JPH04504051A - 親水性の織糸を用いた遮光スクリーン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 親水性の織糸を用いた遮光スクリーン この発明は、互いに重ならないように縦方向に平らに延びたしなやかな複数の小 片と、上述の小片を相互に連結する横方向に延びた親水性の織糸とを含み、連続 する小片の隣接する端部間に隙間を形成し、表面全体に一様な浸透性を与えた遮 光スクリーンに関する。

これは、主として、温室や屋外で栽培される花や野菜などを保護するために、ス クリーンや暗幕の下で行われる庭作りや園芸に用いられる。

また、この発明は、環状織機（ｃｉｒｃｕｌａｒ　ｗｅａｖｉｎｇ　ｌｏｏｍ　 ）またはストレート織機（ｓｔｒａｉｇｈｔ　ｗｅａｖｉｎｇ　１ｏｏｓ　）で 上述のスクリーンを製造する方法に関する。

遮光スクリーンのための織布はＢＰ−Ａ−００８９４２２に開示されており、こ れはチェス盤状に織り込まれた化学材料でできた薄い小片でできており、水は通 さないが蒸気やガスは通すくらいに密な構造である。この小片は、厚さ２５〜５ ０ミクロンであり、幅１．２〜５．Ｑｍｍである。これらは、互いに重なること なく完全に平らに配置され、並べて置かれた小片の端部間に微細な隙間が形成さ れ、この隙間がスクリーンの表面全体に均等に分布している。

１つまたはいくつかの透明な小片を金属加工した小片に変えることによって、ス クリーンの光の強さを調節または制限することができる。

スクリーンは、もろく簡単に剥がれるポリエステルフィルムや単に金属加工を施 したフィルムを使用しているにもかかわらず、特に強靭で耐久力がある。

ＥＰ−Ａ−０１０９９５１にしなやかな小片で造られた温室用カーテンが開示さ れており、これはライムドレッシング（］ｉ＋ｓｅ　ｄｒｅｓｓｉｎｇ　）の代 わりに温室の遮光手段として用いられ、縦横に延びる織糸で小片が連結されてい る。縦方向の織糸は、主に小片の裏側に沿って、隣接する２つの小片の間のスペ ース部分に位置している。

横方向の連結糸は織物の上下に位置しており、縦方向の糸に結び付けられている 。小片の幅は、縦方向の連結糸の間のスペースの幅に対応し、その間に横方向の 連結糸だけがある。その上面は反射性またはフィルタ特性があり、たとえば太陽 光を反射および／または透過することができる。連結糸は、毛管現象によって水 を吸い上げることができる物質で形成される。

カーテンには２つの面がある。裏面は、水を吸い上げる連結糸により親水性があ り、隣接する小片の間の毛管現象により水を分配することができる。さらに、表 面には反射性があり、太陽光を反射することができる。しかしながら、このスク リーンは、側面の応力で容易に変形するため、横方向に拡げることが難しい。

縦方向の糸は、２つの連続する小片の間の隙間近くにおいて、小片の端部に向か い合ってじゃまにならないように配置され、巻き上げられたカーテンの体積が小 さくなるが、小片は互いに正確に配置されていないため、織物は弱い構造になっ ている。Ｉｌ物は、スクリーンを回収し巻き上げている間に、変形したり斜めに 傾いたりしやすい。

ＢＰ−Ａ−００２９１７３には、織物の小片の間に温度反射性物質を置くことに よって、絶縁布としての温室カーテンを造ることが開示されている。２重に絶縁 された織物は良好な絶縁性と反射性能を有しているが、このような構造では２倍 の幅の材料が必要となるため、その価格は比較的高くなる。これらの材料の帯は 、適当な構造で連結される。これは、巻き上げたり、つり上げたり、側面で保持 したりするために比較的大きなスペースを必要とするからである。

ところが、前記発明のこのような不都合をなくすべきである。新しいスクリーン は請求の範囲１に属し、熱および光の反射性、ガス透過性および水や水分の吸収 性とは別に、安定性と強靭性を有する。

この発明のスクリーンは、縦方向の小片と横方向の小片とがチェス板状に纒まれ た特別な方法であり、前者は縦エレメントであり、横方向の小片は横エレメント である。そして、織糸は、上述の小片を安定したパターンとなり、しっかりした 構造となるように保持する。

縦横の小片は、透明と暗色とが交互になっているか、または透明と反射するもの とが交互になっている。

連結糸は、スクリーンの織り方の基本的な小片および交互の面に一致する。

横糸は、小片の表裏に交錯し、連結エレメントとして働く。

このような編み方の特色は、特別な温度条件で光伝達性が大きくなることである 。

さらに、この特徴および詳細は添付の図面によって説明され、これは通常の横糸 を用いた遮光スクリーンとは異なった形状であり、新し〈発明されたスクリーン の製造方法によって製造される。

第１図は、互いに近接した２つの縦方向の親水性織糸５を含むスクリーンの織物 構造の拡大平面図である。

第２図は、１つの縦方向の親水性織糸５を含むスクリーンの織物構造の拡大平面 図である。

これらの図面において、同じ引用番号は、同じまたは１７１４ｍの部品を示す。

第１図に示すように、番号１で示すこの発明の遮光スクリーンの実施例は、チェ ス板状に組み合わされた小片２．３を含み、これらの小片は縦横に延びて織り込 まれ、スクリーン１の表面全体に２つの隣接する小片で形成される隙間４が分布 している。

