このステムは、プローブ配列のいず
れかの側にある2つの相補的なアーム配列のアニ−リングにより形成され、そし
てこのアーム配列は標的配列には関連しない。
【0081】 蛍光団を1つのアームの末端に付着させ、そして非蛍光性クエンチャー部分を
他のアームの末端に付着させる。このステム構造を蛍光団およびクエンチャーを
互いにすぐ近くに保持するため、そして単離したプローブにおける蛍光共鳴エネ
ルギー転移(FRET)によるフルオレホアの効率的なクエンチングを確実にす
るために使用する。このプローブが標的分子にハイブリダイズする場合、より長
く、従って、ハイブリッドステム構造よりもさらに安定なハイブリッドを形成す
る。このプローブは、アーム配列を別々にさせる自発的な構造変化を生じ、そし
て蛍光団およびクエンチャーを分離させる。従って、FRETをプローブと標的
のハイブリダイゼーションの際にクエンチされ、そして蛍光団は検出可能な蛍光
シグナルを直ちに放射し得る。
【0082】 この類似する設計を、分離クエンシング色素を必要とすることなく使用し得る
(図4Bを参照のこと)。このヘアピンプローブをクエンチ可能な色素で一方の
末端で標識する。このヘアピン構造における場合では、クエンチ可能な色素の蛍
光は、末端のヌクレオチドが二重鎖の一部であることから、本質的には完全にク
エンチされる。標識ヘアピン二重鎖が破損され、そして標的との長い二重鎖が形
成される場合、このクエンチ可能な色素で標識した末端はもはや二重鎖ではなく
、そして色素の蛍光のクエンチングを克服する。
【0083】 遊離のハイブリダイズしていないプローブは、検出可能な放射線を放出せず、
そして、従って、標的にハイブリダイズしているプローブとハイブリダイズして
いないプローブを分離する必要はない。従って、単一標識クエンチング分子標識
を、同質のアッセイにおいて、および生存細胞において核酸を検出するために使
用し得、ならびに核酸が合成されているアッセイ(例えば、ポリメラーゼ連鎖反
応)においてリアルタイムでモニターするために使用し得る。
【0084】 (実施例7 リガーゼ連鎖反応) 図5において図示されるこの方法において、2つの配列であるPSCPc(5
’−TTT CTC TTG GAA AGA AAG TGA AGT G−
3’)およびNA1(標的配列であるTA1の第一の部分に相補的である第一の
核酸配列)を含むプローブを、配列NA2(標的配列TA2の第二の部分に相補
的な第二の核酸配列)およびLLA2(ChironのQuantiplexア
ッセイにおける標識伸長剤配列)の配列を含む別のプローブと、両方のプローブ
が標的にハイブリダイズされる場合に特異的に連結する。オリゴヌクレオチド産
物を、第一のおよび標的に相補的である第二のセットの隣接するオリゴヌクレオ
チドの存在下での連結反応のサーマルサイクリングにより指数関数的に増幅する
。増幅後、この連結したプローブ産物であるPSCPc−NA1−NA2−LL
A2を、固体基板上(例えば、プレートまたはビーズ)で捕捉し、この基板には
PSCP配列を含むオリゴマーをPSCPcテイルを介して付着させる。このL
LA2テイル配列の存在は、連結産物を検出するためのクエンチ可能な色素リン
カーを介して結合させた標識プローブを使用するbDNA増幅アッセイの使用を
可能にさせる(図5を参照のこと)。
【0085】 (実施例8 クエンチ可能な蛍光オリゴマー) 酵素学的なDNA/RNA合成間のクエンチ可能な色素標識化ヌクレオチド三
リン酸の取り込みは、強力に蛍光性のオリゴマーを生成する。しかし、このオリ
ゴマーが二本鎖または三本鎖のハイブリッド複合体である場合は、この色素はク
エンチされる。鎖の分離(例えば、温度上昇への曝露による)は、取り込まれた
標識化ヌクレオチドに由来する強力な蛍光シグナルを生じる。このようなオリゴ
マーは、核酸ハイブリダイゼーションアッセイにおいて有用である。
【0086】 (実施例9 鎖置換アッセイ) Ellwoodら(1986)Clin Chem.32:1631−163
6は、ネイティブなオリゴヌクレオチド鎖と点変異を含む鎖との間を識別するア
ッセイ系を記載する。この系において、長いプローブのオリゴマーを、より短い
標識化オリゴマー(20〜50ヌクレオチド)にハイブリダイズさせる。このハ
イブリッドを、変異鎖を含むと考えられるサンプルと混合させ;サンプル中に存
在する任意の標的DNAを標識化オリゴマーと置換する。この結果を定量するた
めに、この置換したオリゴマーをハイブリッドから適切な技術を使用して分離し
なくてはならない。このサンプル技術は、潜在的に核酸種の定量化に非常に価値
があるが、単純かつ信頼性の高い分離方法を有することが重要である。
【0087】 クエンチ可能な色素標識プローブを使用するEllwoodらの系は、二本鎖
DNA形態においてはクエンチ可能な色素の蛍光がクエンチされることから、分
離なしで作用する(すなわち、同質のアッセイとして作用する)が、置換後は蛍
光を発する(図6を参照のこと)。
【0088】 (実施例10 点変異の検出) Saikiら(1985)Biotechnology 3:1008−10
12(本明細書において参考として援用される)は、点変異を含む遺伝子を検出
するための方法を記載する。野生型遺伝子における標的配列に相補的な短い32
標識オリゴヌクレオチドを調製し、そしてサンプルDNAにハイブリダイズさせ
、それによって新しい制限酵素切断部位を作製する。このサンプルが標的配列中
に点変異を有する遺伝子を含む場合、この変異は、例えば、標識化オリゴヌクレ
オチド−変異遺伝子のハイブリッド複合体形成においてミスマッチ塩基対を生じ
る。このミスマッチ塩基対の存在は、オリゴヌクレオチド−変異遺伝子ハイブリ
ッド二重鎖の制限酵素による切断を妨害する。任意のハイブリダイズしていない
標識化オリゴヌクレオチドを変異特異的オリゴマー(すなわち、標識化オリゴヌ
クレオチドにハイブリダイズして制限酵素切断部位を有さない複合体を形成する
オリゴマー)の添加によりブロックする。適切な制限酵素の添加は、野生型遺伝
子のみを切断し、オリゴマーの短い標識化一本鎖フラグメントを溶液中に放出す
る。電気泳動による分離およびオートラジオグラフィーは、変異対立遺伝子の場
合と同様に、遺伝子になおも結合している標識が、短いフラグメント上にあるか
否かを明らかにする。
【0089】 クエンチ可能な色素標識化プローブを使用して、この方法を液相において成分
