JPH0448760Y2 - - Google Patents

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JPH0448760Y2
JPH0448760Y2 JP7697388U JP7697388U JPH0448760Y2 JP H0448760 Y2 JPH0448760 Y2 JP H0448760Y2 JP 7697388 U JP7697388 U JP 7697388U JP 7697388 U JP7697388 U JP 7697388U JP H0448760 Y2 JPH0448760 Y2 JP H0448760Y2
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valve body
spout
kettle
valve
outlet
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は笛吹きケツトルに関するものである。
笛吹きケツトルには、そのケツトル本体のスパ
ウトの出口端に蒸気圧で吹鳴するように構成され
た笛を設けてなるものと、蓋体に蒸気圧で吹鳴す
るように構成された笛を設けてなるものとがある
が、本考案は後者のタイプのものに関するもので
ある。
〔従来の技術〕
従来、蓋体にケツトル本体内に発生した蒸気の
圧力で吹鳴するように構成された笛を設けてなる
笛吹きケツトルは公知である。この笛を吹鳴する
ことは該ケツトルの湯が沸いたことを人に報知さ
せるためであるのはいうもまでもない。
〔本考案が解決しようとする課題〕
従来この種笛吹きケツトルにあつては、ケツト
ル本体内に十分に水が満たされているか、或い
は、ケツトル本体内に水位がケツトル本体のスパ
ウトの入口より上位に達する程度の水量がある場
合には、加熱によつて該ケツトル本体内に発生す
る蒸気は蓋体の笛口のみを通つて外部に逃げるか
ら、その圧力によつて笛を吹鳴させることができ
る。
しかし乍ら、湯を沸かすために該ケツトル本体
内に注入した水の量が少なくて、その水位がケツ
トル本体のスパウトの入口より低い場合には、ケ
ツトルの加熱によつてその内部に発生する蒸気は
その大半が該スパウトを通つて外部に漏出して了
う結果、ケツトル本体内の蒸気圧が高くならない
ため、蓋体の笛を吹鳴させることができなくな
る。
本考案は、従来技術の有するこのような問題点
に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、ケツトル本体内に注入された水の量が、
水位がスパウトの入口より低い程度に少ない場合
でも発生する蒸気がスパウトを通つて外部に漏出
するのを防止し、その圧力により蓋体の笛を吹鳴
させることができるようにした弁装置を備えた笛
吹きケツトルを提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案は、蓋体に
蒸気圧で吹鳴するように構成された笛を設けてな
る笛吹きケツトルであつて、ケツトル本体から斜
め上方へ突出する断面円形ないし楕円形のスパウ
ト内に球状の弁体を転動自在に収容すると共に、
該弁体によつて開閉される単1個の流出口を設け
た仕切板を前記スパウトの入口を取り囲む全周辺
部位に気密に固着する一方、前記スパウトにはそ
の出口からの前記弁体の脱落を防止するための手
段を設け、常態において前記弁体がその自重によ
り前記流出口の弁座部に当接して閉弁し、前記ス
パウトの出口側が下方へ傾けられると前記弁体が
その自重により自動的に転動変位して開弁するよ
うに構成した弁装置を備えたことを特徴とする構
成を有するものである。
〔作用〕
本考案に係る笛吹きケツトルが具備している弁
装置は、上述の構成から看取されるように、いわ
ゆる常閉型の弁装置であり、したがつて、常態に
おいては、第1図及び第4図に示すように、弁体
が仕切板に設けた単1個の流出口の弁座部に当接
して閉弁しており、ケツトルで沸かした湯を注ぎ
出すためにスパウトの出口側が下方へ傾くように
ケツトルを傾けると、第3図及び第6図に示すよ
うに、弁体が転動変位して開弁する。
〔実施例〕
以下、添付図面を参照して本考案の実施例につ
いて詳細に説明する。
第1〜3図は本考案の第1の実施例を、第4〜
6図は本考案の第2の実施例をそれぞれ示すもの
てあり、図中、1はケツトル本体、2は蒸気圧で
吹鳴する笛3を設けた蓋体、4は該ケツトル本体
1から斜め上方に突出するスパウトである。
5は仕切板であり、この仕切板5はスパウト4
の入口の寸法より大きな寸法を有する楕円又は円
形の形状に形成されており、その下部寄りの中央
部には、弁口としての単1個の円形の流出口6が
穿設されている。7は該流出口6を画成する弁座
部であり、8は該仕切板5の取付部であり、該仕
切板5は、その取付部8において、ケツトル本体
1の内壁面1Aにおける前記スパウト4の入口の
全周辺部位1aに気密に固着されている。
前記スパウト4の断面形状は、第1実施例にあ
つては、第2図に示すように円形であり、第2実
施例にあつては、第5図に示すように縦長の楕円
形となつており、このスパウト4には、前記流出
口6を開閉し得る球状の弁体9が転動自在に収容
されている一方、その出口側が下方へ傾くように
ケツトルを傾けても該弁体9が転動してその出口
から脱落することがないようにした該弁体の脱落
防止手段10が設けられている。
前記した弁体9の脱落防止手段10は、第1実
施例にあつては、断面円形のスパウト4の出口側
寄りの底部中央部位おいてその外側から直径方向
に内部に突出させて設けたピン状のストツパー1
0aであり、第2実施例にあつては、断面楕円形
のスパウト4の出口側寄りの部位における楕円断
面の短軸の長さが球状弁体9の直径より小となる
ようにその部分を狭窄して形成した楕円形の狭窄
部10bである。
前記流出口6を画成する弁座部7は、仕切板5
の材料としてステインレスないし合金の薄板を使