小片の間の隙間４は、織物の構造をはっきりさせるために、拡大図に示される。

実際には、小片２．３はそれらの端部が接触するように配置される。

縦方向の小片２は、横方向の小片３と同様に、縦横の親水性織糸５．６によって 連結されている。

重要な温度変化を伴う極端な条件において、霧がスクリーン上に現れ、織物の重 なった部分に水の小滴が置かれる。これらの水の小滴は、太陽の光の反射または 吸収により、スクリーン１の下の光が減少する。

この利点としては、縦糸５と横糸６とが、隣接する小片の上下に交互に通ること である。連結糸５．６により平面を取り換えることによって、水の小滴の吸収性 が向上する。小片の下にある糸部分に吸収された水は、毛管現象によって、小片 の上にある糸部分に移動する。

このようにして、ａ縮した水の一部は温室から引き出される。

スクリーン１の半透明性は、水の小滴の除去によって再確立されることが明らか である。

しかしながら、半透明性以外にも、温室の暖房も小滴ができることによって影響 を受ける。

水の小滴は、まず蒸発することがわかる。これによって、スクリーンとその周辺 の温度が奪われる。このことは、自動的に温室の暖房サイクルを遅らせる効果を 有する。

３つ目の利点は、固定構造として連結糸５．６を加えているにもかかわらず、保 管するための体積が小さいことである。使用しないときには、スクリーンは巻き 上げられる。少ない体積によって日陰になる部分が小さくなり、大きな成長が得 られる。

縦方向の小片２および横方向の小片３は透明または反射するものが好ましく、縦 糸５および横糸６はポリエステル糸が好ましい。

第２図は、この発明の遮光スクリーンの２番目の好ましい実施例である。縦方向 の小片２を含む織物横這の親水性の糸５の数は１つに減っている。縦横の小片の そばに置かれた吸収糸の数、および／または縦横の糸の間の小片の数は、この発 明の目的を減少させる特徴を表さない。

この発明は、円形のまたは直線状の織機による織物を製造する方法に関する。横 方向の糸６は、縦方向の小片２の上下を交互に通ってもよいし遣らなくてもよい が、それらを固定する役割を果たす。

一方では小片２．３で形成され、他方では糸５．６で形成される遮光スクリーン の上下の層を有する特別な構造のため、ストレート織機または環状織機において 、縦横の小片が互いに重なるために小片の傾斜やねじれが避けられる０両方のタ イプの織機において、縦横の小片のために適応される分配装置は、縦横の小片の 引っ張り力を一定に保つことができる。

付加的な手段が、縦横のエレメントを形成する小片を両方向への折れやねじれか ら防ぐために、選択的に取り付けられる。

ストレート織機では、縦方向にほどくことによる曲がりからできるねじれによる 上述のスクリーンを形成する織物の不ぞろいを事実上目立たなくするように、横 方向に透明な小片を使用し、縦方向に金属加工した小片を使用することが好まし い。

たとえ調節しなくても、射出物を備えたストレート織機は、この発明の遮光スク リーンを製造するのに適している。

環状織機では、横方向の小片のねじれを防ぐために、横糸の巻き軸に直交する方 向に引き出されるように、糸巻を配置することが好ましい。

連結糸で基本的な構造にすることによって、安定した織物が製造され、使用する ときに織物を取扱いやすい密な構造を得ることができる。

（特許法第１８４条の７第１項） 平成３年０７月３１日

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. １．互いに重ならないように延びた、複数のしなやかで平らな縦方向の小片（２ ）と、縦方向の小片（２）と編まれる横方向の吸水性の織糸（６）と、全スクリ ーン（１）に均等に分布するようにした、隣接する小片間の隙間（４）とを含み 、縦方向の小片（２）および横方向の小片（３）はチェス板状に編み込まれ、前 者は縦エレメントとなり、横方向の小片（３）は横エレメントとなり、織糸（５ ，６）は横エレメント（３）および縦エレメント（２）を安定したパターンでし っかりした構造に保持する、遮光スクリーン（１）。
2. ２．横糸（６）は、小片（２，３）の上下を交互に通ってもよいし通らなくても よいが、パターンのための材料を固定する働きをすることを特徴とする、請求項 １に記載の遮光スクリーン。
3. ３．縦横の小片（２，３）は、透明と暗色とが交互になるか、または透明と反射 するものとが交互になっていることを特徴とする、請求項１または２に記載の遮 光スクリーン。
4. ４．糸（５，６）は小片（２，３）に対応し、たとえば小片（５６）の内側から 外側への表面に関して交互になっていることを特徴とする、請求項１ないし３の いずれかに記載の遮光スクリーン。
5. ５．縦方向の小片（２）は透明または反射性のものであり、横方向の小片（３） は透明または反射性のものであり、両方の縦糸（５）および横糸（６）はポリエ ステルからなることを特徴とする、請求項１ないし４のいずれかに記載の遮光ス クリーン。
6. ６．糸入れが横糸の巻き軸に直交する方向に解きほどかれるように配置された環 状織機を使用することを特徴とする、上述のいずれかの遮光スクリーンの製造方 法。
7. ７．透明な小片が横方向に用いられ、金属加工された小片が縦方向に用いられる ように、射出物を有するストレート織機が用いられることを特徴とする、請求項 １ないし５のいずれかに記載の遮光スクリーンの製造方法。