の分離を要求することなく完全に行えるように改変し得る。プローブの野生型遺
伝子へのハイブリダイゼーションの後、制限消化は、標的の部分を有する短い二
重鎖における標識化プローブの一部を放出する。この二重鎖を、非常に短くそし
て安定性の低い二重鎖で自発的に鎖の分離を生じるように設計し得る。二重鎖に
おけるクエンチ可能な色素の蛍光のクエンチングを克服し、そして検出可能なシ
グナルを生じる。この変異遺伝子が存在する場合、この検出可能なシグナルを実
質的に減少させるかまたは排除する。過剰のクエンチ可能な色素標識化プローブ
は、変異特異的オリゴマーとハイブリダイズしたままであり、従って色素シグナ
ルをクエンチし、そして色素シグナルは検出不可能である(図7を参照のこと)
【0090】 (実施例11 点変異の検出) 遺伝子における点変異を検出するための第二の方法を、図8に図示する。この
方法では、遺伝子中のネイティブな標的核酸配列に相補的である第一の核酸配列
を有する第一のプローブを調製する。この標的核酸配列を、点変異を含むことが
予測される配列に対してごく近傍にあるかまたは隣接するように、そして点変異
を含むことが予測される配列から上流(図示するように)または下流のいずれか
において選択する。この第一のプローブは、第二のプローブにおける核酸配列に
相補的な第二の核酸配列を有する。第一の核酸プローブの第二の核酸配列を、ク
エンチ可能な色素分子に共有結合させる。この遺伝子における野生型核酸配列ま
たは必要に応じて図8で示すように点変異を保有するこの遺伝子中の核酸配列に
相補的な第三の核酸配列を有する第二のプローブを提供する。この遺伝子におけ
る野生型核酸配列または変異核酸配列は、ネイティブな標的核酸配列から下流(
図示するように)または上流にある。この第二のプローブは、第一のプローブの
第二の核酸配列に相補的である第四の核酸配列を有する。
【0091】 このアッセイを、例えば、2つの代わりのプロトコルを使用して行い得る。第
一の代わりにおいて、目的の遺伝子をハイブリダイズする条件下で第一のプロー
ブとともにインキュベートして遺伝子−第一のプローブのハイブリッド複合体を
形成する。次いで、遺伝子−第一のプローブのハイブリッド複合体を第二のプロ
ーブとインキュベートし、ここで第三の配列が野生型配列と相補的かまたは目的
の遺伝子における変異核酸配列と相補的であるかのいずれかである(図8を参照
のこと)。この遺伝子が野生型遺伝子を含み、そして第二のプローブが変異配列
に相補的である場合、この遺伝子−第一のプローブのハイブリッド複合体は第二
のプローブとハイブリダイズせず、そしてクエンチ可能な色素化合物からの発光
放射には影響しない。この遺伝子が変異配列を含み、そして第二のプローブがそ
の変異配列に相補的である場合、遺伝子−第一のプローブ−第二のプローブの複
合体が形成され、そしてこの色素からの発光放射は実質的にクエンチされる。従
って、シグナル発光の減少は、点変異の存在を示す。
【0092】 第二の代わりにおいて、このアッセイを、野生型配列に相補的である第三の配
列を有する第二のプローブを使用して行い得る。この場合において、シグナル発
光の減少は、野生型配列の存在を示すが、この遺伝子が変異核酸配列を含む場合
では存在を示さない。
【0093】 (実施例12 高分解能ファイバー蛍光インサイチュハイブリダイゼーショ
ンの光学マッピング) 高分解能ファイバー蛍光インサイチュハイブリダイゼーション(FISH)の
光学マッピングは、David Schwartzの研究室で開発された方法論
の拡張版である(例えば、Schwartzら(1997)Curr.Opin
.Biotechnol.8:70−74、および同書において引用される参考
文献;Samadら(1995)Genome Res.5:1−4、および同
書において引用される参考文献;Mengら、(1995)Nat.Genet
.9:432−438;ならびにCaiら(1995)Proc.Natl.A
cad.Sci.USA 92:5164−5168を参照のこと)。
【0094】 DNAを、延長型のシラン処理したカバーガラスに付着させる。一旦、結合さ
せ、そして伸長させると、このDNAはハイブリダイゼーションについて利用可
能である。同様の方法論が報告されている(例えば、Weierら(1995)
Human Molec.Genet.4:1903−1910、ここでビオチ
ンおよびジゴキシゲニン標識プローブとのハイブリダイゼーションによる配列特
異的標識を有する伸長型DNA分子を標識する能力が実証された)。しかし、蛍
光標識抗体または蛍光標識アビジン分子の多重層は、検出可能な蛍光シグナルを
生成するために必要とされた。本実施例において記載する実験は、配列特異的様
式においてDNAを標識する分枝DNAの有用性を実証し、それによってDNA
の特異的領域を検出するための多重層の必要性を除去する。
【0095】 A.λDNAを、プローブおよび確認目的のためににWeierらにより報告
されているプロトコルを使用するハイブリダイゼーションにより標識した。DN
A制限フラグメントの長さを報告されている結果と比較した。
【0096】 B.モデル系を、より長い分子内のHIV gag/pol領域を検出するた
めに構築した。HIV gag/pol DNAをλGT10ファージ中に独自
のEcoRI部位に挿入した。この2つの検出方法(Weierら対bDNA)
を比較した。
【0097】 第一の方法において、プローブをランダムプライマーのプロトコルを使用して
合成した。このgag/pol領域をジゴキシゲニンで標識したプローブとハイ
ブリダイズし、次いでローダミン標識化抗ジゴキシゲニン抗体およびテキサスレ
ッド標識化抗ヒツジ抗体で検出した。λDNAをフルオレセイン標識プローブと
ハイブリダイズさせ、次いで抗フルオレセイン抗体およびフルオレセイン標識化
抗マウス抗体で多重層において検出した。
【0098】 第二の方法において、bDNA技術を使用してλGT10構築物のHIV部分
を標識し、次いでλDNAをオキサゾールの黄色ホモダイマー(YOYO;Gl
azerら(1992)Neture359:359)で対比染色した。ハイブ
リダイゼーションの結果を、IP Labsシステムソフトウェアを使用して分
析した。
【0099】 λDNAのファイバーFISHマッピング:λの6kbのHindIIIフラ
グメントを抗ジゴキシゲニンテキサスレッド抗体でマッピングし、そしてFIT
C標識化バックボーンに沿う赤色のスポットとして現れた。ファイバーFISH
