JPH0694799B2 - ボルト固着用無機カプセル - Google Patents
ボルト固着用無機カプセルInfo
- Publication number
- JPH0694799B2 JPH0694799B2 JP2165632A JP16563290A JPH0694799B2 JP H0694799 B2 JPH0694799 B2 JP H0694799B2 JP 2165632 A JP2165632 A JP 2165632A JP 16563290 A JP16563290 A JP 16563290A JP H0694799 B2 JPH0694799 B2 JP H0694799B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cement
- container
- capsule
- fixing bolts
- product
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、コンクリート、岩盤等にアンカーボルトを固
着するためのボルト固着用無機カプセルに関するもので
ある。
着するためのボルト固着用無機カプセルに関するもので
ある。
従来、コンクリート等にアンカーボルトを固着する方法
として、コンクリート等に穿孔した孔に熱硬化性樹脂と
その硬化剤を分離、収容してなるカプセルを装填し、ア
ンカーボルトを回転しながら挿入して容器を破砕し、熱
硬化性樹脂を硬化させて、アンカーボルトを固着させる
方法(特公昭38−12863号公報)が採用されていた。し
かし、この方法によれば合成樹脂を使用しているため、
高層建築、高温炉、煙突等の不燃耐熱性が要求される場
所での使用が制限される等の欠点があった。そのため、
近年は、セメントと水または水ガラスを分離、収容して
なるカプセルが知られている(実公昭60−108605号公
報,特公昭58−56594号公報)。このカプセルを使用す
れば、不燃耐熱性能は満足できる。
として、コンクリート等に穿孔した孔に熱硬化性樹脂と
その硬化剤を分離、収容してなるカプセルを装填し、ア
ンカーボルトを回転しながら挿入して容器を破砕し、熱
硬化性樹脂を硬化させて、アンカーボルトを固着させる
方法(特公昭38−12863号公報)が採用されていた。し
かし、この方法によれば合成樹脂を使用しているため、
高層建築、高温炉、煙突等の不燃耐熱性が要求される場
所での使用が制限される等の欠点があった。そのため、
近年は、セメントと水または水ガラスを分離、収容して
なるカプセルが知られている(実公昭60−108605号公
報,特公昭58−56594号公報)。このカプセルを使用す
れば、不燃耐熱性能は満足できる。
しかし、セメントは通常粉末状態で流通されており、粉
末状セメントでは製造時容器に充填の際、流動性が悪い
ため充填が困難で、また粉末が飛散するため大がかりな
防塵対策の設備及び防塵保護具の着用が必要という欠点
を有している。
末状セメントでは製造時容器に充填の際、流動性が悪い
ため充填が困難で、また粉末が飛散するため大がかりな
防塵対策の設備及び防塵保護具の着用が必要という欠点
を有している。
本発明の目的は、不燃耐熱性能を低下させることなく、
製造時粉末の浮遊を防止し、充填性を著しく向上させた
ボルト固着用無機カプセルを提供することにある。
製造時粉末の浮遊を防止し、充填性を著しく向上させた
ボルト固着用無機カプセルを提供することにある。
即ち、本発明は、容器と該容器内に収容されたセメント
と、該セメントとは隔離された硬化剤とからなるボルト
固着用無機カプセルにおいて、上記セメントの粒度が0.
01〜10mmの範囲にあり、その密度が1.0〜7.5g/cm3であ
ることを特徴とするボルト固着用無機カプセルである。
と、該セメントとは隔離された硬化剤とからなるボルト
固着用無機カプセルにおいて、上記セメントの粒度が0.
