JPH0450357A - 経糸糊付機における糊付着率の測定方法と測定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、経糸糊付機において糊付着率を測定する方法
と装置に関する。

〈従来の技術〉 経糸糊付機は、走行する経糸に付着する糊液の糊液槽を
設け、糊液槽に、その中の糊液を通過した経糸を糊絞り
するローラを設け、糊液槽の越流部から流出する糊液が
流入する補助槽を設け、補助槽の糊液を糊液槽に供給す
るポンプ付きの通路を設け、補助槽に糊液を補給する糊
液補給装置を設けて′いる。

そして、糊液槽の糊液が経糸に付着して持ち去られても
、糊液槽の糊液面が一定の高さに保持される一方、糊液
槽の糊液が経糸に付着して持ち去られるに従って、補助
槽の糊液面が下降し、補助槽の糊液面が所定の位置に下
降する毎に、補助槽に糊液が補給される。

このような経糸糊付機において、糊付着率を測定する場
合は、特開昭６１−６３６７号公報に開示されているよ
うに、補助槽の糊液面が所定の位置に下降する毎に、一
定量の糊液を補助槽に補給し、補助槽に補給された量の
糊液が糊液槽から経糸に付着して持ち去られる間に経糸
が走行した長さを測定し、経糸の走行長さの測定値と糊
液の補給量等に基いて、経糸の糊付着率を算出する。

また、特開昭５９−１３５３２４号公報に開示されてい
るように、補助槽の糊液面の下降量が一定の距離になる
毎に、即ち、糊液の消費量が一定量になる毎に、その間
に経糸が走行した長さを測定し、経糸の走行長さの測定
値と糊液の消費量等に基いて、経糸の糊付着率を算出す
る。

〈発明が解決しようとする課題〉 上記のような糊付着率の測定方法においては、予め設定
した一定量の糊液が消費される間の平均の糊付着率が測
定されるので、糊液の消費量が非常に多い場合には、経
糸の短い部分毎の糊付着率が測定される。

しかし、経糸糊付機に仕掛ける経糸が少数である、経糸
が細い、経糸の設定糊付着率が低い場合のような、糊液
の消費量が少ない場合には、経糸の長い部分毎の糊付着
率しか測定されず、経糸の短い部分毎の糊付着率が測定
されない。

即ち、従来の糊付着率の測定方法においては、糊液の消
費量の多少にかかわらず、経糸の短い部分毎の糊付着率
を測定することができない。

本発明の目的は、上記のような従来の課題を解決するこ
とである。

く課題を解決するための手段〉 本発明は、糊液の消費量の多少にかかわらず、経糸の短
い部分毎の糊付着率を測定するため、糊液の消費量に応
じた量の糊液が消費される毎に、糊付着率を測定しよう
とするものである。

即ち、本発明は、走行する経糸に糊液槽の糊液を付着す
る経糸糊付機において、 経糸糊付機に仕掛ける経糸の本数、太さ、走行速度と設
定糊付着率及び糊液の濃度に基いて、定の時間の間に糊
液槽から経糸に付着して持ち去られる糊液の消費予定量
を求め、 消費予定量の糊液が糊液槽から経糸に付着して持ち去ら
れる毎に、その間に経糸が走行した長さを測定し、 経糸の走行長さの測定値と糊液の消費予定量等に基いて
、経糸の糊付着率を算出することを特徴とする糊付着率
の測定方法である。

また、本発明は、走行する経糸に糊液槽の糊液を付着す
る経糸糊付機において、 経糸糊付機に仕掛ける経糸の本数、太さ、走行速度と設
定糊付着率及び糊液の濃度を入力して、一定の時間の間
に糊液槽から経糸に付着して持ち去られる糊液の消費予
定量を求める計算装置を設け、 消費予定量の糊液が糊液槽から経糸に付着して持ち去ら
れると出力する検出装置を設け、検出装置が出力する毎
に、その間に経糸が走行した長さを測定する測定装置を
設け、 経糸の走行長さの測定値と糊液の消費予定量等に基いて
、経糸の糊付着率を算出する算出装置を設けたことを特
徴とする糊付着率の測定装置である。

く作　用〉 本発明においては、糊液の消費量に応じた量の糊液が消
費される毎に、経糸の糊付着率が算出され、糊液の消費
量に応じた量の糊液が消費される間の糊付着率が測定さ
れる。