マッピングは、6kbのフラグメントを2kbの実際のマップ位置内部にマッピ
ングし得た。
【0100】 GT10/HIV DNAのファイバーFISHマッピング:2.8kbのH
IVフラグメントを抗ジゴキシゲニンテキサスレッド抗体でマッピングし、そし
て赤色のスポットがFITCのバックボーンに沿うように現れた。ファイバーF
ISHマッピングは、1kbの実際のマップ部位以内に2.8kbのフラグメン
トをマッピングし得た。
【0101】 GT10/HIV DNAのファイバーFISH bDNAマッピング:HI
VのフラグメントをbDNAのテキサスレッド標識プローブでマッピングし、そ
してYOYO標識化バックボーンに沿うように赤色のスポットとして現れた。b
DNAを使用して、HIVのフラグメントを1kbの予測されるマップ位置内に
マッピングし、ファイバーFISHのマッピングに匹敵した。
【0102】 これらの結果は、大きなバックボーン上におけるDNAの小さな領域のマッピ
ングにおけるbDNAの有用性を実証する。bDNAを使用して、完了までの時
間を大幅に短くしただけではなく(1日未満)、bDNAを使用する蛍光シグナ
ルは、極めて高かった。
【0103】 (実施例13 フローサイトメトリーにおけるbDNAシグナル増幅の使用
) フローサイトメトリーアッセイは、固相および標識プローブを例外としてはマ
イクロウェル形式bDNAアッセイにおいて使用される試薬と同一のものを使用
する。フローサイトメトリー技術において、微粒子(ラテックスビーズ)は捕捉
オリゴヌクレオチドで誘導体化される。bDNAおよび蛍光レポータープローブ
でのシグナル増幅後、フローサイトメーターは、アッセイ混合物におけるビーズ
の蛍光を測定する。結合していないレポーター分子またはこのビーズのサイズ(
約3μm)以外の任意のサイズの粒子は検出されない。シグナル増幅後、単一の
標的分子を捕捉したこのビーズの蛍光を、標的を捕捉していないビーズの蛍光か
ら明確に分離する。
【0104】 従って、核酸ハイブリダイゼーションアッセイおよび標識化オリゴマーとその
相補体とのハイブリダイゼーションを含む他の方法における標的依存性シグナル
を生成するための新規な方法が開示された。さらに、オリゴマー−色素結合体が
開示された。本発明の好ましい実施態様が、幾分詳細に開示されたが、明らかな
改変が、添付される請求の範囲により定義されるような本発明の精神および範囲
から逸脱することなくなされ得ることが理解される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、実施例3に記載される実験の結果の模式図である。三角形は、溶液中
の遊離のクエンチ可能な色素標識プローブについて得られる蛍光を示す。ひし形
は、クエンチ可能な色素標識プローブ−増幅マルチマーハイブリッド複合体につ
いて得られる蛍光を示す。
【図2】 図2は、実施例3において記載される実験の結果の模式図であり、ここでクエ
ンチ可能な色素はT5リンカーを介してオリゴマープローブに結合体化される。 三角形は、溶液中で遊離のクエンチ可能な色素標識プローブについて得られる蛍
光を示す。ひし形は、オリゴマー−3’−T5−クエンチ可能な色素標識プロー ブ増幅マルチマーハイブリッド複合体について得られる蛍光を示す。
【図3】 図3Aおよび図3Bは、実施例5に示されるように、それぞれニックトランス
レーションPCRおよび5’ヌクレアーゼアッセイにおいて二重標識蛍光産生プ
ローブの使用を示す図である。図3Cは、実施例5に記載されるようなTaqポ
リメラーゼに基づくアッセイ系における単一のクエンチ可能な色素種を用いて標
識したプローブの使用の図である。
【図4】 図4Aおよび図4Bは、実施例6に記載されるような、それぞれ、二重標識し
た分子標識光および単一標識のヘアピンプローブの操作の原理を示す。
【図5】 図5は、実施例7に記載されるようなLCR蛍光アッセイを使用して、単一塩
基変化の検出および増幅を示す図である。
【図6】 図6は、実施例9に記載されるような鎖置換DNAプローブアッセイの模式図
である。
【図7】 図7は、実施例10に記載されるような、点変異を検出するためのハイブリダ
イゼーションアッセイの模式図である。
【図8】 図8は、実施例11に記載されるような、点変異を検出するためのハイブリダ
イゼーションアッセイの模式図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スクローダー, ハートマット アール. アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02032, イースト ウォルポール, コ ニー ストリート 333, カイロン ダ イアグノスティックス コーポレイション 内 (72)発明者 ワーナー, ブライアン ディー. アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02032, イースト ウォルポール, コ ニー ストリート 333, カイロン ダ イアグノスティックス コーポレイション 内 (72)発明者 フィス, エレン アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02032, イースト ウォルポール, コ ニー ストリート 333, カイロン ダ イアグノスティックス コーポレイション 内 (72)発明者 セルズ, トッド アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02032, イースト ウォルポール, コ ニー ストリート 333, カイロン ダ イアグノスティックス コーポレイション 内 (72)発明者 ロー, セイ−ジョン アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02032, イースト ウォルポール, コ ニー ストリート 333, カイロン ダ イアグノスティックス コーポレイション 内 Fターム(参考) 4B024 AA20 CA01 CA09 CA10 HA12 4B063 QA17 QQ42 QR32 QR56 QR66 QS03 QS34 QS36 QX02 4C057 BB02 BB05 DD01 MM02 MM04

Claims (51)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンプル中の目的のオリゴヌクレオチドを検出するための方
