JPH0449435Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は可撓性ホース外周に巻回してかぶせた
弾性薄板をウオームねじで締め付けるホース締付
具に関する。

（従来技術） 従来のホース締付具は、第４図に示す如く弾性
薄板よりなるバンド１の一端に型のハウジング
２を一体に形成し、バンド１を環状に巻回して他
端部１ａに多数のねじ螺合孔３を所定ピツチで形
成し、該他端部１ａをハウジング２内下部に挿通
し、ハウジング内にウオームねじ４を挿通し、両
端部をハウジング２の両側壁で回動自在に支持
し、可撓性ホース外周に直接弾性薄板を巻回して
かぶせ、ウオームねじで締め付けるようにしてい
た。

（考案が解決しようとする問題点） ところで上記従来技術に於ては可撓性ホースに
へたりが生じるとバンド径が追従しないため経時
変化によりバンドとホース間に隙間を生じやす
く、締付け力が低下して、水もれ、ガスもれ等が
発生するという問題点があつた。

（問題点を解決するための手段） 本考案は上記問題点を解決することを目的とし
ており、弾性薄板よりなるバンドの一端に型の
ハウジングを一体に形成し、環状に巻回したバン
ドの他端部にねじ螺合孔を形成してハウジング内
下部に摺動自在に挿通し、ハウジング内に回動自
在に取り付けたウオームねじを前記ねじ螺合孔に
螺合したホース締付具に於て、バンド内面に多数
の波部を形成した波弾板を環状に巻回装着したこ
とを特徴とするものである。

以下、図示した実施例に基づいて具体的に説明
する。１０は弾性薄板からなるバンド、１１はそ
の一端に一体に形成された型ハウジングであ
る。バンド１０の他端部１０ａはハウジング１１
内下部に摺動自在に挿通し、多数のねじ螺合孔１
２を設けてある。１３はハウジング１０内に挿通
し回動自在に且つ軸方向に摺動し得るように取り
付けたウオームねじで、前記ねじ螺合孔１２と螺
合している。１４は多数の波部１４ａを形成した
波弾板でバンド１０内面に巻回して装着してあ
る。

使用時はウオームねじ１３を回しバンド１０の
径を縮少して波弾板１４を可撓性ホース１５外面
に圧接する。この時波部１４ａの谷部を可撓性ホ
ース１５外面が外方に押し拡げ波弾板１４は第１
図の如く可撓性ホース１５外面全部に略密着し、
可撓性ホース１５を締め付ける。

使用中可撓性ホース１５がへたると波弾板１４
の波部１４ａが第３図の如く内方に湾曲し、該波
部１４ａの弾力Ｐで可撓性ホース１５を押圧する
ので締付力は低下しない。

（効果） 本考案によると弾性薄板よりなるバンドの一端
に型のハウジングを一体に形成し、環状に巻回
したバンドの他端部にねじ螺合孔を形成してハウ
ジング内下部に摺動自在に挿通し、ハウジング内
に回動自在に取り付けたウオームねじを前記ねじ
螺合孔に螺合したホース締付具に於て、バンド内
面に多数の波部を形成した波弾板を環状に巻回装
着しているので、使用中可撓性ホースがへたつて
も波弾板の反発力が可撓性ホースに付勢されるの
で、締付力が低下せず水もれ、ガスもれ等を防止
することができる。

尚、波弾板をバンドに巻回装着する際、第５図
の如く波弾板の両側部に爪片を複数個設ければ、
波弾板のバンドへの装着は強固なものとなること
は云うまでもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例初期使用時の要部切
断正面図、第２図は第１図のハウジング部詳細
図、第３図は同可撓性ホース劣化時の要部切断正
面図、第４図は従来品の斜視図、第５図は波弾板
の他の実施例である。 １０……バンド、１１……ハウジング、１０ａ
……バンド他端部、１２……ねじ螺合孔、１３…
…ウオームねじ、１４……波弾板、１４ａ……波
部、Ｐ……波部弾力、１５……可撓性ホース、１
６……爪片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 弾性薄板よりなるバンドの一端に型のハウジ
   ングを一体に形成し、環状に巻回したバンドの他
   端部にねじ螺合孔を形成してハウジング内下部に
   摺動自在に挿通し、ハウジング内に回動自在に取
   り付けたウオームねじを前記ねじ螺合孔に螺合し
   たホース締付具に於て、バンド内面に多数の波部
   を形成した波弾板を環状に巻回装着したホース締
   付具。