即ち、糊液の消費量が少ない場合には、少量の糊液が消
費される間の糊付着率が測定される。

〈発明の効果〉 本発明においては、糊液の消費量に応じた量の糊液が消
費される間の糊付着率が測定されるので、糊液の消費量
の多少にかかわらず、経糸の短い部分毎の糊付着率を測
定することができる。

〈実施例〉 本例の糊付着率の測定装置を備えた経糸糊付機は、ビー
ムスタンド、糊付装置と乾燥装置及び巻取装置を順次配
置している。

ビームスタンドに仕掛けた複数の整経ビームからシート
状に引き出された経糸が、糊付装置と乾燥装置を順次通
過し、巻取装置に仕掛けた巻取ビームに巻き取られる構
成にしている。

糊＋１装置ｌは、図面に示すように、シート状に走行す
る経糸ｙに付着する糊液Ｓの糊液槽２を設け、糊液槽２
のビームスタンド側の上側位置に案内ローラ３を設け、
糊液槽２内に、糊液Ｓに半没する浸漬ローラ４を設け、
また、糊液Ｓに半没する下側ローラとその上に重合した
上側ローラからなる糊絞りローラ５を設け、経糸ｙが案
内ローラ３の上側を通過して浸漬ローラ４の下側位置の
糊液Ｓを通過し、糊絞りローラ５の上下のローラ間を通
過して糊付けされる構成にしている。

糊液槽２には、図面に示すように、越流部６を設け、越
流部６から流出する糊液Ｓが流入する補助槽７を設け、
補助槽７の糊液Ｓを糊液槽２に供給するポンプ付きの供
給通路８を設け、糊液槽２の糊液Ｓが経糸ｙに付着して
持ち去られても、糊液槽２の糊液面が一定の高さに保持
される一方、糊液槽２の糊液Ｓが経糸ｙに付着して持ち
去られるに従って、補助槽７の糊液面が下降する構成に
している。

補助槽７の上方には、図面に示すように、糊液貯蔵槽９
を設け、糊液貯蔵槽９の糊液Ｓを補助槽７に補給する開
閉弁ｌＯ付きの補給通路１１を設けている。

補助槽７には、図面に示すように、補助槽７の糊液面が
所定の位置に下降すると出力する糊液面検出装置１２を
設けている。

案内ローラ３には、図面に示すように、経糸ｙの走行長
さを測定する走行長さ測定装置１３を設けている。

糊液貯蔵槽９の開閉弁ｌＯ付きの補給通路１１には、図
面に示すように、−回転当りの吐出量が一定している定
量ポンプ１４を設け、定量ポンプ１４に電動機１５と回
転計１６を連結し、電動機１５と回転計１６及び開閉弁
ｌＯと接続したポンプ駆動装置１７を設け、ポンプ駆動
装置１７に指令信号が入力すると、開閉弁ＩＯを開放し
て定量ポンプ１４を指令回転数だけ回転させ、糊液貯蔵
槽９の糊液Ｓを所定量だけ補助槽７に補給する構成にし
ている。

また、図面に示すように、演算機能と制御機能を有する
中央処理装置１８を設け、中央処理装置１８の入力端に
、糊液面検出装置１２と走行長さ測定装置１３をそれぞ
れ接続し、また、入力装置１９を接続し、中央処理装Ｍ
１８の出力端に、ポンプ駆動装置１７を接続し、また、
表示装置２０を接続している。

本例の糊付着率の測定装置を備えた経糸糊付機を運転し
て本例の糊付着率の測定方法を使用する場合は、先ず、
一定の短い時間、経糸糊付機に仕掛けた経糸ｙの本数、
番手、走行速度と設定糊付着率、糊液の濃度及び定量ポ
ンプ１４の一回転当りの吐出量を入力装置１９から中央
処理装置１８に入力する。

すると、中央処理装置１８即ち計算装置は、定の短い時
間の間に糊液槽２から経糸ｙに付着して持ち去られる糊
液Ｓの消費予定量を求め、この消費予定量を定量ポンプ
１４が吐出する回転数を求める。

次に、経糸糊付機を運転する。

すると、ビームスタンドの整経ビームからシート状に引
き出された経糸ｙは、案内ローラ３を通過して浸漬ロー
ラ４下側位置の糊液Ｓを通過し、糊絞りローラ５を通過
して糊付けされ、糊液槽２の糊液Ｓが経糸ｙに付着して
持ち去られるに従って、補助槽７の糊液面が下降する。