    法であって、 (a)(i)目的のオリゴヌクレオチドにおける第1の核酸配列に相補的な第
    1の核酸配列、および(ii)プローブが1本鎖のハイブリダイズしていない形
    態である場合、該プローブが相補的な核酸鎖にハイブリダイズするときに、実質
    的にクエンチされる検出可能な発光放射を提供する標識、を含む第1のオリゴヌ
    クレオチドプローブを提供する工程; (b)該第1のプローブ−該目的のオリゴヌクレオチドのハイブリッド複合体
    を形成するようにハイブリダイズする条件下で、該第1のオリゴヌクレオチドプ
    ローブからの発光された放射をモニターしながら、該目的のオリゴヌクレオチド
    を含むと疑われるサンプルと該第1のオリゴヌクレオチドプローブとを合わせる
    工程;ならびに (c)工程(b)全体を通して生じる発光された放射における任意の変化を該
    目的のオリゴヌクレオチドの存在または量と相関させる工程、 を包含する、方法。
  2. 【請求項2】 前記標識が蛍光色素を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記色素がジピロメテンボロンジフルオリド化合物である、
    請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記色素が以下の化学構造を有する、請求項3に記載の方法
    であって: 【化1】 ここで、R1〜R7は、独立して、水素;ハロゲン;アルキル;カルボキシアルキ
    ル;アシル;アリール;アリールアルキル;スルホニル;ホルミル;式−CX=
    CY−Zを有する置換型エテニル(ここで、X、YおよびZは、独立して、ハロ
    ゲン、C1−C10アルキル、シアノ、エステル、アミド、エテニル、ポリエテニ ル、アリールまたはヘテロアリールである);および−L−G(ここで、Lは、
    連結部分であり、そしてGは、アミノ酸またはカルボン酸部分に対して色素を結
    合し得る反応性基である)からなる群より選択されるか; またはここで、(a)R1およびR2、またはR2およびR3のいずれか、および
    /または(b)R4およびR5、またはR5およびR6のいずれかが、ともに、水素
    、ハロゲン、シアノ、スルホニル、スルホネート、カルボキシル、カルボキシレ
    ート、アルキル、過フルオロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、ニトロ、ア
    ミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルアミド、アリール、ア
    リールオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、アリールアミノ、ヘテ
    ロアリールアミノ、またはアリールアミドからなる群より選択される0〜4の置
    換基で置換されたベンゼン環を形成するか、またはここで、2つのオルト置換基
    がさらなるこのような芳香族環を形成するように結合され、 ただし、R1〜R7の群内で少なくとも1つの置換基がヘテロアリールであり、
    かつR1〜R7の群内で少なくとも第2の置換基が−L−Gである、 方法。
  5. 【請求項5】 前記色素が以下: 【化2】 である、請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記色素化合物が前記標識プローブに直接的にカップリング
    される、請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記色素化合物が前記標識プローブに間接的にカップリング
    される、請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記色素化合物が、前記目的のオリゴヌクレオチドにおける
    核酸配列と実質的に特異的にハイブリダイズし得ないリンカーを介して、前記標
    識プローブにカップリングされる、請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記リンカーが核酸配列である、請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 溶液相において、サンプル中の核酸分析物を検出するため
    のサンドイッチハイブリダイゼーションアッセイであって、(a)該分析物を固
    体支持体に間接的に結合する工程、(b)該分析物を標識化する工程、および(
    c)該支持体における標識の存在を検出する工程を包含し、 (i)該分析物中の核酸配列とハイブリダイズし得る第1のセグメントL−1
    および第2のセグメントL−2を有する標識伸長剤(extender)分子、
    (ii)核酸配列L−2とハイブリダイズし得る核酸配列M−1を含む増幅マル
    チマーおよび標識プローブとハイブリダイズし得る核酸配列M−2を含む複数の
    同一のオリゴヌクレオチドサブユニット、(iii)M−2とハイブリダイズし
    得る核酸配列L−3を含む標識プローブ、ならびに該分析物、該標識伸長剤、該
    増幅マルチマーまたは標的ヌクレオチド配列における核酸配列と特異的にハイブ
    リダイズし得ないリンカーを介して、該プローブとカップリングされたクエンチ
    可能な色素、を含むプローブシステムを取り込む工程、を含む改善を包含する、
    アッセイ。
  11. 【請求項11】 前記クエンチ可能な色素が蛍光色素を含む、請求項10に
    記載のアッセイ。
  12. 【請求項12】 前記色素がジピロメテンボロンジフルオリド色素である、
    請求項11に記載のアッセイ。
  13. 【請求項13】 前記色素が以下の化学構造を有する、請求項12に記載の
    アッセイであって: 【化3】 ここで、R1〜R7は、独立して、水素;ハロゲン;アルキル;カルボキシアルキ
    ル;アシル;アリール;アリールアルキル;スルホニル;ホルミル;式−CX=
    CY−Zを有する置換型エテニル(ここで、X、YおよびZは、独立して、ハロ
    ゲン、C1−C10アルキル、シアノ、エステル、アミド、エテニル、ポリエテニ
