JPH0450160A - 透光性アルミナ焼結体 - Google Patents

透光性アルミナ焼結体

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JPH0450160A
JPH0450160A JP2160858A JP16085890A JPH0450160A JP H0450160 A JPH0450160 A JP H0450160A JP 2160858 A JP2160858 A JP 2160858A JP 16085890 A JP16085890 A JP 16085890A JP H0450160 A JPH0450160 A JP H0450160A
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JP
Japan
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alumina
sintered body
alumina sintered
strength
sintering
Prior art date
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Pending
Application number
JP2160858A
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English (en)
Inventor
Takamitsu Igarashi
五十嵐 隆光
Yuji Katsumura
勝村 祐次
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Tungaloy Corp
Original Assignee
Toshiba Tungaloy Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0450160A publication Critical patent/JPH0450160A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、高強度、高硬度、耐摩耗性、耐食性及び透光
性にすぐれた材料であって、これらの特性を応用して用
いる、例えば切削工具、耐摩耗工具の工具材料、光学部
品材料、耐食性材料、電子部品材料又は精密機械部品材
料に適する透光性アルミナ焼結体に関するものである。
(従来の技術) アルミナは、化学的に、また熱的に安定であり、しかも
極めて優れた耐摩耗性をもった物質であることから、こ
れらの性質のすべてが要求される切削工具材料として古
くから注目されてきた。
従って、アルミナの焼結体をもって切削工具の刃先を構
成しようとする多くの努力があった。
しかしながら、アルミナは決して焼結性のよい物質では
なく、従って本来の靭性に乏しい性質に加えて焼結性の
不足に基因する各種の欠陥の存在のために一層脆弱なも
のとなり、予期せぬ突然の破滅的な破壊の危惧があり、
今日の自動化の潮流から取残され、実質的純アルミナ焼
結体をもって切削工具の刃先を構成する希望は殆んど失
なわれているのが実情である。
一方、現実のアルミナ焼結体の上述のような欠点を、他
の物質と複合することによって補おうとする多くの試み
があり、その一つの成功例がアルミナに適当量のチタン
炭化物等を加えた工具材料である。
更に最近では、アルミナにジルコニアを添加して靭性を
向上した物質や、アルミナをSiCウィスカーで強化し
た工具材料の提案もある。
しかしながら、これらの先行技術材料は、いずれもアル
ミナ焼結体の脆いという欠点を補うために生れた妥協の
産物であって、アルミナが本来的に持っていた化学的、
熱的安定性や耐摩耗性、特に鉄鋼切削において発揮する
優れた耐摩耗性を多かれ少なかれ犠牲にすることによっ
て存在しているものである。従って純アルミナ工具材料
へのあこがれは止み難く、別の妥協の産物として適当な
基材の上にアルミナをコーティングした工具材料の提案
があるのは当然である。この工具材料は、少なくともそ
のアルミナ皮膜に関する限り理想に近い純アルミナであ
り、従ってアルミナが本来もっている高い化学的、熱的
安定性と、特に鉄鋼切削における優れた耐摩耗性をもっ
ており、恐らく今日量も成功した工具材料の一つである
ということができる。
しかしながら、これもまた妥協の産物でしかなく、薄膜
なるが故の短寿命という欠点がある。しかも異質な基材
の上に合成された本来的に脆性な薄膜であるために、異
常ともいうべき切削時の力学的、熱的、化学的作用の下
で薄膜が破損、剥離し易いという、被覆工具材料の宿命
