JPH0448501B2 - - Google Patents
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- JPH0448501B2 JPH0448501B2 JP58201010A JP20101083A JPH0448501B2 JP H0448501 B2 JPH0448501 B2 JP H0448501B2 JP 58201010 A JP58201010 A JP 58201010A JP 20101083 A JP20101083 A JP 20101083A JP H0448501 B2 JPH0448501 B2 JP H0448501B2
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Landscapes
- Disintegrating Or Milling (AREA)
- Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、低温において、安全かつ確実に岩石
やコンクリート体などを破砕するためのタンピン
グ材を封入した低温タンピング用カプセルに関す
る。
やコンクリート体などを破砕するためのタンピン
グ材を封入した低温タンピング用カプセルに関す
る。
タンピング材とは、岩石やコンクリート体など
の被破砕物の破砕効果を向上させるために、穿孔
に、ダイナマイト等の爆薬や水和によつて膨張を
示すようないわゆる静的破砕剤といわれている物
質を充填したのち、その上部開口部を填塞するた
めの込め物である。
の被破砕物の破砕効果を向上させるために、穿孔
に、ダイナマイト等の爆薬や水和によつて膨張を
示すようないわゆる静的破砕剤といわれている物
質を充填したのち、その上部開口部を填塞するた
めの込め物である。
従来、タンピング材としては、砂、水、粘土、
岩石粉、及び水硬性物質等種々のものが提案され
ているが、次に示す理由から十分な破砕効果等は
得られないという課題があつた(例えば、特開昭
58−95200号公報)。
岩石粉、及び水硬性物質等種々のものが提案され
ているが、次に示す理由から十分な破砕効果等は
得られないという課題があつた(例えば、特開昭
58−95200号公報)。
1 低温、特に0℃以下の温度では硬化しない。
2 強度の立上がりが十分でなく、所要強度を発
現するまでに、常温では1時間以上、10℃以下
の低温では1〜3日程度、待つ必要があり、作
業能率が悪い。
現するまでに、常温では1時間以上、10℃以下
の低温では1〜3日程度、待つ必要があり、作
業能率が悪い。
3 タンピング材と被破砕物との接着強度が小さ
いので、その分タンピング長を長くとる必要が
ある。
いので、その分タンピング長を長くとる必要が
ある。
4 また、そのように長くとれない被破砕物の場
合には大きな課題となる。
合には大きな課題となる。
本発明者は、これらの課題を解決するには、従
来の水硬性物質を結合剤として使用する代わり
に、リン酸類を用い、特定のカプセルを使用すれ
ばよいとの知見を得て、本発明を完全するに至つ
た。
来の水硬性物質を結合剤として使用する代わり
に、リン酸類を用い、特定のカプセルを使用すれ
ばよいとの知見を得て、本発明を完全するに至つ
た。
即ち、本発明は、リン酸類と、MgO又は無定
形カルシウムアルミネートからなる該リン酸類の
硬化開始剤を含有し、易破壊性かつ通水性の容器
からなる低温タンピング用カプセルである。
形カルシウムアルミネートからなる該リン酸類の
硬化開始剤を含有し、易破壊性かつ通水性の容器
からなる低温タンピング用カプセルである。
以下、さらに詳しく本発明を説明する。
本発明に係るリン酸類とは、その硬化開始剤と
混合し、水と接触させた場合、自硬性を示すもの
であればいずれも使用可能である。
混合し、水と接触させた場合、自硬性を示すもの
であればいずれも使用可能である。
なかでも、リン酸アンモニウムは、粉末である
ので硬化開始剤とあらかじめ混合しておくことが
でき、また、硬化性状も良好であるので、本発明
では最適なものの1つである。
ので硬化開始剤とあらかじめ混合しておくことが
でき、また、硬化性状も良好であるので、本発明
では最適なものの1つである。
リン酸のように液体の場合は、骨材に吸着させ
るとかあるいはそれ自体ガラス管等でカプセル化
して使用することが好ましい。
るとかあるいはそれ自体ガラス管等でカプセル化
して使用することが好ましい。
リン酸類の硬化開始剤としては、低温における
反応活性が大きい、MgO又は無定形カルシウム
アルミネートが挙げられる。
反応活性が大きい、MgO又は無定形カルシウム
アルミネートが挙げられる。
ここで、無定形カルシウムアルミネートとして
は、CaO・Al2O3、12CaO・7Al2O3、3CaO・
Al2O3、CaO・2Al2O3、11CaO・7Al2O3・CaX2、
3CaO・3Al2O3・CaX2(Xはハロゲン元素)、
3CaO・3Al2O3・CaSO4、及び4CaO・Al2O3・
Fe2O3等が挙げられる。
は、CaO・Al2O3、12CaO・7Al2O3、3CaO・
Al2O3、CaO・2Al2O3、11CaO・7Al2O3・CaX2、
3CaO・3Al2O3・CaX2(Xはハロゲン元素)、
3CaO・3Al2O3・CaSO4、及び4CaO・Al2O3・
Fe2O3等が挙げられる。
硬化開始剤の使用量は、リン酸類100重量部に
対して、1〜1000重量部が好ましく、50〜500重
量部がより好ましく、100〜300重量部が特に好ま
しい。
対して、1〜1000重量部が好ましく、50〜500重
量部がより好ましく、100〜300重量部が特に好ま