    ル、アリールまたはヘテロアリールである);および−L−G(ここで、Lは、
    連結部分であり、そしてGは、アミノ酸またはカルボン酸部分に対して色素を結
    合し得る反応性基である)からなる群より選択されるか; またはここで、(a)R1およびR2、またはR2およびR3のいずれか、および
    /または(b)R4およびR5、またはR5およびR6のいずれかが、ともに、水素
    、ハロゲン、シアノ、スルホニル、スルホネート、カルボキシル、カルボキシレ
    ート、アルキル、過フルオロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、ニトロ、ア
    ミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルアミド、アリール、ア
    リールオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、アリールアミノ、ヘテ
    ロアリールアミノ、またはアリールアミドからなる群より選択される0〜4の置
    換基で置換されたベンゼン環を形成するか、またはここで、2つのオルト置換基
    がさらなるこのような芳香族環を形成するように結合され、 ただし、R1〜R7の群内で少なくとも1つの置換基がヘテロアリールであり、
    かつR1〜R7の群内で少なくとも第2の置換基が−L−Gである、 アッセイ。
  14. 【請求項14】 前記色素が以下: 【化4】 である、請求項13に記載のアッセイ。
  15. 【請求項15】 前記リンカーが核酸配列である、請求項10に記載のアッ
    セイ。
  16. 【請求項16】 (i)目的のオリゴヌクレオチドにおける核酸配列に相補
    的な核酸配列、および(ii)プローブが1本鎖のハイブリダイズしていない形
    態である場合、該プローブが相補的な核酸鎖にハイブリダイズするときに、実質
    的にクエンチされる検出可能な蛍光シグナルを提供する標識を含む、オリゴヌク
    レオチドプローブ。
  17. 【請求項17】 前記標識が蛍光色素を含む、請求項16に記載のオリゴヌ
    クレオチドプローブ。
  18. 【請求項18】 前記色素化合物がジピロメテンボロンジフルオリド色素で
    ある、請求項17に記載のオリゴヌクレオチドプローブ。
  19. 【請求項19】 前記色素が以下の化学構造を有する、請求項18に記載の
    オリゴヌクレオチドプローブであって: 【化5】 ここで、R1〜R7は、独立して、水素;ハロゲン;アルキル;カルボキシアルキ
    ル;アシル;アリール;アリールアルキル;スルホニル;ホルミル;式−CX=
    CY−Zを有する置換型エテニル(ここで、X、YおよびZは、独立して、ハロ
    ゲン、C1−C10アルキル、シアノ、エステル、アミド、エテニル、ポリエテニ
    ル、アリールまたはヘテロアリールである);および−L−G(ここで、Lは、
    連結部分であり、そしてGは、アミノ酸またはカルボン酸部分に対して色素を結
    合し得る反応性基である)からなる群より選択されるか; またはここで、(a)R1およびR2、またはR2およびR3のいずれか、および
    /または(b)R4およびR5、またはR5およびR6のいずれかが、ともに、水素
    、ハロゲン、シアノ、スルホニル、スルホネート、カルボキシル、カルボキシレ
    ート、アルキル、過フルオロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、ニトロ、ア
    ミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルアミド、アリール、ア
    リールオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、アリールアミノ、ヘテ
    ロアリールアミノ、またはアリールアミドからなる群より選択される0〜4の置
    換基で置換されたベンゼン環を形成するか、またはここで、2つのオルト置換基
    がさらなるこのような芳香族環を形成するように結合され、 ただし、R1〜R7の群内で少なくとも1つの置換基がヘテロアリールであり、
    かつR1〜R7の群内で少なくとも第2の置換基が−L−Gである、 オリゴヌクレオチドプローブ。
  20. 【請求項20】 前記色素が以下: 【化6】 である、請求項19に記載のオリゴヌクレオチドプローブ。
  21. 【請求項21】 前記色素化合物が前記標識プローブと直接的にカップリン
    グされている、請求項16に記載のオリゴヌクレオチドプローブ。
  22. 【請求項22】 前記色素化合物が前記標識プローブと間接的にカップリン
    グされている、請求項16に記載のオリゴヌクレオチドプローブ。
  23. 【請求項23】 前記色素化合物が、前記目的のオリゴヌクレオチドにおけ
    る核酸配列と実質的に特異的にハイブリダイズし得ないリンカーを介して、前記
    標識プローブにカップリングされる、請求項22に記載のオリゴヌクレオチドプ
    ローブ。
  24. 【請求項24】 前記リンカーが核酸配列である、請求項23に記載のオリ
    ゴヌクレオチドプローブ。
  25. 【請求項25】 請求項1に記載の方法であって、ここで 前記目的のオリゴヌクレオチドは野生型遺伝子であり、そして前記第1のオリ
    ゴヌクレオチドプローブにおける第1の核酸配列は、該野生型遺伝子における標
    的配列と相補的であって、ここで、該方法は、 (i)該野生型遺伝子における該第1のオリゴヌクレオチドプローブと該標的
    配列との間のハイブリッド二重鎖の形成が特異的制限酵素によって切断可能な部
    位を作製し;そして (ii)該第1のオリゴヌクレオチドプローブと該野生型遺伝子の改変体にお
    ける、点変異を含む標的配列との間のハイブリッド二重鎖の形成が、該制限酵素
    によって切断可能な部位を作製せず; (iii) 工程(b)は、 該標識化された第1のオリゴヌクレオチドプローブと、改変体プローブハイブ
    リッドを形成するように該野生型遺伝子の改変体を含むと疑われるサンプルとを
    、インキュベートさせる工程; 該サンプルに、該標識化された第1のオリゴヌクレオチドプローブにハイブリ
    ダイズし得るオリゴマーを添加して、制限酵素切断部位を含まないハイブリッド