用する場合には、押抜き加工によつて形成するこ
とができ、また、弁体9としてはステインレス鋼
球を使用することができる。しかし乍ら、閉弁の
際における弁体9と弁座部7との接触状態を密に
し、漏れの防止をより確実ならしめるためには、
弁体9及び弁座部7の一方または双方を、硬く
て、耐摩耗性、平滑性、耐薬品性、耐熱性等の点
で優れているセラミツクスで製出するとよい。そ
れらを例えば、99%前後のアルミナを含有する緻
密質のセラミツクスで製出すると極めて優秀な閉
弁性が得られることが判明している。弁座部7を
セナミツクスで構成する場合には、後側にフラン
ジ部を有し、前側に弁体9の球面と一致する凹面
(弁座)を設けてなるセラミツクス製環状体11
を、第7図に示すように、仕切板5に穿設した円
形透孔6′にその後側から嵌着し、前記フランジ
部で画仕切板5に固定してやるようにするとよ
い。
前記弁体9は、第1図及び第4図に示すよう
に、常態においてはその自重により前記流出口6
の弁座部7に当接し、ケツトル本体1内に水の量
が前記のように少ない場合でも発生した蒸気のス
パウト4からの漏出を防止する一方、スパウト4
の出口側が下方へ傾けられると、第3図及び第6
図に示すように、その自重により自動的に転動変
位し、前記流出口6を開放し、沸かした湯水の注
出を可能ならしめる。
〔考案の効果〕
本考案は、上述のように構成されているので、
それによれば、ケツトル本体内に注入された水の
量が、水位がスパウトの入口より低い程度に少な
い場合でも加熱により発生する蒸気の漏れを防止
し、その蒸気の圧力により確実に蓋体の笛を吹鳴
させることができ、特に小量の水を沸かす場合に
優れた実益を発揮し得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は本考案の第1実施例を示すもので
あつて、第1図はその要部を縦断して示す笛吹き
ケツトルの側面図、第2図のA及びBは第1図の
A−A線及びB−B線によるスハウトの各断面を
それぞれ示す断面図、第3図はスパウトの出口側
を下方へ傾けた状態を示す該ケツトルの側面図、
第4〜6図は本考案の第2実施例を示すものであ
つて、第4図は第1図と同様な側面図、第5図の
A及びBは第4図のC−C線及びD−D線による
スパウトの各断面をそれぞれ示す断面図、第6図
は第3図と同様な側面図、第7図は弁座部の一態
様を示す拡大縦断側面図である。 図面において、1はケツトル本体、2は蓋体、
3は笛、4はスパウト、5は仕切板、6は流出
口、7は弁座部、9は弁体、10は弁体脱落防止
手段である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 蓋体に蒸気圧で吹鳴するように構成された笛
    を設けてなる笛吹きケツトルであつて、ケツト
    ル本体から斜め上方に突出する断面円形ないし
    楕円形のスパウト内に球状の弁体を転動自在に
    収容すると共に、該弁体によつて開閉される単
    1個の流出口を設けた仕切板を前記スパウトの
    入口を取り囲む全周辺部位に気密に固着する一
    方、前記スパウトにはその出口からの前記弁体
    の脱落を防止するための手段を設け、常態にお
    いて前記弁体がその自重により前記流出口の弁
    座部に当接して閉弁し、前記スパウトの出口側
    が下方へ傾けられると前記弁体がその自重によ
    り自動的に転動変位して開弁するように構成し
    た弁装置を備えたことを特徴とする笛吹きケツ
    トル。 (2) 球状の弁体及び該弁体によつて開閉される流
    出口の弁座部がそれぞれセラミツクスで製出さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の笛
    吹きケツトル。
JP7697388U 1988-06-10 1988-06-10 Expired JPH0448760Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7697388U JPH0448760Y2 (ja) 1988-06-10 1988-06-10

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7697388U JPH0448760Y2 (ja) 1988-06-10 1988-06-10

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH021032U JPH021032U (ja) 1990-01-08
JPH0448760Y2 true JPH0448760Y2 (ja) 1992-11-17

Family

ID=31301978

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7697388U Expired JPH0448760Y2 (ja) 1988-06-10 1988-06-10

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JP (1) JPH0448760Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7075630B1 (ja) * 2021-03-26 2022-05-26 井関農機株式会社 脱穀装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7075630B1 (ja) * 2021-03-26 2022-05-26 井関農機株式会社 脱穀装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH021032U (ja) 1990-01-08

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