しい。
以上のリン酸類とその硬化開始剤とを含有して
なる本発明のタンピング材を使用するにあたつて
は、タンピング作業時の衝撃によつて容易に破壊
するような易破壊性かつ通水性の容器、例えば、
紙や有孔プラスチツクなどの容器に収納すること
が必要である。
なる本発明のタンピング材を使用するにあたつて
は、タンピング作業時の衝撃によつて容易に破壊
するような易破壊性かつ通水性の容器、例えば、
紙や有孔プラスチツクなどの容器に収納すること
が必要である。
本発明の低温タンピング用カプセルは、使用時
に、端部から加水するか、水に浸漬して吸水させ
てから使用することが有効である。
に、端部から加水するか、水に浸漬して吸水させ
てから使用することが有効である。
その際の水量は、少なくする程高強度が得られ
るが、作業性を考慮して、リン酸類とその硬化開
始剤との合計100重量部に対して、3〜30重量部
が好ましく、穿孔内に水がある場合はそれを考慮
して水量を決めるのが望ましい。
るが、作業性を考慮して、リン酸類とその硬化開
始剤との合計100重量部に対して、3〜30重量部
が好ましく、穿孔内に水がある場合はそれを考慮
して水量を決めるのが望ましい。
以上の使用態様のいずれにおても、骨材の適切
量を必要に応じて配合する。
量を必要に応じて配合する。
骨材の粒径としては、5〜0.1mm程度のものが
使用される。
使用される。
また、骨材の配合量は、接着強度、耐久性、及
び作業性の面から、硬化開始剤の重量に対して、
10倍以下が好ましく、0.5〜3倍がより好ましい。
び作業性の面から、硬化開始剤の重量に対して、
10倍以下が好ましく、0.5〜3倍がより好ましい。
本発明では、硬化開始剤との反応を防止するた
めに付着水分をなくしたものが使用される。
めに付着水分をなくしたものが使用される。
以上、本発明の低温タンピング用カプセルによ
れば、次の優れた効果を発揮する。
れば、次の優れた効果を発揮する。
1 0℃以下の極低温においても顕著なタンピン
グ効果が得られ、かつ、強度の立上りが極めて
よいので工事の短縮が図られる。
グ効果が得られ、かつ、強度の立上りが極めて
よいので工事の短縮が図られる。
2 タンピング長を極めて短かくすることができ
る。
る。
3 爆薬量又は静的破砕剤量軽を減することがで
きるので、経済的かつ発破による被破砕物の飛
散が少なくなる。
きるので、経済的かつ発破による被破砕物の飛
散が少なくなる。
4 低爆発力の破砕器を使用することによつて安
全かつ確実に破砕することができる。
全かつ確実に破砕することができる。
5 カプセル化することにより、孔の開口方向に
関係なく確実にタンピングすることができる。
関係なく確実にタンピングすることができる。
6 孔径が40mmφ以上の太径の破砕工事を静的破
砕剤を用いて行つても吹出しがない。
砕剤を用いて行つても吹出しがない。
7 低温用の静的破砕剤が高温においても使用で
きる。
きる。
8 静的破砕剤の鉄砲現象を阻止するために添加
されていた遅延成分や硬化成分を少量とするこ
とができるので、経済性が向上しかつ膨張力も
大きくなる。
されていた遅延成分や硬化成分を少量とするこ
とができるので、経済性が向上しかつ膨張力も
大きくなる。
以下、実施例をあげてさらに具体的に説明す
る。
る。
実施例 1
リン酸アンモニウム粉末40重量部、MgO粉末
(ブレーン値6800cm2/g)60重量部、5号硅砂150
重量部からなる混合物を、外径16.5mmφ×長さ
110mmの和紙袋に入れ、カプセルをつくつた。
(ブレーン値6800cm2/g)60重量部、5号硅砂150
重量部からなる混合物を、外径16.5mmφ×長さ
110mmの和紙袋に入れ、カプセルをつくつた。
直径約2mの石灰石転石の中央部に、直径40mm
φ×長さ1mの穴を穿孔し、その最深部に日本化
薬社製破砕器「P−6」をセツトした後、カプセ
ルを約10秒間、10℃の水に浸し吸水させすばやく
タンピングした。
φ×長さ1mの穴を穿孔し、その最深部に日本化
薬社製破砕器「P−6」をセツトした後、カプセ
ルを約10秒間、10℃の水に浸し吸水させすばやく
タンピングした。
タンピング長を10、20、及び30cmと10cmごとに
変化させた。
変化させた。
タンピング材は約7分で完全に硬化した。吸水
より15分後に点火し爆破した。気温は−10℃であ
る。
より15分後に点火し爆破した。気温は−10℃であ
る。
比較のため、砂によりタンピングした場合の試
験も同様に行つた。
験も同様に行つた。
その結果、本発明のカプセルによるタンピング
では音も小さく、10cmのタンピング長でも破砕す
ることができたが、比較例の砂では60cm以上のタ
ンピングを必要とし、音も大きくタンピング材の
吹出しが認められた。
では音も小さく、10cmのタンピング長でも破砕す
ることができたが、比較例の砂では60cm以上のタ
ンピングを必要とし、音も大きくタンピング材の
吹出しが認められた。
なお、本発明のカプセルは、10℃において、吸
水後2分で硬化し、10、30、及び60分の強度はそ
れぞれ50、110、及び215Kgf/cm2であつた。
水後2分で硬化し、10、30、及び60分の強度はそ
れぞれ50、110、及び215Kgf/cm2であつた。
実施例 2
オルトリン酸45重量部、ブレーン値4500cm2/g
の12CaO・7Al2O3無定形物55重量部、5号硅砂
200重量部、及び水30重量部を混合してスラリー
化してタンピング材をつくつた。
の12CaO・7Al2O3無定形物55重量部、5号硅砂
200重量部、及び水30重量部を混合してスラリー
化してタンピング材をつくつた。
圧縮強度450Kgf/cm2の1×1×1mのコンク