的欠点からまぬがれることはできない。
また、透光性アルミナ焼結体に関する提案も行われてお
り、その代表的なものとして、特開昭4930406号
公報及び特開昭56−140072号公報がある。
(発明が解決しようとする課題) 特開昭49− 30406号公報には、酸化マグネシウ
ム及びもう一つの他の金属酸化物成分として0.001
〜0.02重量%の酸化カルシウムを含む多結晶性酸化
アルミニウムから主としてなる透明製品が開示されてい
る。この同公報の透明製品は、透光性にすぐれた材料で
あるけれども、硬さ及び強度が低くて切削工具や耐摩耗
工具などの工具材料としては実用できないという問題が
ある。
また、特開昭56−140072号公報には、実質的に
純アルミナからなる透光性アルミナセラミックの製造方
法が開示されている。この同公報に開示の方法で得られ
る透光性アルミナ焼結体は、数10μm以上の粒径の焼
結体であって、硬さ及び強度が低くて切削工具や耐摩耗
工具などの工具材料としては実用できないという問題が
ある。
本発明は、上述の如〈従来技術が果し得なかった技術的
課題の解決に一気に迫る、優れた性質と性能を有する透
光性アルミナ焼結体を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明の透光性アルミナ焼結体は、アルミナ99.7重
置%以上の実質的純アルミナからなるアルミナ焼結体で
あって、該アルミナ焼結体がピッカース硬さ: 200
0〜3000kgf/mm”  (10にg荷重)、密
度: 3.95 g/am”以上、かつ1mm厚さの光
直線透過率:30%以上であることを特徴とするアルミ
ナ焼結体である。
本発明の透光性アルミナ焼結体における実質的純アルミ
ナとは、99.7重量%以上のアルミナの他に、微量の
不純物程度に粒成長抑制となる物質、例えば周期律表2
a、 3a族金属の酸化物、具体的にはMgo、 Sr
O,希土類の酸化物の含有した焼結体である。この焼結
体の粒径は、従来のアルミナ焼結体では得られない高硬
度及び高強度にするために、できるだけ微細で、かつ均
一な粒径のものが好ましく、平均粒径が1.5μm以下
の結晶粒子でなることが特に好ましいことである。
本発明において発明者らは、本来脆性材料であるアルミ
ナ焼結体においては単純に材料の破壊靭性値(にtel
 を向上させても激しい外部環境にさらされる工具用途
では十分でなく、破壊過程、すなわちクラックが発生し
てからのクラック伸長過程における靭性の向上よりもク
ラックの発生しない限界強度を高めることが重要である
との認識に立って、焼結体の高強度化を進めた。そのた
めには強度欠陥となる気孔、微細クラック、異常粒子、
異物を徹底的に排除する必要があるが−1先ず気孔、微
細クラックの排除のためには焼結体の密度を理論密度に
近づけることが第一歩である。その実現のためにアルミ
ナ出発原料の選択に大きな努力が払われた。すなわち始
めから気孔を内包する次粒子からなる粉末を極力含まな
い粉末を選ぶこと、焼結性を高めるためできるだけ微粒
の粉末を選ぶこと、焼結前に粒体表面をできるだけ活性
化させておくことである。すなわち、具体的には天質的
に 0.5μm以下の一次粒からなるアルミナ粉末を成
形前にミリングして用いるのが好ましい。異常粒子及び
異物を排除するためには徹底した品質管理以外に手段は
ないが、本発明においては特にアルミナの異常粒成長を
誘発し易いNa。
Ca、 Si、 Ti、 Feなとの不純物の侵入を防
ぐため徹底した工程のクリーン化で対処した。また焼結
体の強度向上のためには結晶粒度の微細化は重要な要因
であるが、よく知られているアルミナ粒成長抑制剤とし
てMgOを微量添加した。焼結は大気中の常圧焼結で十
分であるがホットプレスでもよく、特に常圧焼結後の熱
間静水圧(HIP処理)を加えることが好ましい。
般に従来の純アルミナ系焼結体の3点曲げによって評価
される抗折力は、汎用種において平均値で300〜50
0MPa、切削などの工具用途種で平均値でも 400
〜600MPaといった水準のものである。これに対し
て本発明になる工具用アルミナ焼結体は1%累積破壊強
度で700MPa以上、平均値ではloooMPaを超
す驚くべき高い強度をもつ。従来も99.9%程度の純
アルミナ焼結体で密度が理論密度に近いものまでの高密
度透光性焼結体が得られたという報告はあったがそれで
も尚抗折力は55〜65kgf/ff1m2(550〜
650MPa1 、ピッカース硬度1750〜1840
kgf/mm”の範囲のもので、工具用アルミナ焼結体
としては従来技術の域を出るものではなかった。
(実施例) 実施例1 微粒透光性アルミナ製ポット及びボールを用いて、大明
化学製純アルミナ粉末(商品名TMDA) 100gと