01〜10mmの範囲にあり、その密度が1.0〜7.5g/cm3であ
ることを特徴とするボルト固着用無機カプセルである。
本発明に用いる外容器及び内容器は、施工時ドリルに取
りつけられたアンカーボルト等の回転挿入運動で簡単に
破壊されるもので、例えば、ガラス、陶器、磁気、合成
樹脂、紙等が挙げられる。溶封が容易なことから、ガラ
スが好ましい材料のひとつである。
りつけられたアンカーボルト等の回転挿入運動で簡単に
破壊されるもので、例えば、ガラス、陶器、磁気、合成
樹脂、紙等が挙げられる。溶封が容易なことから、ガラ
スが好ましい材料のひとつである。
本発明に用いるセメントは、ポルトランドセメント、ア
ルミナセメント、ジェットセメント、酸化カルシウム等
(以下、ベースセメントと称す。)のベースセメントあ
るいはこのベースセメントに無収縮剤、急硬剤等を混合
した混合物を250〜120000kg/cm2程度の圧縮力で圧縮成
型したものか、該圧縮成型品をクラッシャー等で解砕し
たものである。その圧縮成型品あるいは圧縮成型解砕品
の1ケ当りの粒度は0.01〜10mm、成型密度は1.0〜7.5g/
cm3である。該圧縮成型品あるいは圧縮成型解砕品の粒
度が0.01mm未満では、製造時容器に充填の際、流動性が
悪く充填が困難で、粉末が飛散する。また、10mmを超え
ると製造時容器に充填の際、規定量入らなかったり、ア
ンカーボルト挿入の際、硬化剤との攪拌が悪く、硬化不
良になったりする。
ルミナセメント、ジェットセメント、酸化カルシウム等
(以下、ベースセメントと称す。)のベースセメントあ
るいはこのベースセメントに無収縮剤、急硬剤等を混合
した混合物を250〜120000kg/cm2程度の圧縮力で圧縮成
型したものか、該圧縮成型品をクラッシャー等で解砕し
たものである。その圧縮成型品あるいは圧縮成型解砕品
の1ケ当りの粒度は0.01〜10mm、成型密度は1.0〜7.5g/
cm3である。該圧縮成型品あるいは圧縮成型解砕品の粒
度が0.01mm未満では、製造時容器に充填の際、流動性が
悪く充填が困難で、粉末が飛散する。また、10mmを超え
ると製造時容器に充填の際、規定量入らなかったり、ア
ンカーボルト挿入の際、硬化剤との攪拌が悪く、硬化不
良になったりする。
成型密度が1.0g/cm3未満であればセメント取扱時にセメ
ントが細かく砕け易く、結果的に粉末と同様の充填性、
飛散の問題が生じる。また、成型密度が7.5g/cm3を越え
るとアンカーボルト挿入の際にセメントが細かく砕けな
い為に硬化不良を生じることがある。
ントが細かく砕け易く、結果的に粉末と同様の充填性、
飛散の問題が生じる。また、成型密度が7.5g/cm3を越え
るとアンカーボルト挿入の際にセメントが細かく砕けな
い為に硬化不良を生じることがある。
前記圧縮成型品または圧縮成型解砕品は、単品あるいは
混合品として使用されるが、混合比は任意に設定でき
る。
混合品として使用されるが、混合比は任意に設定でき
る。
本発明に用いる硬化剤は、前記セメント圧縮成型品また
はセメント圧縮成型解砕品と混合し硬化するものであ
り、例えば水または水ガラス等がある。この硬化剤には
例えばAE剤、減水剤、促進剤、遅延剤、発泡剤等の混和
材料を任意に混合することができる。
はセメント圧縮成型解砕品と混合し硬化するものであ
り、例えば水または水ガラス等がある。この硬化剤には
例えばAE剤、減水剤、促進剤、遅延剤、発泡剤等の混和
材料を任意に混合することができる。
本発明に用いるセメント圧縮成型品またはセメント圧縮
成型解砕品と硬化剤の割合は、打設性、硬化後の機械的
強度等から設定でき、セメント圧縮成型品またはセメン
ト圧縮成型解砕品中のベースセメント100重量部に対し
て、硬化剤30〜70重量部が好ましい。
成型解砕品と硬化剤の割合は、打設性、硬化後の機械的
強度等から設定でき、セメント圧縮成型品またはセメン
ト圧縮成型解砕品中のベースセメント100重量部に対し
て、硬化剤30〜70重量部が好ましい。
また、砂、砂利等の骨材を外容器または内容器に充填す
ることも可能であり、その充填量も任意に決められる。
ることも可能であり、その充填量も任意に決められる。
以下、図面により本発明を説明する。
第1図は本発明の一実施態様を示す断面図で、第2図は
本発明の他の実施態様を示す断面図である。第1図にお
いて、外容器1に硬化剤4が封入されており、内容器2
にセメント圧縮成型品またはセメント圧縮成型解砕品が
封入されている。
本発明の他の実施態様を示す断面図である。第1図にお
いて、外容器1に硬化剤4が封入されており、内容器2
にセメント圧縮成型品またはセメント圧縮成型解砕品が
封入されている。
以下、本発明を実施例によってさらに詳細に説明する。
実施例 第2図に示すカプセルにおいて、外径10.2mm、全長100m
mのガラス製内容器に水5.3gと界面活性剤系減水剤0.29g
を混合、充填、密封し硬化剤管とした。該硬化剤管を、
外径17mm、全長125mmのガラス製外容器に装填後、ジェ
ットセメント圧縮成型解砕品(粒度1.46〜2.38mm)14g
と酸化鉄無収縮剤(ABC商会(株)製、商品名;ノンシ
ュリンク)14gを混合充填、この時、粉末の浮遊状態及
び充填流動性を観察し、該ガラス製外容器を密封し、カ
プセルを試作した。次に圧縮強度210kg/cm2のコンクリ
ートに、内径19mm、長さ130mmの穿孔を行い、上記のカ
プセルを該孔内に装填し、先端を45度にカットした外径
16mmの全ネジボルト(材質SNB7)を電動ハンマードリル
に装着し、回転と打撃を与えながら孔底まで埋込み、24
時間養生後、固着強度を測定した。その結果を第1表に
示す。