リートブロツクに、それぞれ、直径34、42、及び
60mmφの孔を中心部に65cmの深さで穿設した。
リートブロツクに、それぞれ、直径34、42、及び
60mmφの孔を中心部に65cmの深さで穿設した。
生石灰を主成分とする常温用の市販の静的破砕
剤5Kgと水2を混合して得られたスラリーを、
それぞれのブロツクの孔の底部より40cmの高さま
で充填したところ、約10分で表面が固まつた。そ
の後、さらに、前記タンピング材スラリーを注入
した。気温は5℃であつた。
剤5Kgと水2を混合して得られたスラリーを、
それぞれのブロツクの孔の底部より40cmの高さま
で充填したところ、約10分で表面が固まつた。そ
の後、さらに、前記タンピング材スラリーを注入
した。気温は5℃であつた。
その結果、34mmφのものは8時間で、42mmφで
は6時間で、また、60mmφでは3時間でそれぞれ
亀裂が発生した。
は6時間で、また、60mmφでは3時間でそれぞれ
亀裂が発生した。
さらに、34mmφのものについて、実施例1でつ
くつたカプセルを10秒間吸水させてからタンピン
グした。その結果、9時間でひびわれが発生し
た。
くつたカプセルを10秒間吸水させてからタンピン
グした。その結果、9時間でひびわれが発生し
た。
比較のため、タンピングなしで行つたところ、
34mmφのものは24時間で亀裂が発生したが、42mm
φでは2時間で、60mmφでは45分でスラリーが吹
出し、亀裂は発生しなかつた。
34mmφのものは24時間で亀裂が発生したが、42mm
φでは2時間で、60mmφでは45分でスラリーが吹
出し、亀裂は発生しなかつた。
比較例
MgOの代わりに、ブレーン値6600cm2/gの
CaO粉末を使用したこと以外は実施例1と同様に
行つた。
CaO粉末を使用したこと以外は実施例1と同様に
行つた。
その結果、吸水後20分で硬化したが、タンピン
グ長を30cmにする必要があつた。
グ長を30cmにする必要があつた。
硬化後、10、30、及び60分後の強度は、それぞ
れ、10、60、及び95Kgf/cm2であつた。
れ、10、60、及び95Kgf/cm2であつた。
Claims (1)
- 1 リン酸類と、MgO又は無定形カルシウムア
ルミネートからなる該リン酸類の硬化開始剤を含
有し、易破壊性かつ通水性の容器からなる低温タ
ンピング用カプセル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20101083A JPS6094156A (ja) | 1983-10-28 | 1983-10-28 | タンピング用材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20101083A JPS6094156A (ja) | 1983-10-28 | 1983-10-28 | タンピング用材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6094156A JPS6094156A (ja) | 1985-05-27 |
JPH0448501B2 true JPH0448501B2 (ja) | 1992-08-06 |
Family
ID=16433992
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20101083A Granted JPS6094156A (ja) | 1983-10-28 | 1983-10-28 | タンピング用材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6094156A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5670324A (en) * | 1979-11-12 | 1981-06-12 | Shogo Matsugishi | Concrete crushing body and crushing method of concrete structure |
JPS5895200A (ja) * | 1981-11-30 | 1983-06-06 | 電気化学工業株式会社 | 爆薬の装薬孔填塞用込め物およびその使用法 |
JPS58147480A (ja) * | 1982-02-27 | 1983-09-02 | Nippon Cement Co Ltd | 脆性物体の破壊剤 |
-
1983
- 1983-10-28 JP JP20101083A patent/JPS6094156A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5670324A (en) * | 1979-11-12 | 1981-06-12 | Shogo Matsugishi | Concrete crushing body and crushing method of concrete structure |
JPS5895200A (ja) * | 1981-11-30 | 1983-06-06 | 電気化学工業株式会社 | 爆薬の装薬孔填塞用込め物およびその使用法 |
JPS58147480A (ja) * | 1982-02-27 | 1983-09-02 | Nippon Cement Co Ltd | 脆性物体の破壊剤 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6094156A (ja) | 1985-05-27 |
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