    複合体を形成する工程;および 該オリゴマーの添加後に、該サンプルに該制限酵素を添加する工程、 を包含する、方法。
  26. 【請求項26】 前記色素がジピロメテンボロンジフルオリド化合物である
    、請求項25に記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記色素が以下の化学構造を有する、請求項26に記載の
    方法であって: 【化7】 ここで、R1〜R7は、独立して、水素;ハロゲン;アルキル;カルボキシアルキ
    ル;アシル;アリール;アリールアルキル;スルホニル;ホルミル;式−CX=
    CY−Zを有する置換型エテニル(ここで、X、YおよびZは、独立して、ハロ
    ゲン、C1−C10アルキル、シアノ、エステル、アミド、エテニル、ポリエテニ ル、アリールまたはヘテロアリールである);および−L−G(ここで、Lは、
    連結部分であり、そしてGは、アミノ酸またはカルボン酸部分に対して色素を結
    合し得る反応性基である)からなる群より選択されるか; またはここで、(a)R1およびR2、またはR2およびR3のいずれか、および
    /または(b)R4およびR5、またはR5およびR6のいずれかが、ともに、水素
    、ハロゲン、シアノ、スルホニル、スルホネート、カルボキシル、カルボキシレ
    ート、アルキル、過フルオロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、ニトロ、ア
    ミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルアミド、アリール、ア
    リールオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、アリールアミノ、ヘテ
    ロアリールアミノ、またはアリールアミドからなる群より選択される0〜4の置
    換基で置換されたベンゼン環を形成するか、またはここで、2つのオルト置換基
    がさらなるこのような芳香族環を形成するように結合され、 ただし、R1〜R7の群内で少なくとも1つの置換基がヘテロアリールであり、
    かつR1〜R7の群内で少なくとも第2の置換基が−L−Gである、 方法。
  28. 【請求項28】 前記色素が以下: 【化8】 である、請求項27に記載のアッセイ。
  29. 【請求項29】 請求項1に記載の方法であって、ここで、 工程(a)において提供される前記第1のオリゴヌクレオチドプローブが、5
    ’末端ヌクレオチドにおいて単一に標識されている; 工程(a’)が、オリゴヌクレオチドプライマーを提供する工程を包含し、こ
    こで、該プライマーは、前記目的のオリゴヌクレオチドにおける前記第2の配列
    に相補的であり、そしてさらに該目的のオリゴヌクレオチドにおける該第1の核
    酸配列が、該目的のオリゴヌクレオチドにおける該第2の核酸配列から下流にあ
    る; 工程(b)は、該第1のオリゴヌクレオチドプローブおよび該プライマーが、
    該目的のオリゴヌクレオチドとハイブリダイズする条件下で、該第1のオリゴヌ
    クレオチドプローブおよび該プライマーを、該目的のオリゴヌクレオチドを含む
    サンプルとともにインキュベートする工程、をさらに包含し; 工程(b’)は、酵素が3’ポリメラーゼ活性および5’ヌクレアーゼ活性を
    有する条件下で、該サンプルに該酵素を添加する工程を包含し、 ここで、工程(b’)で生じる発光された放射の変化は、発光された放射の増
    加である、 方法。
  30. 【請求項30】 前記色素がジピロメテニルボロンジフルオリド化合物であ
    る、請求項29に記載の方法。
  31. 【請求項31】 前記色素が以下の化学構造を有する、請求項30に記載の
    方法であって: 【化9】 ここで、R1〜R7は、独立して、水素;ハロゲン;アルキル;カルボキシアルキ
    ル;アシル;アリール;アリールアルキル;スルホニル;ホルミル;式−CX=
    CY−Zを有する置換型エテニル(ここで、X、YおよびZは、独立して、ハロ
    ゲン、C1−C10アルキル、シアノ、エステル、アミド、エテニル、ポリエテニ ル、アリールまたはヘテロアリールである);および−L−G(ここで、Lは、
    連結部分であり、そしてGは、アミノ酸またはカルボン酸部分に対して色素を結
    合し得る反応性基である)からなる群より選択されるか; またはここで、(a)R1およびR2、またはR2およびR3のいずれか、および
    /または(b)R4およびR5、またはR5およびR6のいずれかが、ともに、水素
    、ハロゲン、シアノ、スルホニル、スルホネート、カルボキシル、カルボキシレ
    ート、アルキル、過フルオロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、ニトロ、ア
    ミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルアミド、アリール、ア
    リールオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、アリールアミノ、ヘテ
    ロアリールアミノ、またはアリールアミドからなる群より選択される0〜4の置
    換基で置換されたベンゼン環を形成するか、またはここで、2つのオルト置換基
    がさらなるこのような芳香族環を形成するように結合され、ただし、R1〜R7
    群内で少なくとも1つの置換基がヘテロアリールであり、かつR1〜R7の群内で
    少なくとも第2の置換基が−L−Gである、 方法。
  32. 【請求項32】 前記色素が以下の構造: 【化10】 である、請求項31に記載のアッセイ。
  33. 【請求項33】 (i)第1および第2の相補的ヌクレオチド配列が互いに
    ハイブリダイズする場合、ループ構造を形成する第3のオリゴヌクレオチド配列
    と隣接する該第1および該第2の相補的オリゴヌクレオチド配列を含む1本鎖核
    酸分子であって、ここで、該ループ構造における該第3のヌクレオチド配列が標
    的オリゴヌクレオチドにおけるヌクレオチド配列に相補的なヌクレオチド配列を
    含む、核酸分子、および(ii)該第1および該第2のヌクレオチド配列が互い