mのガラス製内容器に水5.3gと界面活性剤系減水剤0.29g
を混合、充填、密封し硬化剤管とした。該硬化剤管を、
外径17mm、全長125mmのガラス製外容器に装填後、ジェ
ットセメント圧縮成型解砕品(粒度1.46〜2.38mm)14g
と酸化鉄無収縮剤(ABC商会(株)製、商品名;ノンシ
ュリンク)14gを混合充填、この時、粉末の浮遊状態及
び充填流動性を観察し、該ガラス製外容器を密封し、カ
プセルを試作した。次に圧縮強度210kg/cm2のコンクリ
ートに、内径19mm、長さ130mmの穿孔を行い、上記のカ
プセルを該孔内に装填し、先端を45度にカットした外径
16mmの全ネジボルト(材質SNB7)を電動ハンマードリル
に装着し、回転と打撃を与えながら孔底まで埋込み、24
時間養生後、固着強度を測定した。その結果を第1表に
示す。
比較例 実施例に用いたジェットセメント圧縮成型解砕品をジェ
ットセメント粉状品に変更する以外は、実施例1と同様
に試作し、粉末の浮遊状態及び充填流動性を観察を行
い、施工し固着強度の測定を行った。その結果を第1表
に示した。
ットセメント粉状品に変更する以外は、実施例1と同様
に試作し、粉末の浮遊状態及び充填流動性を観察を行
い、施工し固着強度の測定を行った。その結果を第1表
に示した。
〔発明の効果〕 本発明のボルト固着用無機カプセルは、製造時、粉末の
浮遊が殆んどなく、充填性が大幅に改良され、しかも、
安定した固着力が得られる。
浮遊が殆んどなく、充填性が大幅に改良され、しかも、
安定した固着力が得られる。
第1図は、本発明のボルト固着用無機カプセルの一態様
の断面図、第2図は本発明のボルト固着用無機カプセル
の他の態様の断面図である。図中、1は外容器、2は内
容器、3a、3bはセメント圧縮成型品及びセメント圧縮成
型解砕品、4は硬化剤を示す。
の断面図、第2図は本発明のボルト固着用無機カプセル
の他の態様の断面図である。図中、1は外容器、2は内
容器、3a、3bはセメント圧縮成型品及びセメント圧縮成
型解砕品、4は硬化剤を示す。
Claims (1)
- 【請求項1】容器と該容器内に収容されたセメントと、
該セメントとは隔離された硬化剤とからなるボルト固着
用無機カプセルにおいて、上記セメントの粒度が0.01〜
10mmの範囲にあり、その密度が1.0〜7.5g/cm3であるこ
とを特徴とするボルト固着用無機カプセル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2165632A JPH0694799B2 (ja) | 1990-06-26 | 1990-06-26 | ボルト固着用無機カプセル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2165632A JPH0694799B2 (ja) | 1990-06-26 | 1990-06-26 | ボルト固着用無機カプセル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0455600A JPH0455600A (ja) | 1992-02-24 |
JPH0694799B2 true JPH0694799B2 (ja) | 1994-11-24 |
Family
ID=15816053
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2165632A Expired - Fee Related JPH0694799B2 (ja) | 1990-06-26 | 1990-06-26 | ボルト固着用無機カプセル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0694799B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017165448A (ja) * | 2016-03-16 | 2017-09-21 | 住友大阪セメント株式会社 | 水硬性組成物用カートリッジ及びその使用方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5775362B2 (ja) * | 2011-05-17 | 2015-09-09 | 岡部株式会社 | アンカー体固着用カプセルを用いた接着系アンカーの施工方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55159044A (en) * | 1979-05-29 | 1980-12-10 | Nippon Oils & Fats Co Ltd | Noninflammable cartridge for securing fixation element |
JPS5856594A (ja) * | 1981-09-30 | 1983-04-04 | Fujitsu Ltd | 選択信号受信方式 |
-
1990
- 1990-06-26 JP JP2165632A patent/JPH0694799B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017165448A (ja) * | 2016-03-16 | 2017-09-21 | 住友大阪セメント株式会社 | 水硬性組成物用カートリッジ及びその使用方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0455600A (ja) | 1992-02-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |