JPH0449502Y2 - - Google Patents

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JPH0449502Y2
JPH0449502Y2 JP4261687U JP4261687U JPH0449502Y2 JP H0449502 Y2 JPH0449502 Y2 JP H0449502Y2 JP 4261687 U JP4261687 U JP 4261687U JP 4261687 U JP4261687 U JP 4261687U JP H0449502 Y2 JPH0449502 Y2 JP H0449502Y2
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JP
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heat exchanger
tube
heat transfer
upstream
tubes
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、例えば湿分分離加熱器をはじめとす
る1次流体の流れに直交するように熱交換用管群
を配列した熱交換器に関する。
従来の技術 湿分分離加熱器をはじめとする各種熱交換器と
して、ダクト中に流れる1次流体の流れに直交す
るように熱交換用管群を配置し、ダクト中を流れ
る1次流体と管群中を流れる2次流体との間で熱
交換を行なうものが知られている。第10図は従
来の熱交換器の横断面を示したもので、1はダク
ト、2は伝熱管、3はバツフル板である。ダクト
1内には1次流体が矢印方向へ流れており、この
流れに沿つて伝熱管2は上流側から下流側へ複数
段千鳥状に整然と配列されて管群を形成してい
る。
ところで、管群を形成する伝熱管2の管径を
D、ダクト1内を流れる流体の管群間流速をVp、
ストローハル数をStとすると、管群内では次式で
示されるように、特定の周波数fvの渦が発生す
る、 fv=StVp/D ……(1) この周波数fvが容器の気柱共鳴周波数(fr)と
一致したときに、強い自励音が発生することとな
り、これがいわゆる管群共鳴音である。
このような管群内で生ずる渦の周波数fvは、次
のような関係により定まるものと考えられてい
る。
第11図は管群内における特定周波数の渦の発
生メカニズムを説明するために示したもので、ダ
クト1内を流れる流体により、伝熱管2のうち上
流側に位置する伝熱管(以下上流管2aという)
からはがれた渦4は、移流速度Vcで下流へ移動
し、下流側に位置する伝熱管(以下下流管2bと
いう)にぶつかる。このとき擾乱5が発生し、こ
の擾乱が波動となつて音速で周囲に伝わり、それ
が上流管2aにぶつかつたとき新たな渦4aの流
出を引き起こす。この周期Tは、上流管2aと下
流管2bとのピツチ(すなわち流体の流れ方向に
沿う両管の中心間の距離)をL、音速をCとする
と、概略次式で示される。
T=L/Vc+L/C ……(2) 通常Vc<<Cなので、(2)式は T≒L/Vc ……(3) のようにみなすことができる。そして(3)式は(4)式
のように書きかえることができる。
fv=1/T≒Vc/L ……(4) つまり、管群の1段目の伝熱管2aからの渦が
同一周期で放出されるようになると、2段目の伝
熱管2bにぶつかる周期も同じになり、2段目の
伝熱管2bからの渦放出周期も一致する。又、管
ピツチLが同じだから、3段目の伝熱管に渦がぶ
つかつて発生した擾乱がその上流側の2段目の伝
熱管2bに伝ぱんする周期も同じで、放出渦を
増々強めることになる。このように、後段まです
べての領域で渦放出周期がそろうことになり、そ
の周波数がfv=Vc/Lで定まることになる。
この現象を除去するための従来の対策は、流速
を下げてfvを小さくし、容器の気柱共鳴周波数fr
と一致しないようにするか、又は第10図に示す
ように管群間に流れに沿う方向にバツフル板3を
設置して、容器の気柱共鳴周波数を高くし、fvと
frとが一致しないようにすることであつた。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら、ダクト1内を流れる流体の流速
を下げると、熱交換器自体を大きくしなければな
らず、種々の不都合を生ずるし、バツフル板3を
設置するには、次のような問題点がある。
1 バツフル板自体が流力振動をおこさないよう
に剛性を上げる等の工夫が必要である。
2 高次までの共鳴を避けるには、多くの枚数の
バツフル板が必要である。
3 場合によつては、設置スペースが無いため、
バツフル板1枚について伝熱管を1列除去する
必要がある。
4 対策の場合など改造工事が大がかりになり、
不可能な場合もある。
5 流れ方向の共鳴モードに対しては、バツフル
板によつてモードを変えることができない(気
柱共鳴周波数を変えることはできない)。
問題点を解決するための手段 上述の問題点を解決するために、本考案では、
流路中に伝熱管が上流から下流に複数列配置され
た熱交換器において最上流の伝熱管の径dと2列
目より下流側の伝熱管の径Dとを0.5<d/D≦
1の関係とし、最上流の伝熱管の中心位置と、同
じ位置の下流にある最も近い伝熱管の中心位置と
の間隔lと2列目の伝熱管と同じ位置の下流にあ
る最も近い伝熱管との中心位置の間隔Lとを1.1
<l/L<1.9の関係としている。
作 用 上記の手段によれば、最上流側の伝熱管(1段
目)からの放出渦周期は、後段側の伝熱管(2段
目)において本来発生する渦放出周期とは異なる
ようになる。よつて、1段目の伝熱管からの放出
渦が2段目の伝熱管に当たる周期は、3段目の伝
熱管からの擾乱が伝ぱんしてくる周期とは異な
り、2段目の伝熱管から定まつた周期の渦が放出
されなくなる。以後の伝熱管においても、同様の
現象が生じ、管群全体で特定の周期の渦が生じな
いようになる。
実施例 以下本考案の実施例を第1図ないし第9図を参
照して詳細に説明する。
第1図は本考案に係る熱交換器の一例を示す横
断面図、第2図は第1図の−線方向矢視図で
あり、この第2図の−線方向断面図が第1図
である。
これらの図において、1は従来と同様のダクト
であり、ダクト1内を矢印方向へ流れる1次流体
の流れに直交するように、伝熱管2が上流側から
下流側へ複数段、千鳥状に整然と配列されて管群
を形成している。伝熱管2内には2次流体が導入
されるものである。
管群を形成する伝熱管2のうち、1次流体の流
れ方向に対して最上流側に位置する伝熱管2aの
管径はdに、その他の伝熱管2の管径はDに夫々
設定してあり、これらの関係は0.5<d/D≦1とし てある。
更に、最上流側に位置する伝熱管2aと3列目
に位置する伝熱管2cとの、1次流体の流れ方向
に沿う中心間の距離をlに、その他の伝熱管2に
ついては、1列おきどうしの管であつて1次流体
の流れの方向に沿うても近い位置にある伝熱管2
bと2d(または2cと2e等)との中心間の距
離をLに夫々設定してあり、これらの関係は1.1
<l/L<1.9としてある。
伝熱管の配列を上記の如くすることにより、1
次流体の流れ方向の最上流側に位置する伝熱管
(1段目)2aからの放出渦周期は、その後段側
の伝熱管(3段目)2cにおいて本来発生する渦
放出周期とは異なるようになる。よつて、1段目
の伝熱管2aからの放出渦が3段目の伝熱管2c
に当たる周期は、5段目の伝熱管2eからの擾乱
が伝ぱんして来る周期とは異なるので、3段目の
伝熱管2cから定まつた周期の渦が放出されなく
なる。以降の伝熱管2e,2g…についても同様
となり、また伝熱管2b,2d,2f…について
も隣りの列の伝熱管2c,2e,2g…の影響を
うけて渦がそろわなくなる。よつて、管群全体と
して特定周期の渦の発生は防止される。なお、1
段目の伝熱管2aは熱交換に寄与しないダミー管
に代えても良く、その場合ダミー管の径dは任意
に選定できる。ただし、あまり小さすぎると効果
がうすれるし、また径が伝熱管2の管径Dより大
きくなると圧損が大きくなり、得策でない。ま
た、ダミー管と3段目の伝熱管2cとの間隔lも
任意に選定できるが、近づけすぎると圧損が増す
とともに効果がなくなり、離しすぎても効果がな
くなるので、伝熱管2aの場合と同様の関係を保
持するように選定するのがよい。
ダミー管は第3図aに示すベアチユーブでよい
が、ダミー管自体での渦放出周期がそろわないよ
うに第3図b,cに示すトリツピングワイヤをつ
けたものや、第3図dに示す段付パイプとしても
良い。
また、本考案の効果をより確実にするため、第
4図および第5図に示すように、上流2段の伝熱
管2a,2bを異種配列として1.1<l/L<
1.9,1.1<l′/L<1.9,0.5<d/D≦1,0.5<
d′/D≦1の関係を満たすようにしても良い。
なお、伝熱管の配列は第6図に示す格子配列と
した場合にも本考案は適用できる。
考案の効果 以上詳述したように、本考案によれば、ダクト
内を流れる1次流体の流速を下げたり、管群内に
バツフル板を設置することなく、管群共鳴音の発
生を低減するこができる。
第7図および第8図は、第1図および第2図に
示した実施例における管群共鳴音の減音量を測定
した実験結果を示しており、1段目と2段目以降
の伝熱管のピツチの関係では、1.1<l/L<1.9の 範囲での効果が大きく、更に1段目と2段目以降
の伝熱管の径の関係では、0.5<d/D≦1の範囲で の効果が大きいことがわかる。
更に、第9図は本考案の熱交換器と従来の熱交
換器とにおける管群共鳴音の周波数と音圧レベル
を比較したものであるが、図から明らかなよう
に、本考案によれば特定周波数の共鳴周波数が消
滅していることがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る熱交換器の一実施例の要
部を示す横断面図、第2図は第1図の−線方
向矢視図であり、この第2図の−線方向断面
図が第1図である。第3図a〜dはダミー管の
種々の例を示した斜視図、第4図は本考案に係る
熱交換器の他の実施例の要部を示す横断面図、第
5図は第4図の−線方向矢視図であり、この
第5図の−線方向断面図が第4図である。第
6図は本考案の更に他の実施例を示す横断面図、
第7図ないし第9図は本考案の効果を説明するた
めに示した特性図、第10図は従来の熱交換器の
要部を示した横断面図、第11図は渦の発生メカ
ニズムを説明するために示した説明図である。 1……ダクト、2……伝熱管。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 流路中に伝熱管が上流から下流に複数列配置さ
    れた熱交換器において、最上流の伝熱管の径dと
    2列目より下流側の伝熱管の径Dとを0.5<d/
    D≦1の関係とし、最上流の伝熱管の中心位置
    と、同じ位置の下流にある最も近い伝熱管の中心
    位置との間隔lと2列目の伝熱管と同じ位置の下
    流にある最も近い伝熱管との中心位置の間隔Lと
    を1.1<l/L<1.9の関係としたことを特徴とす
    る熱交換器。
JP4261687U 1987-03-25 1987-03-25 Expired JPH0449502Y2 (ja)

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JP4261687U JPH0449502Y2 (ja) 1987-03-25 1987-03-25

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JP4261687U JPH0449502Y2 (ja) 1987-03-25 1987-03-25

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Publication Number Publication Date
JPS63154982U JPS63154982U (ja) 1988-10-12
JPH0449502Y2 true JPH0449502Y2 (ja) 1992-11-20

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