    にハイブリダイズされる場合、実質的にクエンチされ、そして該第3のオリゴヌ
    クレオチド配列が目的のオリゴヌクレオチドにハイブリダイズして、該第1およ
    び該第2のヌクレオチド配列がハイブリダイズされない形態にある場合、検出可
    能な蛍光シグナルを提供する標識を含む、単一の標識化されたオリゴヌクレオチ
    ドプローブ。
  34. 【請求項34】 前記標識が蛍光色素を含む、請求項33に記載のオリゴヌ
    クレオチドプローブ。
  35. 【請求項35】 前記色素化合物がジピロメテンボロンジフルオリド色素で
    ある、請求項34に記載のオリゴヌクレオチドプローブ。
  36. 【請求項36】 前記色素が以下の化学構造を有する、請求項35に記載の
    オリゴヌクレオチドプローブであって、 【化11】 ここで、R1〜R7は、独立して、水素;ハロゲン;アルキル;カルボキシアルキ
    ル;アシル;アリール;アリールアルキル;スルホニル;ホルミル;式−CX=
    CY−Zを有する置換型エテニル(ここで、X、YおよびZは、独立して、ハロ
    ゲン、C1−C10アルキル、シアノ、エステル、アミド、エテニル、ポリエテニ ル、アリールまたはヘテロアリールである);および−L−G(ここで、Lは、
    連結部分であり、そしてGは、アミノ酸またはカルボン酸部分に対して色素を結
    合し得る反応性基である)からなる群より選択されるか; またはここで、(a)R1およびR2、またはR2およびR3のいずれか、および
    /または(b)R4およびR5、またはR5およびR6のいずれかが、ともに、水素
    、ハロゲン、シアノ、スルホニル、スルホネート、カルボキシル、カルボキシレ
    ート、アルキル、過フルオロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、ニトロ、ア
    ミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルアミド、アリール、ア
    リールオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、アリールアミノ、ヘテ
    ロアリールアミノ、またはアリールアミドからなる群より選択される0〜4の置
    換基で置換されたベンゼン環を形成するか、またはここで、2つのオルト置換基
    がさらなるこのような芳香族環を形成するように結合され、 ただし、R1〜R7の群内で少なくとも1つの置換基がヘテロアリールであり、
    かつR1〜R7の群内で少なくとも第2の置換基が−L−Gである、 オリゴヌクレオチドプローブ。
  37. 【請求項37】 前記色素が以下: 【化12】 である、請求項36に記載のオリゴヌクレオチドプローブ。
  38. 【請求項38】 請求項1に記載の方法であって、さらに、ここで、 工程(a’)は、前記目的のオリゴヌクレオチドにおいて前記第1の核酸配列
    に相補的な第2の核酸配列を含む、第2のオリゴヌクレオチドプローブを提供す
    る工程を包含し: 工程(b’)は、前記第1のオリゴヌクレオチドプローブから発光された放射
    をモニターしながら、該第1のオリゴヌクレオチドプローブが第1のプローブ−
    目的のオリゴヌクレオチド複合体から置換される条件下で、工程(b)で形成さ
    れる第1のプローブ−目的のオリゴヌクレオチドハイブリッド複合体を、第2の
    オリゴヌクレオチドプローブと合わせる工程を包含する、 方法。
  39. 【請求項39】 前記色素がジピロメテンボロンジフルオリド化合物である
    、請求項38に記載の方法。
  40. 【請求項40】 前記色素が以下の化学構造を有する、請求項39に記載の
    方法であって、 【化13】 ここで、R1〜R7は、独立して、水素;ハロゲン;アルキル;カルボキシアルキ
    ル;アシル;アリール;アリールアルキル;スルホニル;ホルミル;式−CX=
    CY−Zを有する置換型エテニル(ここで、X、YおよびZは、独立して、ハロ
    ゲン、C1−C10アルキル、シアノ、エステル、アミド、エテニル、ポリエテニ ル、アリールまたはヘテロアリールである);および−L−G(ここで、Lは、
    連結部分であり、そしてGは、アミノ酸またはカルボン酸部分に対して色素を結
    合し得る反応性基である)からなる群より選択されるか; またはここで、(a)R1およびR2、またはR2およびR3のいずれか、および
    /または(b)R4およびR5、またはR5およびR6のいずれかが、ともに、水素
    、ハロゲン、シアノ、スルホニル、スルホネート、カルボキシル、カルボキシレ
    ート、アルキル、過フルオロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、ニトロ、ア
    ミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルアミド、アリール、ア
    リールオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、アリールアミノ、ヘテ
    ロアリールアミノ、またはアリールアミドからなる群より選択される0〜4の置
    換基で置換されたベンゼン環を形成するか、またはここで、2つのオルト置換基
    がさらなるこのような芳香族環を形成するように結合され、 ただし、R1〜R7の群内で少なくとも1つの置換基がヘテロアリールであり、
    かつR1〜R7の群内で少なくとも第2の置換基が−L−Gである、 方法。
  41. 【請求項41】 前記色素が以下の構造: 【化14】 である、請求項40に記載のアッセイ。
  42. 【請求項42】 請求項1に記載の方法であって、前記第1のオリゴヌクレ
    オチドプローブは単一に標識され、かつ第1および第2の相補的な核酸配列が、
    ステム構造として形成させるために、互いにハイブリダイズする場合、ループ構
    造を形成する第3の核酸配列に隣接する該第1および第2の相補的な核酸配列を
    含む1本鎖核酸分子を含み、ここで、該ループ構造における該第3の核酸は、前
    記目的のオリゴヌクレオチドにおける第1の核酸配列に相補的な核酸配列を含み
    、そしてここで該標識は、 該第1および第2の核酸配列が該ステム構造を形成するためにハイブリダイズ