硝酸マグネシウム1.27g fMgo換算で0、2w
t%に相当)とメタノール180mβをを加えて72時
間混合粉砕後、中東油脂製の油脂(商品名5E−604
)を12g追加してさらに24時間混合粉砕した。次い
で、乾燥及び造粒後、2 ton/cm”の圧力で加圧
成形し、この成形体をN2ガス中、1.5’C/min
の定速昇温で 600℃まで加熱して脱脂した。次に、
大気中、24時間で1300℃まで昇温し、8時間保持
及び炉冷後、A「雰囲気、 1500気圧。
1300℃で60分保持によりIIIP処理して本発明
品1を得た。この本発明品lのピッカース硬さ(10k
g荷重)、密度、1mm厚さにおける白色光の直線透過
率及び走査電子顕微鏡による平均粒径を求めて、その結
果を第1表に示した。
実施例2 硝酸マグネシウムの添加量を0.328 (MgO換算
で0.05wt%に相当)、油脂を(中東油脂製F21
9 ) 24gにした以外は実施例1と同様に行って本
発明品2を得た。この本発明品2を本発明品lと同様に
調べて、その結果を第1表に併記した。
実施例3 実施例1の内、脱脂後の工程を大気中、24時間で12
70℃まで昇温し、2時間保持及び炉冷にした以外は、
実施例1と同様に行って本発明品3を得た。この本発明
品3を本発明品lと同様に調べて、その結果を第1表に
併記した。
比較例 市販のアルミナ粉末に0.05wt%MgO粉末を加え
て、湿式混合粉砕、乾燥及び加圧成形後、■、雰囲気中
1800℃、3時間保持及び炉冷にて比較品lを得た。
また、同じアルミナ粉末に0.2 wt%MgO粉末を
加えて、湿式混合粉砕、乾燥及び加圧成形後、大気中1
600℃、5時間保持及び炉冷並びに11 I P処理
にて比較品2を得た。この比較l及び2を本発明品lと
同様に調べて、その結果を第1表に併記した。
以下余白 以下余白 (発明の効果) 七に詳述したように本発明の透光性アルミナ焼結体は、
被加工物材料との反応性の極めて少ない化学的に安定な
実質的純アルミナであり、高硬度であるが故に高耐摩耗
性であるというアルミナ本来の好ましい特性を損うこと
なく極めて高い抗折強度と破壊靭性を実現して純アルミ
ナ切削工具材料の長年の技術課題を消化したものである
。更に本発明の透光性アルミナ焼結体は、微粒であるた
めに加工精度の高い、美麗な仕上面を出し易(、その高
耐摩耗性と相俟まって各種精密型材及び各種耐摩耗工具
として好適である。更にまた本発明品は透光性があるた
めに、表面にある欠陥や庇だけでなく、内部の欠陥まで
が判別でき、加に中あるいは使用中に発生したクラック
を発見するのが非常に容易でセラミックスの最大の欠点
であった突発的な破壊を未然に防止できる。
特許出願人 東芝タンガロイ株式会社

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アルミナ99.7重量%以上の実質的純アルミナ
    からなるアルミナ焼結体であって、該アルミナ焼結体が
    ピッカース硬さ:2000〜3000kgf/nm^3
    (10Kg荷重)、密度:3.95g/cm^3以上か
    つ1mm厚さの光直線透過率:30%以上であることを
    特徴とする透光性アルミナ焼結体。
  2. (2)上記アルミナ焼結体が平均粒径:1.5μm以下
    の結晶粒子からなることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の透光性アルミナ焼結体。
JP2160858A 1990-06-19 1990-06-19 透光性アルミナ焼結体 Pending JPH0450160A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001322009A (ja) * 1999-12-28 2001-11-20 Ngk Spark Plug Co Ltd アルミナセラミックス切削工具およびその製造方法
US7304010B2 (en) * 2004-02-23 2007-12-04 Kyocera Corporation Aluminum oxide sintered body, and members using same for semiconductor and liquid crystal manufacturing apparatuses
US7456122B2 (en) * 2004-10-01 2008-11-25 Ceranova Corporation Polycrystalline alumina articles

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