補助槽７の糊液面が所定の位置に下降すると、糊液面検
出装置１２が出力する。

糊液面検出装置１２が出力する毎に、中央処理装置１８
は、ポンプ駆動装置１７に、定量ポンプ１４の駆動と先
に求めた回転数を指令し、ポンプ駆動装置１７が開閉弁
ＩＯを開放して定量ポンプ１４を指令回転数だけ回転さ
せ、糊液貯蔵槽９の糊液Ｓを所定量だけ補助槽７に補給
する。

また、同時に、中央処理装置１８は、走行長さ測定装置
１３が測定した経糸ｙの走行長さを記憶して、走行長さ
測定装置１３を復帰させ、走行長さ測定装置１３が経糸
ｙの走行長さの測定を新たに開始する。

更に、一方、中央処理装置１８即ち算出装置は、走行長
さ測定装置１３が測定した経糸ｙの走行長さの測定値と
、補助槽７に補給した糊液Ｓの補給量等に基いて、経糸
ｙの糊付着率を算出する。

この経糸ｙの糊付着率は、記憶され、表示装置２０に表
示される。

次に、糊液Ｓの消費予定量Ｑと定量ポンプ１４の指令回
転数ｐｎを求める具体例を示す。

Ｂ：経糸ｙの番手 Ｎ：経糸ｙの本数 ■：経糸ｙの走行速度　　　　［ｍ／蔵ｉｎ　］Ｔニ一
定の短い時間　　　　　　　　［層ｉｎ　］Ｒ：経糸ｙ
の設定糊付着率　　　　　［％］Ｃ：糊液Ｓの濃度　　
　　　　　　　［％］ｐｖ：定量ポンプ１４の一回転当
りの吐出量［文］ とすると、−糊液Ｓの消費予定量Ｑと、定量ポンプ１４
の指令回転数ｐｎは、 Ｑ＝　（０，４５４／　（８４０Ｘｏ、９１４　・Ｂ）
）×Ｎ−Ｖ・Ｔ＠Ｒ／Ｃ［文］ ｐｎ＝Ｑ／ｐｖ　　　　　　　　　　　［回転］となる
。

本例においては、一定の短い時間Ｔは、１．５分であり
、定量ポンプ１４の一回転当りの吐出量ｐｖは、０．０
７ｆＬである。

■　糊液Ｓの消費量が少ない場合 Ｂ：　３０　番手 Ｎ：　１８６０本 Ｖ：　　６０　　ｍ／ｗｉｎ Ｒ：　５　％ Ｃ：　４　％ Ｑ＝　（０，４５４／　（８４０Ｘｏ、９１４　Ｘ　３
０）　）　Ｘ１８６０Ｘ６０Ｘ１．５Ｘ５／４ ＝４．１２　　　　　　　　　　　　　［見］ｐｎ＝４
．１２１０．０７＝５８．９ ＝５９　　　　　　　　　　　　　［回転］この場合は
、糊液Ｓが４．１３５Ｌ（＝０．０７［立／回転］　Ｘ
５９　［回転］）消費される毎に、即ち、経糸ｙの約９
０ｍ毎に、経糸ｙの糊付着率が測定される。

なお、定量ポンプ１４の指令回転数ｐｎは、５８．９［
回転］と算出されるが、整数とするために、５９［回転
コにした。しかし、算出された通り、５８．９［回転］
にしてもよい。

また、定量ポンプ１４の指令回転数ｐｎを整数の５９［
回転］にすると、糊液Ｓの消費予定量Ｑの４．１２［１
Ｆと、補助槽７に補給する糊液Ｓの補給量の４．１３Ｊ
１は、若干相違するが、同一としても、実用上、測定誤
差の範囲内であり、問題にはならない。

■　糊液Ｓの消費量が多い場合 Ｂ：　７　番手 Ｎ：　８４００本 Ｖ：　　　５０　　　ｍ／ｗｉｎ Ｒ：　７　％ Ｃ：　６　％ Ｑ＝　（０，４５４／　（８４０Ｘｏ、９１４　Ｘ　７
）　）　Ｘ８４００Ｘ５０Ｘ１．５Ｘ７／６ ＝６２．１　　　　　　　　　　　　　［文］ｐｎ＝６
２．１１０．０７＝８８７　　［回転］この場合は、糊
液Ｓが６２．１文消費される毎に、即ち、経糸ｙの約７
５ｍ毎に、経糸ｙの糊付着率が測定される。