    される場合、発光された放射が実質的にクエンチされるような標識であり、かつ
    該第3のオリゴヌクレオチド配列が目的のオリゴヌクレオチドにハイブリダイ
    ズされ、そして該第1および第2の核酸配列がハイブリダイズされていない形態
    である場合、検出可能な発光放射を提供する標識である、 方法。
  43. 【請求項43】 前記標識が蛍光色素を含む、請求項42に記載の方法。
  44. 【請求項44】 前記色素化合物が、ジピロメテンボロンジフルオリド色素
    である、請求項43に記載の方法。
  45. 【請求項45】 前記色素が以下の化学構造を有する、請求項44に記載の
    方法であって、 【化15】 ここで、R1〜R7は、独立して、水素;ハロゲン;アルキル;カルボキシアルキ
    ル;アシル;アリール;アリールアルキル;スルホニル;ホルミル;式−CX=
    CY−Zを有する置換型エテニル(ここで、X、YおよびZは、独立して、ハロ
    ゲン、C1−C10アルキル、シアノ、エステル、アミド、エテニル、ポリエテニ ル、アリールまたはヘテロアリールである);および−L−G(ここで、Lは、
    連結部分であり、そしてGは、アミノ酸またはカルボン酸部分に対して色素を結
    合し得る反応性基である)からなる群より選択されるか; またはここで、(a)R1およびR2、またはR2およびR3のいずれか、および
    /または(b)R4およびR5、またはR5およびR6のいずれかが、ともに、水素
    、ハロゲン、シアノ、スルホニル、スルホネート、カルボキシル、カルボキシレ
    ート、アルキル、過フルオロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、ニトロ、ア
    ミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルアミド、アリール、ア
    リールオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、アリールアミノ、ヘテ
    ロアリールアミノ、またはアリールアミドからなる群より選択される0〜4の置
    換基で置換されたベンゼン環を形成するか、またはここで、2つのオルト置換基
    がさらなるこのような芳香族環を形成するように結合され、 ただし、R1〜R7の群内で少なくとも1つの置換基がヘテロアリールであり、
    かつR1〜R7の群内で少なくとも第2の置換基が−L−Gである、 方法。
  46. 【請求項46】 前記色素が以下の構造: 【化16】 である、請求項45に記載の方法。
  47. 【請求項47】 請求項1に記載の方法であって、ここで前記第1のオリゴ
    ヌクレオチドプローブが、第2のプローブにおける第3の核酸配列に相補的な第
    2の核酸配列をさらに含み、 ここで、前記目的のオリゴヌクレオチドにおける第1の核酸配列が、該目的の
    オリゴヌクレオチドにおける第2の核酸配列に隣接し、ここで、該目的のオリゴ
    ヌクレオチドにおける第2の核酸配列が野生型核酸配列または点変異を含む核酸
    配列のいずれかであり、そしてここで、該方法は、 (a’)第3および第4の核酸配列を有する第2のオリゴヌクレオチドプロー
    ブを提供する工程であって、ここで、該第3の核酸配列は、該目的のオリゴヌク
    レオチドにおける野生型または第2の変異体核酸配列のいずれかに相補的であり
    、そして該第4の核酸配列が該第1のオリゴヌクレオチドプローブにおける第2
    の核酸配列に相補的である、工程; ここで、工程(b)は、該第2のオリゴヌクレオチドプローブと、該第1のプ
    ローブ−目的のオリゴヌクレオチド複合体とともにインキュベートする工程をさ
    らに包含し;そして ここで、工程(c)は、工程(b)全体を通して生じる発光された放射におけ
    る任意の変化と、該野生型配列または該変異配列の存在とを相関させる工程を包
    含する、 方法。
  48. 【請求項48】 前記標識が蛍光色素を含む、請求項47に記載の方法。
  49. 【請求項49】 前記色素化合物がジピロメテンボロンジフルオリド色素で
    ある、請求項48に記載の方法。
  50. 【請求項50】 前記色素が以下の化学構造を有する、請求項49に記載の
    方法であって、 【化17】 ここで、R1〜R7は、独立して、水素;ハロゲン;アルキル;カルボキシアルキ
    ル;アシル;アリール;アリールアルキル;スルホニル;ホルミル;式−CX=
    CY−Zを有する置換型エテニル(ここで、X、YおよびZは、独立して、ハロ
    ゲン、C1−C10アルキル、シアノ、エステル、アミド、エテニル、ポリエテニ ル、アリールまたはヘテロアリールである);および−L−G(ここで、Lは、
    連結部分であり、そしてGは、アミノ酸またはカルボン酸部分に対して色素を結
    合し得る反応性基である)からなる群より選択されるか; またはここで、(a)R1およびR2、またはR2およびR3のいずれか、および
    /または(b)R4およびR5、またはR5およびR6のいずれかが、ともに、水素
    、ハロゲン、シアノ、スルホニル、スルホネート、カルボキシル、カルボキシレ
    ート、アルキル、過フルオロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、ニトロ、ア
    ミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルアミド、アリール、ア
    リールオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、アリールアミノ、ヘテ
    ロアリールアミノ、またはアリールアミドからなる群より選択される0〜4の置
    換基で置換されたベンゼン環を形成するか、またはここで、2つのオルト置換基
    がさらなるこのような芳香族環を形成するように結合され、 ただし、R1〜R7の群内で少なくとも1つの置換基がヘテロアリールであり、
    かつR1〜R7の群内で少なくとも第2の置換基が−L−Gである、 方法。
  51. 【請求項51】 前記色素が以下: 【化18】 である、請求項50に記載の方法。
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