本例の経糸糊付機における糊付着率の測定装置と測定方
法においては、糊液Ｓの消費量の多少にかかわらず、経
糸ｙの短い部分毎の糊付着率が測定される。

【図面の簡単な説明】

図面は、本発明の実施例の経糸糊付機における糊付着率
の測定装置の概略図である。 ：糊　液 ：越流部 ：供給通路 ：糊液面検出装置 ：経　糸 ：糊液槽 ：補助槽 ：補給通路 ：走行長さ測定装置 ：中央処理装置、計算装置、算出装置 １屯＾Ｌ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　走行する経糸に糊液槽の糊液を付着する経糸糊付機
   において、 経糸糊付機に仕掛ける経糸の本数、太さ、走行速度と設
   定糊付着率及び糊液の濃度に基いて、一定の時間の間に
   糊液槽から経糸に付着して持ち去られる糊液の消費予定
   量を求め、消費予定量の糊液が糊液槽から経糸に付着し
   て持ち去られる毎に、その間に経糸が走行した長さを測
   定し、 経糸の走行長さの測定値と糊液の消費予定量等に基いて
   、経糸の糊付着率を算出することを特徴とする糊付着率
   の測定方法。 ２　走行する経糸に付着する糊液の糊液槽を設け、糊液
   槽の越流部から流出する糊液が流入する補助槽を設けて
   、補助槽の糊液を糊液槽に供給する手段を設け、補助槽
   に糊液を補給する手段を設け、 糊液槽の糊液が経糸に付着して持ち去られても糊液槽の
   糊液面が一定の高さに保持される一方、糊液槽の糊液が
   経糸に付着して持ち去られるに従って、補助槽の糊液面
   が下降し、補助槽の糊液面が所定の位置に下降する毎に
   、補助槽に糊液を補給する経糸糊付機において、 経糸糊付機に仕掛ける経糸の本数、太さ、走行速度と設
   定糊付着率及び糊液の濃度に基いて、一定の時間の間に
   糊液槽から経糸に付着して持ち去られる糊液の消費予定
   量を求め、補助槽の糊液面が所定の位置に下降する毎に
   、消費予定量の糊液を補助槽に補給し、また、その間に
   経糸が走行した長さを測定し、 経糸の走行長さの測定値と糊液の補給量等に基いて、経
   糸の糊付着率を算出することを特徴とする糊付着率の測
   定方法。 ３　走行する経糸に糊液槽の糊液を付着する経糸糊付機
   において、 経糸糊付機に仕掛ける経糸の本数、太さ、走行速度と設
   定糊付着率及び糊液の濃度を入力して、一定の時間の間
   に糊液槽から経糸に付着して持ち去られる糊液の消費予
   定量を求める計算装置を設け、 消費予定量の糊液が糊液槽から経糸に付着して持ち去ら
   れると出力する検出装置を設け、検出装置が出力する毎
   に、その間に経糸が走行した長さを測定する測定装置を
   設け、 経糸の走行長さの測定値と糊液の消費予定量等に基いて
   、経糸の糊付着率を算出する算出装置を設けたことを特
   徴とする糊付着率の測定装置。 ４　走行する経糸に付着する製法の糊液槽を設け、糊液
   槽の越流部から流出する糊液が流入する補助槽を設けて
   、補助槽の糊液を糊液槽に供給する手段を設け、補助槽
   に糊液を補給する手段を設け、 糊液槽の糊液が経糸に付着して持ち去られても糊液槽の
   糊液面が一定の高さに保持される一方、糊液槽の糊液が
   経糸に付着して持ち去られるに従って、補助槽の糊液面
   が下降し、補助槽の糊液面が所定の位置に下降する毎に
   、補助槽に糊液を補給する経糸糊付機において、 経糸糊付機に仕掛ける経糸の本数、太さ、走行速度と設
   定糊付着率及び糊液の濃度を入力して、一定の時間の間
   に糊液槽から経糸に付着して持ち去られる糊液の消費予
   定量を求める計算装置を設け、 補助槽の糊液面が所定の位置に下降すると出力する検出
   装置を設け、 検出装置が出力する毎に、消費予定量の糊液を補助槽に
   補給する装置を設け、 また、検出装置が出力する毎に、その間に経糸が走行し
   た長さを測定する測定装置を設け、経糸の走行長さの測
   定値と糊液の補給量等に基いて、経糸の糊付着率を算出
   する算出装置を設けたことを特徴とする糊付着率の測定
   装置。